JP3669644B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強磁性材料から成る機関弁のステムに固定されたアーマチュアと、該アーマチュアの一側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を閉弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす閉弁側電磁石と、前記アーマチュアの他側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を開弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす開弁側電磁石と、前記アーマチュアを閉弁方向に付勢する第1ばねと、前記アーマチュアを開弁方向に付勢するばね力を発揮するとともに前記両電磁石の非通電時には第1ばねと共働してアーマチュアを中立位置に保持する第2ばねとを備える内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる装置は、たとえば米国特許公報5350153号等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは、ステムの端部に段部を介して小径のねじ軸部が設けられており、ねじ軸部がアーマチュアに挿通され、ねじ軸部のアーマチュアからの突出部に螺合されるナットと前記段部との間にアーマチュアが挟持されている。しかるに、このような固定構造によると、ナットが振動によって緩み易く、またアーマチュアおよびステムの接触面積が比較的小さいことにより接触面圧が高くなり、へたりによってナットが緩み易くなる。またねじ部には応力集中により高い応力が発生することから上記固定構造の耐久信頼性は劣るものであり、さらに1気筒あたり複数の機関弁を配設する場合にはステム径を小径化して高回転対応を図る必要があるが、上述のような固定構造では接触面圧およびねじ強度の面からステム径の小径化が困難となる。しかも強磁性材料から成るステムにアーマチュアが直接接触していることから、磁束がステム側に漏洩し、電磁石によるアーマチュアの吸引力が低下する。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、結合信頼性を高くするとともにステムの小径化を可能としつつステムにアーマチュアを固定し、しかも磁束のステム側への漏洩を防止して電磁石による吸引力を増加し得るようにした内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、強磁性材料から成る機関弁のステムに固定されたアーマチュアと、該アーマチュアの一側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を閉弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす閉弁側電磁石と、前記アーマチュアの他側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を開弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす開弁側電磁石と、前記アーマチュアを閉弁方向に付勢する第1ばねと、前記アーマチュアを開弁方向に付勢するばね力を発揮するとともに前記両電磁石の非通電時には第1ばねと共働してアーマチュアを中立位置に保持する第2ばねとを備える内燃機関の動弁装置において、アーマチュアが、非磁性材料から成るコッタを介して機関弁のステムに固定されると共に、そのステムの端部には、第2ばねの端部を係合させるためのキャップが装着され、第2ばねが、固定のハウジング7に摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石とキャップとの間に設けられ、閉弁側電磁石のハウジングへの摺接部が球面状に形成されることを特徴とする。
【0006】
また請求項2記載の発明は、強磁性材料から成る機関弁のステムに固定されたアーマチュアと、該アーマチュアの一側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を閉弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす閉弁側電磁石と、前記アーマチュアの他側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を開弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす開弁側電磁石と、前記アーマチュアを閉弁方向に付勢する第1ばねと、前記アーマチュアを開弁方向に付勢するばね力を発揮するとともに前記両電磁石の非通電時には第1ばねと共働してアーマチュアを中立位置に保持する第2ばねとを備える内燃機関の動弁装置において、アーマチュアが、非磁性材料から成るコッタを介して機関弁のステムに固定されると共に、そのステムの端部には、第2ばねの端部を係合させるためのキャップが装着され、第2ばねが、固定のハウジングに摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石とキャップとの間に設けられ、閉弁側電磁石の外周には、ハウジングの内面と閉弁側電磁石の外面との間に間隙を形成してハウジングの内面に摺接する環状の弾性部材が装着されることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は機関弁が中立位置に在る状態での動弁装置の縦断面図、図2は閉弁着座状態での図1に対応する縦断面図である。
【0008】
先ず図1において、シリンダヘッド1には、弁口2を中央部に開口させた弁座3が燃焼室4に臨んで設けられ、弁座3に着座可能な吸気弁あるいは排気弁としての機関弁5に電磁駆動手段61 が連結される。
【0009】
この電磁駆動手段61 は、シリンダヘッド1上に固設される非磁性材料製のハウジング7と、機関弁5のステム5aに固定されてハウジング7内に移動可能に収納されるアーマチュア8と、該アーマチュア8を吸引して機関弁5を閉弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてハウジング7内に配置される閉弁側電磁石91 と、前記アーマチュア8を吸引して機関弁5を開弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてハウジング7内に配置される開弁側電磁石10と、機関弁5の閉弁方向に向けてアーマチュア8を付勢する第1ばね11と、機関弁5の開弁方向に向けてアーマチュア8を付勢する第2ばね12とを備える。
【0010】
ハウジング7は、下端を開放するとともに上端を閉じた円筒状に形成されるものであり、シリンダヘッド1の上面との間に作動室14を形成するようにしてシリンダヘッド1の上面に結合される。機関弁5のステム5aは、シリンダヘッド1に固設されるガイド筒15に摺動可能に嵌合されて、作動室14内に突入されており、該作動室14内でステム5aに円盤状のアーマチュア8が固定される。すなわち、ステム5aの端部には環状の係合溝5bが設けられており、該係合溝5bに係合する二つ割りの非磁性材料から成るコッタ13によりアーマチュア8がステム5aに固定される。
【0011】
閉弁側電磁石91 は、アーマチュア8の上面側に開放した略U字状の横断面形状を有するとともにステム5aと同軸のリング状に形成されたヨーク161 内にコイル17が収納されて成るものであり、ヨーク161 には、その上端から半径方向内方に張出す鍔部16aが一体に設けられ、ヨーク161 の外周面をハウジング7の内周面に摺接させるようにして閉弁側電磁石91 がハウジング7の上部に摺動可能に嵌合される。しかも閉弁側電磁石91 のハウジング7への摺接部すなわちヨーク161 の外周面は球面状に形成される。また開弁側電磁石10は、アーマチュア8の下面側に開放した略U字状の横断面形状を有するとともにステム5aを同軸に囲繞するリング状に形成されたヨーク18内にコイル19が収納されて成るものであり、作動室14内でシリンダヘッド1の上面に固定される。
【0012】
第1および第2ばね11,12はそれぞれコイル状に形成されるものであり、第1ばね11は、作動室14内でシリンダヘッド1の上面とアーマチュア8との間に縮設され、第2ばね12は、ステム5aの端部に装着されたキャップ20と閉弁側電磁石91 の鍔部16aとの間に縮設される。
【0013】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、アーマチュア8が中立位置に在る状態で閉弁側電磁石91 への通電を開始すると、アーマチュア8は閉弁側電磁石91 で吸引されることにより第2ばね12を圧縮しながら閉弁方向に作動するが、その吸引反力により、閉弁側電磁石91 は、第2ばね12のばね力に抗してアーマチュア8側に移動し、図2で示すように、アーマチュア8に閉弁側電磁石91 が当接する。而して閉弁側電磁石91 およびアーマチュア8の接触後は、第1ばね11の比較的弱いばね力で機関弁5が閉弁方向に移動して弁座3に着座することになる。
【0014】
この際、閉弁側電磁石91 の球面形状である外周がハウジング7の内面に摺接しているので、閉弁側電磁石91 はハウジング7内で揺動可能であり、動弁装置各部の寸法公差があっても機関弁5を弁座3に確実に着座させた状態で閉弁側電磁石91 をその全周にわたってアーマチュア8に接触させることが可能であり、機関弁5の閉弁状態を保持するための閉弁側電磁石91 の通電電流を比較的小さく設定することが可能となる。
【0015】
またアーマチュア8はコッタ13を介して機関弁5のステム5aに固定されるものであることから、従来のねじ結合構造に比べると、結合信頼性を向上することができるとともにステム5aの小径化にも寄与することができる。しかもコッタ13は非磁性材料から成るものであり、強磁性材料から成るステム5aおよびアーマチュア8間に非磁性材料が介在せしめられることにより、アーマチュア8からステム5aへの磁束の漏洩を防止することができ、その分だけ両電磁石91 ,10による吸引力を増大することが可能となる。
【0016】
さらにアーマチュア8およびシリンダヘッド1間に設けられる第1ばね11は、コッタ13によるアーマチュア8のステム5aへの結合をより強固にする方向でばね力を発揮するものであるが、第2ばね12が閉弁側電磁石91 およびアーマチュア8間に設けられていると、第2ばね12はステム5aとの結合を解除する方向のばね力をアーマチュア8に及ぼすことになる。しかるにステム5aの端部にはキャップ20が装着されており、第2ばね12は該キャップ20と閉弁側電磁石91 との間に設けられるので、アーマチュア8にステム5aとの結合を解除する方向のばね力が作用することはなく、前記コッタ13とは別のコッタを設けることを不要としてコンパクトな構成でアーマチュア8に開弁方向のばね付勢力を作用せしめることができる。
【0017】
図3は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
【0018】
機関弁5のステム5aには電磁駆動手段62 が連結されており、この電磁駆動手段62 は、シリンダヘッド1上に固設される非磁性材料製のハウジング7と、機関弁5のステム5aにコッタ13を介して結合されてハウジング7内に移動可能に収納されるアーマチュア8と、該アーマチュア8を吸引して機関弁5を閉弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてハウジング7内に配置される閉弁側電磁石92 と、前記アーマチュア8を吸引して機関弁5を開弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてハウジング7内に配置される開弁側電磁石10と、機関弁5の閉弁方向に向けてアーマチュア8を付勢する第1ばね11と、機関弁5の開弁方向に向けてアーマチュア8を付勢する第2ばね12とを備える。
【0019】
閉弁側電磁石92 は、アーマチュア8の上面側に開放した略U字状の横断面形状を有するとともにステム5aと同軸のリング状に形成されたヨーク162 内にコイル17が収納されて成るものであり、ヨーク162 には、その上端から半径方向内方に張出す鍔部16aが一体に設けられ、ヨーク162 の外周には、ハウジング7の内面と閉弁側電磁石92 の外面との間に間隙22を形成してハウジング7の内面に摺接する環状の弾性部材としてのOリング21が装着される。
【0020】
この第2実施例によれば、上記第1実施例と同様に閉弁側電磁石92 をハウジング7内で揺動させることができ、上記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
【0021】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上のように請求項1,2の各発明によれば、アーマチュアは、非磁性材料から成るコッタを介して機関弁のステムに固定され、ステムの端部には、第2ばねの端部を係合させるキャップが装着されるので、結合構造の大型化を回避しつつアーマチュアのステムへの結合信頼性を向上させてステムの小径化が可能となり、またステム側への磁束の漏洩を防止して両電磁石によるアーマチュアの吸引力を増大することができる。
【0023】
また特に請求項1の発明によれば、第2ばねが、固定のハウジング7に摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石とキャップとの間に設けられ、閉弁側電磁石のハウジングへの摺接部が球面状に形成され、また特に請求項2の発明によれば、第2ばねが、固定のハウジングに摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石とキャップとの間に設けられ、閉弁側電磁石の外周には、ハウジングの内面と閉弁側電磁石の外面との間に間隙を形成してハウジングの内面に摺接する環状の弾性部材が装着されるので、機関弁の確実な着座を可能としつつアーマチュアの全周を閉弁側電磁石に接触させることができ、閉弁保持のための閉弁側電磁石への通電電流を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例において機関弁が中立位置に在る状態での動弁装置の縦断面図である。
【図2】 閉弁着座状態での図1に対応する縦断面図である。
【図3】 第2実施例における閉弁着座状態での図2に対応する縦断面図である。
【符号の説明】
5・・・機関弁
5a・・・ステム
7・・・ハウジング
8・・・アーマチュア
91 ,92 ・・・閉弁側電磁石
10・・・開弁側電磁石
11・・・第1ばね
12・・・第2ばね
13・・・コッタ
20・・・キャップ
21・・・弾性部材としてのOリング
22・・・間隙
【発明の属する技術分野】
本発明は、強磁性材料から成る機関弁のステムに固定されたアーマチュアと、該アーマチュアの一側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を閉弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす閉弁側電磁石と、前記アーマチュアの他側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を開弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす開弁側電磁石と、前記アーマチュアを閉弁方向に付勢する第1ばねと、前記アーマチュアを開弁方向に付勢するばね力を発揮するとともに前記両電磁石の非通電時には第1ばねと共働してアーマチュアを中立位置に保持する第2ばねとを備える内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる装置は、たとえば米国特許公報5350153号等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは、ステムの端部に段部を介して小径のねじ軸部が設けられており、ねじ軸部がアーマチュアに挿通され、ねじ軸部のアーマチュアからの突出部に螺合されるナットと前記段部との間にアーマチュアが挟持されている。しかるに、このような固定構造によると、ナットが振動によって緩み易く、またアーマチュアおよびステムの接触面積が比較的小さいことにより接触面圧が高くなり、へたりによってナットが緩み易くなる。またねじ部には応力集中により高い応力が発生することから上記固定構造の耐久信頼性は劣るものであり、さらに1気筒あたり複数の機関弁を配設する場合にはステム径を小径化して高回転対応を図る必要があるが、上述のような固定構造では接触面圧およびねじ強度の面からステム径の小径化が困難となる。しかも強磁性材料から成るステムにアーマチュアが直接接触していることから、磁束がステム側に漏洩し、電磁石によるアーマチュアの吸引力が低下する。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、結合信頼性を高くするとともにステムの小径化を可能としつつステムにアーマチュアを固定し、しかも磁束のステム側への漏洩を防止して電磁石による吸引力を増加し得るようにした内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、強磁性材料から成る機関弁のステムに固定されたアーマチュアと、該アーマチュアの一側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を閉弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす閉弁側電磁石と、前記アーマチュアの他側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を開弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす開弁側電磁石と、前記アーマチュアを閉弁方向に付勢する第1ばねと、前記アーマチュアを開弁方向に付勢するばね力を発揮するとともに前記両電磁石の非通電時には第1ばねと共働してアーマチュアを中立位置に保持する第2ばねとを備える内燃機関の動弁装置において、アーマチュアが、非磁性材料から成るコッタを介して機関弁のステムに固定されると共に、そのステムの端部には、第2ばねの端部を係合させるためのキャップが装着され、第2ばねが、固定のハウジング7に摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石とキャップとの間に設けられ、閉弁側電磁石のハウジングへの摺接部が球面状に形成されることを特徴とする。
【0006】
また請求項2記載の発明は、強磁性材料から成る機関弁のステムに固定されたアーマチュアと、該アーマチュアの一側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を閉弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす閉弁側電磁石と、前記アーマチュアの他側に対向配置されるとともに通電時に機関弁を開弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュアに及ぼす開弁側電磁石と、前記アーマチュアを閉弁方向に付勢する第1ばねと、前記アーマチュアを開弁方向に付勢するばね力を発揮するとともに前記両電磁石の非通電時には第1ばねと共働してアーマチュアを中立位置に保持する第2ばねとを備える内燃機関の動弁装置において、アーマチュアが、非磁性材料から成るコッタを介して機関弁のステムに固定されると共に、そのステムの端部には、第2ばねの端部を係合させるためのキャップが装着され、第2ばねが、固定のハウジングに摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石とキャップとの間に設けられ、閉弁側電磁石の外周には、ハウジングの内面と閉弁側電磁石の外面との間に間隙を形成してハウジングの内面に摺接する環状の弾性部材が装着されることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は機関弁が中立位置に在る状態での動弁装置の縦断面図、図2は閉弁着座状態での図1に対応する縦断面図である。
【0008】
先ず図1において、シリンダヘッド1には、弁口2を中央部に開口させた弁座3が燃焼室4に臨んで設けられ、弁座3に着座可能な吸気弁あるいは排気弁としての機関弁5に電磁駆動手段61 が連結される。
【0009】
この電磁駆動手段61 は、シリンダヘッド1上に固設される非磁性材料製のハウジング7と、機関弁5のステム5aに固定されてハウジング7内に移動可能に収納されるアーマチュア8と、該アーマチュア8を吸引して機関弁5を閉弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてハウジング7内に配置される閉弁側電磁石91 と、前記アーマチュア8を吸引して機関弁5を開弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてハウジング7内に配置される開弁側電磁石10と、機関弁5の閉弁方向に向けてアーマチュア8を付勢する第1ばね11と、機関弁5の開弁方向に向けてアーマチュア8を付勢する第2ばね12とを備える。
【0010】
ハウジング7は、下端を開放するとともに上端を閉じた円筒状に形成されるものであり、シリンダヘッド1の上面との間に作動室14を形成するようにしてシリンダヘッド1の上面に結合される。機関弁5のステム5aは、シリンダヘッド1に固設されるガイド筒15に摺動可能に嵌合されて、作動室14内に突入されており、該作動室14内でステム5aに円盤状のアーマチュア8が固定される。すなわち、ステム5aの端部には環状の係合溝5bが設けられており、該係合溝5bに係合する二つ割りの非磁性材料から成るコッタ13によりアーマチュア8がステム5aに固定される。
【0011】
閉弁側電磁石91 は、アーマチュア8の上面側に開放した略U字状の横断面形状を有するとともにステム5aと同軸のリング状に形成されたヨーク161 内にコイル17が収納されて成るものであり、ヨーク161 には、その上端から半径方向内方に張出す鍔部16aが一体に設けられ、ヨーク161 の外周面をハウジング7の内周面に摺接させるようにして閉弁側電磁石91 がハウジング7の上部に摺動可能に嵌合される。しかも閉弁側電磁石91 のハウジング7への摺接部すなわちヨーク161 の外周面は球面状に形成される。また開弁側電磁石10は、アーマチュア8の下面側に開放した略U字状の横断面形状を有するとともにステム5aを同軸に囲繞するリング状に形成されたヨーク18内にコイル19が収納されて成るものであり、作動室14内でシリンダヘッド1の上面に固定される。
【0012】
第1および第2ばね11,12はそれぞれコイル状に形成されるものであり、第1ばね11は、作動室14内でシリンダヘッド1の上面とアーマチュア8との間に縮設され、第2ばね12は、ステム5aの端部に装着されたキャップ20と閉弁側電磁石91 の鍔部16aとの間に縮設される。
【0013】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、アーマチュア8が中立位置に在る状態で閉弁側電磁石91 への通電を開始すると、アーマチュア8は閉弁側電磁石91 で吸引されることにより第2ばね12を圧縮しながら閉弁方向に作動するが、その吸引反力により、閉弁側電磁石91 は、第2ばね12のばね力に抗してアーマチュア8側に移動し、図2で示すように、アーマチュア8に閉弁側電磁石91 が当接する。而して閉弁側電磁石91 およびアーマチュア8の接触後は、第1ばね11の比較的弱いばね力で機関弁5が閉弁方向に移動して弁座3に着座することになる。
【0014】
この際、閉弁側電磁石91 の球面形状である外周がハウジング7の内面に摺接しているので、閉弁側電磁石91 はハウジング7内で揺動可能であり、動弁装置各部の寸法公差があっても機関弁5を弁座3に確実に着座させた状態で閉弁側電磁石91 をその全周にわたってアーマチュア8に接触させることが可能であり、機関弁5の閉弁状態を保持するための閉弁側電磁石91 の通電電流を比較的小さく設定することが可能となる。
【0015】
またアーマチュア8はコッタ13を介して機関弁5のステム5aに固定されるものであることから、従来のねじ結合構造に比べると、結合信頼性を向上することができるとともにステム5aの小径化にも寄与することができる。しかもコッタ13は非磁性材料から成るものであり、強磁性材料から成るステム5aおよびアーマチュア8間に非磁性材料が介在せしめられることにより、アーマチュア8からステム5aへの磁束の漏洩を防止することができ、その分だけ両電磁石91 ,10による吸引力を増大することが可能となる。
【0016】
さらにアーマチュア8およびシリンダヘッド1間に設けられる第1ばね11は、コッタ13によるアーマチュア8のステム5aへの結合をより強固にする方向でばね力を発揮するものであるが、第2ばね12が閉弁側電磁石91 およびアーマチュア8間に設けられていると、第2ばね12はステム5aとの結合を解除する方向のばね力をアーマチュア8に及ぼすことになる。しかるにステム5aの端部にはキャップ20が装着されており、第2ばね12は該キャップ20と閉弁側電磁石91 との間に設けられるので、アーマチュア8にステム5aとの結合を解除する方向のばね力が作用することはなく、前記コッタ13とは別のコッタを設けることを不要としてコンパクトな構成でアーマチュア8に開弁方向のばね付勢力を作用せしめることができる。
【0017】
図3は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
【0018】
機関弁5のステム5aには電磁駆動手段62 が連結されており、この電磁駆動手段62 は、シリンダヘッド1上に固設される非磁性材料製のハウジング7と、機関弁5のステム5aにコッタ13を介して結合されてハウジング7内に移動可能に収納されるアーマチュア8と、該アーマチュア8を吸引して機関弁5を閉弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてハウジング7内に配置される閉弁側電磁石92 と、前記アーマチュア8を吸引して機関弁5を開弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてハウジング7内に配置される開弁側電磁石10と、機関弁5の閉弁方向に向けてアーマチュア8を付勢する第1ばね11と、機関弁5の開弁方向に向けてアーマチュア8を付勢する第2ばね12とを備える。
【0019】
閉弁側電磁石92 は、アーマチュア8の上面側に開放した略U字状の横断面形状を有するとともにステム5aと同軸のリング状に形成されたヨーク162 内にコイル17が収納されて成るものであり、ヨーク162 には、その上端から半径方向内方に張出す鍔部16aが一体に設けられ、ヨーク162 の外周には、ハウジング7の内面と閉弁側電磁石92 の外面との間に間隙22を形成してハウジング7の内面に摺接する環状の弾性部材としてのOリング21が装着される。
【0020】
この第2実施例によれば、上記第1実施例と同様に閉弁側電磁石92 をハウジング7内で揺動させることができ、上記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
【0021】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上のように請求項1,2の各発明によれば、アーマチュアは、非磁性材料から成るコッタを介して機関弁のステムに固定され、ステムの端部には、第2ばねの端部を係合させるキャップが装着されるので、結合構造の大型化を回避しつつアーマチュアのステムへの結合信頼性を向上させてステムの小径化が可能となり、またステム側への磁束の漏洩を防止して両電磁石によるアーマチュアの吸引力を増大することができる。
【0023】
また特に請求項1の発明によれば、第2ばねが、固定のハウジング7に摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石とキャップとの間に設けられ、閉弁側電磁石のハウジングへの摺接部が球面状に形成され、また特に請求項2の発明によれば、第2ばねが、固定のハウジングに摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石とキャップとの間に設けられ、閉弁側電磁石の外周には、ハウジングの内面と閉弁側電磁石の外面との間に間隙を形成してハウジングの内面に摺接する環状の弾性部材が装着されるので、機関弁の確実な着座を可能としつつアーマチュアの全周を閉弁側電磁石に接触させることができ、閉弁保持のための閉弁側電磁石への通電電流を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例において機関弁が中立位置に在る状態での動弁装置の縦断面図である。
【図2】 閉弁着座状態での図1に対応する縦断面図である。
【図3】 第2実施例における閉弁着座状態での図2に対応する縦断面図である。
【符号の説明】
5・・・機関弁
5a・・・ステム
7・・・ハウジング
8・・・アーマチュア
91 ,92 ・・・閉弁側電磁石
10・・・開弁側電磁石
11・・・第1ばね
12・・・第2ばね
13・・・コッタ
20・・・キャップ
21・・・弾性部材としてのOリング
22・・・間隙
Claims (2)
- 強磁性材料から成る機関弁(5)のステム(5a)に固定されたアーマチュア(8)と、該アーマチュア(8)の一側に対向配置されるとともに通電時に機関弁(5)を閉弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュア(8)に及ぼす閉弁側電磁石(91 ,92 )と、前記アーマチュア(8)の他側に対向配置されるとともに通電時に機関弁(5)を開弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュア(8)に及ぼす開弁側電磁石(10)と、前記アーマチュア(8)を閉弁方向に付勢する第1ばね(11)と、前記アーマチュア(8)を開弁方向に付勢するばね力を発揮するとともに前記両電磁石(91 ,92 ;10)の非通電時には第1ばね(11)と共働してアーマチュア(8)を中立位置に保持する第2ばね(12)とを備える内燃機関の動弁装置において、
アーマチュア(8)が、非磁性材料から成るコッタ(13)を介して機関弁(5)のステム(5a)に固定されると共に、そのステム(5a)の端部には、第2ばね(12)の端部を係合させるためのキャップ(20)が装着され、
第2ばね(12)は、固定のハウジング(7)に摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石(9 1 )とキャップ(20)との間に設けられ、
その閉弁側電磁石(9 1 )のハウジング(7)への摺接部が球面状に形成されることを特徴とする、内燃機関の動弁装置。 - 強磁性材料から成る機関弁(5)のステム(5a)に固定されたアーマチュア(8)と、該アーマチュア(8)の一側に対向配置されるとともに通電時に機関弁(5)を閉弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュア(8)に及ぼす閉弁側電磁石(9 1 ,9 2 )と、前記アーマチュア(8)の他側に対向配置されるとともに通電時に機関弁(5)を開弁方向に作動せしめる電磁力を前記アーマチュア(8)に及ぼす開弁側電磁石(10)と、前記アーマチュア(8)を閉弁方向に付勢する第1ばね(11)と、前記アーマチュア(8)を開弁方向に付勢するばね力を発揮するとともに前記両電磁石(9 1 ,9 2 ;10)の非通電時には第1ばね(11)と共働してアーマチュア(8)を中立位置に保持する第2ばね(12)とを備える内燃機関の動弁装置において、
アーマチュア(8)が、非磁性材料から成るコッタ(13)を介して機関弁(5)のステム(5a)に固定されると共に、そのステム(5a)の端部には、第2ばね(12)の端部を係合させるためのキャップ(20)が装着され、
第2ばね(12)は、固定のハウジング(7)に摺動可能に嵌合された閉弁側電磁石(92 )とキャップ(20)との間に設けられ、
閉弁側電磁石(92 )の外周には、ハウジング(7)の内面と閉弁側電磁石(92 )の外面との間に間隙(22)を形成してハウジング(7)の内面に摺接する環状の弾性部材(21)が装着されることを特徴とする、内燃機関の動弁装置。
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