JPS631995B2 - - Google Patents

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JPS631995B2
JPS631995B2 JP56057612A JP5761281A JPS631995B2 JP S631995 B2 JPS631995 B2 JP S631995B2 JP 56057612 A JP56057612 A JP 56057612A JP 5761281 A JP5761281 A JP 5761281A JP S631995 B2 JPS631995 B2 JP S631995B2
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JP
Japan
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film
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JP56057612A
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Hirobumi Kinoshita
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はコーテイング剤に関し、とくには保存
安定性にすぐれ、作業性が良好でしかも被膜強度
が高く耐摩耗性、耐溶剤性にすぐれた被膜を与え
ることができるコーテイング剤を提供しようとす
るものである。 従来の一般コーテイング用有機けい素化合物か
ら得られる被膜は耐熱性、耐候性、電気特性等に
はきわめてすぐれているが、またいくつかの欠点
もみられ、とくに被膜硬度、耐摩耗性および耐溶
剤性が他の有機樹脂に比較し劣つている。 例えば被膜硬度についてみると、一般のシリコ
ーンでは鉛筆硬度で2H程度が限界であり、しか
もこのような硬度を得ようとする場合には200℃
以上の高温における焼付や硬化用触媒を使用する
ことが必要とされ、さらには硬度の低いことが主
因となつて摩擦に対する抵抗力(すなわち耐摩耗
性)に劣るという欠点を有する。 また、一般に使用される芳香族炭化水素系溶剤
や脂肪族炭化水素系溶剤に対する抵抗力(すなわ
ち耐溶剤性)も弱く、例えばシリコーン被膜を有
機溶剤中に長時間浸漬したり、有機溶剤を含んだ
布等で繰り返し擦ると、被膜が膨潤、溶解あるい
は摩耗により犯され表面保護の役割を果さなくな
るという不利もある。 このような欠点を除去する目的で、シリコーン
を他の有機樹脂(例えばアクリル樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂など)で変性することが
行われ、このような変性シリコーンは塗料分野を
中心に広く使用されている。 しかしながら、これら一般の変性シリコーンは
それぞれの特長を出すために変性率を高くしてい
るが、このような変性率を高くすることはシリコ
ーンが本来有する耐熱性、耐候性あるいは電気特
性等の諸特性を損なうようになり好ましくはな
い。 また、耐熱性や耐摩耗性のすぐれたコーテイン
グ剤としては、テトラカルボン酸二無水物とアミ
ノオルガノポリシロキサンとを原料とするシロキ
サン含有ポリアミド酸樹脂あるいはシロキサン含
有ポリイミド樹脂(例えば、特公昭43−27439号
公報、同47−9268号公報など参照)あるいはオリ
ゴイミドとヒドロキシオルガノポリシロキサンと
からなる重合体(特開昭54−138100号公報参照)
などがある。 しかし、これらは被膜を形成する際に、段階的
な加熱および最終的な硬化に200〜250℃の高温を
必要とし、さらに無色透明な被膜を得ることがで
きないという問題を有する。 他方、近年、コロイド状シリカとシラントリオ
ールの部分縮合物を主成分としてなるシリコーン
系高硬度化コーテイング剤が開発され(例えば特
公昭52−39691号、特開昭55−94971号公報など参
照)、これらは主としてアクリル樹脂やカーボネ
ート樹脂からなる成形品の被覆に応用されてい
る。 このコーテイング剤は比較的低温(80〜120℃
程度)で硬度、耐摩耗性あるいは透明性にすぐれ
た被膜を形成するという利点を有するのである
が、該コーテイング剤はその中に非常に活性なシ
ラントリオールを含有するため、その保存に際し
ては2〜3液に分別することが必要であり、しか
も調製後においてはPHの管理が余儀なくされ、ま
た可使時間が短かく、さらには厚塗り(例えば
20μm以上)や重ね塗りが困難になるなどの短所
がある。 本発明は上記したような従来の不利あるいは欠
点等を除去した新規なコーテイング剤を提供しよ
うとするものであつて、これは 式 (こゝにR1は一価炭化水素基、R2は水酸基ま
たは加水分解可能な原子または基、R3は炭素数
1〜10の二価炭化水素基、オキシアルキレン基ま
たはオキシアリーレン基、a、b、cはそれぞれ
0<a≦1、0≦b≦3、0<c≦3でa+b+
cは0<a+b+c<4、mは0または1、nは
1〜4の整数)で示されるオルガノポリシロキサ
ンを主剤としてなることを特徴とするものであ
る。 以下、本発明に係るコーテイング剤について詳
細に説明する。 本発明のコーテイング剤は上記したように式 で示され、R1は一価の炭化水素基を示し、これ
にはメチル基、エチル基、プロピル基などのアル
キル基、フエニル基などのアリール基、ベンジル
基、フエニルエチル基などのアラルキル基、エチ
ルフエニル基、トリル基などのアルカリル基、ビ
ニル基、アリル基などのアルケニル基、シクロヘ
キシル基などのシクロアルキル基などが包含さ
れ、またR2は水酸基または加水分解可能な原子
もしくは基を示し、これにはハロゲン原子、アル
コキシ基、アシロキシ基、アミノキシ基などが包
含される。また、R3は炭素原子数1〜10の二価
炭化水素基、オキシアルキレン基またはオキシア
リーレン基を示し、これにはメチレン基、エチレ
ン基、オキシメチレン基、オキシエチレン基、オ
キシプロピレン基、オキシフエニレン基などが例
示され、式中のa、b、c、mおよびnは前述の
とおりのものである。 このオルガノポリシロキサンは イ)式 (こゝに、XおよびYは水素原子、ハロゲン原
子、シアノ基または炭素原子数1〜4の一価炭化
水素基)で示される酸無水物と (ロ)式 (R1、R2、R3、a、b、c、m、nは前記に
同じ)で示されるアミノ基含有シロキサンとを反
応させることによつて得ることができる。 上記した式()で示される酸無水物として
は、例えば無水マレイン酸、クロロ無水マレイン
酸、シアノ無水マレイン酸、シトラコン酸などを
あげることができ、式()で示されるアミノ基
含有シロキサン(a+b+c<4)としては下記
に示すような化合物が例示される。 この式()で示される酸無水物と式()で
示されるアミノ基含有シロキサンとの反応はこれ
らを比較的低温、例えば10〜50℃で反応させれば
よいが、この反応は式()で示されるオルガノ
シロキサンに代えてこの種のオルガノシロキサン
を生成するアミノ基含有シランまたはこれと他の
オルガノシランを添加し、加水分解させたものを
使用してもよく、このアミノ基含有シランとして
は3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロ
ピルトリエトキシシランなどが例示される。 この反応における原料の仕込みモル比は式
()で示される酸無水物を式()で示される
シロキサン中のアミノ基1モルに対して0.1〜2.0
モル、好ましくは0.8〜1.2モルとなるようにする
ことがよい。 また、該反応は無溶剤下または有機溶剤の存在
下のいずれで行つてもよく、ここで使用すること
ができる有機溶剤としては、ベンゼン、トルエ
ン、などの芳香族炭化水素系有機溶剤、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトロヒ
ドロフラン、メチルエチルケトン、N−メチル−
2−ピロリドンなどの極性有機溶剤が例示され
る。 なお、該反応において、分子内脱水、閉環反応
を有利に進行させるためには反応系に脂肪族酸無
水物、芳香族酸無水物、第3級アミンなどを存在
させることがよく、この脂肪族酸無水物としては
酢酸、プロピオン酸、酪酸などの無水物、芳香族
酸無水物としてはトルイル酸、エチル安息香酸、
アニス酸などの無水物、第3級アミンとしてはピ
リジン、N,N−ジメチルベンジルアミン、トリ
エチルアミンなどが例示される。 このようにして得られる化合物は新規なもので
あり、このものは式(i)で示される酸無水物および
式(ii)で示されるシランもしくはシロキサンの種類
に応じて種々の分子構造、すなわち物性をもつも
のとして取得される。 本発明に係るコーテイング剤は種々の基材に対
して広く応用することができ、この基材として
は、例えば鉄板、アルミニウム板、ステンレス
板、銅板、亜鉛板、すず鍍金あるいはクロム鍍金
した鉄板などの金属板あるいは塩化ビニル樹脂、
アクリル樹脂、フエノール樹脂などのプラスチツ
ク板もしくはガラスクロスや雲母片などをベース
とした積層板、石材、木材などが例示される。か
かる基材は、前記コーテイング剤が均一に塗布さ
れ、また密着性が良好になるように、その表面に
付着した油脂類、塵埃などを公知の方法で除去し
清浄にしておくことが望ましい。 なお、接着性向上のために、その表面に予めプ
ライマーを塗布しておくこともよく、このプライ
マーとしては、例えば3−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエ
トキシシランなどのシランあるいはこれらの部分
共加水分解物が例示される。 上記コーテイング剤の塗布方法はスプレー塗
り、ロールコーテイング、刷毛塗りなどの公知の
方法によればよい。この際作業性の向上あるいは
膜厚のコントロールなどの目的で有機溶媒を使用
してもよく、この溶媒としては、例えばメチルエ
チルケトン、アセトン、ジメチルホルムアミド、
N−メチル−2−ピロリドン、セロソルブなどの
極性溶剤、トルエン、キシレン、トリクロロエチ
レンなどの無極性溶剤などが例示される。 また、着色あるいは耐熱性などの特性向上の目
的で染料あるいは顔料などを添加して使用しても
よい。 本発明に係るコーテイング剤は従来品にはみら
れない下記に示すような種々の特長を有する。 従来のシリコーンワニスは高温で硬化させても
その被膜は鉛筆硬度で2H程度であり、耐摩耗性、
耐溶剤性に乏しいものであるが、本発明に係るコ
ーテイング剤から得られる被膜は鉛筆硬度で5H
〜9H以上と硬く、スチールウールなどの摩擦に
対する耐摩耗性もすぐれており、また芳香族炭化
水素、脂肪族炭化水素、塩素化炭化水素などの有
機溶剤に対する耐溶剤性にもきわめてすぐれる。
この被膜を形成するためには従来のシリコーンワ
ニスや前述のポリアミド酸樹脂のような高温、段
階的硬化あるいは硬化触媒は不要で、硬化温度
120℃〜150℃、硬化条件5分〜60分という緩やか
な条件で充分である。 また、このコーテイング剤の保存安定性も一般
のシリコーンワニスと同様に良好で製造後1年以
上の可使期間を有し、塗布にあたつても特殊な塗
布方法、設備は不要であり、膜厚20μm以上の厚
塗りや重ね塗りも可能である。 シリコーン本来の耐熱性、耐候性、電気特性に
加えて、上記のような特長をもつため、これまで
従来のシリコーンワニスなどを適用できなかつた
分野へのシリコーンコーテイングが可能となる。 すなわち、被膜が絶えず何らかの有機溶剤にさ
らされる箇所、あるいは摩耗の原因となる塵、ほ
こりなどが存在する箇所、洗浄装置あるいは通常
の屋外暴露と絶えず接触する箇所などにおいても
良好な保護効果を発揮することができる。 つぎに本発明の実施例および比較例をあげる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 無水マレイン酸98gをトルエン319gに溶解し、
この溶液中へ分子式 (C2H5O−)3Si−C3H6−NH2 で示される3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン221gを滴下したところ、緩やかな発熱がみら
れた。さらに室温にて2時間反応させた。ここで
得られた反応生成物は分子式 で示されるアミド酸含有トリエトキシシランを主
成分とするものであると考えられる。 このアミド基含有トリエトキシシラン63.8gと
ジメチルジメトキシシラン36.1g、メチルトリメ
トキシシラン13.6g、ジフエニルジメトキシシラ
ン79.3g、トルエン50gを混合したのち70℃に昇
温し、水49gを滴下した。1時間そのまま撹拌
後、さらに昇温し、トルエン還流下で2時間反応
を行い、これを加熱減圧(100℃、10mmHg)によ
り溶剤を留去したところ、反応生成物として淡黄
色の固体状物が得られた。 ここで得られた反応生成物は式 で示されるシロキサンを主成分とするものである
と考えられる。 つぎに上記で得た反応生成物をN−メチル−2
−ピロリドンに溶解し、濃度50%の溶液を調整し
た。この溶液の粘度は150センチストークス(25
℃)であつた。これを厚さ1mmのミガキ鋼板にバ
ーコーターで塗布し30分風乾したのち、150℃で
30分乾燥した。このようにして得られた被膜(膜
厚20μm)の評価を行つた。その結果を第1表に
示す。 実施例 2 1のフラスコに無水マレイン酸40gとトルエ
ン200gを仕込んで混合し、その中へジメチルジ
メトキシシラン48.0g、メチルトリメトキシシラ
ン54.4g、ジフエニルジメトキシシラン195.6g
および3−アミノプロピルトリエトキシシラン
88.4gのシラン混合物を滴下したところ、ゆるや
かな発熱がみられた。さらに室温にて1時間撹拌
した後75℃まで昇温し水86gを滴下した。そのま
ま4時間撹拌を行つたところ縮合反応によるメタ
ノール、エタノール、水の留出がみられた。これ
を加熱減圧(90℃、10mmHg)により溶剤ととも
に留去したところ、反応生成物として淡黄色の粘
調な液体状物が得られた。 ここで得られた反応生成物は式 で示されるシロキサンを主成分とするものである
と考えられる。 つぎに上記で得た反応生成物をN−メチル−2
−ピロリドンに溶解し、濃度50%の溶液を調整し
た。この溶液の粘度は63センチストークス(25
℃)であつた。これを厚さ1mmのフエノール樹脂
積層板にバーコーターで塗布し、30分風乾したの
ち、150℃で30分乾燥した。このようにして得ら
れた被膜(18μm)の評価を行つた。その結果を
第1表に示す。 実施例 3 実施例3で得たアミド酸含有オルガノポリシロ
キサンの60%N−メチル−2−ピロリドン溶液50
gを、無水酢酸100g中へ滴下し、90℃で2時間
反応を行い、加熱減圧(90℃、10mmHg)により
揮発分を留去したところ、黄橙色のマレイミド基
含有オルガノポリシロキサンが得られた。これを
N−メチル−2−ピロリドンに溶解し、濃度60%
の溶液を調整した。この溶液を厚さ1mmのフエノ
ール樹脂積層板にバーコーターで塗布し30分風乾
したのち150℃で30分乾燥した。このようにして
得られた被膜(膜厚15μm)の評価を行つた。そ
の結果を第1表に示す。 実施例 5 実施例3における無水マレイン酸40gの代わり
に酸無水物として無水シトラコン酸45gを使用し
同じ反応を行つたところ、淡黄色の反応生成物が
得られた。 この反応生成物は式 で示されるシロキサンを主成分とするものである
と考えられる。 この反応生成物の50%N−メチル−2−ピロリ
ドン溶液の粘度は116センチストークスであつた。
この溶液を厚さ1mmのアルミニウム板に塗布し
150℃で30分乾燥した。このようにして得られた
被膜(膜厚20μm)の評価を行つた。その結果を
第1表に示す。 実施例 5 実施例3における3−アミノプロピルトリエト
キシシラン88.4gの代わりにN−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン
105.6gを使用し同じ反応を行つたところ、淡黄
色の反応生成物が得られた。 この反応生成物は、式 で示されるシロキサンを主成分とするものである
と考えられる。このシロキサンの50%N−メチル
−2−ピロリドン溶液の粘度は68センチストーク
スであつた。この溶液を厚さ1mmのミガキ鋼板に
塗布し、150℃で30分乾燥した。このようにして
得られた被膜(膜厚20μm)の評価を行つた。そ
の結果を第1表に示す。 実施例 6 ジメチルジクロロシラン494g、メチルトリク
ロロシラン21.0g、ジフエニルジクロロシラン
7.6gおよびフエニルトリクロロシラン95.4gを
トリクレン260gに溶解したのち、この溶液を水
850g中へ温度50℃に保持しながら滴下して共加
水分解し、ついで水洗、中和、脱水、溶剤置換を
行つて、ポリシロキサン濃度70%のキシレン溶液
を得た。この溶液145gに実施例1で得た分子式 で示されるアミド酸含有アルコキシシランの60%
トルエン溶液133gを加え、オクチル酸亜鉛0.4g
を添加して2時間還流させながら脱エタノールお
よび脱水反応を行つた。さらに加熱減圧(70℃、
10mmHg)によりエタノール、水および溶剤を留
去したところ、淡黄色の粘稠な液体が得られた。
このものの50%N−メチル−2−ピロリドン溶液
は94センチストークス(25℃)の粘度を示した。 この溶液を厚さ1mmのアルミニウム板に塗布
し、30分風乾したのち150℃で30分乾燥した。こ
のようにして得られた被膜(18μm)の評価を行
つた。その結果を第1表に示す。 比較例 1 1のフラスコにトルエン200g、ジメチルジ
メトキシシラン48.0g、メチルトリメトキシシラ
ン54.4g、ジフエニルジメトキシシラン195.6g
および3−アミノプロピルトリエトキシシラン
88.4gを仕込み混合し、75℃まで昇温し、水86g
を滴下した。そのまま4時間撹拌を行つたとこ
ろ、縮合反応によるメタノール、水の留出がみら
れた。これを加熱減圧(90℃、10mmHg)により
溶剤とともに留去したところ、組成式 で示されるオルガノポリシロキサンが得られた。
これをN−メチル−2−ピロリドンに溶解し濃度
50%の溶液を調整した。この溶液の粘度は18セン
チストークス(25℃)であつた。これを厚さ1mm
のミガキ鋼板に塗布し30分風乾したのち、200℃
で60分乾燥した。このようにして得られた被膜
(20μm)の評価を行つた。その結果を第1表に示
す。 比較例 2 ジメチルジクロロシラン49.4g、メチルトリク
ロロシラン21.0g、ジフエニルジクロロシラン
7.6gおよびフエニルトリクロロシラン95.4gをト
リクレン260gに溶解したのち、この溶液を水850
g中へ温度を50℃に保持しながら滴下して共加水
分解し、ついで水洗、中和、脱水、溶剤置換を行
つて組成式 で示されるオルガノポリシロキサンを得た。この
シロキサンの70%キシレン溶液の粘度は25センチ
ストークス(25℃)であつた。この溶液を厚さ1
mmのアルミニウム板に塗布し60分風乾したのち、
250℃で30分乾燥した。このようにして得られた
被膜(18μm)の評価を行つた。その結果を第1
表に示す。
【表】 評価方法 (1) 密着性 JIS D 0202によるゴバン目試験 (2) 鉛筆硬度 JIS K 5400による鉛筆ひつかき試験 (3) 耐溶剤性 被膜をトルエン中に24時間浸漬し、さらにその
表面をトルエンを含浸させた脱脂綿で100回摩擦
し被膜の変化を調べた。判定はつぎのようにして
行つた。 A…全く異状がみとめられない。 B…被膜の溶解はないが光沢が失われる。 C…被膜が少し溶解し一部基材が露出。 (4) 耐摩耗性 スチールウール#000で被膜表面を摩擦し、傷
のつきにくさを調べた。判定はつぎのようにして
行つた。 A…強く摩擦しても傷がつかない。 B…かなり強く摩擦すると少し傷がつく。 C…弱い摩擦でも傷がつく。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (こゝにR1は一価炭化水素基、R2は水酸基ま
    たは加水分解可能な原子または基、R3は炭素数
    1〜10の二価炭化水素基、オキシアルキレン基ま
    たはオキシアリーレン基、a、b、cはそれぞれ
    0<a≦1、0≦b≦3、0<c≦3でa+b+
    cは0<a+b+c<4、mは0または1、nは
    1〜4の整数)で示されるオルガノポリシロキサ
    ンを主剤としてなることを特徴とするコーテイン
    グ剤。
JP5761281A 1981-04-16 1981-04-16 Coating agent Granted JPS57172964A (en)

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JPS57172964A JPS57172964A (en) 1982-10-25
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