JPS63199338A - 背面投影スクリ−ン - Google Patents

背面投影スクリ−ン

Info

Publication number
JPS63199338A
JPS63199338A JP62032958A JP3295887A JPS63199338A JP S63199338 A JPS63199338 A JP S63199338A JP 62032958 A JP62032958 A JP 62032958A JP 3295887 A JP3295887 A JP 3295887A JP S63199338 A JPS63199338 A JP S63199338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
projection screen
weight
rear projection
binder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62032958A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Nakada
仁 仲田
Masaaki Haniyu
羽生 雅昭
Osamu Saito
治 斎藤
Akio Yamamoto
山本 明郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP62032958A priority Critical patent/JPS63199338A/ja
Publication of JPS63199338A publication Critical patent/JPS63199338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、プロジェクションテレビ受像機、実体投影機
器、マイクロリーダー、カラー写真投影機器、X線フィ
ルム投影機器等に用いられる背面投影スクリーンに関す
る。
背景技術 プロジェクションテレビ受像機はテレビキャビネット内
部に設けられた小型ブラウン管表面の画像を光学系を用
いて拡大し、その拡大画像をテレビキャビネット内部か
ら背面投影スクリーンに投影する装置として知られてい
る。かかる背面投影スクリーンは一方の主面から投影光
を受け、該投影光を他方の主面へ透過、拡散させるもの
である。
このような背面投影スクリーンは次の如き光学的特性が
要求される。すなわち、 (1) 明るい投影画像が得られること、すなわち光線
透過率が高いこと、 (2) 透過光の指向性が少なく、投影画像が広い角度
から観察できること、すなわち、視野角度が大きいこと
、 (3) 投影画像がシャープであること、すなわち解像
度が高いこと、 (4) 光源から投射される画像のコントラストを損な
わないこと、である。
」二記光学的特性を満すために、従来から種々の背面投
影スクリーンが開発されている。
例えば、第7図の平板形状の背面投影スクリーンや、第
8図のレンチキュラーレンズ形状の背面投影スクリーン
がある。レンチキュラーレンズ形状3は背面投影スクリ
ーンの視野角度を大きくする目的で透明樹脂基材1の表
面に付与されている。
かかるスクリーンは透明樹脂基材1. r1月こ光拡散
剤2を分散させたものである。透明樹脂基材1には光学
特性及び成形加工性からアクリル樹脂が主に用いられ、
その他に塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチ
レン系樹脂、オレフィン系樹脂等も使用されている。光
拡散剤2にはスクリーンの視野角を広げるため透明樹脂
1との間に適切な屈折率差を有し透過光を分散させるも
のであって、透明樹脂1に熔融あるいは化学反応するこ
とのない、例えばS io2、CaCO3、Ba5Oa
、Ag2O3、TiO2、ガラスの粉末が用いられる。
しかしながら、従来の背面投影スクリーンは、その成形
工程において、押し出し成形(特開昭56−16433
2号公報)、加熱プレス(特開昭58−198C)35
号公報)、射出成形により行われる故に金型が高温高圧
に曝され金型の寿命が短くなるという欠点や、樹脂の溶
融粘度が高い故に金型からの形状の転写性が良好でない
という欠点や、透明樹脂基材全体に光拡散剤が含まれて
いる故に光拡散量が大きくなるので、光線透過率が低く
解像度も低い背面投影スクリーンになってしまうという
欠点を有している。
かかる欠点を克服し背面投影スクリーン自体の強度を高
めるために、その表面のみに光拡散層を設ける構造のス
クリーンが開発されている。かかるスクリーンは、液状
の合成樹脂に光拡散剤を混合させた透明樹脂組成物を、
スクリーンの基体となる透明基板表面に塗布し乾燥固化
させ光拡散層を形成する方法や、光拡散剤を分散させた
透明基材を予めシート状に成形し、スクリーンの基体と
なる透明基板表面に加熱プレス(特開昭59−1436
18号公報)、あるいは接着層を介して貼り合せ光拡散
層を形成する方法によって作成されている。
しかしながら、かかる従来方法においては、光拡散層と
透明基板との間に気泡が生じる問題があるので光線透過
率、解像度の高い背面投影スクリーンが得られなかった
発明の概要 本発明はこれら従来技術の欠点を解消するためになされ
たものであって、光線透過率が高くかつ解像力の高い背
面投影スクリーンを提供することを目的とする。
本発明の背面投影スクリーンにおいては、透明な平板状
基材の表面に放射線硬化型樹脂組成物からなる1mm未
満の光拡散薄膜を形成していることを特徴としている。
かかる薄膜形状の光拡散層とすることにより、画面を形
成する透過光の分散がもっばら視野角の増大に寄与し、
これが画面のコントラストあるいは解像度の低下を招来
することを著しく抑制するのである。
また、薄膜形状の光拡散層を透明基材に十分密着させて
気泡混入の余地をなくすべく、本発明によれば、比較的
粘度が低く且つ適切な量の光拡散粒子を保持する放射線
硬化型樹脂組成物を透明基材上に配置した後、硬化せし
めている。
実施例 以下に、本発明による実施例の背面投影スクリーンの構
成を添付図面に基づいて説明する。
本実施例は、第1図の拡大概略斜視図に示す如く透明基
材4の一生面に光拡散層5を積層させた平板状背面投影
スクリーンである。透明基材4はガラス又は合成樹脂が
用いられ、合成樹脂としては塩化ビニル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂が用
いられるが、光学的特性及び機械的強度の点からアクリ
ル樹脂が好ましい。光拡散層5は、その膜厚が1mm未
満であり、放射線硬化型樹脂6中に、光を散乱させる粒
子である光拡散剤7を混入、分散させた組成物から形成
される。本願発明者による実験によれば、光拡散層の厚
さとしては基材上に、放射線硬化型樹脂中に光拡散剤を
混合した樹脂組成物を厚くとも700μmの厚さにした
平板状又はレンチキュラーレンズ形状の光拡散層を形成
することにより、配向性(光散乱性)、光線透過率の極
めて高い背面投影スクリーンが得られることが判明した
かかる放射線硬化型樹脂組成物における放射線硬化型樹
脂(以下、バインダと称する)は、(A)  分子中に
少なくとも1個の芳香環と少なくとも1個の水酸基とを
有しかつアクリロイル基を1個有するアクリル酸エステ
ルと、(B)分子中に少なくとも1個の 一〇−の構造(式中R1及びR2は 炭素数1〜4のアルキル基を示す。)を有しかつアクリ
ロイル基を2個有する分子量180〜400のアクリル
酸エステルと、 (C)  分子中にアクリロイル基を3個以」二有する
アクリル酸エステルとを成分としくA)20〜70重量
%、(B)25〜75重量%、(C)5〜55重量%の
割合で組成され、硬化前の液状態では粘度が1〜150
センチポイズの範囲とし、硬化後の屈折率が1.49〜
1.55、好ましくは1.51〜1.53となるアクリ
ル酸エステル系の放射線硬化型樹脂である。ここで放射
線とは該アクリル酸エステル樹脂を硬化させることの可
能な電磁波及び粒子線をいい、例えば、可視光線、紫外
線、赤外線(熱線)、電子線、イオン線等がある。
光拡散剤7は平均粒径1〜10μm、好ましくは2〜4
μmの酸化ケイ素粉末である。
バインダ6と光拡散剤7との混合割合は、バインダ:光
拡散剤が100 : 1〜20(重量部)とする、また
、好ましくはバインダ:光拡散剤が100二3〜15と
することが好適である。
尚、上記放射線硬化型樹脂組成物の成分以外に通常用い
られる光重合開始剤、カップリング剤、分散剤、帯電防
止材等の添加物を添加してもよい。
更に、本実施例にかかる光拡散層を形成するアクリル酸
エステル樹脂であるバインダを詳細に説明する。  ゛ 上記(A)のアクリル酸エステルは、低粘度化が可能な
分子量が400以下のものが適当であり、例えば、下記
(1)〜(Vl+)式の構造のものがある。
また、バインダ全体に対する(A)の成分割合は、20
重量%未満では光散乱剤との屈折率差が得られず、硬化
後の強靭性が得られない、また、70重量%を越えると
液状態での成形に必要な低粘度性が得られない故に、2
0〜70重量%が好ましいか、30〜50重量%が更に
好ましい。
OOH (ただし、式中のR3は水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基又はアリール基を示す。以下、同様)   OH 0H OOHm) 次に、上記(B)のアクリル酸エステルは、分子量が1
80未満では沸点が低く、揮発性でPI■ (−次皮膚
刺激性)が高くなり、また、400を越えると液状態で
粘度が高くなる故に1、分子量が180〜400が適当
であり、例えば、下記(Vlll)〜(Xlll)式の
構造のものがある。また、バインダ全体に対する(B)
の成分割合は、25重量%未満では硬化後の硬度が得ら
れず、75重量%を越えると光分散剤との必要な屈折率
差が得られない故に、25〜75重量%が好ましいが、
40〜60重量%が更に好ましい。
OR3 CH2=CHCOCll2−C−C1b 0CCH=C
H2(Vlll)1]111 0    CH30 CR3C83 (IX) (X) CH30H3 CI+2 =CHCOCH2−C−0−C−CH20C
CH=CH200H3CH30 (Xl) (Xl+) 次に、上記(C)のアクリル酸エステルは低粘度化が可
能な分子量が2000以下のものが適当であり、例えば
、下記(Xm−(XX)式の構造のものがある。また、
バインダ全体に対するアクリル酸エステル(C)の成分
割合は、5重量%未満では硬化後の硬度を増大させる効
果はなく、55重量%を越えると硬化後の脆弱性が現れ
硬化前の粘度を増加させる故に、5〜55重量%が好ま
しいが、10〜30重量%が更に好ましい。
= 14− CH2CI20CCH2=CH2 (XIV) (XVII) CH20Ra        CH20RsI R50CH2−C−CH2−0−CI(2−’C−CH
20RsCH20Rs       CH20R7C式
中のR4−R9はアクリロイル基又はアルキロイル基を
示す。ただし、R4−R9のうち少なくとも3個はアク
リロイル基である。)(XVII+) (ただし、式中のΩ、 m、  nは0又は整数を示し
、かつ(1+m+nは1〜30の整数である。)(Xm CH20CCH=CI2 CH20CCI(=CH2 (XX) 本実施例において、バインダ6の液状態における粘度が
150センチポイズ(B型粘度計、25±1℃)より高
いと光拡散層5を形成する際、非常に作業性が悪く、製
造に長時間を必要としてしまい不都合が生じる。すなわ
ち、液状の組成物を、基材4上に注入する際に基材と型
との間に十分行き渡らないことになるからである。バイ
ンダ6の粘度が1センチポイズより低い場合、揮発性及
びPII(−次皮膚刺激性)が高くなり好ましくない。
また、バインダ6と光拡散剤7との屈折率差について、
酸化ケイ素粉末に対してバインダの硬化後の屈折率が1
.55(アツベ式屈折率計、25±1℃)より大きすぎ
ると光線透過率が悪くなり、スクリーン上の画像が暗い
ものとなってしまう。
一方、硬化後のバインダの屈折率が1.49より小さす
ぎると視野角度の小さい画像しか得られなくなってしま
う。よって、バインダの硬化後の屈折率が1.49〜1
.55であることが好ましく、さらには1651〜1.
53が好ましい。
更にまた、本実施例にかかる光拡散層における光拡散剤
7を詳細に説明する。
光拡散剤7には酸化ケイ素粉末が用いられる。
酸化ケイ素粉末は、Afh O3、/V (OH)3 
、TjO2、zno2等の米粉に比して散性が同一レベ
ルにて全光線透過率が大きい故に好適である。中でも非
結晶酸化ケイ素粉末は光学特性が良好なため、更に好適
である。その平均粒子径(レーザ散乱法、積算重量:5
0%)が1〜10μm以外の範囲では十分なる視野角度
が得られない。酸化ケイ素粉末のバインダ100重量部
に対する含有量が20重量部より多すぎると光線透過率
が低下し、逆に1重量部未満であると、視野角度が小さ
くなってしまう。
また、バインダと光拡散剤との放射線硬化型樹脂組成物
からなる光拡散層の膜厚が1mm未満であることが好ま
しく、特に、その膜厚が700μmの範囲を越えない方
が、解像度の観点からより好ましいことが判明した。
光拡散層では透明基板からの透過光が酸化ケイ素粒子に
当たり拡散するので、光拡散層の膜厚が大きいと光拡散
層を光が通過する際、酸化ケイ素粒子に衝突する回数が
多くなり、透過光が光拡散層内で散乱して解像度が低下
する。したがって、光拡散層内にて光が酸化ケイ素粒子
に衝突する回数を出来るだけ少なくし、且つ各粒子当た
りの光の散乱が大きくなるような膜厚、700μm以下
にすることが好ましい。また、酸化ケイ素粒子内の吸収
も少ない故に侵入する光量も大きく、バインダとの屈折
率差が適切であるので該粒子自体の輝度が高くなりスク
リーンの明るさに貢献している。
第2図は本発明の更なる実施例を示すもので、視野角度
を大きくする目的で、光拡散層5をレンチキュラーレン
ズ8の形状で構成した背面投影スクリーンの拡大概略図
である。また、光拡散層5の表面を粗面化して更に視野
角度を大きくすることもできる。
更に、画像のコントラストを向上させ外光反射を防止す
るために、バインダ6中に黒色の染料や顔料を添加した
り、拡散層5の表面にブラックストライプを印刷するこ
ともできる。
第3図に示す如く透明基材4の一方の片側表面だけでな
く、他方の表面にも光拡散層5を形成することもできる
。第3図では両面レンチキュラーレンズを構成する個々
の半円柱の伸長方向が、基材の両面において90°の角
度でずれている。また両面レンチキュラーレンズを構成
する個々の半円柱の伸長方向を基材の両面において平行
としてもよい。
更に、第4図に示すように光拡散層5を設けた透明基材
4の反対側面に放射線硬化型樹脂からなるフレネルレン
ズ9を形成することもできる。
以下、実施例]及び2として具体的に光拡散層が平坦面
の背面投影スクリーンを製造する場合を説明する。
先ず、実施例1では、以下の(A)(B)及び(C)式
に示されるアクリル酸エステルをそれぞれ(A)45重
量部(B)40重量部及び(C)15重量部の割合から
なる100重量部に対して光重合開始剤として1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン1重量部を添加し
てバインダを調製する。
(A) (B) CH3 CH2=CHCOCH2−C−CH20CCH=CH2
II    I    I+ OCHa   O (C) 次に、上記組成で屈折率1.52のバインダー00重量
部に対して光拡散剤である平均粒径3μmの酸化ケイ素
粉末を6重量部を添加し、アクリル酸エステル系の紫外
線硬化型樹脂組成物を調製する。
次に、光拡散層として膜厚400μmの光拡散層が形成
できるように予め設定された平滑な鏡面の金型を用意す
る。
次に、光拡散剤を包括した液状の上記樹脂組成物をかか
る金型とPMMAキャスト板との間に注入し、400m
J/c♂の光量の紫外線を該キャスト板側から照射する
このようにして、該樹脂組成物の硬化後、金型から光拡
散層を伴った該キャスト板を離型して、第1図に示す構
造の背面投影スクリーンを得る。
さらに、実施例2として、以下の(A)(B)及び(C
)式に示されるアクリル酸エステルをそれぞれ(A)3
5重量部(B)55重量部及び(C)10重量部の割合
からなる100重量部に対して光重合開始剤として1−
ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン1重量部を添
加してバインダを調製する。
(B) CHa       CHa I (C) CH20RIOCH20RI5 R110CH2−C−CH2−0−CH2−C−CH2
OR+4CH20R12CH20R+3 (ただし、式中のRIQ””RI5はアルキロイル基ま
たはアクリロイル基を示し、このうち平均5個がアクリ
ロイル基である。) 次に、上記組成で屈折率1.51のバインダ100重量
部に対して光拡散剤である平均粒径5μmの酸化ケイ素
粉末を12重量部を添加しアクリル酸エステル系の紫外
線硬化型樹脂組成物を調製する。そして、かかる組成物
によって、実施例1と同様な方法により平坦面状の背面
投影スクリーンを得る。
得られた実施例1及び2のスクリーンの特性の測定結果
を第1表に示す。尚、比較例として表に示す他の組成に
よる場合の背面投影スクリーン(比較例1ないし4)の
特性の測定結果をも示す。
第1表 ここで、全光線透過率は積分球式光線透過率側 25一 定装置を用いてASTMD1003に基づいて測定され
た。視野角度は、以下のように測定された。
第5図の如く光源11を測定すべき背面投影スクリーン
12の面に垂直に照射するように向け、スクリーン面に
入射する光の輝度が88ft−cdとなるように光源の
明るさを調節する。また光源11とスクリーン12との
延長線14上でスクリーン面から80cmの距離に輝度
計13(ミノルタ社製、nt−1/3°p)をスクリー
ン12に向けて設置する。この時のスクリーン12上の
輝度をft−L単位で測定し利得(ゲイン)Gを下式、 G−f t−L/f t−cd にて求める。この時の延長線14からの輝度計13の傾
き角度θ=0°の最大利得をピークゲイン(Go )と
し、1 / 2 G oとなる値を得る該傾き角度θを
1/2値角度、1/3G、Zなる値を得る該傾き角度θ
を1/3値角度とする。
第1表の結果から明らかなように、実施例]及び2の背
面投影スクリーンは、全光線透過率か85%T以上と良
好で1/2値角度及び1/3値角度が各々7.5°及び
10°あるいは8°及び10°と広い視野角度を有し、
両性能がバランスの取れたものとなっている。
これに比べて、比較例1のように光拡散剤の酸化ケイ素
粉末の平均粒径を小さくすると全光透過率が低下し、視
野角度も狭くなり、指向性の有るスクリーンになってし
まう。また、比較例2のように光拡散剤の酸化ケイ素粉
末の平均粒径を大きくすると全光透過率の低下が少ない
が、視野角度が狭くなり、指向性の有る背面投影スクリ
ーンになってしまう。
また、比較例3のように酸化ケイ素粉末の含有量を減ら
すと明るいが視野角度の小さいスクリーンになってしま
う。また、比較例4のように酸化ケイ素粉末の含有量を
増加させると視野角度は大きいが、光線透過率の低いス
クリーンになってしまう。
更なる比較例として、実施例1と同様な光拡散層の樹脂
組成物において酸化ケイ素粉末の代りに酸化アルミニウ
ム(比較例5)及び水酸化アルミニウム(比較例6)の
粉末を混合、分散させ、実施例1と同様な方法で作成し
た背面投影スクリーンの特性を第2表に示す。
第2表 第2表から分るように、比較例5及び6においても全光
線透過率が低く視野角度も狭い暗く指向性が強いスクリ
ーンとなっていることが分かる。
特に比較例6ではバインダと光拡散剤との屈折率−28
= 差が実施例1とほとんど変らないにもかかわらず、その
性能に大きな差があることが分かる。
次に、本発明の実施例3及び4として光拡散層の114
[を種々変化させたレンチキュラー形状背面゛投影スク
リーンを作成する。
先ず、上記実施例1と同様な組成で屈折率1゜52のバ
インダ100重量部に対してピークゲインが7.0とな
るような量の平均粒径3μmの酸化ケイ素粉末を12重
量部又は6重量部を添加し、アクリル酸エステル系の紫
外線硬化型樹脂組成物を調製する。
次に、第6図に示すレンチキュラー形状の金型を用意す
る。該金型10の寸法をWが0.5mm。
Dが0.1mm、Rが0.3mmで、積層するPMMA
キャスト板からの距離tを光拡散層の膜厚とする。
次に、得られた光拡散剤を包括した樹脂組成物を該金型
とPMMAキャスト板との間に所定厚さtとなるように
注入し、実施例1と同様な方法で紫外線によって該組成
物を硬化させ第2図に示す構造の実施例3及び4の背面
投影スクリーンを作成する。
実施例3及び4のスクリーンの解像力を解像力チャート
を用いた測定結果を第3表に示す。ここで、解像力は第
5図の視野角度の測定に使用した装置においてスクリー
ン12の光源11側に解像力チャートを密着させた状態
で光源側から光を照射し、輝度計13の側から観察、測
定している。
尚、比較例7及び8としてバインダ100重量部に対し
て酸化ケイ素粉末を各々2.5重量部、1゜5重量部を
添加した場合の背面投影スクリーンをも示す。
第3表 第3表から明らかなように本実施例3及び4のレンチキ
ュラー形状スクリーンでは、水平解像度が3本/111
111%垂直解像度か8〜9本/ manと高い解像力
を有したシャープな画像が得られる。一方、比較例7及
び8のレンチキュラー形状スクリーンは水平解像度1本
/關、垂直解像度4〜5本/mmと低い解像力しか得ら
れないことが分かる。
発明の効果 以上の如く、本発明によれば、バインダとの間に適切な
屈折率を有しかつ適切な粒径を有する酸化ケイ素粉末を
該バインダ中に所定量分散させた放射線硬化型樹脂組成
物を透明基材表面に膜厚1mm未満の光拡散層として極
めて薄く積層したことにより、高光線透過率、高解像度
、広視野角度、低指向性の背面投影スクリーンを得るこ
とができる。
また、本発明にかかる光拡散層は放射線硬化型樹脂を成
分としていることから、非常に狭い型空洞においても注
型の時間がかからずに迅速に行え、作業性が良好となる
。また、極めて短時間で成形、硬化を行うことができ、
また、常温常圧下で成形ができるので金型に対する負担
が軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による平板形状の背面投影スクリーンの
一部の拡大概略斜視図、第2図は本発明によるレンチキ
ュラーレンズ形状の背面投影スクリーンの一部の拡大概
略斜視図、第3図は本発明による基材両面にレンチキュ
ラーレンズ形状を付与した背面投影スクリーン一部の拡
大概略斜視図、第4図は本発明による基材両面にレンチ
キュラー形状及びフレネルレンズ形状を付与した背面投
影スクリーンの一部の拡大断面図、第5図は本発明によ
る平板形状の背面投影スクリーンの視野角度の測定を説
明する説明図、第6図は本発明によるレンチキュラーレ
ンズ形状の背面投影スクリーンを形成する金型の拡大部
分断面図、第7図及び第8図は従来の背面投影スクリー
ンの一部の拡大概略斜視図である。 主要部分の符号の説明 4・・・・・・透明基材 8・・・・・・レンチキュラーレンズ 5・・・・・・光拡散層 9・・・・・・フレネルレンズ 6・・・・・・バインダ 7・・・・・・光拡散剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明な平板状基材と、該平板状基材の表面に積層
    されかつ放射線硬化型樹脂組成物からなる膜厚が1mm
    未満の光拡散薄膜とからなることを特徴とする背面投影
    スクリーン。
  2. (2)前記光拡散薄膜が700μm以下の膜厚であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の背面投影ス
    クリーン。
  3. (3)前記光拡散薄膜の表面がレンチキュラーレンズ形
    状であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載の背面投影スクリーン。
  4. (4)前記放射線硬化型樹脂組成物が、 (A)分子中に少なくとも1個の芳香環と少なくとも1
    個の水酸基とを有しかつアクリロイル基を1個有するア
    クリル酸エステル20〜70重量%と、 (B)分子中に少なくとも1個の ▲数式、化学式、表等があります▼の構造(式中R_1
    及びR_2は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)を有
    しかつアクリロイル基を2個有する分子量180〜40
    0のアクリル酸エステル25〜75重量%と、 (C)分子中にアクリロイル基を3個以上有するアクリ
    ル酸エステル5〜55重量%とからなる未硬化時の粘度
    が1〜150センチポイズで、硬化後の屈折率が1.4
    9〜1.55のアクリル酸エステル系樹脂100重量部
    に対して平均粒径1〜10μmの酸化ケイ素粉末を1〜
    20重量部の割合で混合してなることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか一項記載の背
    面投影スクリーン。
  5. (5)前記平板状基材はガラス又は合成樹脂からなるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第4項のい
    ずれか一項記載の背面投影スクリーン。
JP62032958A 1987-02-16 1987-02-16 背面投影スクリ−ン Pending JPS63199338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62032958A JPS63199338A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 背面投影スクリ−ン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62032958A JPS63199338A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 背面投影スクリ−ン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63199338A true JPS63199338A (ja) 1988-08-17

Family

ID=12373432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62032958A Pending JPS63199338A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 背面投影スクリ−ン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63199338A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0312236U (ja) * 1989-06-22 1991-02-07
US5066099A (en) * 1989-04-26 1991-11-19 Hitachi, Ltd. Rear projection screen and method of producing the same
EP0484073A2 (en) * 1990-10-29 1992-05-06 Kuraray Co., Ltd. Lenticular lens sheet
EP0859270A1 (en) * 1996-07-23 1998-08-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Rear projection screen
US6400504B2 (en) 1996-07-23 2002-06-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Rear projection screen having reduced scintillation
JP2002268147A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Toppan Printing Co Ltd 透過型スクリーンおよび画像表示装置
US6937393B2 (en) * 1997-06-30 2005-08-30 Lg Chemical Ltd. Projection television screen
WO2006075617A1 (ja) * 2005-01-11 2006-07-20 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 拡散光学シート、偏向光学シート、および、透過型スクリーン
JP2006208593A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Dainippon Printing Co Ltd 拡散光学シート、透過型スクリーン及び背面投射型表示装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5066099A (en) * 1989-04-26 1991-11-19 Hitachi, Ltd. Rear projection screen and method of producing the same
JPH0312236U (ja) * 1989-06-22 1991-02-07
EP0484073B1 (en) * 1990-10-29 2000-04-05 Kuraray Co., Ltd. Lenticular lens sheet
EP0484073A2 (en) * 1990-10-29 1992-05-06 Kuraray Co., Ltd. Lenticular lens sheet
US6400504B2 (en) 1996-07-23 2002-06-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Rear projection screen having reduced scintillation
EP0859270A4 (en) * 1996-07-23 2001-12-19 Dainippon Printing Co Ltd REAR PROJECTION SCREEN
EP0859270A1 (en) * 1996-07-23 1998-08-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Rear projection screen
USRE40226E1 (en) * 1996-07-23 2008-04-08 Dai Nippon Printing, Co, Ltd. Rear projection screen having reduced scintillation
US6937393B2 (en) * 1997-06-30 2005-08-30 Lg Chemical Ltd. Projection television screen
JP2002268147A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Toppan Printing Co Ltd 透過型スクリーンおよび画像表示装置
WO2006075617A1 (ja) * 2005-01-11 2006-07-20 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 拡散光学シート、偏向光学シート、および、透過型スクリーン
US7885003B2 (en) 2005-01-11 2011-02-08 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Optical diffusing sheet, optical deflecting sheet, and transmission type screen
US8130446B2 (en) 2005-01-11 2012-03-06 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Optical diffusing sheet, optical deflecting sheet, and transmission type screen
JP2006208593A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Dainippon Printing Co Ltd 拡散光学シート、透過型スクリーン及び背面投射型表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2005083510A1 (ja) 光拡散性スクリーン
KR101200232B1 (ko) 프로젝션 스크린
JPH0721612B2 (ja) 透過型投影スクリ−ン用レンズシ−ト
JP3653924B2 (ja) プロジェクションスクリーン用光拡散層
JPS63199338A (ja) 背面投影スクリ−ン
JP2000330210A (ja) 透過型スクリーン
JPS62249134A (ja) 背面投影スクリ−ン
JPH04279668A (ja) 光拡散性樹脂
JPWO2008096679A1 (ja) 透過型スクリーン
JP2000275742A (ja) 透過型スクリーン
JPH10260638A (ja) レンチキュラースクリーン及びその製造方法
JP2002006403A (ja) 透過型スクリーン
JP2667876B2 (ja) 光拡散性プラスチック
JP2981268B2 (ja) レンチキュラーレンズシート
JP2004061520A (ja) 透過型スクリーンおよび投映装置
JP3212085B2 (ja) レンチキュラーレンズシートの製造方法
JPH01161328A (ja) 透過形スクリーン用レンチキュラーレンズシートおよびその製造方法
TW409196B (en) Transmission-type screen
JPH0632973A (ja) 光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2892808B2 (ja) レンチキュラーレンズのシート
JPH03200949A (ja) プロジェクション用スクリーン
JP2777156B2 (ja) レンチキュラーレンズシート
JP2003131325A (ja) プロジェクションスクリーン
JP3685227B2 (ja) プロジェクションテレビ用スクリーン
JPH01236257A (ja) 光拡散性メタクリル樹脂およびその製造方法