JP2981268B2 - レンチキュラーレンズシート - Google Patents

レンチキュラーレンズシート

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、背面投影型テレビの前面スクリーンとし
て、フレネルレンズと組み合せて用いられるレンチキュ
ラーレンズシートに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、背面投影型テレビの前面スクリーンとしては、
水平方向の視野角を広げるための平行凸レンズ構造を有
し、垂直方向の視野角を広げるための光拡散材を含有
し、場合によってはさらに表面を粗面化して、さらに光
拡散性を向上させるものが多く提案されている。その
際、スクリーンの材質としては、メタクリル樹脂等の透
明なプラスチックが用いられ、光拡散材としては基体樹
脂と屈折率の異なる微粒子が用いられるのが通例であっ
た。
光拡散材を選択する基準としては、光拡散性微粒子と
基体樹脂の屈折率差および、粒子径が用いられてきた。
例えば、特開昭60−139758号においては透明プラスチッ
クとしてメタクリル樹脂に屈折率差が0.02〜0.1で粒径
が10〜50μの結晶形シリカ、無定形シリカ、あるいは炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウムなどの無機透明微粒
子を混入している。
又、特開昭60−184559号においては、ポリスチレン樹
脂あるいは、ポリカーボネート樹脂に屈折率差0.02〜0.
1で粒径が4〜10μの結晶形シリカを混入したもの等提
案されている。この他にも、特開昭61−4762号、同62−
17426号、特公昭60−21662号など多くの提案がなされて
いる。
以上の例は、照明カバーや間仕切り板の他、背面投影
型スクリーン用途をも対象としており、具体的記述のあ
る基本樹脂および光拡散材の組合せは極めて多岐にのぼ
っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの方法は光拡散性の向上を目的
としており、背面投影型テレビにおける均一な色調の画
面を得るための色温度特性に関しては、必ずしも配慮さ
れていなかった。
色温度は、黒体から輻射される光の色を黒体の温度で
表わした一次元の指標であり、ブラウン管の蛍光体から
発する光を表現するのに必ずしも適切な指標ではない
が、白色付近の色差を簡便に表現できるのが好ましい。
レンチキュラーレンズシートは後方から照射された光
と色を忠実に前面に分配する必要があり、分配の割合い
が波長によって異なると色あるが異なって見えるので好
ましくない。
従来提案されている光拡散板は、以上のような観点か
らみて必ずしも満足できるものではない。
その理由は、従来の光拡散板が主として照明、ディス
プレイ等に用いる事を意図して主に開発されてきた事に
よると思われる。
本発明の目的は背面投影型テレビの前面スクリーンと
して、フレネルレンズと組合せて用いるレンチキュラー
レンズシートにおいて、基体樹脂と適当な屈折率、平均
粒子径及び波長別屈折率をもった実質的な透明な微粒子
を組合せる事によって、高い光拡散性を損うことなく、
色温度特性の優れたレンチキュラーレンズシートを提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、本発明すなわち、光拡散性微粒子がその
内部に分散された屈折率NSの実質的に透明なプラスチッ
クからなるレンチキュラーレンズシートにおいて、光拡
散性微粒子としてその屈折率がそれぞれNPAおよびNPB,
平均粒子径がそれぞれdA(μm)およびdB(μm)であ
る実質的に透明な有機高分子微粒子Aおよび無機微粒子
Bの二種類を用い、屈折率、平均粒子径および基体樹脂
との波長別屈折率差が下記の式(I),(II)および
(III)を満足するものであることを特徴とするレンチ
キュラーレンズシートにより達成することができる。
(|ΔnFA|−|ΔnCA|)×(|ΔnFB|−|ΔnCB|)<0 (III) (ただし、上式において屈折率NS,NPAおよびNPBはd線
(5893Å)における屈折率であり、|ΔnFA|は基体樹脂
と有機高分子微粒子AとのF線(4861Å)における屈折
率の差であり、|ΔnFB|は基体樹脂と無機微粒子Bとの
F線(4861Å)における屈折率の差であり、|ΔnCA|は
基体樹脂と有機高分子微粒子AとのC線(6563Å)にお
ける屈折率の差であり、|ΔnCB|は基体樹脂と無機微粒
子BとのC線(6563Å)における屈折率の差である。) 〔作用〕 本発明にいうレンチキュラーレンズシートとは背面投
影型テレビの前面板として、フレネルレンズシートと共
に用いられるもので、シートに用いられるプラスチック
としては、メタクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、MMA−
スチレン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニ
ル樹脂等の透明性の高い樹脂が用いられ、特にメタクリ
ル樹脂、スチレン系樹脂は透明性が高いので好ましい。
レンチキュラーレンズシート中に分散すべき光拡散性
微粒子の具備すべき性能の第一の要件は、微粒子と基体
樹脂との屈折率差である。
本発明の目的を達成するには、屈折率差が0.02以上〜
0.10以下の範囲である事が必要である。
屈折率差が0.02以下の場合は、光の垂直指向特性が小
さく、中心部に対して周辺部(上方又は下方)での好適
な明るさの角度範囲が狭く好ましくない。また、拡散効
果が小さいため、多量の添加が必要となり、これは経済
的理由あるいは機械的物性面からみて好ましくない。
また、屈折率差が0.10より大きいと、中心部に比して
周辺部(垂直方向における上方又は下方)では明るく、
可視角度範囲は広くなるが、正面付近での輝度の変化率
が大きく、又、添加量も少なくなる事から、透けによる
ホットバンドと称する縞が見えやすくなり、好ましくな
い。
以上から、屈折率差は0.02から0.10の範囲であること
が必要であるが、好ましくは0.04〜0.06程度である事が
望ましい。
光拡散性微粒子の具備すべき性能の第二の要件とし
て、微粒子の平均粒子径dが5μm以上、30μm以下の
範囲のものであることが必要である。平均粒子径が30μ
mを越えると、所望の拡散効果を得るのに微粒子の量が
多く必要となり、好ましくなく、拡散効果が低下し、透
けが起りやすくなる。また平均粒子径が5μmより小さ
いと、微粒子の量は少なくてすむが、微少粒子の存在
は、色温度特性に良い影響を与えない事と、添加量が少
なくなる事から、透けが起りやすくなる。
以上から、光拡散性微粒子の平均粒子径は5〜30μm
の範囲が適当であるが、好ましくは、10〜20μm程度で
あることが望ましい。
次に光拡散性微粒子の具備すべき第三の要件は、基体
樹脂との波長別屈折率差がある。
一般に、物質における屈折率は光の波長によって異な
り、短波長である青色光の屈折率は長短波長の赤色光よ
り屈折率が大きい。
波長による屈折率の違いにより生ずる光の分散を表わ
すものに、F線(4861Å)、d線(5893Å)、C線(65
63Å)の屈折率を用いて表わす分散値(nF−nC)、Abbe
などが知られている。
本発明において、この基体樹脂と微粒子の波長別屈折
率差の違いに注目し、レンチキュラーレンズシートの色
温度特性が波長別屈折率差により起因している事を突き
とめ、適当な波長別屈折率差をもった透明微粒子を混
合、分散せしめることで均一な色温度特性をもったレン
チキュラーレンズシートを実現できる事を見い出した。
一種類の微粒子にて混合、分散せしめる場合、基体樹
脂との屈折率差Δndが適当であっても、波長別屈折率差
ΔnF,ΔnCが適当であるとは限らず、色温度特性に劣る
ものである場合が多い。
一般に、物質の屈折率は各々の分子構造に起因するも
のであり、基体樹脂との屈折率差を変えずに波長別屈折
率差のみを操作することはむずかしい。
本発明は、単独では波長別屈折率差が適当でなく、色
温度特性に劣るもの同志でも互いに組合せることによっ
て、一転して色温度特性に優れた適正な微粒子として使
用可能であることを見い出した。
具体的には、波長別屈折率差が式(III)の関係にあ
り、かつ第一の要件、第二の要件を満たす微粒子A,Bを
前記の式(IV)を満たすように混合せしめることにより
本発明の目的を達成することが可能となる。
式(III)は、微粒子A,Bの波長別屈折率差についての
関係を示すもので、ΔnF,ΔnCの関係はどれか一方の
(ΔnF−ΔnC)が負となる事を示す。
また、式(IV)すなわち 0.95≦(SA|ΔnFA|+SB|ΔnFB|)/(SA|ΔnCA|+SB|ΔnCB|)≦1.05 (IV) (上式において、SAは有機高分子微粒子Aの比断面積cm
2/gおよび添加量g/kgと、有機高分子微粒子Aおよび基
体樹脂の屈折率差|ΔndA|との積であり、SBは無機微粒
子Bの比断面積cm2/gおよび添加量g/kgと、無機微粒子
Bおよび基体樹脂の屈折率差|ΔndB|との積であり、|
ΔnFA|は基体樹脂と有機高分子微粒子AとのF線(4861
Å)における屈折率の差であり、|ΔnFB|は基体樹脂と
無機微粒子BとのF線(4861Å)における屈折率の差で
あり、|ΔndA|は基体樹脂と有機高分子微粒子Aとのd
線(5893Å)における屈折率の差であり、|ΔndB|は基
体樹脂と無機微粒子Bとのd線(5893Å)における屈折
率の差であり、|ΔnCA|は基体樹脂と有機高分子微粒子
AとのC線(6563Å)における屈折率の差であり、|Δ
nCB|は基体樹脂と無機微粒子BとのC線(6563Å)にお
ける屈折率の差である。)は有機高分子微粒子A,無機微
粒子Bと基体樹脂との波長別屈折率差と添加量及び比断
面積との関係を表すもので、微粒子A,Bの比が0.95〜1.0
5の範囲にあるとき、色温度差を垂直方向0〜25゜にお
いて1500k以内とする事ができる。
色温度差1500kは、目視にて色調の変化が識別できな
い程度の色温度差であり、実用上支障のない範囲として
設定した。
しかしながら、色温度差はできるだけ小さい方が望ま
しく、色温度差をさらに小さくする事は、(IV)式の値
をさらに1.0に近づけることで達成される。
本発明においては、3種類以上の光拡散性微粒子を混
合する場合、波長別屈折率差、添加量及び比断面積との
関係についても検討された。すなわち本発明は、光拡散
性微粒子がその内部に分散された屈折率NSの実質的に透
明なプラスチックからなるレンチキュラーレンズシート
において、k番目(ただし1≦k≦a)の光拡散性微粒
子としてその屈折率がNPk、平均粒子径がdk(μm)で
ある実質的に透明なa種類(ただしa≧3)の微粒子を
用い、屈折率、平均粒子径および基体樹脂との波長別屈
折率差が下記の式(V),(VI)および(VII)を満足
するレンチキュラーレンズシートに関する。
0.02≦|NS−NPk|≦0.10 (V) 5≦dk≦30 (VI) そして、基体樹脂と光拡散性微粒子との波長別屈折率
差において、混合するa種類の微粒子の(|ΔnF|−|
ΔnC|)が、少なくとも1つは他の種類(|ΔnF|−|Δ
nC|)と異符号であり、|ΔnF|と|ΔnC|の大小関係が
逆転している事が好ましい。
以上に述べたように、単独では色温度特性に劣る微粒
子をある割合いで互いに混合することによって、レンチ
キュラーレンズシートの色温度特性が改善され、均一な
色調の画像が得られることが判明した。
前記の屈折率および平均粒子径の範囲を満たす透明微
粒子としては、無機微粒子(ガラスビーズシリカ、水酸
化アルミなど)や有機高分子微粒子(メチルメタアクリ
レート系架橋重合体微粒子など)等があり、いずれも、
基体樹脂との屈折率差及び波長別屈折率差によって、好
適に用いることができる。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を具体的に説明する。以下の
実施例1〜4では、スチレン系架橋共重合体樹脂微粒子
(有機高分子微粒子A)およびガラスビーズ(無機微粒
子B)の二種類の光拡散性微粒子を用い、実施例5〜8
では、MMA系架橋重合体樹脂微粒子(有機高分子微粒子
A)およびガラスビーズ(無機微粒子B)の二種類の光
拡散性微粒子を用いている。比較例1〜2では、二種類
の有機高分子微粒子(スチレン系架橋共重合体樹脂微粒
子およびMMA系架橋重合体樹脂微粒子を用いている。な
お実施例中または比較例中において、平均粒子径は、セ
イシンミクロンフォトサイザー(セイシン企業(株)SK
A−5000)による重量メジアン径である。
また屈折率は、ATAGO精密アツベ屈折計3TとATAGO分光
光源装置MM−700を用いて各波長別屈折率を測定した。
輝度及び色温度はミノルタ社製、色彩色度計CS−100
を用いた。
スクリーンのゲイン及び色温度を測定するには50イン
チ投影型テレビにレンチキュラーレンズシートを取りつ
け、距離1mの位置から、法線方向の輝度を測定し、ゲイ
ン既知のサンプルよりGOを計算し求めた。
さらにレンチキュラーレンズの軸に平行な方向(垂直
方向)の0〜25゜の角度におけるゲイン及び色温度を判
定した。
各濃度、混合割合におけるゲイン及び色温度を測定
し、色温度については、0〜25゜までの色温度差で評価
した。
実施例1〜4 屈折率1.53のMMA−スチレン共重合樹脂(電気化学工
業(株)TX−400−300L)に平均粒子径18.9μm、屈折
率1.56のガラスビーズ(東芝バロティーニ(株)EGB21
0)とスチレン系架橋共重合体樹脂微粒子(積水化成品
(株)SBX−17)平均粒子径12.3μm、屈折率1.59を第
1表記載の割合で混合溶融押出しし、レンズ形状を賦与
するため彫刻されたロール間を通して、平行な凸レンズ
からなるレンチキュラーレンズシートを得た。
このシートを50インチ型の背面投影型テレビの前面に
取りつけ、白色の信号を写し出し、シート前面よりレン
ズの軸に平行な方向の輝度及び色温度を測定した。
その結果、微粒子A,Bの比断面積、添加量、及び基体
樹脂との波長別屈折率差の関係において式(III)によ
る比が1.0〜1.05となる様に混合した時、色温度差は200
〜1200kと小さかった。
なお、第1図において実施例1,2,3,4はそれぞれ,
,,に相当している。
実施例5〜8 実施例1〜4と同様に、屈折率1.53のMMA−スチレン
共重合樹脂に、スチレン系架橋微粒子の代りに、MMA系
架橋重合体樹脂微粒子(積水化成品(株)MBX−8)平
均粒子径7.9μm屈折率1.49を第1表記載の割合でガラ
スビーズ(EGB210)と混合溶融押出しし、レンチキュラ
ーレンズシートを得た。
このシートを同様に50インチ型の背面投影型テレビの
前面に取りつけ、白色信号での輝度及び色温度を測定し
た。
その結果、実施例1〜4と同じく、(III)式での比
が1.0〜1.05となる様に混合した時、色温度差は700〜12
00kと小さかった。
なお、第1図において,実施例5,6,7,8はそれぞれ
、、、に相当している。
比較例1〜2 屈折率1.53のMMA−スチレン共重合樹脂にMMA系架橋重
合体樹脂微粒子(MBX−8)とスチレン系架橋重合体樹
脂微粒子(SBX−17)を第1表の割合で混合溶融押出し
し、レンチキュラーレンズシートを得た。
このシートを同様に50インチ型の背面投影型テレビの
前面に取りつけ、白色信号での輝度及び色温度を測定し
た。
その結果、上記2種の混合では、(III)式での比が
0.95〜1.05の範囲に入る混合比を得ることが出来ず、色
温度差も3000k以上と大きかった。
なお、第1図において,比較例1,2はそれぞれ、
に相当している。
比較例3〜4 屈折率1.53のMMA−スチレン共重合樹脂にガラスビー
ズ(EGB210)のみを混合溶融押出しし、レンチキュラー
レンズシートを得た。
このシートを同じく50インチ型の背面投影型テレビの
前面に取りつけ、白色信号での輝度及び色温度を測定し
た。
その結果、(III)式での比が0.95未満となり、色温
度差も−3500kと大きかった。
なお、第1図において,比較例3,4はそれぞれ、
に相当している。
比較例5〜6 屈折率1.53のMMA−スチレン共重合樹脂にMMA系架橋重
合体樹脂微粒子(MBX−8)のみを混合溶融押出しし、
レンチキュラーレンズシートを得た。
このシートを同じく50インチ型の背面投影型テレビの
前面に取りつけ、白色信号での輝度及び色温度を測定し
た。
その結果、(III)式での比が1.05以上となり、色温
度差も5000kと大きかった。
なお、第1図において,比較例5,6はそれぞれ、
に相当している。
〔発明の効果〕 本発明は、光拡散性微粒子の組合せにより、背面投影
型テレビにおいて、高い拡散性能を損なうことなく色温
度差のない均一な色調の画面を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例および比較例における式(IV)値とΔ
Kの関係を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−269901(JP,A) 特開 平1−269902(JP,A) 特開 昭63−30029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 5/02 G03B 21/62

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光拡散性微粒子がその内部に分散された屈
    折率NSの実質的に透明なプラスチックからなるレンチキ
    ュラーレンズシートにおいて、光拡散性微粒子としてそ
    の屈折率がそれぞれNPAおよびNPB,平均粒子径がそれぞ
    れdA(μm)およびdB(μm)である実質的に透明な有
    機高分子微粒子Aおよび無機微粒子Bの二種類を用い、
    屈折率、平均粒子径および基体樹脂との波長別屈折率差
    が下記の式(I),(II)および(III)を満足するも
    のであることを特徴とするレンチキュラーレンズシー
    ト。 (|ΔnFA|−|ΔnCA|)×(|ΔnFB|−|ΔnCB|)<0 (III) ただし、上式において屈折率NS,NPAおよびNPBはd線(5
    893Å)における屈折率であり、|ΔnFA|は基体樹脂と
    有機高分子微粒子AとのF線(4861Å)における屈折率
    の差であり、|ΔnFB|は基体樹脂と無機微粒子BとのF
    線(4861Å)における屈折率の差であり、|ΔnCA|は基
    体樹脂と有機高分子微粒子AとのC線(6563Å)におけ
    る屈折率の差であり、|ΔnCB|は基体樹脂と無機微粒子
    BとのC線(6563Å)における屈折率の差である。
  2. 【請求項2】有機高分子微粒子Aおよび無機微粒子B
    が、下記の式(IV)を満足するように混合されている請
    求項1記載のレンチキュラーレンズシート。 0.95≦(SA|ΔnFA|+SB|ΔnFB|)/(SA|ΔnCA|+SB|ΔnCB|)≦1.05 (IV) 上式において、SAは有機高分子微粒子Aの比断面積cm2/
    gおよび添加量g/kgと、有機高分子微粒子Aおよび基体
    樹脂の屈折率差|ΔndA|との積であり、SBは無機微粒子
    Bの比断面積cm2/gおよび添加量g/kgと、無機微粒子B
    および基体樹脂の屈折率差|ΔndB|との積であり、|Δ
    nFA|は基体樹脂と有機高分子微粒子AとのF線(4861
    Å)における屈折率の差であり、|ΔnFB|は基体樹脂と
    無機微粒子BとのF線(4861Å)における屈折率の差で
    あり、|ΔndA|は基体樹脂と有機高分子微粒子Aとのd
    線(5893Å)における屈折率の差であり、|ΔndB|は基
    体樹脂と無機微粒子Bとのd線(5893Å)における屈折
    率の差であり、|ΔnCA|は基体樹脂と有機高分子微粒子
    AとのC線(6563Å)における屈折率の差であり、|Δ
    nCB|は基体樹脂と無機微粒子BとのC線(6563Å)にお
    ける屈折率の差である。
  3. 【請求項3】実質的に透明なプラスチックがメチルメタ
    クリレート−スチレン共重合樹脂であり、有機高分子微
    粒子Aがメチルメタクリレート系またはスチレン系の架
    橋重合体樹脂よりなる微粒子であり、無機微粒子Bがガ
    ラスビーズである請求項1または2記載のレンチキュラ
    ーレンズシート。
  4. 【請求項4】光拡散性微粒子がその内部に分散された屈
    折率NSの実質的に透明なプラスチックからなるレンチキ
    ュラーレンズシートにおいて、k番目の(ただし1≦k
    ≦a)の光拡散性微粒子としてその屈折率がNPk、平均
    粒子径がdk(μm)である実質的に透明なa種類(ただ
    しa≧3)の微粒子を用い、屈折率、平均粒子径および
    基体樹脂との波長別屈折率差が下記の式(V),(VI)
    および(VII)を満足するものであることを特徴とする
    レンチキュラーレンズシート。 0.02≦|NS−NPk|≦0.10 (V) 5≦dk≦30 (VI) ただし、基体樹脂と光拡散性微粒子との波長別屈折率差
    において、混合するa種類の微粒子の(|ΔnF|−|Δn
    C|)が、少なくとも1つは他の種類の(|ΔnF|−|Δn
    C|)と異符号である。Skはk番目の光拡散性微粒子の比
    断面積cm2/gおよび添加量g/kgと、k番目の光拡散性微
    粒子および基体樹脂の屈折率差|Δndk|との積である
    (|Δndk|は基体樹脂とk番目の光拡散性微粒子とのd
    線(5893Å)における屈折率の差である。)。|ΔnFk|
    および|ΔnCk|は、それぞれ基体樹脂とk番目の光拡散
    性微粒子とのF線(4861Å)およびC線(6563Å)にお
    ける屈折率の差である。
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