JPS63196593A - アルキルジハロゲノホスフアンの製造法 - Google Patents

アルキルジハロゲノホスフアンの製造法

Info

Publication number
JPS63196593A
JPS63196593A JP62027135A JP2713587A JPS63196593A JP S63196593 A JPS63196593 A JP S63196593A JP 62027135 A JP62027135 A JP 62027135A JP 2713587 A JP2713587 A JP 2713587A JP S63196593 A JPS63196593 A JP S63196593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
phosphorus
alkyldihalogenophosphane
producing
iodine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP62027135A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0533959B2 (ja
Inventor
Masaro Takada
高田 正郎
Shukichi Nabekawa
奈部川 修吉
Tasuku Tsuchiya
土屋 翼
Hiroshi Kawakabe
弘 川壁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemical Industrial Co Ltd filed Critical Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Priority to JP62027135A priority Critical patent/JPS63196593A/ja
Publication of JPS63196593A publication Critical patent/JPS63196593A/ja
Publication of JPH0533959B2 publication Critical patent/JPH0533959B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アルキルジハロゲノホスファンの製造法に関
する。特に、アルキルジハロゲノホスファンは、農薬、
難燃剤およびその他の有機リン化合物の工業的に有用な
中間体であり、その工業的製法を提供することにある。
[従来の技術] 従来、アルキルジハロゲノホスファン、特に工業的に有
用なメチルジクロロホスファンの製法としては、三塩化
リンとメタンとを四塩化炭素の存在下で500℃以上の
温度で直接反応により製造する方法が知られている。(
特開昭5:l−5123号公報、特開昭5:l−185
17号公報、特開昭53−23929号公報及び特開昭
58−116494号公報)他方、アルキルクロライド
と三塩化リンとのフリーデルクラフッ反応は公知であり
、この反応生成物である錯体に赤リン又はアンチモン等
の還元剤を用いて反応を行ないアルキルジクロロホスフ
ァンを製造することも公知である。[「ジャーナル・オ
ブシェ・キム」第28巻、2963〜2965頁。
1958年(’Zhur、 0bshch、  にhi
m、」28.2963−2965 (1958)、「カ
ナディアン、ジャーナル、ケミストリー」第41巻、2
299頁(1963年)  rCan 。
J、 Ches、J 41.2299 (1963) 
][発明か解決しようとする問題点] メチルジクロロホスファンの製法において、前者の三塩
化リンとメタンとの直接反応は極めて合理的な方法とし
て有力なものであるのが、 500℃以上の高温におけ
る気相反応であるため1反応装置の材質の選択および塩
化物であるために環境問題には最大限の配慮を要し、危
険を伴うのみならず、この反応が多くの副反応を伴うの
で目的物と副生物との分離か技術的に非常に困難である
という問題かある。
他方、後者のアルキルクロライドと三塩化リンとのフリ
ーデルクラフッ反応による錯体反応生成物を還元する方
法は、固体、液−液又は固液反応であるため、前者の方
法に比べて処理し易いか、錯体反応生成物を赤リンの如
き還元剤で還元して目的物を得ようとしても、更にその
後の工程を必要とするなどしてその収率が低く、その際
多量に発生する塩化アルミニウムCAlICR3)との
分離およびその処理に難点があって、高純度のアルキル
ジクロロホスファンを高収率で回収することは難しい0
例えば、赤リンを還元剤とする場合、高温かつ無溶媒の
反応であるため工業的には実施し難く、またアンチモン
を還元剤とする場合には不純物の混入は避けられない。
更に、同様な錯体反応生成物(Cl5C−PCj)s・
Ai)C1)4 )に黄リンを還元剤として用いる例も
知られているが、反応は不充分であるのみならず1本発
明の目的物の製法を直接的に教示しているものではない
、(米国特許第2875224号明細書)[問題点を解
決するための手段]および[作用]本発明は、叙上の事
実に鑑み、アルキルジクロロホスファンの工業的に有利
な製法について永年鋭意研究したところ、フリーデルク
ラフッ反応により生成する錯体反応生成物の還元におい
て、沃素の存在下で黄リンを用いて反応させることによ
り、効果的に反応が進行することを知見し、本発明を完
成した。
すなわち、本発明の要旨とするところは、アルキルハラ
イドと三ハロゲン化リンとのフリーデルクラフッ反応に
よる反応生成物を、触媒として沃素の存在下、黄リンで
還元することを特徴とするアルキルジハロゲノホスファ
ンの製造法にかかる。
まず、出発原料としてアルキルハライドとしては、例え
ばメチルクロライド(C11,C1’)、エチルクロラ
イド(C,11%C2)が代表的であり、好ましくはメ
チルクロライドが用いられ、三ハロゲン化リンとしては
、例えば三塩化リン(PC1’:+) 、三臭化リン(
PBr+)、好ましくは三塩化リンがあげられる。
他の原料として、フリーゾルタラフッ反応の触媒の無水
塩化アルミニウム(Ai)C4’3 )は勿論であるが
、多くの場合、フリーゾルタラフッ反応(以下、FC反
応と記す)の際、該FC反応に不活性な溶媒が反応生成
物の取扱い、輸送の便宜のために用いられる。
かかる溶媒としては、三ハロゲン化リンを過剰に用いる
ことをもってこれに代えることはできるが、後処理の利
点を考慮すれば塩化メチレン(CII*C1!*)を用
いることが最も好ましい。
もっとも、塩化メチレンは高温度において、FC反応を
起こすので、高い温度条件にあっては、上記アルキルハ
ライドと同様の出発原料として使用することもできる。
上記出発原料によるFC反応は、基本的には前述のとお
り公知であり、常法により所望の条件で反応させる。
すなわち、前記FC反応は当初の反応は発熱反応である
が、やがて反応が進行するに従い吸熱反応となるので、
所望の耐圧容器にて原料を仕込み、圧力下で、70℃以
上、好ましくは約80℃以上の温度に数時間保持するこ
とにより、錯体反応生成物を得ることができる。この反
応生成物は、実際には、複雑な形態を有するものと推定
されるが、代表的に塩化メチルと三塩化リンとの反応を
示せば次式(I)のように表わすことができる。
CH*Cf!□ CIIzCR+ AlCl!s + PCl5CH3P
Cf!y・Ai’C1)4・・・・・・(I) 本発明は、前記の如きFC反応生成物を触媒量の沃素(
工2)の存在下に黄リンで還元反応させるところに特徴
を有する。
従って、該錯体反応生成物の系において、直接的に還元
反応を行なうことは本発明の範囲の態様であることは勿
論であるが、この系がスラリーであるため、効果的に反
応させるべく完全な液相系で行なわせることが望ましい
このため、塩化アルミニウムと親和性のある有機溶媒、
例えばジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブ
チルフタレートの如きエステル類、アセトンの如きケト
ン類、塩化メチレン、ベンゾニトリル、二硫化炭素、ジ
ブチルエーテル、テトラクロロエタン等が用いられ、特
にジエチルフタレート(DEP)が目的生成物の収率の
点から好適である。
FC反応生成物を上記溶媒に添加後、減圧蒸留すること
により、 FC反応生成系における塩化メチレン(C1
1□cRz)の如き溶媒および過剰の三ハロゲン化リン
が留去されるに従い系は完全に一液となる。
従って、本発明では実質的に液体状態になったFC反応
生成系について沃素の存在下黄リンで還元反応を行なわ
せることが最も好ましく、この反応を代表的に示せば次
式(n)で表わされる。
本発明における条件としては、特に格別なことは要せず
、常温以上、好ましくは40℃〜系の沸点以下の温度に
3いて、常圧下撹拌状態てl〜3時間反応させ、反応終
了後は暫時熟成すればよい。
本反応において、沃素を添加せず、黄リンのみでは殆ど
還元反応が進行せず、また進行しても目的物の収率は著
しく低いものであって、実質的な還元反応は進行しない
このように触媒として沃素の存在下で黄リンとの還元反
応が速やかに進行することは、全く予想外であり、その
機構についての詳細は不明であるが、おそらく沃素と黄
リンとの反応生成物が触媒的に還元反応を促進させるも
のであると思われる。
沃素は極く少量でも有効に作用するが、多くの場合、実
質的な意味から黄リンの使用量に対して多くとも10重
量%であり、好ましくは2〜5重量%の範囲にあり、1
0重量%をこえると必要量以上の沃素を使用することに
なり不経済となる。
また、本発明では、黄リンとの還元反応の際、添加する
黄リンの量を反応系の酸化還元電位を所望の電極を用い
て測定することにより、その変化をもって効果的に制御
することができ、かっこの方法は実際的で好ましい。
また、黄リンの使用量は錯体反応生成物に対して通常6
0〜100モル%、好ましくは65〜80モル%の範囲
が望ましい。
本反応終了後は、所望の手段により、目的生成物である
アルキルジハロゲノホスファンを、副生ずる三ハロゲン
化リンや塩化アルミニウムと分離することにより、高収
率および高純度で得ることができる。
例えば、好ましい方法としては反応生成物に三ハロゲン
化リンを添加しながら減圧蒸留することにより、アルキ
ルジハロゲノホスファンを塩化アルミニウムと効果的に
分離回収することができる。
一方、本反応の三ハロゲン化リンは原料系に循環使用す
ることができる。
[実施例] 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 12ガラス製耐圧反応装置に無水塩化アルミニウム13
3.34g 、三塩化リン178.56g 、塩化メチ
レン300gを仕込んだ、混合物を攪拌しながら反応装
置を冷却し、温度が0℃以下になってから、アスピレー
タ−で容器内を減圧にした0次に、塩化メチル53.5
2gを導入して、徐々に昇温した。3時間後に反応温度
が80℃、圧力が3 kg/cm”になったので、その
まま5時間加熱を続けた0反応終了後ろコンプレックス
が析出してスラリー状態になった。
次いで、攪拌装置、温度計、蒸留装置、ジャケット付滴
下ロートをセットしたlρ四四ツフラスコフタル酸ジエ
チル530gを仕込んてから、フラスコを冷却し、10
°C以下で前記のFC反応反応生成物を添加した。その
後、減圧下に蒸留して塩化メチレンと未反応の三塩化リ
ンを回収した。
得られた液体濃縮物に沃素0.71gを添加して50°
Cに加熱し、滴下ロートより液状黄リン19.20gを
2時1mで加え、更に同温度で1時間加熱熟成した0反
応終了後、三塩化リン480gを連続的に液中に添加し
ながら減圧蒸留を行って留出物630gを得た。
得られた留出物をガスクロマトグラフで定量分析を行な
った結果、メチルジクロロホスファンが15.09重量
%含有されていた。この値は無水塩化アルミニウムを基
準にしたときの収率では81.3%である。一方、蒸留
残液には赤リンの小粒が少量存在していた。
実施例2 実施例1と同様にFC反応を行つてから、該反応生成物
であるコンプレックスのフタル酸ジエチル溶液を得た。
還元反応装置に白金−白金電極をセットし、記録計へ酸
化還元電位を出力させた。沃素0.71gを添加後、5
0℃に加熱し、液状黄リンを徐々に滴下した。 180
mV位の電位を示していたが、黄リンを17.75g添
加したところで急に電位が165mVに変化したので滴
下を終了して、1時間加熱熟成を行った。三塩化リン4
80g’に液中に添加しながら減圧蒸留を行って留出物
630gを得た。
得られた留出物中のメチルジクロロホスファンの濃度は
15.27重量%てあった。この値は無水塩化アルミニ
ウムを基準にしたときの収率では81.0%である。蒸
留残渣中には赤リンの生成は認められなかった。
実施例3 実施例1と同様にFC反応を行なった。
1.52四ロフラスコにフタル酸ジブチル1kgを仕込
んでから、10℃以下で得られた反応生成物であるコン
プレックススラリーを添加した。塩化メチレンと未反応
三塩化リンを減圧留去した後に沃素0.71gを添加し
、次いで酸化還元電位を観察し ′ながら50℃に加熱
し、液状黄リンを徐々に滴下した。黄リンを17.50
g添加したところで電位の変化が認められたので滴下を
終了した。その後、1時間熟成を行ってから、三塩化リ
ン480gを液中に添加しながら減圧蒸留を行って留出
物580gを得た。
得られた留出物中のメチルジクロロホスファンの濃度は
15.32重量%であった。無水塩化アルミニウムを基
準にしたときの収率は76.0%である。
実施例4 実施例3のフタル酸ジブチルの代りに、ベンゾニトリル
1kgを使用して同様の反応を行なった。
減圧蒸留で572g留出した。留出物中のメチルジクロ
ロホスファンの濃度は16.5重量%であった。
無水塩化アルミニウムを基準にしたときの収率は80.
6%である。
実施例5 ifガラス製耐圧反応装置に無水塩化アルミニウムlコ
3.34g 、三塩化リン178.56g 、塩化メチ
レン300gを仕込んだ、その混合物を冷却してから減
圧にして、塩化エチル70.95gを添加した。徐々に
昇温していき、3時間後に反応温度が80℃、圧力3 
kg/am2になった後、5時間反応させた。
lで四ロフラスコにフタル酸ジエチル530gを仕込ん
でから、0℃以下で前記のFC反応物を添加した。減圧
下に塩化メチレンと未反応の三塩化リンを回収した後、
液状濃縮物に沃素0.71gを添加して、液状黄リン1
9.20gを温度55℃、3時間攪拌しながら添加し還
元した0反応終了後、三塩化リン480gを連続的に液
中に添加しながら減圧蒸留を行って、留出物642gを
得た。
得られた留出物中にはエチルジクロロホスファンが17
.:13 fi量%含有されており、無水塩化アルミニ
ウムを基準にしたときの収率は85.0%であった。
実施例6 1I2ガラス製耐圧反応装置に無水塩化アルミニウム1
3:144g 、三臭化リン351.94g 、塩化メ
チレン200gを仕込んだ、混合物を冷却してから減圧
にして臭化メチル104.5gを添加した0次いで、徐
々に昇温していき、3時間後に80°Cで圧力が3kg
/c■2になった後、そのまま5時間反応させた。
10℃以下にしたフタル酸ジエチル530gに、反応生
成物であるコンプレックスを添加してから、塩化メチレ
ンと未反応の三臭化リンを減圧蒸留により回収した0次
いで、沃素0.71gを液状濃縮物に加え、50℃で液
状黄リン19.20gを滴下した0反応終了後、三臭化
リン500gを液中に添加しながら減圧蒸留を行って留
出物620gを得た。
得られた留出物中にはメチルジブロモホスファンが19
.92重量%含有されており、無水塩化アルミニウムを
基準にしたときの収率は60.0%であった。
比較例1 実施例1と同様にFC反応を行ない、反応生成物である
コンプレクスのフタル酸ジエチル溶液を得た。この反応
物を50℃に加熱して液状黄リン19.20gを2時間
で添加したが、黄リンは反応せず液状の粒になって存在
していた。ここへ沃素0.71gを添加したところ液温
度が上昇し黄リンが徐々に消失して反応は進行した。
比較例2 実施例1と同様にFC反応を行なった。
lで四ロフラスコにテトラクロロエタン5コOgを仕込
んでから、前記のFC反応物を添加した0次いで、塩化
メチレンと未反応の三塩化リンを減圧蒸留して回収した
後、100℃で液状黄リン19.20gを2時間で加え
、さらに1時間反応させた0反応終了後、三塩化リン4
80gを液中に添加しながら減圧蒸留を行って留出物5
12gを得た。
得られた留出物中にはメチルジクロロホスファンが5.
94重量%含有されており、無水塩化アルミニウムを基
準にしたときの収率は26.0%てあった。
実施例7 実施例1と同様にFC反応を行なった0反応終了後、ロ
ータリーエバポレーターで塩化メチレンと未反応の三塩
化リンを留去して反応生成物であるコンプレックスを得
た。
tp四四ツフラスコ二硫化炭素530gを仕込んでから
、10℃以下でコンプレックスを投入して溶解させた0
次いで、沃素0.71gを添加してから、40℃で液状
黄リン19.20gを2時間で滴下して、更に同温度で
1時間反応させた6反応終了後、二硫化1<Jを留去し
てから、三塩化リン480gを添加して減圧蒸留を行っ
て留出物512gを得た。
得られた留出物中にはメチルジクロロホスファンが16
.7重量%含有されていた。無水塩化アルミニウムを基
準にしたときの収率は73.2%であった。
実施例8 実施例1と同様にFC反応を行なった。
lI2I2フロフラスコブチルエーテル530gを仕込
んでから、 10℃以下で反応生成物であるコンプレッ
クスを添加した0次いで、塩化メチレンと三塩化リンを
減圧蒸留して回収した後、沃素0.71gを添加し、5
0℃で液状黄リン19.20gを2時間で滴下し、更に
1時間還元反応を行なった0反応終了後、三塩化リン4
80gを連続的に液中に添加しながら減圧蒸留を行ない
、留出物542gを得た。
得られた留出物中にはメチルジクロロホスファンが11
.1重量%含有されていた。無水塩化アルミニウムを基
準にしたときの収率は51.6%であった。
実施例9 Iffガラス製耐圧反応装置に無水塩化アルミニウム1
33.34g 、三塩化リン178.56g 、塩化メ
チレン400gを仕込んだ、その混合物を攪拌しながら
反応装置を冷却してから容器内を減圧にした0次いで、
徐々に昇温して3時間後に反応温度が100℃、圧力が
5 kg/Cm”になったのて、そのまま5時間加熱を
続けた。
他方、別の反応容器のli!四ロフロフラスコタル酸ジ
エチル530gを仕込んで、10℃以下において上記で
得られたFC反応生成物を添加した0次いで、塩化メチ
レンを減圧蒸留して回収すると、該生成物は完全に液相
系に転換した0次いで、この液に沃素0.71gを添加
し、50°Cで液状黄リン19.20gを2時間で滴下
し、更に1時間反応させた。反応終了後、三塩化リン4
80gを連続的に液中に添加しながら減圧蒸留を行ない
留出物580gを得た。
この留出物中にはクロロメチルジクロロホスファンが1
9.6重量%含有されており、無水塩化アルミニウムを
基準にしたときの収率は75.2%であった。
[発明の効果] 本発明はアルキルハライドと三ハロゲン化リンを出発原
料としてFC反応により生成した反応生成物を、沃素の
存在下に黄リンを用いて還元処理することにより、容易
に高収率で高純度のアルキルジハロゲノホスファンを製
造することができる。
特に1本発明の方法により製造されるアルキルジハロゲ
ノホスファンは農薬、難燃剤およびその他の有機リン化
合物の中間体として有用であり、前記農薬等の最終製品
の製造において、本発明により高収率て製造されたアル
キルジハロゲノホスファンを中間体として使用できるこ
との工業的価値は極めて高いものである。
また、本発明の方法は、メタンとハロゲン化リンとの直
接反応による製法と比較して、操作が安全で、かつ分離
や安全性の配慮のために要する過大な設備投資を要しな
いため工業的に有利に実施することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルキルハライドと三ハロゲン化リンとのフリー
    デルクラフツ反応による反応生成物を、触媒として沃素
    の存在下、黄リンで還元することを特徴とするアルキル
    ジハロゲノホスファンの製造法。
  2. (2)フリーデルクラフツ反応を溶媒として塩化メチレ
    ンを用いて行う特許請求の範囲第1項記載のアルキルジ
    ハロゲノホスファンの製造法。
  3. (3)フリーデルクラフツ反応生成物は、無水塩化アル
    ミニウムと親和性のある極性溶媒に添加し、次いで減圧
    蒸留して未反応の三ハロゲン化リンおよび塩化メチレン
    を分離除去して得られる液体である特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載のアルキルジハロゲノホスファンの製
    造法。
  4. (4)触媒として沃素は、黄リンに対し多くとも10重
    量%である特許請求の範囲第1項記載のアルキルジハロ
    ゲノホスファンの製造法。
  5. (5)黄リンの使用量を酸化還元電位の変化をもって決
    定する特許請求の範囲第1項記載のアルキルジハロゲノ
    ホスファンの製造法。
  6. (6)アルキルハライドがメチルクロライドまたはエチ
    ルクロライドである特許請求の範囲第1項記載のアルキ
    ルジハロゲノホスファンの製造法。
  7. (7)黄リンによる還元反応生成物に、三ハロゲン化リ
    ンを添加しつつ減圧蒸留してアルキルジハロゲノホスフ
    ァンを回収する特許請求の範囲第1項記載のアルキルジ
    ハロゲノホスファンの製造法。
JP62027135A 1987-02-10 1987-02-10 アルキルジハロゲノホスフアンの製造法 Granted JPS63196593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62027135A JPS63196593A (ja) 1987-02-10 1987-02-10 アルキルジハロゲノホスフアンの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62027135A JPS63196593A (ja) 1987-02-10 1987-02-10 アルキルジハロゲノホスフアンの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63196593A true JPS63196593A (ja) 1988-08-15
JPH0533959B2 JPH0533959B2 (ja) 1993-05-20

Family

ID=12212609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62027135A Granted JPS63196593A (ja) 1987-02-10 1987-02-10 アルキルジハロゲノホスフアンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63196593A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016505360A (ja) * 2012-11-23 2016-02-25 ソガン ユニバーシティ リサーチ ファウンデーションSogang University Research Foundation 気孔内にヨウ素(I2)又は臭素(Br2)が捕集されたヨウ素又は臭素含有のゼオライト複合体とその用途
CN113512063A (zh) * 2021-08-19 2021-10-19 四川福思达生物技术开发有限责任公司 一种甲基二氯化磷的制备系统及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016505360A (ja) * 2012-11-23 2016-02-25 ソガン ユニバーシティ リサーチ ファウンデーションSogang University Research Foundation 気孔内にヨウ素(I2)又は臭素(Br2)が捕集されたヨウ素又は臭素含有のゼオライト複合体とその用途
CN113512063A (zh) * 2021-08-19 2021-10-19 四川福思达生物技术开发有限责任公司 一种甲基二氯化磷的制备系统及方法
CN113512063B (zh) * 2021-08-19 2024-04-02 四川福思达生物技术开发有限责任公司 一种甲基二氯化磷的制备系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0533959B2 (ja) 1993-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016002771A1 (ja) 錯体中心形成剤、イオン性錯体及びこれらの製造方法
EP3222623B1 (en) Method for preparing tris(trialkylsilyl)phosphine
JP3204641B2 (ja) オキシジフタル酸無水物の製造方法
CN110114304B (zh) 四氟化硫的制造方法
JP2006518734A (ja) 重炭酸塩を触媒として用いるオキシジフタル酸無水物の製造方法
JP2001500834A (ja) LiPF▲下6▼製造方法
US5399780A (en) Method of producing triarylborane
JPS5835514B2 (ja) イソシアヌル酸トリアルリルの製造方法
US4036889A (en) Process for preparing triarylphosphines
JPS63196593A (ja) アルキルジハロゲノホスフアンの製造法
US6476271B2 (en) Process for the preparation of ether-free salts of tetrakis(pentafluorophenyl) borate
US7468174B2 (en) Method for producing chlorosulfonyl isocyanate
JP2558497B2 (ja) アルキルジハロゲノホスファンの製造法
JP2856655B2 (ja) トリアリールホウ素の製造方法
US3590104A (en) Process for preparing 0,0-dialkyl-0-phenyl phosphorothioates
US3963751A (en) Chlorination of butadiene sulfone to 3,3,4,4-tetrachlorotetrahydrothiophene-1,1-dioxide
JPH07242682A (ja) ジハロゲノアルキルホスファンの製造法
JPH05125017A (ja) ピバリン酸クロロメチルエステルの製造法
JP4288715B2 (ja) トリス(ジブロモプロピル)イソシアヌレートの製造方法
CN1224405A (zh) 制备LiPF6的方法
JPH03218917A (ja) 三塩化ホウ素の製造方法
JPH11171825A (ja) 塩化ベンゾイルの製造方法
JPS5835977B2 (ja) ピバリン酸クロライドと芳香族カルボン酸クロライドの製造法
US6337415B1 (en) Process for preparing tetrakis (trimethylsily) silane and tris (trimethysilyl) silane
JPH0541616B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees