JPS63196488A - クレ−ンにおける吊荷の回動方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はクレーンにより吊上げた荷物を、自動的に所
定の方向に回動して位置させる場合に利用できる方法と
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

クレーンにより吊上げた資材を吊上げ装置にて組立てる
場合、例えば建築工事における鉄骨建方作業において、
梁の取付けを行う場合などは、吊下げた状態にて梁の向
きの転換を人手により行うことが多い。また機械組立工
３Ｑ等の一部では、吊上げ材料の転換を無線操作で行う
回転フックも利用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

人手により大梁などの吊荷の向きを直す場合に４よ、柱
上の作業員が身を乗り出して大梁に手をかけ、方向を定
めている。このため作業中に大梁に挟まれて負傷するこ
とがある。また柱建方の場合にも、作業員が吊下げられ
た柱を回転させて位置決めを行っている。このいずれの
場合においても、作業には力を要し、高所での作業では
作業員が落下する危険すらあり、安全性に欠ＩＪるなど
の問題があった。

また市販されている回転フックを建築工事の鉄骨建方用
に使用するには、吊荷の回転を早めたり、起動時の力を
つける必要がある。

そのためには、モータ容量を大きくする必要があり、装
置全体が大きくなってしまうという問題点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は上記従来の問題点を解するために考えられた
ものであって、その目的は人手により直接方向を変える
必要がなく、また遠隔操作も可能で、装置全体を大きく
することなく、起動時の力をつけると共に、吊荷の回転
を甲めることができ作業の省力化と安全性とを図ること
ができる新たなりレーンにおける吊荷の回動方法及び装
置を提供することにある。

上記目的によるこの発明は、モータと、そのモータの駆
動軸に流体カップリングを介して回転自在に接続した従
動軸と、その従動軸の減速機とを函体に内設して回動装
置を構成し、上記函体をクレーンのシーブブロックに固
定し、任意の荷物を上記従動軸に接続した吊具に吊下し
た状態において、上記減速機により従動軸の回転制御を
行い、従動軸と共に吊荷を水平方向に回動することによ
り、上記従来の問題点を解決してなる。

またこの発明は、モータと、そのモータの駆動軸または
従動軸に連結したフライホイールと、そのフライホイー
ルに負荷を与える制動器とを函体に内設して回動装置を
構成し、上記函体をクレーンのシーブブロックに回動自
在に吊下し、任意の荷物を函体に吊下した状態において
、上記制動器により回転中のフライホイールに負荷を与
え、その負荷により生じた回転力により函体と共に吊荷
を水平方向に回動することによって、上記従来の問題点
を解決してなる。

上記方法を実施し得る装置の１つは、モータと、モータ
の駆動軸に流体カップリングをもって接続された従動軸
と、その従動軸に減速機を介して接続された回動自在な
吊具とを、バッテリ及び遠隔操作用の受信器と共に、ク
レーンのシーブブロック側に固定される函体に内装して
なり、他の１つはモータと、そのモータの駆動軸または
従動軸に設番ノたフライホイールと、そのフライホイー
ルに負荷を与える電動式制ｍ器とを、バッテリ及び遠隔
操作用の受信器と共に、クレーンのシーブブロックに吊
下可能で下端に吊具を備えた函体に内装してなる。

この発明を図示の実施例により更に詳説する。

（実施例〕 図中１はクレーン、２はシーブブロック、３は回動装置
、４は吊荷である。

第１図に示す回動Ｈｉｉ！３は、モータ５と、そのモー
タ５の駆動軸６に流体カップリング７を介して接続した
従動軸８と、その従動軸８に減速機９を介して接続され
た回動自在なフック１３とからなる駆動部と、バッテリ
１０及び遠隔操作用の受信器１１とを、剛構造の函体１
２に内装して構成され、柱、梁などの吊荷４は上記フッ
ク１３に吊下げられる。

この実施例に用いられている流体カップリング７は、ハ
ウジング内に一対のフィンを対設し、そのフィンの一方
は駆動軸に、他方は従動軸に取付け、またハウジング内
にはオイルが充填してあり、このオイルを介して一方の
フィンにおける回転力を、他方のフィンに伝達する構造
からなるもので、シンブラチューポカップリング（三木
プーリー株式会社）として市販されている。

この実施例では、従動軸８に接続したフック１３と共に
吊荷４を回動するため、上記函体１２をシーブブロック
２側に固定する。この固定には第１図に示すように、治
具２ｂにより固定したフック部材２ａに函体１２を吊下
する場合と、第２図及び第３図に示すように、シーブブ
ロック２に函体１２を直接固定する場合とがある。

“′　　　　　　なお第２図は、フック１３に代えて鋼
製吊板１３ａを従動軸８の下端に連結した場合を示す。

しかして、上記フック１３に吊下した吊荷４の回動は、
遠隔操作により上記モータ５を作動して行う。また遠隔
操作は無線操作方式が採用でき、クレーン１により吊荷
４を所定の高さ位置に吊上げたのちに、地上の作業負に
よってモータ始動信号を発信するだけで、吊荷４の向き
を自由に変えることができる。

また流体カップリング７を使用したことから、起動トル
クが少なくて済み、モータ５の容励も小さいもので、回
転を早めることができ、装置全体を大きくしなくて済む
。

第４図に示す実施例は、モータ５と、モータ５の駆動軸
６に設けたフライホイール１４と、そのフライホイール
１４に負荷を与える電磁ブレーキ１５とから駆動部を構
成し、この駆動部を下面に吊具１３ｂを取付けた函体１
２に固定して、上記バッテリ１０及び受信器１１と共に
内装してなる。

第５図及び第６図は一対のフライホイール１４゜１４を
従動軸８，８に設けた場合で、第５図はコントローラ１
６を介してモータ５の駆動軸６に接続した同一軸上の一
対の従動軸８．８に、フライホイール１４．１４を設け
ると共に、その両方に電磁ブレーキ１５．１５を配設し
、両方の電磁ブレーキ１５．１５とモータ５とをコント
ローラ１６によりコントロールして、電磁ブレーキ１５
゜１５を固定した上記函体１２に回転力を発生させるよ
うにしてなる。

また第６図は電磁ブレーキをジェネレータ１７゜１７に
代えて、第５図の場合と同様に回転力を発生させるよう
にしたものである。

しかして、この実施例では、函体１２と共に吊荷４を回
動するため、函体１２はクレーン１のシーブブロック２
に回転自在に吊下される。

また操作は前記実施例と同様に遠隔操作をもって行うこ
とができ、指令信号を受信器１１がキャッチして、モー
タ５及び電磁ブレーキ１５、コントローラ１６或はジェ
ネレータ１７などを作動する。

上記吊荷４の回動に際しては、予めモータ５をもってフ
ライホイール１４を回転しておく。そして所定高さ位置
まで吊荷４を吊上げたのちに、電磁ブレーキ１５を作動
してフライホイール１４の回転に負荷をかけ、急停止さ
せると、減速時の負の加速度により回転トルクが発生す
る（第７図参照）。

Ｉゐ＝Ｔ Ｉ　：フライホイールの慣性モーメントゐ　：角加速度 Ｔ　二トルク この回転トルクは上記函体１２に伝達され、函体１２は
フライホイール１４の回転方向と逆の方向に、吊荷４と
共に回動し、吊荷４の向きを変える。

、以上の動作を繰り返すことで、吊荷を規定の向きに変
えることができる。

また第５図及び第６図に示寸ように、２個のフライホイ
ール１４．１４を有する場合には、両者の回転方向は逆
となるので、両フライホイール１４．１４に対する負荷
をコントロールすることで、函体１２を右廻りまたは左
廻りに回動し吊荷の向きを変えることができる。

〔発明の効宋〕

この発明は上述のように、吊荷の向きの変更を、その吊
荷を吊下している吊具の方向を遠隔操作によりモータの
回転力をυ１＠して行うことから、人手による場合の問
題点が解決され、作業を安全に行うことができ、作業籠
率も向上する。

またモータの回転力を流体カップリングを介して伝達す
るものにあっては、起動トルクが少なくて済むので、吊
荷の回転を早めることができ、また回動装置の小型化を
図ることができる。更にまたフライホイールに負荷を与
えて函体を回動する場合には、負荷の調整により回動力
の調整が容易となり、電源負荷も一定なので電源消！！
ｍが少ないなどの利点を有し、装置自体の構造も簡素化
されて、複雑な操作も必要としないなどの特長を有する
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係るクレーンにおける吊荷の回動方法
及び装置の実施例を示すもの、で、第１図から第３図は
第１実施例の説明図、第４図は第２実施例の説明図、第
５図及び第６図は第２実施例の駆動部の説明図、第７図
はトルク発生説明図である。 １・・・クレーン　　　　２・・・シーブブロック３・
・・回動装置　　　　４・・・吊荷５・・・モータ　　
　　　７・・・流体カップリング８・・・従動軸　　　
　　９・・・減速機１０・・・バッテリ　　　１１・・
・受信機１２・・・函体　　　　　１３・・・フック１
４・・・フライホイール １５・・・電磁ブレーキ １６・・・コントローラ　１７・・・ジェネレータ特許
出願人　　　清水建設株式会社 ：１ 外１名 第５図 第７図 織 時閉）

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）モータと、そのモータの駆動軸に流体カップリン
   グを介して回転自在に接続した従動軸と、その従動軸の
   減速機とを函体に内設して回動装置を構成し、上記函体
   をクレーンのシーブブロックに固定し、任意の荷物を上
   記従動軸に接続した吊具に吊下した状態において、上記
   減速機により従動軸の回転制御を行い、従動軸と共に吊
   荷を水平方向に回動することを特徴とするクレーンにお
   ける吊荷の回動方法。
2. （２）モータと、そのモータの駆動軸または従動軸に連
   結したフライホィールと、そのフライホィールに負荷を
   与える制動器とを函体に内設して回動装置を構成し、上
   記函体をクレーンのシーブブロックに回動自在に吊下し
   、任意の荷物を函体に吊下した状態において、上記制動
   器により回転中のフライホィールに負荷を与え、その負
   荷により生じた回転力により函体と共に吊荷を水平方向
   に回動することを特徴とするクレーンにおける吊荷の回
   動方法。
3. （３）モータと、モータの駆動軸に流体カップリングを
   もって接続された従動軸と、その従動軸に減速機を介し
   て接続された回動自在な吊具とを、バッテリ及び遠隔操
   作用の受信器と共に、クレーンのシーブブロック側に固
   定される函体に内装してなることを特徴とするクレーン
   における吊荷回動装置。
4. （４）モータと、そのモータの駆動軸または従動軸に設
   けたフライホィールと、そのフライホィールに負荷を与
   える電動式制御器とを、バッテリ及び遠隔操作用の受信
   器と共に、クレーンのシーブブロックに吊下可能で下端
   に吊具を備えた函体に内装してなることを特徴とするク
   レーンにおける吊荷回動装置。
5. （５）上記フライホィールは、モータの駆動軸に歯車を
   介して同一軸線上に接続された一対の従動軸に設けられ
   ている特許請求の範囲第４項記載のクレーンにおける吊
   荷回動装置。