JPS6319559B2 - - Google Patents

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JPS6319559B2
JPS6319559B2 JP60280188A JP28018885A JPS6319559B2 JP S6319559 B2 JPS6319559 B2 JP S6319559B2 JP 60280188 A JP60280188 A JP 60280188A JP 28018885 A JP28018885 A JP 28018885A JP S6319559 B2 JPS6319559 B2 JP S6319559B2
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JP
Japan
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acid
lithium
component
oil
base oil
Prior art date
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Expired
Application number
JP60280188A
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English (en)
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JPS61141794A (ja
Inventor
Norimitsu Tanaka
Hiroshi Tajiri
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOWA SHERU SEKYU KK
Original Assignee
SHOWA SHERU SEKYU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は高い滴点及び長い潤滑寿命を有し且つ
音響特性が極めて良好な高品質のリチウムコンプ
レツクスグリース組成物に関する。 高滴点を有するリチウム石ケングリースは一般
にリチウムコンプレツクスグリースと呼ばれ、従
来からいくつか提案されている(例えば、米国特
許第2940930号及び第3223624号明細書、特開昭48
−56203号公報、特公昭53−37082号公報、特公昭
54−2205号公報等参照)が、これらリチウムコン
プレツクスグリースはリチウム石けんとコンプレ
ツクスを形成させるために用いられる金属塩の基
油に対する分散性が悪いため、これまで音響特性
が良くないとされてきた。 本発明はリチウムコンプレツクスグリースがも
つ高滴点性を損うことなく、音響特性が著るしく
改善された長い潤滑寿命をもつリチウムコンプレ
ツクスグリース組成物を提供することを目的とす
るものであり、本発明によれば、該目的は、潤滑
性粘度を有する油からなる基油に、下記の3成
分、すなわち、 (a) C18ヒドロキシ脂肪酸のリチウム塩[以下(a)
成分という]、 (b) C6〜C10脂肪族ジカルボン酸のジリチウム塩
[以下(b)成分という]、及び (c) 後述する特定のコハク酸イミド系分散剤[以
下(c)成分という] を必須成分として均一に混合分散させることによ
り達成し得ることが見い出され、本発明を完成す
るに至つた。 以下、本発明により提出されるリチウムコンプ
レツクスグリース組成物につきさらに詳細に説明
する。 基 油: 本発明の組成物に使用される基油としては、従
来から潤滑油において使用されている公知の潤滑
性粘度を有する油がいずれも使用可能であり、最
も代表的なものは石油精製品の一つである鉱油で
あるが、エステル油[例:ジオクチルアゼレート
のようなジエステル油、脂肪族モノカルボン酸の
ペンタエリスリトールエステル(例:ペンタエリ
スリトールテトラアミルエステル)のようなテト
ラエステル油]、ポリα―オレフインオリゴマー
類(例:粘度41.0cst/37.8℃、粘度指数130、流
動点−60℃、引火点223℃のオクテン−1/デセ
ン−1共重合体など)等の合成基油もまた単独で
或いは鉱油と組合わせて使用することができる。 ここで、「潤滑性粘度を有する油」とは、一般
に40℃において約2〜500cSt、好ましくは約20〜
200cStの範囲内の粘度を有する油をいう。 (a) 成分: 本発明に従い基油に添加されるリチウム石けん
は、C18ヒドロキシ脂肪酸のリチウム塩である。
かかるリチウム塩の形成に用いられるC18ヒドロ
キシ脂肪酸は分子中にヒドロキシル基を有する通
常は直鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族モノカルボ
ン酸であり、具体的には、例えば、リシノール
酸、9―ヒドロキシステアリン酸、10―ヒドロキ
システアリン酸、12―ヒドロキシステアリン酸等
が挙げられ、中でも12―ヒドロキシステアリン酸
が好適である。 上記のヒドロキシ脂肪族モノカルボン酸のリチ
ウム塩はそれぞれ単独で使用することができ、或
いは2種又はそれ以上組合わせて使用することも
できる。なお、該リチウム塩の形成に際しては、
該カルボン酸は遊離酸の形のみならずそのグリセ
リドの形で水酸化リチウムと反応させることがで
きる。 (b) 成分: 本発明に従い基油に添加される第2の成分は、
C6〜C10脂肪族ジカルボン酸のジリチウム塩であ
り、該ジリチウム塩の形成に使用されるC6〜C10
脂肪族ジカルボン酸としては、例えばアジピン
酸、スベリン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸等が挙げられる。 (c) 成分: 本発明に従い基油に配合される(c)成分は、基油
に配合される上記(a)成分及び(b)成分の基油中への
微細分散を促進する成分であり、本発明において
は、コハク酸イミド系分散剤が単独で又は2種も
しくはそれ以上組合わせて使用される。 コハク酸イミド系分散剤とは、通常エンジン油
中のスラツジを油中に分散する効果を有するもの
のうち、ポリブテンと無水マレイン酸との反応で
得られるポリブテニルコハク酸無水物とポリアミ
ンとの反応によつて合成される分散剤をいい、具
体的には下記式で示されるものが挙げられる。 及び 上記各式中、AはC30〜C200ポリイソブテニル
基を表わし、pは2〜8の整数であり、qは1〜
8の整数である。 グリース組成物の調製 本発明のグリース組成物は、前述した基油中に
(a),(b)及び(c)の3成分を均一に混合し且つ微細に
分散させることにより製造することができる。そ
の際の(a),(b)及び(c)の3成分の基油に対する配合
量は、厳密なものではなく、各成分の種類により
異なるが、基油100重量部当り一般に下記の割合
で用いるのが有利である。(カツコ内は好適な範
囲である。 (a)成分:2〜40重量部 (5〜30重量部) (b)成分:0.05〜20重量部 (0.5〜10重量部) (c)成分:0.01〜10重量部 (0.1〜5重量部) また、(a)成分及び(b)成分は上記の割合の範囲内
において、特に次のモル比で用いるのが好適であ
る。 (a)成分/(b)成分モル比=0.5〜10、特に1〜5 本発明のグリース組成物には上記(a),(b)及び(c)
の3成分に加えて、必要に応じて、その他の通常
の潤滑油添加剤、例えば、防錆剤(例:酸化パラ
フイン、アミノイミダゾリン、ジノニルナフタレ
ンスルホン酸バリウム、など)、酸化防止剤
(例:2,6―ジターシヤリブチル―4―メチル
フエノール、N―フエニル―アルフアーナフチル
アミン、オクチル化ジフエニルアミン、など)、
極圧剤(例:ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸鉛、硫
化油脂類、トリクレジルフオスフエートなど)を
通常使用されている量で配合することもできる。 本発明のグリースは、例えば次の如くして製造
することがてせきる:すなわち、基油に(c)成分を
添加溶解させ、それに(a)成分のリチウム石けんを
つくるためのヒドロキシ脂肪酸を加え70゜〜80℃
の温度で溶解させた後、80゜〜90℃で上記ヒドロ
キシ脂肪酸とほぼ当量の水酸化リチウムを投入し
石けんを生成させ、続いて加熱、加圧しながら、
140゜〜150℃に上昇させて脱水する。次いで、(b)
成分を形成するためのジカルボン酸を投入した
後、80゜〜100℃の温度に冷却し、該ジカルボン酸
とほぼ当量の水酸化リチウムを投入し、再び加
熱、加圧し、140゜〜150℃で再び脱水させ、脱水
完了後195゜〜215℃に加熱する。次いで175゜〜193
℃まで放冷し、同温度で約10〜40分間維持し、次
いで冷却する。 以上に述べた本発明により提供されるリチウム
コンプレツクスグリース組成物は、非常に高い滴
点と極めて良好な音響特性を有し、且つ長い潤滑
寿命を持つており、グリースとして極めて高性能
のものである。しかして本発明のグリース組成物
は、例えば、電気モーターに用いられるベアリン
グの潤滑に適しており、また、自動車部品のうち
ベアリング車軸一体化構造によるホイールベアリ
ングのためのグリースとしても非常に適してい
る。さらに、本発明のグリース組成物は音響特性
が非常に優れているから、例えばエアコンデイシ
ヨナー等の軸受等に使用した場合にも、殆んど騒
音を発することがなく、快適な環境を与えること
ができる。 次に実施例により本発明をさらに説明する。 実施例 1 精製鉱油(パラフインベース、粘度指数:102、
流動点:−15℃、動粘度:37.8℃で44.9センチス
トークス、98.9℃で6.4センチストークス)2252.1
gにコハク酸イミド系分散剤[後記の註(1)参照]
30gを溶解した溶液及び12―ヒドロキシステアリ
ン酸270gを8のオートクレーブに仕込み、30
〜40分間かけて80℃に加熱し、撹拌して12―ヒド
ロキシステアリン酸を完全に溶解させる。 次いで、水酸化リチウム1水塩38.5gが溶解し
た熱水溶液(95℃)300gを加え、常圧下約90℃
で約10分間撹拌した後、加圧しつつ徐々に加熱
し、加圧下(約2.5〜2.8Kg/cm2)に約145℃にお
いて約15分間撹拌した後、脱水しながら圧力を常
圧に戻す。 脱水が終つたら、アゼライン酸33.9gを加え撹
拌しながら約90℃まで徐々に冷却し、水酸化リチ
ウム1水塩15.5gが溶解した熱水溶液(95℃)
250gを加え、撹拌しながら約1〜1.5時間かけて
145〜155℃までゆつくり加熱し、加圧し、同温度
に達したらオートクレーブを開放し、同温度で脱
水する。 脱水が終つたら、オートクレーブの内容物を
195〜215℃の温度まで加熱し、次いで撹拌しなが
ら188〜192℃まで放冷し、この温度に20〜30分間
維持した後、さらに放冷し、約160℃になつたら
酸化防止剤(オクチル化ジフエニルアミン)60g
を添加し、さらに30〜60分間撹拌をつづけ約80〜
85℃の温度に下つたら、マントンゴーリング型の
ホモジナイザーで処理する。かくして得られたグ
リース組成物の性状は後記の第1表に示すとおり
であつた。 実施例 2〜13 下記第1表及び第2表に示す各成分を実施例1
と同様の要領で処理してグリース組成物を得た。
それらの性状を第1表及び第2表にまとめて記載
する。 比較例 1〜3 実施例1においてコハク酸イミド系分散剤を添
加しない代りに精製鉱油を2533.5g使用する以
外、実施例1と同様にしてグリース組成物を調製
した。得られたグリース組成物の性状な第2表に
示すとおりであつた。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 潤滑性粘度を有する油からなる基油に、下記
    の3成分、すなわち、 (a) C18ヒドロキシ脂肪酸のリチウム塩 (b) C6〜C10脂肪族ジカルボン酸のジリチウム塩、
    及び (c) 下記式 及び 上記各式中、AはC30〜C200ポリイソブテニ
    ル基を表わし、pは2〜8の整数であり、qは
    1〜8の整数である、 から選ばれるコハク酸アミド系分散剤を必須成分
    として均一に混合分散させたことを特徴とする、
    リン酸、亜リン酸、それらのエステル又はそれら
    の混合物のリチウム塩を含まない音響特性が改善
    された高滴点リチウムコンプレツクスグリース組
    成物。
JP28018885A 1985-12-14 1985-12-14 音響特性が改善たれた高滴点リチウムコンプレツクスグリース組成物 Granted JPS61141794A (ja)

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JPS57212297A (en) * 1981-06-24 1982-12-27 Showa Shell Sekiyu Kk Temperature-resistant lithium grease
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