JPS6319515Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、戸袋の室外側に取付けられる戸袋鏡
板の取付手段に関し、戸袋鏡板を戸袋レールに簡
単且つ確実に固定することを目的とするものであ
る。

以下、本考案を図示した実施例に従つて説明す
る。第１図乃至第３図において、Ａは戸袋で、室
内外に垂直壁１を突設した断面〓型の戸袋上下レ
ール２，３及び戸袋竪枠から成り、ブラケツト
４，４を介して建物躯体Ｂに固定される。戸袋Ａ
の室外側開口部に取付けられる鏡板Ｃは、枠組み
連結される上下框５，６及び左右竪框にパネルＰ
を装設したものである。上記鏡板上框５は上部の
中空状廂７と下部のパネル嵌合溝８を連結壁９で
連結したものであり、上記パネル嵌合溝８は、連
結壁９より垂下する長垂壁１０、連結壁９の室内
側に突出する水平壁１１、及び当該水平壁１１の
室内側端より垂下する短垂壁１２から構成され、
上記長垂壁１０の下端室内側にパツキングが嵌合
される。鏡板下框６は、上記上框５のパネル嵌合
溝８に対応するパネル嵌合溝１４と、当該パネル
嵌合溝１４に併設される室内側が開口する凹溝１
５とからなるものであるが、上記パネル嵌合溝１
４は、長短垂壁１６，１７及び上部壁１８からな
り、長垂壁１６の上端室内側にパツキングが嵌合
されている。又、上記凹溝１５は、上記上部壁１
８、当該上部壁１８と対向する下部壁１９、及び
両者の室外端を連結する底壁２０から構成され、
凹溝１５の開口部、即ち、上部壁１８と下部壁１
９の室内側端には一定間隔をおいて対向する上下
方向の係止片２１，２１を突設し、又、上記底壁
２０の室内側面には突部２２を突設している。

尚、前記パネルＰは、その周縁を鏡板上下框
５，６及び鏡板竪框に形成されたパネル嵌合溝
８，１４に嵌合し、鏡板上下框５，６の各長垂壁
１０，１６及び鏡板竪框の室内側に嵌合されたパ
ツキングに当接して、鏡板上下框５，６の各短垂
壁１２，１７に螺着される螺子によつて固定され
る。

上記鏡板下框６に取付けられる取付金具２４
は、略長方形状の本体２５と、当該本体２５の上
下端中央部を上下同一方向に切り起こして屈曲形
成した張出片２６，２６と切り残された支持片２
７，２７とで構成された挾着部２８，２８及び金
具本体２５の長手方向略中央部を上記張出片２
６，２６と逆方向に切り起こして下方に屈曲形成
した〓型係止片２９からなり、その上側張出片２
６の上端部から下側張出片２６までの距離が、鏡
板下框６の凹溝１５の高さと略等しくなるように
設定されている。又、上記〓型係止片２９の上方
には、本体２５の左側に偏在する螺子孔３０が設
けられている。

さて、上記取付金具２４を鏡板下框６に取付け
るには、まず、取付金具２４をその長辺を鏡板下
框６の凹溝１５に沿つて対向させ、取付金具２４
の張出片２６，２６を凹溝１５内に挿入し、取付
金具２４を時計方向に回転させて、鏡板下框６の
上下一対の係止片２１，２１に取付金具２４の挾
着部２８，２８を嵌合する。このとき取付金具２
４の張出片２６，２６の上下端は、鏡板下框６の
上下部壁１８，１９に当接する。尚、取付金具２
４の張出片２６，２６には係止片２１，２１への
嵌合を容易にするため、切欠き段部３１，３１が
設けられている。次いで、取付金具２４の螺子孔
３０より螺入した螺子３２の先端を底壁２０の突
部２２の上面に係合するのである。

而して、取付金具２４の本体２５の左側に偏在
する螺子孔３０に螺着され、突部２２に先端が支
持された螺子３２を中心として、取付金具２４は
反時計方向に回転して外れようとするが、取付金
具２４の張出片２６，２６の端部が鏡板下框６の
凹溝１５を構成する上下部壁１８，１９に当接し
て回転が防止され、取付金具２４は鏡板下框６に
確固不動に取付けられる。尚、螺子３０の先端
は、鏡板下框６の底壁２０に当接させてもさせな
くてもよい。

上記の如く取付金具２４を取付けた鏡板Ｃは、
その左右端を戸袋竪枠の内面に形成された溝にけ
んどん方式で嵌め込まれ、取付金具２４の〓型係
止片２９を戸袋下レール３の室外側垂直壁１に係
止することにより、戸袋Ａの室外側開口部に取付
けられる。

第４図乃至第６図は、本考案の第２実施例を示
すもので、第６図に示した垂直壁３２の高い戸袋
上下レール３３，３４を使用した多連窓用の戸袋
Ａ１にも、第４図に示した垂直壁３２ａの低い戸
袋上下レール３４ａを使用した戸袋Ａ２にも、同
一の鏡板Ｃを同一の取付金具３５で確実に取付け
得るように工夫を施こしたものである。

当該実施例に係る取付金具３５は、第５図に示
すように、その戸袋下レール３４，３４ａの対向
面に戸袋下レール側へ突出して上下方向に互いに
相反する向きに屈曲形成した一対の〓型係止片３
６，３６ａを並設しており、一方の〓型係止片３
６を垂直壁３２の高い戸袋下レール３４用、他方
の〓型係止片３６ａを垂直壁３２ａの低い戸袋下
レール３４ａ用とし、各〓型係止片３６，３６ａ
の基端部３７，３７ａから、各〓型係止片３６，
３６ａの屈曲する向きに位置する挾着部３８，３
８ａまでの距離の差を、戸袋下レール３４，３４
ａの垂直壁３２，３２ａの差と略同一に形成して
おり、垂直壁３２，３２ａの高さの差を、上記２
つの〓型係止片３６，３６ａを使い分けることに
より吸収するものである。上記各〓型係止片３
６，３６ａの近傍には螺子孔３９，３９ａが設け
られている。又、鏡板下框４０には、凹溝４１の
底壁４２に１対の突部４３，４３ａを突設してい
る。

鏡板Ｃを多連窓用の戸袋Ａ１に取付けるには、
鏡板下框４０の１対の係止片４５，４５に取付金
具３５の挾着部３８，３８ａを、取付金具３５の
垂直壁３２の高い戸袋下レール３４用の〓型係止
片３６の屈曲の向きが下向きとなるように嵌合
し、取付金具３５の一方の螺子孔３９より螺入し
た螺子４６の先端を鏡板下框４０の底壁４２に形
成した一方の突部４３の上面に係合させる。次い
で、取付金具３５の上記〓型係止片３６を多連窓
用の戸袋下レール３４の室外側垂直壁３２に係止
するのである。

又、鏡板Ｃを垂直壁３２ａの低い戸袋下レール
３４ａに取付けるときは、取付金具３５を上下反
転して、上記垂直壁３２ａの低い戸袋下レール３
４ａ用の〓型係止片３６ａの屈曲の向きが下向き
となるようにして、取付金具３５を鏡板下框に取
付けるのである。

当該実施例では、取付金具３５に戸袋下レール
３４，３４ａ側に突出して互いに相反する向きに
屈曲形成した１対の〓型係止片３６，３６ａを形
成し、当該〓型係止片３６，３６ａを使い分ける
ことによつて、垂直壁３２，３２ａの高さの差を
吸収するものであるから、垂直壁３２，３２ａの
高さの異なる戸袋Ａ１，Ａ２の何れにも、同一の
鏡板Ｃを同一の取付金具３５で取付けることがで
きる。

以上のように、本考案は鏡板下框へ取付けた取
付金具の〓型係止片を、戸袋下レールの室外側垂
直壁に係止するものであるから、施工時に煩雑な
加工を要さず、鏡板をたやすく戸袋に取付け得る
のである。また、鏡板下框への取付金具の取付け
は、取付金具の上下挾着部を鏡板下框の凹溝開口
部に突設した係止片に嵌合して、凹溝内に嵌入さ
れる張出片の先端を凹溝内面に当接させるととも
に、取付金具の左右何れかに偏在する螺子孔より
螺着した螺子の先端を、凹溝底面に突設した突部
に係合することにより行なわれるものであるか
ら、取付金具を鏡板横框に確固に取付けることが
でき、延いては鏡板を確実に戸袋へ取付け得るの
である。

尚、本考案は、ブラケツトを介して取付けられ
る戸袋だけでなく、建物躯体へじかに取付けられ
る戸袋へ鏡板を取付ける際にも対応し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の第１実施例に係る戸袋鏡板
取付装置を示す縦断面図、第２図は要部拡大縦断
面図、第３図は取付金具の斜視図、第４図は、第
２実施例に係る戸袋鏡板取付装置を示す要部拡大
縦断面図、第５図は取付金具の斜視図、第６図
は、戸袋鏡板取付装置の縦断面図である。 符号、Ａ，Ａ１，Ａ２……戸袋、Ｃ……鏡板、
１，３２，３２ａ……垂直壁、３，３４，３４ａ
……戸袋下レール、６，４０……鏡板下框、１
５，４１……凹溝、２１，４５……係止片、２
２，４３，４３ａ……突部、２４，３５……取付
金具、２６……張出片、２７……支持片、２８，
３８，３８ａ……挾着部、２９，３６，３６ａ…
…〓型係止片、３０，３９，３９ａ……螺子孔、
３２，４６……螺子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鏡板下框の室内側に形成された凹溝開口部に一
   定間隔をおいて対向する上下方向の係止片を設
   け、当該係止片に対応し、張出片と支持片とから
   なる挾着部を形成した取付金具に室内側に突出し
   て下向きに屈曲する〓型係止片を設けるととも
   に、この〓型係止片の上部に取付金具の左右に偏
   在する螺子孔を設け、取付金具の上下挾着部を上
   記鏡板下框の係止片に嵌合して、凹溝内に嵌入さ
   れる張出片の先端を凹溝の内面に当接するととも
   に、上記螺子孔に螺着した螺子の先端を、前記凹
   溝の底面に突設した突部に係合し、取付金具の上
   記〓型係止片を戸袋下レールの室外側垂直壁に係
   止したことを特徴とする戸袋鏡板取付装置。