JPS63194499A

JPS63194499A - 車両用音響装置

Info

Publication number: JPS63194499A
Application number: JP62026846A
Authority: JP
Inventors: Tatsuaki Taniguchi; 龍昭谷口; Kunio Segawa; 瀬川　邦生; Eiji Hirata; 栄志平田
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1987-02-07
Filing date: 1987-02-07
Publication date: 1988-08-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は車両に搭載されるカーステレオ等の音響装置に
関する。

（従来の技術）近年の車両には、チューナ、カセットテープデツキ、Ｃ
Ｄプレーヤー等を音源とする音響装置が備えられるが、
限られた狭い空間である車室内は音場としての条件が悪
く、良好な周波数特性を得るのが困難である。

これに対しては、例えば実開昭５８−１０３１９号公報
に示されているように、音源信号のゲインを各周波数域
毎に調整するイコライザ装置を用いて周波数特性を補正
するものが知られている。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、車両用音響装置の周波数特性の乱れは、主と
して、スピーカからの音声波が車室周囲のウィンドやド
ア等に反対して聴取者の耳に達する反射波に起因する。

つまり、第４図に示すように聴取者の耳Ａに入る音声波
には、スピーカＢからの直接波（イ）と、スビースＢか
らウィンドＣ等で反射して所定時間遅れて耳Ａに入る反
射波（ロ）とがあるが、この反射波（ロ）は特定周波数
域でレベルが大きくなり、その結果、第５図に示すよう
に耳に入る音声波の周波数特性が上記特定周波数域Ｆで
乱れるのである。

このような反射波による影響に対しては、音源信号にそ
の特定周波数域成分の逆位相信号を所定時間遅延させて
予め付加しておくことにより、直接波と反射波とが合成
され耳に入るときに、反射波が上記逆位相信号によって
相殺されるようにすることが考えられる。しかし、反射
波は、上記ウィンド等が開放されている時には小さく、
閉鎖されている時には大きくなるので、上記のように音
源信号に逆位相信号を付加するだけでは、反射波による
周波数特性の乱れを確実に解消することは・　できない
。

そこで、本発明は、上記のように音源信号に逆位相信号
を付加するに当たって、そのゲインをウィンド等の開度
に応じて調整することにより、ウィンド等の開度に拘ら
ず反射波による影響を効果的に解消するようにして、周
波数特性を常に平坦化することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）即ち、本発明に係る車両用音響装置は、音源信号の特定
周波数域成分の逆位相信号を所定時間遅延させて該音源
信号に予め付加する音源信号補正手段と、車室内を外部
に対して開放、遮閉するウィンド、ドア、サンルーフ等
の開閉体の開度を検出する開閉体開度検出手段と、該検
出手段からの信号に応じて上記音源信号に付加する逆位
相信号のゲインを調整するゲイン調整手段とを備える。

このゲイン調整手段は、具体的には、開閉体の開度が小
さいほど逆位相信号のゲインを大きくするように構成さ
れる。

（（￥−用）上記の構成によれば、音源信号には予め反射波の周波数
に対応する特定周波数域成分の逆位相信号が、反射波が
耳に入る際の遅れ時間に相当する時間だけ遅延させて付
加されているから、この音源信号に基づく直接波と上記
反射波とが合成されて聴取者の耳に入る時に、該反射波
が上記逆位相信号に相殺されることになり、従って上記
特定周波数域での反射波による周波数特性の乱れが解消
されることになる。その場合に、反射波を相殺するため
に音源信号に付加される逆位相信号のゲインが、該反射
波が大きくなる開閉体の開度が小さい時には大きく、反
射波が小さくなる開閉体の開度が大きい時には小さくさ
れるので、該逆位相信号と反射波とが常に確実に相殺さ
れることになり、開閉体の開度に拘らず周波数特性が平
坦化されることになる。

（実　　施　　例）以下、本発明の実施例について説明する。

先ず、第１図により本実施例に係る音響装置の全体シス
テムを説明すると、該システムは、チューナー、カセッ
トテープデツキ、ＣＤプレーヤー等の音源１と、該音源
１からの出力信号（音源信号）ａを補正する補正回路２
と、該回路２で補正された信号すを増幅するメインアン
プ３及びウーハ−アンプ４とを有し、メインアンプ３か
らの出力信号Ｃ・・・Ｃが車室内の前後左右に配設され
たメインスピーカ５・・・５に、またウーハ−アンプ４
からの出力信号ｄ・・・ｄが車室内の所定位置に配設さ
れたウーハ−スピーカ６．６に夫々送出されるようにな
っている。また、このシステムには、当該車両に設けら
れたウィンド等の開閉体の開度を検出する開度センサ７
と、該センサ７からの信号ｅに応じて上記補正回路２に
内蔵された増幅回路（第２図参照）のゲインを調整する
ゲイン調整回路８とが備えられている。

上記補正回路２は、第２図に示す、ように、音源１から
の音源信号ａが直接入力されると共に、この音源信号ａ
がフィルタ１１、遅延回路１２及び増幅回路１３を介し
て補正信号ａ′として入力される減算回路１４を有する
。上記フィルタ１１は音源信号ａの各周波数成分のうち
、スピーカ５・・・５．６．６から出力される音声波が
ウィンド等によって反射されて聴取者の耳に入る反射波
のレベルが高くなる特定周波数域成分のみを通過させる
ように設定されており、また遅延回路１２は、上記音声
波のうちの直接波と反射波とが聴取者の耳に入る際の時
間差だけ、上記フィルタ１１からの信号の送出を遅延さ
せるように設定されている。

そして、この遅延回路１２の出力信号が増幅回路１３で
増幅（又は減衰、以下同様）された上で滅算回路１４に
補正信号ａ′として入力されると共に、該減算回路１４
で上記音源信号ａから補正信号ａ′が減算され、このよ
うにして補正された信号すが上記メインアンプ３及びウ
ーハ−アンプ４に送出されるのであるが、その場合に、
上記遅延回路１２の出力信号が増幅回路１３で増幅され
る際のゲインが、ゲイン調整回路８により開度センサ７
の出力信号ｅに応じて調整されるようになっている。つ
まり、開閉体の開度が小さい時にはゲインを大きくし、
該開度が小さい時にはゲインを小さくするように調整さ
れる。

上記の構成によれば、音源１から出力される音源信号ａ
のうち、反射波のレベルが特に大きくならない周波数域
の信号は、補正回路２における減算回路１４をそのまま
通過して、メインアンプ３及びウーハ−アンプ４を介し
て各スピーカ５・・・５．６．６に送出され、これらの
スピーカ５・・・５．６．６からの音声波として聴取者
の耳に入る。

これに対して、音源信号ａのうち、反射波のレベルが大
きくなる特定周波数域成分の信号は、補正回路２におけ
るフィルタ１１を通過し、遅延回路１２により所定時間
だけ送出が遅延され且つ増幅回路１３により所定のゲイ
ンで増幅された上で補正信号ａ′として減算回路１４に
入力される。

そして、該減算回路１４に直接入力されている音源信号
ａがこの補正信号ａ′により補正されることにより、該
減算回路１４ないし補正回路２の出力信号すには、第３
図（ａ）に示すように、成る波形Ｘの出力後、所定時間
／ｌだけ遅れて上記波形Ｘの逆位相の波形Ｘ′が所定の
ゲイン（Ｘ′／Ｘ）で生成されることになる。そして、
この信号すがスピーカ５・・・５，６．６を介して音声
波、特に直接波として聴取者の耳に入る。

一方、この特定周波数域においては上記直接波と同時に
反射波が耳に入る。この反射波は、第３図（ｂ）に示す
ように、例えば直接波もしくは音源信号ａにおける上記
波形Ｘについては、該波形Ｘより所定時間Δｔだけ遅れ
て且つ所定の割合で増幅又は減衰された波形Ｙとして入
ることになるが、直接波には上記のように波形Ｘより所
定時間Δｔだけ遅れて且つ所定のゲインで増幅又は減衰
された逆位相の波形Ｘ′が生成されているから、直接波
と反射波とが合成されて耳に入る際に、上記反射波にお
ける波形Ｙと直接波における逆位相の波形Ｘ′とが相殺
されることになり、その結果、所要の音声波形Ｘだけが
聴取されることになる。

その場合に、反射波の波形Ｙは、ウィンド等の開閉体が
閉まっている時には大きく、開いている時には小さくな
って、該開閉体の開度に応じて変化するが、上記音源信
号ａに生成される逆位相の波形Ｘ′も、開度センサ７及
びゲイン調整回路８によって増幅回路１３におけるゲイ
ンが調整されて、開閉体の開度が小さいほど大きくされ
るから、両波形Ｙ、Ｘ’のレベルが常に対応することに
なる。これにより、反射波の影響が開閉体の開度に拘ら
ず常に効果的に解消され、第５図に示すような特定周波
数域Ｆでの周波数特性の乱れが除去されることになる。

（発明の効果）以上のように本発明に係る車両の音響装置によれば、予
め音源信号に反射波の逆位相信号を所定時間遅延させて
付加すると共に、その付加する際のゲインを開閉体の開
度に応じて調整するようにしたから、反射波の影響が開
閉体の開度に拘らず常に効果的に解消されることになる
。これにより、全周波数域にわたって周波数特性が平坦
化され、音場としての条件が悪い車室内にあっても良質
な音声を聴取することができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明の実施例を示すもので、第１図は音
響システムの概略構成図、第２図は該システムにおける
補正回路の構成を示すブロック図、第３図は補正回路の
作用として直接波の波形を反射波と比較して示す作用説
明図である。また、第４図は車室内における直接波と反
射波の説明図、第５図は従来の問題点を示す周波数特性
図である。１・・・音源、２・・・音源信号補正手段（補正回路）
、５．６・・・スピーカ、７・・・開閉体開度検出手段
（開度センサ）、８・・・ゲイン調整手段（ゲイン調整
回路）。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）音源信号の特定周波数域成分の逆位相信号を所定
時間遅延させて該音源信号に予め付加することにより反
射波による周波数特性の乱れを解消させる音源信号補正
手段と、車室内を外部に対して開放、遮閉する開閉体の
開度を検出する開閉体開度検出手段と、該検出手段から
の信号を入力し、開閉体の開度が小さいほど上記音源信
号に付加する逆位相信号のゲインを大きくするゲイン調
整手段とを備えたことを特徴とする車両用音響装置。