JPS63193936A - 歪の少ない樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
歪の少ない樹脂成形品の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は歪の少ない樹脂成形品の製造方法に関するもの
である。より詳しく述べると、成形・加工によって生じ
た該成形品の内部歪とくに表面層の歪を除去する方法に
関する。
である。より詳しく述べると、成形・加工によって生じ
た該成形品の内部歪とくに表面層の歪を除去する方法に
関する。
(従来の技術)
従来、光学歪、耐溶剤性の低下および長期使用により発
生するクラックの防止並びに寸法安定性および耐衝撃性
の向上を目的として歪を除去する方法として、樹脂をそ
のガラス転移温度と融点との間の温度で数時間程度熱処
理する方法、押出成形品の表面層を切削処理する方法(
特開昭51−122176号)、射出成形特金型母材に
比較的熱伝導の小さい物質を介在させる方法(特公昭4
9−30441号)、射出成形時充@樹1脂の内部圧力
をゲートより射出シリンダー側へ逃出させる方法(特開
昭56−121748号)、ゲートを2個以上設は流動
抵抗を均一にさせる方法(特開昭57−98329号)
、キャビティ型とコア型を加熱した状態で@4Ilf@
−射出後、ランナー・ゲートを切断し冷却に従って型に
負荷される圧縮力を変化させる方法(特開昭60−13
27’19号)などが知られている。
生するクラックの防止並びに寸法安定性および耐衝撃性
の向上を目的として歪を除去する方法として、樹脂をそ
のガラス転移温度と融点との間の温度で数時間程度熱処
理する方法、押出成形品の表面層を切削処理する方法(
特開昭51−122176号)、射出成形特金型母材に
比較的熱伝導の小さい物質を介在させる方法(特公昭4
9−30441号)、射出成形時充@樹1脂の内部圧力
をゲートより射出シリンダー側へ逃出させる方法(特開
昭56−121748号)、ゲートを2個以上設は流動
抵抗を均一にさせる方法(特開昭57−98329号)
、キャビティ型とコア型を加熱した状態で@4Ilf@
−射出後、ランナー・ゲートを切断し冷却に従って型に
負荷される圧縮力を変化させる方法(特開昭60−13
27’19号)などが知られている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかし、上述した従来の歪を除去する方法は、熱処理で
は処理時間に長時間を要すると共に内部歪の程度に応じ
た処理時間の決定が難しく十分な効果が得られにくく、
また切削処理では、2次加工により所望の形状にするた
め煩雑であり新らたに内部歪特に表面歪が発生しゃすく
、また射出成形における歪の除去方法では量産性との関
係で必らずしも満足な効果をあげられないという問題点
があった。
は処理時間に長時間を要すると共に内部歪の程度に応じ
た処理時間の決定が難しく十分な効果が得られにくく、
また切削処理では、2次加工により所望の形状にするた
め煩雑であり新らたに内部歪特に表面歪が発生しゃすく
、また射出成形における歪の除去方法では量産性との関
係で必らずしも満足な効果をあげられないという問題点
があった。
したがって、量産性をそこなわず、簡便かつ種々の歪状
態の成形品の内部歪とくに表面層の歪を除去することを
目的とした樹脂成形品の製造方法が要求されていた。
態の成形品の内部歪とくに表面層の歪を除去することを
目的とした樹脂成形品の製造方法が要求されていた。
(問題点を解決するための手段)
これらの問題点は、樹脂成形品の少なくとも表面の一部
に紫外線を照射することを特徴とする表面層に歪の少な
い樹脂成形品の製造方法により解決される。
に紫外線を照射することを特徴とする表面層に歪の少な
い樹脂成形品の製造方法により解決される。
(作用)
本発明を実施するに際して用いる樹脂成形品とは、押出
成形・射出成形等によって成形したもの、あるいは鋳込
成形、押出成形したものを切削、穴あけ加工して作られ
た製品類であり、基材@J脂としては、アクリル系樹脂
およびスチレン系48I脂などが好ましく、特にメチル
メタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートを主
成分とする他の共重合し得る単団体が好ましい。
成形・射出成形等によって成形したもの、あるいは鋳込
成形、押出成形したものを切削、穴あけ加工して作られ
た製品類であり、基材@J脂としては、アクリル系樹脂
およびスチレン系48I脂などが好ましく、特にメチル
メタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートを主
成分とする他の共重合し得る単団体が好ましい。
前記樹脂成形品にスプレー法、浸漬法などにより常温付
近で塗布する溶剤としては、イソプロピルアルコール、
酢酸メチル、酢酸エチル、塩化メチレン、塩化エチレン
、メチルエチルケトン、ベンゼン、トルエン、キシレン
等があげられ、これらのうち、イソプロピルアルコール
、酢酸エチルが好ましい。
近で塗布する溶剤としては、イソプロピルアルコール、
酢酸メチル、酢酸エチル、塩化メチレン、塩化エチレン
、メチルエチルケトン、ベンゼン、トルエン、キシレン
等があげられ、これらのうち、イソプロピルアルコール
、酢酸エチルが好ましい。
また、前記樹脂成形品を紫外線の照射によって処理する
には、光源として20oO〜8OoO人の波光の紫外線
、とくに2000〜5000大の波長を用いるのが良く
、その照射量はワットX秒/TItなる単位で表わされ
る量が5X103≦S≦9×103なる範囲であること
が必要であり、数秒ないし数十秒程度の短時間で処理さ
れる。この照射量が5X103よりも小さいときには、
歪の減少にともなう耐、溶剤性の向上は顕著でなく、一
方この照射量が1×105よりも大きくなる場合には、
樹脂自体の紫外線照射による劣化が著るしくなるので、
好ましくない。
には、光源として20oO〜8OoO人の波光の紫外線
、とくに2000〜5000大の波長を用いるのが良く
、その照射量はワットX秒/TItなる単位で表わされ
る量が5X103≦S≦9×103なる範囲であること
が必要であり、数秒ないし数十秒程度の短時間で処理さ
れる。この照射量が5X103よりも小さいときには、
歪の減少にともなう耐、溶剤性の向上は顕著でなく、一
方この照射量が1×105よりも大きくなる場合には、
樹脂自体の紫外線照射による劣化が著るしくなるので、
好ましくない。
また、樹脂成形品の溶剤塗布および紫外線照射による処
理効果は処理後の放置時間によって、その効果が低減す
ることは認められず、実用上の問題は生じない。
理効果は処理後の放置時間によって、その効果が低減す
ることは認められず、実用上の問題は生じない。
これらの処理の順序は、溶剤塗布後に、紫外線照射を行
なっても良いし、紫外線照射の後に溶剤塗布を行なって
も良く、内部歪の低減および耐溶剤性の向上に対する効
果は変わらない。しかしながら、溶剤塗布単独の場合に
は、耐溶剤性の向上は見られず、また紫外線照射単独の
場合には、先に我々が提案しているように表面層の歪の
低下および照射量Sが1 X 10’≦S≦9×103
の間で耐溶剤性の顕著な向上は見られるが、更に照射量
の少ない領域では、耐溶剤性の向上は顕著でない。(実
施例) 以下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
なっても良いし、紫外線照射の後に溶剤塗布を行なって
も良く、内部歪の低減および耐溶剤性の向上に対する効
果は変わらない。しかしながら、溶剤塗布単独の場合に
は、耐溶剤性の向上は見られず、また紫外線照射単独の
場合には、先に我々が提案しているように表面層の歪の
低下および照射量Sが1 X 10’≦S≦9×103
の間で耐溶剤性の顕著な向上は見られるが、更に照射量
の少ない領域では、耐溶剤性の向上は顕著でない。(実
施例) 以下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
量産条件で射出成形した内部歪の大きいアクリルレンズ
60φX2zit厚(協和ガス化学工業株式会社製:パ
ラベットHR−N)で中央部の内部歪180Kg/ci
、ゲート部の内部歪250h/ci(いずれも東芝硝子
株式会社製:歪計5VP−30で測定)の成形品を酢酸
エチルをスプレー塗布し風乾ののち、出力80W/cm
の高圧水銀灯より発せられる主波長3650人の紫外線
を照射した後、25℃のイソプロピルアルコール溶液中
に15分間浸漬して取り出し、30分後に成形品の外観
を観察した結果を表−1に示した。
60φX2zit厚(協和ガス化学工業株式会社製:パ
ラベットHR−N)で中央部の内部歪180Kg/ci
、ゲート部の内部歪250h/ci(いずれも東芝硝子
株式会社製:歪計5VP−30で測定)の成形品を酢酸
エチルをスプレー塗布し風乾ののち、出力80W/cm
の高圧水銀灯より発せられる主波長3650人の紫外線
を照射した後、25℃のイソプロピルアルコール溶液中
に15分間浸漬して取り出し、30分後に成形品の外観
を観察した結果を表−1に示した。
比較例1
実施例1と同じ射出成形品を使用し、酢酸エチルの塗布
のみの、または高圧水銀灯より発せられる紫外線を照射
しただけの成形品を実施例1と同様にイソプロピルアル
コール溶液に浸漬し、外観を観察した結果を表−1に合
わせて示した。
のみの、または高圧水銀灯より発せられる紫外線を照射
しただけの成形品を実施例1と同様にイソプロピルアル
コール溶液に浸漬し、外観を観察した結果を表−1に合
わせて示した。
表−1
表中の記号は次の状態を示す。 ○ クラック発生じ
ずΔ 微細クラック発生 × クラック発生 実施例2、比較例2 実施例1と同じ射出成形品を使用し、イソプロピルアル
コールに約1分間浸漬し引きあげ風乾ののち出力80W
/rJの高圧水銀灯より発せられる紫外線を照射したも
の、処理順序を変えて紫外線を照射したのちイソプロピ
ルアルコールに浸漬・風乾したもの、およびいずれの処
理をしないものを25℃のイソプロピルアルコール溶液
中に浸漬して取り出し30分後に観察した結果を表−2
に示した。
ずΔ 微細クラック発生 × クラック発生 実施例2、比較例2 実施例1と同じ射出成形品を使用し、イソプロピルアル
コールに約1分間浸漬し引きあげ風乾ののち出力80W
/rJの高圧水銀灯より発せられる紫外線を照射したも
の、処理順序を変えて紫外線を照射したのちイソプロピ
ルアルコールに浸漬・風乾したもの、およびいずれの処
理をしないものを25℃のイソプロピルアルコール溶液
中に浸漬して取り出し30分後に観察した結果を表−2
に示した。
表−2
表中の記号は実施例1と同じ。
実施例3、比較例3
実施例1と同じ射出成形品を用い、酢酸エチルに30秒
浸漬し風乾したのち、出力80W/αの高圧水銀灯より
発生せられる紫外線を照射量8×103になるように照
射したもの、処理順序を変えて紫外線を照射したのち酢
酸エチルに浸漬・風乾したもの、および紫外線を照射f
f18X10 になるように照射したものの板厚方向
の内部歪を歪計(東芝硝子株式会社製5VP−30>で
測定した結果を表−3に示した。
浸漬し風乾したのち、出力80W/αの高圧水銀灯より
発生せられる紫外線を照射量8×103になるように照
射したもの、処理順序を変えて紫外線を照射したのち酢
酸エチルに浸漬・風乾したもの、および紫外線を照射f
f18X10 になるように照射したものの板厚方向
の内部歪を歪計(東芝硝子株式会社製5VP−30>で
測定した結果を表−3に示した。
表−3
以上の実施例から、溶剤塗布および紫外線照射すること
によって、内部歪の少ない樹脂成形品が得られることお
よび歪の減少によって著しく耐溶剤性が向上した樹脂成
形品が得られることがわかる。また紫外6単独照剖に比
べて照!)1g外線囚を格段に低下させることが出来る
ので樹脂劣化防止の上からも好ましい。
によって、内部歪の少ない樹脂成形品が得られることお
よび歪の減少によって著しく耐溶剤性が向上した樹脂成
形品が得られることがわかる。また紫外6単独照剖に比
べて照!)1g外線囚を格段に低下させることが出来る
ので樹脂劣化防止の上からも好ましい。
(発明の効果)
以上述べたように、本発明は樹脂成形品の少なくとも表
面の一部に溶剤塗布ζ紫外線照射とを任意の順序でおこ
なうことによって、0産性をそこなうことなく、簡便か
つ容易に表面層の歪の少ない樹脂成形品を得ることがで
きる。
面の一部に溶剤塗布ζ紫外線照射とを任意の順序でおこ
なうことによって、0産性をそこなうことなく、簡便か
つ容易に表面層の歪の少ない樹脂成形品を得ることがで
きる。
したがって、本発明により得られる樹脂成形品は、表面
層の歪が少ないため、光学部品、屋外用材料等に有用で
あるが、特に印刷・塗装・接着接合等の後処理でクレー
ズの発生しやすい樹脂基材に適した樹脂成形品を提供す
るのに有用である。
層の歪が少ないため、光学部品、屋外用材料等に有用で
あるが、特に印刷・塗装・接着接合等の後処理でクレー
ズの発生しやすい樹脂基材に適した樹脂成形品を提供す
るのに有用である。
Claims (3)
- (1)成形品の少なくとも表面の一部に溶剤塗布と紫外
線照射とを任意の順序でおこなうことを特徴とする歪の
少ない樹脂成形品の製造方法。 - (2)紫外線の照射量S(単位ワット×秒/m^2)が
5×10^3≦S≦9×10^4なる量になるように照
射することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の歪
の少ない樹脂成形品の製造方法。 - (3)波長が2000〜5000Åなる高圧水銀灯から
の紫外線を用いることを特徴とする特許請求の範囲第1
項又は第2項記載の歪の少ない樹脂成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2505287A JPS63193936A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 歪の少ない樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2505287A JPS63193936A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 歪の少ない樹脂成形品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63193936A true JPS63193936A (ja) | 1988-08-11 |
Family
ID=12155146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2505287A Pending JPS63193936A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 歪の少ない樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63193936A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063281A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Sanwa Tekki Corp | 電車線ハンガイヤ及びこれに用いる絶縁結合体 |
CN113956522A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-01-21 | 长春工业大学 | 一种高强度聚氨酯制品的制备方法 |
-
1987
- 1987-02-05 JP JP2505287A patent/JPS63193936A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063281A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Sanwa Tekki Corp | 電車線ハンガイヤ及びこれに用いる絶縁結合体 |
CN113956522A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-01-21 | 长春工业大学 | 一种高强度聚氨酯制品的制备方法 |
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