JPS6319339B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6319339B2
JPS6319339B2 JP3932484A JP3932484A JPS6319339B2 JP S6319339 B2 JPS6319339 B2 JP S6319339B2 JP 3932484 A JP3932484 A JP 3932484A JP 3932484 A JP3932484 A JP 3932484A JP S6319339 B2 JPS6319339 B2 JP S6319339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
glaze
plate glass
thermal expansion
tile base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3932484A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60203439A (ja
Inventor
Shin Mizuno
Haruyuki Mizuno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP3932484A priority Critical patent/JPS60203439A/ja
Publication of JPS60203439A publication Critical patent/JPS60203439A/ja
Publication of JPS6319339B2 publication Critical patent/JPS6319339B2/ja
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  • Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、熱膨張率が同じとなるべく調整され
た素焼タイルと板状ガラスとを一体化して、素焼
タイルの表面に透明感を持たせた深みのある外観
を呈する装飾タイルの製造方法に関するものであ
る。
審美性に優れる程の透明感を持つたタイルは未
だ製造されていないのが、現状である。従来で
は、ただこの種透明感に近い感じを与えるものと
して、施釉タイルがあるのみである。施釉タイル
は、タイル素地の表面に釉薬を塗布し、その後焼
成して得ている。然しながら、このように単に釉
薬を塗布して焼成するのみでは、釉薬層を厚く形
成することができず、審美性に優れた深みのある
透明感は得られないでいた。これは、釉薬の塗布
厚みを大きくすると、焼成時に該釉薬が溶融して
タイル側面側へ流出してしまうためである。すな
わち、釉薬の溶融粘性が極めて低いためである。
それで、実際においては、釉薬層の厚みは、およ
そ1mm以下にしかできなかつた。
これを解決するために、従来ではタイル素地の
表面に凹部を形成し、該凹部に釉薬を流し込んで
焼成することで、焼成時の釉薬のタイル側面への
流出を防止し、できるだけ釉薬層を厚くして深み
のある透明感を得るようにしている。ところが、
このように釉薬層を厚くすると、焼成後の冷却時
に、釉薬とタイル素地との間の熱膨張係数差の影
響が釉薬層に大きく現れ、該釉薬層に亀裂(貫
入)が発生するという欠点があり、実用的でなか
つた。それで、従来ではタイル素地と釉薬の熱膨
張係数を合わせるために釉薬の成分を変更調整
し、上記貫入の発生を防止するようにしている。
然しながら、釉薬の成分を変更すると釉薬層に結
晶が析出されたり、分相が生成されるという弊害
があつた。上記結晶、分相は釉薬本来の透明感を
失い、艶消し(マツト)状となるものである。
本発明は従来の上記欠点に鑑みてこれを改良除
去したものであつて、珪砂等の熱膨張率調整材料
を加える等して板状ガラスの熱膨張率と同一とな
るべく調整した坏土でタイル素地を成形して、該
タイル素地を素焼し、素焼後のタイルの表面に板
状ガラスを載置して、これを上記板状ガラスの軟
化点以上且つ融点以下の温度で加熱することによ
り板状ガラスと素焼タイルとを一体化し、審美性
に優れた深みのある透明感を持つた装飾タイルの
製造方法を提供せんとするものである。
以下に本発明の方法を図面に示す実施例に基づ
いて説明すると次の通りである。
第1図及び第2図は、磁器質の装飾タイル1と
その製造過程を示す縦断面図である。先ず、顔料
を添加して調合した長石−粘土系の坏土の熱膨張
率を市販のガラスと同じになるべく調整する。市
販されているガラスの熱膨張率は、一般的に線膨
張率で8〜11×10-6(deg-1)であり、陶磁器質タ
イルの熱膨張率は線膨張率で約5〜7×10-6
(deg-1)である。調整は、上記坏土に珪砂等の熱
膨張率調整材料を加えて調合することにより行
う。そして、このように調整した坏土で3〜5mm
の厚みの内装用タイル素地を成形し、1250〜1300
℃で素焼する。
次に、第1図に示す如く、素焼されたタイル素
地2のタイル表面上に、厚み1〜5mmの市販され
ている板状ガラス3を載置し、該板状ガラス3の
軟化点以上且つ融点以下の温度で加熱する。該板
状ガラス3の軟化点は約700℃であり、融点は約
1300〜1400℃である。この実施例では750℃で20
分間加熱することで、板状ガラス3と素焼された
タイル素地2とを接着し、第2図に示す装飾タイ
ル1を製造した。
上述の如く、板状ガラス3の軟化点以上且つ融
点以下の温度で加熱することにより、従来のよう
に板状ガラス3が溶融してタイル素地2の側面に
流出することはない。また上記加熱は、板状ガラ
ス3と素焼タイル素地2とを強固に接着するめだ
けのものであり、前述した従来の場合の釉薬を溶
融する程焼成することでガラス質の釉薬層を生成
するものとは本質的に異なるものである。従つ
て、第2図に示す本実施例の装飾タイル1では、
板状ガラス3に結晶が析出したり、分相が生成さ
れることと、板状ガラス3に亀裂が発生すること
は皆無である。それに加熱後の装飾タイル1の板
状ガラス3の端縁3aは、丸みを帯び、安全であ
る。
このようにして得られる装飾タイル1であれ
ば、板状ガラス3が1〜5mmの厚みを有してお
り、深みのある透明感を醸し出すことができる。
なお、本発明の方法は上述の実施例に限定され
るものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、板状ガラス3は半透明のものであつてもよ
く、また着色透明のものであつてもよい。これら
の半透明又は着色透明の場合には、半透明による
効果又は着色効果と併せて更に優れた審美性が得
られるものである。また上述の実施例では、坏土
に加える熱膨張率調整材料として珪砂の場合を例
に挙げたが、酸化鉛、硼酸等であつても坏土の熱
膨張率を調整することが可能である。それに板状
ガラス3は、素焼されたタイル素地2の表面に凹
部を形成し、該凹部に嵌着した状態で加熱し、タ
イル素地2へ接着するようにしてもよい。更に
は、素焼されたタイル素地2は、磁器質、〓器
質、陶器質のいずれでもよく、又タイル素地2は
外装用のものであつてもよい。
以上説明したように本発明によれば、審美性に
優れた深みのある透明感の装飾タイルを製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る装飾タイルの製造過程途
中を示すタイル素地と板状ガラス縦断面図、第2
図は装飾タイルの一例を示す縦断面図である。 1……装飾タイル、2……タイル素地、3……
板状ガラス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 珪砂等の熱膨張率調整材料を加える等して板
    状ガラスの熱膨張率と同一となるべく調整した坏
    土でタイル素地を成形して、該タイル素地を素焼
    し、素焼後のタイルの表面上に板状ガラスを載置
    して、これを上記板状ガラスの軟化点以上且つ融
    点以下の温度で加熱することにより板状ガラスと
    素焼タイルとを一体化することを特徴とする装飾
    タイルの製造方法。
JP3932484A 1984-02-29 1984-02-29 装飾タイルの製造方法 Granted JPS60203439A (ja)

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JPS60203439A JPS60203439A (ja) 1985-10-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3015331U (ja) * 1995-03-02 1995-08-29 株式会社大東製作所 収納ワゴン

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JPH08342Y2 (ja) * 1990-05-30 1996-01-10 鶴原谷 善一 大型板鏡面付き陶装板
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JPS60203439A (ja) 1985-10-15

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