JPS63189450A

JPS63189450A - フツ素ゴム加硫成形用組成物

Info

Publication number: JPS63189450A
Application number: JP2161587A
Authority: JP
Inventors: Keizo Desaki; 出崎　圭三; Masayasu Tomota; 友田　正康; Hiroyuki Tanaka; 宏幸田中
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1987-01-30
Filing date: 1987-01-30
Publication date: 1988-08-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、フッ素ゴム加硫成形用組成物に関し、詳しく
は離型性の改良されたフッ素ゴムの加硫成形用組成物に
関する。

［従来技術］ある種のフッ素ゴム、例えばビニリデンフルオライド／
ヘキサフルオロプロピレン系、テトラフルオロエチレン
／プロピレン系ゴムは、種々の加硫方法によって加硫で
き、耐熱性、耐薬品性等に優れた加硫フッ素ゴムを与え
る。

しかし、フッ素ゴムは、他の汎用ゴムに比へて加工性の
面で劣っており、特に離型性および型汚れ防止性におい
て欠点を有している。特に、パーオキサイド加硫する場
合、他の加硫方法に比べて更に離型性が悪い。

そこで離型性を改善する為に、外部離型剤、す　“なわ
ち型の内面に塗布して用いる離型剤が開発されているが
、成形回数に伴って離型性能が低下するので、繰り返し
塗布する必要かあり、生産性が落ちる。成形用組成物に
添加して使用する離型剤、すなわち内部離型剤ら開発さ
れている。しかし、従来の内部離型剤では得られろ加硫
ゴムへの悪影響があり、フッ素ゴムについて満足すべき
内部離型剤の開発が望まれている。

［発明の目的］本発明の目的は、加工性、特に離型性の良好な加硫成形
用フッ素ゴム組成物を提供することにある。

［発明の構成］本発明の要旨は、加硫剤を含む加硫可能なフッ素ゴム組
成物にアルキレングリコール、グリセリン、アルキルセ
ロソルブまたはこれらの混合物を配合したことを特徴と
する加硫成形用組成物に存する。

本発明の組成物に用いるフッ素ゴムとは、加硫可能なフ
ッ素ゴムならばいずれでもよい。

本発明においてフッ素ゴムとは、フッ素化された弾性状
重合体であり、従来公知のフッ素ゴムはいずれも含まれ
、代表的なフッ素ゴムとしては、ビニリデンフルオライ
ド／ヘキサフルオロプロピレン系、ビニリデンフルオラ
イド／テトラフルオロエチレン／ヘキサフルオロプロピ
レン系、ビニリデンフルオライド／クロロトリフルオロ
エチレン系、テトラフルオロエチレン／プロピレン系、
ヘキサフルオロプロピレン／エチレン系、パーフルオロ
アルキルビニルエーテル（複数個のエーテル結合を含む
ものら包含する）／オレフィン（テトラフルオロエチレ
ン５エヂレンなど）系、フルオロシリコン系、フルオロ
フォスフアゼン系などのフッ素ゴムが挙げられ、またこ
れらフッ素ゴムのあるものは加硫反応性を高めるために
そのポリマー鎖にヨウ素原子や臭素原子を結合するもの
（例えば特開昭５３−１２５４９１号、特公昭５３−４
１１５号、特開昭５９−２０３１０号を参照）であって
も良い。

アルキレングリコールは、アルキレン基に２〜４個、好
ましくは２〜３個の炭素原子を有する。

好ましいアルキレングリコールは、エチレングリコール
およびプロピレングリコールである。アルキルセロソル
ブは、アルキル基に１〜５個、好ましくは１〜３ｇの炭
素原子を有する。好ましいアルキルセロソルブは、メチ
ルセロソルブおよびエチルセロソルブである。

アルキレングリコール、グリセリン、アルキルセロソル
ブまｋはこれらの混合物の添加量は、フッ素ゴム１００
重量部当たり０．５〜５重量部、好ましくは０．５〜１
．５重量部である。

通常市販のフッ素ゴムには加硫剤が配合されているが、
更に、本発明の組成物には、必要に応じて充填材、たと
えばカーボンブラック、黒鉛、シリカ、珪藻土、タルク
など、およびフッ素樹脂粉末を配合することができる。

本発明の組成物に添加される加硫剤としては、有機パー
オキサイド化合物、ポリチオール化合物、ポリヒドロキ
シ化合物および加硫促進剤、ポリアミン化合物などフッ
素ゴムの加硫剤としてよく知られているものが添加され
、加硫剤の種類に応じて、それぞれパーオキサイド加硫
、ポリチオール加硫、ポリオール加硫、ポリアミン加硫
など、既知の加硫方法を採用して加硫を行う。また、放
射線照射による架橋も可能である。

上記加硫剤に有機パーオキサイド化合物を用いるとき、
または放射線架橋を行うときは、通常多官能性化合物を
併用ずろのが望ましく、一般に官能基としてＣＨ２＝　
Ｃｌ−１ＣＩ！＝Ｃｌ−ＣＨ２−１ＣＨ２＝ＣＦ−など
の１種または２種以上が例示できる。

加硫剤は、フッ素ゴム１００重量部に対して０．１−１
０重量部、好ましくは０．５〜５重量部の割合で加えら
れ、併用される加硫促進剤は同じ＜０．０５〜ｌＯ重量
部、好ましくは０．１〜５重量部の割合で用いられる。

本発明の組成物は、従来のフッ素ゴム同槌、オープンロ
ール、ミキサーなどを用いて常法により配合することが
できろ。

［発明の効果］本発明の加硫成形用組成物は、パーオキサイド系加硫剤
を用いて加硫する場合でさえ雌型性がよく、型汚れ防止
性も兼ね備えている。まノこ、加硫されたフッ素ゴムの
圧縮永久ひずみの劣化も少ない。

［発明の好ましい態様］以下に実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説
明する。なお、部とあるのは、特記しない限り重量部で
ある。

実施例１〜６および比較例１〜２フッ素ゴム（ダイキン工業株式会社製ダイエルＧ−９０
２゜ビニリデンフルオライド／ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体用００部、ミディアムサーマルカーボン２０
部、バーへキサ２．５Ｂ１．５部、トリアリルイソシア
ヌレート４．０部およびエチレングリコールまたはグリ
セリン０，５部、１．０部または２．０部を配合して、
成形用組成物を調製した。この組成物を、Ｐ−２４０リ
ング３０個取り金型（外部離型剤塗布せず）に入れ、５
０トンの自動成型機を用いて成形した。１６０℃で１０
分間加圧した後、上金型を開放し、エアガンでＯリング
を脱型し、離型性を評価した（◎：漫、Ｏ：良、×、不
良）。また、同じ組成物からシート（１２５Ｘ１４５Ｘ
２ｍｔ）を成形し、１８０°Ｃで４時間加硫して加硫シ
ートを製造し、その１００％引張応力、引張強さ、伸び
、硬さを測定した。

圧縮永久ひずみは、Ｐ−２４０リングを圧縮率２５％で
２００℃で７０時間保持した後の残存ひずみ（％）で評
価した。

なお、比較例として、エチレングリコールまたはグリセ
リンを加えない組成物について同様の試験を行った。

結果を第１表および第２表に示す。

第１表」影表実施例７実施例１〜３においてエチレングリコールに代えてエヂ
ルセロソルブを用いて、同様の試験を行った。いずれの
添加量でも離型性は弓）（ｆりであった。

実施例８および比較例３実施例１においてフッ素ゴムとしてダイエルＧ−９０２
に代えてダイエルＣ，９１２（ビニリデンフルオライド
／ヘキサフルオロプロピレン／テトラフルオロエチレン
共重合体。ダイキン工業株式会社製）を用い、エチレン
グリコールの添加量を１．５部として、同様の試験を行
った。

なお、比較例として、エチレングリコールを加えない組
成物について同様の試験を行った。

結果を第３表に示す。

部孝実施例９〜１０および比較例４〜５実施例２において、フッ素ゴムとしてダイエルＧ−９０
２に代えて実施例９ではダイエルＧ−８０１（ビニリデ
ンフルオライド／ヘキサフルオロプロピレン共重合体）
を、実施例１０ではグイエルパーフロ（テトラフルオロ
エチレン／パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体。ダイキン工業体式会社製）を用いて、同様の試験を
行った。

なお、比較例としてエチレングリコールを加えない組成
物について同様の試験を行った。

結果を第４表に示す。

第４表

Claims

【特許請求の範囲】１、加硫剤を含む加硫可能なフッ素ゴム組成物にアルキ
レングリコール、グリセリン、アルキルセロソルブまた
はこれらの混合物を配合したことを特徴とする加硫成形
用組成物。２、加硫剤が、パーオキサイド系加硫剤である特許請求
の範囲第１項記載の加硫成形用組成物。３、アルキレングリコール、グリセリン、アルキルセロ
ソルブまたはこれらの混合物の添加量が、フッ素ゴム１
００重量部当たり０．５〜５重量部である特許請求の範
囲第１項または第２項記載の加硫成形用組成物。４、アルキレングリコール、グリセリン、アルキルセロ
ソルブまたはこれらの混合物の添加量が、フッ素ゴム１
００重量部当たり０．５〜１．５重量部である特許請求
の範囲第３項記載の加硫成形用組成物。