JPS6318731Y2 - - Google Patents

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JPS6318731Y2
JPS6318731Y2 JP10462983U JP10462983U JPS6318731Y2 JP S6318731 Y2 JPS6318731 Y2 JP S6318731Y2 JP 10462983 U JP10462983 U JP 10462983U JP 10462983 U JP10462983 U JP 10462983U JP S6318731 Y2 JPS6318731 Y2 JP S6318731Y2
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JP
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check valve
cam
suction
oil
pressure
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JP10462983U
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JPS6012682U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は突放し式プランジヤ型注油器のカムに
関する。
第1図に従来の注油器の要部を示す。図におい
て、1はカム、2はローラ、3はレバーで、ロー
ラ2の軸を支承している。4はプランジヤで、5
はプランジヤばね、6は吐出逆止弁、7は吐出逆
止弁吸戻しカラー部、8は吐出逆止弁座、9は吐
出逆止弁ばねである。10は油路で、この先に図
示しない注油管を通り、第2図に示した注油棒に
よりシリンダ内壁面まで接続されている。11,
12は吸入弁で、13は吸入弁ばね、14はサク
シヨンパイプ、15はストレーナである。16は
レバー3の支承軸、17は注油量調整ねじ、18
は注油器本体で、その中に注油に使われる潤滑油
19が入つている。
第2図はシリンダ注油棒の取付状態を示す。
51は注油棒本体で、52のシリンダライナに
ねじ込まれている。53はシリンダジヤケツト
で、冷却水室54をシリンダライナ52とで構成
し、シリンダライナ52の冷却を行つている。5
5はシリンダライナに設けられた注油孔で、56
は注油棒逆止弁、57は逆止弁ばね、58は逆止
弁ストツパである。59は注油棒油路で、60の
アダプタ油路から図示しない注油管により注油器
につながつている。
カム1の回転によりプランジヤ4が上昇し、潤
滑油を押し出す。吐出逆止弁を押し上げ、図示し
ない注油管内の圧力を高め、注油棒の逆止弁56
の開弁圧力まで達するとシリンダ内壁に注油され
ることになる。カムが最大リフトまで達すると吐
出を完了し、注油棒の逆止弁も閉じ、注油を終る
ことになる。このとき、注油棒逆止弁の閉弁圧力
はシリンダ内圧力の影響を受け、シリンダ内圧力
が高いと閉弁圧力が高くなり、同様にもし逆止弁
が閉じていれば開弁圧力も高いことになり、注油
管圧力も高い。その後、カムが下降し、プランジ
ヤ上部室の圧力が下がり、吐出逆止弁6も下が
る。このとき、吐出逆止弁6の吸戻しカラー7の
下端が吐出逆止弁座8のガイド部にかかつてから
吐出逆止弁が着座するまでの容積は注油管内の油
を吸戻すことになり、この容積変化の分だけ注油
管内の圧力を下げることができる。さらにプラン
ジヤが下降すると吸入弁11,12が開き潤滑油
を吸入し、次のプランジヤの上昇により吐出を始
めるサイクルを繰り返す。
上記のものには次の欠点がある。
さきに、カムの下降時に吐出弁の吸戻し作用に
より注油管内の圧力を下げることができると述べ
たが、カムの下降がゆるやかであると、管内の圧
力降下もゆるやかとなり、管内圧力が充分下がら
ないうちにシリンダ内圧力が下がると、開弁圧力
も下がることになり、高い管内圧力のため再び注
油することになる。これでは意図したタイムリ注
油とはならない。
第3図に注油管内圧力、注油棒逆止弁の動き及
びシリンダ内圧力を示した。注油棒逆止弁の動き
の図でA部は意図した注油であるが、B部は注油
すべきでないのに注油孔部のシリンダ内圧力が下
がることにより起こる注油である。
本考案の目的は適時に適量の潤滑油をシリンダ
に供給し、潤滑油の消費量を少なくした上で、ピ
ストンリング、シリンダの摩耗及び焼付の問題を
なくそうとする、いわゆるタイムリ注油を実現で
きる注油器のカムを提供することであり、その特
徴とするところは、吐出逆止弁に吸戻しカラーを
有する突放し式プランジヤ型注油器において、外
形が基礎円と頂円と上記両円の両側の共通接線と
にてなり、同両側の共通接線のなす角を上記頂円
側にて鋭角に形成すると共に、カムリフト減少側
の上記共連接線の途中と上記基礎円との間を円弧
からなる凸面状部にて接続したことである。
即ち、吐出逆止弁の吸戻し作用を早くかつすみ
やかに行うため、カムの最大リフト後のカムの下
降時期を早くし、下降速度を速くした期間を、吐
出逆止弁の吸戻し量に相当するプランジヤの下降
量相当までの期間とし、その後の下降をゆるやか
にしたことである。
以下図面を参照して本考案による実施例につき
説明する。
第4図は本考案による1実施例の注油器を示す
断面図である。
図において、1はカムで、最大リフト直後の降
り側は急であるが、一定量下降した後の下降はゆ
るやかに構成している。2はローラ、3はレバー
で、ローラ2の軸を支承している。4はプランジ
ヤ、5はプランジヤばね、6は吐出逆止弁、7は
吐出逆止弁吸戻しカラー部、8は吐出逆止弁弁
座、9は吐出逆止弁ばねである。10は油路で、
この先に図示しない注油管を通り第2図に示した
注油棒によりシリンダ内壁面まで接続されてい
る。11,12は吸入弁、13は吸入弁ばね、1
4はサクシヨンパイプ、15はストレーナであ
る。16はレバー3の支承軸、17は注油量調整
ねじ、18は注油器本体で、その中に注油に使わ
れる潤滑油19が入つている。
前に述べたカムの下降が速い期間の一定量とい
うのは、吐出逆止弁が下降を始め着座するまでの
期間に相当するものである。
本考案による1実施列のカムの形状を第5図に
示す。
カムの下降側がその円弧径をrとする1個の頂
円101とその半径をRとする基礎円102とを
結ぶ共通接線103により形成された接線カム部
及び半径R1なる凸面状のカム部104を結合し
たもので、r/Rを1/10以下とし、カムの頂面か
らの接線カム部分の下降量を吐出逆止弁の吸戻し
量に相当する量とするように構成したものであ
る。
第6図は従来のものと速度及びリフトを比較し
たもので、本考案によるものはカムの降り側、即
ちカムリフト減少側の初期に急激に降下し、後は
ゆつくりとした降下になつている。従来のものは
第1図に示すように降下の初期からゆつくり降下
している。
上記カムを形成した理由につき述べる。
タイムリー注油を行うためには意図したプラン
ジヤ4からの吐出ストローク中に潤滑油を注油す
る必要があるわけである。これを達成するために
は、いま二つのことが問題として考えられ、これ
らのことを解決するため本考案はなされたもので
ある。
その一つは、注油管内油圧と注油棒取付部での
筒内圧力との圧力差の問題である。第2図におい
て、注油棒逆止弁56には逆止弁ばね57によつ
てある開弁圧力が設定されているが、注油管内圧
が筒内圧より極端に高くなると、管内の残油が吐
出を意図しないのに出てしまうことになる。これ
を無くすため、吐出終了後速やかな吸い戻しによ
り管内圧力を下げるようにプランジヤ4の下降
(即ち、カム1の下降)を速くする必要があり、
これが初期の下降速度を速くした目的である。
次にプランジヤ4の吐出ストロークに正しく吐
出させるためには注油される潤滑油を十分に吸入
し、その中に気泡や空洞が無いことが必要であ
る。
即ち、気泡や空洞あるいは充填不足があると、
油の体積弾性率が著しく下がりプランジヤ4の吐
出ストロークにおいても圧縮が起らず吐出ができ
なかつたり遅れたりしてタイムリ注油が実現でき
ない。
これらの不完全な吸入を防止するには、プラン
ジヤ4の下降による油の吸入行程ではゆつくり下
降する必要がある。シリンダ注油に使用される潤
滑油は比較的粘度が高いため急速な吸入には追従
できず上記のような不具合を生じる。
そこでこの吸入を完全に行うために吐出逆止弁
6の着座後にはゆつくりと下降させるため凸面の
R部が必要となる。
尚、基本的には上記頂面半径r=0でも良い
が、面圧強度、耐久性の面からその寸法はおのず
から制限される。
またこれは注油器の大きさにもより変るもので
ある。考案者らによる実験結果では、第5図に示
すベースサークル半径Rに対して頂部半径rが約
1/10で所期の目的を達成する。よつてr/Rが1/
10以下であるような頂部半径rを持つようなカム
が最も好適である。
また、頂部半径rが小さければ小さい程最大リ
フト到達後プランジヤ4が早く下降し始める。
本考案はプランジヤ4が早く下降し始めると同
時に一定量即ち吐出弁の吸戻しが完了し吐出弁が
着座するまではできるだけ速い速度で下降させそ
の後はゆるやかに下降させるように構成されてい
る。
上記構成の場合の作用について述べる。
注油器の作動は従来のものと全く同様である。
本考案の特徴は吐出完了後の吸戻し作用の速い期
間をある一定量とし、その後の吸入行程でのプラ
ンジヤの下降速度をゆるやかにしたことである。
カムが最大リフトに達し吐出を終つた時の注油
管等の圧力は、そのときのシリンダ内圧力の影響
を受けシリンダ内圧力が高いと注油棒逆止弁の閉
弁圧力も高くなるため、高くなる。
その後、カムが下降することによるプランジヤ
の下降で、吐出逆止弁も下がり、吐出逆止弁の吸
戻し効果により注油管内圧力を下げることができ
る。
この吐出逆止弁の吸戻し速度はプランジヤの降
下速度、即ちカムの下降速度によつて決まるもの
で、カムを急激に降下させることにより、吸戻し
作用も速くなり、注油管内の圧力もすみやかに下
げることができる。このすみやかな降下は、吐出
逆止弁の吸戻し作用が完了するまで、即ち吐出逆
止弁が着座するまでの期間であるので、その後は
プランジヤがゆつくり下降する。このゆつくりし
た下降によりプランジヤの下降量に対応した潤滑
油を吸入することができる。
上述の場合には次の効果がある。
上記のように、吐出逆止弁の急激な吸戻し効果
により、たとえシリンダ内圧力が高い時期に吐出
を終り注油管内圧力が高かつたとしても、すみや
かに注油管内圧力が下がり、注油棒逆止弁の開弁
圧力の低下があつても再吐出するようなことがな
い。
また、その後のゆるやかなカムの降下によりプ
ランジヤの下降量に対応した潤滑油の吸入ができ
るので、充填不足や空洞の発生もなくなり安定し
て、意図したタイムリ注油が実現できる。
これにより、少量の注油で効率の良い潤滑が出
来、ピストンリング、シリンダライナの摩耗の減
少、スカツフイング、焼付等の問題も解消でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の注油器を示す断面図、第2図は
注油棒を示す断面図、第3図は注油管内圧力、注
油棒逆止弁の動き及びシリンダ内圧力を示す線
図、第4図は本考案による1実施例の注油器を示
す断面図、第5図は本考案による1実施例のカム
を示す平面図、第6図は本考案によるカムリフト
及び速度を示す線図である。 1……カム、101……頂円、102……基礎
円、103……共通接線、104……凸面状部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吐出逆止弁に吸戻しカラーを有する突放し式プ
    ランジヤ型注油器において、外形が基礎円と頂円
    と上記両円の両側の共通接線とにてなり、同両側
    の共通接線のなす角を上記頂円側にて鋭角に形成
    すると共に、カムリフト減少側の上記共通接線の
    途中と上記基礎円との間を円弧からなる凸面状部
    にて接続したことを特徴とする注油器のカム。
JP10462983U 1983-07-07 1983-07-07 注油器のカム Granted JPS6012682U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10462983U JPS6012682U (ja) 1983-07-07 1983-07-07 注油器のカム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10462983U JPS6012682U (ja) 1983-07-07 1983-07-07 注油器のカム

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Publication Number Publication Date
JPS6012682U JPS6012682U (ja) 1985-01-28
JPS6318731Y2 true JPS6318731Y2 (ja) 1988-05-26

Family

ID=30245593

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JP10462983U Granted JPS6012682U (ja) 1983-07-07 1983-07-07 注油器のカム

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JPS6012682U (ja) 1985-01-28

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