JPS63186906A - 内燃機関 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は車両等に搭載される内燃機関に関する。

（従来技術及びその問題点） 従来、第５図に示す如くシリンダヘッド１の上面に、そ
の点火プラグ取付孔２の両側に位置して２本のカムシャ
フト３，４を、カムホルダー５゜６にて回転可能に保持
すると共に、前記シリンダヘッド１の上面にシリンダヘ
ッドカバー７を設けて成る内燃機関は、例えば実公昭５
３−６４３号公報等にて公知である。

斯かる従来の内燃機関は、シリンダヘッドカバー７に、
内孔部がシリンダヘッド１の点火プラグ取付孔２と合致
する上下端開口の円筒部８を一体的に設け、該円筒部８
の下端面とシリンダヘッド１の点火プラグ取付孔２の周
縁部上面との間にシ−ルリング９を介装して、シリンダ
ヘッド１の点火プラグ取付孔２の周縁部とシリンダヘッ
ドカバー７との間を気密にシールするように構成されて
いる。

ところで、この種の内燃機関において燃焼効率の向上を
図るためにバルブ挟角を小さくして燃焼室を小型化する
場合や、シリンダヘッドの幅を小さくするために吸気及
び排気用の両カムシャフト３．４相互間の間隔り、を可
能な限り小さくする必要がある。

しかし、上述した従来の内燃機関においては、カムホル
ダー５，６の対向面相互間に、シリンダヘッドカバー７
が嵌合し得る間隔Ｌ２を確保すると共に、シリンダヘッ
ド１の点火プラグ取付孔２の周縁部上面に、シールリン
グ９を受ける受座面１ａを確保しなければならないため
、ある一定値以上に両カムシャフト３，４を近接させる
ことができなかった。また、従来の内燃機関においては
、両カムシャフト３，４に対応してカムホルダ５゜６が
互いに分割されているため、その配設数が多％Ｎ。

（問題点を解決するための手段） 上述の問題点を解決するため本発明は、シリンダヘッド
の上面に、その点火プラグ取付孔の両側に位置して２本
のカムシャフトを、カムホルダーにて回転可能に保持す
ると共に、前記シリンダヘッドの上面にシリンダヘッド
カバーを設けて成る内燃機関において、前記カムホルダ
ーは、中央部に前記シリンダヘッドの点火プラグ取付孔
の上端開口部と合致する透孔を有すると共に両端部に前
記両カムシャフトが回転可能に嵌合する軸受凹部を有す
る構成とし、該カムホルダーを、その両端側と前記透孔
の周縁部近傍両側とにそれぞ九穿設したボルト孔内に挿
通したボルトにて、前記シリンダヘッド上面に固定し、
前記シリンダヘッドカバーは、前記カムホルダーの透孔
上端開口部と合致する透孔を有し、該シリンダヘッドカ
バーの透孔周縁部下面と前記カムホルダーの透孔周縁部
上面との間にシールリングを介装し、該シールリングに
一体的に連設したシール舌片にて前記カムホルダーの透
孔周縁部近傍両側のボルト孔の上端開口部を密封したも
のである。

（作用） シリンダヘッドカバーの透孔周縁部下面とカムホルダー
の透孔周縁部上面との間が第１のシールリングによりシ
ールされ、また、シリンダヘッドの点火プラグ取付孔周
縁部上面とカムホルダーの透孔周縁部下面との間が第２
のシールリングによりシールされ、更に、カムホルダー
の透孔周縁部両側のボルト孔の上端開口部がシール舌片
にてシールされる。これにより、シリンダヘッドカバー
に従来のような円筒部を設ける必要がなくなり、その分
だけ実質的に両カムシャフトを近接させることができる
。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す内燃機関の要部を断面
した側面図、第２図は第１図の■−■線に沿う断面図、
第３図はシリンダヘッドの平面図、第４図は第２図の分
解斜視図である。各図中１０はシリンダブロックで、そ
の内部には複数本（例えば４本）の気筒１１が設けられ
、これら各気筒１１内にはピストン１２が摺動可能に嵌
装されている。前記シリンダブロック１０の上面にはシ
リンダヘッド１３が装着されている。該シリンダヘッド
１３内には、その幅方向略中央部に位置し且つ前記各気
筒１１に対応して点火プラグ取付孔１４が設けられてい
る。これら点火プラグ取付孔１４内には点火プラグ１５
がそれぞれ取り付けられている。また、前記シリンダヘ
ッド１３の上面には、第３図に示す如く前記各気筒１１
に対応して、その長さ方向（気筒１１の配設方向）に所
定間隔を存して起立部１６がそれぞれ設けられている。

これら起立部１６は、前記点火プラグ取付孔１４の上端
開口部周縁に沿う楕円形の環状部Ｌ６ａと、該環状部１
６ａの短径部両側から前記シリンダヘッド１３の幅方向
に沿って設けられた細長状部１６ｂ、１６ｃとからなる
。前記起立部１６の上面は前記シリンダヘッド１３の周
縁部上面１３ａと同一面となっている。前記各起立部１
６の環状部１６ａの上面には、前記点火プラグ取付孔１
４の周縁に沿う環状のシールリング嵌装溝１７が設けら
れ、該シールリング嵌装溝１７内には後述するシールリ
ング３４が嵌装される。前記各起立部１６の細長状部１
６ｂ、１６ｃの両端部に位置してねじ孔１８．１９がそ
れぞれ設けられている。また、前記各起立部１６のねじ
孔１８，１９相互間に位置して半円状の軸受凹部２０が
それぞれ設けられ、これら軸受凹部２０内に後述するカ
ムシャフト２５．２６の下半部が回転可能に嵌合される
。前記シリンダヘッド１３の各起立部１６の一方の細長
状部１６ｂの両側には、バルブリフタ一孔２１．２１が
設けられている。また、前記シリンダヘッド１３の各起
立部１６の他方の細長状部１６ｃの両側にも、バルブリ
フタ一孔２２゜２２が設けられている。前記各気筒１１
の吸気弁２３．２３は、前記点火プラグ取付孔１４の一
側に位置して前記シリンダヘッド１３の上面に配設され
た一方のカムシャフト２５の回転に伴い開閉作動する。

また、前記各気筒１１の排気弁は前記点火プラグ取付孔
１４の他側に位置して前記シリンダヘッド１３の上面に
配設された他方のカムシャフト２６の回転に伴い開閉作
動する。前記両カムシャフト２５．２６は、複数個（例
えば４個）のカムホルダー２７により、前記シリンダヘ
ッド１３の上面に回転可能に保持されている。前記カム
ホルダー２７は、中央部に前記起立部１６の環状部１６
ａと同一平面形状の環状部２７ａを設けると共に、該環
状部２７ａの短径部両側に前記起立部１６の細長状部１
６ｂ、１６ｃの上方に位置する細長状部２７ｂ、２７ｃ
を突設して成る。前記カムホルダー２７の環状部２７ａ
には、前記シリンダヘッド１３の点火プラグ取付孔１４
の上端開口部と合致する透孔２８が設けられている。ま
た、前記カムホルダー２７の細長状部２７ｂ、２７ｃの
両端部には、前記起立部１６の細長状部１６ｂ。

１６ｃのねじ孔１８，１９と合致するボルト孔２９゜３
０が穿設されている。更に、前記カムホルダー２７の細
長状部２７ｂ、２７ｃの下面には、前記ボルト孔２９．
３０相互間に位置して、前記起立部１６の細長状部１６
ｂ、１６ｃの軸受凹部２０と合致する半円状の軸受凹部
３１が設けられている。前記力ムシャフ゛ト２５，２６
は、その下半部を前記各起立部１６の細長状部１６ｂ、
１６ｃの軸受凹部２０，２０内に嵌合した後、各起立部
１６の上面に各カムホルダー２７を載設し、これら各カ
ムホルダー２７の軸受凹部３１を前記カムシャフト２５
．２６の上半部に嵌合する。そして、前記各カムホルダ
ー２７のボルト孔２９．３０に挿通したボルト３２．３
３の雄ねじ部を、前記シリンダヘッド１３のねじ孔１８
．１９に螺装して締め付けることにより、前記両カムシ
ャフト２５゜２６が、前記シリンダヘッド１３の上面に
回転可能に保持されている。尚、ボルト３２は頭部３２
ａにレンチが挿入できる角孔３２ｂが設けられ、該ボル
ト３２の頭部３２ａが円形に形成されたものを用いる。

これによれば、点火プラグ取付孔１４の側方に位置する
ボルト孔２９のボルト頭部収納部２９ａの孔を小型にで
き、依って、ボルト孔２９に近接して点火プラグ取付孔
１４を大径に形成できる。前記シリンダヘッド１３の各
起立部１６の環状部１６ａの上面と前記各カムホルダー
２７の透孔２８の周縁部下面との間には、その間を気密
にシールするシールリング（○リング）３４がそれぞれ
介装され、これらシールリング３４は前記各起立部１６
の環状部１６ａの上面のシールリング嵌装溝１７内に嵌
装されている。前記シリンダヘッド１３の上面には、シ
リンダヘッドカバー３５が装着されている。該シリンダ
ヘッドカバー３５は、その周側壁下面と、前記シリンダ
ヘッド１３の周縁部上面との間にガスケット３６を介装
して、ボルト３７により前記シリンダヘッド１３に固定
されている。前記シリンダヘッドカバー３５の天板部に
は、前記カムホルダー２７の透孔２８と合致する透孔３
８が穿設されている。前記シリンダヘッドカバー３５の
各透孔３８の周縁部下面と。

前記カムホルダー２７の各起立部１６の環状部１６ａの
透孔２８周縁部上面との間には、その間を気密にシール
するシールリング３９がそれぞれ介装されている。これ
らシールリング３９の周縁部両側対向位置にはシール舌
片４０，４０が一体的に突設されている。これらシール
舌片４０．４０により、前記カムホルダー２７の透孔２
８の両側のボルト孔２９．２９の上端開口部が気密にシ
ールされている。なお、第１図中４１は、各吸気弁２３
に対応して前記一方のカムシャフト２５に設けられたカ
ムであり、このカム４１と同様のカムが、図示してない
が各排気弁２４に対応して前記他方のカムシャフト２６
に設けられている。

（発明の効果） 以上詳述したように本発明の内燃機関は、カムホルダー
は、中央部に前記シリンダヘッドの点火プラグ取付孔の
上端開口部と合致する透孔を有すると共に両端部に前記
両カムシャフトが回転可能に嵌合する軸受凹部を有する
構成とし、該カムホルダーを、その両端側と前記透孔の
周縁部近傍両側とにそれぞれ穿設したボルト孔内に挿通
したボルトにて、前記シリンダヘッド上面に固定し、前
記シリンダヘッドカバーを、前記カムホルダーの透孔上
端開口部と合致する透孔を有し、該シリンダヘッドカバ
ーの透孔周縁部下面と前記カムホルダーの透孔周縁部上
面との間にシールリングを介装し、該シールリングに一
体的に連設したシール舌片にて前記カムホルダーの透孔
周縁部近傍両側のボルト孔の上端開口部を密封したもの
である。

従って、シリンダヘッドカバーに従来のような円筒部を
設けることなく、シリンダヘッドのプラグ取付孔の周縁
部とシリンダヘッドカバーとの間を気密にシールするこ
とができるので、前記円筒部を設けない分だけ、従来の
ものより両カムシャフト相互間の間隔Ｌ工を小さくする
ことができ、更に、燃焼室がコンパクトになり、その分
、従来に比して燃焼効率が向上する。また５両カムシャ
フトを保持するカムホルダーは、互−）に一体化された
構成のため、従来のように、分割した構成に比してその
配設数が少なくてすむ。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例を示し、第１図は
本発明の内燃機関の要部を断面した側面図、第２図は第
１図の■−■線に沿う断面図、第３図はシリンダヘッド
の平面図、第４図は第２図の分解斜視図である。 １３・・・シリンダヘッド、１４・・・点火プラグ取付
孔、２５．２６・・・カムシャフト、２７・・・カムホ
ルダー、２８・・・カムホルダーの透孔、２９，３０・
・・ボルト孔、３１・・・軸受凹部、３２，３３・・・
ボルト、３４・・・シールリング、３５・・・シリンダ
ヘッドカバー、３８・・・シリンダヘッドカバーの透孔
、３９・・・シールリング、４０・・・シール舌片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、シリンダヘッドの上面に、その点火プラグ取付孔の
   両側に位置して２本のカムシャフトを、カムホルダーに
   て回転可能に保持すると共に、前記シリンダヘッドの上
   面にシリンダヘッドカバーを設けて成る内燃機関におい
   て、前記カムホルダーは、中央部に前記シリンダヘッド
   の点火プラグ取付孔の上端開口部と合致する透孔を有す
   ると共に両端部に前記両カムシャフトが回転可能に嵌合
   する軸受凹部を有する構成とし、該カムホルダーを、そ
   の両端側と前記透孔の周縁部近傍両側とにそれぞれ穿設
   したボルト孔内に挿通したボルトにて、前記シリンダヘ
   ッド上面に固定し、前記シリンダヘッドカバーは、前記
   カムホルダーの透孔上端開口部と合致する透孔を有し、
   該シリンダヘッドカバーの透孔周縁部下面と前記カムホ
   ルダーの透孔周縁部上面との間にシールリングを介装し
   、該シールリングに一体的に連設したシール舌片にて前
   記カムホルダーの透孔周縁部近傍両側のボルト孔の上端
   開口部を密封したことを特徴とする内燃機関。