JPS6318675A - 半導体装置 - Google Patents
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- JPS6318675A JPS6318675A JP16191986A JP16191986A JPS6318675A JP S6318675 A JPS6318675 A JP S6318675A JP 16191986 A JP16191986 A JP 16191986A JP 16191986 A JP16191986 A JP 16191986A JP S6318675 A JPS6318675 A JP S6318675A
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Links
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/66—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/68—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
- H01L29/70—Bipolar devices
- H01L29/72—Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
- H01L29/739—Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals controlled by field-effect, e.g. bipolar static induction transistors [BSIT]
- H01L29/7393—Insulated gate bipolar mode transistors, i.e. IGBT; IGT; COMFET
- H01L29/7395—Vertical transistors, e.g. vertical IGBT
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は電力用スイッヂング半導体装装置に関するもの
で、特に二重拡散絶縁グー]・縦型電界すj果トランジ
スタ(VD MOS FET)のドレイン領域に接
してこれと反対導電型の領域を積層して成る絶縁グー1
〜バイポーラトランジスタくI n5ulated
Gate 31polar T ransiste
r 。
で、特に二重拡散絶縁グー]・縦型電界すj果トランジ
スタ(VD MOS FET)のドレイン領域に接
してこれと反対導電型の領域を積層して成る絶縁グー1
〜バイポーラトランジスタくI n5ulated
Gate 31polar T ransiste
r 。
rGBT、或いは1云導度変調型:’vlO8FF下等
と呼ばれることもあり、一般に認められた一定の名称は
ない。 以下IGBTと略記する)の特性改善に用いら
れるものである。
と呼ばれることもあり、一般に認められた一定の名称は
ない。 以下IGBTと略記する)の特性改善に用いら
れるものである。
(従来の技術)
従来のIGBTの基本横進を第10図に示す。
この構造は、VD MOS FET構造のドレイン
領域12に接してこの領域と反対の導電型の第1m1j
i11を付加したものであり、その他の点ではほとんど
従来のVD MOS FETと同様である。 以下
Nチャネル型のIGBTを例にして説明する。 例えば
ゲート15はポリシリコン等を用いて形成し、ボディ領
域13及びソース領域14は上記ポリシリコンをマスク
としたダブルディフュージョン セルファライン技術を
用いて形成される。 P型の第1領域11(以下アノー
ド領域という)を付加した点がVD MOS FE
Tと異なる。 なお16はゲート電極、17はソース電
(シ、21はアノード電極である。
領域12に接してこの領域と反対の導電型の第1m1j
i11を付加したものであり、その他の点ではほとんど
従来のVD MOS FETと同様である。 以下
Nチャネル型のIGBTを例にして説明する。 例えば
ゲート15はポリシリコン等を用いて形成し、ボディ領
域13及びソース領域14は上記ポリシリコンをマスク
としたダブルディフュージョン セルファライン技術を
用いて形成される。 P型の第1領域11(以下アノー
ド領域という)を付加した点がVD MOS FE
Tと異なる。 なお16はゲート電極、17はソース電
(シ、21はアノード電極である。
IGBTのv)作は、VD MOS FETの様に
ゲートに電圧を印加し、ゲートの下のボディ領域13の
表面に反転層を形成することによって、ソース領域から
反転層そしてドレイン領域12へと多数キャリア(この
例では電子)を流すことでターンオンを始めさせる。
この点までは全くVD MOS FETの動作と同
一である。 しかしIGBTではドレイン領域に多数キ
ャリアが流入すると、トレイン領域12とアノード領域
11との間のPN接合20が順バイアス状態となり、ア
ノード領域からドレイン領域へ少数キャリア(この例で
は正孔)が注入される。 これによりドレイン領域には
、ソース領域から多数キャリアがアノード領域から少数
キャリアが注入されることになる。 このとき過剰に注
入されたキャリアがこのドレイン領域中の伝導度を変調
し、この領域を流れる電流成分にとって抵抗が著しく低
減されるという効果が生まれる。 これにより従来のV
D MOS FETを高耐圧化しようとじたとき、
大きな障害であったドレイン領域中での大きな抵抗成分
の存在が解消され、高耐圧でしかも大電流をゲート電圧
によりスイッチでき、大電流を通電しても小さいオン電
圧となる新しい構造のIGBTが誕生した。
ゲートに電圧を印加し、ゲートの下のボディ領域13の
表面に反転層を形成することによって、ソース領域から
反転層そしてドレイン領域12へと多数キャリア(この
例では電子)を流すことでターンオンを始めさせる。
この点までは全くVD MOS FETの動作と同
一である。 しかしIGBTではドレイン領域に多数キ
ャリアが流入すると、トレイン領域12とアノード領域
11との間のPN接合20が順バイアス状態となり、ア
ノード領域からドレイン領域へ少数キャリア(この例で
は正孔)が注入される。 これによりドレイン領域には
、ソース領域から多数キャリアがアノード領域から少数
キャリアが注入されることになる。 このとき過剰に注
入されたキャリアがこのドレイン領域中の伝導度を変調
し、この領域を流れる電流成分にとって抵抗が著しく低
減されるという効果が生まれる。 これにより従来のV
D MOS FETを高耐圧化しようとじたとき、
大きな障害であったドレイン領域中での大きな抵抗成分
の存在が解消され、高耐圧でしかも大電流をゲート電圧
によりスイッチでき、大電流を通電しても小さいオン電
圧となる新しい構造のIGBTが誕生した。
IGBT(7)ター>t7もVD MOS FET
と同様、ゲートに印加していた電圧をしきい値電圧以下
に低下させ、ソースからの多数キャリアの流入を止める
ことから始まる。 しかしIGBTではVD ν+O
8FETと大きく異なり、上述のようにオン状態ではド
レイン領域中に少数キャリアが蓄積されている。 従っ
てIGBTのターンオフはこの少数キャリアが排出され
るまで完了しない。 −力蓄積されていた多数キャリア
の一部はアノード領域を通って排出されるが、このとぎ
新たに少数キャリアの注入を引き起こしてしまう。 こ
れらの効果により一般的な構造のIGBTのターンオフ
波形は第11図の様になり、いわゆる立下がり時間(f
all time ) t、が極めて長いという欠点
を有していた。
と同様、ゲートに印加していた電圧をしきい値電圧以下
に低下させ、ソースからの多数キャリアの流入を止める
ことから始まる。 しかしIGBTではVD ν+O
8FETと大きく異なり、上述のようにオン状態ではド
レイン領域中に少数キャリアが蓄積されている。 従っ
てIGBTのターンオフはこの少数キャリアが排出され
るまで完了しない。 −力蓄積されていた多数キャリア
の一部はアノード領域を通って排出されるが、このとぎ
新たに少数キャリアの注入を引き起こしてしまう。 こ
れらの効果により一般的な構造のIGBTのターンオフ
波形は第11図の様になり、いわゆる立下がり時間(f
all time ) t、が極めて長いという欠点
を有していた。
IGBTのこの欠点を補う方法として既にいくつかの方
法が提案されている。
法が提案されている。
この欠点を補う第1の方法は、ドレイン領域中のキャリ
アライフタイムを低下させる方法であり、例えば重金E
(Pt 、Au 、 Zn等)を拡散したり、電子線、
中性子線を照射することによって達成される。 この方
法はライフタイムコントロール技術として確立されてい
るものであり、IGBTへの適用も容易に行い得て第1
2図に示した様な高速ターンオフが実現される。
アライフタイムを低下させる方法であり、例えば重金E
(Pt 、Au 、 Zn等)を拡散したり、電子線、
中性子線を照射することによって達成される。 この方
法はライフタイムコントロール技術として確立されてい
るものであり、IGBTへの適用も容易に行い得て第1
2図に示した様な高速ターンオフが実現される。
しかしこの第1の方法は大きな欠点をも有している。
それはキャリアライフタイムの低下に伴うオン電圧の上
昇の問題である。 I GBTのオン状態は、ソース
領域−反転周一ドレイン領域という3つのN型の連続体
と、P型のアノード領域とからなるいわば接合2Qを挾
んだPNダイオードと考えることができる。
それはキャリアライフタイムの低下に伴うオン電圧の上
昇の問題である。 I GBTのオン状態は、ソース
領域−反転周一ドレイン領域という3つのN型の連続体
と、P型のアノード領域とからなるいわば接合2Qを挾
んだPNダイオードと考えることができる。
即ちIGBT構造でのキャリアライフタイムの低下の影
響は、PNダイオードでのキャリアライフタイムの低下
の影響として考えればよい。 −般のダイオードは、キ
ャリアライフタイムを低下させると逆回復時間は短くな
るが、順方向電圧降下は増大してしまう。 この関係と
rGBTのターンオフ時間とオン電圧との関係は同一で
ある。
響は、PNダイオードでのキャリアライフタイムの低下
の影響として考えればよい。 −般のダイオードは、キ
ャリアライフタイムを低下させると逆回復時間は短くな
るが、順方向電圧降下は増大してしまう。 この関係と
rGBTのターンオフ時間とオン電圧との関係は同一で
ある。
さらに逆耐圧1ooov以上の高耐圧のIGBTを作ろ
うとすると、この問題はより顕在化してくる。
うとすると、この問題はより顕在化してくる。
逆耐圧1000V以上の高耐圧IGBTを得るには、ド
レイン領域12としては不純物濃度がsxio13at
oms /cc以下の真性半導体に近いものが必要とさ
れる。 このときJGBTのオン状態は、上述のPN接
合ダイオードではなく、いわゆるPINダイオードと考
えねばならず、I (I ntrinsic)苦への
電子と正孔の二重注入の状態と考えるべきである。 こ
のモデルでは、通電電流と順方向電圧降下との関係は、
少数キャリアの拡散長とI膚の厚みとの関係で複雑な様
相を呈する。 これは、少数キャリアのライフタイムに
よって18中の少数キャリアの分布が大きく変わり、あ
まり少数キャリアのライフタイムが小さいと、低いバイ
アスのときに1層中の一部に過剰なキャリアが存在しな
い部分が残ってしまうことなどによる。
レイン領域12としては不純物濃度がsxio13at
oms /cc以下の真性半導体に近いものが必要とさ
れる。 このときJGBTのオン状態は、上述のPN接
合ダイオードではなく、いわゆるPINダイオードと考
えねばならず、I (I ntrinsic)苦への
電子と正孔の二重注入の状態と考えるべきである。 こ
のモデルでは、通電電流と順方向電圧降下との関係は、
少数キャリアの拡散長とI膚の厚みとの関係で複雑な様
相を呈する。 これは、少数キャリアのライフタイムに
よって18中の少数キャリアの分布が大きく変わり、あ
まり少数キャリアのライフタイムが小さいと、低いバイ
アスのときに1層中の一部に過剰なキャリアが存在しな
い部分が残ってしまうことなどによる。
第13図(a)は、比較的低耐圧設計されたI G 3
T 4N 造で、キャリアライフタイムτを変化させ
たときの電流と電圧降下との関係を示したものであり、
第13図(b)は1ooov以上の高耐圧設計されたr
GBT構造の場合の関係を示したものである。 第13
図(a )に示されたような低耐圧(500V〜600
V )の場合に、この方法をとってもあまりオン電圧を
悪化させずにターンオフ時間を短くすることができる。
T 4N 造で、キャリアライフタイムτを変化させ
たときの電流と電圧降下との関係を示したものであり、
第13図(b)は1ooov以上の高耐圧設計されたr
GBT構造の場合の関係を示したものである。 第13
図(a )に示されたような低耐圧(500V〜600
V )の場合に、この方法をとってもあまりオン電圧を
悪化させずにターンオフ時間を短くすることができる。
本発明者らの実験によれば、例えば8mmX8mmの
シリコンチップ上に該IGBTを形成し、電子線照射法
を用いてライフタイムを低下させることによって50A
通電時の順方向電圧降下3vで、ターンオフ時間1.2
μsという特性が得られている。 しかし第13図(b
)の様に100OVの耐圧が得られる設計をした場合に
は、50A通電でターンオフ時間1.2μsを得るため
のライフタイム低下を行うと、順方向電圧降下は6■を
越してしまう。 また1500V酎圧の設計では、同上
のチップサイズではTOA通電でも6■を越してしまう
ことが確認されている。
シリコンチップ上に該IGBTを形成し、電子線照射法
を用いてライフタイムを低下させることによって50A
通電時の順方向電圧降下3vで、ターンオフ時間1.2
μsという特性が得られている。 しかし第13図(b
)の様に100OVの耐圧が得られる設計をした場合に
は、50A通電でターンオフ時間1.2μsを得るため
のライフタイム低下を行うと、順方向電圧降下は6■を
越してしまう。 また1500V酎圧の設計では、同上
のチップサイズではTOA通電でも6■を越してしまう
ことが確認されている。
これでは前述したIGBTの最大の利点である大電流を
低電圧降下で通電するという初期の目的は達成されない
ことになる。
低電圧降下で通電するという初期の目的は達成されない
ことになる。
IGBTのターンオフ時間を短くする第2の方法として
第14図に示す方法も知られている。
第14図に示す方法も知られている。
この方法は、@10図に示した一般的な構造のI GB
Tのドレイン領域12とアノードaM11の間に、ドレ
イン領域と同一の導電型(この例ではN型)でかつ′a
度がドレイン領域より高いバッファ層51を形成してお
くものである。 このバッファ層は、ドレイン領域内に
蓄積されていた多数キャリアがターンオフ時に7ノード
領域へ抜は出ようとするときに電位Iia壁となり、ア
ノード領域への多数キャリアの流入を押さえ、それによ
ってアノード領域からドレイン1Mへ再注入される少数
キャリアを但減する働きをもつ。 またこのバッファ層
は、ドレイン領域内に蓄積された少数キャリアの再結合
を助ける働きを持っている。
Tのドレイン領域12とアノードaM11の間に、ドレ
イン領域と同一の導電型(この例ではN型)でかつ′a
度がドレイン領域より高いバッファ層51を形成してお
くものである。 このバッファ層は、ドレイン領域内に
蓄積されていた多数キャリアがターンオフ時に7ノード
領域へ抜は出ようとするときに電位Iia壁となり、ア
ノード領域への多数キャリアの流入を押さえ、それによ
ってアノード領域からドレイン1Mへ再注入される少数
キャリアを但減する働きをもつ。 またこのバッファ層
は、ドレイン領域内に蓄積された少数キャリアの再結合
を助ける働きを持っている。
それらの効果により第14図の構成のIGBTは高速タ
ーンオフ特性を有するようになる。 本発明者らの実験
によれば、バッファ層51として不純物濃度lx 10
” atoms / ccの層を厚さ10μmないし2
0μmに形成した500V耐圧設計のIGBTでは、ラ
イフタイムコントロールを行わずに50A通電時、順方
向電圧降下2.2■で、ターンオフ時間2.1μsが得
られている。 これはバッファ層を形成しない時のター
ンオフ時間16μsに比較して茗しく高速化されている
。 さらに適当なライフタイムコントロールを加えるこ
とによって、50A通電時、順方向電圧降下3.OVで
、ターンオフ時間900 nsが達成された。 さらに
このバッファ層濃度を1x 10” atoms /
cc程度に一部げ、厚さも30μm程度と厚くすること
により、より高速ターンオフ特性を有するIGBTを作
ることもできる。
ーンオフ特性を有するようになる。 本発明者らの実験
によれば、バッファ層51として不純物濃度lx 10
” atoms / ccの層を厚さ10μmないし2
0μmに形成した500V耐圧設計のIGBTでは、ラ
イフタイムコントロールを行わずに50A通電時、順方
向電圧降下2.2■で、ターンオフ時間2.1μsが得
られている。 これはバッファ層を形成しない時のター
ンオフ時間16μsに比較して茗しく高速化されている
。 さらに適当なライフタイムコントロールを加えるこ
とによって、50A通電時、順方向電圧降下3.OVで
、ターンオフ時間900 nsが達成された。 さらに
このバッファ層濃度を1x 10” atoms /
cc程度に一部げ、厚さも30μm程度と厚くすること
により、より高速ターンオフ特性を有するIGBTを作
ることもできる。
しかしこのように形成したI GBTのターンオフIn
間はライフタイムコントロールを行わずに900 ns
程度になるが、順方向電圧降下は4V位になってしまう
。 即ちバッファ層の不純物濃度が増せば増す程、多数
キャリアに対する電位障壁が高くなり高速化がはかれる
一方、アノード領域から注入された少数キャリアのバッ
ファ層中の輸送効率が低下する。 このためバッファ層
を通過してドレイン領域に分布する少数キャリアの総量
が低下し伝導度変調効果が減少する。 ひいては順方向
電圧降下の増大を招く。
間はライフタイムコントロールを行わずに900 ns
程度になるが、順方向電圧降下は4V位になってしまう
。 即ちバッファ層の不純物濃度が増せば増す程、多数
キャリアに対する電位障壁が高くなり高速化がはかれる
一方、アノード領域から注入された少数キャリアのバッ
ファ層中の輸送効率が低下する。 このためバッファ層
を通過してドレイン領域に分布する少数キャリアの総量
が低下し伝導度変調効果が減少する。 ひいては順方向
電圧降下の増大を招く。
(発明が解決しようとする問題点)
以上詳i! したように−殻構造のIGBTは、VD
MOS FETに比し高耐圧でしかも大電流を通電
しても小さいオン電圧が得られる。 しかし一方でター
ンオフ時間が長くなるという欠点がある。 この欠点を
改善するため、ドレイン領域のキャリアのライフタイム
を低下させる方法或いはアノード領域とドレイン領域と
の間に前記バッファ層を介在させる方法がよくしられて
いる。
MOS FETに比し高耐圧でしかも大電流を通電
しても小さいオン電圧が得られる。 しかし一方でター
ンオフ時間が長くなるという欠点がある。 この欠点を
改善するため、ドレイン領域のキャリアのライフタイム
を低下させる方法或いはアノード領域とドレイン領域と
の間に前記バッファ層を介在させる方法がよくしられて
いる。
この2つの方法は、基本的にはドレイン領域の少数キャ
リアの拡散長を低下させる方法であり、高速ターンオフ
を実現しようとすると、順方向電圧降下の増大という犠
牲を払わねばならない。 そして1ooov以上の高耐
圧設計の場合には、ドレイン領域は真性半導体に近く、
極めて低温度でかつ厚いドレイン領域となり、表面ボデ
ィ領域近傍までの全域にわたって少数キャリアを分布さ
せることは難しく、トレイン領域仝戚での伝導度変調が
得られない。 実用的なターンオフ時間を得ようとする
と、オン電圧の増大という犠牲は無視できないものとな
り、IGBT本来の低いオン電圧という特徴は失われる
。
リアの拡散長を低下させる方法であり、高速ターンオフ
を実現しようとすると、順方向電圧降下の増大という犠
牲を払わねばならない。 そして1ooov以上の高耐
圧設計の場合には、ドレイン領域は真性半導体に近く、
極めて低温度でかつ厚いドレイン領域となり、表面ボデ
ィ領域近傍までの全域にわたって少数キャリアを分布さ
せることは難しく、トレイン領域仝戚での伝導度変調が
得られない。 実用的なターンオフ時間を得ようとする
と、オン電圧の増大という犠牲は無視できないものとな
り、IGBT本来の低いオン電圧という特徴は失われる
。
本発明の目的は、IGBTの構造に改善を加えて、本来
のrGBT構造のもつ優れた特性、即ち大電流を通電し
ても低オン電圧で済む特性を維持したまま、ターンオフ
時間が長いという欠点を克服する新ノ、Qな構造の高速
半導体装置を提供することである。
のrGBT構造のもつ優れた特性、即ち大電流を通電し
ても低オン電圧で済む特性を維持したまま、ターンオフ
時間が長いという欠点を克服する新ノ、Qな構造の高速
半導体装置を提供することである。
[発明の構成]
(問題点を解決するための手段)
本発明は、VD MOS FET構造のドレイン領
域に接して、これと反対導電型の第1領域(N型チャネ
ルのときアノード領域という)を積層して成るIGBT
において、ドレイン[と同じ導電型で高濃度の第2領域
をドレイン領域に埋め込み、かつこの第2領域と電気的
に接続された電極金属層(以後第2ゲート電極という)
が基板のいずれかの主面側に取り出されていることを特
徴とする半導体装置である。
域に接して、これと反対導電型の第1領域(N型チャネ
ルのときアノード領域という)を積層して成るIGBT
において、ドレイン[と同じ導電型で高濃度の第2領域
をドレイン領域に埋め込み、かつこの第2領域と電気的
に接続された電極金属層(以後第2ゲート電極という)
が基板のいずれかの主面側に取り出されていることを特
徴とする半導体装置である。
(作用)
前記構成のIGBT(例えばN型チャネルとする)を使
用するときには、第2ゲート電権とアノード電極又はソ
ース電極との間に外部電気回路を接続し、ターンオフ時
にドレイン領域内に蓄積された過剰キャリアが速やかに
減少するようにする。
用するときには、第2ゲート電権とアノード電極又はソ
ース電極との間に外部電気回路を接続し、ターンオフ時
にドレイン領域内に蓄積された過剰キャリアが速やかに
減少するようにする。
例えばターンオフ時に、第1ゲートへのオフ信号と同期
させて、外部電気回路から第2ゲート電極とアノード′
上極間に、第2領域とアノード領域とが逆バイアスされ
る極性の信号を印加する。 これにより第2ゲート電極
からは多数キャリアの電子が外部電気回路に引き出され
ると同時に、静電誘導効果により電位障壁が高くなり、
アノード領域からの正孔注入は閉止され、極めて速いタ
ーンオフが実現される。
させて、外部電気回路から第2ゲート電極とアノード′
上極間に、第2領域とアノード領域とが逆バイアスされ
る極性の信号を印加する。 これにより第2ゲート電極
からは多数キャリアの電子が外部電気回路に引き出され
ると同時に、静電誘導効果により電位障壁が高くなり、
アノード領域からの正孔注入は閉止され、極めて速いタ
ーンオフが実現される。
(実施例)
第1図に本発明の半導体装置の第1の実施例を示す。
以下の図面において同じ符号は同一部分若しくは対応す
る部分をあられす。 なお説明の便宜上Nヂャネル型の
場合を例として説明する。
以下の図面において同じ符号は同一部分若しくは対応す
る部分をあられす。 なお説明の便宜上Nヂャネル型の
場合を例として説明する。
第1図において、ソース電極金属層17(以下ソース電
極という)、ゲート電極金属層16(以下第1ゲート電
極とい))及びゲートポリシリコン層15は半導体基板
の第1主面22上に形成され、第1主面に対向する第2
主面23側のN−型ドレインfnlli!12に接して
第1領域(以下P+型アノード領域という)11が積層
されている。 N−型ドレイン領域12には、これと同
じ導電型で高濃度の不純物温度を有するN+型の第2領
域(以下N+型ゲート領域という)61が、格子状に形
成されている。 即ち第1図中、島領域の如く示されて
いる複数の領域61は、一体の連続した領域である。
62は、N+型ゲート領領域1とオーミックコンタクト
をした電惨金属層(第2ゲート電極)であり、N+型ゲ
ート領域61は第2ゲ−ト電11i 62を介して外部
電気回路に接続される。
極という)、ゲート電極金属層16(以下第1ゲート電
極とい))及びゲートポリシリコン層15は半導体基板
の第1主面22上に形成され、第1主面に対向する第2
主面23側のN−型ドレインfnlli!12に接して
第1領域(以下P+型アノード領域という)11が積層
されている。 N−型ドレイン領域12には、これと同
じ導電型で高濃度の不純物温度を有するN+型の第2領
域(以下N+型ゲート領域という)61が、格子状に形
成されている。 即ち第1図中、島領域の如く示されて
いる複数の領域61は、一体の連続した領域である。
62は、N+型ゲート領領域1とオーミックコンタクト
をした電惨金属層(第2ゲート電極)であり、N+型ゲ
ート領域61は第2ゲ−ト電11i 62を介して外部
電気回路に接続される。
次にこの実施例の製造工程の一例を第2図を参照して説
明する。 まずP1型シリコン塁板11に低濃度例えば
不純物濃度が6x 10” atoms /cc程度の
N−型頭1163を気相成長法により5μmないし15
μmの厚さで形成する。 しかる後、このN−型領域6
3の表面に熱酸化膜71を形成し、光蝕刻法を用いてN
+型ゲートvA域61を拡散形成すべき開孔をあける(
第2図(a )参照)。
明する。 まずP1型シリコン塁板11に低濃度例えば
不純物濃度が6x 10” atoms /cc程度の
N−型頭1163を気相成長法により5μmないし15
μmの厚さで形成する。 しかる後、このN−型領域6
3の表面に熱酸化膜71を形成し、光蝕刻法を用いてN
+型ゲートvA域61を拡散形成すべき開孔をあける(
第2図(a )参照)。
次にN“型不純物As SSb 、P等の不純物のいず
れかを、該開孔部からN−型領域63中に導入する。
Asをイオンインプランテーション法で導入する方法が
、N“型ゲートgA域61を精密に制御して形成する上
で好ましい。 続いて表面の熱酸化膜をすべて除去して
、第2回目の気相成長を行い、低不純物濃度(例えば6
x IQ” atoms /CC)のN−型ドレイン領
域12を100μmないし200μm厚形成する(第2
図(b)参照)。 第1回目と第2回目の気相成長によ
り形成されたN−型層63とN−型領域12はそれぞれ
ともに低不純物)震度とすることが望ましいが、必ずし
も両名の濃度が一致する必要はない。 次にこの後の工
程では、従来のVD MOS FETを形成する工
程がそのまま適用できる。 即らN−型ドレイン領11
i!12の主表面上に1000人程度0薄い酸化膜を形
成し、その上にポリシリコンをCVD法により3000
ス程度の厚さに成長させ、光蝕刻法でそのポリシリコン
層にパターンを形成する。 続いてP型の不純物を、該
パターニングされたポリシリコンをマスクとして、N−
型ドレイン領域12内に拡散し、Pボディ領域13を形
成し、次にN型の不純物を同じくポリシリコンをマスク
として選択拡散し、N+型ンース須域14を形成する。
れかを、該開孔部からN−型領域63中に導入する。
Asをイオンインプランテーション法で導入する方法が
、N“型ゲートgA域61を精密に制御して形成する上
で好ましい。 続いて表面の熱酸化膜をすべて除去して
、第2回目の気相成長を行い、低不純物濃度(例えば6
x IQ” atoms /CC)のN−型ドレイン領
域12を100μmないし200μm厚形成する(第2
図(b)参照)。 第1回目と第2回目の気相成長によ
り形成されたN−型層63とN−型領域12はそれぞれ
ともに低不純物)震度とすることが望ましいが、必ずし
も両名の濃度が一致する必要はない。 次にこの後の工
程では、従来のVD MOS FETを形成する工
程がそのまま適用できる。 即らN−型ドレイン領11
i!12の主表面上に1000人程度0薄い酸化膜を形
成し、その上にポリシリコンをCVD法により3000
ス程度の厚さに成長させ、光蝕刻法でそのポリシリコン
層にパターンを形成する。 続いてP型の不純物を、該
パターニングされたポリシリコンをマスクとして、N−
型ドレイン領域12内に拡散し、Pボディ領域13を形
成し、次にN型の不純物を同じくポリシリコンをマスク
として選択拡散し、N+型ンース須域14を形成する。
第1図の実施例では、しかる後に、第2ゲート7[6
2を取り出す目的で、表面からN+型ゲート領域の深さ
まで3i表面をエツチングして切欠部65を形成し、該
領域がこの切欠部65に露出する様にする。 次に第1
ゲート、第2ゲート、ソースそしてアノードのそれぞれ
の電極金属層形成予定領域に、抵抗接触する金属電極(
例えばA1電極)を形成ることにより、第1図に示す実
施例の装置が完成する。
2を取り出す目的で、表面からN+型ゲート領域の深さ
まで3i表面をエツチングして切欠部65を形成し、該
領域がこの切欠部65に露出する様にする。 次に第1
ゲート、第2ゲート、ソースそしてアノードのそれぞれ
の電極金属層形成予定領域に、抵抗接触する金属電極(
例えばA1電極)を形成ることにより、第1図に示す実
施例の装置が完成する。
第3図に本発明の第2の実施例を示す。 第1図の場合
には第2ゲート電極取出し用切欠部65が、ボディ領域
13とドレイン領域12の間の接合に逆バイアスを印加
したとき、拡がる空乏層が達しない領域に形成してあり
、切欠部側面に表面保護膜等を形成する必要はないので
工程が簡略である。 −力筒3図の場合には、切欠部6
5の側面に上記接合が露出するので表面保護膜の形成が
さらに必要とされるが、反面第1図の場合より高耐圧設
計が可能となる点で優れている。
には第2ゲート電極取出し用切欠部65が、ボディ領域
13とドレイン領域12の間の接合に逆バイアスを印加
したとき、拡がる空乏層が達しない領域に形成してあり
、切欠部側面に表面保護膜等を形成する必要はないので
工程が簡略である。 −力筒3図の場合には、切欠部6
5の側面に上記接合が露出するので表面保護膜の形成が
さらに必要とされるが、反面第1図の場合より高耐圧設
計が可能となる点で優れている。
第4図に本発明の第3の実施例を示す。 第2グー1〜
電極62を取り出すための切欠部を設ける替りに、N+
型ゲート領域61と同じ導電型の領域67を、第1主面
22側から不純物を拡散することにより形成したもので
ある。 この場合、第1主而が平坦に形成されるので、
第1主面上のソース電極17及び第1.第2ゲート電極
16゜62形成のための金属配線パターンを微細に形成
するのに好ましい。 しかし高耐圧スイッチング素子と
する為には、N−型ドレイン領域12の厚さは、60μ
mF1度以上必要とされるので、領域67を形成する為
には、深い不純物拡散が必要となる。 この拡散時にN
+型ゲー1〜gJ域61内にある高1度不純物が再拡散
してしまうので、格子状の N+型ゲート領域61の開
孔部64を制御性良く微細に形成することは不可能であ
る。
電極62を取り出すための切欠部を設ける替りに、N+
型ゲート領域61と同じ導電型の領域67を、第1主面
22側から不純物を拡散することにより形成したもので
ある。 この場合、第1主而が平坦に形成されるので、
第1主面上のソース電極17及び第1.第2ゲート電極
16゜62形成のための金属配線パターンを微細に形成
するのに好ましい。 しかし高耐圧スイッチング素子と
する為には、N−型ドレイン領域12の厚さは、60μ
mF1度以上必要とされるので、領域67を形成する為
には、深い不純物拡散が必要となる。 この拡散時にN
+型ゲー1〜gJ域61内にある高1度不純物が再拡散
してしまうので、格子状の N+型ゲート領域61の開
孔部64を制御性良く微細に形成することは不可能であ
る。
第5図に本発明の第4の実施例を示す。 第2ゲート電
極62が基板の第2主面23側に形成せられている。
前記第3の実施例(第4図)の場合、本実施例と同様、
第2ゲート電極を第2主面に形成することもできる。
しかしながら、第1゜第2.第3の実施例は、第2ゲー
トを第2主面に形成する第4の実施例に比し、次の点で
凌れている。 即ち、第1.第2.第3の実施例では、
ゲート、第2ゲート、ソースの各電極はげべて第1主面
側に形成され、アノード電極だけが反対側の第2主面に
形成されている。 従ってこれらの実施例に示された半
導体チップを外囲器内に組み込み、アウターリードを取
り出そうとする時に、この半導体チップのアノード電極
面を半田付は法により支持導体基板に容易にダイボンデ
ィングができ、さらに第1ゲート、第2ゲート、ソース
の各電極の取出しは、従来の金属ia1接続法(ワイヤ
ボンディング)が適用できる。
極62が基板の第2主面23側に形成せられている。
前記第3の実施例(第4図)の場合、本実施例と同様、
第2ゲート電極を第2主面に形成することもできる。
しかしながら、第1゜第2.第3の実施例は、第2ゲー
トを第2主面に形成する第4の実施例に比し、次の点で
凌れている。 即ち、第1.第2.第3の実施例では、
ゲート、第2ゲート、ソースの各電極はげべて第1主面
側に形成され、アノード電極だけが反対側の第2主面に
形成されている。 従ってこれらの実施例に示された半
導体チップを外囲器内に組み込み、アウターリードを取
り出そうとする時に、この半導体チップのアノード電極
面を半田付は法により支持導体基板に容易にダイボンデ
ィングができ、さらに第1ゲート、第2ゲート、ソース
の各電極の取出しは、従来の金属ia1接続法(ワイヤ
ボンディング)が適用できる。
第6図に本発明の第5の実施例を示す。 これは第1の
実施例の変形例である。 この例では第1の実施例のN
−型領域63が省かれている。
実施例の変形例である。 この例では第1の実施例のN
−型領域63が省かれている。
そのため本例の製造工程は、第1の実施例の製造工程中
筒1同目の気相成長によりN−型領域63を形成する工
程が省略できる。 しかし反面ドレイン領域12とアノ
ード領1iit11の間の接合の逆耐圧が減少し、両者
間に印加し1qる逆電圧の最大値を規制することになる
。 したがって本実施例では、第2ゲート電極とアノー
ド電極間に低い逆電圧を印加しただけで、十分な静電誘
導効果が得られ電位降壁が形成される様に、N+型ゲー
ト領1或61の開孔部64は極めて小さい径であること
が必要になってくる。
筒1同目の気相成長によりN−型領域63を形成する工
程が省略できる。 しかし反面ドレイン領域12とアノ
ード領1iit11の間の接合の逆耐圧が減少し、両者
間に印加し1qる逆電圧の最大値を規制することになる
。 したがって本実施例では、第2ゲート電極とアノー
ド電極間に低い逆電圧を印加しただけで、十分な静電誘
導効果が得られ電位降壁が形成される様に、N+型ゲー
ト領1或61の開孔部64は極めて小さい径であること
が必要になってくる。
第7図に本発明の第6の実fij、 tJを示す。 第
1の実施例にさらに、N+型ゲート領域61とアノード
領域11との間の接合表面をメサエッチングし、適切な
保護樹脂で被覆することにより、N+型ゲート領域とア
ノード領域との間の逆耐圧が向上し、両者間に印加し1
!7る逆電圧を向上させることもでさる。 このことは
、この半導体装置のドライブ回路の設:i”の余裕度を
増すことになり好ましい。
1の実施例にさらに、N+型ゲート領域61とアノード
領域11との間の接合表面をメサエッチングし、適切な
保護樹脂で被覆することにより、N+型ゲート領域とア
ノード領域との間の逆耐圧が向上し、両者間に印加し1
!7る逆電圧を向上させることもでさる。 このことは
、この半導体装置のドライブ回路の設:i”の余裕度を
増すことになり好ましい。
以上の実施例はN−型ドレイン領域を気相成長法で形成
する場合について述べたが別な製造方法も可能である。
する場合について述べたが別な製造方法も可能である。
即ちシリコンウェーハ接着技術を用いる方法である。
この技術は下記方法によって2枚のシリコン基板を一
体化し、かつ両シリコン基板間に形成される界面抵抗を
無視できる程小さくする技術である。
体化し、かつ両シリコン基板間に形成される界面抵抗を
無視できる程小さくする技術である。
実際の方法は、2枚のシリコンウェーへの被接着面を予
め鏡面研磨して、表面粗さ500x以下としておき、必
要に応じてそのシリコンウェーハの表面状態によっては
、H202+H2SOa→HF→稀HFによる前処理工
程を引き続き行う。
め鏡面研磨して、表面粗さ500x以下としておき、必
要に応じてそのシリコンウェーハの表面状態によっては
、H202+H2SOa→HF→稀HFによる前処理工
程を引き続き行う。
これによりシリコンウェーハ表面の脱脂および被着する
スティンフィルムを除去する。 次にこのシリコンウェ
ーハ鏡面を清浄な水で数分程度水洗し、室温でスピンナ
ー処理のような製水処理を実施する。 この処理工程で
は、前記シリコンウェーハ鏡面に吸着していると想定さ
れる水分はそのまま残し、過剰な水分を除去するもので
あり、この吸着水分が殆ど揮散する100℃以上の加熱
乾燥は避ける。 これらの処理を経たシリコンウェーハ
を、例えばクラス1以下の清浄な大気雰囲気中に設置し
て、その鏡面間に異物が実質的に介在しない状態で相互
に密着して接合する。 なおこのようにして接合したシ
リコンウェーハを200℃以上、好ましくは1000℃
〜1200℃で加熱処理することにより、接着強度を増
大することができる。
スティンフィルムを除去する。 次にこのシリコンウェ
ーハ鏡面を清浄な水で数分程度水洗し、室温でスピンナ
ー処理のような製水処理を実施する。 この処理工程で
は、前記シリコンウェーハ鏡面に吸着していると想定さ
れる水分はそのまま残し、過剰な水分を除去するもので
あり、この吸着水分が殆ど揮散する100℃以上の加熱
乾燥は避ける。 これらの処理を経たシリコンウェーハ
を、例えばクラス1以下の清浄な大気雰囲気中に設置し
て、その鏡面間に異物が実質的に介在しない状態で相互
に密着して接合する。 なおこのようにして接合したシ
リコンウェーハを200℃以上、好ましくは1000℃
〜1200℃で加熱処理することにより、接着強度を増
大することができる。
この方法によるシリコン接着界面は、電気的かつ熱的な
伝導障壁は形成せず、かつ物理的接着強度も強く、あた
かも単一のシリコン単結晶の如く取り扱うことができる
複合基板が得られる。
伝導障壁は形成せず、かつ物理的接着強度も強く、あた
かも単一のシリコン単結晶の如く取り扱うことができる
複合基板が得られる。
この技術を用いて、第1の実施例の装置を製造する工程
について、Nチャネル型を例にして第8図に基づいて説
明する。 まずP+型基板11(P+型アノード領域)
上にN−型領域63を気相成長させた基板(第8図<a
>参照)を用意する。 これはN−型基板にP4型不
純物を拡散により形成してもよい。 この基板とは別に
、第8図(b)に示したように、N−型基板12を用意
し、その−主面の格子状N+型ゲート’AMとサベき部
分にN+型不純物を導入する。 この方法としては、N
−型Jl主面にバターニングしたレジスト膜(樹脂膜)
を形成してJ5き、そのレジスト膜をマスクとしてイオ
ンインプランテーション法により、As、Pなどの不純
物を選択的に導入する方法が好ましい。 この方法によ
れば、不純物を導入したN−型基板ウニ−への表面に凹
凸が形成されることがなく、以降のシリコンウェーハ接
着工程で何ら不都合を生じない。 このようにして用意
した2枚のシリコンウェーハ(第8図(a )と第8図
(b))を、第1の基板のN−型領域63側の主面と第
2の基板のN+型領領域61形成した側の主面とを対向
させて、前述のシリコンウェーハ接着技術により一体化
し、第8図(C)のような複合基板が得られる。 この
際、2つの基板の接着界面には半導体結晶不連続層66
が形成されるが、この唐66は電気的及び熱的な伝導辞
壁とはならない。 続いて必要に応じてN−型ドレイン
領域12の厚さを調整し、しかる後、第1の実施例の製
造工程で説明したようにN−型ドレイン領域中にVD
MOS FETI造を形成する。 なおPチャネル
型を形成する場合には前記中の導電型をそれぞれ逆にし
てやればよい。
について、Nチャネル型を例にして第8図に基づいて説
明する。 まずP+型基板11(P+型アノード領域)
上にN−型領域63を気相成長させた基板(第8図<a
>参照)を用意する。 これはN−型基板にP4型不
純物を拡散により形成してもよい。 この基板とは別に
、第8図(b)に示したように、N−型基板12を用意
し、その−主面の格子状N+型ゲート’AMとサベき部
分にN+型不純物を導入する。 この方法としては、N
−型Jl主面にバターニングしたレジスト膜(樹脂膜)
を形成してJ5き、そのレジスト膜をマスクとしてイオ
ンインプランテーション法により、As、Pなどの不純
物を選択的に導入する方法が好ましい。 この方法によ
れば、不純物を導入したN−型基板ウニ−への表面に凹
凸が形成されることがなく、以降のシリコンウェーハ接
着工程で何ら不都合を生じない。 このようにして用意
した2枚のシリコンウェーハ(第8図(a )と第8図
(b))を、第1の基板のN−型領域63側の主面と第
2の基板のN+型領領域61形成した側の主面とを対向
させて、前述のシリコンウェーハ接着技術により一体化
し、第8図(C)のような複合基板が得られる。 この
際、2つの基板の接着界面には半導体結晶不連続層66
が形成されるが、この唐66は電気的及び熱的な伝導辞
壁とはならない。 続いて必要に応じてN−型ドレイン
領域12の厚さを調整し、しかる後、第1の実施例の製
造工程で説明したようにN−型ドレイン領域中にVD
MOS FETI造を形成する。 なおPチャネル
型を形成する場合には前記中の導電型をそれぞれ逆にし
てやればよい。
先に説明した二重気相成長を用いた場合と、後に説明し
たシリコンウェーハ接着技術を用いた場合でも結果的に
は殆ど同一の構造体を形成することができる。 しかし
ながら下記の点で後者が優れている。
たシリコンウェーハ接着技術を用いた場合でも結果的に
は殆ど同一の構造体を形成することができる。 しかし
ながら下記の点で後者が優れている。
第1の点は生産安定性である。 本半導体装置は高耐圧
、高速応答を目的としているので、一般にN−型ドレイ
ン領域12の濃度は、1x10′4ato+ns /c
c以下となる(典型的には、5x1013atoms
/ccrある)。 一方N+9グー1−J域61は、第
2ゲート電極62からの抵抗が充放電時定数を大きくす
るので、極力高濃度とし抵抗を低くしておく必要がある
。 その目的からは、1x 10” atoms /
cc以上、好ましくは1xlO”atoms /cc以
上が望まれる。 二重気相成長を用いる場合には、前記
のように第1気相成長後、表面の一部にこの高濃度 N
+型ゲー1〜領域を形成した後に低濃度の第2の気相成
長を行うことになるが、これは極めて難しい。 低濃度
の第2気相成長開始時に、高濃度N+型ゲート領域から
の不純物オートドープ現象により、N+型ゲートffi
域の開孔部64に高濃度層が形成されてしまう可能性が
極めて高い。 このオートドープ現象はN”型ゲート領
域の不純物濃度が高ければ高い程顕著になる。 一方濃
度を下げていけば、オートドープ現象は押さえられるが
、前記のように高速応答性が低下する結果となる。 他
方シリコンウェーハ接着技術を用いると、オートドープ
現象はなく、N++ゲート領域を極めて高濃度に形成す
ることができる。
、高速応答を目的としているので、一般にN−型ドレイ
ン領域12の濃度は、1x10′4ato+ns /c
c以下となる(典型的には、5x1013atoms
/ccrある)。 一方N+9グー1−J域61は、第
2ゲート電極62からの抵抗が充放電時定数を大きくす
るので、極力高濃度とし抵抗を低くしておく必要がある
。 その目的からは、1x 10” atoms /
cc以上、好ましくは1xlO”atoms /cc以
上が望まれる。 二重気相成長を用いる場合には、前記
のように第1気相成長後、表面の一部にこの高濃度 N
+型ゲー1〜領域を形成した後に低濃度の第2の気相成
長を行うことになるが、これは極めて難しい。 低濃度
の第2気相成長開始時に、高濃度N+型ゲート領域から
の不純物オートドープ現象により、N+型ゲートffi
域の開孔部64に高濃度層が形成されてしまう可能性が
極めて高い。 このオートドープ現象はN”型ゲート領
域の不純物濃度が高ければ高い程顕著になる。 一方濃
度を下げていけば、オートドープ現象は押さえられるが
、前記のように高速応答性が低下する結果となる。 他
方シリコンウェーハ接着技術を用いると、オートドープ
現象はなく、N++ゲート領域を極めて高濃度に形成す
ることができる。
第2の点は、シリコン接着技術を用いた場合、2枚のシ
リコンウェーハの接着界面に半導体結晶不連続層が形成
されるが、この不連続領域ではキャリアのライフタイム
が極めて短い。 このキャリアライフタイムの短い領域
によって、N−型ドレイン領域に蓄積されていたキャリ
アが、ターンオフ時に再結合して消滅することになる。
リコンウェーハの接着界面に半導体結晶不連続層が形成
されるが、この不連続領域ではキャリアのライフタイム
が極めて短い。 このキャリアライフタイムの短い領域
によって、N−型ドレイン領域に蓄積されていたキャリ
アが、ターンオフ時に再結合して消滅することになる。
従ってN++ゲート領域の静電誘導効果に加えて、こ
の領域の存在によってざらに高速応答可能な素子となる
。
の領域の存在によってざらに高速応答可能な素子となる
。
次に前記構造のIGBTの動作例について第1図を参照
して説明する。
して説明する。
通常この半導体装置のアノード電極21に工業ライン電
圧等の高電圧が印加され、ソースTi極17は接地して
おく。 このようなオフ状態では、N−型ドレイン領域
12とP型ボディ領域13との接合から延びる空乏層に
よってこの電圧が負担され、アノード・ソース間は遮断
される。 従つて本発明のN+型ゲー]−領域61は、
静電誘導トランジスタ(SIT)の第1ゲートの如く逆
方向電圧印加によって、あえてゲートを遮断する必要は
ない。 これは別な言い方をすればゲート領域61は第
2ゲート電極62とアノード電極21間の逆方向電圧印
加によってピンチオフしなくてもよいということであり
、ゲート領域61の開孔部64をあまり狭くしておく必
要はない。 また素子を遮断状態に保つために、第2ゲ
ート電極62とアノード電極間に逆方向電圧を印加し続
ける必要はない。 従って遮断された後では、第2ゲー
ト電極はアノード電極と同電位に保っておけばよい。
この半導体装置をターンオン(通電状態へ移行)ざぜる
には、第1ゲート電極に正の電圧を印加し、ボディ領域
13の表面に反転G(チャネル)を形成してやればよい
。 これにより、ソース電極17からN++ソース領域
14、ぞして前記ボディ領域表面の反転層を経由してN
−型ドレイン領域12に多数キャリアが流入し、ドレイ
ン領1412中を走行し、ゲート領域の開孔部64を経
てN−型領域63まで到達する。 前記のように遮断後
、アノード電極と第2ゲート°電極間を同電位としてお
けば、ゲート領域の開孔部には何ら電位障壁は存在しな
い。 領域63に到達した多数キャリアは、アノード領
域と領域63との間に形成されていた拡散電位による電
位障壁を下げ、アノード領域からの少数キャリアの注入
を誘起する。 一方注入された少数キャリアは低濃度ド
レイン領域内を飽和速度で走行し、ドレイン領域全域に
拡がり、過剰なキャリアがドレイン領域中に蓄積するこ
とにより伝導度が変調されながら通電状態に至る。 こ
の様な使用方法では、この半導体装置のターンオンはI
GBTと全く同様に行うことができる。 さらにターン
オン時間を短くしたい場合には、第1ゲート電極への正
電圧の印加に同期させて少なくとも瞬間的にゲート領域
61とアノード領域11間を順バイアスすればよい。
圧等の高電圧が印加され、ソースTi極17は接地して
おく。 このようなオフ状態では、N−型ドレイン領域
12とP型ボディ領域13との接合から延びる空乏層に
よってこの電圧が負担され、アノード・ソース間は遮断
される。 従つて本発明のN+型ゲー]−領域61は、
静電誘導トランジスタ(SIT)の第1ゲートの如く逆
方向電圧印加によって、あえてゲートを遮断する必要は
ない。 これは別な言い方をすればゲート領域61は第
2ゲート電極62とアノード電極21間の逆方向電圧印
加によってピンチオフしなくてもよいということであり
、ゲート領域61の開孔部64をあまり狭くしておく必
要はない。 また素子を遮断状態に保つために、第2ゲ
ート電極62とアノード電極間に逆方向電圧を印加し続
ける必要はない。 従って遮断された後では、第2ゲー
ト電極はアノード電極と同電位に保っておけばよい。
この半導体装置をターンオン(通電状態へ移行)ざぜる
には、第1ゲート電極に正の電圧を印加し、ボディ領域
13の表面に反転G(チャネル)を形成してやればよい
。 これにより、ソース電極17からN++ソース領域
14、ぞして前記ボディ領域表面の反転層を経由してN
−型ドレイン領域12に多数キャリアが流入し、ドレイ
ン領1412中を走行し、ゲート領域の開孔部64を経
てN−型領域63まで到達する。 前記のように遮断後
、アノード電極と第2ゲート°電極間を同電位としてお
けば、ゲート領域の開孔部には何ら電位障壁は存在しな
い。 領域63に到達した多数キャリアは、アノード領
域と領域63との間に形成されていた拡散電位による電
位障壁を下げ、アノード領域からの少数キャリアの注入
を誘起する。 一方注入された少数キャリアは低濃度ド
レイン領域内を飽和速度で走行し、ドレイン領域全域に
拡がり、過剰なキャリアがドレイン領域中に蓄積するこ
とにより伝導度が変調されながら通電状態に至る。 こ
の様な使用方法では、この半導体装置のターンオンはI
GBTと全く同様に行うことができる。 さらにターン
オン時間を短くしたい場合には、第1ゲート電極への正
電圧の印加に同期させて少なくとも瞬間的にゲート領域
61とアノード領域11間を順バイアスすればよい。
これによりドレイン領域12中にはソース領域からの多
数キャリアの注入とアノード領域からの少数キャリアの
注入が同時に起こり、従来のIGBTより速くドレイン
領域内にキャリア蓄積が生じ伝導度変調が起こるのでタ
ーンオン時間が速くなる。 また同時にアノードとソー
ス間の電圧降下速度は従来の1GBTより速くなるので
、本発明の半導体装置のターンオンのときのパワー損失
は従来のIGBTに比して格段に小さくなる。
数キャリアの注入とアノード領域からの少数キャリアの
注入が同時に起こり、従来のIGBTより速くドレイン
領域内にキャリア蓄積が生じ伝導度変調が起こるのでタ
ーンオン時間が速くなる。 また同時にアノードとソー
ス間の電圧降下速度は従来の1GBTより速くなるので
、本発明の半導体装置のターンオンのときのパワー損失
は従来のIGBTに比して格段に小さくなる。
ターンオフのときは、第1ゲート電極に′0″または負
電圧を与えて反転層を解消して、ソース領域からドレイ
ン領域への多数キャリアの流入を止める。 このとき第
2ゲート電極とアノード電極間にも前記第1ゲート電極
への信号と同期させて逆バイアスを印加する。 これに
よってゲート領域61からは電子が引き出されると同時
に静電誘導効果により電位障壁が高くなりアノード領域
からの少数キャリアの注入もなくなりターンオフ時間が
減少する。
電圧を与えて反転層を解消して、ソース領域からドレイ
ン領域への多数キャリアの流入を止める。 このとき第
2ゲート電極とアノード電極間にも前記第1ゲート電極
への信号と同期させて逆バイアスを印加する。 これに
よってゲート領域61からは電子が引き出されると同時
に静電誘導効果により電位障壁が高くなりアノード領域
からの少数キャリアの注入もなくなりターンオフ時間が
減少する。
第9図は本発明の半導体装置の前記動作時の電圧電流波
形の1例を示す。 同図(a ’)は第1ゲート入力制
御信号(ゲート・ソース間)、(b)は第2ゲート入力
制御信号(ゲート・アノード間)、(C)はアノード・
ソース間主電流、(d )はアノード・ソース間電圧の
それぞれの波形を示す。
形の1例を示す。 同図(a ’)は第1ゲート入力制
御信号(ゲート・ソース間)、(b)は第2ゲート入力
制御信号(ゲート・アノード間)、(C)はアノード・
ソース間主電流、(d )はアノード・ソース間電圧の
それぞれの波形を示す。
なお前記動作例では第2ゲート電極に第9図(b)に示
す制御信号を印加したが、一般のスイッチング素子で用
いられるダイオード、コンデンサ、抵抗等からなるター
ンオン特性又はターンオフ特性改善回路を第2ゲート電
極とアノード電極又はソース電極との間に接続使用する
ことも可能である。
す制御信号を印加したが、一般のスイッチング素子で用
いられるダイオード、コンデンサ、抵抗等からなるター
ンオン特性又はターンオフ特性改善回路を第2ゲート電
極とアノード電極又はソース電極との間に接続使用する
ことも可能である。
第1の実施例の半導体装置の特性の1例は次の通りであ
る。 8mm X8mmのシリコンチップで逆耐圧1o
oovで50A通電時の順方向電圧降下は1.7■、タ
ーンオン時間40ns、ターンオフ時間450 ns、
フォールタイム200 nsである。 また逆耐圧18
00■のものでは50Δ通電時の順方向電圧降下2.1
■、ターンオン時間50ns、ターンオフ時間600
ns、フォールタイム320 nsが得られた。
る。 8mm X8mmのシリコンチップで逆耐圧1o
oovで50A通電時の順方向電圧降下は1.7■、タ
ーンオン時間40ns、ターンオフ時間450 ns、
フォールタイム200 nsである。 また逆耐圧18
00■のものでは50Δ通電時の順方向電圧降下2.1
■、ターンオン時間50ns、ターンオフ時間600
ns、フォールタイム320 nsが得られた。
本発明の半導体装置は新しくゲート電極を設けたので、
一般のMOS FETに比し入力損失は僅か増加する
が、第2ゲートを利用することにより高速スイッチング
特性が得られていることがわかる。
一般のMOS FETに比し入力損失は僅か増加する
が、第2ゲートを利用することにより高速スイッチング
特性が得られていることがわかる。
[発明の効果]
本来のIGBTは高耐圧、大電流でしかも順方向電圧降
下が小さいという優れた特性を持つが一方ターンオフ時
間が長いという欠点がある。 従来技術では高速スイッ
チング特性を1りるのに、トレイン領域のキャリアのラ
イフタイムを短くする等、すべて順方向電圧降下の増加
という犠牲の上におこなっていた。 本発明ではドレイ
ン領域に新しくゲート領域を設け、第2ゲート電極を介
して外部電気回路によってターンオン又はターンオフ時
のドレイン領域のキャリアの流入流出を行うようにした
ため、良好な高速スイッチング特性が11られ、ターン
オフ時間が長いという欠点も克服された。 又本発明で
はドレイン領域中のキャリアライフタイムは本来のIG
BTと同様長いので、少数キャリアの拡散長が長く、例
えば前記実施例の結果より明らかなように逆耐圧180
0Vという極めて真性半導体に近い低不純物潤度のドレ
イン領域の場合でも順方向電圧降下は小さく、本来のI
GBT構造の持つ優れた特性を維持できる。
下が小さいという優れた特性を持つが一方ターンオフ時
間が長いという欠点がある。 従来技術では高速スイッ
チング特性を1りるのに、トレイン領域のキャリアのラ
イフタイムを短くする等、すべて順方向電圧降下の増加
という犠牲の上におこなっていた。 本発明ではドレイ
ン領域に新しくゲート領域を設け、第2ゲート電極を介
して外部電気回路によってターンオン又はターンオフ時
のドレイン領域のキャリアの流入流出を行うようにした
ため、良好な高速スイッチング特性が11られ、ターン
オフ時間が長いという欠点も克服された。 又本発明で
はドレイン領域中のキャリアライフタイムは本来のIG
BTと同様長いので、少数キャリアの拡散長が長く、例
えば前記実施例の結果より明らかなように逆耐圧180
0Vという極めて真性半導体に近い低不純物潤度のドレ
イン領域の場合でも順方向電圧降下は小さく、本来のI
GBT構造の持つ優れた特性を維持できる。
第1図は本発明の半導体装置の第1の実施例を示す断面
図、第2図はこの半導体装置の#A造工稈を示す断面図
、第3図ないし第7図はそれぞれ本発明の半導体装置の
第2ないし第6の実施例を示す断面図、第8図は本発明
の半導体装置の他の製造工程を示す断面図、第9図は本
発明の半導体装置の動作時の電圧、電流波形の1例を示
す図、第10図は従来の半導体装置(IGBT)の断面
図、第11図ないし第13図は従来の半導体装置くIG
BT)の電気特性を示すグラフ、第14図は他の従来の
半導体装置(IGBT>の断面図である。 11・・・反対導電型の第1領域(P“型アノード領V
i)、 12・・・一導電型ドレイン領域(N″型トド
レイン領域 16・・・ゲート電極金属層(第1ゲート
電極)、 17・・・ソース電極金属層(ソース電極)
、 22・・・半導体基板の第1主面、23・・・半導
体基板の第2主面、 61・・・第2領域(N+型ゲー
ト領域) 、62・・・電極金属層〈第2ゲート電極)
、 65・・・切欠部、 66・・・半導体結晶不連続
層。 (注)()内は実施例における名称である。 特許出願人 株式会社 東 芝 16ケート電Jも該層c才1ケ−)1丞ン入 第1図 第2図 第6 図 第7図 第8図 第9図
図、第2図はこの半導体装置の#A造工稈を示す断面図
、第3図ないし第7図はそれぞれ本発明の半導体装置の
第2ないし第6の実施例を示す断面図、第8図は本発明
の半導体装置の他の製造工程を示す断面図、第9図は本
発明の半導体装置の動作時の電圧、電流波形の1例を示
す図、第10図は従来の半導体装置(IGBT)の断面
図、第11図ないし第13図は従来の半導体装置くIG
BT)の電気特性を示すグラフ、第14図は他の従来の
半導体装置(IGBT>の断面図である。 11・・・反対導電型の第1領域(P“型アノード領V
i)、 12・・・一導電型ドレイン領域(N″型トド
レイン領域 16・・・ゲート電極金属層(第1ゲート
電極)、 17・・・ソース電極金属層(ソース電極)
、 22・・・半導体基板の第1主面、23・・・半導
体基板の第2主面、 61・・・第2領域(N+型ゲー
ト領域) 、62・・・電極金属層〈第2ゲート電極)
、 65・・・切欠部、 66・・・半導体結晶不連続
層。 (注)()内は実施例における名称である。 特許出願人 株式会社 東 芝 16ケート電Jも該層c才1ケ−)1丞ン入 第1図 第2図 第6 図 第7図 第8図 第9図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 半導体基板の第1主面上にソース電極金属層とゲー
ト電極金属層とを設けた二重拡散絶縁ゲート縦型電界効
果トランジスタの前記主面に対向する第2主面側の一導
電型ドレイン領域に接して反対導電型の第1領域を積層
して成る半導体装置において、前記一導電型ドレイン領
域にこれより高濃度の一導電型の第2領域を有し、この
第2領域と電気的に接続された電極金属層が前記基板の
いずれかの主面側に導出されていることを特徴とする半
導体装置。 2 前記第2領域は、格子状に形成されている特許請求
の範囲第1項記載の半導体装置。 3 前記第2領域は、前記第1領域と接していない特許
請求の範囲第1項又は第2項記載の半導体装置。 4 前記基板の第1主面及び第2主面のいずれか1つの
主面側に切欠部が設けられ、前記第2領域の一部分がこ
の切欠部に露出する特許請求の範囲第1項ないし第3項
のいずれか1項に記載の半導体装置。 5 前記ゲート電極金属層、前記第2領域に接続される
前記電極金属層及びソース電極金属層は第1主面側に形
成され、前記第1領域に接続される電極金属層は第2主
面側に形成されている特許請求の範囲第1項ないし第4
項のいずれか1項に記載の半導体装置。 6 前記第2領域に交叉して半導体結晶不連続層を有す
る特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1項に
記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16191986A JPS6318675A (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16191986A JPS6318675A (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6318675A true JPS6318675A (ja) | 1988-01-26 |
Family
ID=15744521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16191986A Pending JPS6318675A (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6318675A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991003842A1 (en) * | 1989-08-31 | 1991-03-21 | Nippondenso Co., Ltd. | Insulated gate bipolar transistor |
US5025293A (en) * | 1989-01-25 | 1991-06-18 | Fuji Electric Co., Ltd. | Conductivity modulation type MOSFET |
EP0697739A1 (en) * | 1994-08-02 | 1996-02-21 | STMicroelectronics S.r.l. | Power device integrated structure with low saturation voltage |
US5753943A (en) * | 1995-03-07 | 1998-05-19 | Nippondenso Co., Ltd. | Insulated gate type field effect transistor and method of manufacturing the same |
JP2006319079A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
-
1986
- 1986-07-11 JP JP16191986A patent/JPS6318675A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5025293A (en) * | 1989-01-25 | 1991-06-18 | Fuji Electric Co., Ltd. | Conductivity modulation type MOSFET |
WO1991003842A1 (en) * | 1989-08-31 | 1991-03-21 | Nippondenso Co., Ltd. | Insulated gate bipolar transistor |
EP0697739A1 (en) * | 1994-08-02 | 1996-02-21 | STMicroelectronics S.r.l. | Power device integrated structure with low saturation voltage |
US5631483A (en) * | 1994-08-02 | 1997-05-20 | Sgs-Thomson Microelectronics S.R.L. | Power device integrated structure with low saturation voltage |
US5753943A (en) * | 1995-03-07 | 1998-05-19 | Nippondenso Co., Ltd. | Insulated gate type field effect transistor and method of manufacturing the same |
US6146947A (en) * | 1995-03-07 | 2000-11-14 | Nippondenso Co., Ltd. | Insulated gate type field effect transistor and method of manufacturing the same |
JP2006319079A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
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