JPS6317792A - クレ−ンのワイヤ−ロ−プ取替方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はクレーンのワイヤーロープ取替方法およびその
装置に係り、詳しくは、クレーンの巻上げドラムに巻装
されている古ワイヤーロープを能率よ（新ワイヤーロー
プと取替え、かつ古ワイヤーロープを自動的に巻取るよ
うにしたワイヤーロープ取替方法およびそのための装置
に関する。これはコイル状鋼板や鋳塊などの重量物を懸
吊・搬送する大型天井クレーンなどの分野で利用される
。

〔従来の技術〕

製鉄所の圧延工場等に配設される大型天井クレーンなど
の巻上げドラムに巻装されるワイヤーロープは、例えば
、第７図に示すように、その両端がドラム３に設けられ
た固定具３ａ、３ｂに掛止され、定滑車である上部シー
ブ９を介して、荷吊用フックを具備したフォーリングブ
ロック１を懸吊している。

このような天井クレーンにあっては、古くなったワイヤ
ーロープを新しいものと取替えるには、従来、第６図に
示すように、まず、フォーリングブロック１を地上に配
置した支持台２上に降ろして安定に載置する一方、巻上
ドラム３の一端に設けられた固定具３ａに掛止された、
交換されるべき古ワイヤーロープ４の一端を取外し、地
上に降ろす。そして、予め繰出し機５に巻回された交換
すべき新ワイヤーロープ６の一端と上記古ワイヤーロー
１４の一端を図示しない連結金具などで接続する。次い
で、巻上ドラム３の他端に設けられた固定具３ｂに掛止
された古ワイヤーロープ４の他端を取外し、３巻程巻回
して後、巻上げドラム３を矢印７　（巻上げ方向）方向
に回転駆動させ、クラブ８の手摺８ａ越しに古ワイヤー
ロープ４を地上へ繰出す。そして地上では、待機してい
る作業者が繰り出される古ワイヤーロープ４を輪形状に
束ねていた。取替え作業の途中で、巻上ドラム３の回転
によって、巻回されている古ワイヤーロープ４が矢印ｌ
Ｏ方向に移動して巻装が無くなる場合は、巻上げドラム
３の回転を停止させ、作業者により古ワイヤーロープ４
を固定具３ｂ方向に戻してから、作業を継続する。

新・古ワイヤーロープ６．４の接続部が、巻上げドラム
３上部の位置（矢印１１で示す）に到達したとき、古ワ
イヤーロープ４は新ワイヤーロープ６に取替えられてい
る。そこで、巻上げドラム３の回転を停止して接続部を
切り離し、古ワイヤーロープ４を地上で束ねる一方、繰
出しｔａ５から新ワイヤーロープ６の他端を取外してク
ラブ８上にすべて引き上げ、その両端を巻上げドラム３
の固定具３ａ、３ｂに掛止させれば作業が完了する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来の取替え方法にあっては、古ワイヤーロープ４
を束ねる作業は作業者により行われる一方、クレーンに
装備された巻上げドラム３を回転駆動させることにより
古ワイヤーロープ４を地上に降ろしている。そのため、
人手を多く要し、作業能率が上がらない上に、巻上げド
ラムを回転させることによる感電やはさまれ、束ね作業
者とクレーン運転考量相互の合図の誤りに基づく誤動作
など不安全要素が多分に存在していた。また、作業中に
巻上げドラム３に巻き代がな（なり、作業を中断しなけ
ればならないこともあった。

本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、
クレーンの巻上げドラムに巻装されている古ワイヤーロ
ープを能率よ（新ワイヤーロープと取替え、かつ古ワイ
ヤーロープを自動的に巻き取るようにしたワイヤーロー
プ取替方法およびそのための装置を提供することを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明のワイヤーロープ取替
え方法は、ワイヤーロープを巻装した巻上げドラムを具
備するクレーンにおけるワイヤーロープの取替方法にあ
って、第１図に示すように、フォーリングブロック１を
地上に降ろして固定し、古ワイヤーロープ４の一端を巻
上げドラム３より外してその一端部の巻装を解き、その
一端を新ワイヤーロープ６に接続し、古ワイヤーロープ
４の他端を巻上げドラム３より外してその他端邪の巻装
を解き、その他端を巻取手段１２に連繋し、上記巻取手
段１２を駆動することにより、古ワイヤーロー１４を巻
取りつつ、フォーリングブロック１内の下部シーブＩＡ
と上部シーブ９間に新ワイヤーロー１６を巻張させ、新
ワイヤーロープ６と古ワイヤーロープ４との接続を解き
、新ワイヤーロー１６の両端を巻上げドラム３に固定し
て新・古ワイヤーロープ６．４を取替えるようにしたこ
とである。

上記方法を実施するための装置は、第１図に示すように
、ワイヤーロープ４を巻装した巻上げドラム３を具備す
るクレーンにおけるワイヤーロー１４の取替装置にあっ
て、フォーリングブロック１を地上に固定する固定支持
手段２と、巻上げドラム３より外された古ワイヤーロー
プ４の一端に接続する新ワイヤーロープ６を繰出す繰出
し手段５と、巻上げドラム３より外された古ワイヤーロ
ープ４の他端を連繋すると共に、その古ワイヤーロープ
４を巻取るために回転駆動される巻取手段１２と、を備
えたことである。

〔発明の効果〕

本発明は、ワイヤーロープを巻取るために回転駆動され
る巻取手段が備えられ、フォーリングブロックを固定し
、古ワイヤーロープの一端を新ワイヤーロープに接続し
、古ワイヤーロープの他端を巻取手段に連繋し、巻取手
段を駆動することにより、新ワイヤーロープと古ワイヤ
ーロープとを取替えるようにしたので、巻上げドラムに
巻装されている古ワイヤーロープを能率よく短時間で新
ワイヤーロープと取替えることができ、かつ古ワイヤー
ロープを自動的に巻取ることができる。したがって、人
手を省くことができ、しかも、巻上げドラムを回転させ
る必要がないことから、従来のように、ドラムを回転さ
せることに基づく不安全要素を除去することができる。

〔実　施　例〕

以下に、本発明をその実施例に基づいて詳細に説明する
。

本実施例のワイヤーロープ取替装置は、巻取手段を用い
ることにより、クレーンの巻上げドラムに巻装されてい
る古ワイヤーロープを能率よく新ワイヤーロープと取替
え、かつ古ワイヤーロープを自動的に巻取るようにした
ものである。この取替装置が適用されるクレーンは、例
えば、第３図に示すような製鉄所の圧延工場に配設され
る、コイル状鋼板１４などの重量物を懸吊・撤退する大
型天井クレーンである。天井クレーンのガーダ−１５に
は、第１図に示すレール１５ａが敷設され、その上を移
動自在なりラブ８上に巻上げドラム３が設けられている
。ワイヤーロープ４は当初巻上げドラム３にその両端を
掛止され（第７図参照）、巻上げドラム３の下部に配置
される上部シーブ９を介してフォーリングブロック１を
懸吊している。

フォーリングブロック１は上部に４枚の動滑車ＩＡを軸
支し、下部に荷吊用のフック１ａを吊持している。巻上
げドラム３の両端部には、ワイヤーロー１４を取付ける
ための固定具３ａおよび３ｂが設けられ、ワイヤーロー
プ４の両端４ａおよび４ｂがそれぞれ同方向に巻回され
て掛止されている。上部シーブ９は３枚の定滑車よりな
り、巻上げドラム３の直下の位置に、クラブ８の下部に
固定して設けられるシーブブロック９ａに軸支される。

ワイヤーロープの取替えの際に前記フォーリングブロッ
ク１を地上に降ろし、安定に載置するために、固定支持
手段２が用意される。これは、上部に乗載面を有する４
本の脚付きの支持台で、作業者が自由に持ち運びできる
ものである。

そして、巻上げドラム３より外された古ワイヤーロープ
４に接続する新ワイヤーロープ６を繰出す繰出し手段５
である繰出し機と、巻上げドラム３より外された古ワイ
ヤーロープ４の他端４ｂを連繋すると共に、その古ワイ
ヤーロープ４を巻取るために回転駆動される巻取手段１
２である巻取機が設置すられる。

繰出し機５は、円環状の台部材５ａの内側に回転自在に
受座（図示省略）が設けられ、台部材５ａの外周に複数
の棚部材５ｂが配置され、受座中央に芯部材５Ｃが突設
され、受座の上にコイル状に束ねられたワイヤーロープ
を順次、繰り出せるようになっている。

巻取機１２は、人手を要することなく古ワイヤーロープ
４を自動的に巻取る装置で、第４図および第５図に示さ
れる。図にて、台板２２上に配置された一対のピローブ
ロック１６．１７に駆動軸１８が水平方向に軸支され、
その駆動軸１８の一端にスプロケット１９が固着され、
他端に一対のドラムフランジ２０．２１が対向して取付
けられ、スプロケット１９はチェーン２３を介して台板
２２上に配置された電動モータ２４の回転軸に取付けら
れたスプロケット２５により伝動される。駆動軸１８に
はドラムフランジ２０が固着され、駆動軸１８の先端部
が角状に形成され、ドラムフランジ２１がその先端部に
セントボルト２６で取付けられ、巻き取り時に、ドラム
フランジ２０と同期して回転し、かつ容易に取り外すこ
とができるようになっている。ドラムフランジ２１には
古ワイヤーロープ４の一端をワイヤーなどで固縛できる
ように図示しない固縛孔が設けられている。そして、ド
ラムフランジ２０．２１間には、古ワイヤーロープ４を
輪形状に束ねるため、一端に平頭を有する複数のドラム
棒２７が図示の方向に挿通して取付けられる。したがっ
て、セットボルト２６を外してドラムフランジ２１を取
り外すと、ドラム棒２７はそのままドラムフランジ２０
０［１１に残り、巻き取られた古ワイヤーロープ４を適
当な束として安全に取り出すことができるようになって
いる。なお、２８はウィンチドラムであり、細いワイヤ
ーロープが巻装されている。そして、取替えた新ワイヤ
ーロープ６が太くて重い場合に、建屋の天井などに取付
けた滑車を介して上記ワイヤーロープを新ワイヤーロー
プ６の他端に連結し、クラブ８上に引き上げることがで
きるようになっている。

このようなワイヤーロープ取替装置により、以下のよう
な手順で、ワイヤーロープの取替えが行われる。

（１１第１図に示すように、フォーリングブロック１を
降下させ、地上に配置した支持台２上に安定に載置する
。

（２）古ワイヤーロープ４の一端４ａを第２図に示すよ
うに、巻上げドラム３の固定具３ａから取外し、その一
端４ａを巻取機１２のドラムフランジ２１に固縛用ワイ
ヤーなどで固縛する。

（３）古ワイヤーロープ４の他端４ｂを固定具３ｂから
取外し、新ワイヤーロープ６の一端に接続する。

（４）巻取機１２を駆動させ、古ワイヤーロープ４を巻
取りつつ、フォーリングブロック１の下部シーブ（動滑
車）ＩＡと上部シーブ９間に新ワイヤーロープ６を巻張
させ、古ワイヤーロープ４と取替える。なお、この間ク
レーンの電源は開放され、巻上げドラム３は停止してい
る。

（５）古ワイヤーロープ４と新ワイヤーロープ６の接続
を解き、新ワイヤーロープ６の両端を巻上げドラム３の
固定具３ａ、３ｂに掛止させる。なお、新ワイヤーロー
プ６が比較的細くて軽い場合には作業者がその他端を引
き揚げるなどするが、それが太くて重い場合には、ウィ
ンチドラム２８により、クラブ８上に引き上げられる。

このように、本取替え装置によれば、クレーン側の巻上
げドラム３を稼働させることなく、巻取機１２により、
古ワイヤーロープ４の束ね作業は自動的に行われるので
、作業時間が短縮されると共に、人手を省（ことができ
る。

なお、本実施例にては、繰出し手段５と巻取手段１２は
各１台配置しているが、本発明はその台数を特定するも
のでなく、例えば、巻取機を大型化して繰出し機を２台
セットすることにより、２本のドラムに巻かれたワイヤ
ーロープを同時に巻取ることも可能である。また、巻取
機２台、繰出し機４台を使用して、レードルクレーンの
巻上げドラムなどに巻装されている４本のワイヤーロー
プを同時に交換することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例におけるクレーンのワイヤーロ
ープ取替装置の作業図、第２図はワイヤーロープの取替
え作業中の巻張状態を示す模式図、第３図はクレーンの
斜視図、第４図は巻取装置の正面図、第５図はその側面
図、第６図は従来のワイヤーロープの取替え作業図、第
７図はワイヤーロープの巻張状態を示す模式図である。 １・−フォーリングブロック、ＩＡ・−下部シーブく動
滑車）、２−固定支持手段（支持台）、３−・−巻上げ
ドラム、４・・−古ワイヤーロープ、５−繰出し手段（
繰出し機）、６−新ワイヤーロープ、９−上部シーブ、
１２−巻取手段（巻取機）。 特許出願人　　川鉄鉄構工業株式会社 代理人　弁理士　吉村勝俊（ほか１名）第７図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ワイヤーロープを巻装した巻上げドラムを具備す
   るクレーンにおけるワイヤーロープの取替方法において
   、 フォーリングブロックを地上に降ろして固定し、古ワイ
   ヤーロープの一端を巻上げドラムより外してその一端部
   の巻装を解き、その一端を新ワイヤーロープに接続し、 古ワイヤーロープの他端を巻上げドラムより外してその
   他端部の巻装を解き、その他端を巻取手段に連繋し、 上記巻取手段を駆動することにより、古ワイヤーロープ
   を巻取りつつ、フォーリングブロック内の下部シーブと
   上部シーブ間に新ワイヤーロープを巻張させ、 新ワイヤーロープと古ワイヤーロープとの接続を解き、
   新ワイヤーロープの両端を巻上げドラムに固定して新・
   古ワイヤーロープを取替えるようにしたことを特徴とす
   るクレーンのワイヤーロープ取替方法。
2. （２）ワイヤーロープを巻装した巻上げドラムを具備す
   るクレーンにおけるワイヤーロープの取替装置において
   、 フォーリングブロックを地上に固定する固定支持手段と
   、 巻上げドラムより外された古ワイヤーロープの一端に接
   続する新ワイヤーロープを繰出す繰出し手段と、 巻上げドラムより外された古ワイヤーロープの他端を連
   繋すると共に、その古ワイヤーロープを巻取るために回
   転駆動される巻取手段と、 を備えたことを特徴とするクレーンのワイヤーロープ取
   替装置。