JPS6317741A - 薄板の受渡し・受取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、特に積み重ね状態にした複数枚のＩＣリー
ドフレームの如き方形状の薄板を１枚づつ機械的に分離
・受渡しを行ったり、１枚づつ送られてくる薄板を１枚
づつ受取り収納したりする薄板の受渡し・受取り装置に
関する。

〈従来の技術〉 方形状の薄板、例えばＩＣリードフレームは薄手の金属
フレームをプレスにて所望のパターンに打ち抜き、その
アイランド相当部位にメッキ（例えば金メッキ）処理す
ることが知られている。ところで、このようなＩＣリー
ドフレームその他の薄板に対して所定の処理を施す場合
、まとめて処理することが処理全体の効率向上につなが
るので、処理に際してはそれらＩＣＩＪ−ドフレームを
複数枚積み重ねた状態にしておき、これを順次−枚づつ
連続的に取り出すことが考えられる。しかしながら薄手
のＩＣリードフレームは積み重ねてしまうと互いに密着
して１枚づつ分離しすらいという傾向がある。特に、上
記のようなＩＣリードフレームの場合はプレスにて所望
パターンに打ち抜（際、型の摩耗防止その他の理由によ
り潤滑油を塗布することが多く、相当な枚数を重ねると
全体が１つのブロックになってしまい、また潤滑油が固
まってしまえば尚更ブロック化し易く分離が困難となる
。従って、従来１枚づつ分離するためには、有機溶剤洗
浄などにより１枚づつバラバラにしてから再び積み重ね
、次の工程、例えばメッキ処理工程のラインにいれるよ
うにしていたため、その分、分離の処理に時間がかかり
効率が悪いという不具合いがあった。

そこで、本出願人は予めデツキ上に複数枚整列させたＩ
Ｃリードフレームを、吸引ボックスにて吸引して、Ｉ　
ＣＩＪ−ドフレームの取り上げ一搬送一受渡しという一
連の操作を円弧状の移動軌跡にまとめたいわゆるバキュ
ウーム式の受渡し装置を開発・提案した（特開昭５８−
１００６９６号公報参照）。

また、受取り装置としては、メッキ処理工程より１枚当
て送られてくるＩＣリードフレームをライン端末のアン
ロード部に設置した受取り箱の中に落下させては一定量
積み重ね状態にしてからラインより取出すような受取り
装置を開発・提案した（特開昭５８−４５３９９号公報
参照）。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、このようなバキュウーム弐の受渡し装置
にしても、例えば潤滑油が固まって積み重ねられた薄板
同士が強力に密着してしまった場合などは、最上位の薄
板とともに２枚目の薄板も搬送されてしまうおそれがあ
った。更に、ＩＣリードフレームの如き薄板の場合穴加
工が多数行われており、このため吸気力調整及び吸着位
置の選択が難しく、その分１枚当て吸着ができにくいも
のであった。また、吸引ボックスが下がってきてＩＣリ
ードフレームを吸着するということは、フレームの枚数
に見合う回数吸引ボックスが上側から積み重ね状態のフ
レームを叩き、押圧することを意味し、場合によっては
ＩＣリードフレームが所定位置より動いてしまったり又
は変形したりすることもあった。更には、作動時日弧状
の移動軌跡を措かせるための作業空間をある程度大きく
とるためその分装置が大型化し、装置自体も複雑になる
ものであった。そして受取り装置と己ては、搬送ライン
上から受取り箱の中に自重で落下させて取出すため落下
状態を安定化するのが難しく、一定枚数の積み重ねと取
出しが大変であった。

この発明はこのような従来の技術に着目してなされたも
ので、積み重ね状態の薄板が密着した状態であっても、
確実に１枚当て受渡しでき、更に受取りにあっても安定
した状態で確実に１枚当て受取りできて装置自体が大型
化せずに構造筒車な薄板の受渡し・受取り装置を提供せ
んとするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 前記問題点を解決するためのこの発明の構成は、方形状
の薄板の対応する側辺に対し少なくとも３点で当接・位
置規制すべ（回転自在に立設された複数本のロンドの側
面と、各ロンドの下方に設けられロンドの径より大径と
されたネジ部の上面とで複数枚積み重ねた状態の薄板を
略水平状態で保持する収納空間を区画形成し、且つ各ネ
ジ部の下面と対応する高さ位置に薄板の受渡し又は受取
り用の面部を設けている。そして各ネジ部の側面には、
上面に設けた薄板の取出し口及び下面に設けた薄板の受
渡し又は受取り口間を接続すべく、ロンド径に略等しい
溝径と薄板の１枚の厚さに略相応する溝幅とを有し且つ
ロンドの回転時に上記取出し口と受渡し又は受取り口と
の間で薄板を１枚当て下降又は上昇せしめるネジ溝が形
成しであるものとしている。

〈作　　　　用〉 この発明によれば、方形状の薄板の受渡しにあって、収
納空間に複数枚積み重ねた状態で薄板を略水平に保持し
ておき、各ロンドを回転させれば、ネジ部の上面に載せ
られていて最下端にある薄板が取出し口より１枚当て受
は入れられて水平状態を維持したままネジ溝に沿って下
方へ移送され、下面に設けられた薄板の受渡し口より１
枚当て受渡し口より１枚当て受渡し用の面部へ受渡され
ることになる。このように薄板は確実に１枚づつロッド
径に略等しい溝径と薄板の１枚の厚さに略相応する溝幅
とを有するネジ溝に沿って移送されるので、従来の如く
薄板が潤滑油等によって固化されていても確実に分離・
移送されることになる。

また装置自体は従来の如く円弧状の移動軌跡を描くこと
もないので、その分装置が大型化して複雑化しないで済
むことになる。更に受取り装置として使用した場合は、
受渡し装置とは逆に、薄板がネジ部の下面と対応する高
さ位置に設けられた水平状態を維持したままネジ溝に沿
って上方へ移送せしめられて上面の取出し口より取出さ
れ、一定枚数の積み重ね状態として収納空間に収納され
ることになる。このように受取り装置としても１枚当て
の薄板を安定した状態で取出すことができることになる
。

〈実　施　例〉 以下この発明の第１実施例を第１図〜第５図を参照して
説明する。尚、以下に於いては受渡し装置として使用し
た場合の一実施例を説明する。

１は受渡し装置で、方形状の薄板２の対応する側辺３に
対し４点で当接・位置規制すべく回転自在に立設された
４本のロッド４の側面５と、各ロッド４の下方に設けら
れたロッド４の径より大径とされたネジ部６の上面７と
で複数積み重ねた状態の薄板を略水平保持する収納空間
８を区画形成している。

即ち、薄板２の対応する側辺３に対し２点で対向して計
４点で当接・位置規制すべくロッド４の上方が、ベース
プレート９に駆動機構１０を介して回転自在に垂下支持
されロッド４の全体が立設されている。このロッド４の
上方には、ロッド４をベアリング１１を介して回転支持
するガイドブロック１２が備えられている。更に、ガイ
ドブロック１２にガイドされたロッド４の上端には従動
プーリー１３がボルト１４にて固定されている。

そしてこの従動プーリー１３はテンションプーリー１５
を介在させてモータ１６にて駆動される駆動プーリー１
７と駆動ベルト１８で接続されている。

尚、第４図（イ）〜（ハ）に示す如く薄板２の各ロッド
４による当接・位置規制は、少なくとも３点で当接・位
置規制されるものであるが、薄板２の幅、長さサイズに
合わせて３点、６点、平行に対向する６点等ロッド４の
本数と位置を適宜選択採用することは勿論であり、更に
場合によってはネジ部分のないロッドを適宜の位置に合
わせ回転させずにガイドとして設けることも適切な方法
である。

また、ベースプレート９は図示の例ではロッド４の上方
を片持ち状態で支持するようにしているが、ロッド４の
上下を両持ち状態に、または下方を片持ち支持するよう
にするようにしてもよい。

各ロッド４のネジ部６は、その下面１９と対応する高さ
位置に薄板２の受渡し又は受取り用の面部２０を設けて
いる（「受渡し装置」の場合は受渡し面部２０となるの
で以下受渡し用の面部２゜として説明する）。そしてネ
ジ部６の側面２１には、上面７に設けた薄板２の取出し
口２３及び下面１９に設けた薄板２の受渡し又は受取り
口２５（「受渡し装置」の場合は、受渡し口２５となる
ので、以下受渡し口２５として説明する。）。間を接続
すべく、ロッド４径に略等しい溝径２６と薄板２の１枚
の厚さに略相応する溝幅２７とを有し、且つロフト４の
回転時に上記取出し口２３と受渡し口２５との間で薄板
２を１枚当て下降又は上昇せしめる、ネジ溝２８が形成
されている（第５図参照）。

尚、ネジ溝２８は、平坦な溝形状が好適であるが、いわ
ゆる「ネジ」としての角ネジ、ノコ歯ネジ等も可能であ
る。またネジ溝２８は図示の例ではいわゆる「ネジ」で
いう１条ネジとされているが、１／２条又はその他の多
条ネジとすることも可能である。

そしてネジ部６の・下面１９には、連続してロッド４径
と同径のガイド部２９が設けられており、薄板２を受渡
し口２５より下降せしめ易いようにしている。

更に、図示の例では第２図の如く対向するネジ溝２８は
各々逆溝とされ対向する両ロッド３が互いに逆方向（矢
示Ａ、Ｂ方向）に回転せしめられるようにしている。な
お、対向するネジ溝２８に同じネジ溝２８を使用した場
合はロッド４の回転を各々同方向に回転させるようにす
る。

また、薄板２を収納空間８に収納するには第１図に示さ
れる如く複数枚積み重ねた薄板２を後方側（第１図中左
方）より挿入するようにすればよいことになる。

そしてベースプレート９には、ベースプレート９に対し
ポルト３１結合された接続部材３２とボルト２２で結合
されると共にベアリング３３を介して組合わされている
プレート２４が左右（第１図中左右）に設けられている
。そして一方のプレート（第１図中右方）には、ストッ
パ面部３０が一体的に垂下されて取付けられている。。

そしてストッパ面部３０は、収納空間に複数枚積み重ね
られた薄板２の端面と直交状態で当接しており、ロッド
４の回転方向例えば第２図において矢示Ａ、Ｂ方向にロ
ッド４を回転させることにより薄板２がストッパ面部３
０にむかって若干移動した際、その移動を阻止するよう
にしている。

３４は搬送装置で、ロッド４の下方に配置され、左右の
シャフト３５．３６のいずれか一方を図示せぬモータで
駆動させ、他方を従動回転させるようにしている。そし
てシャフト３５．３６にはガイド溝３７が複数本円周方
向に適宜間隔で形成されている。そしてこのガイド溝３
７には、薄板２の幅サイズＬより狭い幅で薄板２の両側
面部を支持するようにすべく、２本の丸形状のエンドレ
スベルト３８が掛は回されている。尚、エンドレスベル
ト３８の高さ位置を図示の例より若干上方に設定すれば
エンドレスベルト３８の上側の面をそのまま受渡し用の
面部２０のみならず後述する受取り用の面部２０として
利用し易いものである。

そして３９は、メッキ処理工程の搬送装置である。

次に薄板２の受渡し状態を説明する。

先ず、薄板２をロフト４の後方（第１図中左方）より収
納空間８に複数枚積み重ねて挿入し、その前端をストッ
パ面部３０に当接せしめる。そしてモータ１６を駆動さ
せて各ロッド４を回転せしめる（第２図中矢示Ａ、Ｂ方
向）。これによって上面７に載せられている複数枚の薄
Ｖｊ、２の内置下端にある薄板２が取出し口２３から薄
板２と略同じ厚さのネジａ２８に沿って１枚当て順次下
降せしめられ受渡し口２５から搬送装置３４のエンドレ
スベルト３８上に落下せしめられ、更にメッキ処理工程
の搬送装置３９に送りこまれる。

第６図には第２実施例を示す。

この実施例では薄板２の取出し口２３の部分に逆傾斜状
の面部４０を形成し、薄板２の受は入れに際し１枚当て
確実に受入れ易いようにしている。

その他の構成作用は先の実施例と同様に付き共通部分を
同一符号で示し重複説明を省略する。

第７図には第３実施例を示す。

この実施例では、各ロッド４に「重り」として重量が例
えば５０〜５００ｇ位のリング４１をはめこみ、複数枚
積み重ねた薄板２の最上端より最下端の薄板２に負荷を
加え、ネジ部６の取出し口２３に入り込み易くしてより
確実に薄板２の１枚送りができるようにしている。その
他の構成作用は先の実施例と同様に付き共通部分を同一
符号で示し重複説明を省略する。

第８図には第４実施例を示す。

この実施例では、複数枚積み重ねた薄板２の最下端近辺
の両側に、先端に分離爪４２を備えた進退動自在なロフ
ト４３を配し、最下端にある薄板２とその上面にある薄
板２間に両側より分離爪４２を挿入し、両頂板２を確実
に分離せしめ、最下端にある薄板２を１枚当て確実にネ
ジ溝２８に沿って降下せしめるようにするものである。

その他の構成作用は先の実施例と同様に付き共通部分を
同一符号で示し重複説明を省略する。

第９図及び第１０図には第５実施例を示す。

この実施例では先の「受渡し装置１」に代わり、受取り
装置４４としたものである。この受取り装置４４は搬送
装置４５から送られて（る薄板２を１枚当て収納空間８
へ取出し所定枚数を積み重ねて収納し、所定枚数になれ
ば収納空間８より更に取出せるようにするものである。

即ち、先ず受取り装置４４の下方には先の搬送装置３４
が回転方向を逆にして薄板２を受は入れられるように配
置される且つそのエンドレスベルト３８の上側面は受取
り用の面部２０を形成し、ネジ部６下面の受取り口２５
と位置的に対応させられている。そして各ネジ部６の受
取り口２５が薄板２をネジ溝２８に沿って上界せしめる
べき状態にできるよう位置規制されている。そしてネジ
溝２８が通溝にきられて対向しているロッド４が互いに
逆方向に回転せしめられる（第１０図中矢示Ｃ，Ｄ方向
）。

そして例えばメッキ処理されて搬送装置４５から搬送装
置３４へ送られてきた薄板２を受取り用の面部２０で受
けると共に１枚当て水平状態を維持したまま受取り口２
５よりネジ溝２８に沿って上昇せしめて安定した状態で
取出し口２３より収納空間８に１枚づつ送り込み所定枚
数を収納できるようにしている。その他の構成作用は先
の実施例と同様に付き共通部分を同一符号で示し重複説
明を省略する。

第１１図は、第６実施例を示す図である。この実施例で
はハンダメッキのために、予め積み重ねた状態のモール
ド後のＩＣリードフレーム５０を、１枚当て取出しては
ハンダメッキラインに供給するための受渡し装置が示さ
れている。ネジ部６がいわゆる三角ネジで形成されてい
る他は第１実施例と略同様であり、共通部分は同一符号
で示し重複説明は省略する。

〈効　果〉 この発明に係る薄板の受渡し・受取り装置は以上説明し
てきた如き内容のものなので、薄板の受渡し、にあって
、収納空間に複数枚積み重ねた状態で薄板を略水平に保
持しておき、ロッドを回転させれば、ネジ部の上面に載
せられている最下端にある薄板が取出し口より１枚当て
受は入れられてネジ溝に沿って下方へ移送されることに
なり、薄板は確実に１枚づつその薄板の１枚の厚さに略
相応する溝幅のネジ溝に沿って移送されるので、積み重
ね状態の複数枚の薄板を確実に分離・移送できるという
効果がある。また装置自体は従来の如く円弧状の移動軌
跡を描くこともないので、その分装置が大型化して構造
が複雑化しないで済むことになる。また処理スピードも
従来に比べより一層早くでき、しかも複数列にすればそ
の分薄板を早く且つ多量に搬送ライン上に受渡して送る
ことができる。更に受取り装置とした場合も、薄板がネ
ジ部の下面に設けられた受取り口より１枚当て受は入れ
られてネジ溝に沿って安定した水平状態を維持したまま
上方へ移送せしめられて収納空間に取出され所定枚数の
薄板を水平状態を維持したまま積み重ねの状態にして収
納できるので、例えばＩＣリードフレームの如き薄板の
メッキ装置におけるアンローディング装置として好適で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る薄板の受渡し・受取り装置を
示す全体概略側面図 第２図は、第１図中矢示ｎ−ｎ線に沿う要部概略断面図
、 第３図は、薄板の受渡し・受取り装置を示す全体概略斜
視図 第４図（イ）、（ロ）、（ハ）は、各々薄板の幅と長さ
に対するロッドの数と位置関係を示す概略説明図、 第５図は、ネジ部の概略拡大斜視図、 第６図は、この発明の第２実施例を示すネジ部の側面図
、 第７図は、この発明の第３実施例を示す要部概略斜視図
、そして 第８図は、この発明の第４実施例を示す要部概略斜視図
である。 第９図は、この発明の第５実施例を示す第１図相当の部
分側面図、 第１０図は、第５実施例の薄板のロッドへの進入状態を
示す説明図、そして 第１１図は、この発明の第６実施例を示すモールドした
ＩＣリードフレームの受渡し状態の要部概略断面図であ
る。 １“−・−受渡し装置 ２−・薄板 ３−側辺 ４・・・ロッド ５・・−側面 ６−・・ネジ部 ７・−上面 ８−・収納空間 ２０−・受渡し又は受取り用の面部 ２１−・・側面 ２３・−取出し口 ２５・・−受渡し又は受取り口 ２６・・−溝径 ２７・−溝幅 ２８−ネジ溝 ４４−受取り装置 第１図 第５図 第６図 二がｊ〉 第７図 第８図 第９図 第１０図 ２５　　　　　　カ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 方形状の薄板の対応する側辺に対し少なくとも３点で当
   接・位置規制すべく回転自在に立設された複数本のロッ
   ドの側面と、各ロッドの下方に設けられロッドの径より
   大径とされたネジ部の上面とで複数枚積み重ねた状態の
   薄板を略水平状態で保持する収納空間を区画形成し、 且つ各ネジ部の下面と対応する高さ位置に薄板の受渡し
   又は受取り用の面部を設け、そして各ネジ部の側面には
   、上面に設けた薄板の取出し口及び下面に設けた薄板の
   受渡し又は受取り口間を接続すべく、ロッド径に略等し
   い溝径と薄板の１枚の厚さに略相応する溝幅とを有し且
   つロッドの回転時に上記取出し口と受渡し又は受取り口
   との間で薄板を１枚当て下降又は上昇せしめるネジ溝が
   形成してあることを特徴とする薄板の受渡し・受取り装
   置。