JPS63175623A - 湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法 - Google Patents
湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法Info
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- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は湿式脱硫装置における酸化塔への空気流量制御
に係り、特に湿式脱硫装置の停止時における酸化塔への
空気流量制御方法に関する。
に係り、特に湿式脱硫装置の停止時における酸化塔への
空気流量制御方法に関する。
(従来の技術〕
従来、火力発電用ボイラの排煙を処理する湿式脱硫装置
は連続運転をしているのが常であった。
は連続運転をしているのが常であった。
しかし、近年、発電の構成は原子力発電が主体となりつ
つあり、火力発電は昼間の電力消費量がピークとなる時
間帯でのみ運転を行い、深夜又は週末は停止する(以下
この運用をそれぞれDSS。
つあり、火力発電は昼間の電力消費量がピークとなる時
間帯でのみ運転を行い、深夜又は週末は停止する(以下
この運用をそれぞれDSS。
WSSと称す)プラントが増加してきている。
湿式脱硫装置では、脱硫性能や副生品の取扱いの容易さ
の観点より、吸収剤として石灰石を使用し、副生品とし
ては石こうを回収する石灰石−石こう法が主流となって
きている。
の観点より、吸収剤として石灰石を使用し、副生品とし
ては石こうを回収する石灰石−石こう法が主流となって
きている。
石灰石−石こう法の湿式脱硫装置では、石灰石や石こう
のスラリを10〜20WT%の濃度で使用しており、ス
ラリの沈降を防止するため連続的に撹拌機を回わすなど
常に流動状態を保つ必要があった。
のスラリを10〜20WT%の濃度で使用しており、ス
ラリの沈降を防止するため連続的に撹拌機を回わすなど
常に流動状態を保つ必要があった。
従って、DSS、WSS運用を行った場合、すなわち湿
式脱硫装置の停止時でも、スラリの流動状態を保つため
に各種補機の連続運転が必要となり、このためこれらを
駆動する電力の消費量が多かった。
式脱硫装置の停止時でも、スラリの流動状態を保つため
に各種補機の連続運転が必要となり、このためこれらを
駆動する電力の消費量が多かった。
湿式脱硫装置の運転中の消費電力を低減するための方法
に関しては、例えば特願昭58−118071、特願昭
60−12119に記載されている。これらの方法は、
第3図に示す如く、酸素濃度分析器20により酸化塔1
の排出ガス中の酸素濃度が一定値以上となるように圧縮
空気5の流量を、吸収塔抜出しスラリ流量およびそのス
ラリ中の亜硫酸カルシウムの流量に見合って増減する制
御方法に関するものであり、運転中の制御を主体とした
もので、DSS、WSS運用においては、改善の必要が
ある。
に関しては、例えば特願昭58−118071、特願昭
60−12119に記載されている。これらの方法は、
第3図に示す如く、酸素濃度分析器20により酸化塔1
の排出ガス中の酸素濃度が一定値以上となるように圧縮
空気5の流量を、吸収塔抜出しスラリ流量およびそのス
ラリ中の亜硫酸カルシウムの流量に見合って増減する制
御方法に関するものであり、運転中の制御を主体とした
もので、DSS、WSS運用においては、改善の必要が
ある。
上述のごとく、従来技術は、プラント運転中における消
費電力の低減を図った経済運転が主体であり、DSS、
WSS運用にもとずくプラント停止中において、酸化塔
内のスラリを流動状層に保つための補機類の消費電力低
減を図った経済的運転方法について考慮されていなかっ
た。
費電力の低減を図った経済運転が主体であり、DSS、
WSS運用にもとずくプラント停止中において、酸化塔
内のスラリを流動状層に保つための補機類の消費電力低
減を図った経済的運転方法について考慮されていなかっ
た。
本発明の目的は、プラントの短期停止時における酸化塔
へ供給する圧縮空気流量を少くすることにより補機類の
消費電力量を少くすることを目的とした湿式脱硫装置に
おける酸化塔空気流量制御法を提供することにある。
へ供給する圧縮空気流量を少くすることにより補機類の
消費電力量を少くすることを目的とした湿式脱硫装置に
おける酸化塔空気流量制御法を提供することにある。
上記問題点は、亜硫酸カルシウム含有スラリを酸化塔に
供給し、該酸化塔に圧縮空気を加えて前記スラリに空気
酸化を行って石こうスラリとする湿式脱硫装置において
、酸化塔への亜硫酸カルシウム含有スラリの供給を停止
し、酸化塔内の圧力を湿式脱硫装置の運転時圧力から大
気圧までの間の所定圧力に減圧する際、該減圧に対応し
て前記圧縮空気の流量を減圧制御することにより解決さ
れる。
供給し、該酸化塔に圧縮空気を加えて前記スラリに空気
酸化を行って石こうスラリとする湿式脱硫装置において
、酸化塔への亜硫酸カルシウム含有スラリの供給を停止
し、酸化塔内の圧力を湿式脱硫装置の運転時圧力から大
気圧までの間の所定圧力に減圧する際、該減圧に対応し
て前記圧縮空気の流量を減圧制御することにより解決さ
れる。
酸化塔内のスラリ中の固形物は塔下部より供給される空
気気泡の塔内を上昇する力により撹拌流動化されており
、湿式脱硫装置の停止時において酸化塔内の圧力を減圧
し、該減圧に対応して膨張する圧縮空気の流量を容積を
一定に保ちながら減少しても空気気泡の塔内を上昇する
力は同様に発生するのでスラリの流動化は可能となる。
気気泡の塔内を上昇する力により撹拌流動化されており
、湿式脱硫装置の停止時において酸化塔内の圧力を減圧
し、該減圧に対応して膨張する圧縮空気の流量を容積を
一定に保ちながら減少しても空気気泡の塔内を上昇する
力は同様に発生するのでスラリの流動化は可能となる。
以下本発明の一実施例を第1図、第2図により説明する
。
。
第1図は本発明の一実施例を示す系統図である。
通常運転時には、酸化塔1に亜硫酸カルシウムを含む吸
収塔抜出しスラリ2が流it調節弁3を経て供給される
。酸化塔内ではCa S O3+ l / 20 x→
Ca5O,の反応により、スラリ中の亜硫酸カルシウム
は供給された空気中の酸素により石こうに酸化される。
収塔抜出しスラリ2が流it調節弁3を経て供給される
。酸化塔内ではCa S O3+ l / 20 x→
Ca5O,の反応により、スラリ中の亜硫酸カルシウム
は供給された空気中の酸素により石こうに酸化される。
この石こうスラリは、酸化塔1内の液レベルが一定にな
るように流量調節弁6を経て抜出される。
るように流量調節弁6を経て抜出される。
酸化空気8は流量検出器9により流量を検出し流j1調
節計10により流量調節弁11の開度を制御し必要空気
量を酸化塔1内に供給する。酸化塔1内に供給された空
気は酸素の吸収を良好とするため、酸化塔1の出口に設
置された圧力調節弁13により酸化塔1内の圧力を調節
し、酸化塔1より排出空気12が放出される。
節計10により流量調節弁11の開度を制御し必要空気
量を酸化塔1内に供給する。酸化塔1内に供給された空
気は酸素の吸収を良好とするため、酸化塔1の出口に設
置された圧力調節弁13により酸化塔1内の圧力を調節
し、酸化塔1より排出空気12が放出される。
一方プラント停止時には、吸収塔抜出しスラリ2の供給
、PH調整用の硫酸4の供給が停止するため、石こうス
ラリ5の抜出しも停止される。従ってプラント停止中は
、酸化塔1に送られるスラリ中の亜硫酸カルシウムを酸
化する必要がなくなるため、スラリ中の固形物が沈澱す
るのを防止する空気のみを供給すればよく、圧力調節弁
13により塔内圧力を徐々に下げるとともに、酸化空気
8の量を流量調節弁11により減少させるものである。
、PH調整用の硫酸4の供給が停止するため、石こうス
ラリ5の抜出しも停止される。従ってプラント停止中は
、酸化塔1に送られるスラリ中の亜硫酸カルシウムを酸
化する必要がなくなるため、スラリ中の固形物が沈澱す
るのを防止する空気のみを供給すればよく、圧力調節弁
13により塔内圧力を徐々に下げるとともに、酸化空気
8の量を流量調節弁11により減少させるものである。
第2図は酸化塔1内の圧力と空気流量の制御系統を示し
、湿式脱硫装置の負荷が下がり停止の指示がかかる最低
負荷の時点から、酸化塔1の圧力と酸化空気の流量をあ
らかじめ設定した関数20゜21に合せ減少するよう制
御するものである。
、湿式脱硫装置の負荷が下がり停止の指示がかかる最低
負荷の時点から、酸化塔1の圧力と酸化空気の流量をあ
らかじめ設定した関数20゜21に合せ減少するよう制
御するものである。
上記のように酸化塔圧力と酸化空気の流量を同時に下げ
ることにより、酸化塔1内の空気の」ユ昇空塔速度を一
定、すなわち使用条件における空気の容積流量を一定に
保持することにより、酸化塔液面からのミストの飛散を
防止できる。例えば、酸化空気量を一定のまま圧力を下
げると酸化塔1内を上昇する空気の容積流量が増加する
ため(空気の膨張による容積の増加の意味)酸化塔1内
の上昇空気の空塔速度が早くなリミストが飛散してしま
う。
ることにより、酸化塔1内の空気の」ユ昇空塔速度を一
定、すなわち使用条件における空気の容積流量を一定に
保持することにより、酸化塔液面からのミストの飛散を
防止できる。例えば、酸化空気量を一定のまま圧力を下
げると酸化塔1内を上昇する空気の容積流量が増加する
ため(空気の膨張による容積の増加の意味)酸化塔1内
の上昇空気の空塔速度が早くなリミストが飛散してしま
う。
通常運転状態では酸化塔1は4〜7kg/d−Gの圧力
で酸化作用を行なわせているが、仮に6kg/ad−G
で供給空気量を300ONrrr/hで供給している場
合、酸化塔1内の圧力を大気圧(Okg/cd−G)に
低下させた時の相当空気量は次のようになる。
で酸化作用を行なわせているが、仮に6kg/ad−G
で供給空気量を300ONrrr/hで供給している場
合、酸化塔1内の圧力を大気圧(Okg/cd−G)に
低下させた時の相当空気量は次のようになる。
通常運転時の使用圧力条件下での空気量Q、は、(温度
=50℃) 273 1+6 一507ボ/h プラント停止時の酸化塔内圧力条件としてOia/d−
Gに低下したときのQlに相当する空気量Q2は。
=50℃) 273 1+6 一507ボ/h プラント停止時の酸化塔内圧力条件としてOia/d−
Gに低下したときのQlに相当する空気量Q2は。
(温度=50℃)
273+50 1
=429N耐/h
となる。
従ってプラント停止時に酸化塔内圧力を下げることによ
り酸化塔1への供給空気量は通常運転時に対し約15%
に低減可能となる。
り酸化塔1への供給空気量は通常運転時に対し約15%
に低減可能となる。
但し上記計算は運転状態の酸化塔1内の圧力と空気流量
の割合を大気圧状態(Okg/d−G)にした場合につ
き求めたものであるが、このように運転状態を考慮しな
くても要はスラリ中の固形物が沈澱せずかつ停止時の酸
化塔内圧力が排気空気を後流側へ流せるだけの圧力を有
する空気流量とすればよい。
の割合を大気圧状態(Okg/d−G)にした場合につ
き求めたものであるが、このように運転状態を考慮しな
くても要はスラリ中の固形物が沈澱せずかつ停止時の酸
化塔内圧力が排気空気を後流側へ流せるだけの圧力を有
する空気流量とすればよい。
次に第2図に示す制御内容について説明する。
プラント停止前の最低負荷時酸化用空気の流量と圧力を
下げるため、この湿式脱硫装置が設けられているボイラ
からの負荷信号により酸化塔圧力設定量数計20と酸化
用空気流量設定量数計21に必要な圧力と流量に関する
データを設定する。
下げるため、この湿式脱硫装置が設けられているボイラ
からの負荷信号により酸化塔圧力設定量数計20と酸化
用空気流量設定量数計21に必要な圧力と流量に関する
データを設定する。
そして、その設定値からの出力AおよびDに基き、実際
の圧力15と流量9のフィードバック信号との偏差を調
節計14.10により弁開度指令信号C,Fとして、各
々の弁13,11の開度を調節するものである。
の圧力15と流量9のフィードバック信号との偏差を調
節計14.10により弁開度指令信号C,Fとして、各
々の弁13,11の開度を調節するものである。
信号B、Eは調節計14.10にてバイアス操作された
信号である。信号変換器G、Iは検出器15.9の出力
信号を調節計14.10の必要な信号に変換するもので
ある(例えば4〜20mAを1〜5vに変換)。
信号である。信号変換器G、Iは検出器15.9の出力
信号を調節計14.10の必要な信号に変換するもので
ある(例えば4〜20mAを1〜5vに変換)。
電圧変換器H,Jは、弁開度指令C,Fの電流信号を弁
動作に必要な空気(圧力)信号に変換するものである。
動作に必要な空気(圧力)信号に変換するものである。
これらの酸化塔内圧力と酸化用空気供給量の制御は負荷
に応じて各々同時に制御するものである。
に応じて各々同時に制御するものである。
本発明によれば、湿式脱硫装置停止時に酸化塔内圧力と
酸化塔への圧縮空気流量を同時に減少す企ことにより酸
化塔内のスラリの流動状態を保持しながら圧縮空気供給
用消費電力量を大巾に削減できるという効果がある。
酸化塔への圧縮空気流量を同時に減少す企ことにより酸
化塔内のスラリの流動状態を保持しながら圧縮空気供給
用消費電力量を大巾に削減できるという効果がある。
第1図は本発明の一実施例を示す湿式脱硫装置の系統図
、第2図は第1図の制御系を示し、第3図は従来技術に
よる湿式脱硫装置の系統図を示す。
、第2図は第1図の制御系を示し、第3図は従来技術に
よる湿式脱硫装置の系統図を示す。
Claims (1)
- (1)亜硫酸カルシウム含有スラリを酸化塔に供給し、
該酸化塔に圧縮空気を加えて前記スラリに空気酸化を行
って石こうスラリとする湿式脱硫装置において、酸化塔
への亜硫酸カルシウム含有スラリの供給を停止し、酸化
塔内の圧力を湿式脱硫装置の運転時圧力から大気圧まで
の間の所定圧力に減圧する際、該減圧に対応して前記圧
縮空気の流量を減圧制御することを特徴とする湿式脱硫
装置における酸化塔空気流量制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62007258A JPH0829217B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | 湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62007258A JPH0829217B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | 湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63175623A true JPS63175623A (ja) | 1988-07-20 |
JPH0829217B2 JPH0829217B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=11661003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62007258A Expired - Lifetime JPH0829217B2 (ja) | 1987-01-14 | 1987-01-14 | 湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829217B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117970987A (zh) * | 2024-04-01 | 2024-05-03 | 新疆凯龙清洁能源股份有限公司 | 湿法脱硫智能化控制系统及方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59169523A (ja) * | 1983-03-15 | 1984-09-25 | Babcock Hitachi Kk | 湿式排煙脱硫装置の制御方法 |
-
1987
- 1987-01-14 JP JP62007258A patent/JPH0829217B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59169523A (ja) * | 1983-03-15 | 1984-09-25 | Babcock Hitachi Kk | 湿式排煙脱硫装置の制御方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117970987A (zh) * | 2024-04-01 | 2024-05-03 | 新疆凯龙清洁能源股份有限公司 | 湿法脱硫智能化控制系统及方法 |
CN117970987B (zh) * | 2024-04-01 | 2024-06-11 | 新疆凯龙清洁能源股份有限公司 | 湿法脱硫智能化控制系统及方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0829217B2 (ja) | 1996-03-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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