JPH0829217B2 - 湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法 - Google Patents

湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法

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JPH0829217B2
JPH0829217B2 JP62007258A JP725887A JPH0829217B2 JP H0829217 B2 JPH0829217 B2 JP H0829217B2 JP 62007258 A JP62007258 A JP 62007258A JP 725887 A JP725887 A JP 725887A JP H0829217 B2 JPH0829217 B2 JP H0829217B2
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廣満 浅野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は湿式脱硫装置における酸化塔への空気流量制
御に係り、特に湿式脱硫装置の停止時における酸化塔へ
の空気流量制御方法に関する。
〔従来の技術〕 従来、火力発電用ボイラの排煙を処理する湿式脱硫装
置は連続運転をしているのが常であった。しかし、近
年、発電の構成は原子力発電が主体となりつつあり、火
力発電は昼間の電力消費量がピークとなる時間帯でのみ
運転を行い、深夜又は週末は停止する(以下この運用を
それぞれDSS,WSSと称す)プリントが増加してきてい
る。
湿式脱硫装置では、脱硫性能や副生品の取扱いの容易
さの観点より、吸収材として石灰石を使用し、副生品と
しては石こうを回収する石灰石−石こう法が主流となっ
てきている。
石灰石−石こう法の湿式脱硫装置では、石灰石や石こ
うのスラリを10〜20WT%の濃度で使用しており、スラリ
の沈降を防止するための連続的に攪拌機を回わすなど常
に流動状態を保つ必要があった。
従って、DSS,WSS運用を行った場合、すなわち湿式脱
硫装置の停止時でも、スラリの流動状態を保つために各
種補機の連続運転が必要となり、このためこれらを駆動
する電力の消費量が多かった。
湿式脱硫装置の運転中の消費電力を低減するための方
法に関しては、例えば特願昭58−118071、特願昭60−12
119に記載されている。これらの方法は、第3図に示す
如く、酸素濃度分析器20により酸化塔1の排出ガス中の
酸素濃度が一定値以上となるように圧縮空気5の流量
を、吸収塔抜出しスラリ流量およびそのスラリ中に亜硫
酸カルシウムの流量に見合って増減する制御方法に関す
るものであり、運転中の制御を主体としたもので、DSS,
WSS運用においては、改善の必要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のごとく、従来技術は、プラント運転中における
消費電力の低減を図った経済運転が主体であり、DSS,WS
S運用にもとずくプラント停止中において、酸化塔内の
スラリを流動状態に保つための補機類の消費電力低減を
図った経済的運転方法について考慮されていなかった。
本発明の目的は、プラントの短期停止時における酸化
塔へ供給する圧縮空気流量を少くすることにより補機類
の消費電力量を少くすることを目的とした湿式脱硫装置
における酸化塔空気流量制御法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点は、亜硫酸カルシウム含有スラリを酸化塔
に供給し、該酸化塔に圧縮空気を加えて前記スラリに空
気酸化を行って石こうスラリとする湿式脱硫装置の停止
時において、酸化塔への亜硫酸カルシウム含有スラリの
供給を停止し、酸化塔内の圧力を湿式脱硫装置の運転時
圧力から大気圧までの間の所定圧力に減圧する際、該減
圧に対応して前記圧縮空気の流量を減圧制御することに
より解決される。
〔作用〕
酸化塔内のスラリ中の固形物は塔下部より供給される
空気気泡の塔内を上昇する力により攪拌流動化されてお
り、湿式脱硫装置の停止時において酸化塔内の圧力を減
圧し、該減圧に対応して膨張する圧縮空気の流量を減少
しても空気気泡の塔内を上昇する力は同様に発生するの
でスラリの流動化は可能となる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を第1図、第2図により説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示す系統図である。
通常運転時には、酸化塔1に亜硫酸カルシウムを含む
吸収塔抜出しスラリ2が流量調節弁3を経て供給され
る。酸化塔内ではCaSO3+1/2O2→CaSO4の反応により、
スラリ中の亜硫酸カルシウムは供給された空気中の酸素
により石こうに酸化される。
この石こうスラリは、酸化塔1内の液レベルが一定に
なるように流量調節弁6を経て抜出される。
酸化空気8は流量検出器9により流量を検出し流量調
節計10により流量調節弁11の開度を制御し必要空気量を
酸化塔1内に供給する。酸化塔1内に供給された空気は
酸素の吸収を良好とするため、酸化塔1の出口に設置さ
れた圧力調節弁13により酸化塔1内の圧力を調節し、酸
化塔1より排出空気12が放出される。
一方プラント停止時には、吸収塔抜出しスラリ2の供
給。pH調整用の硫酸4の供給が停止するため、石こうス
ラリ5の抜出しも停止される。従ってプラント停止中
は、酸化塔1に送られるスラリ中の亜硫酸カルシムウを
酸化する必要がなくなるため、スラリ中の固形物が沈澱
するのを防止する空気のみを供給すればよく、圧力調節
弁13により塔内圧力を徐々に下げるとともに、酸化空気
8の量を流量調節弁11により減少させるものである。
第2図は酸化塔1内の圧力と空気流量の制御系統を示
し、湿式脱硫装置の負荷が下がり停止の指示がかかる最
低負荷の時点から、酸化塔1の圧力と酸化空気の流量を
あらかじめ設定した関数20,21に合せ減少するよう制御
するものである。
上記のように酸化塔圧力と酸化空気の流量を同時に下
げることにより、酸化塔1内の空気の上昇空塔速度を一
定、すなわち使用条件における空気の容積流量を一定に
保持することにより、酸化塔液面からのミストの飛散を
防止できる。例えば、酸化空気量を一定のまま圧力を下
げると酸化塔1内を上昇する空気の容積流量が増加する
ため(空気の膨張による容積の増加の意味)酸化塔1内
の上昇空気の空塔速度が早くなりミストが飛散してしま
う。
通常運転状態では酸化塔1は4〜7kg/cm2・Gの圧力
で酸化作用を行なわせているが、仮に6kg/cm2・Gで供
給空気量を3000Nm3/hで供給している場合、酸化塔1内
の圧力を大気圧(0kg/cm2・G)に低下させた時の相当
空気量は次のようになる。
通常運転時の使用圧力条件下での空気量Q1は、 (温度=50℃) プラント停止時の酸化塔内圧力条件として0kg/cm2
Gに低下したときのQ1に相当する空気量Q2は、 (温度=50℃) となる。
従ってプラント停止時に酸化塔内圧力を下げることに
より酸化塔1への供給空気量は通常運転時に対し約15%
に低減可能となる。
但し上記計算は運転状態の酸化塔1内の圧力と空気流
量の割合を大気圧状態(0kg/cm2・G)にした場合につ
き求めたものであるが、このように運転状態を考慮しな
くても要はスラリ中の固形物が沈澱せずかつ停止時の酸
化塔内圧力が排気空気を後流側へ流せるだけの圧力を有
する空気流量とすればよい。
次に第2図に示す制御内容について説明する。
プラント停止前の最低負荷時酸化用空気の流量と圧力
を下げるため、この湿式脱硫装置が設けられているボイ
ラからの負荷信号により酸化塔圧力設定関数計20と酸化
用空気流量設定関数計21に必要な圧力と流量に関するデ
ータを設定する。そして、その設定値からの出力Aおよ
びDに基き、実際の圧力15と流量9のフィードバック信
号との偏差を調節計14,10により弁開度指令信号C,Fとし
て、各々の弁13,11の開度を調節するものである。
信号B,Eは調節計14,10にてバイアス操作された信号で
ある。信号変換器G,Iは検出器15,9の出力信号を調節計1
4,10の必要な信号に変換するものである。(例えば4〜
20mAを1〜5Vに変換)。
電圧変換器H,Jは、弁開度指令C,Fの電流信号を弁動作
に必要な空気(圧力)信号に変換するものである。これ
らの酸化塔内圧力と酸化用空気供給量の制御は負荷に応
じて各々同時に制御するものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、湿式脱硫酸装置停止時に酸化塔内圧
力と酸化塔への圧縮空気流量を同時に減少することによ
り酸化塔内のスラリの流動状態を保持しながら圧縮空気
供給用消費電力量を大巾に削減できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す湿式脱硫装置の系統
図、第2図は第1図の制御系を示し、第3図は従来技術
による湿式脱硫装置の系統図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/34 ZAB (72)発明者 浅野 廣満 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 江頭 道夫 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 橋本 泰樹 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (56)参考文献 特開 昭59−169523(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】亜硫酸カルシウム含有スラリを酸化塔に供
    給し、該酸化塔に圧縮空気を加えて前記スラリに空気酸
    化を行って石こうスラリとする湿式脱硫装置の停止時に
    おいて、酸化塔への亜硫酸カルシウム含有スラリの供給
    を停止し、酸化塔内の圧力を湿式脱硫装置の運転時圧力
    から大気圧までの間の所定圧力に減圧する際、該減圧に
    対応して前記圧縮空気の流量を減圧制御することを特徴
    とする湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法。
JP62007258A 1987-01-14 1987-01-14 湿式脱硫装置における酸化塔空気流量制御方法 Expired - Lifetime JPH0829217B2 (ja)

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