JPS6317543Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6317543Y2 JPS6317543Y2 JP1984034881U JP3488184U JPS6317543Y2 JP S6317543 Y2 JPS6317543 Y2 JP S6317543Y2 JP 1984034881 U JP1984034881 U JP 1984034881U JP 3488184 U JP3488184 U JP 3488184U JP S6317543 Y2 JPS6317543 Y2 JP S6317543Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- wire mesh
- sand
- earth
- mesh
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
- Wire Processing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本考案はモルタル吹付工事、厚層客土吹付工
事、簡易法枠工事、あるいは一般フエンスなどに
使用する金網に関するものである。
事、簡易法枠工事、あるいは一般フエンスなどに
使用する金網に関するものである。
〈従来の技術〉
モルタル吹付工事や簡易法枠工事において、菱
形の金網を使用して行うことが知られている。
形の金網を使用して行うことが知られている。
この種の工事に使用される金網は、強度の他に
モルタルまた土砂などと直接接触する接触面積の
確保が問題とされる。
モルタルまた土砂などと直接接触する接触面積の
確保が問題とされる。
第4図にこの種の金網についての従来例(実開
昭49−111584号公報)を示す。
昭49−111584号公報)を示す。
この金網Aは複数本の鋼線aを撚り合わせて一
本の撚線としたものを菱形状に編成したものであ
る。
本の撚線としたものを菱形状に編成したものであ
る。
〈本考案が解決しようとする問題点〉
前記した複数本の撚線からなる金網Aを例えば
法枠して使用した場合、一本の線材で編成する場
合に比べて、撚線を構成する鋼線aの本数が増え
た分だけ、線材の強度は確かに向上する。
法枠して使用した場合、一本の線材で編成する場
合に比べて、撚線を構成する鋼線aの本数が増え
た分だけ、線材の強度は確かに向上する。
しかし、金網Aを構成する各鋼線aの周面形状
が法面の傾斜方向に沿つて連続した円滑面を形成
しているため、この連続面に鋼線aの長手方向に
沿つて土砂の移動力Fが作用した場合には、鋼線
aの連続面のほとんどが土砂の移動を許容する面
(滑動面)となつてしまい、土砂の崩落を規制す
る面(抵抗面)がごくわずかとなる。
が法面の傾斜方向に沿つて連続した円滑面を形成
しているため、この連続面に鋼線aの長手方向に
沿つて土砂の移動力Fが作用した場合には、鋼線
aの連続面のほとんどが土砂の移動を許容する面
(滑動面)となつてしまい、土砂の崩落を規制す
る面(抵抗面)がごくわずかとなる。
従つて、各鋼線aの連続面を呈する周面は、抵
抗面としてよりも滑動面としてより機能するた
め、土砂の崩落防止効果の点で問題がある。
抗面としてよりも滑動面としてより機能するた
め、土砂の崩落防止効果の点で問題がある。
また、金網Aの製造面では、撚込機を使用して
複数の鋼線aを撚り合わせる工程を経た後に、も
う一度菱形に編成する工程が必要であるから、製
造工程が複数にわたり手間がかかるだけでなく、
鋼線a群のジグザグ状の折曲加工に大きな折曲力
を要するという不都合がある。
複数の鋼線aを撚り合わせる工程を経た後に、も
う一度菱形に編成する工程が必要であるから、製
造工程が複数にわたり手間がかかるだけでなく、
鋼線a群のジグザグ状の折曲加工に大きな折曲力
を要するという不都合がある。
〈本考案の目的〉
本考案は以上の点に鑑みなされたもので、モル
タルまたはコンクリート構造物の下地材として使
用する場合にはモルタルまたはコンクリートとの
付着性に優れ、かつ、法枠材として使用する場合
には土砂の崩落を規制する抵抗面を増大して土砂
の崩落防止効果の高い、金網を提供することを目
的とする。
タルまたはコンクリート構造物の下地材として使
用する場合にはモルタルまたはコンクリートとの
付着性に優れ、かつ、法枠材として使用する場合
には土砂の崩落を規制する抵抗面を増大して土砂
の崩落防止効果の高い、金網を提供することを目
的とする。
〈本考案の構成〉
以下、図面を参照しながら本考案の一実施例に
ついて説明する。
ついて説明する。
〈イ〉 金網
本考案に係る金網1の一例を第1,2図に示
す。この金網1は、金網1を構成する線材2に以
下のような特殊形状を付与した点で従来の金網と
構成が異なる。
す。この金網1は、金網1を構成する線材2に以
下のような特殊形状を付与した点で従来の金網と
構成が異なる。
すなわち、線材2の相対向する片周面に、線材
2の長手方向に沿つて片周面づつ交互に凹部3を
形成したことを特徴とする。
2の長手方向に沿つて片周面づつ交互に凹部3を
形成したことを特徴とする。
この凹部3は、平面部31とこの平面部31の
両端から立ち上がつて形成される段差面32とか
らなる。
両端から立ち上がつて形成される段差面32とか
らなる。
線材2の周面に凹部3群を形成するには、後述
するような簡単な装置を使つて容易に成形でき
る。
するような簡単な装置を使つて容易に成形でき
る。
各凹部3のピツチ、平面部31および段差面3
2の面積は、使用目的に応じて適宜決定する。
2の面積は、使用目的に応じて適宜決定する。
〈ロ〉 金網の製造方法
(1) 凹部形成および波形の形成工程
周面に等ピツチの突起体を設けた歯車状の二つ
の回転ドラム間に、断面円形の鋼線を通過させ
る。
の回転ドラム間に、断面円形の鋼線を通過させ
る。
各回転ドラムは、各回転ドラムの突起体が鋼線
の外周の二方向から交互に加圧するよう構成し、
さらに一方の突起体が加圧しているときに加圧さ
れている鋼線の他面が他方の回転ドラムの周面に
受圧されるよう構成しておく。
の外周の二方向から交互に加圧するよう構成し、
さらに一方の突起体が加圧しているときに加圧さ
れている鋼線の他面が他方の回転ドラムの周面に
受圧されるよう構成しておく。
この回転ドラム間に鋼線を通過させると、鋼線
の周面に前述した特徴の凹部3群が形成される。
の周面に前述した特徴の凹部3群が形成される。
このようにして形成された線材2は、一本の鋼
線でありながら凹部3群の加圧加工によつて線材
2の両側に余肉がはみ出るから、加工前の鋼線の
線径に比べてその厚みを増すことになる。
線でありながら凹部3群の加圧加工によつて線材
2の両側に余肉がはみ出るから、加工前の鋼線の
線径に比べてその厚みを増すことになる。
(2) 線材のジグザグ折曲加工
つづいて、公知の加工機械を使用して線材2を
ジグザグ状に折曲加工する。
ジグザグ状に折曲加工する。
一般的には、回転する板体の周面に線材2をス
パイラル状に巻き付けながら線材2を略ジグザグ
状に折曲加工する方法が知られている。
パイラル状に巻き付けながら線材2を略ジグザグ
状に折曲加工する方法が知られている。
線材2の折曲加工ピツチは、凹部3のピツチよ
りも大きい間隔とする。
りも大きい間隔とする。
略ジグザグ状に折曲加工された線材2は、折曲
加工に使用した板体の厚さ分だけ厚みを増すこと
になる。
加工に使用した板体の厚さ分だけ厚みを増すこと
になる。
(3) 菱形編成工程
略ジグザグ状に折曲加工した線材2に別途の線
材2を順次絡み込みながら、菱形の編目の金網1
を編成する。
材2を順次絡み込みながら、菱形の編目の金網1
を編成する。
編成された線材2の凹部3はその全部を同一方
向に向けて形成することも可能であり、また各凹
部3を線材2の周面方向に沿つて螺旋状に配置し
て形成することも可能である。
向に向けて形成することも可能であり、また各凹
部3を線材2の周面方向に沿つて螺旋状に配置し
て形成することも可能である。
〈ハ〉 使用例
[法枠材としての使用](第2,3図)
前記構造の金網1を法枠材として使用した場合
について説明する。
について説明する。
法枠材となる金網1を法面に敷設して固定した
後、この金網1が隠れるまで土砂4を搬入する。
後、この金網1が隠れるまで土砂4を搬入する。
金網1を構成する各線材2は、法面の傾斜方向
Bに対し交差するよう配置するのが一般的であ
る。
Bに対し交差するよう配置するのが一般的であ
る。
したがつて、土砂4の崩落力は線材2に作用す
るわけであるが、本考案に係る金網1は線材2の
平滑な曲面が不連続に形成されているため、土砂
4の移動が規制される。
るわけであるが、本考案に係る金網1は線材2の
平滑な曲面が不連続に形成されているため、土砂
4の移動が規制される。
土砂4の移動を規制できる具体的な理由として
は、線材2の厚みが増して土砂4の支持面積が増
加したこと、および土砂4の移動方向と交差する
方向に段差面32が形成してあることにより、線
材2と平行に移動しようとする土砂4の移動力F
に対してはこの段差面32が土砂4の移動を規制
する抵抗面となつて土砂4の移動を規制し、また
法面の傾斜方向Bに移動しようとする土砂4に対
しては平面部31などの線材2の大部分の周面が
抵抗面となつて、土砂4の崩落を規制するためで
ある。
は、線材2の厚みが増して土砂4の支持面積が増
加したこと、および土砂4の移動方向と交差する
方向に段差面32が形成してあることにより、線
材2と平行に移動しようとする土砂4の移動力F
に対してはこの段差面32が土砂4の移動を規制
する抵抗面となつて土砂4の移動を規制し、また
法面の傾斜方向Bに移動しようとする土砂4に対
しては平面部31などの線材2の大部分の周面が
抵抗面となつて、土砂4の崩落を規制するためで
ある。
[コンクリート構造物の下地材としての使用]
本考案に係る金網1を吹き付けモルタルまたは
コンクリートなどの下地材として使用した場合に
は、金網1を構成する線材2の周面が不連続に加
圧されて加工前の線径より厚みを増して形成され
るので、周面が連続した平滑面を有する線材で編
成した金網と比べてモルタルまたはコンクリート
との付着面積(表面積)が増加するから、金網1
とモルタルまたはコンクリートとの付着性が良好
となる。
コンクリートなどの下地材として使用した場合に
は、金網1を構成する線材2の周面が不連続に加
圧されて加工前の線径より厚みを増して形成され
るので、周面が連続した平滑面を有する線材で編
成した金網と比べてモルタルまたはコンクリート
との付着面積(表面積)が増加するから、金網1
とモルタルまたはコンクリートとの付着性が良好
となる。
〈本考案の効果〉
本考案は以上説明したようになるから次のよう
な効果を得ることができる。
な効果を得ることができる。
(イ) 金網を構成する線材の周面の片滑面が不連続
に形成されているので、金網を法枠材として使
用した場合、線材のほとんどの周面が土砂の滑
落を阻止できる抵抗面となる。
に形成されているので、金網を法枠材として使
用した場合、線材のほとんどの周面が土砂の滑
落を阻止できる抵抗面となる。
したがつて、本考案に係る金網は従来の金網
のように複数本の撚線を編成したものや、単に
ジグザグ状に成形した線材からなる金網に比べ
て、土砂の滑落防止効果に著しく優れる。
のように複数本の撚線を編成したものや、単に
ジグザグ状に成形した線材からなる金網に比べ
て、土砂の滑落防止効果に著しく優れる。
(ロ) 金網をモルタルやコンクリートなどを吹き付
ける下地材として使用する場合には、金網を構
成する線材の周面が不連続に形成されて加工前
の線径に比べて厚みを増して形成されるから、
従来の金網と比べて付着面積が増大し、モルタ
ルやコンクリートなどとの付着性が良好とな
る。
ける下地材として使用する場合には、金網を構
成する線材の周面が不連続に形成されて加工前
の線径に比べて厚みを増して形成されるから、
従来の金網と比べて付着面積が増大し、モルタ
ルやコンクリートなどとの付着性が良好とな
る。
(ハ) 金網を構成する線材の線形および凹部が規則
的に形成されて美観性に優れるから、一般フエ
ンスや各種の用途に供することができ、汎用性
が広い。
的に形成されて美観性に優れるから、一般フエ
ンスや各種の用途に供することができ、汎用性
が広い。
(ニ) 複数の撚線を編成した従来の金網の場合に
は、撚線をジグザグ状に加工する折曲加工を行
うとき大きな加工力を必要とするだけでなく、
数度にわたる撚り加工を行わなければならず、
金網の製作に手数がかかり大変面倒であつた。
は、撚線をジグザグ状に加工する折曲加工を行
うとき大きな加工力を必要とするだけでなく、
数度にわたる撚り加工を行わなければならず、
金網の製作に手数がかかり大変面倒であつた。
これに対し、本考案の場合には金網を編成す
るにあたつて工程数を増やすことなく容易に金
網を製作できる。
るにあたつて工程数を増やすことなく容易に金
網を製作できる。
第1図:本考案に係る金網の全体図、第2図:
金網を構成する線材の拡大図、第3図:金網を法
枠材として使用した場合の説明図、第4図:従来
の金網の説明図。
金網を構成する線材の拡大図、第3図:金網を法
枠材として使用した場合の説明図、第4図:従来
の金網の説明図。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 略ジグザグ状に折曲された線材を用いて菱形の
編目に編成してなる金網において、 線材の相対向する片周面に、線材の長手方向に
沿つて片周面づつ交互に圧潰部を有することを特
徴とする、 金網。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3488184U JPS60146544U (ja) | 1984-03-13 | 1984-03-13 | 金網 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3488184U JPS60146544U (ja) | 1984-03-13 | 1984-03-13 | 金網 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60146544U JPS60146544U (ja) | 1985-09-28 |
| JPS6317543Y2 true JPS6317543Y2 (ja) | 1988-05-18 |
Family
ID=30538662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3488184U Granted JPS60146544U (ja) | 1984-03-13 | 1984-03-13 | 金網 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60146544U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6545011B2 (ja) * | 2014-11-28 | 2019-07-17 | 日鉄建材株式会社 | 波形線材製造装置及び製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS49111584U (ja) * | 1973-01-26 | 1974-09-24 |
-
1984
- 1984-03-13 JP JP3488184U patent/JPS60146544U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60146544U (ja) | 1985-09-28 |
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