JPS6317511B2 - - Google Patents

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JPS6317511B2
JPS6317511B2 JP54098109A JP9810979A JPS6317511B2 JP S6317511 B2 JPS6317511 B2 JP S6317511B2 JP 54098109 A JP54098109 A JP 54098109A JP 9810979 A JP9810979 A JP 9810979A JP S6317511 B2 JPS6317511 B2 JP S6317511B2
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JP
Japan
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sludge
wastewater
pulp
aluminum
treatment
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JP54098109A
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English (en)
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JPS5624089A (en
Inventor
Tetsuro Mukai
Hiroshi Yoshiki
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はパルプ排水の凝集処理法に関し、更に
詳しくは、無機アルミニウム塩を凝集剤とするパ
ルプ工場排水の凝集沈澱処理方法において生成し
たスラツジを酸性液で処理し、スラツジ中のアル
ミニウム分を凝集剤として再生回収し、この再生
凝集剤を酸性液処理スラツジと共に凝集沈澱処理
に再使用するパルプ工場排水の連続的処理方法に
関する。 砕木パルプ、リフアイナーメカニカルパルプ、
サーモメカニカルパルプ、ケミグラウンドパル
プ、故紙パルプ、セミケミカルパルプ、サルフア
イトパルプ、クラフトパルプ、アルカリパルプ等
のパルプ化工程排水、これらパルプの洗滌廃水、
晒工程におけるアルカリ抽出排水、塩素化排水及
び一部の抄紙工程排水等を含むパルプ工場排水
(以下パルプ排水という)については現在環境保
全対策上各種の浄化法が適用されている。そして
種々のパルプ化工程、漂白工程で溶出したリグニ
ンはそれらの工程から排出される排水の主要な汚
染原因物質であり、排水の主要な着色原因となつ
ているが、リグニンを生物学的処理によつて除去
することは困難なので、リグニンが主要な汚染源
であるパルプ排水は通常凝集沈澱によつて行なわ
れている。 クラフトパルプ工場排水を一例にとつてみる
と、排水中のリグニン系の汚染源物質は種々の化
学処理を受けているために、かなり親水性であり
通常の凝集処理では処理効果が低いという難点が
あつた。その為従来法では凝集剤としてアルミニ
ウム系化合物、鉄塩系化合物が用いられ、通常は
硫酸アルミニウム(硫酸バンド)を排水に添加し
この液のPHを水酸化カルシウムなどの凝集補助剤
で中性に調整して水酸化アルミニウムを生成させ
て有機性コロイドを吸着させる方法が採られてい
る。又発生したスラツジは過性が悪く、普通の
フイルター等では処理効果もあがらず、遠心分離
器を用いて分離しなければならないが、その場合
でも多量の過助剤を添加しなければならないと
いう欠点があつた。更に上記方法ではパルプ排水
の処理効率が悪いばかりでなく、スラツジを燃焼
処理した焼却残渣が酸にもアルカリにも不活性な
アルミナを含むことになるので、廃棄処分にせざ
るを得なかつた。このためこのような凝集沈澱処
理方法では、添加する凝集剤の費用及び焼却残渣
の廃棄作用が嵩むだけでなく、焼却残渣の廃棄が
公害問題からその廃棄場所及び廃棄方法などで多
くの制約を受け、紙パルプ工業の大きな問題とな
つている。 ところで、前記問題に関連する先行技術として
上水、用水などの凝集沈澱処理により生成したア
ルミニウムスラツジ又は鉄スラツジは、そのまま
硫酸又は塩酸処理することによりスラツジの過
性が向上し、しかもアルミニウム塩凝集剤あるい
は鉄塩凝集剤が有効に回収される(特公昭38−
24138号公報、特公昭45−33593号公報参照)こと
が知られている。しかしながら、この従来法をパ
ルプ排水の処理に適用した場合、スラツジの硫酸
又は塩酸処理溶解分に有機酸、樹脂状物質などの
有機物質が溶解し、これをそのまゝパルプ排水の
凝集剤として再使用すると、新らしい試薬を用い
た場合にくらべて凝集効果が著しく低下するとい
う欠点があることを本発明者等は知見した。 本発明者等は凝集剤再生循環方法をパルプ排水
の処理に適用するため、多角的に検討したところ
パルプ凝集沈澱スラツジをパルプ漂白工程の塩素
段排水で酸性処理し、スラツジ中のアルミニウム
分を凝集剤として再生回収し、しかも再生凝集剤
を酸性液処理スラツジと共にパルプ排水処理に再
使用してみたところ驚くべきことには凝集処理効
果が著るしく改善されるという事実を知見した。 本発明は前記知見に基づいてなされたもので、
その目的は前記した従来のパルプ排水処理方法の
問題点を解決し、処理効率が高くしかも凝集剤の
再生循環を可能にしたパルプ排水処理方法を提供
することである。 本発明について概説すると、本発明は無機アル
ミニウム塩を凝集剤とするパルプ排水の凝集沈澱
処理方法において、凝集沈澱により生成したスラ
ツジの少なくとも一部に酸性液を添加し、スラツ
ジのPHを3.5以下として、該スラツジ中の水酸化
アルミニウムを凝集剤として再生し、この再生凝
集剤を含む該酸性液処理スラツジを凝集沈澱処理
に使用することを特徴とするパルプ排水の凝集沈
澱処理法である。 本発明の基本的な着想はこれを以下のように要
約することができる。 凝集沈澱により生成したスラツジ中の水酸化ア
ルミニウムは酸及びアルカリに可溶である。従つ
てスラツジ中の水酸化アルミニウムは、硫酸又は
塩酸等の酸添加処理によつて硫酸アルミニウム、
又は塩化アルミニウムとして、回収が可能であ
る。 Al2(SO43+60H-→2Al(OH)3+3SO2- 4
(凝集) 2Al(OH)3+3H2SO4→Al2(SO43+6H2O
(回収) Al(OH)3+3HCl→AlCl3+3H2O (回収) すなわち凝集沈澱処理によつて生成する水酸化
アルミニウムの溶解度はPHと密接な関係があり、
そのPHが5.5〜8.0の範囲内では溶解度は著るしく
小さく、PHがこの範囲を出ると急激に溶解度が増
加することから、本発明はスラツジ中のアルミニ
ウム分を酸性領域において回収再使用するもので
ある。すなわち凝集沈澱スラツジに工程廃硫酸、
パルプ漂白工程からの塩素段排水等の酸性液を添
加混合し処理PHを3.5以下に調整すると、スラツ
ジ中のアルミニウム分はアルミニウム塩として上
澄水中に抽出される。その結果を第1図に示す。
第1図は凝集沈澱スラツジに廃硫酸又は塩素段排
水を添加混合し、60rpmで1分間撹拌後約1時間
静置して、上澄水中のアルミニウム塩をAl2O3
して重量法で定量し、抽出処理前のスラツジ中の
水酸化アルミニウムをAl2O3に換算して基準と
し、スラツジ処理PHとアルミニウム塩の回収率と
の関係についてプロツトしたものであり、縦軸に
アルミニウム塩(Al2O3換算)再生量を、横軸に
PHを採りそれら両者の関係をグラフとして示した
ものである。図中〇は漂白工程の塩素段排水添
加、●は廃酸添加についての結果である。 第1図から明らかなように、凝集沈澱スラツジ
のPHを下げれば下げる程、アルミニウム塩の抽出
再生量は増加し、又酸源として使用する漂白塩素
段排水と廃硫酸はアルミニウム塩抽出再生量にお
いて両者の差は殆んど認められない。従つて酸源
としては、漂白塩素段排水(通常PH1.8〜2.2)を
使用するのが得策であり、酸性液処理時のPHを
3.5以下好ましくは3.0以下にする。抽出PHを3.5に
したときスラツジ中のアルミニウム分は約15%抽
出され、PH3.0の時には約25%が抽出される。凝
集沈澱スラツジからのアルミニウム分抽出用酸源
としては、パルプ漂白工程から排出される塩素段
排水を使用する外に、その他アルカリ金属塩素酸
塩の還元による二酸化塩素製造工程からの廃硫酸
及びボイラー用水用のイオン交換樹脂の塩酸洗滌
時の廃塩酸も使用可能である。凝集沈澱スラツジ
の酸性液処理によつて再生回収されたアルミニウ
ム塩は酸性液処理スラツジとともに全量再循環さ
れるが、この場合酸性液処理スラツジは凝集沈澱
の際の核となつてフロツクの粗大化、フロツクの
沈降性の改善、有機性色度成分の吸着に著効を示
すものと考えられる。 本発明方法の好ましい具体例のフローシートを
示す第2図を参照して本発明方法を具体的に説明
すると、先ず被処理パルプ排水1を混合槽2に導
入し、これに硫酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、
水酸化アルミニウム、アルミン酸ナトリウムなど
のアルミニウム塩凝集剤3を添加しPHを4.5〜8.0
に調整し水酸化アルミニウムのフロツクに排水中
の有機物を吸着せしめる。有機物が吸着凝集した
処理排水4を次にクラリフアイヤー5に送り凝集
物を沈降分離させ、上澄水6は中和後放流する。
次にスラツジ7はスラツジピツト8に蓄えられ、
その少なくとも一部、例えば30〜70%は酸性液処
理槽11に送られて処理され、残部は脱水機9で
脱水され投棄又は焼却処理される。 酸性液処理槽11に送られたスラツジはパルプ
漂白段塩素排水12及び/又は廃酸13を添加混
合しPH3.5以下において酸性液処理されアルミニ
ウム分を例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニ
ウムとして再生回収し、回収アルミニウム塩と酸
性液処理されたスラツジを含む混合液14はその
ままパルプ排水1中に混入され再使用される。従
つて本発明方法に従えば、スラツジ中の水酸化ア
ルミニウムを凝集剤であるアルミニウム塩に再生
して循環再使用できるばかりでなく、酸性液処理
スラツジが凝集沈澱処理の際の核となつてフロツ
クの沈降性を改善しパルプ排水処理において著効
を示すものであり、また経済的効果も大きい。 次に本発明を実施例により詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例によつて何らの制限をも
受けるものではない。 実施例 パルプ排水の凝集沈澱処理スラツジ160ml(固
型分濃度2.3,3.8,6.7重量%の3種類)に漂白塩
素段排水(PH1.9、COD244ppm、SS26ppm、色
度300ppm)を1混合してPHを3.0として、この
混合液を1分間ジヤーテスターで撹拌して塩化ア
ルミニウムを抽出再生した。この再生液と酸性液
処理スラツジをパルプ排水1に240ml混合し、
硫酸アルミニウムの添加率を変化させPH5.0、一
次撹拌120rpm、1分間、二次撹拌40rpm、1分
間の条件で凝集沈澱を行つた。なおスラツジを循
環しない現状法を比較例として示した。結果を次
表に示した。
【表】
【表】 表中バンド比として表わされる硫酸アルミニウ
ムの添加指数はパルプ排水中のCOD濃度にスラ
イドさせて硫酸アルミニウムを添加して、通常14
%Al2O3とCOD濃度との比で表したものである。 前記表の結果よりパルプ排水を現状の方法すな
わち比較例で凝集沈澱処理する場合にCODを40
%以上、色度を80%以上除去するためには、硫酸
アルミニウムの添加率(指数)は、1.3程度(14
%Al2O3/COD)必要であるが、本発明によれば
硫酸アルミニウムの添加指数は0.75〜1程度で現
状と同程度のCOD、色度除去効果を表す。すな
わちこの効果はスラツジ中の水酸化アルミニウム
が塩素段排水処理によつて塩化アルミニウムとし
て回収されたこと、及び酸性液処理スラツジが凝
集沈澱の核として効を奏していることによる。従
つて現状使用中の硫酸アルミニウムは本発明の適
用により25%程度使用量を減少させることが可能
である。又前記表よりCOD,SS,色度の除去効
果はスラツジ濃度が高くなればなるほどアルミニ
ウム分の抽出再生量が多くなるためである。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸添加によるスラツジPHの低下と
Al2O3再生量(%)との関係、第2図は本発明の
好適な実施例のフローシートであつて、図中の符
号は、それぞれ下記のものを示す。 1……パルプ排水、2……混合槽、3……無機
アルミニウム塩(凝集剤)、4……処理排水、5
……クラリフアイヤー、6……上澄水、7……ス
ラツジ、8……スラツジピツト、9……脱水機、
10……スラツジ、11……酸性液処理槽、12
……パルプ漂白段塩素排水、13……廃酸、14
……混合液。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 無機アルミニウム塩を凝集剤とするパルプ排
    水の凝集沈澱処理方法において、凝集沈澱により
    生成したスラツジの少なくとも一部に酸性液を添
    加し、スラツジのPHを3.5以下として、該スラツ
    ジ中の水酸化アルミニウムを凝集剤として再生
    し、この再生凝集剤を含む該酸性液処理スラツジ
    を凝集沈澱処理に使用することを特徴とするパル
    プ排水の凝集沈澱処理法。
JP9810979A 1979-08-02 1979-08-02 Coagulation and sedimentation treatment of waste water of pulp mill Granted JPS5624089A (en)

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JPS5624089A JPS5624089A (en) 1981-03-07
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