JPS63169990A - エポキサイドの製造方法 - Google Patents

エポキサイドの製造方法

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JPS63169990A
JPS63169990A JP167687A JP167687A JPS63169990A JP S63169990 A JPS63169990 A JP S63169990A JP 167687 A JP167687 A JP 167687A JP 167687 A JP167687 A JP 167687A JP S63169990 A JPS63169990 A JP S63169990A
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JP
Japan
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alkane
methane
alkene
epoxide
iso
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JP167687A
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English (en)
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Toshiki Uchiumi
俊樹 内海
Genshi Suzuki
源士 鈴木
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエポキサイドの製造方法に関し、詳しくは特定
の微生物による選択的酸化反応を利用してアルケンを酸
化して対応するエポキサイドを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
メタン資化性菌の有するメタン酸化酵素(メタンモノオ
キシゲナーゼ)は、アルカン、アルケン。
脂環式化合物等を酸化する能力を有することが知られて
いる(特公昭58−31198号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記酵素の基質特異性が低いため、基質となり
得る複数の化合物の混合物を原料として用いた場合、副
産物の生成2反応速度の低下が避けられず、原料として
は単一の化合物が望ましい。
ところが、単一化合物を原料とするためには、原料の精
製を必要とし、製造プロセスの複雑化。
原料価格の上昇が不可避となり、生産物は必然的にコス
トが高くなる。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者らは、メタン資化性菌による選択的な物
質生産について鋭意検討を重ねた結果、n−アルカンお
よび/またはiso−アルカンとアルケンを含む原料混
合物から選択的にアルケンを酸化して対応するエポキサ
イド類を製造できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
すなわち本発明は、(a)炭素数2〜8のn−アルカン
および/またはiso−アルカンならびに(b)炭素数
2〜8のアルケンを含む炭化水素混合物に、電子供与体
の存在下、メタン資化性菌を接触させて該アルケンを選
択的に酸化することを特徴とするエポキサイドの製造方
法ぞ′アイ。
本発明に使用できるメタン資化性菌としては、たとえば
メチロコッカス・カプスラツス(Methylococ
cuscapsulatus)NCIB 11132な
どのメチロコ・ノカス属細菌、メチロモナス・アジレ(
Methylomonas agile)NCIB H
124などのメチロモナス属細菌、メチロモナス・トリ
コスポリウム(Methylosinus trich
osportum)NCIB 11131などのメチロ
シヌス属細菌、メチロATCC27886などのメチロ
バクテリウム属細菌などを挙げることができる。
上記メタン資化性菌を培養するために用いる培地として
は該細菌が十分に増殖しうるものであればよく、通常は
炭素源としてメタン、メタノールなどを用いる。また、
窒素源としては塩化アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸
アンモニウムなど常用のものを使用すればよい。その他
にリン酸、カルシウム塩、マグネシウム塩および微量の
無機塩(第2銅塩、第1鉄塩、コバルト塩など)等を適
宜加える。好適な培地としてホイツテンベリー等の培地
(J、 Gen、 Microbiol、、 61.2
05〜2087+、。
1970年)がある。培地を入れた培養容器の空間はメ
タンと酸素含有ガス(空気など)との混合ガスにて置換
し、該ガスと接触している培地にメタン資化性菌を接種
する。
本発明に用いるメタン資化性菌は好気性細菌であり、そ
の培養は20〜50℃にて好気的条件下に回分培養もし
くは連続培養を行なえばよい。
培養物はそのまま後記する炭化水素原料の酸化反応に使
用することができるが、遠心分離等の操作により固液分
離して得た微生物菌体を用いることが好ましい。さらに
、リン酸緩衝液等の適当な溶液で洗浄し、該溶液に懸濁
した微生物菌体は一層好適である。そのほか、微生物菌
体破砕物、同抽出物等のメタン酸化酵素を含むものを使
用したり、微生物菌体を常法により固定化したもの等を
使用することもできる。ここで、破砕処理は常法により
行なえばよく、たとえば微生物菌体を超音波、フレンチ
プレスなどにより破砕する方法がある。また、抽出処理
は前記破砕処理をしたのち遠心分離を行ない可溶性抽出
物を得る方法などを採用することができる。
上記メタン資化性菌を炭化水素混合物と接触させるにあ
たり、電子供与体を存在させることが必要である。ここ
で電子供与体としてはメチルアルコール、エチルアルコ
ールなどの低級アルコール;ホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、プロピオンアルデヒドなどの低級アルデヒ
ド;ギ酸もしくはギ酸ナトリウムなどのギ酸塩頬;水素
;NADHz;NADPHzなどがある。これらは単独
であるいは組合せて用いる。
次に、原料の炭化水素混合物は、(a)炭素数2〜8の
n−アルカンおよび/またはiso−アルカンならびに
(b)炭素数2〜8のアルケンを含むものである。フル
カン類の例としてはエタン、プロパン、n−ブタン+ 
 fso−ブタン、n−ヘキサン。
iso−ヘキサン、メチルヘキサン、エチルペンクン、
ジメチルペンクン、メチルへブタン、ジメチルヘキサン
などがあり、これらを1種または2種以上含むものであ
る。また、アルケン類の例としてはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、2−ブテン、1−ペンテン、2−メチ
ル−1−ブテン。
1−ヘキセン、■−オクテンなどがあり、これらを1種
または2種以上含むものである。なお、原料中のアルカ
ン類とアルケン類の混合割合は任意であるが、好ましく
はアルケン類をl Q vo1%以上、より好ましくは
20νo1%以上の割合で含むものが好ましい。
上記原料と前記メタン資化性菌を接触させて原料中のア
ルケン類を選択的に酸化する反応は電子供与体の存在下
20〜60℃、好ましくは30〜50℃にて行なう。反
応時間は原料やメタン資化性菌等の種類を考慮して目的
とする酸化反応が十分に行なわれるように設定すればよ
い。
この酸化反応によって得られるエポキサイドの具体例と
してはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、アミレンオキサイドなどがある。
生成したエポキサイドは、相分離、抽出、蒸留。
吸着等の公知の手法を適用して他の原料から容易に分離
、採取することができる。
〔実施例〕
次に、実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例1 ホイソテンベリー等の方法(J、 Gen、 Micr
obiol、。
61、205〜208.1970年)により培地を調製
した。
この培地を700mf容の容器に50m!!入れ、12
0℃で15分間加圧滅菌した。冷却後、気相部をメクン
:空気=1:1の混合ガスで置換し、これにメチロコッ
カス・カプスラツスNCIB 11132株を接種し、
45℃で24時間往復振ffl!(120回分)にて培
養した。
培養終了後、培養液50m6を5ooox、、−。
10分の条件で遠心分離し、さらに2度同一条件で菌体
を遠心洗浄した。なお、菌体の洗浄には5mM塩化マグ
ネシウムを含む20mMリン酸緩衝液(pH7,0)を
用いた。洗浄後、菌体を同緩衝液に540nmにおける
吸光度(oD54゜)が2となるように懸濁した。
この菌体懸濁液1mlを10m6容試験管に入れ、ゴム
栓で密栓した。次いでこれにプロピレン20%、プロパ
ン80%からなる混合ガス5rr11を原料として封入
し、さらにギ酸ナトリウムを50mMとなるように添加
し、45℃で30分間往復振盪(200回/分)した。
反応終了後、生産物をガスクロマトグラフィーで同定、
定量した。その結果、280 n mol/ml/mi
n。
のプロピレンオキサイドが生産され、プロパツール類、
アセトンなどは検出されなかった。
比較例1 原料としてプロパン5 mlを封入したこと以外は実施
例1と同様に行なった。その結果、120n mol/
ml/min、のプロパツール類が生産された。
実施例2 原料として40%プロピレン、60%プロパンからなる
混合ガス5 mlを用い、かつメタン資化性菌としてメ
チロモナス属細菌、メチロシスチス属細菌、メチロシヌ
ス属細菌およびメチロバタテリウム属細菌のそれぞれの
菌体懸濁液(ODsa。
−2)を用いて実施例1と同様の方法により反応を行な
った。
生産物の同定、定量結果を第1表に示した。表から明ら
かなように、いずれの場合もプロピレンオキサイドが選
択的に生産され、プロパツール類。
アセトンは全く生産されなかった。
−】ヨ」−二L− プロピレンオキサイド ′ 生 物       生産n (n mol/ml
/min、)メチロモナス・7シレ NCIB  11
124                 7 0メチ
ロシスチス・バルバム NCIB 11129    
            3 0メチロシヌス・トリコ
スポリウム NCIB 11131         
    7 0メチロノでクテリウム・オルガノフィラ
ム 八TCC2788650実施例3 原料として1−ブテンj30%8 n−ブタン40%、
 iso−ブタン30%からなるY昆合ガス0.1m(
!n mol/ml/min、のブチレンオキサイドが
生産され、ブタノール類は検出されなかった。
比較例2 原料としてれ一ブタン5mpを用いたこと以外は実施例
1と同様に反応を行なった。その結果、60n mot
/ml/min、のブタノール類が生産された。
実施例4 原料としてエタン80%、プロピレン20%からなる混
合ガス5 mlを用いたこと以外は実施例1と同様に反
応を行なった。その結果、95n mol/ml/mi
n。
のプロピレンオキサイドが生産され、エタノールは検出
されなかった。
実施例5 原料とし、てn−ブタン80%、プロピレン20%から
なる混合ガス5 mlを用いたこと以外は実施例1と同
様に反応を行なった。その結果、360n mol/m
l/min、のプロピレンオキサイドが生産され、ブタ
ノール類は検出されなかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、アルカン類とアルケン類を含む混合原
料から微生物を利用して選択的にエポキサイド類を製造
することができる。したがって、原料の精製を必要とし
ないため、本発明の方法は実用性に高いものである。エ
ポキサイドは化学原料として広い用途を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)炭素数2〜8のn−アルカンおよび/また
    はiso−アルカンならびに(b)炭素数2〜8のアル
    ケンを含む炭化水素混合物に、電子供与体の存在下、メ
    タン資化性菌を接触させて該アルケンを選択的に酸化す
    ることを特徴とするエポキサイドの製造方法。
  2. (2)メタン資化性菌がメチロコッカス属、メチロモナ
    ス属、メチロシヌス属、メチロシスチス属およびメチロ
    バクテリウム属のうちのいずれかに属するものである特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)電子供与体が低級アルコール、低級アルデヒド、
    ギ酸もしくはその塩、水素、NADH_2およびNAD
    PH_2の中から選ばれたものである特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
JP167687A 1987-01-09 1987-01-09 エポキサイドの製造方法 Pending JPS63169990A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS553792A (en) * 1978-04-14 1980-01-11 Exxon Research Engineering Co Epoxidizing of lower alphaaolefine
JPS61280290A (ja) * 1985-06-03 1986-12-10 Idemitsu Kosan Co Ltd ハロエポキサイドの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS553792A (en) * 1978-04-14 1980-01-11 Exxon Research Engineering Co Epoxidizing of lower alphaaolefine
JPS61280290A (ja) * 1985-06-03 1986-12-10 Idemitsu Kosan Co Ltd ハロエポキサイドの製造方法

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