JPS63167261A - 酸素センサ素子の製造方法 - Google Patents

酸素センサ素子の製造方法

Info

Publication number
JPS63167261A
JPS63167261A JP61311195A JP31119586A JPS63167261A JP S63167261 A JPS63167261 A JP S63167261A JP 61311195 A JP61311195 A JP 61311195A JP 31119586 A JP31119586 A JP 31119586A JP S63167261 A JPS63167261 A JP S63167261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
element body
solid electrolyte
electrolyte material
oxygen sensor
uneven layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61311195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0650297B2 (ja
Inventor
Fujio Ishiguro
石黒 不二男
▲楢▼原 卓美
Takumi Narahara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP61311195A priority Critical patent/JPH0650297B2/ja
Priority to US07/134,985 priority patent/US4835009A/en
Priority to DE19873743590 priority patent/DE3743590A1/de
Publication of JPS63167261A publication Critical patent/JPS63167261A/ja
Publication of JPH0650297B2 publication Critical patent/JPH0650297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4073Composition or fabrication of the solid electrolyte
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/9041Metals or alloys
    • H01M4/905Metals or alloys specially used in fuel cell operating at high temperature, e.g. SOFC
    • H01M4/9058Metals or alloys specially used in fuel cell operating at high temperature, e.g. SOFC of noble metals or noble-metal based alloys
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、酸素センサ素子の製造方法に係り、特にセン
サの応答性や凹凸層の密着性等を高めた酸素センサ素子
を有利に製造する方法に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来から、ジルコニア磁器等の酸素イオン伝導性の固体
電解質を用いて、酸素濃淡電池の原理により、自動車等
の内燃機関より排出される、被測定ガスとしての排気ガ
スの酸素濃度を検知し、かかる内燃機関の空燃比を制御
することが知られている。
而して、この種の酸素濃度検出器たる酸素センサにあっ
ては、センサ素子として、有底円筒形状等の形状を有す
る固体電解質体の内外面に所定の電極を設け、そしてそ
の内側の電極を大気に接触せしめて、基準酸素濃度の基
準ガスに晒される基準電極とする一方、外側の電極を被
測定ガスである排気ガスに晒して、測定電極とする構造
を採用するものであって、それら基準電極と測定電極と
の間の酸素濃度の差に基づく起電力を検知することによ
り、かかる排気ガス中の酸素濃度を測定しているのであ
る。
ところで、従来のこの種の酸素センサにあっては、その
主要な要素である所定の酸素イオン伝導性の固体電解質
からなる所定形状の素子本体と、その表面に設けられた
複数の電極とを含む酸素センサ素子において、被測定ガ
スたる高温の排気ガスの作用を受けて、測定電極が素子
本体から剥がれ、センサ機能が劣化する等の問題を解消
するために、例えば特開昭56−160653号公報等
に明らかにされているように、固体電解質の凹凸層を素
子本体上に一体的に形成せしめ、それらの間の付着強度
を高める技術が提案されており、また、そのような凹凸
層の上に測定電極を形成せしめた後、更にその上に多孔
質なセラミック保護コーティング層を形成して、かかる
測定電極を排気ガスから保護し、その耐久性を向上せし
めようとする試みが検討されている。
しかしながら、このような凹凸層は、予め成形された酸
素センサ素子の素子本体の所定の部位に対して、スプレ
ー法やディッピング法等にて形成され、その後、焼成に
より素子本体と一体的な構造とされることとなるが、未
焼成の凹凸層の密度は素子本体(成形体)の密度よりも
低く、そのため、焼成後における凹凸層には開気孔が多
数存在することとなり、そしてこの開気孔の存在によっ
て、センサとしての使用中に、それら開気孔内のガスの
置換に時間がかかることとなって、センサの応答性、即
ち被測定ガス中の酸素濃度(分圧)に対応して出力され
る起電力を感知する速度が悪くなる問題を内在している
のである。
ここにおいて、本発明は、かかる事情に鑑みて為された
ものであって、その目的とするところは、酸素センサ素
子の素子本体表面に形成される凹凸層を緻密な構造と為
して、センサの応答性を向上せしめた酸素センサ素子を
有利に製造し得る方法を提供することにあり、また他の
目的とするところは、かかる凹凸層上に形成される保護
コーティング層の付着強度も同時に高め、更には素子本
体の強度や、該素子本体と凹凸層との間の密着力等も向
上せしめた酸素センサ素子を製造し得る方法を提供する
ことにある。
(解決手段) すなわち、本発明は、上記の如き目的を達成するために
、所定の酸素イオン伝導性の固体電解質材料からなる素
子本体に形成された凹凸層上に、被測定ガスに晒される
測定電極を設け、更に該測定電極を所定の多孔質コーテ
ィング層にて保護してなる構造の酸素センサ素子を製造
するに際して、該素子本体を構成する固体電解質材料よ
りも焼結性の良い固体電解質材料を用いて、前記凹凸層
を該素子本体の所定の部位に形成し、次いでかがる素子
本体の焼結条件下において、該素子本体と共に一体的に
焼結せしめるようにしたことを特徴とするものである。
このように、本発明は、凹凸層を形成するための固体電
解質材料として、酸素センサ素子の素子本体を形成する
ための固体電解質材料よりも焼結性の良い材料を用い、
そして素子本体と共に一体的に焼結するようにしたもの
であって、これにより、素子本体表面に形成される凹凸
層を、開気孔のない緻密な構造として有利に形成するこ
とが出来たのである。
ところで、かかる酸素センサ素子を構成する素子本体や
、その表面の凹凸層を形成せしめるための酸素イオン伝
導性固体電解質材料としては、公知の各種のものを挙げ
ることが出来るが、本発明では、特にジルコニアに所定
の安定化剤、例えばイツトリア(Y z O3)、カル
シア(CaO)、マグネジ゛ア(MgO)、M化イッテ
ルビウム(y b ZOl)等を配合せしめてなる安定
化若しくは部分安定化ジルコニア材料が、好適に用いら
れることとなる。
なお、このような固体電解質材料には、また、公知の如
く、所定の焼結助剤、例えばカオリン等の粘土や、s 
to、、、A6zO,、FezO=等が配合せしめられ
ることとなる。
そして、本発明では、このような固体電解質材料の中で
、素子本体を形成するための固体電解質材料よりも焼結
性の良好な、換言すれば低温焼結材料となる固体電解質
材料を、凹凸層の形成に用いるものであるが、そのよう
な固体電解質材料の焼結性を変えるには、以下の如き各
種の手段が採用されることとなるのである。
すなわち、凹凸層を形成するのに有効な、焼結性の良好
な低温焼結材料としては、(a)素子本体の固体電解質
材料よりも平均粒径の小さな固体電解質材料、(b)固
体電解質材料の乾式粉砕粉末、(c)素子本体よりも安
定化剤の配合量の少ないジルコニア材料が有利に用いら
れ、またその他、固体電解質材料に配合される焼結助剤
の配合量を多くすることにより、焼結性は向上せしめら
れ、更に素子本体の成形に際して加えられる成形圧力、
例えばラバーブレス圧力を低くすることにより、焼結温
度が上昇することを利用して、凹凸層との間に焼結性に
差異をもたせる等の手段も、適宜に採用可能である。
そして、これら固体電解質材料の中から選択された材料
を用いて、所定形状の酸素センサ素子の素子本体を形成
するには、従来から採用されている、ラバープレス法の
如き加圧成形法等の公知の手法が採用され、それによっ
て、酸素センサ素子の主体となる有底円筒状等の形状の
素子本体が成形されることとなる。
次いで、このような素子本体には、必要に応じて仮焼操
作が施された後、前記固体電解質材料の中から選択され
た凹凸層形成用材料を用いて、スプレー法やディッピン
グ法等の公知の手法を採用して、かかる素子本体の所定
の部位に対して凹凸層が形成されるのである。なお、こ
の凹凸層の厚さやその凹凸形態等は、目的に応じて適宜
に選定されることとなる。
さらに、かくして得られた、所定の凹凸層を形成してな
る素子本体は、公知の、通常の焼成操作手法に従って、
かかる素子本体の焼結条件下において焼成せしめられる
ことにより、該素子本体と共に、凹凸層が一体的に焼結
せしめられるのであり、これによって一体的な焼結体構
造となるのである。即ち、素子本体の焼結条件下におい
て素子本体が焼結せしめられると、かかる素子本体より
も焼結性の良い固体電解質材料からなる凹凸層は、素子
本体の焼結に先立って焼結せしめられるようになるとこ
ろから、かかる凹凸層における開気孔の発生が効果的に
抑制せしめられ得て緻密な構造となり、そして、この凹
凸層がよく焼締まることにより、素子本体の強度も向上
し、また凹凸層と素子本体との密着力も効果的に高めら
れ得ることとなるのである。
かくして得られた凹凸層と素子本体との一体焼結体には
、従来と同様にして、その表面に少なくとも基準電極と
測定電極が形成されることとなるが、少なくとも測定N
hは素子本体の凹凸層上に形成されることとなる。なお
、かかる電極は、所定の白金族金属、例えば白金、ルテ
ニウム、オスミウム、イリジウム、ロジウム、パラジウ
ム等からなる、若しくは白金族金属を主体とする導電性
材料からなる薄膜状の電極として形成されることとなる
。また、この電極の形成は、従来から知られているメッ
キ法、スパッタリング法、電極金属の塩の熱分解による
方法、更には電極金属のペーストを塗布した後、焼成す
る方法等、種々の方法にて行なわれるものである。
さらに、上記のようにして、素子本体の凹凸層上に測定
電極が形成された後、かかる測定電極上には、その耐久
性等の向上を図るために、所定厚さで多孔質のセラミッ
クコーティング層が形成されることとなる。このセラミ
ックコーティング層も、種々なる公知の手法に従って形
成することが可能であるが、一般に、プラズマ溶射やフ
レーム溶射の手法を用いて、セラミック材料を溶射せし
めることによって実施される。なかでも、好適に用いら
れるプラズマ溶射手法にあっては、Ar/NzまたはN
Z /H2のプラズマ炎にて、所定のセラミック材料、
一般的には、スピネル(A1203 ・Mg0)を溶射
することにより、電極上に所定のセラミックコーティン
グ層が形成されるのである。
そして、このようにしてセラミックコーティング層が測
定電極上に形成されたものにあっては、それらコーティ
ング層の付着強度も効果的に高められているのであり、
以て有効な特性を有する酸素センサ素子として、目的と
する酸素センサに組み立てられるのである。
なお、このような本発明に従う手法によって得られる酸
素センサ素子の一例が、第1図(a)及び(b)に示さ
れている。それらの図において、酸素センサ素子2は、
所定の酸素イオン伝導性の固体電解質材料からなる有底
円筒形状の素子本体4の外側表面に測定電極を設ける一
方、その内側表面に、大気等の所定の基準空気に接触せ
しめられる基準電極が設けられてなるものである。
より具体的には、それら測定電極、基準電極の設けられ
た素子本体部分は、第1図(b)に示されているように
、素子本体4の内側表面に基準電極6が設けられている
一方、その外側表面部位に凹凸層8が一体的に形成され
ているのであり、またその凹凸層8の凹凸面には、測定
電極10が形成され、そして更に、該測定電極10上に
、所定厚さで多孔質のコーティング層12が形成された
構造となっているのである。
(実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明に従う代表的な実施例を示すが、本発明が、そのよう
な実施例の記載によって、何等制限的に解釈されるもの
でないことは、言うまでもないところである。
また、本発明は、上述した本発明の詳細な説明並びに以
下の実施例の他にも、各種の態様において実施され得る
ものであり、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、
当業者の知識に基づいて種々なる態様において実施され
るものは、何れも本発明の範晴に属するものであること
が、理解されるべきである。
先ず、94mo1%のZrO,と6mo1%のY、0.
Iの100重量部に対して、A l t023重量部及
び5iOz1重量部を焼結助剤として加えて均一に混合
せしめた後、1000℃×3時間の仮焼を行ない、得ら
れた仮焼物を、ボールミルを用いて20時時間式粉砕し
、次いで得られたスラリーに、バインダとしてポリビニ
ルアルコールを1重量%(対固形分)の割合において加
えた後、スプレードライヤーにて造粒することにより、
50μm程度の粒径の固体電解質材料粉末を製造する標
準手法において、各工程条件を変化せしめることにより
得られた各種の固体電解質材料の焼結温度の変化状態を
調べた。
なお、焼結性は、それぞれの材料から、直径:20龍、
厚さ:3tmのタブレットをラバープレス成形(成形圧
カニ 1 ton /cta” ) シ、そしてその成
形タブレット試料を、焼成温度を種々変化せしめて(但
し、保持時間は5時間の一定とした)焼成し、得られた
焼成試料の開気孔率を測定することにより、調べた。そ
して、開気孔率が0.20%以下の焼成試料を与える時
の温度を焼結温度とした。また、上記標準条件下で得ら
れた固体電解質材料の粉末を用いて成形されたタブレッ
トの焼結温度を基準として、それに対する各試料の焼結
温度の変化幅を調べて、その結果を、それぞれ、第2図
乃至第6図に示した。
a ) 3の・ヒ(1m 上記の湿式粉砕時間を延長して、固体電解質材料の平均
粒径を種々変化せしめた結果、第2図に示されるように
、その平均粒径が小さくなる程、焼結温度が低下し、焼
結性が良好となることが認められた。
b) 砕 法の゛ (LIE) 湿式粉砕操作に代えて、前記仮焼物をボールミルにて乾
式粉砕し、その粉砕時間を種々異ならしめた結果、第3
図に示されるように、湿式粉砕物よりも乾式粉砕物の方
が焼結温度が低く、また乾式粉砕時間に比例して焼結温
度が低くなり、これによって焼結性の調節を行ない得る
ことが認められた。
C)  ン  の・ヒ<1m 前記タブレットをラバープレスするに際して、そのラバ
ープレス圧力を種々変化せしめた結果、第4図に示され
る如く、ラバープレス圧力が低くなると、焼結温度が高
くなることが認められた。
Zr0tに対する安定化剤として用いたY。
0、の添加量を種々変化せしめた結果、第5図に示され
るように、その添加量が増加するに従って、焼結温度も
増大することが認められた。
e)    (Stow)  のF(6゛)ZrO□と
Y2O3からなる固体電解質材料の焼結助剤として用い
られるSto、の添加量を種々変化せしめて得られた粉
末にあっては、第6図に示されるように、そのようなS
in、添加量が増加するに従って、焼結温度が低下せし
められて、焼結性が良好となることが認められた。
次いで、上記の如き事実に基づいて、前記標準組成・操
作に従って得られた造粒物を用いて、第1図に示される
如き、有底円筒形状を呈する素子本体成形体をラバープ
レス成形し、更にその成形体に対して外面研磨を施して
、目的とする素子本体(4)を得る一方、凹凸層用固体
電解質材料として、湿式粉砕条件や乾式粉砕条件を種々
変化させて、焼結温度がかかる素子本体(4)を構成す
る固体電解質材料よりも低い各種の粉末材料を用意し、
そしてそれら粉末材料にバインダ(PVAまたはメチル
セルロース)と水を加えて、各種のスラリー液を調製し
、そしてそれらスラリー液を用いて、前記素子本体(4
)の外周面に対して、スプレー法若しくはディッピング
法にて、凹凸層(8)を所定厚さで塗着形成した0次い
で、この凹凸N(8)が塗着された素子本体(4)を1
゜0℃で1時間乾燥せしめた後、500℃の温度に加熱
してバインダを除去し、更にその後、素子本体(4)の
焼結温度下において、5時間焼成を行なった。
かくして得られた凹凸層(8)が一体的に外周面に形成
されてなる素子本体(4)について、その表面層(凹凸
層8)の焼締り具合を、試料断面のSEM写真で確認し
た。そして、この焼結体の内外面に、それぞれ白金電極
を常法に従って付与し、焼付けた後、保護層として、ス
ピネルを凹凸層(8)上に形成された測定電極(10)
上に一定厚さで溶射せしめることにより、第1図に示さ
れる如き酸素センサ素子(2)の各種のものを得た。
かくして得られた各種の酸素センサ素子を用いて、それ
ぞれ、第7図に示されるように組み立てて、酸素センサ
とした後、自動車エンジンに第8図の如く取り付けて、
それぞれの応答速度を測定した。
なお、第7図において、20は、酸素センサ素子2の測
定電極(10)にコンタクトパツキン22を介して接続
せしめられるハウジングであり、このハウジング20の
先端部分に取り付けられて、被測定ガス中に挿入せしめ
られるルーパー24を設けた保護カバー26内に、酸素
センサ素子2が収容されるようになっている。また、ハ
ウジング20の背部にはキャップ28が設けられ、この
キャップ28内に収容された絶縁碍子30にて、酸素セ
ンサ素子2が押圧、保持されており、それら酸素センサ
素子2と絶縁碍子30との間に設けられた信号用電極3
2を介して、リード線34が酸素センサ素子2の内面に
形成された基準電極(6)に接続せしめられている。な
お、36はゴム栓であり、38.40及び42は、それ
ぞれ空気孔、皿バネ、リード線かしめ金具である。
また、第8図において、44はガソリンエンジンであり
、その排気管46に対して第7図の構造の酸素センサ素
子48が取り付けられている。そして、この酸素センサ
素子48からのセンサ出力が記録計50に導かれるよう
になっている。また、この記録計50には、λ設定ユニ
ット52からのλ切換えタイミング信号が入力せしめら
れるようになっている一方、このλ設定ユニット52か
らの信号がエンジンコントロールユニット54に入力さ
れ、そしてこのエンジンコントロールユニット54から
の信号に基づいて、ガソリンエンジン44が制御される
ようになっている。
さらに、応答速度は、下記並びに第9図に示される如き
条件下において、その応答時間:TRL(t)を測定す
ることによって行なった。
廠藩鯵凱五足条註 ガソリンエンジン;4気筒1500cc工ンジン回転数
:1200rprn ガス温度:450±30℃ ’rllt : t sec かくして得られたそれぞれの酸素センサ素子についての
結果を、第10図に示すが、それから明らかなように、
凹凸層(8)の焼結温度と素子本体(4)の焼結温度と
の差が大きくなる程、応答時間:T”lltが短くなる
ことが認められ、この結果、その応答性が著しく向上せ
しめられることは明らかである。
また、それぞれの酸素センサ素子における素子本体(4
)と凹凸層(8)との間の密着性を調べるために、落下
テストを行ない、かかる凹凸層(8)の剥離の有無につ
いて調べたところ、下表の如くなり、凹凸層の焼結温度
と素子本体の焼結温度との差が30℃以上となると、落
下テストでの剥離が認められず、素子本体と凹凸層との
密着性が著しく良好であることが明らかとなった。
(註) ×・・・剥離発生 △・・・僅かに剥離 ○・・・剥離なし なお、この実施例では、素子本体(4)を与える成形体
に、凹凸層(8)を形成せしめるための固体電解質材料
を塗着しているが、その成形体を一度焼成してから、か
かる凹凸層形成用固体電解質材料を塗着して、その全体
を成形体の焼結温度で焼成するようにすることも可能で
ある。この場合は、凹凸層形成用固体電解質材料の焼結
温度は、より低い程好ましいのである。例えば、成形体
の焼結温度が1480℃のものを1150℃で予め焼成
した例にあっては、この仮焼成のないものよりも約30
℃以上焼結性の良い凹凸層形成用材料を用いることが好
ましいのであり、これによって形成される凹凸層が焼締
まると同時に、該凹凸層と素子本体との間を完全に一体
化せしめることが出来るのである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従って、素子
本体を構成する固体電解質材料よりも焼結性の良い固体
電解質材料を用いて、凹凸層を形成し、そしてかかる素
子本体の焼結条件下において、該素子本体と共に凹凸層
を一体的に焼結せしめることにより、得られる酸素セン
サ素子の応答性を効果的に向上せしめることが出来るこ
ととなったのであり、また凹凸層の密着性も向上され、
更には素子本体の強度も有利に高められ得ることとなっ
たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って得られる酸素センサ素子の一
例を示すものであって、(a)はその半箱断面図であり
、(b)は(a)におけるA部分の拡大図であり、第2
図乃至第6図は、それぞれ、実施例において得られた平
均粒径、乾式粉砕時間、ラバープレス圧力、Y2O3添
加量及びSin、添加量に対する焼結温度変化を示すグ
ラフであり、第7図は、実施例において用いられた酸素
センサ素子の組立構造を示す半裁断面図であり、第8図
は、実施例において用いられた応答速度測定システムを
示す説明図であり、第9図は、そのような応答速度測定
条件を示すグラフであり、第10図は、実施例において
得られた凹凸層と素子本体との焼結温度差と、応答時間
との関係を示すグラフである。 2:酸素センサ素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定の酸素イオン伝導性の固体電解質材料からな
    る素子本体に形成された凹凸層上に、被測定ガスに晒さ
    れる測定電極を設け、更に該測定電極を所定の多孔質コ
    ーティング層にて保護してなる構造の酸素センサ素子を
    製造するに際して、該素子本体を構成する固体電解質材
    料よりも焼結性の良い固体電解質材料を用いて、前記凹
    凸層を該素子本体の所定の部位に形成し、次いでかかる
    素子本体の焼結条件下において、該素子本体と共に一体
    的に焼結せしめることを特徴とする酸素センサ素子の製
    造方法。
  2. (2)前記凹凸層が、前記素子本体の固体電解質材料よ
    りも平均粒径の小さな固体電解質材料を用いて形成され
    る特許請求の範囲第1項記載の酸素センサ素子の製造方
    法。
  3. (3)前記凹凸層を形成するための固体電解質材料が、
    乾式粉砕粉末である特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の酸素センサ素子の製造方法。
  4. (4)前記固体電解質材料が、ジルコニアに所定の安定
    化剤を配合せしめてなる安定化若しくは部分安定化ジル
    コニア材料であり、且つ前記凹凸層が、前記素子本体よ
    りも少ない安定化剤を用いたジルコニア材料にて形成さ
    れる特許請求の範囲第1項乃至第3項の何れかに記載の
    酸素センサ素子の製造方法。
  5. (5)前記安定化剤がイットリアである特許請求の範囲
    第4項記載の酸素センサ素子の製造方法。
JP61311195A 1986-12-27 1986-12-27 酸素センサ素子の製造方法 Expired - Lifetime JPH0650297B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61311195A JPH0650297B2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27 酸素センサ素子の製造方法
US07/134,985 US4835009A (en) 1986-12-27 1987-12-18 Method of producing oxygen sensing element
DE19873743590 DE3743590A1 (de) 1986-12-27 1987-12-22 Verfahren zur herstellung eines sauerstoff-fuehlelements

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61311195A JPH0650297B2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27 酸素センサ素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63167261A true JPS63167261A (ja) 1988-07-11
JPH0650297B2 JPH0650297B2 (ja) 1994-06-29

Family

ID=18014240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61311195A Expired - Lifetime JPH0650297B2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27 酸素センサ素子の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US4835009A (ja)
JP (1) JPH0650297B2 (ja)
DE (1) DE3743590A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3804683A1 (de) * 1987-02-16 1988-08-25 Ngk Insulators Ltd Sauerstoff-messkopf und verfahren zur herstellung desselben
JP2002323474A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Denso Corp ガスセンサ素子の製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3634956B2 (ja) * 1998-02-16 2005-03-30 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ素子の製法
JP4096692B2 (ja) * 2002-10-16 2008-06-04 株式会社デンソー ガスセンサ素子の製造方法
US20070207330A1 (en) * 2006-03-01 2007-09-06 Sonia Tulyani Adhesive protective coatings, non-line of sight methods for their preparation, and coated articles
JP7215284B2 (ja) * 2019-03-26 2023-01-31 株式会社デンソー 固体電解質、ガスセンサ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1571980A1 (de) * 1966-03-11 1971-04-08 Battelle Institut E V Verfahren zur Herstellung von Elektroden fuer galvanische Hochtemperatur-Brennstoffzellen mit festem Elektrolyt
US4175019A (en) * 1978-04-03 1979-11-20 General Motors Corporation Heated solid electrolyte oxygen sensor
JPS5916831B2 (ja) * 1978-07-24 1984-04-18 日産自動車株式会社 膜構造型酸素センサ−の製造方法
DE2852647C2 (de) * 1978-12-06 1986-04-30 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Verfahren zur Herstellung eines Schichtsystems auf Festelektrolyten für elektrochemische Anwendungen
DE2904069A1 (de) * 1979-02-03 1980-08-07 Bosch Gmbh Robert Festelektrolyt fuer elektrochemische anwendungen und verfahren zur herstellung desselben
DE2907032C2 (de) * 1979-02-23 1984-06-20 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Polarographischer Sauerstoffmeßfühler für Gase, insbesondere für Abgase von Verbrennungsmotoren
DE2928496A1 (de) * 1979-07-14 1981-01-29 Bosch Gmbh Robert Elektrochemischer messfuehler fuer die bestimmung des sauerstoffgehaltes in gasen
US4359374A (en) * 1979-11-07 1982-11-16 Nippondenso Co., Ltd. Oxygen sensor
JPS56160653A (en) * 1980-05-14 1981-12-10 Ngk Spark Plug Co Ltd Manufacture of oxygen concentration cell
JPS5824855A (ja) * 1981-08-05 1983-02-14 Nippon Denso Co Ltd 酸素濃度検出器
US4505807A (en) * 1982-02-22 1985-03-19 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Oxygen sensor
JPS6036950A (ja) * 1983-08-09 1985-02-26 Ngk Insulators Ltd 電気化学的セル及びその製造法
JPS61108953A (ja) * 1984-11-01 1986-05-27 Ngk Insulators Ltd セラミツクスを用いたセンサ素子の電気的接続端子
JPS61120055A (ja) * 1984-11-16 1986-06-07 Ngk Insulators Ltd 酸素センサの製造法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3804683A1 (de) * 1987-02-16 1988-08-25 Ngk Insulators Ltd Sauerstoff-messkopf und verfahren zur herstellung desselben
JP2002323474A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Denso Corp ガスセンサ素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US4835009A (en) 1989-05-30
DE3743590C2 (ja) 1989-11-23
DE3743590A1 (de) 1988-07-07
JPH0650297B2 (ja) 1994-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4851105A (en) Oxygen sensing element and method for producing the same
US5443711A (en) Oxygen-sensor element
US4940528A (en) Oxygen sensor elements
US4477487A (en) Method of producing oxygen concentration cells
EP0294085B1 (en) Electrochemical elements
US5310575A (en) Method of making a porous ceramic protective layer on an electrode of an electrochemical sensor for exposure to hot gas
JP2766029B2 (ja) セラミックグリーンシート材及び電気化学的素子並びにその製造方法
EP1346210A2 (en) Gas sensor
US4650697A (en) Process of manufacturing oxygen sensor
JP2795660B2 (ja) 電気化学的測定センサー
US5421984A (en) Oxygen concentration sensor
JP2574452B2 (ja) 酸素センサおよびその製造方法ならびに被毒防止方法
JPS63167261A (ja) 酸素センサ素子の製造方法
GB2087569A (en) Oxygen sensor element having thin layer of stabilized zirconia sintered on substrate
JP2584881B2 (ja) セラミックグリーンシート並びにそれを用いた電気化学的素子の製造方法
JPS63200055A (ja) 酸素センサ素子の製造方法
JP2000338078A (ja) ヒータ一体型酸素センサおよびその製造方法
JP3106971B2 (ja) 酸素センサ
JPH01203963A (ja) 酸素センサ素子及びその製造方法
JPS62179653A (ja) 限界電流式酸素センサ
US4946577A (en) Oxygen sensor
JP2612584B2 (ja) 酸素検出素子の製造方法
JP2592510B2 (ja) 酸素センサ素子
JPH0820404B2 (ja) 酸素センサ素子
JPH0510918A (ja) 酸素濃度検出素子およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term