JPS63166820A - 多色層状固型油性化粧料の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 状に成型するようにした多層状固型油性化粧料の製造方
法に関する。

〔従来の技術〕

一般に、容器内に固型油性化粧料を充填、成型する方法
には、固型油性化粧料を加熱手段または揮発性溶剤によ
り溶融してスラリー状物としたものを容器内に流し込ん
で固型化させる方法とか、又、複Ｉし固型油性化粧料を
充填、成型する場合であれば、仕切によって区画した容
器内の充填空間毎に各色のスラリー状化した化粧料を流
し込み、仕切を外した状態で固型化させる方法とかが知
られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

而して、上述した従来技術によれば、複数色の固型油性
化粧料を容器内の横方向に配列して充填することは可能
であるが、容器内の縦方向に層状に充填することには、
次のような問題がある。

即ち、流し込み方法によって層状に充填するためには、
容器内にスラリー状化した各色の油性化粧料を流し込み
、固型化する工程を順次繰返すことになるが、例えばＡ
色油性化粧料の充填層の上にスラリー状化したＢ色油性
化粧料を流し込んだ場合、該８色固型油性化粧料は円滑
に流動できないために、所望の厚さを有する均一な充填
層に成型できないことである。

本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもので
、複数色の固型油性化粧料を容器内に縦方向に積層でき
、しかも各層を所望の厚さからなる均一の層に成型でき
ると共に、使用に伴なって各色の固型油性化粧料が年輪
或いは“めのう石の模様が表われる結果、使用者に斬新
な印象を与えることができるようにした多色層状固型油
性化粧料の製造方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上述した問題点を解決するために本発明が採用する手段
は、複数色の固型油性化粧料基剤を揮発性溶剤又は加熱
手段によって複数色のスラリー状物となし、該各色のス
ラリー状物を容器内に噴霧し固型化する工程を順次繰返
すことからなる。

〔発明の詳細な説明〕

本発明で用いる固型油性化粧料基剤は、例えば流動パラ
フィン、合成エステル油、オリーブ油等の液状油、固型
パラフィン、木ロウ、ミツロウ、カルナウバロウ等の固
型原料及びメイクアップ化粧料を製造する場合の顔料或
いは固型香水を製造する場合の香料等からなる。

本発明に用いる揮発性溶剤は沸点２００℃以下のもので
あるが、常温揮散が可能である沸点３０〜１００℃程度
のものが好ましい。揮発性溶剤としては、トリクロロト
リフルオロエタン（昭和電工１１１製の「フロンショウ
ワ１１３」）、エタノール、アセトン、低沸点炭化水素
（米国ハンブルオイル　アンド　リファイニング　カン
パニー社製の「アイソパーＡＪ）等がある。揮発性溶剤
の使用料は固型油性化粧料基剤の成分によって異なるが
、要は該基剤を噴霧可能な程度に流動化できればよく、
基剤に対して１倍〜１０倍（重量比）の範囲が一応の基
準になる。

本発明では、上記揮発性溶剤に代えて加熱手段により基
剤を溶融し、スラリー状物としてもよい。

この場合の加熱溶融温度は融点以上の７０〜１００℃で
ある。

本発明による成型工程は、次の通りである。

−ン〔容器内にＡ色スラリー状物を噴霧・固型化＠　　
　　　　　　　　　［容器内にＢ色スラリラリ−状物を
噴霧・固型化■〕・・・・・・。

まず、Ａ色、Ｂ色、０色の固型油性化粧料基剤のスラリ
ー状物を生成する。該各基剤のスラリー状化には公知の
方法、即ち揮発性溶剤により溶融する方法〔■〕又は加
熱手段により溶融する方法〔■′〕のいずれかを用いる
ことができる。

次に、まずＡ色のスラリー状物をＡ徳用噴霧機を用いて
容器内に噴霧し、所定の厚さ、例えば０．１〜０．５層
層程度の薄膜を形成し、自然連敗或いは温風、ランプ照
射等の強制揮散によってＡ色スラリー状物を固型化し〔
＠〕、容器内下側にＡ色の固型油性化粧料層を形成する
。しかる後、Ｂ色用のスラリー状物をＢ徳用噴霧機を用
いて容器内に噴霧し、Ａ色固型油性化粧料の上面に所定
の厚さの薄膜を形成し、自然連敗等の手段によって８色
スラリー状物を固型化し〔■〕、Ａ色固型油性化粧料の
上方に層状にＢ色固型油性化粧料を形成する。更に、０
色のスラリー状物をＣ徳用噴霧機を用いて容器内に噴霧
し、Ｂ色固型油性化粧料の上面に所定の厚さの薄膜形成
して固型化することにより〔＠〕、容器内にはＡ色、Ｂ
色及び０色の固型油性化粧料を多色層状に形成し、必要
に応じてこの噴霧、固型化工程を繰返す。

なお、成型工程ではＡ色、Ｂ色、０色の３色の固型油性
化粧料基剤を用いて容器内に３層の多色固型油性化粧料
を形成するものとして述べたが、本発明の製造方法は３
色の固型油性化粧料に限定されるものではなく、２色或
いは４色以上の固型油性化粧料を多色層状に成型できる
ものである。

また、Ａ色、Ｂ色、０色の各色の固型油性化粧料の積層
順序は所望により適宜選定しうるものである。

〔実施例〕

以下に、本発明の詳細な説明する。

〔実施例１〕油性フアンデーシヨン ■　顔　　料　　　　　　　　　　　　　　　５０．０
％■　ミリスチン酸イソプロピル　　　　３０．０％■
　カルナウバロウ　　　　　　　　　１５．０■　　ミ
　　ツ　　ロ　　ウ　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　５．０■　香　　　　料　　　　　　　
　　　　適量■　防　腐　剤　　　　　　　　　　　通
量まず、ベンガラからなる赤色顔料■′と■〜■の各成
分を加熱溶融°し、■の揮発性溶へ剤を添加してホモミ
キサーで混合攪拌し、赤色スラリー状物を生成する。

同様に、酸化チタンからなる白色顔料■“と■〜■の各
成分を加熱溶融した後、■の揮発性溶剤を添加して混合
攪拌し、白色スラリー状物を生成する。更に、ベンガラ
と酸化チタンからなるピンク色顔料■′と■〜■の各成
分を加熱溶融した後、■の揮発性溶剤を添加して混合攪
拌し、ピンク色スラリー状物を生成する。

次に、第１図に示すように、空圧式噴霧機１を用いて浅
底の合冊２内に前記赤色のスラリー状物を所望の厚さ、
例えば、０．３鰭程度になるまで噴霧し、温風を用いて
揮散させることにより、合冊２内に赤色の固型油性化粧
料３を薄膜状に形成する。同様に噴霧機１′を用いて合
冊２内に白色のスラリー状物を噴霧、固型化し、赤色の
固型油性化粧料３の上に白色の固型油性化粧料４の層を
形成する（第２図参照）。このように赤色スラリー状物
と白色スラリー状物の噴霧、固型化を交互に行うことに
より、合冊２内には赤色固型油性化粧料３と白色固型油
性化粧料４を多色層状に成型する。

最後に、噴ｎＪａ１″　（図示せず）を用いてピンク色
のスラリー状物を噴霧、固型化し、合冊２の上面に赤色
固型油性化粧料３と白色固型油性化粧料４の中間色であ
り、実施例の油性ファンデーションの基本色とするピン
ク色の固型油性化粧料５を成型することにより、合冊２
内には各色の固型油性化粧料３，４．５を多色層状に成
型することかできる。（第２図参照）。

４．５の配合の割合を変えたり、濃淡を変化させること
により、好みに合った使用をすることができる。そして
、このような使用に伴って、各色の固型油性化粧料３，
４．５の中心部が凹陥し、合冊２内には年輪或いは“め
のう”石の模様が表われ、使用者に斬新な印象を与える
ことができる（第３図参照）。

なお、本実施例において、空圧式噴霧機１，１′１＃の
吐出量又は噴霧時間を調整することにより、容器２内に
は各色の固型油性化粧料３．４．５を任意の厚さに積層
することができる。また、赤色、白色、ピンク色の各固
型油性化粧料３．４．５を交互に積層してもよい。

〔実施例２〕　頬　　紅 ■　顔　　　料　　　　　　　　　　　　　　　１０．
０％■　オシケライト　　　　　　　　　　　　８．０
％■　　ワ　　セ　　リ　　ン　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　６７．０■　　　ラ　　ノ　　リ　
　ン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１５．０■　香　　　　料　　　　　　　　　　連星■
酸化防止剤　　　　　　　適量 まず、■′の肌色顔料と■〜■の各成分を加熱状態で混
合攪拌し、肌色スラリー状物を生成する。

同様にして、■″の赤色顔料、■′の白色顔料を用いて
赤色スラリー状物、白色スラリー状物をそれぞれ生成す
る。

次に、実施例１で述べたと同様に３台の噴霧機を用いて
容器内に肌色、赤色、白色のスラリー状物を所望の配列
順序に従って噴霧、固型化することにより、容器内に多
色層状固型油性化粧料を製造することができる。

〔実施例３〕固型香水 ■　顔　　　料　　　　　　　　　　　　　　　　５．
０％■　サラシミッロウ　　　　　　　　　２０．０■
　　モ　　り　　ロ　　ウ　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　２０．０■調合香料　　　　　　２０．
０ ■オリーブ油　　　　　　１５．０ ■　ジエチルフタレート　　　　　　　　２０．０まず
、■′の赤色顔料と■〜■の各成分を加熱溶融した後、
可塑剤と保湿剤をかねたＯのエチルフタレートを添加し
、赤色スラリー状物を生成する。同様にして、■″の黄
色顔料、■１の青色顔料を用いて黄色スラリー状物、青
色スラリー状物をそれぞれ生成する。

次に、実施例１で述べたと同様に３台の噴霧機を用いて
容器内に赤色、黄色、青色の各スラリー状物を所望の配
列順序に従って噴霧、固型化することにより、容器内に
多色層状固型香水を成型することができる。

〔発明の効果〕

本発明に係る多色層状固型油性化粧料の製造方法は以上
詳細に述べた如くであって、下記各項の効果を奏する。

■　複数色の固型油性化粧料は噴霧手段を用いて容器内
に噴霧し、固型化することによって多色層を成型するよ
うにしたから、各層が所望の厚さを有する均一な化粧料
層からなる多色層状固型油性化粧料を成型できる。

■　複数色の固型油性化粧料は噴霧手段により噴霧する
ようにしたから、小型の容器内にも多色層状に成型でき
る結果、試供用、携帯用、使い捨て用等の少量使用に適
した多色層状固型油性化粧料を製造できる。

■　各色の固型油性化粧料はスラリー状に生成して噴霧
手段により容器内に噴霧することにより、短時間で固型
化させることができるから、色むらの発生を防止できる
し、顔料が均一に分散した状態の固型油性化粧料を製造
することができる。

■　化粧料の使用に伴なって容器内には各色の固型油性
化粧料が年輪或いは“めのう”石の模様のように表わ＼
れるから、使用者に斬新な印象を与え、趣味感を満足さ
せることができる多色層状固型油性化粧料を製造できる
。

【図面の簡単な説明】

を噴霧する状態を示す説明図、第１図（０）は赤色固型
油性化粧料の上に白色固型油性化粧料を噴霧している状
態を示す説明図、第２図は容器内に各色の固型油性化粧
料を層状に形成した状態を示す拡大断面図、第３図は使
用により多色層状固型油性化粧料の中央部が凹陥した状
態を示す拡大断面図である。 １、ｌ’、１″・・・噴霧機、２・・・合冊、３・・・
赤色固型油性化粧料、４・・・白色固型油性化粧料、５
・・・ピンク色固型油性化粧料。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数色の固型油性化粧料基剤を揮発性溶剤又は加熱手段
   によって複数色のスラリー状物となし、該各色のスラリ
   ー状物を容器内に噴霧し固型化する工程を順次繰返すこ
   とにより、該容器内に多色層状固型油性化粧料を成型す
   るようにした多色層状固型油性化粧料の製造方法。