JPS63166802A

JPS63166802A - 動物用忌避剤

Info

Publication number: JPS63166802A
Application number: JP31459186A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Nagasaki; 長崎　一雄
Original assignee: IKEDA MOHANDOU KK; NIPPON NOUSAN KOGYO KK; Nihon Nosan Kogyo Co Ltd
Current assignee: IKEDA MOHANDOU KK; NIPPON NOUSAN KOGYO KK; Nihon Nosan Kogyo Co Ltd
Priority date: 1986-12-27
Filing date: 1986-12-27
Publication date: 1988-07-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、動物用忌避剤に関する。より詳細には、動物
に対する蚊、ブヨ、アブ、サシバエ等に忌避効果を有す
る忌避剤に関する。

（従来の技術）従来、人に関する蚊、ブヨ、アブ、サシバエ等に忌避効
果を有する忌避剤は、数多く知られている。又、その使
用方法においても、スプレー等で塗布することにより、
広く普及している。

しかしながら、動物に対して長時間に亘って持続性を有
する忌避剤は知られていない。

又、従来の人に使用する忌避剤は、有効成分を溶解させ
るための溶媒としてアルコールを用いている。しかし、
アルコールは、人間のみならず、動物の皮膚に対しても
刺激性が強い。又、皮膚からの吸収及び体温による蒸発
等から忌避効果の持続性が４〜６時間程度と比較的短時
間である。

さらに、動物の中でも、特に競馬場における競走馬にお
いては、アルコールが興奮剤となることから、その使用
は禁止されている（競馬施行規定第７９条刈表２）。

競走馬の放牧場では、一般の厩舎（鳥居）に比較して、
蚊、ブヨ、アブ、サシバエ等の飛来が多く、吸血されや
すい。加えて馬は、蚊、ブヨ、アブ、サシバエ等に神経
質であり、その影響により、食欲の低下、レース前のス
トレス等積々の弊害が認められるが、これらの対応策に
は適当な方法がない状況にある。

また、馬の場合と同様に、各種動物に対しても、長時間
の持続性を有する忌避剤の開発が望まれている状況にあ
る。

（発明の目的）本発明は、基剤にアルコールを用いず、動物に対する蚊
、ブヨ、アブ、サシバエ等に長１１１１間の忌避効果を
持続する動物用忌避剤を提供することを目的とする。

（発明の構成）本発明者は、水溶媒よりなり、アルコールを用いずに、
動物に対する蚊、ブヨ、アブ、サシバエ等に、長時間に
亘って忌避効果を持続する動物用忌避剤を開発するため
に鋭意研究を重ねた結果、本発明を想到したものである
。

すなわち、本発明は忌避剤、水性シリコーン、グリコー
ル類及び水よりなる動物用忌避剤であり、本発明におい
て使用するジエチルトルアミドとは〔化学名：Ｎ、Ｎ−
ジエチル−ｍ−トルアミド〕皮膚に適用した場合、蚊、
ブヨ、アブ、サシバエ等に対し、優れた忌避効果を有す
る化合物である。

該化合物を皮膚に塗布した場合、刺激性はなく、べとつ
くような不快感も少なく、又、無臭に近く、毒性も少な
い化合物である。又、他の忌避性物質に比較して、皮膚
面での残効性が大きく、眼や粘膜への刺激性も小さい化
合物である。

本発明の忌避剤として使用するジエチルトルアミドの含
有量は、約８５重量％以下の範囲であり、好ましくは、
５重量％〜２５重量％である。

又、本発明において使用するグリコール類は、本発明の
有効成分であるジエチルトルアミドを水溶媒に溶解させ
る溶剤であり、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、液状のポリエチレングリコール等が考えられ、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコールが好適である
。

該化合物を本発明において使用する場合、プロピレング
リコールは、約１重量％〜約２０重量％の範囲であり、
好ましくは、１重量％〜１０重量％である。１重量％以
下のプロピレングリコールは、ジエチルトルアミドを溶
解しにくくする傾向があり、２０重量％以上では、皮膚
刺激が強く好ましくない。ブチレングリコールは、約１
重量％〜約６０重量％の範囲で使用でき、好ましくは、
５重量％〜５０重量％である。かかる範囲に限定したの
はプロピレングリコールと同様の理由である。

本発明において、水性シリコーンとは、ジメチルシロキ
サンとメチル（ポリオキシエチレン）シロキサン共重合
体が好ましく使用される。

該水性シリコーンは、粘度（２５℃　Ｃ３）１００〜２
０００；比重（２５℃）１，０〜１．１；凝固点（ｔ）
１００〜２５０で透明な液体であり、水及びほとんどの
溶剤に容易に溶解する性質を有する。又、本発明におい
ては、該水性シリコーンを約１重量％〜約１５重量％の
範囲で使用でき、好ましくは、１重量％〜１０重量％で
ある。なお、該水性シリコーンと動物の体表面の油とが
混合することにより、シリコーンの薄膜を形成するため
、長時間の忌避効果を生ずると考えられる。

以上説明したように、最終的に好ましい濃度に調製する
ため、水、特に精製水を使用する。

本発明の忌避剤の調製法としては、有効成分であるジエ
チルトルアミドをプロピレングリコール及び／又はブチ
レングリコール、水性シリコーン及び水の混合物に溶解
し、常法により、液剤、ゲル状軟膏剤等の忌避剤とする
ことができる。

又、本発明の忌避剤を使用できる動物とは、人間以外の
動物をいい、人間に飼育される鳥獣、例えば、牛、馬、
豚、鶏、犬のみならず、広＜、哺乳類あるいは獣類を含
む鴫のである。

（発明の効果）本発明の忌避剤は、動物に塗布することにより、蚊、ブ
ヨ、アブ、サシバエ等に有効な忌避効果を有し、かつ、
長時間の持続性を有する。そのため、動物の食欲低下等
に伴う種々の悪影響を防止できる。

以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、
本発明をこれに限定するものではない。

実施例１ジエチルトルアミド　　　　　　　　５０ｇプロピレン
グリコール　　　　　　　５０ｇブチレングリコール　
　　　　　　３００ｇ水性シリコーン　　　　　　　　
　　１０ｇ精製水をもって１０００ｍｊ！とする。

上記処方に示すような割合で、プロピレングリコールに
ブチレングリコールを加え、次いで、ジエチルトルアミ
ドを加えて溶解し、水性シリコーンを加えて均一な液と
して、最後に、精製水を加えた。

実施例２ジエチルトルアミド　　　　　　　１２０ｇプロピレン
グリコール　　　　　　　５０ｇブチレングリコール　
　　　　　　３００ｇ水性シリコーン　　　　　　　　
　　２０ｇ精製水をもって１０００ｍｊ！とする。

実施例３ジエチルトルアミド　　　　　　　　１５０ｇプロピレ
ングリコール　　　　　　　５０ｇブチレングリコール
　　　　　　　６００ｇ水性シリコーン　　　　　　　
　　　　５０ｇ精製水をもって１０００ｍｉ！とする。

実施例４ジエチルトルアミド　　　　　　　２５０ｇプロピレン
グリコール　　　　　　　５０ｇブチレングリコール　
　　　　　　　５００ｇ水性シリコーン　　　　　　　
　　　８０ｇ精製水をもって１０００ｍｌとする。

実施例５ジエチルトルアミド　　　　　　　１２０ｇプロピレン
グリコール　　　　　　１５０ｇ水性シリコーン　　　
　　　　　　　　２０ｇ精製水をもって１０００ｒｎｌ
とする。

実施例６ジエチルトルアミド　　　　　　　１２０ｇブチレング
リコール　　　　　　　３００ｇ水性シリコーン　　　
　　　　　　　２０ｇ精製水をもって１０００−とする
。

実施例７（ゲル剤）ジエチルトルアミド　　　　　　　１２０ｇプロピレン
グリコール　　　　　　　５０ｇブチレングリコール　
　　　　　　３００ｇ水性シリコーン　　　　　　　　
　　２０ｇカルボキシビニルポリマー　　　　　　３ｇ
ジイソプロパツールアミン　　　　　０．２ｇ精製氷を
もって１０００−とする。

試験例実施例２の処方を用いて各試験を行い、本発明の有効性
を示す。

投薬方法馬の左体側（［、胸、肩、足）に実施例２の製剤をトリ
ガスプレー（５００ｄ）にて噴霧しく０．００８−／ｃ
ＩＩｌ）、右体側は無処置とした。供試馬及び供試時間
は（表−１）にまとめて示した。

試験方法１２時間間隔で５回、延べ８時間忌避効果を蚊、ブヨ、ア
ブ、サシバエの肉眼による飛来数及び吸血数により判定
した。

１回の観察時間は約１０時間とした。

ｌ：投薬及び観察２：２時間目観察３：４時間目観察４：６時間目観察５：８時間目観察試験方法２蚊、ブヨに関しては飛来が夜間になるため投薬１４時間
後の吸血跡による判定を行った。

ｌ：投薬及び観察２：１４時間目観察観察項目１、各害虫の飛来数及び吸血数２、馬の行動及び皮膚の変化３、飼料食下量４、体温変化（表−１）牧場の馬を２．５　ｍ　Ｘ　４．０　ｍの一頭用鳥居又
は放牧場にて観察した。

試験結果ＩＸ牧場では蚊（シマ力及びアカイエカ）とブヨの飛来が
夕方より朝方にかけて認められたので、試験方法１及び
２で１８例の試験を行った。アブ及びサシバエは日中特
に放牧場で認められたので試験方法ｌで９例の試験を行
った。

試験方法１の結果表−２（９例）試験方法１の経時的まとめ表−３（９例）試験方法２の結果表−４（９例）試験方法１では４害虫（蚊、ブヨ、アブ、サシバエ）と
も、実施例２群に飛来、吸血したものは０匹であった。

無処置群には６０匹の飛来、１９匹の吸血が観察され、
実施例２群の製剤の忌避効果が認められた。忌避効果の
持続性は表−３の通りであった。試験方法２では無処置
群の吸血跡は６４箇所、実施例２群の吸血跡は３箇所で
、１４時間目の観察及びそれ以降においても有効性が認
められた。

試験結果２スプレー投薬による馬の行動の変化及び皮膚の変化は認
められなかった。

試験結果３全頭、日常規定の飼料を全量食下し食欲低下は認められ
なかった。

試験結果４１８例中９例の馬について表の通り体温測定を行ったが
、投薬による変化は認められなかった。

表−５（単位：℃）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ジエチルトルアミド、水性シリコーン、グリコー
ル類及び水よりなる動物用忌避剤。
（２）グリコール類がプロピレングリコール、ブチレン
グリコールである特許請求の範囲第（１）項記載の動物
用忌避剤。
（３）水性シリコーンがジメチルシロキサンとメチル（
ポリオキシエチレン）シロキサンの共重合体である特許
請求の範囲第（１）項記載の動物用忌避剤。