JPS63166036A - 情報記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の分野］ 本発明は、情報記録媒体に関するものである。

さらに詳しくは本発明は、感磁性体を備えた情報記録媒
体に係る改良に関するものである。

［発明の技術的背景コ 近年において、レーザビーム等の高エネルギー密度のビ
ームを用いる情報記録媒体が開発され、実用化されてい
る。この情報記録媒体は光ディスクと称され、ビデオ・
ディスク、オーディオ・ディスク、さらには大容量静止
画像ファイルおよび大容量コンピュータ用ディスク・メ
モリーとして使用されうるものである。

光ディスクは、基本構造としてプラスチック、ガラス等
からなる円盤状の透明基板と、この上に設けられた記録
層とを有する。記録層が設けられる側の基板表面には、
基板の平面性の改善、記録層との接着力の向上あるいは
光ディスクの感度の向上などの点から、高分子物質から
なる下塗層または中間層が設けられている場合もある。

一般に用いられている光ディスクは、その中央に光ディ
スクを回転駆動させるためのスピンドルが挿入される透
孔を備えている。光ディスクへの情報の記録（書き込み
）は、記録層の形成時に同時に行なわれることもあり、
あるいは製造された光ディスクを回転させながらレーザ
ビームを記録層に照射して情報の書き込みを行なうこと
もある。

一方、光ディスクに記録された情報の再生（読み出し）
は、光ディスクを回転させながら、書き込み用のレーザ
よりも低いエネルギーのレーザビームを記録層に照射す
ることにより行なわれる。

上記のような光ディスクを回転させながら情報の記録あ
るいは再生を行なう際に、光ディスクは偏心や振れなど
を伴なうことなく高精度に回転する必要があり、このた
め光ディスクの記録装置および再生装置には、光ディス
クの回転中心となるスピンドルと共に光ディスクをプレ
ーヤーなどの回転盤の上に固定させるためのクランプな
どが備えられている。

光ディスクをプレーヤーの回転盤に固定する方法として
、光ディスクの透孔の周縁付近の記録層を設けてない部
分を、スプリングによっておさえつける方法が一般的に
利用されている。

近年、光ディスクの別の固定方法として、記録層と基板
とからなるディスクの中央の透孔に、スピンドル挿入用
孔を有する感磁性ハブを装着した情報記録媒体を、プレ
ーヤーの駆動部（回転盤など）に配置した磁性体によっ
て磁力固定する、いわゆるマグネット固定方式が提案さ
れており、現在、その光ディスクのマグネット固定方式
の統一規格について、光デイスク国際標準化全体会議（
ＩＳＯ）において検討がなされている。

感磁性体を情報記録媒体に装着する方式として、射出成
形された基板のスピンドル挿入用孔の周縁付近の基板表
面に感磁性体を装着することが考えられる。しかしなが
ら、そのような装着方式では、基板表面に感磁性体を装
着した情報記録媒体をプレーヤーの駆動部に磁力固定し
、回転駆動した場合、感磁性体が基板表面に露出してい
るため、感磁性体は基板とプレーヤーの駆動部との間に
あって、大きなずれ応力を受け、基板から剥離しやすい
との問題がある。

また、感磁性体は通常の基板材料と熱膨張率が大きく異
なるため環境温度の変化によって、基板から剥離しやす
くなるとの問題もある。

［発明の目的］ 本発明は、マグネット固定方式に利用するのに適した改
良された情報記録媒体を提供することを目的とする。

［発明の要旨］ 本発明は、中央にスピンドル挿入用孔が設けられた基板
上にレーザによる情報の書き込みおよび／または読み取
りが可能な記録層を有する情報記録媒体において、 該スピンドル挿入用孔の周縁の基板表面に形成された凹
状収容部に感磁性体が装着されていることを特徴とする
情報記録媒体である。

［発明の詳細な記述］ 本発明を、添付した図面を参照しながら詳しく説明する
。

本発明の構成として、スピンドル挿入用孔の周縁の基板
と一体的に成形された内周側突起と外周側突起によって
形成された凹状収容部に感磁性体が装着されているもの
を挙げることができる。

また、凹状収容部が内周側もしくは外周側のどちらか一
方に設けられた突起によフて形成されていてもよい。

さらに、スピンドル挿入用孔の周縁の基板に溝を設けて
凹状収容部を形成することもできる。

凹状収容部に収容されている感磁性体の厚さは突起の高
さもしくは溝の深さと同じか、それよりも小さいことが
好ましい。

本発明の情報記録媒体は、たとえば第１図に示すような
構成をとるものである。

すなわち、本発明の代表的な態様として、中央にスピン
ドル挿入用孔１１が設けられた基板１２の上にレーザに
よる情報の書き込みおよび／または読み取りが可能な記
録層１３が設けられ、さらにその上に保護層１４が設け
られ、スピンドル挿入用孔１１の周縁の基板１２の表面
に内周側突起１７と外周側突起１８によって形成された
凹状収容部１６に感磁性体１５が接着されている構成の
情報記録媒体１０を挙げることができる。

第２図は第１図の情報記録媒体１０の底面図である。

基板１２の中央にスピンドル挿入用孔１１を有しており
、その周縁の基板１２の表面に内周側突起１フと外周側
突起１８によって形成された凹状収容部で感磁性体１５
が装着されている。

また、第３〜６図はそれぞれ本発明の別の態様を示す情
報記録媒体である。

すなわち、情報記録媒体３０は、中央にスピンドル挿入
用孔３１が設けられた基板３２の上に、レーザによる情
報の書き込みおよび／または読み取りが可能な記録層３
３が設けられ、さらにその上に保護層３４が設けられ、
そして、スピンドル挿入用孔３１の周縁の基板３２の表
面に内周側突起３７と外周側突起３８によって形成され
た凹状収容部３６に設けられた凹部３９ａと感磁性体３
５に設けられた凸部３９ｂとが機械的係合によってはめ
合わされて、感磁性体３５が凹状収容部３．６に装着さ
れた構成となっている。

情報記録媒体４０は、中央にスピンドル挿入用孔４１が
設けられた基板４２の上に、レーザによる情報の書き込
みおよび／または読み取りが可能な記録層４３が設けら
れ、さらにその上に保護層４４が設けられ、そして、ス
ピンドル挿入用孔４１の周縁の基板４２の表面に形成さ
れた凹状収容部４６に感磁性体４５が装着された構成と
なっている。

情報記録媒体５０は、中央にスピンドル挿入用孔５１が
設けられた基板５２の上に、レーザによる情報の書き込
みおよび／または読み取りが可能な記録層５３が設けら
れ、さらにその上に保護層５４が設けられ、そして、ス
ピンドル挿入用孔５１の周縁の基板５２の表面に内周側
突起５７によって形成された凹状収納部５６に感磁性体
５５が装着された構成となっている。

情報記録媒体６０は、中央にスピンドル挿入用孔６１が
設けられた基板６２の上に、レーザによる情報の書き込
みおよび／または読み取りが可能な記録層６３が設けら
れ、さらにその上に保護層６４が設けられ、そして、ス
ピンドル挿入用孔６１の周縁の基板６２の表面に外周側
突起６７によって形成された凹状収納部６６に感磁性体
６５が装着された構成となっている。

なお、第１．３．４．５および６図に示した情報記録媒
体は本発明に従う情報記録媒体の一構成例であり、本発
明の情報記録媒体は上記のような構成に限定されるもの
ではない。

本発明の情報記録ディスクにおいて使用する基板は、従
来より情報記録媒体の基板として用いられている各種の
材料から任意に選択することができる。基板の光学的特
性、平面性、加工性、取扱い性、経時安定性および製造
コストなどの点から、基板材料の例としてはセルキャス
トポリメチルメタクリレート、射出成形ポリメチルメタ
クリレート等のアクリル樹脂；ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂；エポキシ樹脂；お
よびポリカーボネートを挙げることができる。これらの
うちです度安定性、透明性および平面性などの点から、
好ましいものはポリメチルメタクリレート、ポリカーボ
ネート、エポキシ樹脂である。基板は上記の材料を使用
し、射出成形により製造することができる。

記録層が設けられる側の基板表面には、平面性の改善、
接着力の向上および記録層の変質の防止の目的で、下塗
層（および／または中間層）が設けられていてもよい。

下塗層（および／または中間層）の材料としては、たと
えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタク
リル酸共重合体、ニトロセルロース、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質ニジラ
ンカップリング剤などの有機物質；および無機酸化物（
Ｓ　ｉ　Ｏ２、ＡＪ２２０．等）、無機弗化物（ＭｇＦ
２）などの無機物質を挙げることができる。

記録層に用いられる材料の例としては、Ｔｅ。

Ｚｎ、Ｉｎ、Ｓｎ、Ｚｒ、Ａｎ％Ｔｉ、Ｃｕ。

Ｇｅ、Ａｕ、Ｐｔ等の金属；　Ｂ　１　％　Ａ　ｓ　％
Ｓ　ｂ等の半金属；Ｓｉ等の半導体；およびこれらの合
金またはこれらの組合わせを挙げることができる。

また、これらの金属、半金属または半導体の硫化物、酸
化物、ホウ化物、ケイ素化合物、炭化物および窒化物等
の化合物；およびこれらの化合物と金属との混合物も記
録層に用いることができる。あるいは、色素、色素とポ
リマー、色素と前掲の金属および半金属との組合わせを
利用することもできる。

記録層には、さらに記録層材料として公知の各種の金属
、半金属あるいはそれらの化合物などが含有されていて
もよい。

記録層は、上記材料を蒸着、スパッタリング、イオンブ
レーティングなどの方法により基板上に直接にまたは下
塗層を介して形成することができる。記録層は単層また
は重層でもよいが、その層厚は光情報記録に要求される
光学濃度の点から一般に１００〜５５００又の範囲であ
り、好ましくは１５０〜１０００又の範囲でる。

記録層の上には、機械的強度の向上などの目的で、たと
えばゼラチン、ゼラチン誘導体等の天然高分子物質；セ
ルロース話導体、ポリサッカライド、ラテックス状ビニ
ルポリマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の合成高
分子物質などからなる保護膜が設けられていてもよい。

なお、基板の記録層が設けられる側とは反対側の表面に
は耐傷性、防湿性などを高めるために、たとえば二酸化
ケイ素、酸化スズ、弗化マグネシウムなどの無機物質；
熱可塑性樹脂、光硬化型樹脂などの高分子物質からなる
薄膜が真空蒸着、スパッタリングまたは塗布等の方法に
より設けられていてもよい。

本発明の情報記録媒体は前述のような記録層および基板
からなる情報記録ユニット二枚を接合したエアーサンド
イッチタイプのものや、いわゆる貼り合わせタイプのも
のでもよく、あるいは一枚の情報記録ユニットからなる
片面タイプのものであってもよい。

情報記録ユニットの接合する場合はスペーサを介して行
なってもよい。

スペーサには、公知のアルミニウム等の金属製のスペー
サおよび合成樹脂製のスペーサを使用することができる
。

スペーサは基板と同一の熱膨張係数および吸湿膨張係数
の材料であることが好ましい。

二枚の情報記録ユニットを接合する場合には、公知の各
種の接着剤を用いることができるが、例えば紫外線硬化
型アクリル系接着剤、紫外線硬化型エポキシ系接着剤、
紫外線硬化型エン・チオール接着剤、熱硬化型エポキシ
系接着剤、熱硬化型ウレタン系接着剤、シリコーン接着
剤、ホットメルト接着剤等を挙げることができる。

また、二枚の情報記録ユニットの接合または、基板とス
ペーサとの接合を、超音波を利用して基板などの一部を
熔融接着することにより行うことができる。

次に、基板のスピンドル挿入用孔の周縁の表面には感磁
性体が装着されるが、感磁性体は、鉄、鉄を含む合金な
どの感磁性物質からなるものであるが、さびにくい物質
からなることが好ましい。

感磁性体の形状には特に限定はないが、代表的な形態と
しては、板状、棒状またはリング状等の形態を挙げるこ
とができる。

また、熱膨張による応力によって感磁性体が基板から剥
がれ落ちるのを防止するために、感磁性体に切れ込みを
入れて、熱膨張による応力を分散させるようにしてもよ
い。同様な理由から感磁性体としてリング状バネを使用
してもよい。

感磁性体は文字や絵柄等をかき入れてラベルにすること
もできる。

感磁性体は樹脂によって被覆された感磁性体を基板に装
着してもよい。

感磁性体は通常、接着剤等によって基板に接着されてい
るが、機械的な係合によってはめ合わせた状態で装着し
てもよいし、あるいは感磁性体を両面テープ等によって
基板に装着してもよい。

感磁性体の基板への装着に接着剤を使用する場合は、前
述の情報記録ユニット同士の接合に用いる接着剤の中か
ら選択して使用することができる。

［発明の効果］ 本発明の情報記録媒体は、基板表面に凹状収容部が設け
られていて、感磁性体がその収容部に収容されている構
成となフているので、プレーヤーの駆動部に磁力固定さ
れて回転駆動した場合においても、感磁性体が情報記録
媒体との間でずれ応力を受けにくくなり、それが原因と
なっておこる感磁性体の基板からの剥離をほぼなくすこ
とができる。

また、感磁性体は、凹状部に収容されているので、熱膨
張や吸湿膨張による影響も受けにくくなる。

感磁性体が装着された情報記録媒体には、感磁性体がハ
ブに装着され、そのハブが基板に装着されたタイプと、
感磁性体が基板に装着されたタイプがある。本発明の情
報記録媒体は後者のタイプであり、基板を射出成形によ
り容易に成形できる　。

ため、製造コストが安価になる。

【図面の簡単な説明】

祐１図は、本発明に従う情報記録媒体の中央部分の構成
を示す断面図である。 第２図は、第１図の情報記録媒体の底面図である。 第３〜６図は、それぞれ本発明の情報記録媒体における
別の態様の中央部分の断面図である。 １０．３０．４０．５０．６０：情報記録媒体１１．３
１．４１．５１．６１ニ スピンドル挿入用孔 １２．３２．４２．５２．６２：基板 １３．３３．４３．５３．６３；記録層１４．３４．４
４．５４．６４：保護層１５．３５．４５．５５．６５
：感磁性体１６．３６．４６．５６．６６：凹状収容部
１７．３７．５７：内周側突起 １８．３８．６７：外周側突起 ３９ａ：凹部 ３９ｂ：凸部 特許出願人　富士写真フィルム株式会社代　　理　　人
　　弁理士　　　柳　　川　　泰　　男第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、中央にスピンドル挿入用孔が設けられた基板上にレ
   ーザによる情報の書き込みおよび／または読み取りが可
   能な記録層を有する情報記録媒体において、 該スピンドル挿入用孔の周縁の基板表面に形成された凹
   状収容部に感磁性体が装着されていることを特徴とする
   情報記録媒体。 ２、スピンドル挿入用孔の周縁の基板と一体的に成形さ
   れた内周側突起と外周側突起との間に形成された凹状収
   容部に感磁性体が装着されていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の情報記録媒体。 ３、スピンドル挿入用孔の周縁の基板表面に形成された
   凹状収容部に感磁性体が機械的な係合によって装着され
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の情
   報記録媒体。 ４、感磁性体の形状がリング状であることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の情報記録媒体。