JPH02158957A - 情報記録媒体の記録、再生または消去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の分野］ 本発明は、可撓性の樹脂フィルムからなる円盤状基板の
上に光により情報の書き込み、読み取りおよび／または
消去が可能な記録層が設けられた可撓性の情報記録媒体
がカートリッジ内に収容されたカートリッジ型情報記録
媒体の記録、再生または消去方法に関するものである。

［発明の技術的背景コ 近年において、レーザービーム等の高エネルギー密度の
ビームを用いる円盤状の情報記録媒体が開発され、実用
化されている。この情報記録媒体は光ディスクと称され
、ビデオ・ディスク、オーディオ・ディスクさらには犬
容ｑ静止画像ファイル、および大容量コンピュータ用デ
ィスク・メモリーとして使用されうるものである。

光ディスクは、基本構造としてプラスチック等からなる
円盤状の透明基板と、この上に設けられた情報の読み取
り、書き込みおよび／または消去が可能な記録層とから
構成されている。記録層が設けられる側の基板表面には
、基板の平面性の改み、記録層との接着力の向上あるい
は光ディスクの感度の向上などの点から、高分子物質か
らなる下塗層または中間層が設けられていることがある
。

近年、基板として可撓性の樹脂フィルムを用い、上記記
録層を形成してなる円盤状の情報記録媒体（光ディスク
）の開発が行なわれている。このような可撓性の樹脂フ
ィルムを用いた情報記録媒体も、従来のビデオ・ディス
ク、オーディオ・ディスク等と同様に高速回転させて、
情報の書き込み、読み取りもしくは消去を行なうもので
ある。

特にこのような可撓性の情報記録媒体は、記録（１■生
時等に回転させた場合、その回転の安定性が得難いこと
、また傷付き易いことから、情報記録媒体をカートリッ
ジ内に収容した形態のカートリッジ型の情報記録媒体が
提案されている。

従来のカートリッジ型の情報記録媒体の駆動は、第１１
図に示すように、情報記録媒体およびカートリッジが共
に中央に孔部を有するカートリッジ型情報記録媒体を駆
動用モーターに挿着して行なわれる。第１１図は、その
断面の模式図の一例である 第１１図は、中央に孔部を存する可撓性の情報記録媒体
１１１、情報記録媒体を収容する中央に孔部を有するカ
ートリッジ１１２、その下に近接して配置された記録再
生用の光ヘッド１１３、該光ヘッドからの入射（反射）
光の経路となるカートリッジ底部に設けられた窓部１１
４、情報記録媒体の中央の孔部に挿着された金属ハブ１
１５およびこの金属ハブ１１５を回転させるため金属ハ
ブ１１５に挿入される回転軸１１９を有するモーター１
１７から構成される。

上記窓部１１４は半径方向に長い楕円形の開放部分であ
り、また金属ハブ１１５の突出部分はカートリッジとの
間に間隙かあり、この間に空気の流れが生している。ま
た、上記情報記録媒体の駆動は、第１１図で示されるモ
ーター１１７を使用し、回転！１ｉｌ１１１１９に金属
ハブ１１５を挿入して行なわれる。

このようなカートリッジ型の形態を採ることにより、可
撓性の情報記録媒体を記録再生時等に回転させる際、気
体の流通■が少なくなり、その回転を制御し易くなるの
で回転の安定性を確保し易くなる。また情報記録媒体が
保護されるため傷等の発生か少なくなる。さらに、外部
から塵埃等が侵入し難くなることからこれらの付着を防
止することかできる。

しかしながら、情報記録媒体に回転力を与えるために、
回転駆動モーターと情報記録媒体との機械的な接続が行
なわれることから、第１１図のように情報記録媒体に金
属ハブなどが挿着されることが必要となる。従って、カ
ートリッジおよび情報記録媒体の設計に制約が生ずると
の問題がある。

さらに、北記カートリッジでは、上述したようごに光ヘ
ッドからの入射（反射）光の経路となるカートリッジ底
部に設けられた窓部１１４は、半径方向に長い楕円形の
開放部分であり、また、回転駆動モーターと情報記録媒
体の金属ハブとの接続のためのカートリッジに生ずる間
隙があるため、これらの間で空気の流通がある。このよ
うにカートリッジは密閉状態ではないため外部から塵埃
等の侵入があり、情報記録媒体にこれらが付着したり、
また著しい環境の変化によって回転の安定性も低下する
。さらに、情報記録媒体の回転の開始時や停止時に、情
報記録媒体がカートリッジ内部の底面等との接触か生じ
、こわにより傷の付く場合がある。

このようなカートリッジ型情報記録媒体は、密閉状態に
すれば上記欠点がさらに解消されると予想される。しか
しながら、上記窓部を例えばガラスなどのような透明材
料を用いて密閉しても、上記情報記録媒体の金属ハブと
カートリッジとの間隙をなくすことができない。また、
この間隙は前記したようにカートリッジおよび情報記録
媒体の設計に制約が生ずるとの問題がある。

従って、カートリッジ型情報記録媒体の間隙等を形成す
るなどの、その形状に影響を及ぼすことのない情報記録
媒体の駆動方法の提案が望まれる。

［発明の目的］ 本発明は、情報記録媒体かカートリッジ内に収容された
カートリッジ型情報記録媒体の新規な記録、再生または
消去方法を提供することを目的とする。

本発明は、完全な密閉状態にあるカートリッジ型情報記
録媒体の新規な記録、再生または消去方法を提供するこ
とを目的とする。

さらに本発明は、情報記録媒体の回転時の安定性、特に
低速での安定性に優れ、そして外部からの塵埃等の侵入
防止および傷付き防止効果の向−トしたカートリッジ型
情報記録媒体に記録、再生または消去する方法を提供す
ることを目的とする。

〔発明の要旨］ 本発明は、少なくとも光入射用の窓を有するカートリッ
ジ内に、可撓性の樹脂フィルムからなる円盤状基板の上
に光により情報の書き込み、読み取りおよび／または消
去が可能な記録層か設けられた可撓性の情報記録媒体が
収容されたカートリッジ型情報記録媒体の該情報記録媒
体を、機械的係合を伴なうことなく回転させながら、光
を上記窓を介して該情報記録媒体に照射することにより
情報の記録、再生または消去を行なうことを特徴とする
情報記録媒体の記録、再生または消去方法にある。

上記本発明の情報記録媒体の記録、再生または消去方法
の好ましい態様は以下の通っである。

１）上記回転力が、磁力、超音波または誘導電流により
与えられることを特徴とする上記情報記録媒体の記録、
再生または消去方法。

２）上記情報記録媒体の回転が、中央に磁石を有する情
報記録媒体の該磁石に、頂部に磁石を有するモーターの
該磁石を近接させて配置して、該モーターを回転するこ
とにより行なわれることを特徴とする」二記情報記録媒
体の記録、再生または消去方法。

３）上記情報記録媒体の回転が、中央に磁石を有する情
報記録媒体の該磁石に、電磁石コイルを近接させて配置
して、該電磁石に電流を流すことにより行なわれること
を特徴とする上記情報記録媒体の記録、再生または消去
方法。

４）上記情報記録媒体の回転が、情報記録媒体中央部に
装着された超音波モーターおよび該超音波モーターに近
接してカートリッジの内側中央部に配置された超音波モ
ーターに、該カートリッジの超音波モーターの下に近接
して配置された超音波発振子から超音波を発射すること
により行なわれることを特徴とする上記情報記録媒体の
記録、再生または消去方法。

５）−上記情報記録媒体の回転が、中央にアルミニウム
板を有する情報記録媒体に多極コイルを該アルミニウム
板に近接させて配置して、該多極コイルに電流を流すこ
とによりアルミニウム板に誘導電流を生じさせることに
よって行なわれることを特徴とする上記情報記録媒体の
記録、再生または消去方法。

６）上記カートリッジの窓として、無延伸のプラスチッ
クの透明材料からなるフィルムまたは板を用いることを
特徴とする上記情報記録媒体の記録、１１生または消去
方法。

７）上記カートリッジとして、完全に密閉さ打ているカ
ートリッジを用いることを特徴とする上記型情報記録媒
体の記録、再生または消去方法。

８）上記カートリッジとして、完全に密閉され、且つそ
の中に液体が封入されているカートリッジを用いること
を特徴とする上記情報記録媒体の記録、再生または消去
方法。

［発明の効果］ 上記情報記録媒体と機械的係合することなく該媒体を回
転させながら情報の記録、再生または消去を行なう本発
明の方法を用いることにより、情報記録媒体の形状の設
計が自由となり、さらに密閉型のカートリッジ型情報記
録媒体を得ることも可能となる。このような密閉型のカ
ートリッジ型情報記録媒体は回転時の安定性に優れ、そ
して外部からの塵埃等の侵入防止および傷付き防止効果
の向上したものである。

特に、カートリッジの窓材にガラスや無延伸のプラスチ
ックなどの透明材料を用いることにより、記録再生特性
に悪影晋を与えることなく完全な密閉型のカートリッジ
型情報記録媒体を得ることかできる。

また、特に、密閉状態のカートリッジ内に液体を封入す
ることによりに回転安定性が格段に優れた情報記録媒体
が得ることかできる、 ［発明の詳細な記述］ 本発明の情報記録媒体の記録、再生または消去方法に使
用されるカートリッジ型情報記録媒体は、店木的には、
基板の少なくとも一方の表面に光による情報の記録再生
等が可能な記録層が設けられた情報記録媒体がカートリ
ッジ内に収容された構成を有する。上記基板は可撓性の
樹脂フィルムからなることが必要である。

従来の情報記録媒体の記録、再生等の際に用いられる駆
動方法は、光ヘッドからの入射（反射）光の経路となる
カートリッジ底部に設けられた窓部が半径方向に長い楕
円形の開放部分を有するカートリッジ型情報記録媒体を
、情報記録媒体を回転させるために設けられた金属ハブ
等に回転駆動モーターの回転軸を挿入してモーターの回
転力を、該情報記録媒体に伝えることにより、行なわれ
る。

このようなカートリッジ型情報記録媒体では、窓部およ
び金属ハブの突出のためカートリッジに設けられる間隙
の必要から、カートリッジおよび情報記録媒体の設計に
；ｂ１］約があった。また、外部からの塵埃等の侵入に
よる付着、また著しい＋２境の変化による回転安定性の
低下、さらに、回転の開始時や停止時に、情報記録媒体
のカートリッジ内壁との接触による傷付き等の問題かあ
った。

本発明者等は、従来の金属ハブをモーターの回転軸に浪
人する代わりに、情報記２ｊ媒体の中心に磁石を挿着し
、該磁石の中央下に近接して磁石を有するモーターある
いは電磁石コイルを配置することなどにより、情報記録
媒体と機械的係合することなく回転させることが可能で
あることを見出だした。これにより、カートリッジおよ
び十青報記録媒体等の設計を自由に行なえること、また
外部からの塵埃等の侵入などを防止することができる。

また、開放部分である窓には、窓材として記録再生等に
使用されるレーザーの発振波長の光を透過する材料、例
えばガラスや無延伸のプラスチック使用することて、開
放状態と同様に記録再生等か可能となり、カートリッジ
を完全に密閉することも可能であることが分かった。

このように、本発明の情報記録媒体と機械的係合するこ
となく該媒体を回転させながら情報の記録、再生または
消去を行なう方法を用いること、好ましくはさらに窓材
に上記透明材料を用いることにより、情報記録媒体の形
状の設計が自由となり、さらに密閉型のカートリッジ型
情報記録媒体を得ることも可能となる。このような密閉
型のカートリッジ型情報記録媒体は回転時の安定性に優
れ、そして外部からの塵埃等の侵入防止および傷付き防
止効果の向上したものである。こうした密封状態のカー
トリッジ内の気体は一般に空気であるが、酸素、窒素、
二酸化炭素等の他の気体を封入してもよい。上記カート
リッジ内に液体を封入することによりに回転安定性が格
段に優れた＋ｎ報記録媒体か得られるので上記液体を封
入することが好ましい。上記カートリッジ内に液体を封
入した場合、情報記録媒体か回転を始めると、液体の粘
性により空気の場合よりゆっくり回転か加速され、一定
の回転数に到達する。−旦安定化すると液体の粘性の働
きで、外部環境の変化による彰響を受は難く、安定した
回転か得ることができる。特に可撓性の情報記録媒体の
場合には、低速で回転しても円滑に浮上して、安定した
回転が得られる。

上記液体としては、カートリッジや情報記録媒体等を侵
さない限りどんな液体でも良いが、その絶対粘度が、２
５℃において１０−２〜１０ｃｐｓの範囲にある液体が
、特に低速ての回転安定性を向上させる上で好ましい。

液体の例としては、シリコンオイル、低級アルコール、
流動パラフィン、低級パラフィン系炭化水素、低級オレ
フィン系炭化水素および水を挙げることができる。

本発明の情報記録媒体の記録、再生または消去方法は、
上記のように、少なくとも光入射用の窓を有するカート
リッジ内に、可撓性の情報記録媒体が収容ざ九たカート
リッジ型情報記録媒体の該情報記録媒体を、機械的係合
を伴なうことなく回転させながら、光を上記窓を介して
該情報記録媒体に照射することにより情報の記録、再生
または消去を行なうことを特徴とする。

上記本発明のカートリッジ型情報記録媒体に情報の記録
、再生または消去する方法を添付第１図、第２図および
第３図を参照しながら説明する。これらはカートリッジ
および情報記録媒体の形状の例にすきず、本発明を限定
するものではない。

第１図は、駆動用コイルに挿着された情報記録媒体およ
びカートリッジが共に中央に孔部を有するカートリッジ
型情報記録媒体の断面の模式図の一例である 第１図は、中央に孔部を有する可撓性の情報記録媒体１
１、該情報記録媒体を収容する中央に孔部を有するカー
トリッジ１２、その下に近接して配置された記録再生用
の光ヘッド１３、誠光ヘッドからの入射（反射）光の経
路となるカートリ、。

ジ底部に設けられた窓部１４、情報記録媒体の該孔部に
挿着されたドーナツ状の磁石１５およびこの磁石１５を
回転させるために該磁石の下に近接して配置された多極
の電磁石コイル（駆動用コイル）１６から構成される。

そして、カートリッジ内には液体１８が封入されている
。

上記多極の磁石コイル１６の代わりに、例えば頂部に磁
石を有するモーターを回転させて磁石１５を回転させる
ことかできる。

第２図は、上記第１図の駆動用コイルに挿着されたカー
トリッジ型情報記録媒体の平面の模式図の一例である 第３図は、駆動用電磁石コイルＦ部に装着された中央に
孔部を有しないカートリッジ型’ｒｎＮ記録媒体の断面
の模式図の一例である。

第３図は、中央に四部を有する磁石３５か中央に設けら
れた可撓性の情報記録媒体３１、ｉ咳凹部とはめ合いと
なる突起３９ａおよび３９ｂを中央に有するカートリッ
ジ３２、その下に近接して配置された記録再生用の光ヘ
ット３３、該光ヘッドからの入射（反射）光の経路とな
るカートリッジ底部に設けられた窓部３４、情報記録媒
体の中央部に挿着された磁石３５およびこの磁石３５を
回転させるために該磁石の下に近接して配置された多極
の磁石コイル３６から構成される。そして、カートリッ
ジ内には液体３８が封入されている。７上記多棒の磁石
コイル３６の代わりに、例えば磁石を有するモーターを
用いることもできる。

本発明の情報記録媒体の記録、再生または消去方法は、
上記第１〜３図に示したように、情報記録媒体の中央に
磁石を挿着し、外部にＴ、磁石コイルを配置してモータ
ーの作動原理と同様にして情報記録媒体を回転させなが
ら、光ヘッドより放射される光を窓を介して該媒体に照
射することにより情報の記録等を行なう方法が挙げられ
る。この他に、その回転方法としては、情報記録媒体の
中心に磁石を装着し、該中心を合わせて外部に磁石を任
するモーターを配置して、両者の磁石のＳ−５あるいは
Ｎ−Ｎの反発、Ｓ−Ｎの吸引を利用して、モーターの回
転と共に情報記録媒体も回転させる方法、あるいは、超
音波モーターとＭ音波発振子との組合わせ、さらにアル
ミニウム板と３！７極′、「磁石との組合わせなどを挙
げることができる。

−Ｆ配本発明の情報記録媒体の記録、再生または消去に
用いられる媒体の駆動方法の好ましい態様について、添
付の第４図、第５図、第６図、第７図、第８図、第９図
および第１０図を参照しながら説明する。

第４図は、第１図の駆動用コイルに挿着された情報記録
媒体およびカートリッジか共に中央に孔部を有するカー
トリッジ型情報記録媒体の駆動部分を拡大した断面の模
式図の一例である。

第４図は、中央に孔部を有する可撓性の情報記録媒体を
収容する中央に孔部な有するカートリッジ４２、情報記
録媒体の該孔部に挿着されたドーナツ状の磁石４５（Ｓ
極側とＮ極側からなる）およびこの磁石を回転させるた
めの該磁石の下に近接して配置された多極の電磁石コイ
ル４６から構成される。

第５図は、上記第４図の平面図で、情報記録媒体を収容
するカートリッジ１２、情報記録媒体の該孔部に挿着さ
れた磁石４５（Ｓ極側とＮ極側）およびこの磁石を回転
させるた該磁石の下に近接して配置された外部の多極の
電磁石コイル４６から構成され、電磁石コイル４６は、
Ａ、Ｂ、ＣおよびＤの４つの極からなっている。

上記第４図および第５図で示される情報記録媒体の駆動
は、上記電磁石コイル４６に電流を流すことにより行な
われる。まず、電磁石コイル４６のＡがＳ極かつＣがＮ
極となるように電流を流し、順にＤがＳＶｉかつＢがＮ
極、Ｃがｓｊ４かつＡかＮＪ１４ｉ、　ＢかＳ極かつＤ
かＮｉとなるように電流の向きを変えて、情報記録媒体
の該孔部に挿着された磁石４５を回転させる。このよう
にしてカートリッジ１２に収容された中央に孔部を有す
る可撓性の情報記録媒体を回転させることができる。従
って、ドーナツ状の磁石４５と多極の電磁石コイル４６
は同心円上に配置されることか好ましい。

第６図は、第３図の駆動用コイル上部に装着された中央
に孔部を有しないカートリッジ型情報記録媒体の駆動部
分を拡著した断面の模式図の一例である。

第６図は、中央に凹部を有する磁石６５が中央に挿着さ
れた可撓性の情報記録媒体、該凹部とはめ合いとなる突
起６９ａおよび６９ｂを中央に有する可撓性の情報記録
媒体を収容する中央に孔部を有するカートリッジ６２、
および上記磁石６５（Ｓ極側とＮ極側）を回転させるた
めに情報記録媒体の中心下に近接して配置された多極の
電磁石コイル６６から構成される。

第７図は、上記第６図の平面図で、情報記録媒体を収容
するカートリッジ６２、情報記録媒体の中央の内周側に
挿着されたｉ石６５（Ｓ極側とＮ極側）およびこの磁石
を回転させるため該磁石の下に近接して配置された多極
の電磁石コイル６６から構成され、電磁石コイル６は、
上記第５図と同様にＡ、Ｂ、ＣおよびＤの４つの極から
なっている。

上記第６図および第７図で示される情報記録媒体の駆動
は、上記電磁石コイル６６に電流を流すことにより′ｆ
２４図および第５図で説明した同じ原理および手順にて
行なわれる。従って、この場合も磁石６５と多極の電磁
石コイル６６は同心円上に配置されることが好ましい。

第８図は、駆動用モーター上部に装着された本発明の中
心に孔部を有しないカートリッジ型情報記録媒体の駆動
部分を拡大した断面の模式図の一例である。第３図の駆
動用コイルの代わりに駆動用モーターを使用した例であ
る。

第８図は、中央に凹部を有する磁石８５が中央に挿着さ
れた可撓性の情報記録媒体、該凹部とはめ合いとなる突
起８９ａおよび８９ｂを中央に有する可撓性の情報記録
媒体を収容するカートリッジ８２、および上記磁石８５
（Ｓ極側とＮ極側）を回転させるために情報記録媒体の
中心下に近接して配置された回転軸の頂部に磁石８６（
Ｓ極側とＮ極側）か装着されたモーター８７から構成さ
れる。

上記第８図で示される情報記録媒体の駆動は、上記モー
ター８７を回転させるとモーター上部の磁石８６も回転
し、磁石８６と情報記録媒体の中心の磁石８５とのＳ−
５あるいはＮ−Ｎの反発、あるいはＳ−Ｈの吸引が起こ
り、モーターの回転と共に情報記録媒体も回転する。な
お、磁石８５と磁石８６は同心円上に配置されることが
好ましい。

第９図は、中央に四部を有する情報記録媒体９１、その
中心に近い円周上に配置された超音波モーター９５ａ、
該凹部とはめ合いとなる突起９９ａおよび９９ｂを中央
に有するカートリッジ９２、該カートリッジ内の上記超
音波モーター９５ａと同一円周上に配置された超音波モ
ーター９５ｂ、および上記超音波モーター９５ｂを回転
させるために情報記録媒体の中心下に近接して配置され
た超音波発振子９６から構成される。

上記第９図で示される情報記録媒体の駆動は、超音波発
振子９６からカートリッジ内の超音波モーター９５ｂま
たは情報記録媒体の超音波モーター９５ａに超音波を発
射することにより行なわれる。

第１０図は、中央に凹部を有するアルミニウム板１０５
が中央に挿着された情報記録媒体１０１、該凹部とはめ
合いとなる突起１０９ａおよび１０９ｂを中央に有する
カートリッジ１０２、および上記アルミニウム板１０５
を回転させるために情報記録媒体の中心下に近接して配
置された多極の電磁石コイル１０６から構成される。

上記第１０図て示される情報記録媒体の駆動は、多極の
電磁石コイル１０６に交流電源に接続されると、アルミ
ニウム板１０５との間隙に磁界が生じ、この磁界により
上記アルミニウム板１０５に電流か誘導され、この電界
と誘導電流により回転トルクが発生することにより行な
われる。

なお、上記説明は、本発明の情報記録媒体の情報の記録
、再生または消去方法およびこれに利用される駆動方法
のいくつかの態様を述べたもので、上記に限定されるも
のではない。例えば、カートリッジ、磁石の形状は上記
以外のものでも回転が可能であればよく、カートリッジ
の形状が中央に凹部であって情報記録媒体の中央に凸部
ある組合わせでもよい。

以下余白 本発明の情報記録媒体の記録、再生または消去方法に用
いられる情報記録媒体の樹脂フィルム（樹脂基板）、記
録層および下塗層等として、本発明の特徴的構成の部分
以外については、公知のものか任Ｑに利用できるのて、
これらについて、以下に筒！林に説明する。本発明にお
いて使用する円盤状樹脂フィルムの材質としては、アク
リル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂（例、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン）、ポリカーボネート、ポリエ
ステル系樹脂（例、ポリエチレンテレフタレート）、お
よびポリ塩化ビニリデン等の熱可゛甲性樹脂を挙げるこ
とができる。好ましくはポリオレフィン系樹脂、ポリカ
ーボネートまたはポリエステル系樹脂である。　記録層
が設けられる側の基板表面には、平面性の改善、接着力
の向上および記録層の変質の防止の目的で、下塗層（お
よび／または中間層）を設けてもよく、下塗層（および
／または中間層）の材料としては、たとえば、ポリメチ
ルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体
、ニトロセルロース、ポリエチレン、塩素化ポリオレフ
ィン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物
質ニアクリル系千ツマー等からなるＵＶ硬化型樹脂ニジ
ランカップリング剤などの有機物質；および無機酸化物
（Ｓｉ０２、／１２０．等）、無機弗化物（ＭｇＦ２）
などの無機物質を挙げることができる。

上記材料を用いて、例えば下塗層としてＵＶ硬化型樹脂
からなる層を設けてもよいし、さらにその上に中間層と
して無機酸化物の層を設けてもよく、上記材料を組合わ
せて一つ以上の層を適宜設けることができる。

本発明で情報記録媒体に形成する記録層には、ピット等
の形成による一回の記録（書き込み）のみが可能なタイ
プ（追記型またはＤ　ＲＡＷ［Ｄｉｒｃｃｔ　Ｒｅａｄ
　Ａｆｔｅｒ　Ｗｒｉｔｃｌ型）と、相変化の利用ある
いは光磁気記録の場合の磁化の向きの変化等の利用によ
り記録と消去を繰り返し行なうことが可能なタイプ（消
去可能型、すなわちＥ−ＤＲＡ　Ｗ　　［Ｅｒａｓａｂ
ｌｅ−Ｄｉｒｅｃｔ　　Ｒｅａｄ　　八ｆｔｅｒ　　Ｗ
ｒｉｔｅ］　　型）とかある。

ＤＲＡＷ型の記録層に用いられる材料の例としては、Ｔ
ｅ、Ｚｎ、Ｉ　ｎ、Ｓｎ、Ｚｒ、Ａｊ２、Ｔｉ、Ｃｕ、
Ｇｅ、Ａｕ、Ｐｔ等の金属：Ｂ１、Ａｓ、Ｓｂ等の半金
属；Ｓｉ等の半導体：およびこれらの合金またはこれら
の組合わせを挙げることができる。これらの金属、半金
属または半導体の硫化物、酸化物、ホウ化物、ケイ素化
合物、炭化物および窒化物等の化合物；およびこれらの
化合物と金属との混合物も記録層に用いることができる
。上記記録層には、さらに記録層材料として公知の各種
の金属、半金属あるいはそれらの化合物などが含有され
ていてもよい。

また、シアニン系色素等の色素からなる記録層であって
もよい。

記録層は単層または重層でもよく、記録層の層厚は光情
報記録に要求される光学濃度の点がら一般に１００〜５
５００又の範囲であり、好ましくは１５０〜１０００又
の範囲である。

また上記記録層がＥ−ＤＲＡＷ型の場合、温度より相変
化を起こしつる物質である下記の材料からなる記録層が
設けられる。この際、必要に応じて光吸収性物質が分散
含有されていてもよい。

相変化としてはたとえば、結晶状態−非晶質状態間の変
化、相溶歌態−相分雛状態間の変化などの相変化を挙げ
ることができる。

結晶状態−非晶質状態間で状態変化を起こしつる物質の
例としては、Ｓ　ｂ　１００−ｘ　Ｔ　ｅ　ｘ　　（４
０＜ｘ＜６０）、５ｂ２Ｓｅ、ＴｅＯｘ　（０＜ｘ＜２
）、Ａｓ−Ｔｅ−Ｇｅ系、５ｎ−Ｔｅ−５ｅｉなとの金
属および半金属の化合物を挙げることができる。たとえ
ば、５ｂ２Ｓｅは相対的に常温では結晶状態にあって反
射率が高く透過率が低いが、高温で非晶質状態となって
反射率が低下し透過率か高くなる。逆に、ＴｅＯｘは常
温では非晶質状態にあり、高温で結晶状態となる。この
他にも結晶状態−非晶質状態間で状態変化を起こす公知
の金属、半金属およびこれらの化合物を用いることかで
きる。

また、相溶状態−相分離状態間で状態変化を起こしつる
物質の代表的な例として、二種以上のポリマーの混合物
からなるポリマーブレンドを挙げることができる。ただ
し、ポリマーとモノマーとの組合せの場合でも同様な挙
動を示すことがあり、そのような組成のものも本発明に
おいてはポリマーブレンドに含まれる。

光磁気記録の記録層（垂直磁化膜）に用いられる材料と
しては、ＧｄＦｅＣｏおよびＴｂＦｅＣｏ等を使用する
ことができる。

上記記録層が、金属等からなる記録層または相変化を起
こしつる物質が上記金属等の無機物質である場合には、
基板表面に蒸着、スパッタリングあるいはイオンブレー
ティングすることにより基板上に形成することができる
。記録層は単層ても重層でもよいが、その層厚は光情報
記録に要求される光学濃度の点から一般に１００〜１５
００又の範囲にあり、好ましくは１５０〜１０００λの
範囲にある。

また記録層が、色素または上記ポリマーブレンドなどの
有機化合物である場合には、該物質および必要により光
吸収性物質を適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、こ
の塗布液をスピンコード法、ロールコート法等の塗布法
により基板表面に塗布したのち乾燥することにより、基
板上に形成することができる。

上記記録層の上には、特に記録時のトラッキング性の向
上のためにトラッキングカイト層が設けられることが好
ましい。トラッキングガイド層の形成材料としては、写
真用ハロゲン化乳剤が使用される。そして、トラッキン
グガイド層はトラッキング制御を行なうためにサーボマ
ーク等が形成される。

また所望により、記録層と保護層との密着性を向上させ
るためにシランカップリング剤等からなる密着層が設け
られてもよい。

トラッキングガイド層上または記録層とトラッキングガ
イド層との間には記録層を物理的および化学的に保護す
る目的で、ＺｎＳ、５ｉ０２、ＭｇＦ２．５ｎ０２等の
無機物質あるいはＵＶ硬化性樹脂等の有機物質からなる
保護層が設けられてもよい。

なお、記録層の基板側、記録層の両側または基板と反対
側の表面に記録層の耐傷性、防湿性および変形、変質防
止性などを高めるために、たとえば二酸化ケイ素、酸化
スズ、弗化マグネシウムおよび硫化亜鉛なとの無機物質
からなる薄膜が設けられていてもよい。　。

また、記録層の基板側あるいは基板と反対側の表面には
、情報の再生時におけるＳ／Ｎ比の向上および記録時に
おける感度の向上の目的で、Ａｆｌ、ＣｒおよびＮｉな
との金属からなる光反射層が設けられてもよい。

また、本発明に用いられるカートリッジの材料としては
特に限定されるものではないが、成形可能な樹脂が製造
上有利であるので好ましい。その材料としては、アクリ
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリエステル系樹Ｉ指およびポリ塩化ビニリデン
等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。

上記カートリッジに設けられる窓材としては、記録再生
等に使用されるレーザーの発振波長を透過する材料が好
ましい。例えば、ガラス；およびポリカーボネート、ポ
リメチルメタクリレート、ポリオレフィン、トリアセチ
ルセルロース等の無延伸のフィルムまたは板が挙げられ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は、本発明の情報記録媒体
の記録、再生または消去方法を説明するための駆動部に
装着されたカートリッジ型情報記録媒体の断面の模式図
の一例である 第４図、第５図、第６図、第７図、第８図、第９図およ
び第１０図は、上記本発明の情報記録媒体の記録、再生
または消去方法に利用される駆動方法の好ましい態様の
一例を示す断面図である。 第１１図は、従来の情報記録媒体の記録、再生または消
去方法を説明するための駆動部に装着されたカートリッ
ジ型情報記録媒体の断面の模式図の一例である 情報記録媒体：１１，３１，４１．’６１゜８１、　９
１．　１０１．　１１１ カートリッジ：１２，３２，４２．６２゜８２、　９２
．　１０２．　１１２ 光ヘツド　　　：１３．３３，１１３ 窓部　　　　：１４．３４，１１４ 磁石　　　　・１５，３５，４５，６５゜磁石（モータ
ー上）＝８６ 液体　　　　：１８，３８ 多極の電磁石コイル：１６，４６，６６゜モーター　　
：３７．８７，１１７ 突起　　　　：３９ａ、３９ｂ、６９ａ。 ６９ｂ、８９ａ、８９ｂ、９９ａ。 ９９ｂ、１０９ａ、１０９ｂ 超音波モーター＝９５ａ、９５ｂ 超音波発振子　：９６ アルミニウム板＝１０５ 金属ハブ　＝１１５ 回転軸　　＝１１９ 特許出願人　富士写真フィルム株式会社代　理　人　弁
理士　　柳　川　泰　男第１図 第５図 第６図 ９ｂ 第７図 第８図 第９図 第１０図 ０９ｂ 第１１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、少なくとも光入射用の窓を有するカートリッジ内に
   、可撓性の樹脂フィルムからなる円盤状基板の上に光に
   より情報の書き込み、読み取りおよび／または消去が可
   能な記録層が設けられた可撓性の情報記録媒体が収容さ
   れたカートリッジ型情報記録媒体の該情報記録媒体を、
   機械的係合を伴なうことなく回転させながら、光を上記
   窓を介して該情報記録媒体に照射することにより情報の
   記録、再生または消去を行なうことを特徴とする情報記
   録媒体の記録、再生または消去方法。 ２、上記回転力が、磁力、超音波または誘導電流により
   与えられることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の情報記録媒体の記録、再生または消去方法。