JPS6316502Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレス用素材の成形装置に関する。

プレス用素材として第３図又は第４図の如く、
金属板ｍの表裏に薄紙ｂを介在させた状態で袋状
合成樹脂フイルムａ内に収納させた構造が、傷の
ない高品質のプレス成品を得られることで有効で
ある。

しかしながら、金属板ｍを袋状フイルムａ内に
差し入れること自体、手作業によればその作業性
が悪い上、金属板ｍに薄紙ｂを重ねた状態で袋状
フイルムａ内に差し入れることは作業性が低下す
ること著しい。

本考案は斯る事情に鑑み第３図又は第４図の如
き構造のプレス用素材を機械的作業によつて簡便
化して作業性の向上を図ることを目的とする。

本考案の実施例を図面により説明すれば、図に
おいて、１は搬入テーブル、２は成形テーブル、
Ａはフイルムロール、Ｂは紙ロールである。

搬入テーブル１はその上面に金属板ｍを一枚宛
載承せしめるテーブルであつて、その下面に成形
テーブル２方向へ延びるチエンコンベア３を間欠
回転自在に配設し、該コンベアにプツシヤー４を
取付けて、このプツシヤー４がテーブル１の溝路
を介しテーブル１上に突出し移行するようにす
る。

成形テーブル２は搬入テーブル１との間に適宜
間隔をおいて並設し且つ両テーブル１，２の上面
を略面一線上に配設する。

成形テーブル２は駆動機構を有して自転動する
ローラコンベア５により上面部を構成するととも
に搬入テーブル１側の端部には２個の折込みロー
ラ６，７を上下に間隔をおいて設置する。

折込みローラ６，７は夫々回転自在に軸承し、
その折込みローラ７はローラコンベア５と面一に
位置させ、折込みローラ６は金属板ｍの厚さより
若干大きな間隔をおいて折込みローラ７上に設置
する。

上記折込みローラ６，７はローラ６を上下させ
ることによつて両ローラ６，７の間隔を調節自在
にするとよい。

又、成形テーブル２は折込みローラ６，７に近
接する端部の前後各位置に、夫々シーラー８，９
を設置する。

シーラー８，９は夫々上下に接合する加熱ロー
ラ８ａ，９ａと受ローラ８ｂ，９ｂとを組として
構成する。

フイルムロールＡ及び紙ロールＢは夫々両テー
ブル１，２間の上方位置に回転自在に架設し、そ
のフイルムロールＡは紙ロールＢの直上位置に配
設する。

フイルムロールＡはポリエチレン等の合成樹脂
フイルムａを巻込んだロール、紙ロールＢは薄紙
シートｂを巻込んだロールであり、その薄紙シー
トｂは金属板ｍと略同等幅のものを使用し、フイ
ルムａはそれより若干大きな幅のものを使用す
る。

フイルムａとシートｂとは、フイルムａを成形
テーブル２側、シートｂを搬入テーブル１側に配
して重ね合わせた状態で下方に繰出すようにす
る。

上記フイルムａ及びシートｂの繰出し線上には
繰出しローラ１０及びカツター１１を上下間隔を
おいて配設し、その繰出しローラ１０によつて重
ね合わせ状のフイルムａ及びシートｂをその下端
がテーブル１，２下の所定位置に達するまで繰出
すようにし、カツター１１が適時に作動して繰出
しされたフイルムａ及びシートｂを切断するよう
にする。

而して装置の作動を説明すると、繰出しローラ
１０によつてフイルムａ及びシートｂが両テーブ
ル１，２間に繰出し垂下されており、搬入テーブ
ル１上に金属板ｍを載せた後にチエンコンベア３
を駆動させると、プツシヤー４が金属板ｍを押し
動かし、該金属板ｍをフイルムａ及びシートｂに
突当て、その直後にカツター１１が作動してフイ
ルムａ及びシートｂを切断する。

さらにプツシヤー４の押動により金属板ｍが折
込みローラ６，７間に突入して成形テーブル２上
へ移送され、フイルムａ及びシートｂは折込みロ
ーラ６，７により折込まれながら金属板ｍを胴巻
状に包被するとともにフイルムａの前後両側縁が
シーラー８，９によつて熱溶着される。

従つて、フイルムａは三方が封鎖された袋状と
なり、該袋内に、薄紙シートｂが胴巻きされた金
属板ｍが収納された状態に成形される（第３図）。
次いで、繰出しローラ１０が作動してフイルムａ
及びシートｂを所定長さ繰出し、次の作業をま
つ。

尚、第４図の素材を成形するには、２枚の金属
板ｍ，ｍ間に薄紙などの剥離シートb′を予め挾ん
だ状態にし、該金属板を搬入テーブル１上に載せ
ることによつて成形される。

本考案は叙上の如く構成したので、薄紙シート
を表裏に介在させた金属板を袋状合成樹脂フイル
ム内に挿入する作業を機械化し、その作業性を向
上させることができ、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の正面図、第２図はその
−線断面図、第３図及び第４図は成形されるプ
レス用素材の一部切欠せる平面図である。 図中、１は搬入テーブル、２は成形テーブル、
４はプツシヤー、６，７は折込みローラ、８，９
はシーラー、１０は繰出しローラ、１１はカツタ
ー、Ａはフイルムロール、Ｂは紙ロール、ａは合
成樹脂フイルム、ｂは薄紙シート、ｍは金属板で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属板を載承せしめる搬入テーブルと成形テー
   ブルとを面一線上に適宜間隔をおいて配設し、搬
   入テーブルに金属板を成形テーブルへ搬入せしめ
   るプツシヤーを設け、成形テーブルには搬入テー
   ブル側の端部に２個の折込みローラを上下間隔を
   おいて設けるとともに前後各縁にシーラーを回転
   自在に設け、両テーブル間には合成樹脂フイルム
   を巻込んだフイルムロールと薄紙を巻込んだ紙ロ
   ールと両ロールより所定長さのフイルム及び薄紙
   を重ね合わせ状に繰出し前記面一線を交差して垂
   下させる繰出し機構とを設けたプレス用素材の成
   形装置。