JPS6316443Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオーバヘツドドアーの施錠装置に関す
る。

従来の前記オーバヘツドドアーのラツチの組立
ては第１図、第２図、第３図に示すごとく、ラツ
チ片ａは、一端をドアーｂに枢支して設け、この
ラツチ片ａの他端ラツチ部はレールｃの高さより
外側にとび出しており、これがレールｃに取付け
られたラツチ掛り片ｄに係止することにより施錠
できるようにしてある。ところが、ラツチ片ａの
ラツチ部及びラツチ掛り片ｄは、何れもレールｃ
の外側にあるため、この突出したラツチ片ａ及び
ラツチ掛り片ｄに物が引掛つたり、人がぶつかつ
たりして危険であつた。

本考案は、斯様な実情に鑑み、この問題を一掃
するもので、即ち、危険防止及び確実な施錠を目
的としたものである。

以下本考案に係るオーバヘツドドアー施錠装置
の一実施例を添付図面に基づいて具体的に説明す
る。

１はパネルで、このパネル１を複数連結してド
アーＡを構成する。パネル１の縦框２の見付面に
は連結部に軸受３を取付け、この軸受３に、見付
面と対向したレール４に嵌まるローラ５を軸支し
てレール４に沿つてドアーＡを昇降し開閉するよ
うにしてある。

また縦框２の見付面には、所望する位置に、コ
状に屈折し、かつ対向した案内片６，６′に誘導
孔８，８′を穿つた案内部材７を取付け、一方の
レール側の案内片６′の誘導孔８′は後記するスラ
イドバー９が、レール４の内側に取付けた後記す
るラツチ掛り片１５にそつて移動する時逃げられ
る程度に大きくしてある。

また誘導孔８，８′には、案内片６，６′間に位
置させたワイヤ取付け片１１とスプリング取付片
１０を正面室内側に突出させて設けた前記スライ
ドバー９を摺嵌し、このスライドバー９は、スプ
リング取付片１０と一方のレール側案内片６′間
に斜方向で係止したスプリング１２を設け、この
スプリング１２によりスライドバー９は常にレー
ル４の方向および縦框２の側に向けて付勢されて
いる。即ちスライドバー９をレール方向に押出す
と共に、スライドバー９の背面を誘導孔８′の縦
框側内縁に向けて押している。またワイヤー取付
け片１１には、他方の内側案内片６に端部を取付
けたアウターワイヤー１３内に挿通されたインナ
ーワイヤー１４の一端部を取付けて、インナーワ
イヤー１４によりスプリング１２に抗してスライ
ドバー９を後退させる（施錠の解除を行う）。レ
ール４には内側に、スライドバー９と対向してラ
ツチ掛り片１５を取付け、前記スライドバー９を
掛止できるようにしてある。ラツチ掛り片１５は
斜面１５′をもつた直角三角形に成形してある。

図中１６はスライドバー９の端部に取付けたス
トツパーで抜けを防いでいる。

本考案は前記の構成であるから、対向したレー
ル４，４′に連結させたパネル１からなるドアー
Ａの連結部に設けたローラ５，５′を嵌め、ロー
ラ５，５′をレール４に沿つて転動させ昇降し開
閉するのであるが、施錠するには、ドアーＡを閉
めれば、ドアーＡの縦框２に取付けた案内部材の
案内片６，６′に設けた誘導孔８，８′に摺嵌し、
かつレール方向と、縦框２の方向にスプリングで
付勢したスライドバー９の先端側の突出部は、ス
プリング１２に抗してラツチ掛り片１５の斜面１
５′に沿つて移動し斜面を乗り越えるとスプリン
グ１２の作用で自動的にラツチ掛り片１５の下面
掛止部に移動して施錠される。この時スライドバ
ー９は斜面１５′に沿つて移動する時は第６図に
示すようにスプリング１２に抗して誘導孔８′内
に逃げ、斜面１５′を乗り越えるとスプリング１
２により引張られてラツチ掛り片１５の下面掛止
部に移り係止されるものである。従つて施錠後振
動をあたえてもラツチ掛り片１５から外れて解除
することがない。

更に解除するには、ハンドル（図示しない）を
回動することにより、このハンドルに連繋したイ
ンナーワイヤー１４は、スプリング１２に抗して
スライドバー９を後退させ係止を解除すればよ
い、従つてラツチ機能を満足することができる。

本考案は上述のように、框で囲まれたパネルを
連結して構成したドアーの連結部に設けたローラ
を、左右に対向しわ設けたレールに嵌め、レール
に沿つて昇降させるようにしたオーバヘツドドア
ーにおいて、パネルの縦框見付面には所望する位
置に、コ状に折曲げパネル側とレール側に対向さ
せた案内片を室内側に突出させて設け、前記案内
片には、レール側をパネル側より大きくした誘導
孔を穿設し、この誘導孔にはスライドバーを摺嵌
し、またこのスライドバーにはレール方向及び縦
框方向に付勢する弾機を設け、またスライドバー
には一端を操作ハンドルに連繋させたワイヤーの
他端を連結し、更に、レールの内側には、前記ス
ライドバーの対向位置に、下方に向つて高くした
斜面を有するラツチ掛り片を設けてドアー閉鎖時
にスライドバーで自動的に係止するようにしたオ
ーバヘツドドアーの施錠装置で、レールの内側
に、下部に向けて高くした斜面を設けたラツチ掛
り片を取付け、これと対向したパネルの縦框見付
面には所望の位置にコ状に折曲げた案内部材を室
内側に突出する案内片をパネル側とレール側に対
向して設け、この対向した案内片にはレール側を
パネル側より大きくした誘導孔を設け、更に誘導
孔には、レール方向と竪框方向に弾機で付勢させ
たスライドバーを摺嵌し、ドアー閉鎖時にスライ
ドバーをラツチ掛り片の斜面に沿つて移動させ、
この時スライドバーはレール側誘導孔内で逃げ斜
面を越えると自動的にラツチ掛り片の下部掛止め
部に掛止するため閉めるだけで確実に施錠ができ
煩がなく、更にラツチ掛り片はレールの内側に設
けてあるため、施錠時の危険がなく、しかもスラ
イドバーはハンドル等の操作部にインナーワイヤ
ー等のワイヤー１４により連繋させてあるため、
操作は簡単である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るオーバヘツドドアーの施錠
装置の一実施例を示すもので、第１図は従来の施
錠装置の一部正面図、第２図は一部の拡大図、第
３図は第２図の平面図、第４図は本考案に係る施
錠装置の一部の斜視図、第５図は第４図の拡大斜
視図、第６図はスライドバーの作動図、第７図は
ドアーの側面図である。 １……パネル、２……縦框、３……軸受、４…
…レール、５……ローラ、６，６′……案内片、
７……案内部材、８，８′……誘導孔、９……ス
ライドバー、１０……スプリング取付片、１１…
…ワイヤー取付け片、１２……スプリング、１３
……アウターワイヤー、１４……インナーワイヤ
ー、１５……ラツチ掛け片、１５′……斜面、１
６……ストツパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 框で囲まれたパネルを連結して構成したドアー
   の連結部に設けたローラを、左右に対向して設け
   たレールに嵌め、レールに沿つて昇降させるよう
   にしたオーバヘツドドアーにおいて、パネルの縦
   框見付面には所望位置に、コ状に折曲げパネル側
   とレール側に対向させた案内片を室内側に突出さ
   せて設け、前記案内片には、レール側をパネル側
   より大きくした誘導孔を穿設し、この誘導孔に
   は、スライドバーを摺嵌し、また、このスライド
   バーにはレール方向及び縦框方向に付勢する弾機
   を設け、またスライドバーには一端を操作ハンド
   ルに連繋させたワイヤーの他端を連結し、更に、
   レールの内側には、前記スライドバーの対向位置
   に、下方に向つて高くした斜面を有するラツチ掛
   り片を設けてドアー閉鎖時にスライドバーで自動
   的に係止するようにしたオーバヘツドドアーの施
   錠装置。