JPS6316126Y2 - - Google Patents

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JPS6316126Y2
JPS6316126Y2 JP19769881U JP19769881U JPS6316126Y2 JP S6316126 Y2 JPS6316126 Y2 JP S6316126Y2 JP 19769881 U JP19769881 U JP 19769881U JP 19769881 U JP19769881 U JP 19769881U JP S6316126 Y2 JPS6316126 Y2 JP S6316126Y2
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JP
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cylindrical member
permanent magnets
cathode ray
annular permanent
ray tube
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JP19769881U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁フオーカス型の陰極線管に関し、
とくにビームのフオーカスおよびセンタの調整を
確実かつ容易に行えるようにしたものである。
電磁フオーカス型の陰極線管では、ビームを絞
る静電フオーカス型のものと異なり、異なつた軌
道を運動した電子が所定の瞬間に所定の一点に集
中することを利用してフオーカスを行う。そのた
め、ビーム反発効果がほとんどなく、本質的に高
解像度を達成することができる。しかも、永久磁
石を利用すれば低消費電力化をもあわせて図るこ
とができる。
しかしながら、従前の電磁フオーカス型陰極線
管ではフオーカスの調整、操作性に難点があり、
現在においては主に静電フオーカス型のものが採
用されている。ここでは、まず、このフオーカス
の調整、操作性における不具合につき簡単に考え
ておくこととする。
周知のとおり、磁界レンズ系は光学レンズ系と
イクイバレントであり、ここでも薄いレンズの公
式を用いうる。
f=1/a+1/b …… 式でfは焦点距離、aは物点距離、bは像点
距離である。物点は陰極レンズ系のクロスオーバ
点を考え得る。磁界レンズ系の焦点距離fは式
で与えられる。
f=0.0221/V∫ X0B(x)2dx …… 式でVは高圧電圧、B(x)は中心軸上の磁
束密度分布である。それぞれの単位は〔V〕,
〔G〕である。
ところで、永久磁石の磁束密度分布を考える
と、アンペアの周回積分の法則から式を得る。
-∞B(x)dx=0 …… これを図に示すと第1図のようになり、下がわ
(負がわ)の分布が無限遠まで緩やかに続く。こ
のようなストレー分布は、偏向コイル等に対しノ
イズとなり、またフオーカスのうえでも問題とな
る。したがつて、このようなストレー分布の磁界
では、分布ができるだけ急峻なことがのぞまれ
る。
他方、第1図の磁界分布を便宜上第2図に示す
ベル型磁界分布に置換して考える。この分布は
式であらわされる。
B(x)=Bn/1+(x/λ)2 …… 式でλは半値幅、Bnは最大値である。
そして式を式に代入すると 1/f=0.0345λ/VBn 2 …… を得、この式から焦点距離fと半値幅λとは反
比例の関係にあることがわかる(第3図)。さて、
陰極線管の寸法が決まり、この結果、焦点距離f
が決まり、さらに磁束密度分布が決まる。この場
合、第3図に示すとおり、半値幅λが大きいと、
その変分Δλに対する焦点距離fの変分Δfが小さ
いので焦点深度が深くなり、フオーカス調整が確
実かつ容易となる。そうしてみれば、半値幅λを
大とすることが好ましく、前述のストレー分布を
小とする要請と矛循してしまう。このことから、
従前ではフオーカス調整の煩雑さが問題として残
されていた。
もし、磁界分布が第4図に示すようなものであ
ればストレー分布も問題とならず、半値幅λも大
とできて、その結果としてフオーカス調整を確実
かつ容易に行える。
本考案者らは、鋭意研究のすえ、より好ましい
磁界分布を形成し、ストレー分布の問題とフオー
カスの問題とをともに解消し、あわせてビームの
センタ調整をも容易な陰極線管を提供するにいた
つた。
以下、本考案陰極線管の一実施例について第5
図以降の図面を参照しながら説明しよう。
第5図において、1はパネル、2はフアンネ
ル、3はネツク管を示し、これらフアンネル2お
よびネツク管3にわたつて偏向コイル4が実装さ
れる。そして、ネツク管3のほぼ中央位置に円筒
部材5が取り付けられ、この円筒部材5に環状の
永久磁石6,7が取り付けられる。この場合、永
久磁石6,7がネツク管3の外部に配置されるの
で、設計上の自由度が高く、このため像倍率m
(=b/a)をたとえば5と小にできる。一般の電磁 フオーカスではネツク管3内に電極を配置する関
係上このような自由度が低く、たかだか10程度で
ある。
なお、8は電子銃の封着金属部であり、その径
はネツク管3の外径より一般に大である。本例で
は前者が6.2mm、後者が7.2mmである。
円筒部材5は具体的には第6図および第7図に
示すように構成される。第6図および第7図にお
いて、円筒部材5の一端には偏向コイル受部5a
が形成され、他端には雄ネジ部5bが形成され
る。この雄ネジ部5bには複数の(本例では4
個)のスリツト5cがその一端がわから形成され
る。そして、この円筒部材5の内径はちようどネ
ツク管3の電子銃の封着金属部8を挿通しうるも
のとし、雄ネジ部5bの先端位置に突出部5dが
形成される。
環状の永久磁石6,7はN極がわを対向させる
配置で(第5図)円筒部材5に挿通され、このの
ち、調整用雌ネジ部材9が雄ネジ部5bに螺合さ
れる。この螺合は雌ネジ部材9の外周にローレツ
ト9a(第8図)を刻むことにより容易に行える。
この場合、永久磁石6,7間には反発力が生じ、
この反発力により永久磁石7,6がそれぞれ偏向
コイル受部5aおよび調整用雌ネジ部材9に強く
当接する。そして、この際の抗力により永久磁石
7および偏向コイル受部5a間に摩擦力が生じ
る。同様に他の永久磁石6および調整用雌ネジ部
材9間に摩擦力が生じる。
本例では、永久磁石6,7の内径は円筒部材5
の外径より若干大とされ、第10図に矢印で示す
ように永久磁石6,7を円筒部材5に対して上
下、左右に偏心させることができる。図は上方に
偏心させた場合である。この結果、ビームのセン
タ調整をこの永久磁石6,7の位置調整で行いう
る。そして、この調整した位置は上述摩擦力によ
り仮固定される。調整後には接着剤により永久磁
石6,7を封止して最終的な固定を行う。
円筒部材5のネツク管3への固定は取付用雌ネ
ジ部材10により行う。すなわち、雌ネジ部材1
0のネジ部10aは一端がわ(電子銃がわ)ほど
狭くなるようにテーパが付される。この結果、雌
ネジ部材10を深く円筒部材5の雄ネジ部5bに
ネジ合わせていくと、円筒部材5の突出部5dが
ネツク管3を挾圧し、この結果、円筒部材5とネ
ツク管3とが一体化するものである。
斯る構成では、永久磁石6,7によりそれぞれ
第10図に実線および破線で示すような磁束分布
が形成される。なお、この図でlは永久磁石6,
7間のギヤツプである。そして、永久磁石6,7
による合成磁束分布は第12図に示すようにな
る。この図に示す本例の磁束分布ではストレー分
布成分が全体の数%(10%以下)となり、半値幅
を大としてもストレー分布による不都合が極めて
少ない。したがつて、半値幅を大としてビームの
フオーカス調整を容易かつ確実に行え、その降不
具合もない。
以上のビームのフオーカス調整は調整用雌ネジ
部材9の螺合の深さを加減して行えることに説明
を要しないであろう。
他方、ビームのセンタを調整するには永久磁石
6,7の偏心の程度を操作すればよい。そうする
と、レンズ系が光軸に対して変位し、ビームのセ
ンタ位置を可変できる。
以上述べたように、本考案陰極線管によれば、
環状の永久磁石6,7を同極が対抗する配置でネ
ツク管3に外周位置に取り付けているので、極め
て好ましい磁界分布を得ることができ、この結
果、フオーカス調整が簡易かつ確実となる。しか
も、この調整は調整用雌ネジ部材9と円筒部材5
の雄ネジ部5bとの螺合の深さ調整で行え、一層
容易である。
また、永久磁石6,7をクリアランスをもつて
円筒部材5に取り付けているので永久磁石6,7
をネツク管3に対して偏心させることができ、こ
の結果、ビームのセンタ調整をも容易かつ確実に
行える。
また、テーパのある取付用雌ネジ部材10を円
筒部材5の雄ネジ部5bに螺合させ、ネツク管3
を円筒部材5で挾圧し、この結果として両者を一
体化する構成なので、極めて作業性がよい。この
際、円筒部材5のスリツト5cを利用して挾圧作
業を一層容易かつ確実にできる。
また、永久磁石6,7をネツク管3の外部に配
置しているため、設計上に自由度が高く、像倍率
mを小さくできる。このことは、電磁フオーカス
の特長であるビームの反発効果を無視しうるとい
う点とあいまつて高解像度化を図ることとなる。
また、電磁レンズの口径が大となるので収差を低
減することにもなる。
もちろん、永久磁石6,7の利用により低消費
電力化を実現しうる。
なお、本考案は上述実施例に制約されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の構成
を採り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はともに本考案の説明に供する
線図、第5図は本考案陰極線管の一実施例を示す
側面図、第6図は第5図例の一部を断面して示す
側面図、第7図〜第9図は第5図例の要部をそれ
ぞれ示す斜視図、第10図〜第12図はともに第
5図例の説明に供する線図である。 3はネツク管、5は円筒部材、5bは円筒部材
5の雄ネジ部、5cは円筒部材5のスリツト、5
dは円筒部材の突出部、6,7は永久磁石、9は
調整用雌ネジ部材、10は取付用雌ネジ部材であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ネツク管外周に設けられた円筒部材に、対をな
    す環状永久磁石を同極が対向する配置で取り付け
    てビームのフオーカスを行う陰極線管において、
    上記円筒部材に雄ネジ部を形成し、この雄ネジ部
    に調整用雌ネジ部材を螺合して上記対をなす環状
    永久磁石の間隔を可変してビームのフオーカス調
    整を行えるようになすとともに、上記対をなす環
    状永久磁石の内径を上記円筒部材の外径より大と
    し上記環状永久磁石を偏心させてビームのセンタ
    の調整を行えるようになし、かつ、上記円筒部材
    の上記雄ネジ部位置に陰極線管本体の電子銃がわ
    からスリツトを形成し、雌ネジ部にテーパの付さ
    れた固定用雌ネジ部材を上記雄ネジ部に螺合させ
    て上記円筒部材を上記ネツク管に挾圧固定するよ
    うにしたことを特徴とする陰極線管。
JP19769881U 1981-12-25 1981-12-25 陰極線管 Granted JPS5898759U (ja)

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JP19769881U JPS5898759U (ja) 1981-12-25 1981-12-25 陰極線管

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JPS5898759U JPS5898759U (ja) 1983-07-05
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