JP2556242Y2 - フォーカスマグネット - Google Patents

フォーカスマグネット

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JP2556242Y2
JP2556242Y2 JP4268292U JP4268292U JP2556242Y2 JP 2556242 Y2 JP2556242 Y2 JP 2556242Y2 JP 4268292 U JP4268292 U JP 4268292U JP 4268292 U JP4268292 U JP 4268292U JP 2556242 Y2 JP2556242 Y2 JP 2556242Y2
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axis
magnet
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focus magnet
magnetic
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JP4268292U
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JPH0594939U (ja
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喜明 森山
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ミヨタ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばテレビ用ブラウ
ン管において電子ビームを集束する磁界を発生させるた
めのフォーカスマグネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、テレビ用ブラウン管の電子ビー
ム集束装置としては、静電界により形成される電界レン
ズにより電子ビームを集束させる電界レンズ方式のもの
が用いられている。他方、特殊管用としては、例えばX
線管、マグネトロン、進行波管等には、磁界型電子レン
ズにより電子ビームを集束させる磁界レンズ方式のもの
が用いられている。そして、最近では、一般のテレビ用
ブラウン管装置においても、電界レンズ方式に比較し解
像度がすぐれている磁界レンズ方式の適用が検討され、
特にビデオプロジェクター等の用途には、すでに商品化
されている。
【0003】磁界レンズ方式のフォーカスマグネットと
しては、電子ビーム集束手段としてコイルを用いたもの
もあるが、装置の小型化及び、軽量化の点では永久磁石
を用いたものが有利である。
【0004】図2(a)は、従来技術により製造されて
いるフォーカスマグネットの一例を用いたテレビ用ブラ
ウン管とともに示す断面図である。ここで、テレビ用ブ
ラウン管(1)は、蛍光体より成る膜面(2)の形成さ
れたパネル部(3)、パネル部(3)に封着されたファ
ンネル部(4)、及びこのファンネル部(4)から伸び
るネック部(5)を具備し、ネック部(5)の内部に
は、陰極(6)、制御格子(7)、加速格子(8)から
成る電子銃体(9)が収納されている。また、ネック部
(5)の外周には、偏向ヨーク(10)、センタリングマ
グネット(11)及び、フォーカスマグネット(12)が装
着されている。
【0005】フォーカスマグネット(12)は、電子ビー
ムの進行方向である軸方向に着磁されたリング状永久磁
石である。
【0006】図2(b)は、電子銃体(9)をパネル部
(3)方向より見た図である。陰極(6)は、低消費電
力化が図れるようコイル状に巻いたヒータ線に熱電子放
射物質を塗布して円柱状に形成されている。円柱状に形
成された陰極(6)の幅bは制御格子(7)、加速格子
(8)にあけれられた電子ビーム通過の穴径aよりも小
さい。
【0007】磁界型電子レンズは光学レンズ同様に、さ
まざまな収差をもっている。これらのうち最もきびしい
のは球面収差である。これは図2(c)に示したように
軸より小さいr1だけはなれた電子が平行に入射する場
合、その軌道は近軸軌道とみなすことができて、点F1
に集束する。しかし軸からかなりはなれた距離r2にあ
る電子は、フォーカスマグネットにより強い磁界をう
け、点F2に集束する。従って、点F1に軸に垂直にスク
リーンをおけば、電子の流れは、スクリーン上に直径R
1の円となって現われる。このスクリーンを磁界型電子
レンズに近づけると、はじめのうち円の径は小さく、そ
の後大きくなる。それゆえ集束の最もよい条件は、スク
リーン上のスポットの径が最小になることに対応する。
このときスクリーン上の円形のスポットを最小錯乱円R
とよぶ。従って、低消費電力化を図った図2(b)に示
すような電子銃体(9)では、陰極(6)が、X軸とY
軸で、a>bの関係があり、X軸方向の電子ビームの広
がりは、r1に対応し、Y軸方向の電子ビームの広がり
は、r2に対応する。また、スクリーン上の焦点につい
ても、同様にX軸ではF1に、Y軸ではF2に焦点を結
び、電子ビームは最小錯乱円Rにて最もよい集束条件で
スクリーンに写し出される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】図2(c)の如く、陰
極より放出した電子ビームのX軸とY軸とで集束する点
が異なる為、スクリーン上の最小錯乱円を小さくするこ
とができず、テレビ用ブラウン管の最も重要な特性であ
る解像度を低下させてしまうという欠点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する為に
本考案では、2つのリング状永久磁石の同磁極が対向す
るようにし、少なくとも1つのリング状永久磁石の磁束
分布がY軸に対して対称であり、かつX軸とY軸との磁
力を異なるようにし、解像度を良好にするフォーカスマ
グネットを提供しようとするものである。
【0010】
【実施例】図1(a)は、本考案の一実施例であるフォ
ーカスマグネットの断面図である。リング状永久磁石
(13)は、X軸とY軸とで磁力を異なるよう、リング状
永久磁石の外周が、楕円形状とされ、なおかつY軸に対
して磁束分布も対称となるように形成されている。図1
(b)は、図2(a)の2枚のリング状永久磁石(12)
の片側にかえて、図1(a)の本考案によるリング状永
久磁石を装着した場合の電子ビームの集束状況を示す図
である。管軸よりr2広がった電子ビームは、X軸方向
の磁界に対し、Y軸方向の磁界が弱いため、集束する点
が長くなり、X軸、Y軸の電子ビームともF1で集束
し、最小錯乱円の径はR’となる。なお、図1(a)の
例は、リング状永久磁石の外周を楕円形状にして、同磁
極が対向するリング状永久磁石の片側のみに装着した場
合であるが、リング状永久磁石の形状のみならず、少な
くとも磁束分布が、Y軸に対して対称で、X軸とY軸と
で磁力が異なる分布となるリング状永久磁石となる構成
であればよく、また、片側のみならず両側に装着した構
成でもよい。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のフォーカ
スマグネットは、陰極形状に伴う電子ビーム集束の集束
点のずれを低減することができ、解像度を良好にするフ
ォーカスマグネットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、この考案に係わるフォーカスマ
グネットの一実施例を示す断面図、同図(b)は、この
考案に係わるフォーカスマグネットを使用した光学的構
成図である。
【図2】図2は(a)は、従来技術により製造されたフ
ォーカスマグネットの一例を用いたテレビ用ブラウン管
の断面図、同図(b)は、電子銃体をパネル側より見た
図、同図(c)は、同図(a)のフォーカスマグネット
を使用した光学的構成図である。
【符号の説明】
1 テレビ用ブラウン管 2 蛍光体より成る膜面 3 パネル部 4 ファンネル部 5 ネック部 6 陰極 7 制御格子 8 加速格子 9 電子銃体 10 偏向ヨーク 11 センタリングマグネット 12 フォーカスマグネット 13 フォーカスマグネット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのリング状永久磁石の同磁極が対向
    する磁界レンズ方式のフォーカスマグネットに於いて、
    少なくとも1つのリング状永久磁石の磁束分布がY軸に
    対して対称であり、かつX軸とY軸とで磁力を異なるよ
    うにしたことを特徴とするフォーカスマグネット。
JP4268292U 1992-05-28 1992-05-28 フォーカスマグネット Expired - Lifetime JP2556242Y2 (ja)

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JPH0594939U JPH0594939U (ja) 1993-12-24
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