JPH03208234A - 陰極線管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はビデオプロジェクタ用光源管となる陰極線管
装置に関し、高輝度時のフォーカス性能を改良するもの
である。

〔従来の技術） 従来、ビデオブロジエクタ用陰極線管装置はフォーカス
性能の優れた電磁フォーカス方式が主に使用ざれてきた
。

第３図は従来の陰極線管装置の一部縦断側面図、第４図
はその一部拡大図であり、図において、（１）は陰極線
管で、蛍光体が塗られたフェース部（３）、電子銃（４
）が封入されたネック部（２）．電子銃（４）の各電極
に電圧を供給するためのリード線を配したステム部（４
ａ）からなり、さらに電子銃（４）から出射した電子ビ
ーム（５）をフェース部（３）でフォーカスさせる電磁
フォーカス装置　（６）がネック部（２）の外周部に配
設され、この電子ビーム（５）を偏向し蛍光体の塗られ
たフェース部（３）の全面を発光させるために偏向ヨー
ク７が図の位置に配設されているものである。

上記陰極線管（１）に用いる電子銃（４）は、カソード
（１０）、Ｇｌ（第１グリッド）電ｇｉ（１１）、Ｇ２
（第２グリッド）電極（１２）、高圧電極となるＧ３（
第３グリッド）電極（１３）、シールドカップ（１４）
，電子銃を支持しアノードからの高圧を導くコンタクト
スプリング（１５）からなり、このスプリング（１５）
はネック部内に塗られた内装ダッグ（１６）と接触して
いる。

上記電子銃（４）のカソード（ｌＯ）から出射した電子
ビーム（５）を０２電極（１２）と６３電極（ｌ３）と
の間隙部にできるブリフォーカスレンズ（９）で、電磁
フォーカス装置（６）がつくる主レンズ（８）の前段レ
ンズの役目をさせるものであった。

この電磁フ４−カス方式の陰極線管装置はフ才一カス性
能が優れているため、高解像度を必要とする場合に使用
されてきたが、ビデオプロジェクタ用光源管として使用
され、高輝度高解像度を目的として、大電流動作を必要
とする場合、従来の電磁フォーカス方式では困難になっ
てきた。

この問題点は大電流動作をさせると、電磁フォーカス主
レンズ（８）の前部にある電子銃（４）がつくる電子ビ
ーム（５）のビームの発散角が大きくなり電磁フォーカ
ス主レンズ（８）のフォーカス特性を悪化させてしまう
ことであった。

（発明が解決しようとする課題） ところが、従来の陰極線管装置は、陰極線管（１）の輝
度を上げるためにカソート（１０）から取り出す電流を
増やしていくと、Ｇ２電極（１２）−Ｇ３電極（１３）
間でブリフォーカスレンズ（９）が作用するものの、Ｇ
３電極（１３）に入射してくる電子ビーム（５）の径が
大きくなり、Ｇ３電極（ｌ３）の後方に配設された電磁
フォーカス主レンズ（８）内のビーム径が大きくなりす
ぎて球面収差が増大し、陰極線管（１）のフェース部で
３）上で電子ビーム（５冫　を細く絞ることができなか
った。

さらに、ブリフォーカスレンズ（９）の作用を強めて、
Ｇ３電極（１３）に入射する電子ビーム（５）の径を小
さくしようとしてＧ２電極（１２）−Ｇ３ｉｉ極（１３
）の間隔を小さくすると、Ｇ２電極（１２）のビーム通
過孔部の電界強度が強くなり、ストレー電子が発生して
耐電圧特性を悪くし、Ｇ２電８ｉ（１２）Ｇ３電＆　（
１３）の間隔を縮小させるのに限度があった。

この兇明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、陰極線管を明るくするため電子ビームを増大
させてもスクリーン上のフォーカス性能劣下を防止し、
明るいフォーカスの良いビデオプロジェクタをつくるこ
とのできるｈ８ｉ線管装置を得ることを目的とする。

（課題を解決するための手段） この発明による陰極線管装置は、電子銃を構威する第３
グリッド電極に磁界を集める１対の磁性体からなるボー
ルピースを備え、これに対向するネック部外周部には永
久磁石リングを配設させて前段磁界レンズを形成したも
のである。

〔作用〕

この発明における陰極線管装置においては、陰極線管を
明るくするために電子ビームを増大させても、Ｇ３電極
に形威した磁界レンズで電子ビームの発散角を抑制して
スクリーン上のフォーカス性能劣下を防ぎ、明るいフォ
ーカスの良いビデオプロジェクタをつくることができる
。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の実施例を図面にもとづいて説明する．
第１図はこの発明の一実施例にかかる陰極線管装置の一
部縦断側面図、第２図はその一部の拡大図であり、第３
図および第４図と同一または相当部分には同一符号を付
してその説明を省略ずる。図において、電子銃（４）は
カソード（ＩＣ）、Ｇｌ（第１グリッド）ｔ極（１１）
，　Ｇ　２　（第２グリッド）電極（１２）、Ｇ３（第
３グリッド）電極（１３）からなり、Ｇ３電極（１３）
の周囲には磁性体からなるボールピース（１７）が１対
をなして取り付けられている。

この１対のボールピース（１７），　　（１７）はネッ
ク部（２）の外周部に配設された永久磁石リング（ｌ８
）から出る磁束を集め、ボールピース対同部で磁界レン
ズを形成させることができる。

したがって、第１図に示したように、電極フォーカス装
置（６）がつくる主磁界レンズ（８）の前段部で、従来
の０２電極（１２）　−　０　３電極（１３）間で構成
されるブリフォーカスレンズ（９）に加えて予備集束用
の磁界レンズが作用し、高電流域での電子ビーム（５）
の発散角がより抑制され、主電磁レンズ（８）での電子
ビーム径を従来より細くすることができ、さらに主電磁
レンズ（８）からみた仮想物点距離を増すことができ、
像倍率を下げることができるため、高電流でのスクリー
ン（３）の集束ビームスポット径を小さくすることがで
きる。

上記実施例のボールピース（１７）はＧ　３　電ａ　（
１３１に直接取り付けられているため、永久磁石（１８
）がつくる磁界レンズと電子ビーム（５）の軸出し精度
が上がり、陰極線管装置の組立調整が容易になる。

この発明で用いた永久磁石（１８）の強さの設計は主電
磁レンズ（８）の強さ、相互間の距離により決められる
ことはいうまでもない。

第５図は陰極線管のスクリーン（３）上での集束スポッ
トサイズを従来品に比べ、この発明による陰極線管品の
特性を示したものである。

図に示すように、ビーム電流が増加してゆくのにともな
って、電子ビーム（５）のスポットサイズＤｓが小さく
なり、所期の目的を達成できることが理解できる。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、ビデオブロジエクタ
用光源管としての陰極線管を明るくするために、電子ビ
ームを増大させても、スクリーン上のフォーカス性能の
劣下を防ぎ、明るいフォーカスの良いビデオブロジエク
タをつくることができる。

さらに、画面が大型化するのにともなって、その効果は
一層増大する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による陰極線管装置の一部
縦断側面図、第２図はその一部拡大断面図、第３図は従
来の陰極線管装置を示す一部縦断側面図、第４図はその
一部拡大断面図、第５図は陰極線管装置のスポットサイ
ズ特性を示す比較図である。 （２）・・・ネック部、　（４）・・・電子銃、（１３
）・・・Ｇ３（第３グリッド）電極、（１７）・・・ボ
ールピ〜ス、（１８）・・・永久磁石リング。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ビデオプロジェクタ用光源管となる陰極線管装置
   において、電子銃を構成する第３グリッド電極に磁界を
   集める１対の磁性体からなるボールピースを備え、これ
   に対向するネック部外周部に永久磁石リングを配設して
   前段磁界レンズを形成したことを特徴とする陰極線管装
   置。