JP3490896B2 - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界レンズ方式の陰極
線管に係わり、陰極線管の最も重要な特性である解像度
の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管の電子ビーム集束装置
としては、静電界により形成される電界レンズにより電
子ビームを集束させる電界レンズ方式のものが用いられ
ている。他方、特殊管用として、例えば、X線管、マグ
ネトロン、進行波管等には、磁界型電子レンズにより電
子ビームを集束させる磁界レンズ方式のものが用いられ
ている。そして、最近では、一般にテレビ用陰極線管に
おいても、電界レンズ方式に比べ、解像度がすぐれてい
る磁界レンズ方式の適用が検討され、特にビデオプロジ
ェクター等の用途には、すでに商品化されている。
【0003】磁界レンズ方式の電子ビーム集束装置とし
ては、コイルを用いたものもあるが、装置の小型化及
び、軽量化の点では永久磁石を用いたものが有利であ
る。
【0004】図7は、従来技術により製造されている陰
極線管の一例を示す断面図である。ここで、陰極線管1
は、蛍光体より成る膜面2の形成されたパネル部3、パ
ネル部3に封着されたファンネル部4及びこのファンネ
ル部4から伸びるネック部5を具備し、ネック部5の内
部には、陰極6、制御格子7、加速格子8から成る電子
銃9が収納されている。またネック部5の外周には、偏
向ヨーク10、センタリングマグネット11及びフォー
カスマグネット12が装着されている。
【0005】フォーカスマグネット12は、電子ビーム
の進行方向である陰極線管軸方向に着磁されたリング状
永久磁石である。
【0006】図8は、電子銃9をパネル部3方向より見
た図である。陰極6は、低消費電力化が図れるようコイ
ル状に巻いたヒータ線に熱電子放射物質を塗布して円柱
状に形成されている。円柱状に形成された陰極6の幅b
は、制御格子7、加速格子8にあけられた電子ビーム通
過の穴径aよりも小さい。
【0007】図9は 図7の光学的構成図である。磁界
型電子レンズは、光学レンズ同様に、さまざまな収差を
もっている。これらのうち最もきびしいのは球面収差で
ある。これは、図9に示したように軸より小さいr1だ
けはなれた電子が平行に入射する場合、その軌道は近軸
軌道とみなすことができ、点F1に集束する。しかし軸
からかなりはなれた距離r2にある電子は、フォーカス
マグネットにより強い磁界をうけ、点F2に集束する。
従って、点F1に軸に垂直にスクリーンをおけば、電子
の流れは、スクリーン上に直径R1の円となって現われ
る。このスクリーンを磁界型電子レンズに近づけると、
はじめのうち円の径は小さく、その後大きくなる。それ
ゆえ集束の最もよい条件は、スクリーン上のスポットの
径が最小になることに対応する。このときスクリーン上
の円形のスポットを最小錯乱円Rとよぶ。
【0008】従って、低消費電力化を図った図8に示す
ような電子銃9では、陰極6が、V軸とH軸で、a>b
の関係があり、V軸方向の電子ビームの広がりは、r2
に対応し、H軸方向の電子ビームの広がりは、r1に対
応する。また、スクリーン上の焦点についても、同様に
V軸ではF1に、H軸ではF2に焦点を結び、電子ビー
ムは最小錯乱円Rにて最もよい集束条件でスクリーンに
写し出される。しかし、四角に近い楕円状であり、真円
にはなり得ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図9の如く、陰極より
放出した電子ビームのV軸とH軸とで集束する点が異な
る為、スクリーン上の最小錯乱円を小さく真円にするこ
とができず、陰極線管の最も重要な特性である解像度を
低下させてしまうという欠点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】少なくとも電子ビーム発
生部、電子ビーム制御格子と加速格子とからなる電子銃
とこの電子銃より発生する電子ビームを磁気的に集束さ
せるリング状永久磁石からなる集束部を備えた磁界レン
ズ方式の陰極線管において、リング状永久磁石の電子銃
側に陰極線管の軸心から放射状に4本あるいは8本の溝
(凹部)または凸部を形成する。リング状永久磁石に形
成された凹部又は凸部の端部と陰極線管軸心までの距離
を少なくとも2種類以上形成する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
陰極線管の側面図である。図7と異なるのはフォーカス
マグネット12と電子銃9の間のフォーカスマグネット
近傍に4本あるいは8本の溝を有する磁性体13を配置
している点である。図2は該磁性体13の正面図であ
り、図3は陰極線管1に取付けた状態のA−A断面図で
ある。磁性体13の厚さ方向には4本の溝13aが形成
されていて、溝13aの間に4つの凸部13bを有す
る。
【0012】フォーカスマグネット12はドーナツ状で
あり、磁力線が陰極線管軸方向に通るように着磁されて
いる。そして磁力は全周で均一になっているため従来技
術の欠点を有していた。フォーカスマグネットの近傍に
図1の如く磁性体13を配置すると磁性体13の凸部1
3bにより磁力が相対的に弱くなる部分が4箇所でき
る。フォーカスマグネットにより形成されているレンズ
に歪みが生じ、図9で説明した軸からかなりはなれた距
離r2にある電子が、フォーカスマグネットにより強い
磁界をうけ、本来点F2に集束するものが、前述の磁力
が相対的に弱くなった部分を配置することによりF1に
集束させることができる。
【0013】磁性体13を回転することにより、スクリ
ーン上のスポットはほぼ真円から細長い楕円状に変化す
るのでほぼ真円になる所に調整すればよい。
【0014】図4は磁性体14の溝を8本にした実施形
態の正面図である。磁力の強弱の差が少なくなるので、
溝を4本にするか8本にするかは陰極線管の全体構造に
より決めればよい。
【0015】図5は磁性体をカップ状にしてフォーカス
マグネットに被せた実施形態の正面図と側面断面図であ
る。磁性体の溝により形成された極(凸部)と陰極線管
軸心までの距離を15aと15bで変えた構造である。
磁力の強弱を2段階にすることができる。
【0016】図6は磁性体を使用しない実施形態であ
り、フォーカスマグネットに溝16aを形成した正面図
と側面断面図である。溝部を凸部にしても本発明の目的
は達成できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、電子銃の近傍に少
なくとも陰極線管の軸方向に4本あるいは8本の溝が形
成された磁性体を配置することでフォーカスマグネット
の磁力に強弱部を作ることができ、よって電子レンズの
焦点距離を部分的に変えられるので最小錯乱円を小さく
真円に近づけることができる。また、リング状永久磁石
の電子銃側に陰極線管の軸心から放射状に4本あるいは
8本の溝(凹部)または凸部を形成することで同様な効
果を得ることができる。
【0018】従って、陰極線管の最も重要な特性である
解像度を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である陰極線管の断面図
【図2】磁性体の正面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】磁性体14の溝を8本にした実施形態の正面図
【図5】磁性体をカップ状にしてフォーカスマグネット
に被せた実施形態の正面図と側面断面図
【図6】フォーカスマグネットに溝16aを形成した正
面図と側面断面図
【図7】従来技術により製造された陰極線管の一例を示
す図
【図8】電子銃をパネル側から見た図
【図9】図7の光学的構成図
【符号の説明】
1 陰極線管 2 蛍光体より成る膜面 3 パネル部 4 ファンネル部 5 ネック部 6 陰極 7 制御格子 8 加速格子 9 電子銃 10 偏向ヨーク 11 センタリングマグネット 12 フォーカスマグネット 13 磁性体 13a 溝部 13b 凸部 14 磁性体 15 磁性体 15a 凸部 15b 凸部 16 フォーカスマグネット 16a 溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電子ビーム発生部、電子ビー
    ム制御格子と加速格子とからなる電子銃とこの電子銃よ
    り発生する電子ビームを磁気的に収束させるリング状永
    久磁石からなる収束部を備えた磁界レンズ方式の陰極線
    管において、リング状永久磁石の電子銃側に陰極線管の
    軸心から放射状に4本あるいは8本の溝(凹部)または
    凸部を形成したことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 リング状永久磁石に形成された凹部又は
    凸部の端部と陰極線管軸心までの距離が少なくとも2種
    類以上形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    陰極線管。
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