JPS5845782B2 - 走査電子顕微鏡等の対物レンズ - Google Patents

走査電子顕微鏡等の対物レンズ

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JPS5845782B2
JPS5845782B2 JP3014178A JP3014178A JPS5845782B2 JP S5845782 B2 JPS5845782 B2 JP S5845782B2 JP 3014178 A JP3014178 A JP 3014178A JP 3014178 A JP3014178 A JP 3014178A JP S5845782 B2 JPS5845782 B2 JP S5845782B2
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JP
Japan
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gap
magnetic pole
magnetic field
pole piece
auxiliary
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Expired
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JP3014178A
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JPS54122970A (en
Inventor
正次 菊池
清一 中川
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Jeol Ltd
Original Assignee
Nihon Denshi KK
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Publication date
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Publication of JPS54122970A publication Critical patent/JPS54122970A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は分解能の向上に有効な球面収差係数や非点収差
係数を小さくすることのできる走査電子顕微鏡やX線マ
イクロアナライザー等に使用される対物レンズに関する
ものである。
走査電子顕微鏡やX線マイクロアナライザーにおいて、
性能向上を計るには電子レンズの球面収差を極力小さく
することが必要である。
この球面収差を小さくする方法として、電子レンズの励
磁を強くする方法と、電子レンズ磁場の半値幅を広くす
る方法があることは周知の事である。
前者は充分に球面収差を小さくできるものの励磁を強く
するに伴なって、磁場強度の2乗の積分値が太きくなる
ため、焦点距離が短くなり、そのためワータテイスクタ
ンスが短くなる。
従って特にX線マイクロアナライザーにおいてはX線の
取り出し角が小さくなるという問題を生じ、あまり実用
的ではない。
後者に関しては、充分に長いワータテイスクタンスを確
保できる効果はあるが、レンズ磁場が光軸方向の広域に
広がるため、二次電子検出器や試料にまで影響を与え、
従来必ずしも充分に満足できるレンズは得られていない
而して本発明者は先に、上記欠点なしにレンズ磁場の半
値幅を広げ得る対物レンズを提案した。
該対物レンズの構造は、上磁極片と下磁極片との間に形
成される磁気ギャップの他に上磁極片の下部(つまり、
下磁極片に近い部分)に前記ギャップより小さい補助ギ
ャップを形成し、両ギャップに生ずる磁界の合成により
、半値幅の広いレンズ磁場を得るようになしたものであ
る。
本発明は斯る新規な対物レンズを更に改良するものであ
り、以下図面に基づき、実施例を詳述する。
第1図は、X線マイクロアナライザーで使用される対物
レンズであり、1は軟鋼で形成されたレンズヨークを示
しである。
2はこのヨークに磁気的に接続した下磁極で、上磁極3
との間に問題Sの主ギャップ4を形成している。
父上磁極3の下磁極に比較的近い部分に補助ギャップ5
を形成している。
この補助ギャップの間隔Sは主ギャップ0間隔Sよりも
小さく、−以下にすることが好ましい。
6は励磁コイルであり、該コイルに通電することにより
発生する起磁力は、主ギャップ4及び補助ギャップ5に
その間隔S及びSに応じて分配される。
7は本発明の特徴をなす補助の励磁コイルで、前記補助
ギャップ5の内部又はその内側近傍に置かれており、光
軸2に関して回転対称な磁界を発生する。
8a、8bは二段の電子線偏向コイルであり、ヨーク1
の内側に設置されている。
斯る対物レンズの軸上磁場分布を第2図に示しである。
同図中aの曲線は主ギャップ4における磁場分布であり
、その半値幅はdlである。
bの曲線は補助ギャップ5において生ずる磁場分布であ
り、aとbとの合成場は点線で示すCの曲線の如くなる
図から明らかな如く、曲線Cにおいては半値幅はd2で
示すように拡大されている。
而して補助コイル7を励磁するとdで示す如く分布の磁
場が得られ、最終的な合成場はeの如くなる。
該曲線eにおける半値幅d3はd2に比べ、著しるしく
拡大されている。
励磁コイルによって生じる磁場強度と、補助励磁コイル
によって生じる磁場強度とを重畳した磁場強度の2乗の
積分値を変化させることにより、対物レンズの焦点距離
を変化させ、対物レンズから試料までの距離2°を変化
させようとする際には、この重畳した励磁強度の2乗の
積分値が所定の値になる条件の下で、半値幅が最大にな
るように励磁コイルと補助励磁コイルの励磁強度を調整
すれば良い。
以上説明したように本発明においては軸上磁場分布の半
値幅を著しるしく拡大できるので球面収差係数や非点収
差係数を著じるしく小さくでき、又、起磁力の増加はそ
れ程多くないのでワークティスタンスを短かくすること
なしに性能向上を達成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図はその
軸上磁場分布を示す図である。 1・・・・・・ヨーク、2・・・・・・下磁極、3・・
・・・・上磁極、4・・・・・・主ギャップ、5・・・
・・・補助ギャップ、6・・・・・・励磁コイル、7・
・・・・・補助励磁コイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 上部磁極片と下部磁極片との間に主ギャップを形成
    し、該ギャップより小さい補助ギャップを前記上部磁極
    片の主ギャップに近い部分に形成したレンズにおいて、
    前記補助ギャップ内、又は該補助ギャップの近傍の上部
    磁極片の内側に、光軸に対して回転対称な磁界を発生す
    る励磁コイルを設けたことを特徴とする走査電子顕微鏡
    等の対物レンズ。
JP3014178A 1978-03-16 1978-03-16 走査電子顕微鏡等の対物レンズ Expired JPS5845782B2 (ja)

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JPS54122970A JPS54122970A (en) 1979-09-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5994350A (ja) * 1982-11-19 1984-05-31 Akashi Seisakusho Co Ltd 電磁式対物レンズ
JPS5996758U (ja) * 1982-12-20 1984-06-30 株式会社明石製作所 電磁式対物レンズ
JP2619048B2 (ja) * 1989-02-16 1997-06-11 株式会社島津製作所 疑似平行微小径電子線ビ−ムを得る電子光学装置
US7601957B2 (en) 2005-02-21 2009-10-13 National University Corporation Kyoto Institute Of Technology Electron microscope and combined illumination lens

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JPS54122970A (en) 1979-09-22

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