JPS63160799A - レ−ル用被覆ア−ク溶接棒 - Google Patents

レ−ル用被覆ア−ク溶接棒

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JPS63160799A
JPS63160799A JP30977886A JP30977886A JPS63160799A JP S63160799 A JPS63160799 A JP S63160799A JP 30977886 A JP30977886 A JP 30977886A JP 30977886 A JP30977886 A JP 30977886A JP S63160799 A JPS63160799 A JP S63160799A
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睦 岡崎
Nobutaka Yurioka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (並業上の利用分野) 本発明は鉄道用またはクレーン川レールを突き合わせ浴
接または肉盛溶接する際に用いられる被覆アークfJ従
棒に関するものである。
(従来の技術) レールを突き合わせ浴接または肉盛溶接するには、接合
レール端面を開先加工して遂次多層I@接する方法、あ
るいはI型開光で突き合わせた後レール足部を多層溶接
した後、腹部と頭部をエンクローズ当金材で取口み、連
続的に浴接するエンクローズ浴後方法が用いられている
。また、レールの肉盛浴接には突き合わせ浴接部のレー
ル頭表面を硬化肉盛したり、レールの局部的な表面疵ま
たは摩耗部分を肉盛補修する方法がある。
レールはその使用目的から1頭表面では車輪とのころが
り接触に対する耐摩耗性と疲労き烈に対する抵抗力すな
わち耐疲労損傷性の大きい性質が要求されている。一方
、足部と腹部では車輪通過時の衝撃あるいは曲げ荷重に
耐え得るだけの静的強度と疲労強度が必要とされており
、さらにf6做割れ等の溶接欠陥についても皆無または
実用的に差しつかえない程度以下に他力束なくなってい
なければならない。
現任世界の鉄道用好適レールの化学成分は@1表に示す
ようにmtXでO: 0.40−0.82%、8i: 
0.05〜0.35 % 、 Mn: 0.60〜1.
25 Kを含有しており、その金属組織はパーライトで
、引張り強さは70神/−以上である。
最近、レール使用性能に関する研究は多く、耐摩耗性と
耐疲労損傷性はノゼーライト組織が最も優れ、マルテン
サイト組織は有害で、同じパーライト組織であれば硬さ
が大きくC含有量の多い方が優れていることが明らかに
されている。
ζ発明が解決しようとする問題点) これらの性能をさらに高めるため前記の普通レールの頭
表部または全体を熱処理した硬頭レールー1友は前記普
通レールの成分に8i:1.OX以下。
Mn: 1.50 X以下まで高め、さらにOr、 M
o、 V 。
Nb、 Ni、 (3uのうち1sま次は2橿以上でO
r: 1.3に以下、 MoまたはV : 0.3 X
以下、Nb: 0.I X以下、 Ou: O−3に以
下添加した合金鋼レールおよび両方を併用した合金鋼熱
処理レールが実用化されている。
従来、レールを突き合わせ溶接または肉盛溶接する際に
用いられろ被覆アーク浴従俸は第2表に示すようにJI
8Z3213低合金高張力鋼用被覆アーク浴接棒である
。これらの溶接棒は通常厚鋼板等に使用されるため、J
I83503被覆アーク溶接棒心線用線材またはJIS
G3505軟鋼線材で定められる0 : 0.25 X
以下、 Mn: 0.65 N以下の線材にN + g
 OrおよびMoの1橿または2棟以上の合金成分剤を
含有するフラックスを被覆したものである。従って、こ
のような溶接棒をレールに適用した場合に形成される溶
接金属はC: 0.3%以下で、8i、Mnの他に、 
Ni、 Or、 Moの1棟または2棟以上を0.1に
以上含有する。このためレール母材の溶融境界部近傍に
高温割れが発生する。この高温割れはレール鋼の浴融点
が約1470℃であるのに対し、溶接釜属はそれよりも
高く約1530℃であるために理論的には避けられない
。さらにこの浴融境界部近傍には溶接のままで多虜のマ
ルテンサイト組織を生成し、疲労強度が著しく低下する
ので、通常浴接後710℃以下の温度で焼もどしまたは
焼なiしをしなければならない。その結果。
溶接金属の組織は耐摩耗性の低いベイナイト全生成する
ため、前記のfrji棒を用いたレールの浴潜部はたと
え硬さが母材レールと同じでも浴扱金精層が局部的に早
期に摩耗する。このような高温割れおよび局部摩耗は母
材レールが高Cで合金鋼化すなわち高iM[化すればす
る程顕著になり、高強度レールにおいては実際に浴接不
能の状態になっていた。
また、レールの肉感@接法には第2表で示すようなJI
87,3251硬化肉盛用被覆アーク溶接俸の1) F
 2 AまたはDF’2Bに該当す、6溶接俸が用いら
れている。1)F2AiC該当す6vI徽柿は前記低合
金高張力鋼用溶接棒とほとんど変らないので、前記の問
題がそのままあてはまる。DF2Bで形成される浴後金
Mは16仮のままではマルテンサイト組織を生成するの
で、浴接後焼もどし処理を施さざるを得ない。このため
、溶接金用は境きもどしマルテンサイト組織となってパ
ーラ1ト組織が得られないだけでなく、熱処理レールで
はこのような後熱処理をするとこの熱影響を受ける母材
レール頭表部が軟化し、かえって摩耗が着しくなるとい
う事態が発生してい念。
本発明は、前記の従来技術における問題点を不買的に解
決するとともに熱処理または合金鋼レールの如き高強度
レールにも良好な継手性能を安定して確保することがで
きる鉄道用レールまたはクレーンレールに用いる被覆ア
ーク溶接棒を提供する。
この目的のために本発明者らは広範囲な研究を行なった
結果、第2表に示すような従来の被覆アーク溶接棒によ
って形成された浴着金属は母材レールと著しく異なった
成分となるため前記の如き問題が発生することを知見し
、溶着金属が従来浴後には不過当とされてきた母材レー
ルと類似の尚C型パーラ1ト組織となる全く新しいレー
ル用被機アーク弓接棒を発明した。
(問題点を解決するための手段) 本発明の賛旨は、mi&Xで、  O: 1−OX 以
下。
8i: 1.I N以下、 Mn: 1−6 X以下、
残部がt’eおよび不可避不純物からなる浴接心線に、
スラグ形成剤またはこれと合金成分剤からなるフラック
スを被覆したアーク溶接棒において、溶接棒全体に含有
される前記合金成分を浴接棒金″&tにで、c:0.4
〜3.O%、 8i: 0.1〜10.OX、Mn: 
0.6〜3.0にに調整したことを特徴とするレール用
被覆アーク溶接棒、および、°重量%で、O:1.OX
以下、 Sr: 1.I X以下、 Mn: 1.6 
X以下、さらにOr: 1.3 X以下、 Mo: 0
.3 XAt下、V:0.3に以下、Nb: 0.I 
X以下、 Ni: 2.OX以下、 Ou: Q、3%
以下の1棟または2a以上を含有し、残部がFeおよび
不可避不純物からなる浴接心線に、スラグ形成剤または
これと合金成分剤からなるフラックスを被覆したアーク
溶接棒において、溶接棒全体に含有される前記合金成分
を溶接棒全型tXで、0 : 0.4〜3.ON、 S
i: 0−1〜10.ON、Mn:Q、5〜3.ONで
、  Or: 1.3 X以下、Mo: Q、3 X以
下。
V:0.3X以下、 Nb: 0.I N以下、 Ni
: 2.ON以下、  Ou: 0.3%以下に調整し
たことを特徴とするレール用被僅アーク溶接捧である。
(作 用) 本発明の溶接棒で得られる!!金金属O: 0.4〜0
.9 N、 8i: 0.1〜1.ON、 Mn: 0
.6〜1.5電あるいはさらにOr: 1.3 K以下
%Mo: 0.3 X以下。
V : 0.3 N以下、 Nb: 0−I N以下、
 Ni: 2.OXI下、  Ou: 0.3%以下の
1種′1次は2橿以上を含み、残部がFeおよび不可避
不純物となるために、その成分は母材レールと類似の高
O鋼で母材レールの溶融境界層に萬温割れの発生がなく
、適切な後熱処理を施すことにより、母材レールと類似
のパーライト組織、硬さ、引張り強さ、および耐食性等
の継手性能が得られる。
以下に本発明について詳細に説明する。
被覆アーク溶接の浴着金属における合@成分は溶接心線
またはフラックスの合金成分剤あるいはこの両方から添
加することができる。従って本発明の被覆アーク溶接棒
における浴接心線またはフラックスの合金成分剤および
1!8接棒全体に添加する合金成分量は溶接棒の浴着金
属に対する歩留を勘案して決定する。
本発明者等の知見によると浴着金属の合金成分は浴接心
線から添加する場合歩留が最も大きくなりh  098
rg Mn、では9ON以上* GrHMO! V H
Nb、 Ou、 Niではほぼ100Nが見込める。従
って本発明の溶接棒における溶接心線の合金成分は前記
浴着金属の上限値を歩留が最小の場合に相当する。すな
わち本発明の溶接心線はO: 1.ON以下。
8i: 1.I N以下、 Mn: 1.6に以下、ま
たはさらにOr: 1.3 N以下、 Mo: 0.3
 X以下、  ’/ : 0.3%以下、 Nb: 0
.1%以下、 Ni: 2.0に以下のうち18[また
は2棟以上を含む軟鋼、硬鋼、または特殊鋼線材を用い
ることができる。
一方、溶接心線に被覆するフラックスの合金成分剤は溶
接心線の合金成分量および合金供給物質の浴y#金属に
対する歩留に応じて添加量を調整する。この歩留は各々
の合金元素1合金供給物質の抽類および浴接条件によっ
て異なる。ので、゛溶接棒全体に含有される合金成分の
限定値は各々の合金元素毎にこの歩留の最大値すなわち
100%および最小値から決定する。
以下に本発明のレール用被覆アーク#接俸における各合
金成分の添加理由とその限定値について説明する。
Cは浴y#金属にレール鋼と類似のパーライト組織を生
成させるための必須成分であると同時に。
浴着金属を萬0鋼、すなわち0 : 0.4〜0.9%
に1%14整して、この凝固温度をレール鋼とほぼ同等
にすることによって従来技術で発生していた母材レール
の溶融境界層における高温液化割れを防止するもので本
発明の最大の特徴をなすものである。
さらに浴着金属のC含有量が増加するに従い継手引張り
強さおよび硬さが増大するため#3接金属の耐摩耗性お
よび耐疲労損傷性を同上させることができる。
!@着金金属OiはFI接心線に含有されるC成分また
はフラックスの合金成分剤に黒鉛、C合金鉄。
鋳鉄および0化合物等の0供給物質あるいはこれらの両
方から添加する。従って溶接棒全体におけるCtの上限
値はC供給物質の浴着金属への歩留が最小となる場合か
ら決定される。すなわちC成分をほとんど含有しない軟
鋼心線を用いて、フラックスの合金成分剤に16M金属
への歩留が最も低い3ONの黒鉛粉末だけから添加した
場合、前記浴着金!!4を得るためには溶接棒全体にお
けるC含有量は最大3.ONになる。これに対して溶接
棒全体におけるC言有量の下限値は溶接心線またはフラ
ックスの合金成分剤における浴着金属への歩留が最大す
なわち100Nの場合に相当し、*小0.4%となる。
従って1本発明における浴接棒全体に含有される0叶は
溶接棒全重量%で0.4〜3.0%とした。
溶接棒のC含有量が帆4%未満ではffj*金属のcl
が0.4〜未満となる場合が生じ、母材レールの溶融境
界層に高温割れが発生すると共に溶着金属のパーライト
組織が少なくなり、継手引張り強さの70呻/−以上が
得られない。溶接棒の0含有葉が3.0X超では浴着金
属のOiが0.9 %超となり、浴着金属に初析セメン
タイトが析出し、浴着@塙が著しく脆化する。
Slは通常浴着雀属の脱酸剤として被覆アーク溶接棒の
フラックスにおける合金成分剤には必ず含有されるもの
で、合金鉄から添加される。レール鋼の8i含有肴は通
常帆IX以上であり、8iはパーライト組織においてフ
ェライトを強化して強度を上昇させると同時に耐疲労損
傷性を同上させ、さらにパーライト変態の開始時間、温
度に及ぼす影#が小さいため、溶着金属の81葉をレー
ル鋼より多く含有しても1.0%以下であれば有害にな
らない。フ・ラックスの合金鉄に含有されるSRの歩留
は溶接心線の脱酸状態または浴接条件によって異なり、
本発明者等の矧見によると溶接心線のSi@有蛍が少い
とき8iの歩留は低くなり、最小10%になる。促って
前記溶着金属のSi含有量を得るためには溶接棒全体に
含有されるSi量は溶接棒全重量にで帆1−10.0%
になる。溶接棒のSi量が0.1%未満では浴着金属の
脱酸が光分析なわれなくなり、溶着金属に酸化介在物が
増加する。溶接棒の81′に#が10.0%超になると
、溶着金属に篩温凝固割れが発生するだけでなく、スラ
グのfit !@I性が低下し、浴接が困難となる。
MnはS1同様浴青金4の脱酸剤として被覆アーク溶接
棒のフラックスにおける合金成分剤には含有されるもの
で、合金鉄または金#4Mnから添加される。レール鋼
のMnn含有上帆6に以上であり、 Mnはパーライト
変態を遅滞させる元素であって飽加肴によりパーライト
変態の開始が変化し強度も便化するので溶着金属のMn
含肩檜はレール鋼とほぼ対応したものでなければならな
い。
Mnの歩留は溶接棒のCおよびSi量によって変化し、
Cl5iftが低いとIVlnの歩留が低下し最小50
%になる。従って前記溶着金属のMn量を得るための溶
接棒全体に含有されるMnfは溶接棒全重量%で、0.
6〜3.0%になる。溶接棒の1Vlni1が0.69
ご未’11’liでは溶着金属のMn量が低くなり、溶
着金属の引張り強さまたは伸びすなわち姑性が低下する
。溶着金属のMn @が3.0.96超では溶着金属の
lVi n量が増加し、溶着金属中に析出したマルテン
サイトをパーライトに変態させる後熱処理が著しく困難
となる。
なお被覆アーク・溶接棒の脱酸剤としてはSiおよびM
nの他にTi またはAtを2.0X以下ざ≦加する場
合もある。この場合のTi龜浴着金属に0.3%以下含
有されてもよい。
母材レールが前記C,Si、Mnの他にCr、Mo。
V 、 Nb、 Ni、 Cuのうち1種または2種以
上含有する場合には、浴着金属にもこれらの合金成分を
母材レールと同等もしくはそれ以下の量だけ含有しなけ
ればならない場合がある。すなわちCr。
Mo、VはMn同様ノぞ−ライト変態を遅滞させる元素
であって、添加量によシバ−ライト変態の開始が変化し
、強度も変化するので、母材レールがこれらの合金成分
を含有する合金鋼である場合には少なくともレール頭頂
面に用いる溶接棒にもこれらの合金成分を含有していな
いと溶接のまままたは溶接後の熱処理によって母材レー
ルと類似の金属組織硬さおよび継手引張り強度が得られ
ない。
従って溶着金用のCr、Mo、V含有量はCr : 1
.3%以下、Mo、 V : 0.3%以下にする。
Nb はノミ−ライト変態の終了時間を大巾に短縮させ
る元素であるため、溶接後の冷却中に生成する有害なマ
ルテンサイトを防止する効果がある。
しかし溶着金属のNb含有量が0.1%を超えると巨大
な炭・窒化物を生じ靭性・疲労強度を低下させるので、
溶着金属のNb含有′#は0.1%以下とする。
Cuはレール鋼の耐食性を向上するのに効果のある合金
成分であり、耐食性レールには0.3%以下含有される
。従って耐食性レールの溶接には溶着金属にも0.3%
以下のCuを含有しないと母材レールと同様の耐食性が
得られない。しかし溶着金属のCu含有量が0.3%超
では熱間脆性を起こし表面疵が発生するので溶着金属の
Cu含有量は0.3%以下とする。
Niはレール鋼の延性または靭性を向上する合金成分で
あるが、レール鋼はもともと延性または靭性の低い鋼材
であるため、レールに添加する場合は少ない。しかし溶
着金属に2%以下含有するとこの延性または靭性が向上
するので、溶接金属にNiを添加する必要のある場合が
ある。しかし溶着金属がNiを2.0%超金含有ると、
溶着金゛属に高温凝固割れが発生し易くなるので、溶着
金属のNi含有量t−12,0%以下とする。
溶着金属にCr、 Mo、 V、 Nb、 Ni 、 
Cu の1株または2柚以上でCr:1.3%以下、M
o e Oa 3%以下、V : 0,3%以下、Nb
 : 0. I N 以下、N’ ”2.0%以下、C
u:0.3%以下含有する場合には、これらの合金成分
剤をフラックスから添加しても歩留はほぼ10OXが見
込めるので、溶接棒全体に含有される前記合金成分量は
溶接棒全重量%でCr : 1.3%以下、MO:0.
3%以下、V : 0.3%以下、Nb : 0.1%
以下、Ni:2.ON以下、Cu二0.3%以下とする
本発明によるレール用被覆アーク溶接棒は溶接心線の線
径、フラックスの被葎率、およびフラックス構成物質の
配合等を適正に選択することにより、通常の溶接条件で
レールに溶接しても高温割れ等の溶接欠陥が発生するこ
となく施工でき、溶接後適切な後熱処理を組み合わせる
ことにより有害組織がなく母材レールと同等の硬さとパ
ーライト組織を有する溶接継手を得ることができる。
以下に実施例によって本発明の効果をさらに具体的に説
明する。
(実施例) 実施例1.突き合わせ多N俗徽 第3表の溶接心線に第4表の如く調整したフラックスを
被覆したアーク溶接りを用いて、第6表の普通レールに
突き合わせ溶接をした。溶接施工はレール接合端面に特
殊形状の開先加工を施し400〜500℃に予熱した後
、足部は下向き、腹部は立回き、頭部は下向きで多層溶
接し、溶接後レール断面全周を均等に加熱する多孔ノズ
ルバーナーを用いて900〜1000℃に加熱し放冷し
た。
第6表に溶接金属の化学成分、硬さおよび溶接継手の引
張試験結果を示す。溶接金属は、J−ライト組織で、高
温割れは全く見当らなかった。
実施例2 エンクローズアーク溶接 第7表の溶接心線に第8表の如く調整したフラックスを
被覆したアーク溶接棒を用いて第9表の高C鋼、低合金
鋼レールにエンクローズアーク溶接をした。溶接施工は
I型開先にて400〜500℃に予熱した後、足部は下
向きで多層溶接し、腹部から頭部にかけてエンクローズ
裏当金で連続溶接し、溶接後レール断面全周を均等に加
熱する多孔ノズルバーナーを用いて800〜1oooc
i加熱し放冷した。
第10表に溶接金属の化学成分、硬さおよび溶接継手の
引張り試験結果を示す。溶接金属はノソーライト組織で
高温われは全く見当らなかった。
実施例3 肉感溶接 第11表の代表的な合金鋼レール頭部に底部の角度が6
0加深さ20−のV型の横溝を作り、そこに第12表の
如くレール鋼から製作した溶接心線に第13表の如き7
ラツクスを第14表の如き調整して被覆したアーク溶接
棒を用いて、肉盛溶接した。溶接施工は母材レールを4
00〜500℃に予熱した後多層溶接し、溶接後、80
0〜1000tl:に加熱し放冷した。
第15表に溶接金属の化学成分、硬さおよび溶接継手の
引張り試験結果を示す。溶接金属はパーライト組織で高
温われは全く見当らなかった。
(発明の効果) 本発明の被覆アーク溶接棒を用いてレールを突き合わせ
溶接または肉盛溶接すれば、溶接部には前記の如き従来
の溶接棒では避けることができなかった高温割れの発生
が防止できるだけでなく、溶接金属は溶接のまままたは
溶接後空気焼き入れ等の後熱処理によって母材レールと
類似のパーライト組織、硬さおよび継手強度が得られる
。すなわち、本発明は前記の如き母材レールと類似の高
C型ノぐ−ライト組織で、引張り強さが70 ky/a
以上の溶着金属を得ることによって従来の溶接棒の致命
的な欠点を排除して高強度レールにも適用可能なレール
用被覆アーク溶接棒である。
代理人 弁理士 秋 沢 政 光 他1名

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、 C:1.0%以下、 Si:1.1%以下、 Mn:1.6%以下、 残部がFeおよび不可避不純物からなる溶接心線に、ス
    ラグ形成剤またはこれと合金成分剤からなるフラックス
    を被覆したアーク溶接棒において、溶接棒全体に含有さ
    れる前記合金成分を溶接棒全重量%で、 C:0.4〜3.0%、 Si:0.1〜10.0%、 Mn:0.6〜3.0% に調整したことを特徴とするレール用被覆アーク溶接棒
  2. (2)重量%で、 C:1.0%以下、 Si:1.1%以下、 Mn:1.6%以下、 さらに Cr:1.3%以下、 Mo:0.3%以下、 V:0.3%以下、 Nb:0.1%以下、 Ni:2.0%以下、 Cu:0.3%以下 の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可
    避不純物からなる溶接心線に、スラグ形成剤またはこれ
    と合金成分剤からなるフラックスを被覆したアーク溶接
    棒において、溶接棒全体に含有される前記合金成分を溶
    接棒全重量%で、 C:0.4〜3.0%、 Si:0.1〜10.0%、 Mn:0.6〜3.0% で、 Cr:1.3%以下、 Mo:0.3%以下、 V:0.3%以下、 Nb:0.1%以下、 Ni:2.0、以下、 Cu:0.3%以下 に調整したことを特徴とするレール用被覆アーク溶接棒
JP30977886A 1986-12-24 1986-12-24 レ−ル用被覆ア−ク溶接棒 Granted JPS63160799A (ja)

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