JPS63159469A - ポリアミド組成物 - Google Patents

ポリアミド組成物

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JPS63159469A
JPS63159469A JP30664586A JP30664586A JPS63159469A JP S63159469 A JPS63159469 A JP S63159469A JP 30664586 A JP30664586 A JP 30664586A JP 30664586 A JP30664586 A JP 30664586A JP S63159469 A JPS63159469 A JP S63159469A
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JP
Japan
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dicarboxylic acid
aromatic
polyamide
weight
acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP30664586A
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English (en)
Inventor
Toshitaka Otsuki
敏敬 大月
Shinichi Kimura
木村 慎一
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高分子化合物による組成物に関し、特に芳香族
ジイソシアナートあるいは芳香族ジアミンとジカルボン
酸あるいはジカルボン酸シバライドから得られる芳香族
ポリアミドを含有するポリアミド組成物に関するもので
ある。
〔従来の技術とその問題点〕
脂肪族ポリアミド樹脂は、優れた耐熱性、耐溶剤性、強
じん性、成形性を有し、ラジェーターファン、ワイパー
ギヤ、フィルターカップ、エンジンカバー、ブレーキオ
イルタンク等の自動車部品、コイルボビン、絶縁用ボル
トナツト、ターミナルボルト、コネクター、圧着端子等
の電気部品、各種歯車、パイプ、チューブ、オイルシー
ル、ベアリング等の機械部品に幅広く用いられている。
しかしながら、これら半結晶性のポリアミドは、アミド
基濃度が高いために、塩化カルシウム、塩化亜鉛等の金
属塩に対する耐性が劣り、これら金属塩に簡単に侵され
て短期間の内にひび割れを生ずるという問題点を有して
いる。
これらの問題点を解決するために種々の方法が提案され
ており、例えば特開昭58−17155号公報、特開昭
58−53949号公報、特開昭58−53950号公
報において脂肪族ポリアミドに対し、芳香族ジカルボン
酸および/または芳香族アミノ酸を一構成成分とするポ
リアミドを配合する方法が提案されている。
しかしながら、これらの方法で用いられる芳香族鎖を含
むポリアミドは有機溶剤に対する耐性に劣るために、脂
肪族ポリアミドが本来有している耐溶剤性を損なってし
まうという問題点があった。
本発明の目的は耐熱性、耐溶剤性に優れ、かつ金属ハロ
ゲン化物に対する耐性に優れたポリアミド組成物を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、 (A)脂肪族ポリアミド5〜95重量%、(B)一種も
しくは二種以上の芳香族ジイソシアナートあるいは芳香
族ジアミンと、i)炭素数が4〜14の直鎖あるいは分
枝状脂肪族ジカルボン酸、ii)一般式(1)に示され
る芳香族ジカルボン酸、;ii)  10式(II)に
示される芳香族ジカルボン酸、CH。
(但し、式中Xは−CHz−、−CthCHz−1−C
−、−0−1OCH3 鴎 −C−、−S−または−SO□−であり、R3およびR
1は水素、炭素数5以下の低級アルキル基、メトキシ基
またはエトキシ基を示す) iv)一般式([1)に示される芳香族ジカルボン酸、
S (但し、式中R1、R4およびR3は水素、炭素数5以
下の低級アルキル基、メトキシ基またはエトキシ基を示
す) のi)〜iv)から選ばれる一種もしくは二種以上のジ
カルボン酸あるいはそれから誘導されるジカルボン酸シ
バライドから得られる(但し、芳香族ジイソシアナート
とジカルボン酸のシバライドとの組合せを除()熱可塑
性芳香族系ポリアミド5〜95重量%、および (C)(A)と(B)を合わせて100重量部あたり強
化剤0〜200重量部から成ることを特徴とするポリア
ミド組成物に関するものである。
以下、本発明のポリアミド組成物について更に詳しく説
明する。
まず、本発明において用いられる(A)成分としての脂
肪族ポリアミドは、ポリカプロアミド(ナイロン6)、
ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリ
ヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリへキ
サメチレンドデカミド(ナイロン610)、ポリへキサ
メチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカ
ンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイ
ロン12)、およびナイロン6/66、ナイロン6/1
2、ナイロン6/11、ナイロン6/66/610等の
共重合ポリアミド等が挙げられ、これらの中で特にナイ
ロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン6/6
6が好ましい。これら脂肪族ポリアミドの結晶化度は、
−ffiに10〜60%程度の範囲のものが用いられる
本発明で用いられる(B)成分としての熱可塑性芳香族
ポリアミドとは、芳香族ジイソシアナートあるいは芳香
族ジアミンと、脂肪族ジカルボン酸および上記°−一般
式1)、(I[)および(II[)で示される芳香族ジ
カルボン酸から選ばれるジカルボン酸あるいはそれから
誘導されるジカルボン酸のシバライドとの重縮合反応(
但し、芳香族ジイソシアナートとジカルボン酸のシバラ
イドとの組合せを除く)により得られる芳香族鎖を含有
するポリアミドを意味する。
芳香族ジイソシアナートとしては、例えばジフェニルメ
タン−4,4゛−ジイソシアナート、ジフェニルエーテ
ル−4,4° −ジイソシアナート、2.4−)リレン
ジイソシアナート、2.6−)リレンジイソシアナート
、またはこれらの二種以上の混合物が挙げられ、これら
のうちジフェニルメタン−4,4゛−ジイソシアナート
、2.4−トリレンジイソシアナート、2.6−1−リ
レンジイソシアナートが特に好ましい。
芳香族ジアミンとしては、例えば4.4” −ジアミノ
ジフェニルメタン、4,4° −ジアミノジフェニルエ
ーテル、2.4−トリレンジアミン、2.6−トリレン
ジアミン、またはこれらの二種以上の混合物が挙げられ
、これらのうち4,4゛−ジアミノジフェニルメタン、
2,4−トリレンジアミン、2.6−)リレンジアミン
が特に好ましい。
また、脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ウンデカンニ酸、ドデカンニ酸、ト
リデカンニ酸、テトラデカンニ酸等が挙げられ、これら
のうちアジピン酸、アゼライン酸が特に好ましい。
一般式(1)で示される芳香族ジカルボン酸としては、
イソフタル酸、テレフタル酸が挙げられ、これらのうち
イソフタル酸が特に好ましい。
一般式(II)で示される芳香族ジカルボン酸としては
、ジフェニルメタン−4,4” −ジカルボン酸、ジフ
ェニルメタン−3,4” −ジカルボン酸、ジフェニル
メタン−3,3゛ −ジカルボン酸、1.2−ジフェニ
ルエタン−4,4” −ジカルボン酸、1.2−ジフェ
ニルエタン−3,4° −ジカルボン酸、1,2−ジフ
ェニルエタン−3゜3”−ジカルボン酸、2.2−ビス
(4−カルボキシフェニル)プロパン、2−(3−カル
ボキシフェニル)プロパン−2−(4−カルボキシフェ
ニル)プロパン、2.2−ビス(3−カルボキシフェニ
ル)プロパン、ジフェニルエーテル−4゜4゛−ジカル
ボン酸、ジフェニルエーテル−3゜4”−ジカルボン酸
、ジフェニルエーテル−3゜3゛−ジカルボン酸、ベン
ゾフェノン4.4’  −ジカルボン酸、ベンゾフェノ
ン3.4゛ −ジカルボン酸、ベンゾフェノン3,3゛
 −ジカルボン酸、ジフェニルスルフィド−4,4′ 
−ジカルボン酸、ジフェニルスルフィド−3,4° −
ジカルボン酸、ジフェニルスルフィド−3,3゛ −ジ
カルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4゛ −ジカル
ボン酸、ジフェニルスルホン−3,4′ −ジカルボン
酸、ジフェニルスルホン−3,3° −ジカルボン酸等
が挙げられ、これらのうち、ジフェニルエーテル−4,
4° −ジカルボン酸、ベンゾフェノン4゜4′−ジカ
ルボン酸、ジフェニルスルホン−4゜4° −ジカルボ
ン酸が特に好ましい。
一般式(III)で示される芳香族ジカルボン酸として
は、5−カルボキシ−3−(p−カルボキシフェニル)
インダン、1,1.3−)ジメチル−5−カルボキシ−
3−(p−カルボキシフェニル)インダン等が挙げられ
、これらのうち、1,1゜3−トリメチル−5,−カル
ボキシ−3−(p−カルボキシフェニル)インダンが特
に好ましい。
ジカルボン酸のシバライドとしては、上記のジカルボン
酸から誘導されるシバライドが挙げられ、これらジカル
ボン酸シバライドのうちで特に好ましいものは、脂肪族
ジカルボン酸ジクロライドとしてはアジポイルジクロリ
ド、アジポイルジクロリド、一般式(1)の芳香族ジカ
ルボン酸から誘導されるシバライドとしてはイソフタル
酸ジクロリド、一般式(II)の芳香族ジカルボン酸か
ら誘導されるシバライドとしては、ジフェニルエーテル
−4,4゛ −ジカルボン酸ジクロリド、ベンゾフェノ
ン−4,4゛ −ジカルボン酸ジクロリド、ジフェニル
スルホン−4,4° −ジカルボン酸ジクロリド、一般
式(III)の芳香族ジカルボン酸から誘導されるシバ
ライドとしては、1,1.3−トリメチル−5−カルボ
キシ−3−(p−カルボキシフェニル)インダンの酸ジ
クロライドである。
本発明の芳香族系ポリアミドは、芳香族ジイソシアナー
トとジカルボン酸、芳香族ジアミンとジカルボン酸シバ
ライド、芳香族ジアミンとジカルボン酸の組合せのいず
れの反応によっても製造することができる。芳香族ジイ
ソシアナートとジカルボン酸から製造する場合は、テト
ラメチレンスルホン(スルホラン)、ジフェニルスルホ
ン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルホルムアミド、1.3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン等の溶媒中で、ホスホレンオキサイド、
ホスホレンスルフィド、三級アミン類、アルカリ金属ア
ルコラード、カルボン酸のアルカリ金属塩等を触媒とし
て反応させ、製造することができる。芳香族ジアミンと
ジカルボン酸シバライドから製造する場合は、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド等の溶媒中で反応させ、製造することがで
きる。芳香族ジアミンとジカルボン酸から製造する場合
には、塩化チオニル、あるいは亜リン酸トリフェニル/
ピリジン等の縮合剤を用いて、N−メチル−2−ピロリ
ドン中で反応させ、製造することができる。
これらの成分からなるポリアミドの代表的な例を挙げる
と、ジフェニルメタン−4,4゛ −ジイソシアナート
/2.4−トリレンジイソシアナートとアジピン酸/ア
ゼライン酸からのポリアミド共重合体、ジフェニルメタ
ン−4,4゛−ジイソシアナートとイソフタル酸/アジ
ピン酸およびイソフタル酸/アゼライン酸からのボリア
、ミド共重合体、2.4−)リレンジイソシアナートと
イソフタル酸/アジピン酸およびイソフタル酸/アゼラ
イン酸からのポリアミド共重合体、ジフェニルメタン−
4,4°−ジイソシアナート/2.4−トリレンジイソ
シアナートとイソフタル酸/アジピン酸およびイソフタ
ル酸/アゼライン酸からのポリアミド共重合体、ジフェ
ニルメタン−4,4゜−ジイソシアナートとイソフタル
酸/アジピン酸/アゼライン酸からのポリアミド共重合
体、2゜4−トリレンジイソシアナートとイソフタル酸
/アジピン酸/アゼライン酸からのポリアミド共重合体
、ジフェニルメタン−4,4゛ −ジイソシアナートと
イソフタル酸/ジフェニルエーテル−4゜4゛ −ジカ
ルボン酸からのポリアミド共重合体、2.4−)リレン
ジイソシアナートとイソフタル酸/ジフェニルエーテル
−4,4′ −ジカルボン酸からのポリアミド共重合体
、ジフェニルメタン−4,4’  −ジイソシアナート
とイソフタル酸/1.1.3−)サメチル−5−カルボ
キシ−3−(p−カルボキシフェニル)インダンからの
ポリアミド共重合体、2.4−)リレンジイソシアナー
トとイソフタル酸/1.1.3−)サメチル−5−カル
ボキシ−3−(p−カルボキシフェニル)インダンから
のポリアミド共重合体などが挙げられる。また、上記の
芳香族ジイソシアナートに対応する芳香族ジアミンとジ
カルボン酸、および上記の芳香族ジイソシアナートに対
応する芳香族ジアミンとジカルボン酸シバライドからも
同様の構造のポリアミドを製造することができる。
このように、芳香族ジイソシアナートとジカルボン酸、
芳香族ジアミンとジカルボン酸、芳香族ジアミンとジカ
ルボン酸シバライドの3種の組合せにより芳香族系ポリ
アミドを製造することができるが、これらのうち芳香族
ジイソシアナートとジカルボン酸からの芳香族系ポリア
ミド、および芳香族ジアミンとジカルボン酸ハライドか
らの芳香族系ポリアミドが特に好ましい。
本発明に用いられる芳香族系ポリアミドの結晶化度は、
広角X線法により求めた値で、25%以下のものが用い
られ、好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以
下の結晶化度のものが用いられる。本発明の芳香族系ポ
リアミドは高融点を有するために、結晶化度が25%以
上のものは成形加工が困難であり、好ましくない。
また、芳香族系ポリアミドの数平均分子量は、s、oo
o〜100.000が好ましく、更に好ましくは10、
000〜90.000である。対数粘度η、1.h (
N、 N−ジメチルアセトアミド、あるいはm−クレゾ
ール溶液中で測定)は0.2〜2.5が好ましく、更に
好ましくは0.3〜2.0である。
本発明のポリアミド組成物は(A)脂肪族ポリアミド5
〜95重量%、好ましくは15〜85重量%、(B)芳
香族ジイソシアナートあるいは芳香族ジアミンとジカル
ボン酸あるいはジカルボン酸のシバライドから得られる
熱可塑性芳香族ポリアミド95〜5重量%、好ましくは
85〜15重量%および(C)強化剤0〜200重量%
を含有する。これらの範囲外では十分な耐熱性、耐溶剤
性、金属ハロゲン化物に対する耐性が十分に得られない
脂肪族ジカルボン酸(あるいはジカルボン酸シバライド
)/芳香族ジカルボン酸(あるいはジカルボン酸シバラ
イド)の使用割合は、芳香族ジカルボン酸の比率を大き
くする程、得られるポリアミドの耐熱性変形温度を高く
することができるが、通常0〜90/100〜10(モ
ル%)、好ましくは0〜85/100〜15(モル%)
、さらに好ましくはO〜80/100〜20(モル%)
である。
本発明において使用される芳香族ジイソシアナート (
あるいは芳香族ジアミン)成分とジカルボン酸くあるい
はジカルボン酸シバライド)成分とのモル比は化学量論
量、すなわち当量関係にあることが好ましいが、0.9
〜1.10 (ジイソシアナート (ジアミン)成分/
ジカルボン酸(ジカルボン酸シバライド)成分;モル比
)の範囲内で反応を行うことができ、0.95〜1.0
8のモル比で反応を行うことが特に好ましい。
本発明に用いることのできる強化剤としてはガラス繊維
、炭素繊維、ポリアラミド繊維、アルミナ繊維、炭化ケ
イ素繊維、アスベスト繊維、ホウ素質繊維、ジルコニア
繊維、チタン酸カリウムウィスカ等の繊維状充填剤、タ
ルク、ワラステナイト、雲母等のフィラー状強化剤等が
挙げられる。
本発明における(A)成分および(B)成分の配合方法
は特に限定されないが、一般的に用いられる方法を採用
することができる。すなわち、両成分のポリアミドのベ
レット、粉末などをヘンシェルミキサー等の高速攪拌機
で均一に混合した後、二軸押出機等の混練能力の優れた
押出機で溶融混練りする方法、あるいは両成分を溶剤に
溶解し、それぞれのポリマー溶液を均一混合した後、非
溶媒中に投入する等の方法によりポリマーを沈殿させる
方法等を採用することができる。
本発明のポリアミド組成物は、公知の成形技術によって
各種の物品に成形できる。適当な成形法としては射出成
形、押出成形、加圧成形、ブロー成形、真空成形及びこ
れらに類似の成形方法が含まれる。
これらの方法により各種成形品にすることができ、これ
ら成形品は、例えばラジェーターファン、ラジェーター
タンク、フィルターカップ、ワイパーギヤ、ブレーキオ
イルタンク、各種バイブ、チューブ等の自動車用品、コ
ネクター、ボルト、コイルボビン等の電気部品、各種歯
車、パイプ、チューブ、オイルシール、ベアリング等の
機械部品に使用できる。
〔発明の効果〕
本発明により、耐熱性、耐溶剤性に優れ、かつ金属塩に
対する耐性を兼ね備えたポリアミド組成物を見出した価
値は大きく、各種の自動車部品、電気部品、機械部品と
して使用される分野を広げることができる。
〔実施例〕
以下に実施例及び比較例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例及び比較例において引張強度の測定は
ASTM D−638に従って行った。
また、耐塩化カルシウム性試験は試験片を100℃の水
中に6時間浸した後、その試験片の中央に50%の塩化
カルシウム水溶液を含浸したガーゼをのせ、100℃の
空気中に2時間放置後、クラックの発生を観察した。
また、耐アルコール性は試験片をエタノール中に浸漬し
、20℃、10日後の試験片重量増加率を求めた。
実施例1 〔芳香族系ポリアミドの製造法〕 イソフタル酸4.0モルとアゼライン酸6.0モル、1
−フェニル−3−メチル−2−ホスホシン−1−オキサ
イド0.025モル、テトラメチレンスルホン251を
、攪拌装置および窒素導入管を備えた反応器中に加え、
200℃に加熱し、ジカルボン酸成分を溶解させた。
この)容液にジフェニルメタン−4,4° −ジイソシ
アナート10.0モルをゆっくりと添加した。ジイソシ
アナート成分の添加終了後、更に3時間、200℃で反
応を継続した。得られた重合体溶液を大量の水中に注ぎ
、ポリマーを沈殿させた。沈殿したポリマーは更に大量
のメタノールを用いて洗浄を行った。洗浄処理後のポリ
マーは真空乾燥により乾燥させた0本ポリマーの対数粘
度はηLnh=0.95dL’g (m−クレゾール中
テ測定)テアツタ。
〔組成物の製造法〕
テトラメチレンジアミン・アジピン酸の等モル塩を溶融
重合して得たナイロン46.50重量%に、上記の様に
して製造した芳香族系ポリアミド50重量%を加え、高
速攪拌機で均一に混合したものを二軸押出機で均一に混
合し、さらに二輪押出機で溶融混練した後、ベレット化
した。このペレットを真空乾燥させた後、射出成形によ
りA37M規格のダンベル試験片を作製した。
こうして得られた試験片を用いて機械的性質、塩化カル
シウムに対する耐性、および耐アルコール性を調べたと
ころ、以下に示すように極めて優れていることが明らか
になった。
引張強度 ?   910 kg/cd耐塩化カルシウ
ム性 : クランクの発生なしエタノール吸収量 :3
.4重量% 実施例2 実施例1と同様の重合方法により、ジフェニルメタン−
4,4° −ジイソシアナートとアジピン酸/アゼライ
ン酸(50150;モル比)から製造した熱可望性芳香
族系ポリアミド(W11%h(m−クレゾール中で測定
) =0.85dl/g) 40重量%を、ヘキサメチ
レンジアミン・アジピン酸の等モル塩を溶融重合して得
たナイロン66.60重量%に加え、実施例1と同様に
して混合後、溶融混練、成形、評価を行った。
試験結果は以下に示す通りであり、極めて優れた特性を
有することが明らかになった。
引張強度 :   830 kg/aJ耐塩化カルシウ
ム性 : クランクの発生なしエタノール吸収量 :2
.9重量% 比較例1 実施例2で用いたナイロン66を同様にして射出成形に
より得られたダンベル試験片を用いた試験結果は、引張
強度840kg/−であり、耐塩化カルシウム性試験で
は試験片の表面全体にクランクの発生が認められた。
比較例2 実施例2で用いたナイロン66.96重量%に、実施例
1と同様の方法によりジフェニルメタン−4,4゛−ジ
イソシアナート/トリレン−2,4−ジイソシアナート
(70/307モル比)とイソフタル酸/アゼライン酸
(30/70 ;モル比)から重合して得た熱可塑性芳
香族系ポリアミド4重量%を加え、実施例1と同様にし
て溶融混練した後、射出成形によりA37M規格のダン
ベル試験片を作製した。この試験片を用いた試験結果は
、引張強度830kg/aaであり、耐塩化カルシウム
性試験では、試験片の表面の一部にクラックの発生が認
められた。
実施例3 実施例1で用いたナイロン46.70重量%に、実施例
1と同様の方法によりジフェニルメタン−4,4゛ −
ジイソシアナートとイソフタル酸/ジフェニルエーテル
−4,4” −ジカルボン酸(70/30;モル比)か
ら重合して得た熱可塑性芳香族系ポリアミド30重量%
を加え、実施例1と同様にして溶融混練した後、射出成
形により457M規格のダンベル試験片を作製した。こ
の試験片を用いた試験結果は、 引張強度 :  1050 kg/c+J耐塩化カルシ
ウム性 : クラックの発生なしエタノール吸収量 :
2.5重量% であり、極めて優れた特性を有することが明らかとなっ
た。
実施例4 ε−カプロラクタムを溶融重合して得たナイロン6.4
0M量%に、実施例1と同様の方法によりジフェニルメ
タン−4,4° −ジイソシアナートとアジピン酸/ア
ゼライン酸(70/30 、モル比)から重合して得た
熱可塑性ポリアミド60重量%を加え、実施例1と同様
にして溶融混練した後、射出成形により157M規格の
ダンベル試験片を作製した。この試験片を用いた試験結
果は、 引張強度 :   790 kg/cffl耐塩化カル
シウム性 : クランクの発生なしエタノール吸収量 
:3.3重量% であり、極めて優れた特性を有することが明らかになっ
た。
実施例5 実施例1で用いたナイロン66.70重量%に、ジフェ
ニルメタン−4,4゛ −ジイソシアナートとイソフタ
ル酸/アゼライン酸(30/70 iモル比)から得た
熱可塑性ポリアミド30重量%の合計100重量部に対
し、シラン処理を施したガラス繊維を30重量部添加し
均一に混合した後、二軸押出機で溶融混練し、ペレット
化した。このペレットを真空乾燥した後、射出成形によ
り157M規格のダンベル試験片を作製した。こうして
得た試験片を用いた試験結果は以下に示す通りであり、
極めて優れた特性を有することが明らかになった。
引張強度 :  1700 kg/c艷耐塩化カルシウ
ム性 : クラックの発生なしエタノール吸収1  :
  3.1重量%比較例3 実施例2で用いたナイロン66.35重量%に、2.2
.4−/2.4.4−トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン・テレフタル酸の等モル塩を溶融重合して得たナイロ
ンTMDT65重量%を加え、実施例1と同様にして溶
融混練した後、射出成形により457M規格のダンベル
試験片を作成し、この試験片を用いた試験結果は、 引張強度 :   780 kg/a+1耐塩化カルシ
ウム性 : クラックの発生なしエタノール吸収量 =
8.5重量% であり、耐溶剤性が劣っていた。
実施例6 実施例1で用いたナイロン66.75重量%に、ジフェ
ニルメタン−4,4゛ −ジイソシアナートとイソフタ
ル酸/1,1.3−)ジメチル−5−カルボキシ−3−
(p−カルボキシフェニル)インダン(70/30 i
モル比)から得た熱可塑性ポリアミド25重量%を加え
、実施例1と同様にして溶融混練した後、射出成形によ
り457M規格のダンベル試験片を作製した。この試験
片を用いた試験結果は、 引張強度 7  980 kg/c+J耐塩化カルシウ
ム性 : クランクの発生なしエタノール吸収量 :2
.4重量% であり、極めて優れた特性を有することが明らかになっ
た。
実施例7 実施例4で用いたナイロン6.50重量%に、実施例1
と同様の方法により、2.4−トリレンジイソシアナー
トとイソフタル酸/アジピン酸/アゼライン酸(50/
20/30 、モル比)から重合して熱可塑性ポリアミ
ドを合成した。本芳香族系ポリアミドは、X線回折法に
より、結晶に起因するピークは認められなかった。この
熱可塑性樹脂50重量%と実施例4でもちいたナイロン
6とを配合し、実施例1と同様にして溶融混練した後、
射出成形により457M規格のダンベル試験片を作製し
た。この試験片を用いた試験結果は、 引張強度 :   850 kg/cffl耐塩化カル
シウム性 : クラックの発生なしエタノール吸収量 
:2.5重量% であり、極めて優れた特性を有することが明らかになっ
た。
実施例8 〔芳香族系ポリアミドの製造法〕 4.4゛ −ジアミノジフェニルメタン10.0モル、
N、N−ジメチルアセトアミド201を、攪拌装置、窒
素導入管を備えた反応器中に加え、−20℃に冷却しな
がらジアミン成分を溶解させた。
イソフタル酸ジクロリド5.0モルとアゼジイルジクロ
リド5.0モルの混合物をゆっ(りと添加した。
以上の操作は全て窒素雰囲気下で行った。
ジカルボン酸ジクロライドの添加後、更に8時間反応を
継続した。得られた重合体溶液を大量の水中に注ぎ、ポ
リマーを沈殿させた。沈殿したポリマーは、更に大量の
メタノールを用いて洗浄を行った。洗浄処理後のポリマ
ーは、真空乾燥により乾燥させた0本ポリマーの対数粘
度は、0.92dl/g(m−クレゾール中で測定)で
あった。
〔組成物の製造法〕
実施例4で用いたナイロン6.60重量%に、上記の様
にして製造した芳香族系ポリアミド40重量%を加え、
実施例1と同様にして溶融混練した後、射出成形により
ASTM規格のダンベル試験片を作製した。この試験片
を用いた試験結果は、引張強度 :   860 kg
/cd耐塩化カルシウム性 : クラックの発生なしエ
タノール吸収量 :3.0重量% であり、極めて優れた特性を有することが明らかになっ
た。
一! 、 e−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)脂肪族ポリアミド5〜95重量%、(B)
    一種もしくは二種以上の芳香族ジイソシアナートあるい
    は芳香族ジアミンと、 i)炭素数が4〜14の直鎖あるいは分枝状脂肪族ジカ
    ルボン酸、 ii)一般式( I )に示される芳香族ジカルボン酸、 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) iii)一般式(II)に示される芳香族ジカルボン酸、 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (但し、式中Xは−CH_2−、−CH_2CH_2−
    、▲数式、化学式、表等があります▼、−O−、▲数式
    、化学式、表等があります▼、−S−または−SO_2
    −であり、R_1およびR_2は水素、炭素数5以下の
    低級アルキル基、メトキシ基またはエトキシ基を示 す) iv)一般式(III)に示される芳香族ジカルボン酸、 ▲数式、化学式、表等があります▼(3) (但し、式中R_3、R_4およびR_5は水素、炭素
    数5以下の低級アルキル基、メトキシ基ま たはエトキシ基を示す) のi)〜iv)から選ばれる一種もしくは二種以上のジ
    カルボン酸あるいはジカルボン酸のジハライドとを重合
    して得られる(但し、芳香族ジイソシアナートとジカル
    ボン酸のジハライドとの組合せを除く)熱可塑性芳香族
    系ポリアミド5〜95重量%、および (C)(A)と(B)を合わせて100重量部あたり強
    化剤0〜200重量部から成ることを特徴とするポリア
    ミド組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07502299A (ja) * 1992-04-14 1995-03-09 アライド−シグナル・インコーポレーテッド ポリアミド/非晶性ポリアミドブレンドを含む相溶性熱可塑性ポリマーブレンド組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07502299A (ja) * 1992-04-14 1995-03-09 アライド−シグナル・インコーポレーテッド ポリアミド/非晶性ポリアミドブレンドを含む相溶性熱可塑性ポリマーブレンド組成物

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