JPS63159018A - ワニス含浸装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば電気絶縁板や化粧板等の積１板の製造
に使用される布製等のシート状基材にワニスを含浸させ
る為のワニス含浸装置に関する。

（従来の技術） 一般に、紙や布製等のシート状基材にワニスを含浸させ
る場合、ワニスがシート状基材の厚みの中心部まで含浸
し、各部のワニス量の分布かむらなく均一であることが
重要であり、且つシート状基材中に残存する気泡をでき
るだけ少なくすることが望ましい。

従来の含浸装置は、通常ワニスを貯溜した′ワニス槽等
を備えて居り、シート状基材をワニスに浸漬し、該シー
ト状基材にワニスを含浸させるものである。

ところが、この含浸装置では、シート状基材の厚みの中
心部にワニスを充分に且つ均一に含浸させることが不可
能であったり、又、ワニスが含浸したとしても時間がか
かると云う問題がある。然も、シート状基材中に残存す
る気泡を充分に少なくすることが困：准である。特に、
この含浸装置は、粘性の高いワニスを使用する場合には
極めて不適当なものであった。

そこで、このような問題点を解決するものとして、第６
図に示す溝造のワニス含浸装置が開発されている。

即ち、前記ワニス含浸装置は、溶剤のみもしくは溶剤を
多情に含んだ稀薄なワニス１９を貯溜した予備含浸槽２
０と、通常のワニス２１を貯溜したワニス槽２２と、シ
ート状基材ｎを予備含浸槽２０を径てワニス槽２２に導
く複数のロールＵ等から構成されて居り、シート状基材
田を予備含浸槽凹円のワニス１９に浸漬した後、ワニス
槽ｎ内のワニス２１に浸漬し、該シート状基材ｎにワニ
ス２１を含浸させるものである。このワニス含浸装置は
、上述した含浸装置に比較してシート状基材ｎの中心部
へのワニス２１の含浸性を向上できると共に、均一な含
浸を行え、然も、気泡の減少を図ることができる０然し
乍ら、前記ワニス含浸装置に於いても、ただ単にシート
状基材２３をワニス１９，２１に浸漬するだけである為
、厚いシート状基材ｎや通液抵抗の大きいシート状基材
ｎを使用した場合、或は粘性の高いワニス２１を使用し
た場合には含浸性等に必然的に限界があり、シート状基
材２３の中心部へのワニス２１の含浸性等を大幅に改善
することはできなかった。又、このワニス含浸装置は、
複数の槽２０．２２を使用している為、装置自体が大型
化し、広い設置スペースが必要になると云う問題もあっ
た０ 、（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上記の問題点を解決する為に創案されたもの
であり、その目的はシート状基材へのワニスの含浸を効
率よく且つ均一に行えると共に、シート状基材中の気泡
の減少等を図れるワニス含浸装置を提供するにある。

（問題点を解決する為の手段） 本発明のワニス含浸装置は、ワニスを貯溜するワニス槽
と、下方が回数され、下端部がワニス槽内ゐワニスに浸
漬されると共に、ワニス液面が上昇すべく内部が減圧さ
れた減圧ボックスと、内部が減圧され、シート状基材が
巻き付けられる周壁に多数の孔を有すると共に、周壁全
体が減圧ボックス内のワニスに浸漬すべく該減圧ボック
ス内に支持された少なくとも一つの含浸用ドラムと、含
浸用ドラムのシート状基材が巻き付けられる個所以外の
周壁を密封する蕾板と、シート状基材がワニスから出る
位攬に配設され、シート状基材への過大なワニスの付着
を防止するスクイズロールとから構成したことに特徴が
ある。

（作用） 布製等のシート状基材は、ワニス槽内のワニスに浸漬さ
れた後、減圧ボックス内に入り、該減圧ボックス内のワ
ニス中を移動する。尚、シート状基材は、減圧ボックス
内のワニス中を移動する間にワニスを含浸し、シート状
基材の表面に付着している気泡が除去されると共に、シ
ート状基材の内部に含まれる気泡の一部も除去される。

その麦、シート状基材は、減圧ボックス内の含浸用ドラ
ムの周壁に接触した状態でワニス中を移動する。このと
き、ワニスは、含浸用ドラム内が減圧されていることに
より、又、含浸用ドラムがワニス内に深く浸漬されてい
ることにより、シート状基材を強制的に含浸用ドラムの
中心に向って浸透通過し、短時間でシート状基材に含浸
される。

又、シート状基材中に含まれる気泡が減圧作用及びワニ
スの浸透通過により除去される。

そして、ワニスが含浸されたシート状基材は、ワニスか
ら出てスクイズロールを通過する。このとき、スクイズ
ロールによりシート状基材への過大なワニスの付着が防
止され、ワニス量が均一化される。

従って、シート状基材中にワニスを短時間で且つ均一に
含浸させることができ、然も、シート状基材中の気泡の
減少を図れる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は本発明の第１実施例に係るワニス含浸装置の概
略縦断面図であって、当該ワニス含浸装置は、ワニス槽
１、減圧ボックス２、含浸用ドラム３、覆板４、スクイ
ズロール５等から構成されている。

前記ワニス槽１は、上方が開放された箱形状を呈して居
り、内部にはワニス６例えば熱硬化性樹脂ワニスが適宜
量貯溜されている。尚、ワニス６としては、熱硬化性樹
脂ワニスの他に熱可塑性樹脂、天然樹脂等のワニス、無
溶剤の液状合成ｍ脂及び液状天然樹脂等も使用できる。

前記減圧ボックス２は、下方が開放された箱形状を呈し
て居り、下端部がワニス槽１内のワニス６に浸漬すべく
ワニス槽１の上方位置に配設されている。又、減圧ボッ
クス２は、該減圧ボックス２内のワニス６液面が上昇す
べく内部が減圧されるように為されて居り、本実施例で
は、減圧ボックス２側壁の上部に取り付けた管台７を、
減圧ボックス内減圧用配管８、バルブ９及び分離槽１０
を介して真空ポンプ１１に接続することにより、減圧ボ
ックス２内を減圧することができる。尚、減圧ボックス
２内のワニス６液面の高さは、管台７の取り付は位置に
よって決定され、本実施例では、管台７の取り付は位置
は、後述する含浸用ドラム３全体を減圧ボックス２内の
ワニス６に浸漬できるように設定されている。

前記含浸用ドラム３は、多数の孔３ａを有する円筒状の
周壁３ｂと、周壁３ｂの両端を閉塞する側壁３ｃと、周
壁３ｂの軸芯位置に挿通固定されて複数の穴３ｄを有す
る中空状の回転軸３ｅとから構成されて居り、該含浸用
ドラム３は、周壁３ｂ全体が減圧ボックス２内のワニス
６に浸漬すべく減圧ボックス２に回転自在に支持されて
いる。

この含浸用ドラム３は、適宜の駆動装置（図示省略）に
より適宜の速度で回転駆動するよう為されている。又、
含浸用ドラム３は、内部が減圧されるように為されて居
り、本実施例では、回転軸３ｅを、ドラム内減圧用配管
１２及びバルブ１３を介して真空ポンプ１１に接続され
た減圧ボックス内減圧用配管８に接続することにより、
含浸用ドラム３内を減圧することができる。

尚、含浸用ドラム３内にワニス６が大量に溜らないよう
に回転軸３ｅの穴３ｄの開口位置を可変できるようにし
ても良い。例えば、回転軸３ｅの各穴３ｄに短管（図示
省略）を溶着し、該短管に所定長さの短管（図示省略）
を着脱自在に取り付け、各穴３ｄの開口位置を可変する
ようにしても良い。又、周壁３ｂの孔３ａは、円形状、
スリット状、その他適宜の形状の孔を使用できる０更に
、孔３ａの密度もワニス６のシート状基材１４への含浸
速度等を考慮して適宜に決められている。

前記ワニス槽１内外並びに減圧ボックス２内の適宜の個
所には、シート状基材１４を、ワニス槽１のワニス６内
を経て減圧ボックス２のワニス６内に導き、含浸用ドラ
ム３の周壁３ｂの一部に接触させた後、減圧ボックス２
のワニス６内及びワニス槽ｌのワニス６内を経てワニス
槽１の外へ導く為のロール１５が複数個配設されている
。これらのロール１５は、回転自在に支持しても良いし
、或は適宜の駆動装置（図示省略）により含浸用ドラム
３の回転速度と略同−に回転駆動させてシート状基材１
４に張力がかからないようにしても良い。尚、シート状
基材１４に張力がかかると、シート状基材１４中の空間
が小さくなって通液抵抗が増加し、ワニス６の含浸性が
悪くなるので、シート状基材Ｉ４に張力をかけることは
好ましくない。

前記覆板４は、含浸用ドラム３のシート状基材１４が巻
き付けられる個所以外の周壁３ｂを覆い、含浸用ドラム
３内にワニス６が吸収されないように該周壁３ｂの一部
を密閉するものである。この覆板４の適宜個所には気泡
抜きの穴（図示省略）が設けられている。

前記スクイズロール５は、シート状基材１４がワニス槽
ｌ内のワニス６から出る位置に一対配設されて居り、該
スクイズロール５間にシート状基材１４を通過させるこ
とによりシート状基材１４への過大なワニス６の付着を
防止することができる。又、スクイズロール５は、シー
ト状基材１４の厚み等ζ０応じてその間隙を調整できる
ように為されている。

尚、第２図に於いて、１６はワニス槽１と分離槽１０と
を接続するワニス戻り配管、１７はワニス戻り配管１６
に介設されて分離槽１０内の脱泡されたワニス６をワニ
ス槽ｌに戻すワニス循環用ポンプ、１８はワニス戻り配
管１６に介設されたワニス循環量調節用バルブである。

而して、前記ワニス含浸装置を使用する場合には、減圧
ボックス内減圧用配管８側のバルブ９を開弁すると共に
、ドラム内減圧用配管１２側のバルブ１３を閉弁し、真
空ポンプ１１により減圧ボックス２内の空気を吸引して
減圧し、該減圧ボックス２内のワニス６液面を含浸用ド
ラム３全体が浸漬されるまで上昇させる。尚、ワニス６
液面が管台７の位置まで上昇すると、ワニス６は、減圧
ボックス内減圧用配管８を経て分離槽１０に順次導かれ
、ここで分離された後、ワニス循環用ポンプ１７でワニ
ス槽ｌに戻される。

この状態で、シート状基材１４は、ワニス槽ｌ内（７）
ワニス６に浸漬された後、減圧ボックス２内に入り、該
減圧ボックス２内のワニス６中を移動する。尚、シート
状基材１４は、減圧ボックス２内の脱泡されたワニス６
中を移動する間に、脱泡されたワニス６を含浸し、シー
ト状基材１４の表面に付着している気泡が除去されると
共に、シート状基材１４の内部に含まれる気泡の一部も
除去される。

その後、シート状基材１４は、減圧ボックス２内の含浸
用ドラム３の周壁３ｂの一部に接触した状態でワニス６
中を移動する。このとき、減圧ボックス内減圧用配管８
側のバルブ９及びドラム内減圧用配管１２側のバルブ１
３は、開弁状態になって居り、含浸用ドラム３内が減圧
されていると共に、減圧ボックス２内のワニス６液面も
管台７の位置まで上昇している。その結果、ワニス６は
、含浸用ドラム３内が減圧されていることにより、又、
含浸用ドラム３がワニス６内に深く浸漬されていること
により、シート状基材１４を強制的に含浸用ドラム３の
中心に向って浸透通過し、短時間でシート状基材１４に
含浸される。又、シート状基材１４中に含まれる気泡が
減圧作用及びワニス６の浸透通過により除去される。

そして、ワニス６が含浸されたシート状基材１４は、ワ
ニス槽ｌ内のワニス６から出てスクイズロール５間を通
過する。このとき、スクイズロール５によりシート状基
材１４への過大なワニス６の付着が防止され、ワニス６
量が均一化される。

このようにして、ワニス６が含浸されたシート状基材１
４は、電気絶縁板や化粧板等の積層板、絶縁テープ、ブ
レーキライニング等の耐摩材等に使用される。

尚、前記シート状基材１４としては、合成及び天然の有
機、無ｍｓ維の布及び不織布例えば紙、ガラス識維布、
ガラス繊維不織布、カーボン、■絹布、カーボン繊維不
織布、アラミド１維布、アラミド繊維不織布等が使用さ
れている。

上記実施例に於いては、ワニス含浸装置は、減圧ボック
ス２内に含浸用ドラム３を一つ配設する構成としたが、
本発明は、上記実施例のものに限定されるものではなく
、他の実施例に於いては、第３図乃至第５図に示す如く
、減圧ボックス２内に含浸用ドラム３を二つ配設するよ
うにしても良い。これらは、厚いシート状基材１４や通
液抵抗の大きいシート状基材１４、或は粘性の高いワニ
ス６を使用する場合に好適である。

（発明の効果） 上述の通り、本発明のワニス含浸装置は、シート状基材
を、ワニス中を移動させることによりシート状基材の表
面に付着している気泡及び内部に含まれる気泡の一部を
除去し、該シート状基材中に圧力差を利用してワニスを
強制的に浸透通過させると共に、シート状基材への過大
なワニスの付着を防止する構成とした為、シート状基材
及びワニスの性質、種類等に関係なく、シート状基材に
ワニスを短時間で且つ均一に含浸させることができ、然
も、シート状基材中の気泡を極力少なくすることができ
る。その結果、本発明のワニス含浸装置を使用すれば、
品質の大幅な向上を図り得る。

特に、本発明のワニス含浸装置は、ワニスの粘性が高い
場合に効果が著しい。

又、本発明のワニス含浸装置は、従来のワニス含浸装置
のように複数のワニス槽を使用すると云うことがなく、
装置自体の小型化を図れ、設置スペースも少なくて済む
。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の第１実施例に係るワニス含浸装置の概
略縦断面図、第２図はワニス含浸装置のワニスの流れを
示す概略系統図、第３図は本発明の第２実施例に係るワ
ニス含浸装置の概略縦断面図、第４図は本発明の第３実
施例に係るワニス含浸装置の概略縦断面図、第５図は本
発明の第４実泡例に係るワニス含浸装置の概略縦断面図
、第６図は従来のワニス含浸装置の概略縦断面図である
。 ｌはワニス槽、２は減圧ボックス、３は含浸用ドラム、
３ａは孔、３ｂは周壁、４は覆板、５はスクイズロール
、６はワニス、１４はシート状基材。 特許出顆人　　　株式会社　田熊総合研究所第３図 第４図 第５ｒ：４ 第６［〉Ｊ　　　”

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ワニス（６）を貯溜するワニス槽（１）と、下方が開放
   され、下端部がワニス槽（１）内のワニス（６）に浸漬
   されると共に、ワニス（６）液面が上昇すべく内部が減
   圧された減圧ボックス（２）と、内部が減圧され、シー
   ト状基材（１４）が巻き付けられる周壁（３ｂ）に多数
   の孔（３ａ）を有すると共に、周壁（３ｂ）全体が減圧
   ボックス（２）内のワニス（６）に浸漬すべく該減圧ボ
   ックス（２）内に支持された少なくとも一つの含浸用ド
   ラム（３）と、含浸用ドラム（３）のシート状基材（１
   ４）が巻き付けられる個所以外の周壁（３ｂ）を密封す
   る覆板（４）と、シート状基材（１４）がワニス（６）
   から出る位置に配設され、シート状基材（１４）への過
   大なワニス（６）の付着を防止するスクイズロール（５
   ）とから構成したことを特徴とするワニス含浸装置。