JP2855365B2 - 連続真空含浸装置 - Google Patents

連続真空含浸装置

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JP2855365B2
JP2855365B2 JP2272200A JP27220090A JP2855365B2 JP 2855365 B2 JP2855365 B2 JP 2855365B2 JP 2272200 A JP2272200 A JP 2272200A JP 27220090 A JP27220090 A JP 27220090A JP 2855365 B2 JP2855365 B2 JP 2855365B2
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roll coater
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resin tank
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延和 国光
一夫 固武
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、連続して走行する繊維にレジン液を無気泡
状態で含浸させる連続真空含浸装置に関する。
〔従来技術とその問題点〕
例えば、熱硬化性のレジン液をカーボン繊維などの繊
維に含浸させて所定の張力下でモールドに巻付け、繊維
とレジン液が相互に結合して高強度な構造体としての繊
維強化プラスチック製品をつくるためには、上記の繊維
にレジン液を無気泡状態で充分に含浸させることが必要
である。もし気泡を含んだ状態でレジン液を含浸した繊
維をモールドに巻付けて成形品をつくると、成形品の物
理的性質とりわけ繊維間剪断強度が極端に低下してしま
い高強度でかつ剪断強度の大きい成形品を得ることがで
きないので、高強度な成形品を得るためには繊維内に空
隙・気泡が一切存在せず、レジン液が完全に繊維に含浸
し繊維がレジンと強固に結合していることが必要であ
る。
従来、繊維にレジン液を含浸させる方法としては、常
圧下で繊維をレジン液中に通過させて含浸させる方法、
あるいは含浸工程を真空状態に保ち繊維を真空状態のレ
ジン液中に通過させる方法等がある。
しかし、前者の方法では繊維の間に空気を含有したま
ゝ繊維はレジン液中を通過して含浸されるので、巻き取
られた成形品の組織に空隙が存在し、ボイド(Void)含
有率が大きくなり該成形品は性能上問題となる。その解
決策として後者の真空含浸法があるが、例えば特開昭48
−94767号公報、特公昭52−5946号公報で開示されてい
る含浸法は、レジン液を充填した槽を真空状態にし、該
レジン槽の一端に設けられた細管から繊維を導入して複
数のローラでレジン液内に案内した後再度レジン槽の他
端に設けられた細管から導き出す方法であり、更には繊
維に超音波で振動を与え繊維に付着した気泡を飛散させ
る技術である。その装置を第3図に基いて説明すると、
レジン槽21にはレジン液22が充填されていて、前記のレ
ジン槽21は真空状態に保たれている。繊維23は矢印方向
にレジン槽21の一端壁に設けられた細管24よりレジン槽
21内に導入され、ローラ25,251,252,253に案内されてレ
ジン槽21の他端壁に設けられた細管241より導き出され
るが、ローラ251,252は常時粘度の高いレジン液22中に
浸っているので、その回転あるいはローラのクリーニン
グに難点があり、また、繊維を各ローラに巻回しなけれ
ばならないので操作性にも問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記した問題点を解決し、レジン液中にそ
の一部を浸漬するロールコータを繊維の走行により回転
させるようにし気泡を完全に飛散せしめ操作性の良好な
連続真空含浸装置の提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る連続真空含浸装置は、前記の目的を達成
するために、所定の真空度に維持されたレジン槽内にレ
ジン液を注入し、ドラム状のロールコータをその一部が
レジン液に常時浸漬するようにレジン槽内に回転自在に
支承し、前記レジン槽内に連続的に導入した繊維を真空
状態下で上り勾配で走行させ前記ロールコータの頂部に
接触させて該繊維にレジン液を含浸せしめ、前記レジン
液が含浸した繊維をロールコータの頂部から下り勾配で
前記レジン槽外に導出せしめるように構成したことをそ
の特徴とし、また、前記のロールコータの周壁の繊維案
内面に複数の凹部を形成したことをその特徴とするもの
である。
〔作用〕
本発明に係わる連続真空含浸装置は、レジン液を充填
したレジン槽を真空状態に保ち、該レジン槽内にドラム
状の回転自在なロールコータを支承し、該ロールコータ
の一部は常時レジン液中に浸漬している。
上記レジン槽の一端から導入した繊維は、所定の角度
でロールコーダの頂部で接した後レジン槽の他端から導
き出されるが、繊維の走行につれてロールコータも回転
し、ロールコータの周壁に付着したレジン液がロールコ
ータの頂部で繊維に付着し、レジン槽は真空状態になっ
ているので、気泡は飛散し繊維にレジン液が完全に含浸
されるものである。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、連続真空含浸装置であり、図において、1
はレジン槽で該レジン槽1には例えば熱硬化性樹脂のレ
ジン液2が充填されており、レジン液2は自動的に補給
されるように構成されている。3は、前記レジン槽1内
に嵌入される真空パイプで、レジン槽1内は前記の真空
パイプ3を介して真空ポンプ4により真空引きされ常時
所定の真空状態を保持している。
5は、前記したレジン槽1の中央部に回転自在に支承
されたドラム状のロールコータで、該ロールコータ5の
少なくとも1/3は常時レジン液2中に浸っているように
形成される。6は繊維で、該繊維6は前記したレジン槽
1の一端壁に設けた導入部7aから導入され、所定の角度
の上り勾配で真空状態下の槽内を走行させ前記したロー
ルコータ5の頂部の周壁と接触させた後、ロールコータ
5の頂部から下り勾配で真空状態下を走行させ導出部7b
からレジン槽1外に導出される。前記した導入部7aと導
出部7bとは同一の構造であるので、導入部7aについて説
明すると、8は中央が貫通し、その先端及び後端が拡開
状とされるとともに外周部にねじが刻設された超硬チッ
プノズルであり、9は取付用フランジ9aを有するととも
に内周にねじが刻設された円筒状の糸口座である。そし
て、前記した糸口座9の内周に超硬チップノズル8がね
じ込まれて結合しており、また、前記の糸口座9はレジ
ン槽1の側壁に穿設された取付部に嵌入され、糸口座9
のフランジ部9aはレジン槽1周壁にボルト締めされてい
る。10は前記した糸口座9の外周前周に巻回されたシー
ル材である。
繊維6の導入部7a並び導出部7bは以上のように構成さ
れるのでレジン槽1の空密状態を維持するためには高速
で走行している繊維6と密接に接触するシール材で更に
シール性を高める必要があるが、繊維のケバ立ちなど繊
維の品質に悪影響をあたえるので、シール材を使用する
のは好ましくない。従って、導入部7a並びに導出部7bよ
り若干気密性が漏れるのは止むを得ず、そのためレジン
槽1の気密を一定に保つため常時計測しながら真空ポン
プ4より真空引きを行っている。11,11は導入部7aの前
部並びに導出部7bの後部に設置されたガイドブラケット
であり、12はジャケット槽、13,14はジャケット液入
口、出口ノズル、15はレジン槽の蓋である。
第2図は、前記したドラム状のロールコータの側面図
を示し、ロールコータ5の周壁5aは平面状でもよいが好
ましくは半楕円状凹部5b,5b……、半円状凹部5c,5c…
…、半長方形状凹部5d,5dなどを全円周上に穿設し、外
凹部内に繊維6を走行させると粘性のあるレジン液2は
前記の凹部内に貯留し付着した状態でロールコータは回
転し、その頂部でレジン液は繊維に含浸されるものであ
る。
本実施例は、以上のように構成されるので、その作動
について説明すると、レジン槽1内に充填されたレジン
液2はジャケット槽12で所定の温度に加熱され、また、
液面計(図示しない)で計測しながら自動的に所定量補
給されてる。
繊維6はガイドブラケット11を経て導入部7aよりレジ
ン槽1内に導入され、若干上り勾配でロールコータ5の
頂部で接した後若干の下り勾配で導出部7bよりガイドブ
ラケット11を経てレジン槽1外に導き出されるが、ロー
ルコータ5は回転自在であるので高速で走行している繊
維とその頂部で接し、ロールコータ5は時計方向に回転
する。
前記したようにロールコータ5は少なくともその1/3
は常時レジン液2に浸っているのでドラム状のロールコ
ータ5の周壁にはレジン液が付着しながら回転してお
り、ロールコータ5に付着したレジン液は、ロールコー
タ5の頂部でテンションがかかった繊維6と接触しなが
ら含浸され、また、レジン槽1内は真空状態となってい
るので気泡は飛散し、繊維6は導出部7bから導き出され
る前に完全にレジン液に含浸されるものである。
ドラム状のロールコータ5の周壁は前記したように平
面状でもよいが、好ましくは半円状などの凹部5c,5c…
…をその全円周上に穿設すると、レジン液は前記の凹部
に付着してロールコータ5は回転するので、該ロールコ
ータ5の頂部でレジン液は完全に繊維6に含浸されるも
のである。
超硬チップノズル8の内壁は耐磨耗性を高めるためW,
Ti,Coなどの合金で加工されており、また、定期的に取
り替えられるように取り外し自在となっている。
本実施例では説明を簡単化するため一本の繊維が走行
しているように説明しているが、勿論その繊維の本数を
限定するものではない。
以上説明したように、本実施例においては、レジン液
が充填して真空状態に保たれた槽内に回転自在なロール
コータを支承し、該ロールコータの少なくとも1/3は常
時レジン液に浸漬されているので、連続走行してくる繊
維を導入部よりレジン槽に導入し、導入された繊維は若
干の上り勾配で真空状態下で走行され、ロールコータの
頂部と接触せしめられることにより繊維にはレジン液が
充分に含浸し、またレジン槽内は真空状態に保たれ繊維
には所定のテンションがかかっているので気泡は一切飛
散するものである。
本実施例は、従来の真空含浸法のようにレジン液中の
ローラを経由しないので、回転ローラのクリーニングあ
るいはその操作性が良好であり、多くのローラに巻回し
ていないので繊維の品質にも悪影響を与えないものであ
る。
〔発明の効果〕
本発明に係る連続真空含浸装置は、真空状態に保たれ
たレジン槽内にドラム状のロールコータを回転自在に支
承し、該ロールコータの一部が常時レジン液に浸漬する
ように、前記レジン槽内にレジン液を充填し、繊維を連
続的に走行させながら、該繊維をレジン槽内に導入し
て、上り勾配にて前記のロールコータの頂部まで真空状
態下を走行させて接触させて、該ロールコータに付着し
たレジン液を上記の繊維に含浸させるようにしたので、
レジン液は繊維に充分に含浸し、また、槽内は真空状態
に保たれ繊維に所定のテンションがかかっているので気
泡は一切飛散するものであり、更に、本発明において
は、繊維が多数のローラを巻回することがないので、繊
維の品質に悪影響を与えることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、連続真空含浸装置の説明図、第2図はロール
コータの側面図で、(イ)は周壁が平面状のロールコー
タ、(ロ)は半楕円状凹部を有するロールコータ、
(ハ)は半円状凹部を有するロールコータ、(ニ)は半
長方形凹部を有するロールコータを示す。第3図は従来
の連続真空含浸装置の説明図である。 1:レジン槽、2:レジン液 3:真空パイプ、4:真空ポンプ 5:ロールコータ、6:繊維 7a:導入部、7b:導出部 8:超硬チップノズル、9:糸口座 11:ガイドブラケット、12:ジャケット槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29B 11/16,15/08 - 15/14 B29C 67/12 - 67/18 C08J 5/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の真空度に維持されたレジン槽内にレ
    ジン液を注入し、 ドラム状のロールコータをその一部がレジン液に常時浸
    漬するようにレジン槽内に回転自在に支承し、 前記レジン槽内に連続的に導入した維持を真空状態下で
    上り勾配で走行させ前記ロールコータの頂部に接触させ
    て該繊維にレジン液を含浸せしめ、 前記レジン液が含浸した繊維をロールコータの頂部から
    下り勾配で前記レジン槽外に導出せしめるように構成し
    たこと を特徴とする連続真空含浸装置。
  2. 【請求項2】前記ロールコータの周壁の繊維案内面に複
    数の凹部を形成したことを特徴とする請求項1記載の連
    続真空含浸装置。
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