JPH081802A - フープワインディング装置及びフープワインディング方法 - Google Patents

フープワインディング装置及びフープワインディング方法

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JPH081802A
JPH081802A JP6163230A JP16323094A JPH081802A JP H081802 A JPH081802 A JP H081802A JP 6163230 A JP6163230 A JP 6163230A JP 16323094 A JP16323094 A JP 16323094A JP H081802 A JPH081802 A JP H081802A
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roving
hoop winding
mandrel
hoop
matrix
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JP6163230A
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Inventor
Hideo Hirano
英雄 平野
Ichizo Hara
市造 原
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Showa Shell Sekiyu KK
Original Assignee
Showa Shell Sekiyu KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FRP中空体の引抜き成形において、マンド
レルの周囲に集積したマトリックス含浸繊維強化材上に
マトリックスを含浸していないロービングのフープワイ
ンディングを行うに際し、任意のロービング巻き密度に
よって安定したフープワインディングを行う。 【構成】 マンドレル通過口38を有する支持体32
と、支持体32のマンドレル通過口38の周囲を回転す
る回転体40と、回転体40に取り付けられたロービン
グクリール収納体46と、回転体40の駆動機構と、回
転体40の回転速度制御機構とを備えたフープワインデ
ィング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FRP中空体の引抜き
成形において、マンドレルの周囲に集積したマトリック
ス含浸繊維強化材上にマトリックスを含浸していないロ
ービングのフープワインディングを行うためのフープワ
インディング装置及びフープワインディング方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、FRP成形法として、ハンドレイ
アップ法、プレス成形法(SMC)、レジンインジェク
ション法(RTM)が一般的に行われている。ハンドレ
イアップ法は、人手によってガラス繊維にマトリックス
をハケやローラーで含浸させるとともに、これを予め離
型処理された型に脱泡しながら所定の厚さまで積層し、
硬化後成形品を得る方法である。プレス成形法は、繊維
強化材にマトリックスを含浸させたシート状のものを数
枚金型にセットし、圧縮して成形する方法である。レジ
ンインジェクション法は、離型処理した型に繊維強化材
をセットし、上型で繊維強化材を密封して型内にマトリ
ックスを圧送し、硬化炉で硬化させた後、脱型して成形
品を作る方法である。
【0003】また、最近では、FRP成形法として引抜
き成形法も採用されてきている(特開平4−16313
2号等)。引抜き成形法は、要求される成形品の性能に
合わせて繊維強化材を引き揃え、マトリックスを含浸さ
せて、金型内で硬化させつつ連続的に引き抜く方法であ
る。引抜き成形法は、ハンドレイアップ法、プレス成形
法、レジンインジェクション法と比較して生産効率が高
く、長尺物成形に適し、かつその低廉化を図ることが可
能である。
【0004】FRP中空体を引抜き成形法によって成形
する場合、中空部形成用マンドレルを内部に配置した金
型内にマトリックス含浸繊維強化材を導入し、これを硬
化させる。また、このような金型内にマトリックス含浸
繊維強化材を導入する場合、マンドレルの後部側(引抜
き方向上流側)でマトリックス含浸繊維強化材をマンド
レルの周囲に巻き付ける。
【0005】この場合、上述したマンドレル上に集積し
たマトリックス含浸繊維強化材の周囲に、マトリックス
を含浸していないロービングをフープワインディングす
ること、すなわちマンドレルの周囲に集積したマトリッ
クス含浸繊維強化材上にロービングをマンドレルの外周
にほぼ沿って巻き付けることが、成形品の横方向の強度
を上げる点、マンドレル上に集積したマトリックス含浸
繊維強化材を下に落とさない点などで好ましい。
【0006】また、フープワインディングを行うに際し
ては、マンドレル上に集積したマトリックス含浸繊維強
化材に対するフープワインディング用ロービングの巻き
密度を所定の値にして、安定したフープワインディング
を行う必要がある。
【0007】なお、特開昭61−266234号、特開
平3−246410号、特開平3−281228号、特
開平3−281229号、特開平3−281231号、
特開平3−281232号には、マトリックスを含浸し
たロービングやマットを湿式のロービングで巻くワイン
ディングの方法が記述されている。しかし、これら各公
報には、乾式のロービングでワインディングする方法の
記述はない。また、上記各公報はいずれもフィラメント
ワインディング法によるものであって、引抜き成形にお
いて乾式のロービングでワインディングする方法に関し
ては何ら記載されていない。さらに、特開昭59−22
4335号には、マトリックス含浸強化材に乾式のロー
ビングを被覆する方法が記載されている。しかし、上記
公報に記載された方法は、乾式のロービングを用いて縦
糸と横糸とからなる交絡組織体を形成し、この組織体を
マトリックス含浸強化材に被覆するもので、乾式のロー
ビングによるフープワインディングを行うものではな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、ロービングの巻き密度を任意の
値に調整しつつフープワインディングを行うことのでき
るフープワインディング装置及びフープワインディング
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
目的を達成するため、マンドレル通過口を有する支持体
と、前記支持体のマンドレル通過口の周囲を回転する回
転体と、前記回転体に取り付けられたロービングクリー
ル収納体と、前記回転体の駆動機構と、前記回転体の回
転速度制御機構とを備え、前記ロービングクリール収納
体に収納したロービングクリールから引き出したロービ
ングを前記支持体のマンドレル通過口に挿入したFRP
中空体引抜き成形用マンドレル上に固定するとともに、
前記回転体を回転させることにより、前記ロービングを
マンドレルの周囲に集積したマトリックス含浸繊維強化
材上にフープワインディングするよう構成したことを特
徴とするフープワインディング装置を提供する(請求項
1)。
【0010】また、本発明は、請求項1記載のフープワ
インディング装置において、支持体の水平位置及び高さ
調節機構を設けたフープワインディング装置を提供する
(請求項2)。
【0011】さらに、本発明は、請求項1記載のフープ
ワインディング装置をマンドレルに2台設置するととも
に、これら2台のフープワインディング装置の回転体の
回転方向を互いに逆方向にしてフープワインディングを
行うことを特徴とするフープワインディング方法を提供
する(請求項3)。
【0012】請求項1のフープワインディング装置は、
支持体にマンドレル通過口を形成してあるので、マンド
レル通過口にマンドレルを挿入した状態でフープワイン
ディングを行いつつ引抜き成形を行うことができる。ま
た、本発明のフープワインディング装置では回転体を回
転させてフープワインディングを行うものであるが、回
転体の回転速度制御機構を設けてあるので、ロービング
の巻き密度を任意の値に調節することができる。
【0013】請求項2のフープワインディング装置は、
支持体の水平位置及び高さ調節機構を設けてあるので、
支持体の水平位置及び高さを調節することにより、強化
材を通すスペースであるマンドレルの外周面とマンドレ
ル通過口の内周面との間隔を均一にすることができ、そ
のため良好なフープワインディングを行うことができ
る。
【0014】請求項3のフープワインディング方法で
は、2台のフープワインディング装置の回転体の回転方
向を逆方向にしてフープワインディングを行うので、ロ
ービングの巻き方向が逆になり、ロービングが一方方向
に引っ張られることなく安定した巻き方になるととも
に、フープワインディングしたロービングが互いに交差
した状態になって、成形品の強度が増加する。
【0015】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0016】図1は本発明のフープワインディング装置
を用いたFRP中空体成形用の引抜き成形装置を示す。
この引抜き成形装置において、2はマンドレル支持装
置、4はマンドレル支持装置2に後端部が支持された片
持ち構造のマンドレルを示す。マンドレル4は、後部側
の円柱部6と、先部側の四角柱部8と、円柱部6と四角
柱部8との間の円柱状から徐々に四角柱状になる中間部
10とを有する。
【0017】図中12及び14はそれぞれマンドレル4
の円柱部6に所定間隔離間して配設されたフォーミング
装置、16及び18はそれぞれフォーミング装置12及
び14の下流に設置された2台の本発明フープワインデ
ィング装置を示す。
【0018】フォーミング装置12及び14は、下部ガ
イド20とマンドレル4の周囲に配設されたフォーミン
グガイド22とから構成されている。上流側のフォーミ
ング装置12ではマンドレル4上にマトリックス含浸繊
維強化材26を集積し、下流側のフォーミング装置14
ではさらにその上にマトリックス含浸繊維強化材28を
集積する。
【0019】図中30は内部にマンドレル4の四角柱部
8が挿入された硬化金型を示す。なお、図示していない
が、マンドレル支持装置2の引抜き方向上流側にはロー
ビングラック、マットラック、マトリックス含浸槽等が
設けられ、金型30の引抜き方向下流側には引抜き装
置、カッター等が設けられている。
【0020】フープワインディング装置16、18は、
マンドレル4の周囲に集積したマトリックス含浸繊維強
化材上にマトリックスを含浸していないロービングを繊
維強化材引き抜き方向Xに対してほぼ直角となる方向に
巻き付けるもので、上流側のフープワインディング装置
16は図2〜4に示す構成を有する。図2は概略正面図
(引抜き方向下流側から見た図)、図3は概略背面図、
図4は概略側面断面図である。
【0021】図2〜4に示すフープワインディング装置
16において、32は支持体を示す。支持体32は、枠
状の基台34と、基台34の上部中央に固着されたカバ
ー36とからなる。カバー36にはマンドレル通過口3
8が形成され、このマンドレル通過口38にマンドレル
4が挿入されている。
【0022】図中40はマンドレル通過口38を囲むよ
うにカバー36に取り付けられた円筒状の回転体で、こ
の回転体40は可変減速機(回転速度制御機構)付きの
モータ(駆動機構)42にベルト44を介して連結さ
れ、モータ42の作動によりマンドレル通過口38の周
囲を時計回りあるいは逆時計回りの回転方向で回転する
ようになっている。また、回転体40の回転速度は可変
減速機による手動制御によってコントロールできるよう
になっている。なお、図示していないが、フープワイン
ディング装置16にはモータ42の緊急停止スイッチが
左右に設けられている。
【0023】図中46は回転体40の外周部に連結体4
8を介して固定されたロービングクリール収納体を示
す。ロービングクリール収納体46は90゜間隔毎に4
個設けられている。ロービングクリール収納体46は、
図5に示すように、内部にロービングクリール50が収
納された円筒容器52と、円筒容器52の開口部を閉塞
する蓋体54とからなる。蓋体54の中央部にはロービ
ング取り出し孔56が穿設されている。また、蓋体54
の中央部外面にはテンションアジャスター58が固定さ
れている。
【0024】テンションアジャスター58は、中空部が
前記ロービング取り出し孔56と連通するように蓋体5
4に固定された管体60と、管体60の先端部に取り付
けられたテンション調整体62とからなる。テンション
調整体62は、合成樹脂等からなる角柱体64の一端部
近傍に管体固定穴66が形成され、この管体固定穴66
に管体60が挿入、固定されているとともに、4個のロ
ービング挿入溝68が所定間隔毎に形成されているもの
である。ロービング挿入溝68は、角柱体64の一側面
及びその反対側側面から交互に形成されている。
【0025】支持体32の基台34の下端部には、前後
左右の4箇所にそれぞれ図6に示す構造を有する水平位
置及び高さ調節機構72が設けられている。図6におい
て74は調節台を示す。調節台74は、下壁部76、上
壁部78、中間壁部80及び側壁部82、84からな
る。また、図中86は調節台74の下壁部76と中間壁
部80との間に設置されたキャスター、88はキャスタ
ー86の基端部に固定されたキャスター86の高さ調節
ボルトを示す。下壁部76及び中間壁部80にはキャス
ター挿入用開口部90及び92が形成され、これにより
キャスター86が回転できるようになっている。また、
高さ調節ボルト88は調節台74の上壁部78に形成さ
れたボルト挿入孔93に挿入され、さらに上壁部78の
上下に設けられたナット94、96によって締め付けら
れて上壁部78に固定されている。そして、ナット96
をゆるめることにより高さ調節ボルト88を回転させて
キャスター86の高さを調節できるようになっている。
【0026】下壁部76の一側部は一方の側壁部82の
外方に延出しており、この延出部98に形成された孔1
00にジャッキナット102が固定されている。また、
ジャッキナット102にはジャッキボルト104が螺合
され、このジャッキボルト104はナット106により
締め付けられて固定されている。したがって、ナット1
06をゆるめることによりジャッキボルト104を回転
させて上下動させることができるようになっている。
【0027】上記水平位置及び高さ調節機構72によっ
て支持体32の水平位置及び高さを調節する場合、下記
の手順で行う。 ナット96をゆるめ、高さ調節ボルト88を回してキ
ャスター86の車輪108を床110につける。次いで
ナット106をゆるめ、ジャッキナット104を床11
0から浮かす。この状態で支持体32を設置位置に移動
させる。 支持体32を水平に動かしてその水平位置を調節する
とともに、高さ調節ボルト88を回して支持体32の高
さを調節する。これにより、支持体32を水平にし、か
つマンドレル4の外周面とマンドレル通過口38の内周
面との間隔が均一になるようにする。 ジャッキナット104を回してその下端を床110に
つけ、ナット106を締めてジャッキナット104を固
定する。次いで、ナット96をゆるめて高さ調節ボルト
88を回し、キャスター86の車輪108を床110か
ら浮かせる。 支持体32が水平になっているか否か、マンドレル4
の外周面とマンドレル通過口38の内周面との間隔が均
一になっているか否かを調べ、なっていない場合はナッ
ト106をゆるめ、ジャッキナット104を回して支持
体32の高さを微調整する。
【0028】下流側のフープワインディング装置18
は、図7の概略背面図に示すように、カバー36に対す
る基台34の固着位置を上流側のフープワインディング
装置16に比べて引抜き方向側方にずらしたものであ
る。また、下流側のフープワインディング装置18の回
転体は、上流側のフープワインディング装置16の回転
体の回転方向に対して反対の回転方向で回転するように
なっている。その他の点については、両フープワインデ
ィング装置16、18は同一であるため、図面及び説明
を省略する。
【0029】本例のフープワインディング装置16、1
8を用いてマンドレル4の周囲に集積したマトリックス
含浸繊維強化材上にロービングのフープワインディング
を行う場合、ロービングクリール収納体46内のロービ
ングクリール50からロービング取り出し孔56を通し
て引き出したロービング70をテンションアジャスター
58に通し、その先端をマンドレル4の周囲に集積した
マトリックス含浸繊維強化材に固定して、モータ42の
作動によって回転体40を回転させる。これにより、ロ
ービング70がロービングクリール50から連続的に引
き出されてマンドレル4の繊維強化材上にフープワイン
ディングされる。
【0030】この場合、各フープワインディング装置1
6、18にはロービングクリール収納体46が4個ずつ
設けられているが、ロービングクリール50は4個全部
の収納体46に収納してもよく、一部の収納体46のみ
に収納してもよい。なお、ロービングの種類に何等限定
はなく、目的に応じて任意に選択することができる。
【0031】本実施例のフープワインディング装置1
6、18を用いたフープワインディングにおいて、ロー
ビングの巻き密度(引抜き速度/回転体40の回転速
度)は、引抜き速度、回転体40の回転速度、ロービン
グクリール収納体46の使用個数などによって調節する
ことができる。ロービングの巻き密度は、通常、引抜き
速度5cm/分〜50cm/分、回転体40の回転速度
10rpm/分〜50rpm/分の範囲で任意に決定す
る。
【0032】本実施例のフープワインディング装置1
6、18によれば、マンドレル上に集積したマトリック
ス含浸繊維強化材に対するフープワインディングを任意
の巻き密度で安定して行うことができる。
【0033】本実施例のフープワインディング装置1
6、18は、水平位置及び高さ調節機構72を設けたの
で、支持体32を水平に設置できるとともに、強化材を
通すスペースであるマンドレル4の外周面とマンドレル
通過口38の内周面との間隔を均一にすることができ、
そのため良好なフープワインディングを行うことが可能
である。特に、高さ調節ボルト88による高さ調節及び
ジャッキボルト104による高さの微調節の2段階で支
持体32の高さを調節できるので、支持体32の高さを
精密に調節することができる。
【0034】また、上流側のフープワインディング装置
16の回転体40と、下流側のフープワインディング装
置18の回転体40とを互いに逆方向に回転させるよう
にしたので、ロービング70の巻き方向が逆になり、ロ
ービング70が一方方向に引っ張られることなく安定し
た巻き方になるとともに、フープワインディングしたロ
ービング70が互いに交差した状態になって、成形品の
強度が増加する。
【0035】本実施例のフープワインディング装置1
6、18では、ロービング70をテンション調整体62
の複数のロービング挿入溝68に順次通してあるので、
ロービング70とロービング挿入溝68の周壁部との間
の摩擦力によって、マンドレル4上のマトリックス含浸
繊維強化材に固定されたロービング70の先端とテンシ
ョン調整体62との間でロービング70に一定の張力が
生じ、このため一定の巻き付け張力、巻き密度によって
フープワインディングを行うことができる。
【0036】また、ロービング70を挿入するロービン
グ挿入溝68の数を変えることによって、回転体40の
回転速度に依存することなく巻き付け張力を簡便に調整
することができる。さらに、ロービング70を管体60
の内部を通過させてマンドレル4の周囲に近接して導く
ことができるので、ロービング70の巻き付け位置を一
定にすることができる。
【0037】なお、上記実施例では2台の本発明フープ
ワインディング装置を用いて引抜き成形装置を構成した
が、フープワインディング装置は1台としてもよく、3
台以上を用いてもよい。また、上記実施例では駆動機構
及び回転速度制御機構として可変減速機付きのモータを
用いたが、他の機構を用いてもよい。さらに、上記実施
例ではフープワインディング装置のロービングクリール
収納体を4個としたが、3個以下あるいは5個以上とし
てもよく、その他の構成、例えば支持体の構造等につい
ても本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差し
支えない。
【0038】
【発明の効果】請求項1のフープワインディング装置に
よれば、FRP中空体の引抜き成形において、マンドレ
ルの周囲に集積したマトリックス含浸繊維強化材上にマ
トリックスを含浸していないロービングのフープワイン
ディングを行うに際し、引抜き速度と回転体の回転速度
とを調節することにより任意のロービング巻き密度によ
って安定したフープワインディングを行うことができ
る。
【0039】請求項2のフープワインディング装置によ
れば、強化材を通すスペースであるマンドレル外周面と
マンドレル通過口内周面との間隔を均一にして良好なフ
ープワインディングを行うことができる。
【0040】請求項3のフープワインディング方法によ
れば、ロービングを安定してフープワインディングする
ことができるとともに、フープワインディングしたロー
ビングを交差させることができるため、強度の高い成形
品を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明フープワインディング装置を用
いた引抜き成形装置の一部を示す概略構成図である。
【図2】図2は、図1の引抜き成形装置の上流側のフー
プワインディング装置を示す概略正面図である。
【図3】図3は、同フープワインディング装置の概略背
面図である。
【図4】図4は、同フープワインディング装置の概略側
面断面図である。
【図5】図5は、同フープワインディング装置のマット
クリール収納体及びテンションアジャスターを示す断面
図である。
【図6】図6は、同フープワインディング装置の水平位
置及び高さ調節機構を示す一部断面図である。
【図7】図7は、図1の引抜き成形装置の下流側のフー
プワインディング装置を示す概略背面図である。
【符号の説明】
2 マンドレル支持装置 4 マンドレル 6 円柱部 8 四角柱部 10 中間部 12 フォーミング装置 14 フォーミング装置 16 フープワインディング装置 18 フープワインディング装置 20 下部ガイド 22 フォーミングガイド 26 マトリックス含浸繊維強化材 28 マトリックス含浸繊維強化材 30 硬化金型 32 支持体 34 基台 36 カバー 38 マンドレル通過口 40 回転体 42 可変減速機付きモータ 44 ベルト 46 ロービングクリール収納体 48 連結体 50 ロービングクリール 52 円筒容器 54 蓋体 56 ロービング取り出し孔 58 テンションアジャスター 60 管体 62 テンション調整体 64 角柱体 66 管体固定穴 68 ロービング挿入溝 70 ロービング 72 水平位置及び高さ調節機構 74 調節台 76 下壁部 78 上壁部 80 中間壁部 82 側壁部 84 側壁部 86 キャスター 88 高さ調節ボルト 90 キャスター挿入用開口部 92 キャスター挿入用開口部 93 ボルト挿入孔 94 ナット 96 ナット 98 延出部 100 孔 102 ジャッキナット 104 ジャッキボルト 106 ナット 108 車輪 110 床
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 22:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレル通過口を有する支持体と、前
    記支持体のマンドレル通過口の周囲を回転する回転体
    と、前記回転体に取り付けられたロービングクリール収
    納体と、前記回転体の駆動機構と、前記回転体の回転速
    度制御機構とを備え、 前記ロービングクリール収納体に収納したロービングク
    リールから引き出したロービングを前記支持体のマンド
    レル通過口に挿入したFRP中空体引抜き成形用マンド
    レル上に固定するとともに、前記回転体を回転させるこ
    とにより、前記ロービングをマンドレルの周囲に集積し
    たマトリックス含浸繊維強化材上にフープワインディン
    グするよう構成したことを特徴とするフープワインディ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 支持体の水平位置及び高さ調節機構を設
    けた請求項1記載のフープワインディング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフープワインディング装
    置をマンドレルに2台設置するとともに、これら2台の
    フープワインディング装置の回転体の回転方向を互いに
    逆方向にしてフープワインディングを行うことを特徴と
    するフープワインディング方法。
JP6163230A 1994-06-22 1994-06-22 フープワインディング装置及びフープワインディング方法 Pending JPH081802A (ja)

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Cited By (7)

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