JPS63152601A - 修飾された微生物産生セルロ−スのゲルおよび動物細胞膜との複合体 - Google Patents

修飾された微生物産生セルロ−スのゲルおよび動物細胞膜との複合体

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JPS63152601A
JPS63152601A JP62096141A JP9614187A JPS63152601A JP S63152601 A JPS63152601 A JP S63152601A JP 62096141 A JP62096141 A JP 62096141A JP 9614187 A JP9614187 A JP 9614187A JP S63152601 A JPS63152601 A JP S63152601A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微生物が産生ずるセルロースのゲルであって
、該セルロースに動物細胞接着性蛋白質が結合している
か、または該セルロースが化学的に修飾されているゲル
に関する。
このゲルは動物細胞の大量培養用担体および医療用創傷
カバーとして有用である。特に、上記ゲルに動物細胞が
吸着または結合せる複合体は医療用創傷カバーとして非
常に有用である。
〔従来の技術〕
動物細胞を担体に付着させることに工って大量培養をは
かる方法は広く用いられている。
従来用いられている担体用成形物素材には、シート状も
しくは平板状の成形物素材としてはプラスチックやガラ
スなどがあり、ビーズ状の成形物素材としては架橋ゼラ
チン(ジェリピーズ(米国KCパイオロノカル社製)な
ど)もしくは、荷電基を付加したポリアクリルアミド(
)fイオキャリヤー(米国バイオラド社製)など)、ポ
リスチレン(バイオシロン(7′ンマ一クヌンク社製)
など)デキストラン〔スーパーピース(litフローラ
?社製〕など)、セルロース顆粒(DE−52(英国ワ
ットマン社製)など)もしくは、コラ−ダン皮膜処理を
施したデキストラン(サイトデックス−3(スウェーデ
ン、ファルマシア社製)ナト)などがあり、中空繊維状
の成形物素材としてはセルロースアセテート(米国アミ
コン社)などがある。
一方、事故、災害時に外傷や熱傷の皮膚を保護し上皮の
再生を促進させ、傷を治癒にいたらしめる傷の保護材が
創傷カバー又は人工皮膚といわれる(以下、「創傷カバ
ー」という)。
従来、創傷カバーとしてはが−ゼがもっとも広く用いら
れてきたが、近年ガーゼより特性のすぐれた凍結乾燥豚
皮(LPS)が用いられている。これは生体材料であり
、ヒトの皮膚に外観的にも類似し、柔軟で傷口との密着
性がよく、皮膚の再生を促進するという点で優れている
また、最近ではコラーゲン製のものも出てきており、不
織布状、膜状、あるいはシリコン膜と複合化したものも
ある。これは抗原性がないことや滅菌可能であること等
種々の特長を有している。
さらに、ポリアミノ酸膜と合成高分子膜を複合化したも
のも創傷カバーとして拭作されつつある。
これは、プロテアーゼにより分解されないという特長が
ある。
さらに、人の血液からつくったプラズマ膜やフィブリン
膜もある。これは吸収性にすぐれており、人体に対する
刺激性もない。
さらにこれらアミノ酸のポリマーやタンパク系のものと
ちがって特開昭59−120159に述べられている工
うに、微生物が産生ずるセルロースの薄膜を使用してい
るものもある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、動物細胞の大量培養用担体として従来使用さ
れている成形物の素材は、動物細胞の付着、増殖量が充
分ではない等の解決すべき問題点かある。また柔軟性な
どの点ですぐれた、シート状もしくは平板状の担体用成
形物になる素材はない。
一方、創傷カバーとして従来用いられている物は、次の
ような問題点があった。凍結乾燥豚皮やコラーゲンでつ
くられたものは、プロテアーゼに工り分解されやすく、
傷口において融解して雑菌感染の原因となるため、たび
たびはりかえる必要があった。ポリアミノ酸膜は、プロ
テアーゼにより分解されることはないが、シリコン膜の
工うな適当な支持体が必要であり、製造工程が複雑であ
った。人の血液からつくったプラズマ膜やフィブリン膜
は特性的には優れているが、原料が高く供給が困難であ
った。微生物が産生ずるセルロースの薄膜は、上皮の細
胞との接着性が悪く、傷口から剥離しやすく雑菌感染が
おこりやすいことや、皮膚再生を促進しないこと等の問
題があった。
従って、本発明の目的は、従来の問題点を解決し、動物
細胞の増殖に適し、表皮細胞との接着性に優rしている
微生物産生セルロースのゲルを提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、−面において、微生物産生セルロースのゲル
であって、該セルロースに動物細胞接着性蛋白質が物理
的もしくは化学的に結合しており、および/または、該
セルロースの少くとも一部の水酸基中の水素原子が正ま
たは負に荷電した有機基で置換されていることを特徴と
する修飾された微生物産生セルロースのゲルを提供する
本発明は、他の一面において、上述の修飾された微生物
産生セルロースゲルに動物細胞が吸着ま九は結合されて
いる複合体を提供する。
本発明は、さらに他の一面において、未修飾微生物産生
セルロースゲルに動物細胞が吸着または結合されている
複合本金提供する。
本明細書において「微生物産生セルロースのゲル」とは
、微生物が産生ずるセルロースと生理的に受容され得る
液体(例えば、蒸溜水、食塩水、グリセロール)とから
なる固形または半固形コロイド溶液を意味する。代表的
な生理的に受容され得る液体は蒸溜水である。
微生物産生セルロースは以下のようにして得ることがで
きる。
微生物産生セルロースを産生ずる微生物は、アセトバク
ター属、シュードモナス属、アグロバクテリウム属など
に属し、微生物セルロースを産生ずる微生物であればど
のような微生物でも良い。
−例を挙げればアセトバクター・アセチ・サブスピーシ
ス・キシリナム(Aestobact@r acati
 aubap。
xylinum) ATCCI O821を挙げること
ができる。
本発明において微生物により微生物産生セルロースを産
生させる為には炭素源、窒素源、無機塩類、その他必要
に応じてアミノ酸、ビタミン等の有機微量栄養素を含有
する通常の栄養培地に微生物を接穐し静置又はゆるやか
に通気攪拌を行なえばよい。炭素源としてはゲルコース
、シュークロース、マルトース、澱粉氷解物、糖蜜等が
使用され、その他エタノール、酢酸、クエン酸等も単独
或は上記他の炭素源と併用して用いられる。窒素源とし
ては硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アン
モニウム等のアンモニウム塩、硝酸塩、尿素、ペプトン
等が使用される。有機微量栄養素としてはアミノ酸、ビ
タミン、脂肪酸、核酸、更にこれらを含有するペプトン
、カブきノ酸、酵母エキス、大豆蛋白分解物等が使用さ
れる。生育にアミノ酸等を要求する栄養要求性変異株を
使用する場合には要求される栄養素を補添することが必
要である。無機塩類としてはリン酸塩、マグネシウム塩
、カルシウム塩、鉄塩、マンガン塩等が使用される。
培養は通常の培養条件下で行えばよ<、−を2.5ない
し9、温度を20ないし40℃に制御しつつ1〜30日
間培養することにより培養液の表層に微生物セルロース
が産生される。
かくして得られる微生物産生セルロースは幅100S5
00X、厚さ10〜200久程度のりメン状ミクロフィ
ブリルがからみ合った構造をしており、多量の水を含ん
だゲル状、嶺をしている。
微生物産生セルロースの含水率は95%(v/v ’)
以上である。1次、微生物産生セルロースはセルラーゼ
により容易に分解され、ゲルコースが生成する。すなわ
ち、微生物産生セルロースの懸濁液0、1 (w/v)
のものを調製し、天野裂薬社製のセルラーゼ(EC3,
2,1,4)を0.5%(−/v )の濃度になる工う
に0.1Mの酢酸緩衝液に溶かし30℃で24時間反応
させると、本物質の一部が分解されることが観察される
。上澄液を(−/4’−クロマトグラフィーで展開して
調べるとゲルコースの池に少量のセロビオース、セロト
リオース及びセロオリゴ糖等が検出される。この他に少
量のフラクトース、マンノース等が検出される場合もあ
る。
本発明で使用する微生物産生セルロースは上記の:うな
物性を有するものであればいかなるものであっても使用
可能である。
本発明で使用する微生物産生セルロースは微生物の培養
物から単離されたもののほか、ある程度不純物を含むも
のでありても良い。例えば、培養液中の残糖、塩類、酵
母エキス等が微生物産生セルロースに残留してい−Cも
さしつかえない。また、菌体がある程度含まれていても
良い。
又、本発明で用いる該セルロース性物質は発酵生産によ
って得られた微生物産生セルロースのゲル状のものを洗
滌後そのまま使用してもよいし、又、とのゲル状のもの
を機械的剪断力を作用させることにより離解した後使用
してもよい。機械的な剪断の方法はどの工うな方法でも
よいが回転式の離解機、ミキサー等で容易に行うことが
出来る。
又、該セルロース性物質の微生物によって産生されたま
まの状態のゲル状のもの、あるいは離解したものを一旦
乾燥させてからゲルに戻しても工い。乾燥の方法は、ど
のような方法でもよいが、通常セルロースが分解しない
温度範囲で行なうことが必要なのは言うまでもない。又
、該セルロース性物質は表面に多数の水酸基を有する微
細な繊維より成っているので、乾燥中に繊維が相互膠着
することにより繊維状の形態が失なわれることがある。
したがって、これを防止して微細な繊維状の形gを生か
して使用したい時は、凍結乾燥や臨界点乾燥等の方法を
用いることが望ましい。
微生物産生セルロースのゲルは、例えば、補強、比重の
変化、固定化、親和性の改変、液体成分の滲出防止など
の目的を以って、適当な補助材料を組合せて複合化する
ことができる。複合すべき補助材料としては、例えば、
綿1毛等の天然繊維や再生セルロース、 f!IJエス
テル、等の人造繊維からなる不織布、その他の布帛類、
ホリエチレン。
ポリビニルアルコール、シリコーンゴム等のフィルム、
紙等の多孔性の膜状物、アルミナ、ガラス。
結晶セルロース等の有機あるいは無機材料の粒状物、寒
天、デキストラン、ポリアクリルアミド、ポリビニルピ
ロリドン、アルギニン酸塩、キチン、ヒアルロン酸、カ
ードラン、ポリアクリル酸塩、プルラン、カラギナン、
ゲルコマンナン、セルロース誘導体、ポリエチレングリ
コール等の水溶性もしくは極性溶剤に可溶性補助材料ま
たは親水性のゲルを形成する補助材料が挙げられる。
複合化方法は、大別すると、複合化しようとする物質を
培養液中に入れて培養を行なうことにより、複合化しよ
うとする物質の表面あるいは内部に微生物産生セルロー
スを生成させる方法と、培養後にゲル状膜として得られ
た微生物産生セルロースに複合化しようとする物質を含
浸させたり、裏打ちしたり、ゲル状膜をホモジナイザー
で離解した後に複合化したりする方法の2通りがある。
本発明で用いる微生物産生セルロースには動物細胞接着
性蛋白質が物理的または化学的に結合しているか、およ
び/または、微生物産生セルロースが化学的に修飾され
ている。
蛋白質の物理的な結合法としては、微生物産生セルロー
スの表面にタン・ぐり賞金そのまま吸着させた9、表面
にてゲル化させてしまう方法がある。
例えば、タンノやり質溶液に微生物産生セルロース全浸
漬させるだけで、吸着させることができる。
さらにタンパク質溶液にセルロースを吸着後、タン・や
り質を声、温度、塩濃度、金属イオン濃度等の変化によ
ってゲル化、あるいは固化させることによって強固な物
理的結合を形成することもできる。例えば、具体的には
コラーゲンの場合は声を変化させればいいし、ゼラチン
の場合は温度を下げればよいし、タン/?り間に架橋を
行なわせしめたい場合にはゲルタルアルデヒドやトラン
スゲルタミナーゼ等を用いて行なってもよい。
まだ、微生物産生セルロースを公知の方法により、例え
ば、エーテル化、エステル化、グラフト化またはデオキ
シ化することにより蛋白質との結合を高めることも可能
である。
化学的結合方法としては、エビハロヒドリン、ハロゲン
化シアン等を用いて架橋を形成する方法が、一般的に採
られる。多糖系物質とタンパク質との間に共有結合また
は架橋を形成する方法であれば何でもよい。
結合する蛋白質は動物細胞の成形物への接着を促進させ
る性質を有するものであればよく、一般的には細胞接着
因子に分類される蛋白質で、具体的にはタイプt、n、
m、■のコラーゲン、アテロコラ−rン(商品名、コー
ケン(株) ) 、フィブロネクチン、ラミニンなどで
ある。
微生物産生セルロースを化学的に修飾するには、セルロ
ースの少くとも一部の水酸基中の水素原子を正または負
に荷電した有機基で置換する。
動物細胞培養用としては正に荷電した置換基の導入が望
ましい。
すくなくとも一つの水素がアルキルに置換したアンモニ
アを含む置換基、すなわち下記式〔1〕および〔2〕で
表わされる置換基が好適である。
式〔1〕及び式〔2〕のnはO〜8の整数であシ、R1
−R3は水素原子又はメチル、エチル、プロピル等のア
ルキル、フェニル、ナフチル等のアリール、ベンジル等
のアラルキル、アルカリール、シクロアルキル、アルコ
キシアルキル基である。但し、R1,R2,R3が同時
に水素原子を表わすことはない。また、これらの基には
アミノ基、水酸基等が結合していてもよい。
式〔1〕および〔2〕で表わされる置換基の代表例とし
て、アミノアルキル基(例、アミノエチル基)、ジアル
キルアミンアルキル基(例、ジエチルアミノエチル基)
、トリアルキルアミンアルキル基(例、トリエチルアミ
ノエチル基)、ジアルキルヒドロキシアルキルアミノア
ルキル基(例、ジエチル−(2−ヒドロキシプロピル)
−アミノ−エチル基)、エピハロヒトリントトリアルコ
ールアミン(例、トリエタノールアミン)とセルロース
とを反応させることによって導入される置換基、エピハ
ロヒドリンと、第3級アミンを反応させることによって
得られる第4級ハロヒドリン、または第4級アミンを含
むエポキサイド等をセルロースと反応させることによっ
て導入される置換基、グアニドアルキル基、バラアミノ
ベンジル基、ベンゾイル化及び/もしくはナフトイル化
されたジアルキルアミノアルキル基等があげられる。
正に巷電した置換基としては以上のようなものの他にセ
ルロース性物質に導入できるものであれば上記の例に限
定されない。該セルロース性物質を弱くアニオン化した
後に適当なカチオン、例えばポリエチレンイミン等を吸
着してもよい。
負に荷電した置換基を導入する方法としては、例えば、
カルボキシメチル基、カルボキシメチル基、リン酸基、
硫酸基金導入する方法が挙げられる。
本発明の修飾された微生物産生セルロースのゲルは種々
の形態で利用できるが、シート状または薄膜状成形物と
して用いることが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の修飾された微生物産生セルロースはヒト表皮細
胞を含む動物細胞培養用担体として用いることができ、
それにより、動物細胞を高い密度にて、しかも速い増殖
速度で培養することができる。また、未修飾の微生物産
生セルロースも動物細胞培養用担体として用いることが
できる。培養できる動物細胞は、ヒトを含む動物の全て
の付着依存性細胞と、付着非依存性(浮遊)細胞のうち
本発明のゲル素材に接着しうる細胞である。
このような動物細胞の培養は、0〜50%の血清を含む
通常の細胞培養用培地を用いて行うことが出来る。培養
器は通常の細胞培養用のプラスチックシャーレやフラス
コでよく、必要に応じて、回転子付のスピンナーフラス
コなどを用いることもできる。
また、修飾された、または未修飾の微生物産生セルロー
スゲルはその1ま、動物細胞の大量培養用の担体として
利用することもできる。
従って、微生物産生セルロースのゲルは、例えば、線維
芽細胞によるインターフェロン、ネズミマクロファージ
によるインターロイキン1.ヒト線維芽細胞によるプラ
スミノーグンアクテペータ。
ヒト白血病細胞による腫瘍壊死因子、ハイプリドーマ細
胞によるモノクローナル抗体等のポリペプチド等を生産
する際に利用できる。
ヒト表皮細胞をシート状微生物産生セルロースゲル上に
実質的に単層状態に培養したものは、熱傷や外傷を受け
た皮膚患部に適用する創傷カバーまたは人工皮膚として
非常に有用である。すなわち、そのような培養物は比較
的短時間に得られ、しかも、細胞層が患部に密着するよ
うにシート状培養物を患部に当てるだけでよい。かくし
て、活性のある細胞層が表皮再生の核となり、また、上
面のセルロースゲルが乾燥すると通気性・細菌不透過性
の多孔質保護層となる。従来、これに類似せる人工皮膚
を調製し適用するには、時間をかけて担体上に表皮細胞
が多層になるまで培養しくハワード・グリーン、オラニ
ー・ケヒンデProc。
Natl、Acad、 Sci、USA 1979 :
 76 、5665〜8)、手間のかかる作業によって
担体から培養細胞層を剥離し、多重細胞層の剥離面(活
性のある細胞層側)が患部に密着するように当てがい、
その上をガーゼのような保獲材で被覆しなければならな
かった。
また、修飾された微生物産生セルロースは、微生物産生
セルロースが本来持っている特性と、修飾によって附加
された動物細胞との高い付着性とによって、創傷部組織
との高い密着性を有するので、医療用創傷カバー材とし
てすぐれている。
〔実施例〕
以下、実施例について説明する。
実施例1 シュクロース5117di、酵母エキス(Dirco 
)0、5 g/d/!、硫安0.51/di 、 KH
2PO40,3117di 。
及びMg5047H200,0511/d7!(pH5
,0) O組成の培地1001dt−120℃で20分
間蒸気滅菌した後に、あらかじめ滅菌法の直径15備の
シャーレに入れた。
これに、上記組成の培地に寒天を2117di加えて作
製した試験管斜面寒天培地で30℃、7日間生育させた
、アセトバクター・アセチ・サブスピーシス・キシリナ
ムATCC10821’i2白金耳ずつ液洩し、30℃
で培養した。2週間後培養液の上層に厚さ約2■のセル
ロース性多糖を含むゲル状の膜が形成された。
こうして得られた膜を水洗後、膜重量の20倍量の20
%NaOH溶液に100℃、30分間浸漬した。このN
aOH溶液浸漬操作を更に2回くりかえした。アルカリ
溶液浸漬後、I NHCl溶液で中和してからゲル状膜
を一昼夜流水中で洗浄した。
この洗浄後の乳白色透明のゲル状膜(以下、「洗浄yル
状膜」という)200.9と水200.9及びNaOH
411’a−混合し、攪拌しつつ70℃で1時間放置し
た。さらにこの混合液にグリシジルトリメチルアンモニ
ウムクロライド12Iを40+aA’のH2Oに溶解し
た液を加えて70℃、5時間反応させカチオン化処理を
行なった。反応終了後希塩酸でアルカリを中和してから
カチオン化ゲル状膜を水洗した。
カチオン化ゲル状膜を直径30mの円形状に切断し、充
分量の蒸留水中で120℃、20分間加熱滅菌した。滅
菌したカチオン化ゲル状膜は10チ仔牛脂児血清を含む
MEM培地(イ)、あるいはゲルベツコ改変MEM培地
(ロ)ちるいはα−MEM培地(ハ)、あるいはRPM
I培地(ニ)の中で充分平衡化後直径30mのプラスチ
ックシャーレの中に置いた。とのシャーレ(イ)の中に
2×105個のL−929細胞を懸濁した4−の10%
仔牛脂児血清を含むMEM培地あるいは2x105 個
のJ−111細胞を懸濁した4ゴの10’%仔牛脂児血
清を含むMEM培地、シャーレ(ロ)の中に2×lO5
個の3T3スイスアルピノ細胞金懸濁した4−の10%
仔牛脂児血清を含むゲルベツコ改変MEM培地、アルイ
は2 X I 05個(1り M−MSv−Balb/
3T3細胞を懸濁した4−の10%仔牛脂児血清を含む
ゲルベツコ改変MEM培地、シャーレ(ハ)の中に2×
10 個のCHO細胞を懸濁した4dのlO%仔牛脂児
血清を含むα−MEM培地、シ〜−レ(ニ)の中に2×
10 個のTHP−1細胞を懸濁した41rLlの10
チ仔牛脂児血清を入れ、37℃の炭酸ガスインキユバ−
ターの中に5日間静置培養した。培養終了後、カチオン
化ゲル状膜をとり出し、ホスフェートバッファーセーラ
インで良く洗滌した後、0.3チのトリプシン溶液4d
中で37℃、20分間処理してからラバーポリスマンを
使ってカチオン化ゲル状膜表面から細胞をはがしとった
。こうして得た細胞懸濁液中の生細胞数を、トリノ母ン
プルーの色素排泄能力を指標とした方法を用いて測定し
た。表1に結果を示した。
表1 静置培養法を用いたカチオン化ゲル状膜の評価細
胞名  A    B    C 接着依存性細胞マウスL−9293B刈0 0gX10
  :32X106ヒトJ−1112JX10  C)
8X10 1.7X106マウスM−MSV−B&lb
/3T325X10  0J3X10  3DXIO6
マウス3T3 スイスアルピノ 3DX10  0J3
X10  2J3X106ハムスターCHO31X10
  0J3X10  33X10’Aは30鵡のプラス
チックシャーレに付着して生育した細胞数を示した。
Bはカチオン化処理を行っていない洗浄rル状膜に付着
していた細胞数を示した。
Cはカチオン化ゲル状膜上に付着して生育した細胞数を
示した。
いずれも30■シヤーレ当シの生細胞数で表わした。
実施例2 実施例1において得られたカチオン化ゲル状膜の総窒素
含量を元素分析及びケルブール法により測定し九結果を
表2に示した。
表2 元素分析法  ケルブール法 洗浄ゲル状膜全乾燥し、重量を測定し、粉砕した後、カ
チオン化を実施例1と同条件で行なった。
この後よく洗浄し、乾燥してから重量を測定した。
結果を表3に示した。
表3 以上の結果よりセルロースの水酸基の内約0.8チ程度
に置換基が導入されたと考えられた。
実施例3 実施例1に記載した組成の培地4001jt−500d
容の坂ロフラスコに張込み、120℃、30分間滅菌し
た。これに、前記のアセトバクター・アセチ・サブスピ
ーシス・キシリナムATCC10821を一白金耳ずつ
接種し、30℃、20日間振盪培養し、種母とした。
上記培地350dを5001容の直径4crnのガラス
製の気泡塔に無菌的に入れ、また50dの種母をあわせ
て入れ通気量115 、 V、V、M、にて30℃で2
週間培養したところゲル状セルロース性物質からなる直
径100〜200μmの粒状Rレフトが得られる。
この粒状間レットを実施例1と同様の方法で洗浄後カチ
オン化処理を行った。
こうして調製したカチオン化粒状ベレン)k充分址の蒸
留水中に懸濁して、120℃、20分間加熱滅菌した。
滅菌したカチオン化粒状ベレットを遠心分離機を用いて
回収し、10%仔牛脂児血清を含むMEM培地あるいは
、ゲルベツコ改変MEM培地あるいはα−MEM培地の
中に懸濁した。充分平衡化後、遠心分離機を用いてカチ
オン化粒状ベレットヲ集め、全容90m/のスピンナー
フラスコ当シ8×10個を入れ、lX10個のL −9
29細胞を懸濁した201の10%仔牛脂児血清を含む
MEMあるいは1×10個のJ −111細胞を懸濁し
た20Tnlの10%仔牛脂児血清を含むMEM培地あ
るいは、1×10 個のM−MSV−Balb/3T3
細胞を懸濁した20−の10%仔牛脂児血清を含むゲル
ベツコ改変MEM培地を入れ、37℃の炭酸ガス存在下
、5日間100 rpmで攪拌培養した。培養終了後、
一部のカチオン化粒状ベレット’tとって、光学顕微鏡
を用いて、粒状ペレット1個当り耐着している細胞数を
計測した。表4に結果を示した。
駄下余日 表 4 攪拌培養法を用いたカチオン化粒状ペレットの
評価 細胞基      A     B L−92925X10’   4.0X10’J−11
11J3X10’   25X10’M−MSV−Ba
lb/3T3 23X10’   32X10’人はサ
イトデックスー1(ファルマシア(株))をマイクロキ
ャリヤー使用マニュアル(ファルマシア(株)に従って
、60rI9サイトデツクス−1を20耐培養液中に懸
濁し、4X10’個の細胞上播種した後5日培養後の細
胞数を示した。
Bはカチオン化粒状ベレットを使った場合を示した。
いずれもIWil中に含まれる粒子に付着している細胞
数で表わした。
実施例4 実施例1によって得られた洗浄ゲル状膜を直径30mの
円形状に切断し、充分量の蒸留水中で120℃、20分
間加熱滅菌した。滅菌した洗浄ゲル状膜を少量のNaO
H液で中性に合わせた後1ゴの仔牛脂児血清と8−のピ
トローグン・100(コラーゲン社、米国)と1−の1
0倍濃縮MEMの混合液中(ホ)あるいは1dの仔牛脂
児血清と81Llのビトロ−rン・100(コラーゲン
社、米国)と1dの10倍濃縮ゲルベツコ改変MEM培
地の混合液中(へ)に入れ、4℃に一装置いた。こうし
てコラ−ダンで平衡化したゲル状膜を30III11の
プラスチックシャーレ中に置き、37℃、10分間靜装
置てコラーゲンをゲル化させた。
このシャーレ((ホ)のコラーゲン処理ゲル状膜)の中
に2X10 個のL−929細胞を懸濁した4−の10
チ仔牛脂児血清を含むMEM培地あるいは2 X 10
5個のJ−111細胞を懸濁した4Mの10%仔牛脂児
血清を含むMEM培地、(へ)のコラーゲン処理ゲル状
膜を入れたシャーレの中に2 X 105個の3T3ス
イスアルピノ細胞を懸濁した4−の10%仔牛脂児血清
を含むゲルベツコ改変MEM培地あるいは2×10 個
のM−MSV−Ba l b/3T3細胞を懸濁した4
ゴの10’%仔牛脂児血清を含むゲルベツコ改変HEM
培地を入れ、37℃の炭酸ガスインキュベーターの中に
5日間静置培養した。
培養終了後、コラーゲン処理ゲル状膜をとシ出し、ホス
フェートパッファーセーラインで良< 洗Sした後、0
.3%のトリプシン溶液4d中で37℃。
20分間処理してからラバーポリスマンを使ってコラー
ゲン処理ゲル状膜表面から細胞をはがしとった。こうし
て得た細胞懸濁液中の生細胞数を、トリバンプルーの色
素排泄能力を指標とした方法を用いて測定した。表5に
結果を示した。
L −9293f+X10 0J3X10 3.0X1
06J−11121X10 0B刈0 2.OX106
M−MSV−Bally’3T3 2.6X10 0J
3X10 2.7X10’3T3スイスアルピノ   
34)XIO0BX10  32X10’Aは30mの
プラスチックシャーレに生育した細胞数を示した。
Bは洗浄ゲル状膜を用いた場合を示した。
Cはコラーゲン処理した洗浄ゲル状膜上に生育した細胞
数を示した。
いずれも30冑シャーレ当りの生細胞数で表わした。
以下余白 実施例5 実施例1によって得られた。洗浄ゲル状膜200gと水
200g及びNa0T(4gを混合し攪拌しつつ80℃
で2時間放置した後、さらにこの混合液に2−臭化エチ
ルアミン・臭酸塩10.9を30分かけて加えて、80
℃で6時間反応させた。反応終了後希塩酸でアルカリを
中和してから得られたアミノエチル化ゲル状膜を十分量
の水で水洗した。
実施例6 実施例1によって得られた、洗浄ゲル状膜200yと水
200I及びNaOH3,5、!i’を混合し攪拌しつ
つ80℃で1時間放置させた後さらにこの混合液に2−
ジメチルアミノエチルクロライド・塩酸塩15Fを4Q
mJの水とともに加え80℃、6時間反応させた。反応
終了後希塩酸でアルカリを中和してから得られたジエチ
ルアミノエチル化ゲル状膜を十分量の水で水洗した。
実施例7 実施例1によって得られた、洗浄ゲル状膜100gと水
100g及びNaOH2gを混合し70℃で1時間放置
した後にエピクロルヒドリン511を加え80℃で5時
間放置した。反応後のゲル状膜を十分に洗浄した後に、
直径30mの円盤状に切断し蒸留水中で120℃、2Q
mln加熱滅菌した。
このゲル状膜に3mlのビトロ−rン100(コラーダ
ン社、米国)と水5rJLlと1−の10倍濃縮MEM
を加え40℃で一昼夜放置することによりコラーゲンを
ゲル状セルロース性膜に共有結合させた。
実施例8 実施例1によって得られた100Iの洗浄ゲル状膜を1
1の水に入れた。これを10 NNaOHでpt+11
.5に調整した。臭化シアン20gを徐々に加えつつ、
−が11.5付近より下がらないように10 NNaO
Hを滴下した。反応は30℃で1時間行なった。反応後
の活性化ゲルを、流水で3時間洗浄した。コラ−ダン5
00■を10−の水にとかした溶液と活性化ゲルを2時
間20℃で反応させた。この反応後、コラ−ダンと結合
したゲルを流水中でよくあらい、さらにPH80トリス
塩酸バツフアー中に24h室温で浸漬して過剰の臭化シ
アンをブロックした。この後トリス塩酸バッファーを流
水で洗いながした。
実施例9 実施例1によって得られた洗浄ゲル状膜100yと水1
00g及びNaOH39を混合し攪拌しつつ80℃で1
時間放置した。次いで、この混合液に、水酸化ナトリウ
ムで−を12.0にしたクロル酢酸の1%水溶液を10
0−加え、90℃で4時間反応させた。反応終了後希塩
酸でアルカリを中和してから得られたカルボキシメチル
化ゲル状膜を十分値の水で水洗した。
実施例10 実施例】で得られた洗浄ゲル状膜の毒性および発熱性物
質試験 実施例1によって得られた洗浄ゲル状膜100yを90
0mlの生理食塩水中に37℃で24時間浸漬した。浸
漬後の液を試験液として以下の試旅を実施した。なお、
コントロールとして、洗浄ゲル状膜を浸漬する前の生理
食塩水金用いた。
■急性毒性試験 18〜21gのマウス10匹に試験液tl−50畔/ゆ
静脈注射して1日ごとに5日間の体重の変化を観察した
がコントロールと有意な差は認められなかった。
■発熱性物質試験 1.7〜1.91Kgのウサギ3匹に試験液を10mA
!/ky静脈注射し、1時間間隔で3回体温を測定した
が体温の上昇は認められなかった。
■エンドトキシンの定量試験 比色法エンドトキシン定量試鱗薬パイo7’インク(生
化学工業(株))を用いて試験液中のエンドトキシンを
定量したが検出されなかった。
実施例11 実施例1,4,5.6,7,8.9で得られたゲル状膜
を用いた細胞培養 実施例1,4,5,6,7.8.9で得たデル状膜を各
々直径30聾の円形状に切断し、充分量の蒸留水中で1
200,20分間加熱滅菌あるいはUV滅菌した。滅菌
したゲル状膜金10矛仔牛胎児血清を含むMEM培地の
中で充分平衡化後、直径30mのプラスチックシャーレ
の中に置いた。
このシャーレの中に2×10個のL−929細胞を懸濁
した4−の10%仔牛脂児血清を含むMEM培地を入れ
、37℃の炭酸ガスインキュベーターの中で5日間静置
培養した。培養終了後、ゲル状膜をとり出し、ホスフェ
ートパッファーセーラインで良く洗滌した後、0.3チ
のトリジシン溶液4d中で37℃、20分間処理してか
らラバーポリスマンを使ってカチオン化ゲル状膜表面か
ら細胞をはがしとった。こうして得た細胞懸濁液中の生
細胞数を、トリ・9ノブルーの色素排泄能力を指標とし
た方法を用いて測定した。表6に結果を示した。
以下余日 表6 各種処理を施し九ゲル状膜を 用いたL−929細胞の培養 ゲル状膜処理方法       細胞数0無 処 理(
洗浄ゲル状膜)   0.8X105コラ−rノ処理(
実施例4)   3.0X106コラーグン架橋(実施
例7)   2.8刈06カチオン化  (実施例1 
)   3.2x10’アミノエテル化(実施例5) 
  2.5X10’DEAE化   (実施例6)  
 3.0X10’カルメキシメチル化(実施例9)  
  2.6X106コラーrノ架橋(実施例8)   
3.0X10’カチオン化+コラーゲン処理”    
3.0x106申 細胞数は30園のゲル状膜1枚当り
から回収された生細胞数で示した。
m−実施例1で得たカチオン化デル状膜を実施例3の方
法でコラ−ダン処理をして得た。
実施例12 実施例1および4に示した方法に従って洗浄ゲル状膜、
カチオン化ゲル状膜、カチオン化した後コラ−モノ処理
したゲル状膜を無菌的に得た。各各のゲル膜を直径2m
の円形状に整形し、6週令、体重25ONの雄のSDラ
ットの背部の体毛を取り除いたうえ1〜2cの円形状の
表皮部分をカミソリの刃で表面より平均的0.5〜1日
の深さに実験的につくった皮膚損傷部に外科手術用糸を
使ってぬいつけ、更にガーゼで固定した。10日後に損
傷部における皮膚再生度をしらべたところいずれのゲル
状膜を用いた場合も、対照として用いたワセリンガーゼ
に比べて良好でありたが特にカチオン化ゲル状膜及びカ
チオン化後コラーダン処理したゲル状膜を用いた場合に
損傷部組織との接着が良好であった。ゲル状膜は20日
後に皮膚表面から脱落した。
実施例13 無菌処理をほどこした洗浄ゲル状膜、カチオン化ゲル状
膜(実施例1)及び実施例4の方法でコラ−ダン処理し
たカチオン化ゲル状膜を各々直径30−の円形状に切断
し、10%仔牛脂児血清を含むゲルベツコ改変MEM培
地の中で充分平衡化後、直径30mのプラスチックシャ
ーレの中に置いた。
このシャーレの中に3.5X10 個の8000レント
ゲンのガンマ−線を照射したマウス3T3細胞を懸濁し
た211Ltの10チ仔牛脂児血清を含むゲルベツコ改
変MEM培地を入れ、37℃の炭酸ガスインキュベータ
の中に6時間静置した。培地を除いてから、グリーンら
の方法()・ワード・グリーン、オラニー・ケヒンデP
roc、 Natl、 Aead、 Sci、 USA
1979;79,5665〜8)に従って培養した2×
105個のヒト表皮ケラチノサイト細胞を懸濁した2面
の10%仔牛脂児血清を含むゲルベツコ改変MEM培地
を主成分としたヒト表皮ケラチノサイト用培地(グリー
ンらの方法に従って調製した)を入れ、37℃の炭酸ガ
スインキエイ−ター中で5日間培養した。培養終了後ゲ
ル状膜上に増殖したヒト表皮ケラテノサイト細胞の数を
顕微境を用いて測定した。表7に結果を示した。
以下亦白 表7 ゲル状膜を用いたヒト表皮 ケラチノサイト細胞の培養 ゲル状膜         細 胞 数洗浄ゲル状[0
,5X10’(0,2X10’)”カチオン化ゲル状膜
    1.2X10 (0,2X10 )カチオン化
+コラーゲン処理  2.5X10 (1,0X10 
 )ゲル状膜 中カッコ内はガンマ−線照射したマウス3T3細胞を付
着させず、ゲル状膜をそのまま用いてヒト表皮ケラチノ
サイト細胞を培養したときに得られた細胞数を示した。
上記のように5日間の培養で細胞を央部的に単層に増殖
させた後、さらに培養を続けたところ10日後の顕微鏡
観察で明瞭な重層化が観察された。
実施例14 無菌処理をほどこした洗浄ゲル状膜、カチオン化ゲル状
膜(実施例1)および実施例4の方法でコラーゲン処理
したカチオン化ゲル状膜を各々直径30■の円形状に切
断しゲルベツコ改変MEM培地の中で充分平衡化後直径
305mのプラスチックシャーレの中に置いた。このシ
ャーレの中に2×105ないし4X106個のヒト底皮
ケラチノサイト細胞を懸濁した2dの10%仔牛脂児血
清を含むゲルベツコ改変MEM培地を主成分としたヒト
表皮ケラナノサイト用培地(グリーンらの方法(ハワー
ド、グリーン、第2ニー・ケヒンデProc。
Natl、 Aead、 Set、 USA 1979
 : 79 ’。
5665〜8)に従って調製した)を入れた。
37℃の炭酸ガスインキエイ−ター中に6時間静置し、
ヒト表皮ケラチノサイト細胞をゲル状膜に付着させた。
ゲル状膜上に付着しているヒト表皮ケラチノサイト細胞
の数を顕微鏡ヲ用いて測定した。表8に結果を示した。
以下余白 表8 ヒト表皮ケラチノサイト 細胞のゲル状膜への付着 申付濁液として入れた細胞の個数 実施例15 実施例6で得られたジエチルアミノエチル化ゲル状11
0.5%アルギン酸ナトリウム水溶液に50℃で3時間
浸漬することによりアルギン酸ナトリウムtよくしみこ
ませた後に、表面を軽く水洗して過剰のアルギンばを除
いてから、0.1Mの塩化カルシウム水浴液中に常温で
30分間浸漬させることによりノエテルアミノエチル化
ケ9ル状腹中のアルギン酸す) IJウムの一部をゲル
化させた。
このものを′vC浄後、実施例11と同様の方法で動物
細胞の培養を行ったところ、表面に生育した生細胞数は
3.0X106個であった。
また、アルギン酸ナトリウムをしみこませてからゲル化
させたジエチルアミノエチル化ゲル状膜とアルギン酸ナ
トリウム金しみこませなかったゲル状膜および、0.5
%アルギン駿ナナトリウム溶液0,1M塩化カルシウム
水溶液中でゲル化させたアルギン酸カルシウムデルの3
者のrル強度全レオメータ−で測定した。表9に結果を
示した。
表9 ゲル強度(1/an ) アルギン酸ナトリウムをしみ       350こま
せてからゲル化させたゾ エチルアミノエチル化ゲル状膜 ジエチルアミノエチル化ゲル状膜      290ア
ルギン酸カルシウムのゲル        40以上の
ようにジエチルアミノエチル化ゲル状膜にアルギン酸を
しみこませてゲル化させることにより、動物細胞培養に
は影響を与えずに、補強効果が得られることがわかった
実施例16 実施例1で得られたカチオン化ゲル状膜を7%ポリビニ
ルアルコール水溶液(平均重合度2000 )の溶液中
に30℃で24時間浸漬することによりポリビニルアル
コールをよくしみこませた。次いで、表面を軽く水洗し
て過剰のポリビニルアルコールを除いてから一20℃の
雰囲気中に1時間静置してから常温に戻し、ポリビニル
アルコールの一部をゲル化させた。このものを室温で洗
浄後、りた。
また、ポリビニルアルコールをしみこませてからゲル化
させたカチオン化ゲル状膜と、しみこませなかったカチ
オン化ゲル状膜および7%のポリビニルアルコール溶液
のみを一40℃の雰囲気中に1時間静置してから常温に
戻して得られるポリビニルアルコールゲルの3者のゲル
強度をレオメータで測定した。表10に結果を示した。
表10 みこませてからデル化させ たカチオン化ゲル状膜 カチオン化ゲル状膜     285 ホリビニルアルコールのゲル        25以上
のようにカチオン化ゲル状膜にポリビニルア、ルコール
をしみこませてゲル化させることにより、動物細胞培養
には影響を与えずに、補強効果が得られることがわかっ
た。
実施例17 実施例15及び実施例16においてゲル強度を比較した
合計6種類のものについて、ゲル中の液体成分の滲出量
を測定した。それぞれのゲルケ2枚のp紙の間にはさん
で109/an の圧力全10分間加えた後参出液の割
合を測定した。結果を表11に示した。
表11 対する割合(%) アルギン酸ナトリウムをしみこ      15ませて
からゲル化させたジエチ ルアミノエチル化ゲル状膜 ジエチルアミノエチル化ゲル状膜       75ア
ルギン酸カルシウムゲル     2゜ポリビニルアル
コールをしみこ      25ませてからゲル化させ
たカチオ ン化ゲル状膜 カチオン化ゲル状膜        72ホリビニルア
ルコールのゲル     33表11にみられるとおり
、アルギン酸やポリビニルアルコール等を本発明の微生
物産生セルロースを化学修飾して得られるゲル状膜にし
みこませることにより、液体成分の滲出を防止できた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、微生物産生セルロースのゲルであって、該セルロー
    スに動物細胞接着性蛋白質が物理的もしくは化学的に結
    合しており、および/または、該セルロースの少くとも
    一部の水酸基中の水素原子が正または負に荷電した有機
    基で置換されていることを特徴とする修飾された微生物
    産生セルロースのゲル。 2、正に荷電した有機基が下式〔1〕または〔2〕:▲
    数式、化学式、表等があります▼〔1〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔2〕 (式〔1〕及び式〔2〕のnは0〜8の整数であり、R
    _1〜R_3は水素原子又はアルキル、アリール、アラ
    ルキル、アルカリール、シクロアルキル、アルコキシア
    ルキル基である。但し、R_1、R_2、R_3が同時
    に水素原子を表わすことはない。)で表わされる特許請
    求の範囲第1項記載の修飾された微生物産生セルロース
    のゲル。 3、負に荷電した有機基がカルボキシメチル基、カルボ
    キシエチル基、リン酸基および硫酸基の中から選ばれる
    特許請求の範囲第1項記載の修飾された微生物産生セル
    ロースのゲル。 4、動物細胞接着性蛋白質がコラーゲン、フィブロネク
    チン、ラミニン及びゼラチンより成る群より選ばれる特
    許請求の範囲第1項記載の修飾された微生物産生セルロ
    ースのゲル。 5、化学的結合がエピハロヒドリンまたはハロゲン化シ
    アンを介した架橋である特許請求の範囲第1項記載の修
    飾された微生物産生セルロースのゲル。 6、酵素、制菌剤、抗菌剤、化学療法剤、凝固剤及び抗
    凝固剤より成る群より選ばれる少くとも一種の薬剤が化
    学的または物理的に結合している特許請求の範囲第1項
    から第5項までのいずれかに記載の修飾された微生物産
    生セルロースのゲル。 7、補助材料が複合化されている特許請求の範囲第1項
    から第6項までのいずれかに記載の修飾された微生物産
    生セルロースのゲル。 8、微生物産生セルロースのゲルであって、該セルロー
    スに動物細胞接着性蛋白質が物理的もしくは化学的に結
    合しており、および/または、該セルロースの少くとも
    一部の水酸基中の水素原子が正または負に荷電した有機
    基で置換されている修飾された微生物産生セルロースの
    ゲルに、動物細胞が結合または吸着していることを特徴
    とする修飾された微生物産生セルロースゲルの複合体。 9、正に荷電した有機基が下式〔1〕または〔2〕:▲
    数式、化学式、表等があります▼〔1〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔2〕 (式〔1〕及び式〔2〕のnは0〜8の整数であり、R
    _1〜R_3は水素原子又はアルキル、アリール、アラ
    ルキル、アルカリール、シクロアルキル、アルコキシア
    ルキル基である。但し、R_1、R_2、R_3が同時
    に水素原子を表わすことはない。)で表わされる特許請
    求の範囲第8項記載の複合体。 10、負に荷電した有機基がカルボキシメチル基、カル
    ボキシエチル基、リン酸基および硫酸基の中から選ばれ
    る特許請求の範囲第8項記載の複合体。 11、動物細胞接着性蛋白質がコラーゲン、フィブロネ
    クチン、ラミニン及びゼラチンより成る群より選ばれる
    特許請求の範囲第8項記載の複合体。 12、化学結合がエピハロヒドリンまたはハロゲン化シ
    アンを介した架橋である特許請求の範囲第8項記載の複
    合体。 13、酵素、制菌剤、抗菌剤、化学療法剤、凝固剤及び
    抗凝固剤より成る群より選ばれる少くとも一種の薬剤が
    化学的または物理的に結合している特許請求の範囲第8
    項から第12項までのいずれかに記載の複合体。 14、さらに補助材料が、修飾された微生物産生セルロ
    ースゲルに複合化されている特許請求の範囲第8項から
    第13項までのいずれかに記載の複合体。 15、結合または吸着している動物細胞が接着依存性動
    物細胞である特許請求の範囲第8項から第14項までの
    いずれかに記載の複合体。 16、結合または吸着している動物細胞が接着非依存性
    動物細胞である特許請求の範囲第8項から第14項まで
    のいずれかに記載の複合体。 17、接着依存性動物細胞がヒト表皮細胞である特許請
    求の範囲第15項に記載の複合体。 18、ヒト表皮細胞が、修飾された微生物産生セルロー
    スゲル上に実質的に単層状態で培養されている特許請求
    の範囲第17項記載の複合体。 19、微生物産生セルロースのゲルに動物細胞が結合ま
    たは吸着していることを特徴とする微生物産生セルロー
    スゲルの複合体。 20、酵素、制菌剤、抗菌剤、化学療法剤、凝固剤及び
    抗凝固剤より成る群より選ばれる少くとも一種の薬剤が
    化学的または物理的に結合している特許請求の範囲第1
    9項記載の複合体。 21、さらに補助材料が、修飾された微生物産生セルロ
    ースゲルに複合化されている特許請求の範囲第19項ま
    たは第20項に記載の複合体。 22、結合または吸着している動物細胞が接着依存性動
    物細胞である特許請求の範囲第19項から第21項まで
    のいずれかに記載の複合体。 23、結合または吸着している動物細胞が接着非依存性
    動物細胞である特許請求の範囲第19項から第21項ま
    でのいずれかに記載の複合体。 24、接着依存性動物細胞がヒト表皮細胞である特許請
    求の範囲第22項に記載の複合体。 25、ヒト表皮細胞が、修飾された微生物産生セルロー
    スゲル上に実質的に単層状態で培養されている特許請求
    の範囲第24項記載の複合体。
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