JPS63147089A - 地下道上床版の架設方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鉄道線路下や道路下を横断する地下道を構築す
るに際して、その地下道上床版の架設方法に関するもの
である。

（従来の技術とその問題点） 従来から、例えば踏切事故や道路交通渋滞の対策として
、鉄道と道路とを立体交差にすべき要望が高く、そのた
めに第２０．２１図に示すような施工が行われている。

この施工方法は、軌道Ａを挟んだ計画地下構造物の両側
に立坑Ｂ、Ｂを掘削し、軌道Ａ下の適宜深さの地盤内に
、軌道Ａに対して略直角方向に多数本の鋼管パイプＣを
互いに密接状態で並列させて水平に圧入することにより
バイブルーフ防護工を施工したのち、一方の立坑から他
方の立坑に向かって側部の土留と鋼管パイプとを支持す
る支保よりを架設しながらトンネルを掘削する方法であ
る。

しかしながら、この方法によれば、鋼管パイプＣを地中
に埋設し、それによって軌道Ａ及び土被り分Ｅを支持し
てその下部に地下道を構築するものであるから、土破り
分Ｅと鋼管パイプＣの直径分に加えて地下道天端とパイ
プルーフ間に地下道天端を作る際の作業空間が必要とな
り、これ等の分だけ地下道を深く構築しなければならな
い。

従って、該地下道への進入スロープＦは急勾配になるか
スロープ部が長くなり、又、鋼管パイプＣは撤去できな
いために建設費が高くなる欠点があった。

このような欠点をなくするために、本願出願人等は、特
公昭６１−４５０３４号公報に記載されているような地
下道築造法を開発した。

この工法は、第２２図乃至第２４図に示すように、上面
にフリクションカット部材（ａ）を配設した複数本の断
面矩形状パイプ（ｂ）を計画地下道の上床位置に並列状
態になるように圧入して上床幅に略等しい幅のパイプ帯
（Ｃ１を形成し、次いで、このパイプ帯（Ｃ）の両側端
下方部に橋台（ｄｌ　（ｄ）を該パイプ帯（Ｃ）の長さ
方向に築造し、これ等の橋台（ｄｌ　（ｄ）の上面にパ
イプ帯（Ｃ）の両側端面に沿って受座ｆｅ）を設けたの
ちパイプ帯（Ｃ１Ｏ後端面に既製の上床部材（ｆｌを当
接し、この状態でジヤツキ等の手段により上床部材を押
圧して前記フリクションカット部材（ａｌを残置したま
ま両側受座（ｅ）　（ｅ）をガイドとしてパイプ帯（Ｃ
）と上床部材の下部地盤を掘削するものである。

しかしながら、この方法においては、橋台（ｄ）　ｆｄ
）を施工する時に軌道部（ｇ）を開削しなければならず
、そのため、軌道を仮受けしたり、列車を徐行させたり
、夜間作業を行う必要が生じて作業能率が低下すると共
に作業時間が制限され、工期が長くなるという問題点が
あった。

本発明はこのような問題点を解消し、地下道を構築する
ための上床版を能率よく施工できる地下道上床版の架設
方法の提供を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明における地下道上床
版の架設方法は、実施例に対応する図面に示すように、
上面にフリクションカット部材を配設した複数本の断面
矩形状パイプを計画地下道の上床位置に並列状態に圧入
して上床幅に略等しい幅のパイプ帯を形成したのち、こ
のパイプ帯の下方にパイプ帯の幅方向に適宜間隔を存し
て地下道の橋台部を該パイプ帯の下面にその上面を摺接
させながらパイプ帯の長さ方向に圧入、埋設し、次に、
地下道上床版の前端をパイプ帯の後端に当接させると共
にその両端部下面を前記橋台部の天端に摺接させながら
前記フリクションカット部材を残置したまま上床版を圧
入することにより咳上床版とパイプ帯とを置換すること
を特徴とするものである。

（作　　用） 地盤中における計画地下道上床位置にパイプ帯を圧入し
たのち、このパイプ帯の下面に沿わせて橋台部を圧入し
ていくものであるから、パイプ帯上方部の地盤を開削す
ることなく、パイプ帯をガイドとして橋台部を円滑に圧
入していくことができる。

又、パイプ帯と地下道上床版との置換時には、３ｇバイ
ブ帯の上面に配設したフリクションカント部材を地盤内
に残置した状態で行うので、土被り土砂が移動すること
なく、従って、地表側の軌条等に悪影響を及ぼすことな
く作業が行えると共にその置換も正確且つ容易に行える
ものであり、さらに、土被り土砂の高さを小にしても上
床版の施工が可能であるから、アプローチの短い地下道
を得ることができると共にパイプ帯の下面に沿って複数
列の橋台部を圧入することによって多径間の地下道を容
易に築造することができるものである。

（実　施　例） 本発明の実施例を図面について説明すると、まず、第１
図に示すように、道路又は軌条（１１等の両側にパイプ
帯（２）の圧入作業が可能な浅い発進立坑αυと到達立
坑（ロ）とを掘削する。次いで、発進立坑αυ側から到
達立坑（支）に向かって断面矩形状の短尺パイプ（３）
を水平に圧入する。

パイプ（３）の上面には、帯状鋼板よりなるフリクショ
ンカット部材（４）が載置されていると共にその先端部
のみをフリクシ目ンカット部材（４）の先端に溶接等に
よって固着しである（第１３図参照）。

パイプ（３）の圧入は、その内部にオーガー（図示せず
）を挿入して地盤を掘削しながら行われ、一本のパイプ
（３）を圧入して発進立坑ａυと到達立坑（２）間に直
状に埋設する。

さらに、既に圧入したパイプ（３）の両側面に設けてい
る係合突条（３ａ）　（３ｂ）　（第１２図参照）に、
圧入すべきパイプ（３）の対向側面に突設している係合
突条（３ａ）又は（３ｂ）を係合させながら横方向に順
次パイプ（３）を埋設して行き、第４図に示すように、
計画地下道の幅員全幅に亘ってパイプ帯（２）を形成す
る。又、計画地下道の外方向におけるパイプ帯（２）の
両側には従来のパイプルーフ（５）を圧入しておく。

こうしてパイプ帯（２）を形成したのち、第２図に示す
ように、発進立坑αυを中空箱形の既製の橋台部（６）
が設置可能なように深く掘削し、又、同様に到達立坑＠
も深く掘削しておいたのち、発進立坑αυに橋台部（６
）を据付け、パイプ帯（２）の下面両側部に対して発進
立坑αυから該橋台部（６）　（６）を圧入する。

なお、最先端の橋台部（６）にはその先端面に刃口（ω
が一体に設けられである。

橋台部（６）の圧入は、発進立坑ａυ側から図に示すよ
うにジヤツキ０口によって押圧することにより行っても
よく、又、到達立坑（２）側から適宜の牽引部材（図示
せず）によって牽引することにより行ってもよい。

橋台部（６）は定寸法の長さのものが使用され、先行す
る橋台部（６）の後端に次の橋台部（６）を後続させ、
その上面をパイプ帯（２）の下面に摺接させながら、該
パイプ帯（２）をガイドとして到達立坑■に向かって順
次圧入すると共に橋台部（６）の互いに連通した中空内
部を利用して掘削並びに掘削土砂の排出を行いながら前
進させる。この時、橋台部（６）の上面に接するパイプ
帯（２）が橋台部（６）の推進と共に前進移動しないよ
うにその後端を立坑反力受止部にアンカーα０しておく
と共に、橋台部（６）の掘進によるパイプ帯で２）の創
外側方の土砂の崩壊をパイプルーフ（５）によって防止
する。

第５図は発進立坑αυと到達立坑（２）間におけるパイ
プ帯（２）の両側下部に橋台部（６）が埋設された状態
を示す断面図である。

次に、第３図に示すように、発進立坑αＤ側に架台αり
を設置すると共にパイプ帯（２）の上面に載置したフリ
クションカット部材（４）の後端を立坑反力受止部にア
ンカー（２）をとって固定し、さらに、パイプ帯（２）
の最前端のパイプ（３）の先端からフリクションカット
部材（４）の固着を切断等によって解いたのち、背高が
パイプ（３）と略等しく且つ幅がパイプ帯（２）に略等
しい既製の上床版（７）をパイプ帯（２）の後端に当接
し、架台ａ！９上においてジヤツキαηで押圧するか、
或いは到達立坑（２）側からパイプ（３）の内部に挿入
したＰＣ線等を介して牽引することにより圧入する。

上床版（７）は、その両側部下面を橋台部＋６１　（６
１の上面に摺接させながら該上面をガイドとして圧入さ
れ、この上床版（７）の圧入によってパイプ帯（２）の
前端部のパイプ（３）が到達立坑叩側に突出し、該パイ
プ（３）の突出後端部を切除して撤去する。

この際、フリクションカット部材（４）は固定されてい
るので、上床版（７）が前進しても該フリクションカッ
ト部材（４）上の土砂は回答移動しない。

こうして上床版（７）の圧入と、到達立坑叩側に突出す
るパイプ帯（２）のパイプ部の切除とを繰り返し行って
パイプ帯（２）と上床版（７）とを置換を行う。

上床版（７）の施工後、第７図に示すように、上床版（
７）の下面と隣接する橋台部ｆ６）　（６１とで囲まれ
た土砂を掘削除去すると共に床材α咎を敷設、或いはコ
ンクリートの打設により形成して地下道α９を築造する
ものである。

なお、パイプ帯（２）を形成するパイプ（３）及び該パ
イプ（３）上に載置するフリクションカット部材（４）
は短尺のものを使用して一本のパイプ（３）の圧入が終
われば、そのパイプ（３）とフリクシコンカット部材（
４）を夫々その後端に接続して圧入し、この作業を操り
返して発進立坑ａυと到達立坑曲間に直状に埋設しても
よいものであり、この場合、最前端部のパイプ（３）だ
けがその先端部にフリクションカット部材（４）の先端
部を固着しておき、後続するパイプ（３）にはフリクシ
ョンカット部材（４）を長さ方向に摺動可能に装着して
おけばよい。

同様に、上圧板（７）も長さ方向に複数分割された短い
ものを複数枚使用して順次圧入するようにしてもよい。

第８図乃至第１１図は本発明の応用例を示すもので、前
記実施例と同様にして地盤に幅広いパイプ帯（２）を圧
入したのち、該パイプ帯（２）の幅方向に適宜間隔毎に
このパイプ帯（２）の下面をガイドとして複数列の橋台
部＋６）　（６）　（６１を圧入し、次いで、隣接する
橋台部（６）　（６）の上面間に架設するようにして上
圧板（７）を圧入してパイプ帯（２）と置換したのち、
該上圧板（７）の下面と隣接する橋台部（６）　（６）
とで囲まれた土砂を掘削除去すると共に床材Ｑ８１を敷
設、或いはコンクリートの打設により形成して多径間の
地下道を構築するものである。

次に、第１４図乃至第１６図は本発明の別な実施例を示
すもので、パイプ帯（２）の下方に適宜間隔を存して橋
台部（６１（６１を圧入することは前記実施例と同様で
あるが、パイプ帯（２）と置換する上圧板（７）として
、パイプ帯（２）を構成するパイプ（３）の背高と略同
一厚さを有する上圧板（７）の下面の両、端部を除く幅
部分に、全長に亘って凹所（８）を設けて薄く形成して
いるものである。

このように形成した上圧板（７）を使用すると、パイプ
帯（２）と置換する時に上圧板（７）と地盤間に隙間α
０が形成されるので、上圧板（７）の圧入力が軽減され
ると共にパイプ帯（２）に起伏があって、圧入する上床
版断面内に土砂があっても、起伏部内の土砂を隙間Ｑ６
）部分に押し込むことができるので、土砂をパイプ帯（
２）と共に前方へ押圧することなく圧入できるものであ
る。

第１７図乃至第１９図は、上圧板（７）の下面と地盤間
に空隙（２）を得るための別な実施例を示すもので、隣
接する橋台部（６）　（６）の対向上端隅角部に深さが
前記パイプ帯（２）の高さよりも小なる断面り字状の受
座（９）を全長に亘って形成しておき、この受座（９）
に対応するパイプ帯（２）の両側部のパイプとして受座
（９）の深さと同一高さを有する小形の矩形状パイプα
ωを、その上面がパイプ帯（２）の上面と同一平面にな
るように圧入しておくものである。

このように施工したのち、橋台部（６）を、その受座（
９）に小形パイプαのが接するように圧入すると、橋台
部（６）の前進によって受座（９）の底面に小形パイプ
α０の下面が摺接すると共に該小形パイプａ０から外側
方に配設しているパイプ（３）又はａｏは橋台部（６）
の外側上端部の前面で押進させられながら到達立坑側に
突出し、除去される。

こうしてパイプ帯（２）の両側全長にそって橋台部（６
）を施工したのち、該橋台部（６）の受座（９）の深さ
と略同一厚さの上圧板（７）を、その両側部下面が橋台
部（６）の受座（９）上に摺接させるようにして前記実
施例と同様に圧入すれば、第１９図に示すように該上圧
板（７）の下面と地盤間に空隙αｅを形成しながら上圧
板（７）を施工することができるものである。

なお、上圧板（７）の幅が橋台部（６）　（６１の外側
間の幅であるときは、受座（９）を断面り字状にせず、
橋台部外面全幅を受座（９）とするように小形パイプα
ωを橋台部（６）の幅全体に圧入しておく。

又、上記各実施例において、上圧板（７）は鉄筋コンク
リート調成いは鉄骨コンクリート製、又は鉄骨だけであ
ってもよく、強度的に充分な板状物であればよい。

さらに、橋台部（６）の中空部は土砂で埋めてもよいが
そのままにして人道等に利用してもよい。

又、パイプ（５）をパイプ帯（２）の両側に圧入したが
、パイプ帯（２）の両側から橋台部外側面に沿って下方
に圧入してもよい。

（発明の効果） 以上のように本発明による地下道上床版の架設方法によ
れば、上面にフリクションカット部材を配設した複数本
の断面矩形状パイプを計画地下道の上床位置に並列状態
に圧入して上床幅に略等しい幅のパイプ帯を形成したの
ち、このパイプ帯の下方にパイプ帯の幅方向に適宜間隔
を存して地下道の橋台部を該パイプ帯の下面にその上面
を摺接させながらパイプ帯の長さ方向に圧入、埋設し、
次に、地下道上床版の前端をパイプ帯の後端に当接させ
ると共にその両端部下面を前記橋台部の天端に摺接させ
ながら前記フリクションカント部材を残置したまま圧入
することにより該上床版とパイプ帯とを置換するもので
あるから、パイプ帯上方部の地盤を開削することなく、
パイプ帯をガイドとして橋台部を円滑に圧入していくこ
とができるものであり、さらに、パイプ帯と地下道上床
版との置換時には、該パイプ帯の上面に配設したフリク
ションカット部材を地盤内に残置した状態で行うので、
土被り土砂が移動することなく、従って、地表側の軌条
等に悪影響を及ぼすことなく作業が行えると共にその置
換も正確且つ容易に行えるものである。

又、パイプ帯上方部における土被り土砂の高さを小にし
ても上床版の施工が可能であるから、アプローチの短い
地下道を得ることができると共にパイプ帯よりも薄い上
床版を使用することによって土砂との摩擦を少なくして
上床版の架設が容易行え、その上、パイプ帯の下面に沿
って複数列の橋台部を圧入することによって多径間の地
下道を容易に築造することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第１９図は本発明の実施例を示すもので、第
１図乃至第３図は施工順序を示す簡略縦断側面図、第４
図はパイプ帯を施工した状態の簡略縦断正面図、第５図
は橋台部を施工した状態の簡略縦断正面図、第６図は上
床版を施工した状態の簡略縦断正面図、第７図は築造し
た地下道の縦断正面図、第８図乃至第１１図は多径間の
地下道の築造順序を示す縦断正面図、第１２図はパイプ
の縦断正面図、第１３図はその縦断側面図、第１４図乃
至第１６図は上床版架設方法の別な実施例の施工順序を
示す縦断正面図、第１７図乃至第１９図は上床版架設方
法のさらに別な実施例の施工順序を示す縦断正面図、第
２０図は従来の地下道施工法を示す縦断側面図、第２１
図はその縦断正面図、第２２図乃至第２４図は従来の上
床版架設法の施工順序を示す縦断正面図である。 （２）・・・パイプ帯、（３）・・・パイプ、（４）・
・・フリクションカット部材、（６）・・・橋台部、（
７）・・・上床版、（８）・・・凹所、（９）・・・受
座、αの・・・小形パイプ、αυ・・・発進立坑、＠・
・・到達立坑。 七べ　１　８ シベ　ｚ　Ｓ づＮ　Ｊ　８ 七べ　７　　ｌ亀 ）Ａ７Ｚ　＃　　　　　　　　　ぞｔｙ　蕊う＼　ｆｒ
　　山 ≧べ　１６　　ぬ シペ　３　山 ・ン〉く　　　フ　　　６３＼ ≧＜　　ｙｏ　　畠 今”Ｃ１７７色 ンへ　１′７　　高 ≧べ　　ｌ？　凪 ７六　ＺＯの レ ク〜と１　必

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）、上面にフリクションカット部材を配設した複数
   本の断面矩形状パイプを計画地下道の上床位置に並列状
   態に圧入して上床幅に略等しい幅のパイプ帯を形成した
   のち、このパイプ帯の下方にパイプ帯の幅方向に適宜間
   隔を存して地下道の橋台部を該パイプ帯の下面にその上
   面を摺接させながらパイプ帯の長さ方向に圧入、埋設し
   、次に、地下道上床版の前端をパイプ帯の後端に当接さ
   せると共にその両端部下面を前記橋台部の天端に摺接さ
   せながら前記フリクションカット部材を残置したまま上
   床版を圧入することにより該上床版とパイプ帯とを置換
   することを特徴とする地下道上床版の架設方法。
2. （２）、隣接する地下道橋台部間における地下道上床版
   の下面部に全長に亘って凹所を設けていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の地下道上床版の架設方
   法。
3. （３）、隣接する地下道橋台部の天端部分に、地下道橋
   台部間のパイプ帯の高さよりも低く且つその上面をパイ
   プ帯の上面と同一平面となるように形成した小形パイプ
   が配設されるようにすると共に小形パイプの高さと略同
   一厚さの上床版を隣接する地下道橋台部上面に摺接して
   前進させるように構成したことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の地下道上床版の架設方法。
4. （４）、上床版は複数枚の版材からなることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項、第２項又は第３項記載の地下
   道上床版の架設方法。