JPS63146826A - 安定な顆粒球コロニ−刺激因子含有製剤 - Google Patents

安定な顆粒球コロニ−刺激因子含有製剤

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JPS63146826A
JPS63146826A JP62178031A JP17803187A JPS63146826A JP S63146826 A JPS63146826 A JP S63146826A JP 62178031 A JP62178031 A JP 62178031A JP 17803187 A JP17803187 A JP 17803187A JP S63146826 A JPS63146826 A JP S63146826A
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acid ester
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は顆粒球コロニー刺激因子含有製剤に関し、特に
容器壁土への吸着または会合、重合、酸化等による活性
成分の損失、不活性化を有利に防止し、安定化させた顆
粒球コロニー刺激因子含有製剤に関するものである。
従来の技術 最近では各種感染症の化学療法においては、耐性菌発生
、原因菌の交代現象、あるいは高い副作用などが臨床的
に重大な問題となっており、そのため、抗生物質、抗菌
剤等による上記の如き化学的療法とは別に、感染菌宿主
の防禦機能を活性化するような物質を用いることにより
、上記化学療法の根本的な問題の解決を図ろうとする動
きがある。即ち、例えば細菌感染の初期には宿主のもつ
防禦機能のうちで白血球の貧食殺菌作用が最も強く影響
すると考えられており、そこで好中球の増殖、分化成熟
を促進することにより宿主の感染防禦機能の亢進を図る
ことが重要と考えられる。このような作用を示す極めて
有用な物質のひとつとして顆粒球コロニー刺激因子(G
−C3F)があり、既にこれを用いた感染防禦剤が本出
願人によって別途特許出願されている(特願昭60−2
3777号)。
発明が解決しようをする問題点 上記の如く、各種化学療法においては、各種の回避し得
ない問題があり、そのために被感染体即ち宿主の防禦機
能を賦活化し得るような物質を薬剤として用いる試みが
なされている。
G−CS Fは勿論、それ自身に宿主の防禦機能を賦活
化する活性を有し、臨床上の治療効果をさらに十分に発
揮すべく、上述した薬剤との併用の場合においても、そ
の目的を遂行する上で極めて有用であることが判明した
このG−C3Fは極めて微量で使用され、通常成人−人
当たり、0.1〜500μg(好ましくは5〜50μg
)のG−CS Fを含有する製剤を1〜7回/週の割合
で投与する。しかしながら、このG−C3Fは、例えば
注射用アンプル、注射器等の器壁に対し吸着性を示すこ
とから、特にこの薬剤を水溶液等の注射薬として利用す
る場合には、アンプル等の容器、注射器等の器壁に吸着
されてしまい、G−CS Fの医薬としての活性を十分
有効に発揮させることができず、あるいはこのような吸
着に基く損失分を予め見積って余分に医薬中に添加して
おかねばならない。
その上、G−CS Fは不安定で、外的因子の影響を受
は易く、温度、湿度、酸素、紫外線等に起因して会合、
重合あるいは酸化などの物理的、化学的変化を生じ、結
果として、大きな活性の低下を招く。
このことは、極めて微量の投与量のG−C3Fを極めて
正確に投与しようとする治療行為の完全な遂行を困難に
する。
そこで、このような問題点を解決し、有効成分の活性の
低下を十分に防止できる製品を開発する必要が生じる。
本発明の目的はこのような点にあり、即ち安定なG−C
S F含有製剤を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明者等は上記目的とするG−C3F含有製剤の安定
性を改善すべく種々検討・研究した結果、製薬上許容さ
れる界面活性剤を添加することが有効であることを見出
し、本発明を完成した。
即ち、本発明の安定なG−CS F含有製剤は、G−C
8Fと少なくとも1種の製薬上許容される界面活性剤と
を含有することを特徴とする。
本発明におけるG−C3Fは、例えば既に出願されてい
る特願昭59−153273号、同60−269455
号、同60−269456号、同60−270838号
、同60−270839号の明細書に記載の各種方法に
従って得ることができ、例えばヒ) G−CS Fは口
腔底癌患者の腫瘍細胞から採取した細胞株(CNCM受
託番号r I −315J 、同r I −483J 
)の培養により、あるいは更にヒ) G−CS Fをコ
ードする遺伝子を用いて組換体DNAを作製し、これを
適当な宿主細胞(例えば大腸菌、C127細胞、チャイ
ニーズハムスターの卵巣細胞等)で発現させるなどによ
って得ることができる。
本発明におけるG−CS Fとしては高純度に精製され
たヒ) G−CS Fであれば全て使用できるが、ヒ)
G−C3F産生細胞を培養して得られる培養上清から単
離して得られるもの及びヒ)G−C5F活性を有するポ
リペプチドをコードする遺伝子を組み込んだ組換えベク
ターで宿主を形質転換して得られる形質転換体が産生す
るヒトG−C5F活性を有するポリペプチドまたは糖蛋
白質が好ましい。
具体的には、次の(i)及び(ii)で示すヒトG−C
SFが特に好ましく用いられる。
(i)次の理化学的性質を有するヒ) G−CS F0
■分子量ニドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動法による測定で 約19.000±1.000゜ ■等電点:pl=5.5±0.1 、p I= 5.8
±0.1、pI=6.1±0.1の三つの等電点のうち
少なくとも1つを有する。
■紫外部吸収: 280nmに極大吸収を有し、250
nmに極小値を持つ。
■N末端から21残基目迄のアミノ酸配列が次の如くで
ある。
H2N−Th r−Pro−Leu−G I y−Pr
o−A Ia−Ser−Set−Leu−Pro−Gl
n−5er−Phe−Leu−Leu−Lys−Cys
−Leu−Glu−Gln−νal−(ii)下記のア
ミノ酸配列またはその一部で表わされるヒト顆粒球コロ
ニー刺激因子活性を有するポリペプチド又はこれと糖鎖
部を有する糖蛋白質を含有するヒトG−CS F。
(Met)ll Thr  Pro  Leu  Gl
y  Pro  Ala  Ser  Ser  Le
uPro  Gin  Ser  Phe  Leu 
 Leu  Lys  Cys  Leu  Glu 
 GinVal  Arg  Lys  !le  G
ln  Gly  Asp  Gly  八la  A
la  LeuGin Glu Lys Leu  (
Vat Ser Glu)、a Cys Ala Th
rTyr Lys Leu Cys His Pro 
Glu Glu Leu Val LeuLeu Gl
y His Ser Leu Gly lie Pro
 Trp Ala Pr。
Leu Ser Ser Cys Pro Ser G
in Ala Leu Gin LeuAla Gly
 [’ys Leu Ser Gin Leu His
 Ser Gly LeuPhe Leu Tyr G
in Gly Leu、Leu Gln Ala Le
u GluGly  Ile  Ser  Pro  
Glu  Leu  Gly  Pro  Thr  
Leu  AspThr Leu Gln Leu A
sp Val Ala Asp Phe Ala Th
rThr  Ile  Trp  Gin  Gin 
 !Jet  Glu  Glu  Leu  Gly
  !JetAla  Pro  Ala  Leu 
 Gln  Pro  Thr  Gin  Gly 
 Ala  !JetPro Ala Phe Ala
 Ser Ala Phe Gln Arg Arg 
AlaGly Gly Val Leu Val Al
a Ser )Iis Leu Gin 5erPhe
 Leu Glu Val Ser Tyr Arg 
Vat Leu Argtlisしeu Ala Gl
n Pro  (但しmは0又は1を表わし、nは0又
は1を表わす)。
なおこれらのG−C3Fの詳細な製造方法については、
本出願人が先に出願した特願昭59−153273号、
特願昭60−:269455号、特願昭60−2694
56号、特願昭60−270838号、特願昭60−2
70839号明細書を参照されたい。
又、その他の方法としてG−C3F産生細胞と自己増殖
能を有する悪性腫瘍細胞とを細胞融合して得られるハイ
ブリドーマをマイトジェンの存在下または不在下で培養
することによって得ることもできる。
これ等の方法で得られたヒ) G−CS F含有液は必
要により公知の手段でさらに精製、濃縮した後凍結保存
とするかまたは凍結乾燥などの手段により水分を除去し
て保存することができる。
このようにして得たヒトG−CS Fは全て本発明によ
って安定なG−C3F含有製剤とすることができる。
本発明の安定なG−C3F含有製剤を得るのに使用する
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、例えばソ
ルビタンモノカプリレート、ソルビタンモノラウレート
、ソルビタンモノパルミテートなどのソルビタン脂肪酸
エステル;グリセリンモノカブリレート、グリセリンモ
ノミリステート、グリセリンモノステアレートなどのグ
リセリン脂肪酸エステル;デカグリセリルモノステアレ
ート、デカグリセリルジステアレート、デカグリセリル
モノリル−ト等のポリグリセリン脂肪酸エステル;ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレエ−ト、ポリオキシエチレンソルビタ
ントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビクントリ
ステアレート等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸
エステル;ポリオキシエチレンソルビットテトラステア
レート、ポリオキシエチレンソルビットテトラオレエー
トなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル
:ポリオキシエチレングリセリルモノステアレートなど
のポリエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリエチレ
ングリコールジステアレートなどのポリエチレングリコ
ール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエー
テルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコールエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセ
チルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル;ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン水素ヒマ
シ油)などのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオ
キシエチレンソルビットミツロウなどのポリオキシエチ
レンミツロウ誘導体;ポリオキシエチレンラノリンなど
のポリオキシエチレンラノリン誘導体;ポリオキシエチ
レンステアリン酸アミドなどのポリオキシエチレン脂肪
酸アミド等のHLB6〜18を有するもの、陰イオン性
界面活性剤、例えばセチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫
酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウムなどの炭素原子
数10〜18のアルキル基を有するアルキル硫酸塩;ポ
リオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム等の、エチレ
ンオキシドの平均付加モル数が2〜4でアルキル基の炭
素原子数が10〜18であるポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩;ラウリルスルホコハク酸エステルナ
トリウムなどといったアルキル基の炭素原子数が8〜1
8のアルキルスルホコハク酸エステル塩、天然系界面活
性剤、例えばレシチン、グリ七ロリン脂質;スフィンゴ
ミエリンなどのスフィンゴリン脂質;炭素原子数12〜
18の脂肪酸のショ糖脂肪酸エステルなどを典型的な例
として挙げることができる。
これらは、勿論単独であるいは2種以上の混合物として
使用できる。
この界面活性剤は一般にG−C3FI重量部に対し1重
量部〜10.000重量部の範囲内で使用することが好
ましい。
本発明のG−CS F含有製剤はその製剤化の目的に応
じて希釈剤、溶解補助剤、等張化剤、賦形剤、pH調整
剤、無痛化剤、緩衝剤、金儲還元剤、酸化防止剤等を含
有してもよい。例えば金儲還元剤としてはN−アセチル
システィン、N−アセチルホモシスティン、チオクト酸
、チオジグリコール、チオエタノールアミン、チオグリ
セロール、チオソルビトール、チオグリコール酸および
その塩、チオ硫酸ナトリウム、グルタチオン、並びに炭
素原子数1〜7のチオアルカン酸などのスルフヒドリル
基を有するものなどを例示できる。
また、酸化防止剤としてはエリソルビン酸、ジブチルヒ
ドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、α−
トコフェロール、酢酸トコフェロール、L−アスコルビ
ン酸およびその塩、L−アスコルビン酸パルミテート、
L−アスコルビン酸ステアレート、亜硫酸水素ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、没食子酸トリアミル、没食子酸
プロピルあるいはエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
(EDTA) 、ピロリン酸ナトリウム、メクリン酸ナ
トリウムの如きキレート剤などを例示できる。
あるいはまた、賦形剤としてグリシン、システィン、ス
レオニン、シスチン、トリプトファン、メチオニン、リ
ジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニンなど
のアミノ酸を添加してもよい。
本発明の安定化されたG−CS F含有製剤は経口、各
種注射などの非経口等各種の投与形式で使用でき、該投
与形式に応じた様々な網形で実現できる。例えば、投与
剤形としては錠剤、丸剤、カプセル剤、頚粒剤、懸濁剤
等の経口投与剤、あるいは静注、筋注、皮下性、皮内注
用等の溶液、懸濁注射剤、凍結乾燥剤あるいは串刺、経
鼻剤、膣剤等の経粘膜投与剤形を典型的なものとして例
示できる。
九」 上記の如く、感染症等の化学的療法においては、抗生物
質、抗菌剤等の薬剤の他、患者の抵抗力、活性などとい
った免疫応答力にもとすいた防禦機能自体をも同時に改
善するために、この目的で有効な成分を添加併用するこ
とが臨床上極めて有用な手段であることが判明してきた
この種の成分の一つであるG−C3Fは極めて微量で使
用される。従って、G−C3Fを極低濃度の水溶液等と
して取扱う場合には、例えば注射器等に入れたり、アン
プル等の容器に収容して使用されることが多いが、この
ような場合に、上記の如く成分の容器、注射器等の器壁
に対する吸着性が高いことから、これらの器壁等に吸着
してしまい、薬液中での有効濃度を、あるいは所定単位
用量中の成分の目的とする活性を維持することが困難で
あるといった問題がみられた。従って、有効量以上の量
を、吸着により失われる量を考慮して、予め添加してお
く必要があった。
更に、特にG−CS Fについてみると、これは一般に
不安定なものであり、温度、湿度、酸素、紫外線等の外
的因子によって大きな影響を受け、会合、重合あるいは
酸化分解などの物理的、化学的変化を生じ活性の低下を
招く。
そこで、本発明ではG−CS F含有製剤に界面活性剤
を添加することにより上記諸問題点を解決した。このも
のの安定化および/または吸着防止効果の詳細な機構は
不明であるが、たとえば、界面活性剤の存在下に於ては
、疎水性活性蛋白であるG−C3Fの表面がこれによっ
て被覆され可溶化されることにより、極微量成分として
のG−C5Fの器壁上での吸着が効果的に防止されてい
るものと思われる。このような問題は注射用溶液、懸濁
剤などにおいて顕著なものであるが、その他の錠剤等の
製剤過程においても同様にみられる問題であり、界面活
性剤の使用はこのような場合にも有効である。
更に、界面活性剤の添加によってG−CS Fは大巾に
安定化され、以下の実施例で実証するように長期に亘り
G−C3Fの活性を有効に維持することができる。これ
は、界面活性剤の使用により、各活性成分分子相互が保
護され、吸着による損失を防止し同時にこれらの間の会
合、重合の確率が大巾に減じられるためであると思われ
る。
このような理由から、界面活性剤の添加量は、特にその
下限は臨界的であり、G−C3FI重量部に対し1重量
部〜10.000重量部の範囲内の量で含有することが
望ましい。
上記の如く、効果的に器壁等への吸着が防止でき、更に
安定性を向上させたことは、微量成分としてのG−CS
 Fの有効利用を可能とし、更に高価な成分の浪費が防
止されることから、製品コストの低下を図ることにもつ
ながる。
実施例 以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明する。
しかしながら、本発明は以下の例によって同等制限され
るものではない。
尚、以下の実施例においてG−C3Fの残存活性の測定
は以下の如〈実施した。
(a)  マウス骨髄細胞を用いる軟寒天法ウマ血清Q
、4ml、被検体0.1ml、 C3H/He N(メ
ス)マウスの骨髄細胞浮遊液0,1m1(0,5〜l×
105有核細胞)、寒天を0.75%含む改変マツコイ
5A培養液Q、4mlを混合し、直径35mmの組織培
養用プラスチックディツシュに入れて固まらせた後、3
7℃、5%炭酸ガス/95%空気、100%湿度の条件
にて5日間培養し、形成されたコロニー数(50個以上
の細胞からなる集落を1コロニーとする)を数え、1個
のコロニーを形成する活性を1単位(Unit)とした
尚、上記(a)の方法において用いた「改変マツコイ5
A培養液」は次の如くして作製した。
「改変マツコイ5A培養液(2倍濃度)」マツコイ5A
培養液〔ギブコ(GIBCO)社製〕12g、MEMア
ミノ酸ビタミン培地(田水製薬社製)2、55 g 、
重炭酸ナトリウム2.18 g 、ペニシリンGカリウ
ム50000単位を2回蒸溜水500m1に溶解後、0
.22μmのミリポアフィルタ−にて濾過滅菌を行った
後使用した。
(b)  逆相系高速液体クロマトグラフィー法C8逆
相カラム(4,6mm X 300mm、 5 tt 
m )を用い、n−プロパツール、トリフルオロ酢酸を
移動相に使用し、G−C3Fとして1μg相当量以上を
注入し、以下のグラジェント条件で残存活性の測定をす
る。
時間 溶媒(A)  溶媒(6)  グラジェント条件
溶媒(A) : 30%n−プロパツール。
01.1%トリフルオロ酢酸 溶媒(B) : 60%n−プロバノーノぺ0.1%ト
リフルオロ酢酸 測定波長: 210nm 本性で測定されたG−CS Fの残存量は、上記(a)
のマウス骨髄細胞を用いる軟寒天法の測定結果と極めて
高い相関性を示した。
実施例I G−C3F5μgに第1表に示す界面活性剤を添加し、
更に凍結乾燥用の賦形剤としてアラニンをG−CS F
に対して200重量部加えたG−CS F5μg/rn
!!含有製剤(20mMリン酸緩衝液、100 m M
塩化す) IJウム含有、pH7,4)を無菌的に調製
し、次いで凍結乾製剤を製造した。G−C3F活性の経
時変化は上記(a)マウス骨髄細胞を用いる軟寒天法で
測定した。結果は第1表に示す。尚、表中活性(%)と
は、初期単位に対する相対的割合であり、以下の式で定
義される。
凍結乾燥条件は以下の通りである: 安定化剤を添加したG−CS F溶液を無菌サルフチ処
理ガラスバイアルに入れ、−40℃以下で4時間凍結し
、−40℃から0℃、真空度0.03から0.ITor
rで、48時間−次乾燥した。次いで0℃から20℃、
真空度0.03から0.08Torrで12時時間法乾
燥し、バイアル内部を無菌乾燥窒素ガスで大気圧になる
まで置換する。次いで凍結乾燥用ゴム栓で打栓し、アル
ミニウムキャップで密封する。
第1表 実施例2 G−C3FIOμgに第2表に示す界面活性剤を添加し
たG−CS F10μg/rrLl含有製剤(20mM
リン酸緩衝液、100mM塩化ナトリウム含有、pH7
,4)を無菌的に調製し、サルファ処理ガラスバイアル
内に無菌的に充填、密封してG−C3F溶液製剤を製造
した。これらの溶゛液製剤について、G−C3F活性の
経時変化を実施例1と同様の方法で測定し、その結果を
第2表に示した。
実施例3 G−C5FIOμgに第3表に示す界面活性剤を添加し
たG−C5FIO,ug/mjl!含有製剤(20mM
リン酸緩衝液、100mM塩化ナトリウム含有、pH7
,Cを無菌的に調製し、サルファ処理シリコーンコーテ
ィングがラスバイアル中に1mf充填し、4℃で放置し
、0.5.2および24時間後の溶液中のG−C3Fの
残存活性を上記ら)の逆相系高速液体クロマトグラフィ
ー法により測定し残存率(%)を求め、界面活性剤のG
−C3F吸着防止効果を評価した。その結果を第3表に
示す。
発明の効果 以上詳しく述べたように、本発明によれば、製薬上許容
される界面活性剤を所定濃度で使用したことにより、製
剤中に極微量で存在するG−C3Fの、温度、湿度、酸
素、紫外線等の外的因子にもとずく会合、重合、あるい
は酸化もしくは容器壁等への吸着の結果として生ずる、
有効成分の損失、活性の低下等に関する問題点を効果的
に解決することが可能となった。
従って、患者に対するG−C3Fの投与量を極めて正確
に投与、管理することが可能となり、しかも高価なG−
CS Fの有効利用ができ、G−C3F含有製剤のコス
ト節減を図ることも可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)顆粒球コロニー刺激因子と少なくとも一種の製薬
    上許容される界面活性剤とを含むことを特徴とする、安
    定な顆粒球コロニー刺激因子含有製剤。
  2. (2)上記界面活性剤を顆粒球コロニー刺激因子1重量
    部に対して1重量部〜10,000重量部の範囲内の量
    で含有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の安定な顆粒球コロニー刺激因子含有製剤。
  3. (3)上記界面活性剤が非イオン界面活性剤であるソル
    ビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポ
    リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
    ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット
    脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
    エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポ
    リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
    ンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシ
    エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
    ン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、
    ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレ
    ン脂肪酸アミド;陰イオン界面活性剤であるアルキル硫
    酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ア
    ルキルスルホコハク酸エステル塩;天然系の界面活性剤
    であるレシチン、グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂
    質、ショ糖脂肪酸エステルから成る群から選ばれた少な
    くとも1種であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項に記載の安定な顆粒球コロニー刺激因子
    含有製剤。
JP17803187A 1986-07-18 1987-07-16 安定な顆粒球コロニ−刺激因子含有製剤 Expired - Lifetime JP2577742B2 (ja)

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