JPS63146359A - アルカリ蓄電池用陰極板の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アルカリ蓄電池用陰極板の製造法に関するも
のである。

従来の技術 従来、この種のペースト練合方法は特公昭４６−１６６
６２号公報に記載されたように、酸化カドミウムの微粉
末を結着剤、溶媒とともに練合してペースト状とし、こ
の状態で３０〜４０’Ｃの雰囲気中でエージングし、そ
の後再練合することにより塗着に適する軟性、粘性を有
するペーストとする方法が代表的なものであった。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の方法において、初回の練合が高温下で
行われるため、練合後のペースト温度は非常に高く、ま
たこの温度条件では結着剤が溶媒に溶解した状態である
ため高粘性を帯びており、溶媒の酸化カドミウム微粉末
への浸透が妨げられるので、溶媒の浸透性を高めるため
緩やかな冷却により結着剤を析出させて溶媒の粘性を下
げる必要性があシ、塗着可能なペーストとするまでにか
なりの時間を要した。そのため、従来の方法では作業の
連続性が悪く作業工数が多いため・、コスト高になると
いう問題があった。

本発明は以上のような問題点を解決するもので、溶媒、
結着剤、酸化カドミウム粉末を一度に練合処理せずに、
先に結着剤を溶媒に溶解し、冷却する際無機塩類を添加
することにより結着剤溶液をゲル化せしめ、結着剤溶液
の温度及び粘性を下げ、安定した状態で酸化カドミウム
粉末と練合してペースト状とすることによって、練合時
間の短縮と作業性の向上を図ることを目的とするもので
ある。

問題点を解決するための手段 このような問題点を解決するために本発明は、溶媒に結
着剤を溶解した後、冷却する際に無機塩類を添加するこ
とにより短時間でゲル化した結着剤溶液と酸化カドミウ
ムを主体とした活物質粉末とを低温状態で練合したペー
ストを、多孔性金属芯材の両面に塗着することを特徴と
したアルカリ蓄電池用陰極板の製造法を提供するもので
ある。

作　　用 このように溶媒に結着剤を溶解した後、冷却する際に無
機塩類を添加し短時間でゲル化すると、結着剤溶液の粘
性が下がって安定化し、酸化カドミウムを主体とした活
物質粉末と練合したとき、活物質粉末への溶媒の浸透を
早め、活物質粉末間に介在する溶媒で粉末量接触抵抗が
下がり、短時間で塗着に適した軟性、粘性を有するペー
ストが得られる。従って、この練合法では低温での練合
作業が可能で長時間の練合が不要になるとともに、無機
塩類を添加することによりペーストの粘性変化は少なく
なり、安定した状態で塗着工程への連続供給が可能とな
る。また、本発明のように結着剤をゲル化させてペース
トとした場合１．結着力低下の心配があるが、ペースト
を塗着後加熱乾燥する際かなり高温になシ、ゲル化され
た結着剤は再び溶解し結着剤として作用するため、乾燥
後の極板は実用上充分な強度を有していた。

実施例 以下、本発明の実施例について説明する。

結着剤として用いるポリビニルアルコールヲ、溶媒であ
るエチレングリコールに高温で溶解して得られた溶液を
冷却する際、図に示すように０．５〜１０ｗｔ％の範囲
で硫酸ナトリウムを添加し、無機塩である硫酸ナトリウ
ム塩の凝析力によりポリビニルアルコールのゲル化を促
進させた。この無機塩の添加によるゲル化は単に冷却す
る方法に比べかなシ短時間で終了させることができ粘性
も安定していた。このように生成させたゲル溶液に酸化
カドミウムを主体とした活物質粉末を加えて練合した。

練合に要する時間は練合するペースト量、溶媒量によっ
て異なるが、ゲル化した結着剤溶液と活物質粉末とを完
全に練合し、塗着に最適なペーストとするには３０〜９
０分間の練合時間で充分であった。

以上、前述したペースト練合方法を用いることにより、
従来練合に２４時間前後の長時間を要していたのが、約
１時間で済むと同時に、ペースト温度あるいは粘度を安
定させた状態で塗着機へ連続的に供給することも可能と
なった。

は なお、ゲル化剤としての硫酸ナトリウムｖ６〜１゜ｗｔ
％加えることでゲル化時間を１時間以内に短縮できる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、結着剤溶液に少量の無機
塩類を添加することで、結着剤溶液のゲル化を促進させ
ることが可能となり、このゲル溶液を用いるととＫより
短時間で塗着に適した軟性、粘性を有する安定したペー
ストを得ることができた。従ってこのペースト練合方法
を用いることで練合工程が簡素化でき、作業時間の削減
と生産性の向上が図れ、さらに練合−塗着工程の連続化
、自動化が容易で、極板製造のコストダウンに多大の効
果を得ることができ、工業的な価値は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

図は結着剤溶液に対する硫酸ナトリウムの添加量とゲル
化時間の関係を示す図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶媒に結着剤を溶解した後、ゲル化剤を添加する
   ことによりゲル化した結着剤溶液と、酸化カドミウムを
   主体とした活物質粉末とを練合したペーストを、多孔性
   金属芯材の両面に塗着するアルカリ蓄電池用陰極板の製
   造法において、ゲル化する際、結着剤溶液にゲル化剤と
   して無機塩類を添加し凝析させることを特徴としたアル
   カリ蓄電池用陰極板の製造法。
2. （２）無機塩類が、硫酸ナトリウムである特許請求の範
   囲第１項記載のアルカリ蓄電池用陰極板の製造法。