JPS63145453A - 無ひ織機のトラベリングクリ−ナの運転方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、不良糸除去装置を備えた無ひ織機に係り、こ
の無ひ織機のトラベリングクリーナの運転方法に関する
ものである。

従来技術 不良糸除去装置を備えた無ひ織機の技術として、例えば
先に実用新案登録出願人が提案した実願昭６０−１３３
１８２号の考案がある。この不良糸除去装置は、よこ入
れ不良の発生時、すなわちよこ止まり信号が発せられた
ときに、よこ入れノズルの近くで、案内ノズルからの空
気流によって、不良糸につながったよこ糸を飛走路から
外れた位置に変位させて給糸側カッターを回避させるよ
うにし、かつそのよこ糸を空気流とともに巻取り装置に
案内するようにしている。また、他に本件出願人が提案
している実開昭６１−１５０８７６の不良糸除去装置は
、案内アームが、よこ入れノズルの近くで不良糸を引き
掛けて、一対の巻取り体へ案内し、これを巻取ることに
よって不良糸をたて未開口中より除去している。

一方、織機の風綿掃除用としてトラベリングクリーナが
実用化されている。このトラベリングクリーナは、通常
、織機長手方向に配設されたガイドレールに吊り下げら
れた状態となっており、織機の本体に空気を吹き付ける
噴射ノズルと、床の風綿を吸い込む吸引ノズルと、ガイ
ドレール上を移動するクリーナ本体と、風綿だまりとか
ら構成されている。

ところで、無ひＩｌｉ機がよこ入れ不良のために停止し
、その不良糸除去装置が作動しているとき、あるいは作
動をちょうど開始したときに、トラベリングクリーナが
停止中の織機の掃除を始めると、噴射ノズルから噴射さ
れる空気によって吹き飛ばされた風綿が織り口に入って
不良糸にくっついたり、あるいは除去しようとしている
不良糸が前記噴射ノズルからの噴射空気によって吹き飛
ばされてその位置や向きが変えられるので巻取り装置側
へ案内されず、その結果、不良糸の抜き取りができなく
なる。

発明の目的 したがって、本発明の目的は、上述した欠点に鑑みなさ
れたもので、不良糸の除去作業を邪魔することなく、風
綿の除去を効率よ（行えるようにした無ひ織機のトラベ
リングクリーナの運転方法を提供するにある。

発明の概要 そこで、本発明は、不良糸の除去動作の開始時に、織機
が不良糸除去動作中の信号を発信するようにし、この信
号をトラベリングクリーナが受けたとき、不良糸除去動
作中の織機に対してトラベリングクリーナからの空気の
噴射流の作用力をなくするかまたは通常時よりも減少さ
せるようにしたものである。このようにすると、案内さ
れる不良糸の位置や向きが、トラベリングクリーナから
の噴射空気によって太き（変更させられるようなことは
なく、また巻取り中の不良糸に与える影響も少な（なり
、よって不良糸を巻取り装置側に確実に案内し、安定し
た除去作業をすることができる。また、不良糸除去動作
が完了した後は、再びトラベリングクリーナを通常運転
させればよく、これによって風綿除去を効率よくできる
。

実施例の構成 以下、図に示す実施例を用いて本発明の詳細な説明する
。

第１図および第２図は、無ひ織機のトラベリングクリー
ナの運転方法を説明するための図である。

この無ひ織機１は、運転方向に複数設置されており、そ
れぞれ不良糸除去装置２を備えている。この不良糸除去
装置２は、その詳細な図示は省略するが、例えば、よこ
入れノズルと給糸側織布端との間にあって、よこ入れ不
良時に、空気流によりよこ糸を飛走路から外れた位置に
変位させ、かつ巻取り装置の所定の位置に案内する案内
ノズルと、前記よこ入れノズルの先端側に配置されてお
り、そのよこ入れノズルと巻取り装置との間でよこ糸を
切断するカッターと、前記案内ノズルによって案内され
たよこ糸を挟み込み、該よこ糸につながった不良糸を巻
き取りながら、織り前から引き抜く巻取り装置などを備
えた構成となっている。また、第１図に示すように、無
ひ織機ｌの上部前側両端部には、投光器３が取り付は固
定されており、この投光器３は、不良糸除去装置２が不
良糸の除去動作中に、動作中の信号として光を発する。

一方、前記無ひ織機ｌをまたがるようにしてトラベリン
グクリーナ４が配設されており、このトラベリングクリ
ーナ４は、第１図において紙面垂直方向、第２図におい
て左右方向に移動可能な構成となっている。ずなわら、
第１図において紙面垂直方向および第２図において左右
方向には、無ひ織機ｌが複数配列された構成となってお
り、かつこれら無ひ織機ｌの上方には無ひ織機１の配列
方向に沿ってガイドレール５が取り付けられている。前
記トラベリングクリーナ４は、その一部がこのガイドレ
ール５に嵌合した状態でガイドレール５の長手方向に沿
って移動案内されるようになっている。また、前記トラ
ベリングクリーナ４をガイドレール５に沿って移動させ
る駆動源としては、第２図に示すように、モータ６が使
用されている。すなわち、このモータ６は、駆動プーリ
７に連結されているとともに、この駆動プーリ７と従動
プーリ８との間にはベルト９が巻き掛けられた構成とな
っ”ζいる。そし°ζ、このベルト９の例えば張り側と
前記トラベリングクリーナ４とが連結されており、モー
タ６の駆動による駆動プーリ７の時計方向、反時計方向
の回転によってトラベリングクリーナ４は右方向、左方
向に移動し得るようになっている。また、前記トラベリ
ングクリーナ４の無ひ織機ｌの上方に位置する部分、つ
まり本体部１０には、無ひ織機１に向かって圧縮空気を
吹き付ける噴射ノズル１１が複数取り付は固定されてい
る。さらに、トラベリングクリーナ４の無ひｍａｌの両
側に位置する両側部１３の下部は、床面１７から幾分上
方に位置しており、この両側部１３の下部には、吸引ダ
クト１２が設けられている。この吸引ダクト１２によっ
て床面１７上に吹き払われた風綿は吸引され、その風綿
を風綿だまり（図示せず）に導くようになっている。

前記トラベリングクリーナ４の両側部１３の一方側には
、前記投光器３と対向する位置に受光器１４が取り付け
られた構成となっており、投光器３からの光を受は得る
ようになっている。そして、受光器１４が投光器３から
の光を受けると、この受光器１４からの信号によって、
噴射ノズル１１へ圧縮空気を供給している供給路のバル
ブ（図示せず）をトラベリングクリーナ４がａ亥無ひ織
機ｌを通過する間、閉じるようになっている。これによ
って、無ひ織ａ１側へ向かって噴射されていた噴射ノズ
ル１１からの圧縮空気は、一時的に停止されることにな
る。なお、投光器３が作動して光を発するのは、上述し
たように不良糸除去動作中の期間であり、したがって、
不良糸除去動作中にあっては噴射ノズル１１からの噴射
空気流が無ひ１ａｉｉに向かって噴射されないことにな
る。

実施例の作用 次に、以上のように構成されたトラベリングクリーナ４
の運転方法について説明する。まず、複数配列された無
ひ織機ｌのうち不良糸除去動作中の無ひ織機ｌは、その
上部前側両端部に取り付けられた投光器３が作動して光
を発する。一方、トラベリングクリーナ４は、ガイドレ
ール５に沿って無ひ織機ｌをまたがるようにして移動す
るが、前記トラベリングクリーナ４が不良糸除去動作中
の無ひ織機１の直前位置まで来ると、トラベリングクリ
ーナ４の受光器１４が前記投光器３からの光を受けるこ
とになる。すると、この受光１３１４は、噴射ノズル１
１へ圧縮空気を供給している供給路のバルブを閉じるよ
うに信号を発し、これによって噴射ノズル１１から無ひ
織機ｌ側への噴射空気流が停止される。このため、不良
糸除去装置２の案内ノズルからの噴射空気流によって案
内されるよこ糸は、トラベリングクリーナ４の噴射ノズ
ル１１からの噴射空気流によってその向きを変えられた
りすることがなくなる。したがって、不良糸を巻取り装
置の所定の位置に轟くことができ、不良糸の除去動作を
確実に行える。

次に、不良糸除去装置２によって、不良糸の抜き取り作
業が完了したときは、前記無ひ織機ｌはさらに必要な角
度だけ自動的に逆転し、その後に自動運転指令を受けて
、正規の製織動作を開始する。そして、これと同時に前
記投光器３の作動を停止する。この後、トラベリングク
リーナ４は、通常運転を再開し、噴射ノズル１１から圧
縮空気を無ひ織機ｌ側へ向けて噴射するとともに、下部
の吸引ダクト１２によって床面１７上の風綿を吸引し風
綿だまりに導く。

他の実施例 なお、上述した実施例においては、トラベリングクリー
ナ４に設けられた受光器１４が、無ひ織Ｊａｌ側に設け
られた投光器３からの光を受けると、噴射ノズル１１へ
の圧縮空気の供給路のバルブを閉じ、これによって噴射
ノズル１１からの噴射空気流を停止するようにしている
。しかしながら、別にこのような構成に限定されるもの
ではなく、受光器１４が投光器３からの光を受けたとき
、次のような種々の構成が考えられる。

まず、受光器１４が投光器３からの光を受けた場合、噴
射ノズル１１へ圧縮空気を供給している供給路に設けら
れた圧力調整弁を調整して、噴射ノズル１１へ供給する
空気の圧力を下げ、噴射ノズル１１から無ひ織機１側へ
向けて噴射される空気の圧力を弱くする。これによって
、噴射ノズル１１からの噴射空気流が不良糸除去装置２
の案内ノズルからの噴射空気流の都度にならないように
し、不良糸を巻取り装置の所定の位置に確実に導けるよ
うにする。このような溝底とすれば、噴射ノズル１１か
らの噴射空気流を完全に停止することなく、弱いながら
も吹き付けを続行しているので、継続的に風綿除去がで
きる。

また、もう一つの構成は、受光器１４が投光器３の光を
受けたとき、トラベリングクリーナ４を駆動するモータ
６への電力供給を遮断し、これによってトラベリングク
リーナ４自体を不良糸除去動作中の無ひ織機ｌの直前で
停止させ、噴射ノズル１１から噴射される噴射空気流を
無ひ織ａ１側へ向けて噴射しないようにする。このよう
な構成としても、不良糸除去装置２の案内ノズルからの
噴射空気流によるよこ糸の案内が噴射ノズル１１からの
圧縮空気によって邪魔されることはなく、よって不良糸
を巻取り装置の所定の位置に確実に導くことができる。

さらに、もう一つの構成としては、受光器１４が投光器
３からの光を受けたとき、トラベリングクリーナ４を駆
動するモークロへの供給電圧を上げ、これによってこの
トラベリングクリーナ４の移動速度を早め、トラベリン
グクリーナ４が不良糸除去動作中の無ひ織機１上を早く
通り過ぎるようにする。このようにすれば、噴射ノズル
１１からの圧縮空気流が無ひ織機ｌに向け°ζ噴射され
る時間を短くできるので、不良糸除去装置２の案内ノズ
ルからの噴射空気流を変更するに至らず、よって不良糸
を巻取り装置の所定の位置に確実に４くことができる。

なお、上述した実施例においては、噴射ノズル１１から
の圧縮空気流を１．９止させ、無ひ織機ｌ側へ圧縮空気
を吹き付けないようにしているが、別に噴射ノズル１１
の作動を停止するまでもなく、例えば噴射ノズル１１の
下方側に遮へい板を位置させ、これによって噴射ノズル
１１からの圧縮空気流が無ひ織機ｌ側に直接吹き付すな
いようにした構成としてもよい。このように、噴射空気
流の無ひ織機１への作用力が通常の動作時よりも減少す
れば足りる。

また、第３図は、トラベリングクリーナ４の運転方法の
他の実施例を示すものである。この実施例においては、
ガイドレール５の各無ひ織ａｔの両側頭上位置にロータ
リーアクチュエータ１５ａと連結した切替えレバー１５
を設けた構成としている。そして、不良糸除去作業中は
、このロータリーアクチュエータ１５ａへ動作信号を出
力し、切替えレバー１５を回動操作するようになってい
る。すなわち、この切替えレバー１５は、不良糸除去作
業中は第３図において実線で示すごとくガイドレール５
に対して垂直に起きあがった状態となっている。一方、
トラベリングクリーナ４側には、前記切替えレバー１５
と対向する位置にスイッチ１６が設けられている。そし
°ζ、このスイッチ１６が前記切替えレバー１５と接触
したとき、このスイッチ１６からの制御信号によってト
ラベリングクリーナ４は、不良糸除去動作中の無ひ織機
１の直前でその移動を停止され、これによってトラベリ
ングクリーナ４の噴射ノズル１１からの圧縮空気流が無
ひ織ｉｔ側へ向けて噴射されないようにしている。次に
、不良糸除去作業が完了した後は、切替えレバー１５を
二点鎖線で示すごとく元の位置に復帰させる。これによ
っ°ζトラベリングクリーナ４は通常運転を再開する。

なお、トラベリングクリーナ４のスイッチ１６が切替え
レバー１５に接触したとき、トラベリングクリーナ４自
体の移動を停止するのではなく、次のような第１〜第４
の構成としてもよい。すなわち第１に、スイッチ１６が
切替えレバー１５に接触したとき、噴射ノズル１１へ圧
縮空気を供給している供給路のバルブを閉じて噴射ノズ
ル１１からの圧縮空気を停止さ一仕る。第２に、スイッ
チ１６が切替えレバー１５に接触したとき、噴射ノズル
１１へ圧縮空気を供給している供給路に設けられた圧力
調整弁を調整して、噴射ノズルｌｌ側へ導かれる空気圧
を下げ、噴射ノズル１１からの圧縮空気の圧力を弱くす
る。第３に、トラベリングクリーナ４のスイッチ１６が
切替えレバー１５に接触したとき、噴射ノズル１１の向
きを変えることによって、この噴射ノズル１１からの噴
射空気流が無ひＩａ機ｌ側へ直接噴射されないようにす
る。第４に、前記スイッチ１６が、切替えレバー１５に
接触したとき、遮へい板が噴１・１ノズル１１の下方へ
位置するようにし、これによって噴射ノズル１１からの
噴射空気流が無ひ１ｉｊａｔ側へ直接噴射されないよう
にする。以上のような構成としても、上述した実施例と
同様な効果が期待できる。

なお、不良糸除去装置は、上記実施例で示したように、
空気流によってよこ糸を案内する形式のものに限られず
、機械式手段、例えば一対のローラやレバー等によって
不良糸の一部を捕捉し、巻き取るかあるいは吸引してた
て糸間口中より除去する形式の装置でもよい。

また、無ひ織ｍ１およびトラベリングクリーナ４をホス
トコンピュータ１Ｂ（第３図参照）で制御している工場
では不良糸除去動作中の無ひ織機ｌに具備されたコンピ
ュータ１９が機台番号と不良糸除去動作中の信号をホス
トコンピュータ１８へ出力するようになっている。一方
、このホストコンピュータ１８では、トラベリングクリ
ーナ４の位置を常時チェックしており、このトラベリン
グクリーナ４が不良糸除去動作中の無ひ織機１の手前に
来た時に、ホストコンピュータ１８からトラベリングク
リーナ４へ指令を発し、例えばそのトラベリングクリー
ナ４の移動を停止するようにしている。このようにして
、不良糸を巻取り装置の所定の位置に確実に導けるよう
にしている。

発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、不良糸除去装置が
作動しているとき、当該無ひ織機が不良糸除去動作中の
信号を発信するようにし、この信号をトラベリングクリ
ーナが受けたとき、不良糸除去動作中の織機に対する噴
射空気流の作用力が減少方向に制御される。このため、
このトラ、ベリングクリーナからの噴射空気流によって
、案内される不良糸がその位置や向きを変えられたりす
ることを阻止できる。したがって、不良糸を巻取り装置
の所定の位置に導くことができ、不良糸の除去を確実に
行うことができるようになった。また、不良糸除去時間
が過ぎたら、トラベリングクリーナの通常運転を再開す
ればよく、これによって風綿除去を効率よ（行える。さ
らに、トラベリングクリーナからの空気噴射流を減少方
向に制御するようにしたので、風綿が飛散するのを防止
でき、これによってこの風綿が抜き取り作業中の不良糸
に付着し、たて糸にひっかかって糸切れが発生したり、
不良糸除去装置が風綿づまりを起こずという事態を防止
できる。加えて、不良糸除去装置が糸センサーを備えて
おり、その糸センサーが抜きつつある不良糸の有無を検
知しているとき、この不良糸がトラベリングクリーナか
らの噴射空気によって吹き付けられてセンサーの検知の
邪魔をすることも考えられるが、トラベリングクリーナ
からの空気噴射流を減少方向に制御することによってこ
の糸センサーの検知機能を保護することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の運転方法を説明するため
の無ひ織機およびトラベリングクリーナの側面図と平面
図、第３図は本発明の他の実施例の運転方法を説明する
ための無ひ織機およびトラベリングクリーナの平面図で
ある。 １・・無ひ織機、２・・不良糸除去装置、３・・投光器
、４・・トラベリングクリーナ、１１・・噴射ノズル、
１４・・受光器、１５・・切替えレバー、１６・・スイ
ッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 不良糸除去装置を備えた複数の無ひ織機に対し、順々に
   空気を噴射し、この噴射空気流によって風綿を織機から
   除去するようにした無ひ織機のトラベリングクリーナに
   おいて、不良糸の除去動作時に、該織機が不良糸除去動
   作中の信号を発信するようにし、この信号をトラベリン
   グクリーナが受けたとき、不良糸除去動作中の織機に対
   する噴射空気流の作用力をなくするか、または通常時よ
   りも減少させることを特徴とする無ひ織機のトラベリン
   グクリーナの運転方法。