JPS63144081A - フラツシユ定着方式ノンインパクト・プリンタ用プレプリント用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は改良されたフラッシュ定着方式ノンインパクト
・プリンタ用プレプリント用紙に関するものである。さ
らに詳しくいえば、本発明は、）ラッシュ定着方式によ
るノンインパクト・プリンタ用の、あらかじめ黒色イン
キによる印刷が施されたプリント用紙において、該黒色
インキとして、実質的に近赤外光を吸収しないものを用
いることによって、フラッシュ照射による熱的影響をな
くし、プリンタ適性を著しく向上し之プレプリント用紙
に関するものである。

従来の技術 従来、電子写真方式によるノンインパクト・プリンタ（
Ｎ工Ｐ）においては、感光ドラム又は感光ベルト上にト
ナーによって現像された画ｒｔｔ、プリント用紙上に転
移させ、この転移されたトナー画像を熱によって融着さ
せて、該プリント用紙に定着させるといった方式が用い
られている。トナーを定着させる加熱方法としては、ト
ナー転移面へ直接熱ロールを圧接して伝熱加熱を行う熱
ロール方式と、近赤外光を含むキセノン・フラッシュ光
をトナー転移面へフラッシュ照射し、トナーの近赤外光
の吸収によって、トナーを直接加熱するフラッシュ方式
とに大別することができる。

前者の熱ロール方式においては、プリント用紙が転移さ
れたトナーと共に、２００℃程度の温度に加熱された熱
ロールと直接圧接するために、用紙の耐熱性や、プレプ
リントされたプリント用紙を用いる場合にはインキの耐
熱性が要求される。このような要求を満之す用紙やイン
キ材料はこれまで開発されておシ、十分なプリンタ適性
を有するプリント用紙が供給されているのが現状である
。

一方、フラッシュ方式においては、フラッシュ光の近赤
外部を吸収するトナーなどが選択的に加熱される特徴が
あシ、プリント用紙を構成する紙及びインキの大多数が
近赤外部を吸収しないために、これまでプリント用紙に
対する特別な配慮がなされていなかった。ところで、近
年、フラッシュ方式によるノンインパクト・プリンタが
急増し、プリント用紙の多様化が進むに伴い、墨糸イン
キでプレプリントされたプリント用紙を用いるケースが
多くなってきている。しかしながら、該プレプリント用
紙においては、墨糸インキのフラッシュ照射による加熱
によって、インキ接着力の低下や、用紙の熱による歪（
カール、ねじれ）を生じる結果、プリンタ適性の劣化を
招くため、プリンタ適性に優れた黒色インキでプレプリ
ントされたプリント用紙の開発が望まれていた。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、このような要望にこたえ、フラッシュ照射に
よる熱的影響をほとんど受けることがなく、優れたプリ
ンタ適性を有する黒色インキでプレプリントされたフラ
ッシュ定着方式ノンインパクト・プリンタ用プリント用
紙を提供することを目的としてなされたものである。

問題点を解決するための手段 本発明者らは、前記目的を達成するために、まス、フラ
ッシュ定着方式ノンインパクト・プリンタにおけるフラ
ッシュ照射によるプレプリント用紙への影響について検
討し之。すなわちフラッシュ定着器に使用されているキ
セノンフラッシュ光の発光スペクトルを調べたところ、
第１図に示すように波長８５０〜１１０００ｎ近辺にピ
ークがみられるとともに、可視、近赤外領域にも発光波
長領域がみられ、このことから波長８５０ｎｍ以上の近
赤外領域がトナーの熱融着に関与していることが分った
〇 一方、黒色インキとしては、隠ぺい力及び濃度が高い印
刷が要求されることから、鉄黒などを用いる極く一部の
特殊インキを除いて、カーボンブランクを主要顔料とす
るものが用いられ、さらにこのカーボンブラックは黒色
顔料としてねずみ色やこげ茶色系のインキにも配合され
ているが、このカーボンブラックを含むインキと、それ
を含まないインキとの間には近赤外光に対する挙動に著
しい差異があることが分った。

すなわち、第１図は、カーボンブラックを含む黒色イン
キ（Ａ）とカーボンブラックを含まない黒色インキ（Ｂ
）をそれぞれ上質紙に展色して測定した近赤外部反射ス
ペクトル図であるが、これによると波長８００ｎｍ以下
の領域では１両者とも同じ吸収を示すが、８００ｎｍ以
上の近赤外領域では前者のみが吸収され、後者はほとん
ど吸収されないことが認められた。そして、カーボンブ
ラックを含む黒色インキとこれを含まない黒色インキを
それぞれ上質紙上へ展色し、フラッシュ照射を試みたと
ころ、カーボンブラックを含まないインキにおいては、
展色物になんら変化は認められないが、カーボンブラッ
クを含むインキの展色物においては、展色物の昇温、用
紙の歪（カール、ねじれなど）が検知され、さらにフラ
ッシュ照射量？増加すると、用紙に熱変性や焦げの発生
がみられインキの種類によってインキ皮膜の接着力が低
下するものがあることが分った。、一方、トナーについ
ては、カーボンブラックと同様に、近赤外光を吸収する
が、面積が少なく、かつ融着の際の潜熱によって、温度
上昇が抑制されるなどのことから、用紙に対する悪影響
が少ないことが推測される。

本発明者らは、これらの知見に基づき、カーボンブラッ
クを含有せず、実質的に近赤外光を吸収しない黒色イン
キでプレプリントすることによシ、フラッシュ照射によ
る熱的影響をほとんど受けることがなく、優れたプリン
タ適性を有するフラッシュ定着方式ノンインパクト・プ
リンタ用プレプリント用紙が得られることを見い出し１
本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、黒色インキによシプレプリントさ
れたフラッシュ定着方式ノンインパクト・プリンタ用プ
リント用紙において、該黒色インキとして、実質的に近
赤外光を吸収しないインキを用いたことを特徴とするフ
ラッシュ定着方式ノンインパクト・プリンタ用プレプリ
ント用紙全提供するものである。

本発明のプレプリント用紙に用いる紙材料については特
に制限はなく、従来、フラッシュ定着方式ノンインパク
ト・プリンタ用プリント用紙として慣用されているもの
の中から任意のものを用いることができる。

本発明においては、前記のプリント用紙のプレプリント
に用いる黒色インキとして、実質的に近赤外光を吸収し
ないものを使用することが必要である０このようなイン
キでプレプリントされたプリント用紙は、フラッシュ定
着方式ノンインパクト・プリンタにおけるフラッシュ照
射によって。

はとんど熱的な影響を受けず、歪や焦げなどの熱変性が
生じることがなく、またインキ皮膜の接着力の低下をも
友らすことがないなど、プリンタ適性に優れてｈる〇 前記の実質的に近赤外光を吸収しない黒色インキとして
は、例えばカーボンブラックフリーインキすなわち、カ
ーボンブラックを全く含有しないか、又はさ有してもそ
の量が波長８００ｎｍ以上の近赤外領域で吸収を示さな
い程度の少ない量の黒色インキが用いられる。このよう
な実質的に近赤外光を吸収しない黒色インキとしては、
赤色系顔料、青色系顔料、黄色系顔料の三原色を混合し
て調製した黒色インキやカーボンブラック以外の黒色顔
料を用いた黒色インキがある。該三原色インキとしては
、白色光を色材にあてた際に赤色光が吸収されるシアン
インキ、同じく緑色光が吸収されるマゼンタインキ、及
び青紫色光が吸収されるイエローインキが挙げられ、こ
れらの色材を混合する場合、色光が減少するので減色混
合と呼ばれ、その混合割合によって自然界のあらゆる色
を紙面に再現することが可能である。

このような、実質的に近赤外光を吸収しない黒色インキ
は、カーボンブラックを用いた黒色インキに比べて、隠
ぺい力及び濃度が比較的に得にくいとされ、これまで実
用に供されていなかった。

しかし、本発明者らの研究によると、該黒色インキの盛
量を若干多くするだけで、カーボンブラックを用いた黒
色インキと同等の隠ぺい力及び濃度が得られることが分
った〇 次に添附図面に従って１本発明の実施態様を説明すると
、第２図は本発明のプレプリント用紙の１例？示す部分
平面図であって、このものは用紙ｌ上にあらかじめ印字
欄２、タイトル３、項目４を、実質的に近赤外光を吸収
しない黒色インキで印刷し、て構成されている。

この用紙に、フラッシュ定着方式でノンインパクトプリ
ントした場合、印刷部分は、紙面と同様にほとんど近赤
外光を吸収しないため、カールや焦げなど好ましくない
現象は全く現われない。

前記黒色インキは、通常所望の印刷用紙の種類、印刷方
式、印刷機の種類、乾燥方式、印刷速度などによって適
宜選ばれたインキビヒクル中に分散して用いられる。本
発明においては、該黒色インキをプリント用紙にプレプ
リントする方式については特に制限はなく１例えば凸版
印刷、平版印刷、グラビア印刷など任意の方式を用いる
ことができる。

発明の効果 本発明のフラッシュ定着方式ノンインパクト・プリンタ
用プレプリント用紙は、従来の近赤外光を吸収するカー
ボンブラックを含有した墨糸インキではなく、実質的に
近赤外光を吸収しないカーボンブラックフリーの黒色イ
ンキを用いてプレプリントされたものであって、フラッ
シュ照射による熱的影響をほとんど受けず、歪や焦げな
どを伴うことはない。またＵＶインキビヒクルを用いて
も、その皮膜の接着力の低下をも友らすことがないなど
、プリンタ適性に優れたものである。

本発明のプレプリント用紙は、このように、フラッシュ
照射による熱に対して、配慮する必要がないので、該用
紙設計の自由度が大きく、黒ペタ印刷も対応でき、客先
のニーズに応じた見ばえかするものを供給することがで
きる。

実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが１本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。

実施例１ 市販の油性プロセスインキ（酸化重合体）のシアン、イ
エロー、マゼンタの３色を重量比ｌ：１：ｌで混合し、
これをさらに混線調色して、視覚的に市販油性墨インキ
（カーボンブラック使用酸化重合型）と同等の色調とし
た。

上質紙（連量４５　ＫＦ　）上へ濃度０．８０ｔｈ０．
０５となるように、前記の混練調色黒色インキと市販油
性墨インキ〔東洋インキ■裏〕ヲそれぞれ展色し、両イ
ンキ展色物の反射スペクトル全測定した。

その結果を第３図に示す。この中のＡは市販油性墨イン
キ、Ｂは混練調色黒色インキ、Ｃは紙自体のスペクトル
である０この図から分かるように、市販油性墨インキは
近赤外部で平坦な吸収を示すが、混線調色したインキは
波長８００ｎｍ以上の長波長領域ではほとんど吸収を示
さない。

次に、前記展色物をフラッシュ定着方式ノンインパクト
・プリンタにおけるフラッシュ定着器にて通常のフラッ
シュ照射を行ったところ、市販油性墨インキでは用紙に
著しいカールが発生したが、混練調色した黒色インキで
はなんら変化がみられなかつ友〇 実施例２ オフセット用インキビヒクル中へ実施例１に相当する顔
料組成物を高濃度に分散し、実用的な隠ぺい力及び濃度
を有するカーボンブラックフリーインキを真鯛した。

次に、このインキと、比較のための一収出インキを用い
て、オフセット印刷によシブリンタテスト用プレプリン
ト用紙をそれぞれ作成し、フラッシュ定着方式ノンイン
パクト・プリンタによシプリントテストヲ行った。その
結果、−収出インキを使用したプレプリント用紙はフラ
ッシュ照射によってカールなど、用紙歪が発生してスタ
ッカーで折ることができなくなったが、調製されたカー
ボンブラックフリー黒色イ／キではなんら支障は発生し
なかった。なお、各インキの反射スペクトルは第３図に
示されたものと同一であった。

実施例３ 実施例１に相当する顔料組成物をオフセット用ＵＶイン
キビヒクルに分散し、実施例２と同様のテストを行った
。

その結果、近赤外光を吸収する一般ＵＶ墨インキを使用
したプレプリント用紙は、実施例２と同様にスタッカー
で折ることができず、その上インキ皮膜の接着力が低下
し、消しゴムでこすると容易に濃度が低下した。これに
対して、ＵＶカーボンブラックフリー黒色インキを用い
たプレプリント用紙はなんらの変化も発生せず、良好な
プリンタ適性を示した０

【図面の簡単な説明】

第１図は、カーボンブラックを含む黒色インキと、カー
ボンブラックを含まない黒色インキの近赤外部反射スペ
クトル図、第２図は本発明の用紙の１例を示す部分平面
図、第３図は実施例で得次用紙の反射スペクトル図であ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　黒色インキによりプレプリントされたフラッシュ定
   着方式ノンインパクト・プリンタ用プリント用紙におい
   て、該黒色インキとして、実質的に近赤外光を吸収しな
   いインキを用いたことを特徴とするフラッシュ定着方式
   ノンインパクト・プリンタ用プレプリント用紙。 ２　墨系インキが、実質的に近赤外光を吸収しないカー
   ボンブラック以外の、一般色顔料の減法混色により得ら
   れたカーボンブラックフリー黒色インキである特許請求
   の範囲第１項記載のプレプリント用紙。