JP2005520721A - 熱転写の改良又は熱転写に関する改良 - Google Patents

熱転写の改良又は熱転写に関する改良 Download PDF

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Abstract

受理基材の表面上に蛍光画像をプリントする方法は、染料熱転写過程により該表面上に第1の蛍光染料よりなる第1の画像を形成し;染料熱転写過程により第1の画像上に第2の蛍光染料よりなる上に重ねた第2の画像を形成することからなり、その際、第1の染料及び第2の染料は相異なる発光極大を有するものとする。本法によってかくして、多量転写過程によって製造される蛍光画像よりも実質的に良好な品質を有することができ、しかも日光では実質的に不可視であり得るが紫外線(UV)を照射すると発現される非単色蛍光画像を製造することができる。本法は、色画像の品質を向上させるため3種類の相異なる蛍光染料の使用を伴なうのが好ましい。本発明はまた本法に用いるに適当な熱転写基材及び蛍光画像を担持して得られるプリントした基材を提供する。

Description

本発明は熱転写(thermal transfer printing)に関し且つプリント方法、熱転写基材及び該方法によって製造したプリントした材料に関する。
熱溶融転写の方法即ち過程(熱による多量転写(mass transfer)又はワックス転写としても知られる)は技術的に周知である。この科学技術においては、低融点の染料又は顔料を結合剤に分散させる。該分散物を典型的にはポリエチレンテレフタレートフィルムよりなる耐熱性基質の伸長帯片即ちリボン上に着色した層として被覆し、該分散物を用いて無地の紙又は別の受理基材上にプリントする。プリント過程においては、リボンを感熱ヘッドとローラーとの間のニップに通して移動させながら受理基材と接触させておく。通常感熱ヘッドはリボンと受理基材との全幅を横切って伸長しており、個々に処置しうる電気加熱要素の系列よりなる。該加熱要素は着色層をリボンから受理基材に転写するように賦活化されて例えばテキスト、バーコード又は中間色調の画像でさえプリントする。プリント過程の性状は本質的に二元的であり;着色層の加熱領域は完全に転写され、しかもこれがプリントした何れかの画像が写真の如く無段色調よりもむしろ中間色調(half tone)のみであり得るという理由である。
多色画像は、相異なる着色層の複数の同様な組合せを担持するリボンを用いることによりプリントでき、各々の組合せは、場合によっては黒色のパネルと共に負の(subtractive)原色(黄色、マゼンタ及びシアン)のパネルを含有してなり、その際該パネルはリボンの長さを横断して伸びる個々の縞模様(ストライプ)の形であり、しかもリボンの長さに沿って反復した配列で設けられているものとする。かかる画像は未だ溶融転写法の二元性状を受け、性状は粗野である。
染料熱転写の方法もまた周知である。用いたリボンは溶融転写で用いた着色済みリボンと見掛けはきわめて同様であるが、パネルの組成は異なっている。染料又は顔料は溶融転写に用い得るが、顔料は染料転写には用い得ない。何故ならば、リボン上に且つ受理基材上に被覆層を形成するポリマー中に溶解し且つ該ポリマー中に移行し得る着色剤を用いることが必須であるからである。選択した染料は有機溶剤中に典型的には可溶性であり、重合体状の結合剤に入れてリボン上に典型的には被覆される。受理基材は、プリント過程中にリボンと緊密に接触するために且つ染料を受理するために平滑な重合体状表面を通常必要とする。プリント中に染料のみが転写され、重合体状の結合剤はリボン上に適所に残留する。
プリント過程は溶融転写について前記したのと同様であるが、染料は分子拡散方法によって転写される故に、各々の個所で転写される量は感熱ヘッドによって印加された熱量によって決定される。プリント中に各々の個所で印加される熱量を変化させることにより無段域長の画像をかくして達成でき、該画像は溶融転写を用いて達成し得る中間色調の画像よりもずっと高い品質を有する。実際上、写真品質の画像がこのプリント過程で入手し得る。
プリンターは、例えば陰極線管(CRT)上に表示されるかもしれない電子画像を採用し且つこれをプリントした画像として忠実に再現するのに通常設計される。これを行うためには、用いた赤、緑及び青色(RGB)の付加色はプリント用にシアン、マゼンタ及び黄色(CMY)の負の原色に転化されねばならない。これは本質的に反転法である。何故ならばシアンは赤色の光線を吸収し、マゼンタは緑色の光線を吸収し、黄色は青色の光線を吸収するからである。
蛍光材料もまた熱の作用により転写し得る。例えば蛍光顔料の溶融転写は特開昭(JP)59−054598号に記録されている。蛍光染料はまた例えば欧州特許(EP)374835A1に記載される如く転写されている。
特開(JP)2000141863号は安全保証カード上に全色(full colour)画像を形成するために蛍光顔料の多色多量転写の使用を記載している。多量転写過程の二元性の故に、かかる画像の品質は必然的に不十分である。
特開昭59−054598号 欧州特許374835A1号 特開2000141863号
1つの要旨によると、本発明は受理基材上の表面上に蛍光画像をプリントする方法において、染料熱転写過程により該表面上に第1の蛍光染料よりなる第1の画像を形成し;染料熱転写過程により第1の画像上に第2の蛍光染料よりなる上に重ねた第2の画像を形成することからなり、その際第1の染料及び第2の染料は相異なる発光極大を有するものとする、蛍光画像のプリント方法を提供する。
かくして本法によって、日光では実質的に不可視であり得るが、紫外(UV)線を照射すると発現されしかも多量転写過程によって製造されるものより実質的に良好な特性を有し得る非単色蛍光画像を製造できる。
本法は色画像の品質を改良するために3種の相異なる蛍光染料の使用を伴なうのが好ましい。即ち、本法は第2の画像上に染料熱転写過程により第3の蛍光染料よりなる上に重ねた第3の画像を形成するのを行なうのが好ましく、第3の染料は第1の染料及び第2の染料のそれとは異なる発光極大を有するものである。これらの染料は良好な全色再現のため赤、緑及び青色(付加原色)の蛍光色を有するのが好ましい。
これらの染料は無色又は実質的に無色であるのが好ましく、こうして得られる画像は日光で不可視であるか又は実質的に不可視である。然しながら、これらの染料はUV光線を照射した時種々の色の可視蛍光を生じ、画像を可視性とさせる。
全色画像のプリントを行なうためには、転写される各々の蛍光色の染料の量は、その地点での画像中の赤色、緑色又は青色の量に相当すべきである。それ故一般には、通常のカラープリントに用いた割合とは反対に、例えばCRT上に示された色と同じ割合にある。即ち、通常のリボンのシアン、マゼンタ及び黄色パネルをそれぞれ赤、緑及び青色の蛍光パネルによって置換したリボンを形成したならば、陰画を未変性のプリンターに送ることが必要である。次いで二重反転過程により画像を補正色でプリントする。かかる反転は市販されて入手し得るソフトウエアの使用により容易に達成し得る。
本法は染料転写過程を用いる故に、生じた画像は無段色調を示すことができ且つ高品質を有することができる。
本法は慣用の染料熱転写技術及び装置を用いて行ない得る。
蛍光染料の選択は、容易に転写されしかも安定な画像を生成する蛍光染料を決定するために実験的に決定される。蛍光染料はスペクトルの可視領域で最小の吸収を有するのが強く好ましく、こうして蛍光画像はUVの不在下では不可視であり且つこうして望ましくない吸収によって攪乱されない。一般には、強極性基を有さずしかも500以下の分子量を有する染料が容易に転写されるためには好ましい。蛍光性の分子は熱に対して良好な安定性を有するのが好ましく、こうして蛍光性分子は転写過程中にしかもUV線に対しても分解されず、こうして得られる画像は安定なままである。
良好な色再現のためには、色は赤、緑及び黄色であるべきである。580〜700nm、480〜580nm及び420〜480nmの領域、特に600〜650nm、490〜560nm及び440〜480nmの領域で発光極大を有する染料を用いるのが好ましく、CRTで用いた染料と良好に合致するためには約610nm、550nm及び470nmで発光極大を有するのが理想的である。蛍光染料はu'及びv'の測定によっても特徴付けられ、該測定はヒトの眼にほぼ直線的である尺度で蛍光体によって発生する色を測定する仕方である。該測定は技術的に周知であり、u'値を横軸に採り、v'値を縦軸に採った色度図として表わされることが多い。スペクトルの色は、ヒトの眼に見得る色の全範囲を包含するスペクトル部位を形成する。スペクトルの赤、緑及び青色領域でスペクトル部位近くでしかも白色点(u'=0.2及びv'=0.46として考えられる)からは十分に離れた色を有する蛍光染料を用いるのが好ましい。これらの条件は正確に定量化するのは困難であるけれども、一般にはスペクトルの赤、緑及び青色領域でスペクトル部位の0.15単位、より好ましくは0.1単位の間隔内にu'、v'色座標を有する蛍光染料を用いるのが好ましい。更には、一般には白色点から少なくとも0.1単位より好ましくは少なくとも0.15単位でu',v'色座標を有する蛍光染料を用いるのが好ましい。次の特許明細書に挙げた染料の多数は本発明で用いるに適当である;欧州特許(EP)374,835号、欧州特許373,572号、欧州特許362,640号、欧州特許366,923号、欧州特許356,981号、欧州特許356,982号、欧州特許356,980号、欧州特許446,846号、欧州特許531,578号、欧州特許574,618号。多数の適当な蛍光染料が市販されて入手でき、次の染料がある;
Figure 2005520721
グロウバグ、キーフルオル、ルミラックス、ルモゲン及びユビテックスはこれらの名称で市販される染料についた商標名であり、それぞれカプリコーン ケミカルズ社、キーストン ヨーロッパ社、リーデル デ ハエン社、BASF社及びチバ−ガイギー社から入手できる。
これらの蛍光染料のu'値及びv'値は、u'対v'の図表である添附の図1に記入してある。図1中の実線は、頂部右手コーナーで赤色、底部で青色を有するスペクトル部位である。前述の如く、スペクトル部位近くでしかも白色点から十分に離れたu'、v'色座標を有する染料を用いるのが好ましい。
本発明者が見出した所によれば、実際には、正確な発光色は重要ではなく、プリント条件の適当な調節により補正できる。一般には、狭い発光帯とUV光線から可視光線への高い転化効率とを有する蛍光染料を用いるのが好ましい。
蛍光染料の発光の色度は、測定され且つ電子画像の表示のため理想値と比較する。例えば「色の再現」W.G. Hunt著、5版(1995)ホウンテインプレス社p.128, p.767に記載される如くマトリックス多重操作を行なうことにより、色の補正に最適な値を算出できる。
最適な発光波長の選択は色の知覚にのみならず、種々の波長に対する眼の可変感度によっても決定される。眼は550nmの領域の波長に対して最も感受性であり、より長い且つより短い波長で感度を徐々に失う。例えば、700nmで発光極大を有する赤色蛍光染料は最も広い可能な全域(再現可能な色の範囲)を与えるが、眼はこの波長できわめて不感受性である故に、幾分、より短い波長で発光する染料を用いるのが好ましく、かくして或る全域を犠牲にするが肉眼での明度が増大する。同様な議論はスペクトルの青色端にも応用され、こうして全域を犠牲にして明度を得るためにより長い波長で蛍光する青色染料を用いるのが都合良くあり得る。緑色蛍光染料の選択は赤色及び青色染料の選択に或る程度まで左右され、何故ならば大きな全域を維持するためには緑色染料と別の染料の各々との間で有意な色差を有するのが望ましいからである。そこで例えば所望の範囲(580nm)よりも短い波長端で発光極大を有する赤色蛍光染料を選択するならば、その時は所望の範囲のより短い端部に向っている緑色の蛍光染料を選択するのが望ましい。
熱転写基材上に適当な濃度で適当な染料を用いることにより(実験により決定される)、きわめて良好な全色蛍光画像を達成し得る。
各々の相異なる染料のプリント中に印加される熱量を適当に調節することにより(再び実験により決定される)、最終画像を更に最適化し得る。
プリントした画像を更に最適とさせるには、プリント過程それ自体での欠点を修正することが必要である。「クローバック(clawback)」の現象は染料熱転写では周知である(例えば米国特許5510313号参照)。クローバックは受理基材の同じ領域を2色又はそれ以上の色でプリントする時に生起する。第1の色は正常なものとしてプリントされるが、第2の色を頂部にプリントする時は第1の色の若干は、第2の色の領域中に逆行して移行してしまう。かくして2つの色が重なる領域から第1の色の正味の損失がある。着色した染料の通常のプリントにおいては、効果は有益である(米国特許第5510310号参照)がクローバックは蛍光色を転写する時は通常不利であることを本発明者は見出した。
本発明者が見出した所によれば、画像にデジタルマスクを印加することにより蛍光染料の望ましくない除去を相殺できる。従って、それ故例えば赤色が緑色で刷り込まれている領域では、蛍光赤色染料の多くをプリントするように、赤色画像を調節する。重なり領域でプリントした余分の赤色は緑色の刷り込み中に除去された量を丁度相殺する。第2の色によって除去される第1の色の量は第2の色の強さに直線的に左右されるので、印加すべきマスクもまた直線的である。
可視光線及びUV線に対する染料の安定性は通常耐光堅牢度と呼ばれる。これは若干の用途にはきわめて重要であり得る特性であるが、他の用途にはずっと重要ではない。本発明者が見出した所によれば、最も明度のある着色した画像を与える蛍光染料の若干は比較的不十分な耐光堅牢度を有し、余り明度のない色を与える別の蛍光染料はずっと良い耐光堅牢度を有する。当業者は、特定の用途に最も良く適する耐光堅牢度と色との間の妥協を表わす蛍光染料を選択できるものである。当業者はまた全ての切実な要求を組合せた蛍光染料の出現を認識し得るものである。
赤、緑、青色の順に蛍光色をプリントすることは必要でない。クローバックの現象に留意すると、補償するのに十分な色があるのを確保するように、最強の蛍光を有する色を先ずプリントするのが望ましい。スペクトルの可視領域で望ましくない吸収を有する何れかの色を先ずプリントするのがまた望ましく、こうして他の色に対するその色の作用を最小とする。標準の染料転写機を用いようとする時は、貯蔵した電子画像から蛍光性の陽画をプリントするのが望ましいならば、例えば青、緑、赤色の順に色パネルを有する染料リボンを用いて青、緑、赤色の順にプリントするのが好ましい。
プリントすべき受理基材は、染料熱転写に良好な受理体(被転写体)である何れかの材料を有することができ、例えば欧州特許第409514A号に記載した処方物で被覆した白色の、透明な又は反射性の基材であり得る。別法として、本発明のプリントは、通常塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマーの表面層を有する標準のPVC処理(transaction)カード上に直接形成できる。何れの場合でも、プリントすべき表面は所望の画像への妨害を避けるために光学増白剤を実質的に含有しないのが好ましい。
受理基材はまた、典型的には、可撓性のシート材料以外の物品上にプリントするのに、既知の要領で再転写プリント過程で用い得る再転写中間シートの形であり得る。再転写中間シートは典型的には、片側に染料受理性の画像形成層を有し、通常もう一方の側に下塗を有する担持用基質を包含して、最初のプリンターによる良好な運搬を促進する。再転写中間シートは例えば国際特許WO 98/02315号に開示されている。本法の第1段階で形成した画像担持用の中間シートは染料供与シートから分離され、本法の第2の転写段階においては物品に対して押圧して、その際その画像収容層は物品の画像受理表面に接触しながら押圧する。次いで通常は同時に画像の全域に亘って熱を印加して画像の転写を行なう。これは普通、例えば国際特許WO 02/053380号に開示される如き、物品を収容するのに成形したプレスで行なう。
高濃度の蛍光染料は、染料の隣り合う分子が発光効率の低下を生起してしまう抑制(quenching)の現象を生起し得る故に、最終的に得られる画像中に染料の局所濃度を余りにも高くしないのが望ましい。これは一部には、染料リボンの如き熱転写基材上の転写層中に適当な濃度の染料を用いることにより制御されるが、蛍光染料を受理被覆層中に更に移行させるために且つかくして全体の濃度を低減させるためにプリントした後のプリントに別量の熱を印加することによっても達成し得る。熱処理は多数の仕方で行うことができ、例えば30分間100℃で炉中に配置することによりあるいは好ましくは表面を選択的に加熱する手段を用いることにより行い得る。これは、熱プリンターにおいてリボンの空白領域での「プリント」により達成でき、あるいは別法としてプリントの頂部に保護層を積層化する結果として達成できる。抑制方法は、1種の蛍光染料の存在が別の蛍光色からの発光に影響してしまう場合の1例であり、しかも一般にはより長い波長で発光する染料は、より短かい波長で発光する染料をより妨害し易い。前記のクローバックの現象を考慮すると、プリント前の画像の適当な電子マスクによりこの現象を相殺し得る。
本発明の方法は、例えば受理基材の表面上に日光で目視できる全色画像を製造するのに、可視染料の熱転写(一般には蛍光染料によって形成されたがそれとは異なる画像上に重ねていない)と共に及び/又は例えば受理基材の表面上にバーコードの如き単色プリントした領域を製造するのに着色剤材料の多量転写(再び一般には蛍光染料によって形成した画像上に重ねていない)と共に用い得る。かかる追加のプリントは慣用の要領で行ない得る。全てのプリント工程は慣用の熱転写プリンターを用いて都合良く行ない得る。
適当な受理基材上に形成した得られる画像は、前記の如く慣用の要領で再転写過程で用い得る。
多数の用途においては、最終的な画像の頂部に保護層を積層させるのが望ましい。この保護層は、例えば染料中の別のパネルからポリマーの多量転写により既知の要領で施用できあるいは追加の過程として施用できる。保護層は機械的な損傷に対して及び可塑剤や他の化学品による攻撃に対して有効である。通常の染料基質画像の耐光堅牢度を改良するためには、保護層にUV吸収剤を含有させるのが普通である。然しながら蛍光画像を形成するのが望ましい場合には、UV吸収剤を配合しないのが好ましくあるいは少なくとも画像を励起するのに用いるUV波長を吸収するUV吸収剤でないのが好ましい。これらの波長は光源に応じて350nm又はそれ以上よりも普通大きい。適当な保護材料の1例は、主要なジオール成分としてプロピレングリコールを含有するポリエステルであるバイロン(Vylon)GK−640(東洋紡)(バイロンGK−640は商標名)である。UV吸収剤の保護層で画像の非蛍光部分のみを被覆するのが望ましくあり得る。
別の要旨によると、本発明は染料熱転写過程に用いるに適当な熱転写基材であって、基質の1表面の少なくとも一部上に、結合剤に分散した第1の蛍光染料を含有する第1の被覆層と、結合剤に分散した第2の蛍光染料を含有する第2の被覆層とを担持する基質よりなり、第1及び第2の蛍光染料は相異なる発光極大を有するものとする、熱転写基材を提供する。
熱転写基材は結合剤に分散した第3の蛍光染料を含有する第3の被覆層を包含するのが好ましく、第3の蛍光染料は第1及び第2の蛍光染料のそれとは異なる発光極大を有し、その際3種類の蛍光染料は赤、緑及び青色の蛍光色を有するのが好ましい。
基質は技術的に知られる材料の如き適当な耐熱性材料であり得る。適当な基質材料にはポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリプロピレン及びセロファンのフィルムがある。二軸配向ポリエステルフィルム特にポリエチレンテレフタレート(PET)が機械的強度、寸法安定性及び耐熱性のその特性のため現在好適である。基質は適当には1〜20μmの範囲の厚さ、好ましくは2〜10μm、典型的には約6μmの厚さを有する。
熱転写基材は、特に接着を促進する下塗の形で、基質とインキ被覆層との間に下塗又は下地層を含有するのが好ましい。
熱転写基材は、インキ被覆層を担持しない基質の側面に耐熱性の裏塗りを含有して既知の要領での使用中に印加した熱に耐えるのが望ましい。
結合剤は通常、プリント耐久性と清浄な転写特性とを付与するように選択されしかも好ましくは50〜180℃の範囲のTgを有する熱可塑性樹脂の形である。適当な結合剤材料は例えばEP第0283025号に開示される如く技術的に既知であり、塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂及びビニル樹脂がある。結合剤の混合物も用い得る。1種の現在好ましい結合剤はポリ(ビニルブチラール)である。
各々の被覆層中で染料の濃度を適当に選択することにより、きわめて良好な全色蛍光画像が前述の如く得られる。各々の被覆層中の染料の好ましい濃度は種々の色同士の間で良好な釣合いを得るように一部は選択される。一般に、可視吸収性染料には普通であるよりも低い染料濃度を用いるのが有利である。何故ならば蛍光色はより高濃度で変化することが多いからである。適当な蛍光染料を用いると、結合剤に対して1:1(重量)まで(染料D2T2と共通して)用いることができるが、3:2〜100:1の結合剤:染料、好ましくは10:1〜50:1の範囲の結合剤;染料を用いるのがより更に好ましいことが多い。
染料は前述した如くであるのが都合良い。
熱転写基材は、染料熱転写に用いるリボンの形であるのが都合良く、基質の1表面上にリボンの長さを横断して伸びる個々の縞模様の形で蛍光染料被覆の複数の反復した配列を有する基質よりなる。
即ち、好ましい要旨によると、本発明は染料熱転写過程で用いるに適当な熱転写基材であって、基質材料の1表面上に熱転写性蛍光染料被覆の複数の同様な組合せを有する基質材料の伸長帯片よりなり、各々の組合せは結合剤に分散させた各々の染料色、赤、緑及び青色のそれぞれの被覆よりなり、各々の被覆は複数の組合せが基質の長さに沿って反復した配列で設けられながら基質の長さを横断して伸びる個々の縞模様の形である、熱転写基材を提供する。
かかる好ましい伸長リボン様帯片は他の点では例えばWO 00/50248号に開示される如く一般に慣用の構造を有することができる。
蛍光染料被覆の順序は前述の如く青、緑、赤色(この順序でプリントする)であるのが好ましい。
帯片の各々の組合せはまた前述の如く、各々の可視染料色、黄色、マゼンタ及びシアンのそれぞれの被覆を含有でき、場合によってはまた多量転写着色剤層と場合によってはまたオーバーレイ材料の縞模様とを含有できる。
熱転写基材は、技術的に周知の通り被覆材料(結合剤、蛍光染料及び何れか任意の成分)を互いに混合し、該混合物を適当な溶剤に溶解又は分散して被覆用の液体を得ることにより都合良く形成される。適当な溶剤にはブタン−2−オン[メチルエチルケトン(MEK)]、プロパノン、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン、シクロヘキサノン等がある。次いで被覆用の液体を基質上に被覆し、既知の要領で乾燥し、例えばバー塗布、ナイフ塗布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、ロール塗布、スクリーン塗布、インキ出し塗布、ロッド塗布、スライド塗布、流し塗、ドクターナイフ塗布により被覆する。被覆層は0.1〜10μm、好ましくは0.5〜7μm、典型的には1.5〜5.0μmの厚さを有する。
本発明はまたその範囲内に本発明の方法によってプリントした後にしかも蛍光画像を担持する受理材料を包含する。
染料熱転写過程は染料拡散熱転写過程であり得る。
本発明は多数の種々の領域で用途があり、例えば得られる画像がUV光線下で
見ない限りは肉眼で見えない場合には、多数の安全(セキュリティ)用途がある。例えばクレジットカード又は身分証明カードは携帯者の画像でプリントでき又は同定目的に有用である或る別の画像、テキスト又はデザインでプリントできる。例えばパスポート使用に意図した紙基質の写真画像は偽造防止のため不可視の多色同定画像でオーバープリントできる。
装飾用途もある。多数の公衆場所例えばクラブ、バー等においては、UV線を用いて珍しい照明効果を形成する。本発明を用いてプリントした物品はこれらの環境下で良好な効果を及ぼすように用いることができ、例えばポスターとして又は装飾した物品として例えばT−シャツ、飲用グラス、携帯電話のケース又は一時的な刺青等として用い得る。
立体の物品及び大抵の繊維質の材料は、例えばPCT/GB02/00037(WO 02/053380)に記載される通り、再転写過程によってプリントされることが必要とされる。
本発明を更に説明のため次の実施例に記載する。
添附の図面において、図1はu'対v'の図表の形で種々の蛍光染料についての色度図である。
実施例1
片面を下塗接着剤層で予備被覆した厚さ4.5μmの予備被覆済み二軸配向ポリエステルフィルム(ダイアホイル社からのKE203E4.5)を、下塗層とは反対側面に欧州特許第703865A号に記載の如き耐熱性の裏塗で被覆した。3種の試料の下塗した表面を、以下に明記した如く或る量の溶解した蛍光染料を含有し且つ20gのテトラヒドロフラン(THF)に溶かしたセキスイ社からのポリ(ビニルブチラール)品位BX−1 1gの溶液で被覆した;
赤色蛍光染料;グロウバグ(Glowbug)不可視(インビジブル)レッド
(カプリコーン ケミカル社) 0.05g
緑色蛍光染料;ルモゲンFイエロー083(BASF AG社) 0.02g
青色蛍光染料;ユビテックスFP(チバガイギー社) 0.05g。
試料はマイヤー棒を用いて被覆し、12μm(湿時重量)を得、しかも110℃で60秒間溶剤の蒸発後には大体0.6g/m2を与える。
これらの試料はそれぞれシアン、マゼンタ及び黄色パネルの代りにエボリス社によって形成されたペブル プリンター(ペブルは商標名である)のリボン中に接合した。プリント前に、市販の入手し得るソフトウェアを用いて画像を反転させ、こうして陰画をプリンターに供給した。このプリンターは、主として塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー(それぞれ大体95:5の重量比)よりなる被覆層と共にポリ塩化ビニル(PVC)芯部を有するPVC取引カードの表面に直接プリントするように設計されており、従って改質リボンを用いて陰画でプリントされる。該カードを通常の照明下に細心に検査した時は、かすかな着色のみが画像の一部に亘って見られた。一見すると、該カードはプリントされていないように思われる。然しながら、水銀放出ランプからの長波(366nm)UV光線を照射する時は、明瞭で全色の画像が明らかとなる。
然しながら、この画像は黄−緑色の色味を有した。
実施例2
実施例1におけるのと同じ仕方で同じ染料を施用するが、用いた割合を変更してより釣合いの取れた画像を得る;
赤色蛍光染料;グロウバグ不可視レッド(カプリコーン ケミカル社) 0.1g
緑色蛍光染料;ルモゲンFイエロー083(BASF社) 0.1g
青色蛍光染料;ユビテックスFP(チバガイギー社) 0.1g
被覆層を形成し、画像を実施例1におけるのと同じ仕方でプリントした。今回はプリントした画像は鮮明で明かるいのみならず良好な全色再現を示した。
実施例3
異なる緑色蛍光染料を用い、全ての染料は次の如くである;
赤色蛍光染料;グロウバグ不可視レッド(カプリコーン ケミカル社) 0.1g
緑色蛍光染料;キーフルオル イエロー0B−1(キーストン ヨーロッパ社) 0.025g
赤色蛍光染料;ユビテックスFP(チバガイギー社) 0.1g
被覆層を形成し、画像を実施例1におけると同じ仕方でプリントした。今回は、プリントした画像は鮮明で明るいのみならず、良好な全色再現をも示したが、緑色からのわずかに多い寄与を示した。プリントした画像はUV線の使用なしには検出するのが一層困難であった。
実施例4
異なる青色蛍光染料を用い、全ての染料は次の如くである;
赤色蛍光染料;グロウバグ不可視レッド(カプリコーン ケミカル社) 0.1g
緑色蛍光染料;キーフルオロルイエローOB−1(キーストン ヨーロッパ社) 0.025g
青色蛍光染料;キーフルオロルホワイトRWP(キーストン ヨーロッパ社) 0.1g
実施例1におけると同じ仕方で被覆層を形成し、画像をプリントした。画像は実施例3のそれときわめて同様であった。プリントした画像はUV線の使用なしには検出するのが困難なままであった。
実施例5
緑色蛍光染料の濃度を実施例4と比較して低下させて色の釣合を更に向上させた;
赤色蛍光染料;グロウバグ不可視レッド(カプリコーン ケミカル社) 0.1g
緑色蛍光染料;キーフルオロルイエローOB−1(キーストン ヨーロッパ社) 0.02g
青色蛍光染料;キーフルオロルホワイトRWP(キーストン ヨーロッパ社) 0.1g
実施例1におけるのと同じ仕方で被覆層を形成し、画像をプリントした。画像は実施例4のそれときわめて同様であった。プリントした画像はUV線の使用なしには検出するのが困難なままであった。
実施例6
別の青色蛍光染料を用い、全ての染料は次の如くである;
赤色蛍光染料;グロウバグ不可視レッド(カプリコーン ケミカル社) 0.1g
緑色蛍光染料;キーフルオロルイエローOB−1(キーストン ヨーロッパ社) 0.02g
青色蛍光染料;ユビテックスFP(チバガイギー社) 0.1g
実施例1におけると同じ仕方で被覆層を形成し且つ画像をプリントした。画像は実施例5のそれときわめて同様であるが、色の釣合は更に向上しており、皮膚の色調はきわめて実際的に見られる。プリントした画像はUV線の使用なしには検出するのが困難なままであった。
実施例7
先の実施例では比較的不十分な耐光堅牢度を有することが見出されたので、赤色及び青色蛍光染料を置換した新規な組成物を工夫した。
赤色蛍光染料;ルモゲンレッドF300(BASF社) 0.05g
緑色蛍光染料;キーフルオロルイエローOB−1(キーストン ヨーロッパ社) 0.025g
青色蛍光染料;グロウバグ不可視シアンS(カプリコン ケミカル社) 0.3g
画像はUV線を照射した時きわめて明るくしかも生き写しであることが見出され、可視光線ではわずかなコン跡のみの着色が見られた。耐光堅牢度は先の試料のそれよりも有意な程に大きいことが見出された。
実施例8
全色蛍光プリントを実施例7の如く調製し、次いで慣用の染料を用いてパターンを刷り込んだ。入射UVの吸収と発光した蛍光とを最低とするために、きわめて淡色の色合いをパターンに選択した。カードにUV線を照射した時には、蛍光画像は刷り込んだパターンを通して明白に見えるが、通常の照明下では殆んど不可視であった。
実施例9
実施例8のパターンを、慣用の染料を用いてカード上にプリントし、次いで実施例7の蛍光染料を用いて刷り込んだ。蛍光画像はUV線下では再び容易に見られるが、その存在は通常の照明下でも容易に可視であった。これは先に論じたクローバックの現象と蛍光リボンをプリントした時に蛍光リボン中への慣用の染料の減損とに因るものであると本発明者は考える。
実施例10
最高の耐光堅牢度を得るために、次の組成物を工夫した;
赤色蛍光染料;ルモゲンレッド300(BASF社) 0.05g
緑色蛍光染料;ルミラックスグリーンCD309OL(リーデル デ ハーエン社) 0.08g
青色蛍光染料;グロウバグ不可視シアンS(カプリコーン ケミカル社) 0.2g
UV光線を照射した時、全色画像が出現した。この画像からの色の全域は緑色蛍光体としてキーフルオルイエローを用いた時よりも狭いことが見出されたが、耐光堅牢度は優秀であることが見出された。
実施例11
実施例7の被覆したフィルムを、オリンパスP330 NEプリンター(P330 NEはオリンパス社の商標名である)に用いるに適当なリボンに設け、画像をICIイメージデータ社からのVP再転写紙の再転写中間シート上にプリンとした。再転写紙は35ミクロンの厚さの市販のパールフィルム例えばトーヨーパールSS(トーヨーパールSSは商標名である)で両面を積層した128gの紙芯よりなる。基質の上部層は充填剤入りの白化層で被覆されておりその上に受理層が被覆されている。画像は、受理被覆層で被覆した携帯電話の裏面と接触して配置されており、画像はWO 02/053380号に記載した装置を用いて携帯電話のケーシングに転写させた。転写した画像は通常の照明では殆んど不可視であるが、UV光線の照明下で見た時には明るい且つ鮮明な全色発光画像を与えた。
色座標u'、v'の図表の形で種々の蛍光染料の色度図である。

Claims (19)

  1. 受理基材の表面上に蛍光画像をプリントする方法において、染料熱転写過程により該表面上に第1の蛍光染料よりなる第1の画像を形成し;染料熱転写過程により第1の画像上に第2の蛍光染料よりなる上に重ねた第2の画像を形成することからなり、その際第1の染料及び第2の染料は相異なる発光極大を有するものとする、蛍光画像のプリント方法。
  2. 染料熱転写過程により第2の画像上に第3の蛍光染料よりなる上に重ねた第3の画像を更に形成することからなり、この第3の染料は第1及び第2の染料のそれとは異なる発光極大を有するものとする、請求項1記載の方法。
  3. 蛍光染料は赤、緑及び青色の蛍光色を有する請求項2記載の方法。
  4. 第1の蛍光染料は青色であり、第2の蛍光染料は緑色であり、第3の蛍光染料は赤色である請求項3記載の方法。
  5. 蛍光染料は580〜700nm、480〜580nm及び420〜480nmの範囲、特に600〜650nm、490〜560nm及び440〜480nmの範囲で発光極大を有する請求項3又は4記載の方法。
  6. 蛍光染料はスペクトルの赤色、緑色及び青色領域でスペクトル部位の0.15単位の間隔内にu'、v'の色座標を有する請求項1〜5の何れかに記載の方法。
  7. プリント後の画像に別量の熱を更に印加することからなる請求項1〜6の何れかに記載の方法。
  8. 受理基材の表面上に可視染料の熱転写と共に及び/又は受理基材の表面上に着色材料の多量転写と共に行なう請求項1〜7の何れかに記載の方法。
  9. 受理基材は再転写中間シートであり、その上に形成した画像を第2の転写段階で物品の画像受理表面に転写する請求項1〜8の何れかに記載の方法。
  10. 最終的に得られる画像の頂部に保護層を更に形成することからなる、請求項1〜9の何れかに記載の方法。
  11. 染料熱転写過程に用いるに適当な熱転写基材であって、基質の1表面の少なくとも一部上に、結合剤に分散した第1の蛍光染料を含有する第1の被覆層と、結合剤に分散した第2の蛍光染料を含有する第2の被覆層とを担持する基質よりなり、第1及び第2の蛍光染料は相異なる発光極大を有するものとする、熱転写基材。
  12. 結合剤に分散した第3の蛍光染料を含有する第3の被覆層をも包含し、第3の蛍光染料は第1及び第2の蛍光染料のそれとは異なる発光極大を有する、請求項11記載の熱転写基材。
  13. 染料熱転写過程で用いるに適当な熱転写基材であって、基質材料の1表面上に熱転写性蛍光染料被覆の複数の同様な組合せを有する基質材料の伸長帯片よりなり、各々の組合せは結合剤に分散させた各々の染料色、赤、緑及び青色のそれぞれの被覆よりなり、各々の被覆は複数の組合せが基質の長さに沿って反復した配列で設けられながら基質の長さと交差して伸びる個々の縞模様の形である、熱転写基材。
  14. 蛍光染料被覆の順序は青色、緑色及び赤色である請求項13記載の熱転写基材。
  15. 帯片の各々の組合せは、各々の可視染料色、黄色、マゼンタ及びシアンのそれぞれの被覆を含有し、場合によってはまた多量転写着色剤層と場合によってはまたオーバーレイ材料の縞模様とを含有する請求項13又は14記載の熱転写基材。
  16. 染料は580〜700nm、480〜580nm及び420〜480nmの範囲、特に600〜650nm、490〜560nm及び440〜480nmの範囲で発光極大を有する請求項12〜15の何れかに記載の熱転写基材。
  17. 各々の被覆層について結合剤:染料の重量比は3:1〜100:1の範囲にある請求項11〜16の何れかに記載の熱転写基材。
  18. 請求項1〜10の何れかに記載の方法によりプリント後の受理材料。
  19. 請求項9の方法により再転写後の物品。
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