JPS63143188A - 乗客コンベア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エスカレータ、電動道路等の乗客コンベアに
係り、特に人身保護、組立性及び意匠性の向上を図りう
る欄干を有する乗客コンベアに関する。

〔従来の技術〕

最近の乗客コンベアに期待されるａ能としては、人員輸
送能力、消費電力量の多少、安全性及び意匠性など実に
多様な項目が挙げられる。そして、ごく最近では公共色
の強い輸送設備として認識されて、その利用上の安全性
が評価される一方、建築デザインの近代化に呼応した欄
干意匠の個性化、差別化が求められて来ている。

第７図は従来の乗客コンベアを示す要部斜視図、第８図
は第７図のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図、第９図は第７図
のＶ−Ｖ線に沿う断面図、第１０図は第７図に示す乗客
コンベアの安全装置部分を拡大して示した斜視図である
。

この従来の乗客コンベアは、第７図に示すように基本的
には、無端状に配置された走行ステップ１と移動手摺２
とから構成される移動体と、乗り口及び降り口を構成す
る床板３とコーム４、及び欄干パネル５、内デツキカバ
ー６、外デツキカバー７、端部スカートガード８　（一
般に内側の端部スカートガード８ａと外側の端部スカー
トガード８ｂに分割されている）から成る欄干９等によ
って構成される静止体とを備えており、これらの全ての
部品が建屋床Ｆに支えられている。

そして、第７図に示した欄干９の各部材は第８図等に示
す配置関係となっている。すなわち、欄干パネル５の上
端には案内フレーム１０があって移動手摺２を案内し、
さらに欄干パネル５の下端には両側に化粧用の凸部１１
ａを有するパツキン１１がある。また、ステップ１側に
位置する内側には内デツキカバー６、端部スカートガー
ド８ａが、外側には外デツキカバー７と外装板１２があ
って、支持ベース１３及び本体枠１４等の内部構造物を
体裁よく被う構成になっている。なお、内デツキカバー
６は欄干パネル５の位置からステップ１側に向けて徐々
に低くなる傾斜角θをもっており、ビス１５で支持ベー
ス１３に、端部スカートガード８ａと共に固設されてい
る。

また、第７図に示すように、移動手摺２が高さＨの所か
ら欄干頂部Ｘにかけて反転して端部スカートガード８に
入って行く部分には、安全装置１６が設けてあり、この
部分に乗客の手先や異物が引込まれたとき、その前面部
が後退して当該乗客コンベアを停止させるようになって
いる。また、端部スカートガード８には第１０図に示す
ように、当該乗客コンベアに運転指令を与える操作スイ
ッチ１７．１８と、その制御ボックス１９とが設けられ
ている。

なお、上記した欄干９を構成する部材のうち、欄干パネ
ル５には、透明な強化ガラスが、内デツキカバー６、外
デツキカバー７、及び端部スカートガード８には薄板の
ステンレス鋼板が用いられ、それぞれ意匠部品として美
麗な表面を形成している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上記した従来の乗客コンベアにあっては、以
下に述べる問題点がある。

すなわち、例えば内デツキカバー６については、この内
デツキカバー６が製作、組立の必要性からあらかじめ複
数の部分に分割されるが、これに伴って第９図に例示す
るように、各分割部分間に段違いδが生じやすく、した
がってこの段違いδの発生を防止するために、組立作業
が煩雑になっている。また、第１０図に例示するように
、先端のエツジ６Ａが鋭利なことに伴って安全性の点で
も問題がある。

なお、上記した段違いδは、内デツキカバー６が複数の
部分に分割されて製作せざるを得す、また傾斜角θを有
するために製作誤差を生じ易いことと、第９図に例示す
る床板３の高さｈを決定する基準を決め難い形状になっ
ていることに起因している。この内デツキカバー６を組
付ける場合は、パツキン１１にまずその上面を合せ、次
いで端部スカートガード８ａの表面にその下端部が接す
るようにし、この状態でビス１２をねじ込むが、このと
き同第９図に示すように、ステップｌとのすき間ｇを最
優先に位置決めするので端部スカートガード８ａの幅方
向、すなわち図示左右方向の間隔Ｇが一定せず、その結
果の相対誤差が段違いδとして表われることになる。そ
して、このような段違いδは、乗客の衣服や足を引っか
けるおそれがあるので安全上あってはならないものであ
る。

また、上記した内デツキカバー６のエツジ６Ａについて
は、この内デ゛ンキカバー６が１〜２■−厚程度の薄板
によって構成されることから、その切口であるエツジ６
Ａがナイフ状に形成されることによる。そして、このエ
ツジ６Ａによって手先を傷めやすい。なお、これに対処
するために実開昭５７−１２０５７３号公報に、第１０
図の２点鎖線で例示するように、内デツキカバー６の裏
側に保護材６Ｂを貼付けたことが提案されている。

また、安全装置１６に関しては、端部スカートガード８
ａの当該安全装置１６用の取付口８Ａの周縁８Ｂが鋭利
で怪我をしやすいという問題のほか、次に述べるように
、当該安全装置１６の構成に伴う重要な問題がある。

すなわち、第１０図に示すように、この安全装置１６は
端部スカートガード８ａよりも正面側に寸法したけ突出
し、また横方向には移動手摺２の内側からステップ１側
に寸法Ｌａだけ突出する箱状の出入口装置１６ａを有し
ており、この出入口装置１６ａの中に検出スイッチ１６
ｂが収納されている。そして、このような安全装置１６
の寸法Ｌａの部分に、当該乗客コンベアの乗客が不用意
に手提袋等を衝突させた場合、実質的に危険がないにも
かかわらず検出スイッチ１６ｂを動作させてしまい、こ
れによって当該乗客コンベアが急停止してしまう。この
ような急停止はステップ１上の乗客の転倒を生じさせる
おそれがあり、別の観点から安全性に問題がある。

以上のように、従来の乗客コンベアにあっては、組立性
と安全性の点で問題があり、また実開昭５７−１２０５
７３号公報に示されるものも欄干デザインの刷新と個性
化に注目したものではな（単調な意匠となっている。

本発明は、上記した従来技術における実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は乗客の安全保護と組立性及び意
匠性の向上を図りうる乗客コンベアを提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的を達成するために本発明は、少なくとも内デツ
キカバーの終端部と、この内デツキカバーに対応して設
けられる端部スカートガードとを一体化させて合成樹脂
品の端部デツキカバーに形成するとともに、出入口に設
けられ、外力に応じて後退する前面部を有する安全装置
の当該外力を受ける前面部に突出部を設け、この突出部
を移動手摺の直下に配置した構成にしである。

〔作用〕

本発明は上記のように、内デツキカバーの終端部と、こ
の内デツキカバーに対応して設けられる端部スカートガ
ードとを一体化させて合成樹脂品の端部デツキカバーに
形成する構成にしであるので、部品が集約されて組立性
が良く、しかも従来のステンレス材に比べて柔軟である
ために、利用者に裂傷などの危害を与えることがない。

また、安全装置の外力を受ける前面部に設けた突出部が
移動手摺の直下に隠れているので、この突出部に乗客の
手提袋等が衝突することがな（、このような衝突に伴う
無用な当該乗客コンベアの急停止を防止できる。

〔実施例〕

以下、本発明の乗客コンベアを図に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す要部斜視図、第２図は
第１図に示す乗客コンベアに備えられる端部デツキカバ
一部分を拡大して示した斜視図、第３図は第２図のＩｉ
線に沿う断面図、第４図は第２図に示した内側の第１の
端部デツキカバーを示す斜視断面図、第５図は第２図の
要部断面図、第６図は第５図の■−■線に沿う断面図で
ある。

これらの第１図〜第６図に示す実施例にあっては、ステ
ップ１等の移動体、床板３等の静止体の構成は例えば前
述した第７図に示すものと同等であるが、欄干２０が内
側に後述の第１の端部デツキカバー２１を有し、外側に
第２の端部デツキカバー２２を有するとともに、外力に
応じて後退する前面部を有する安全装置２３の突出部２
４ａを移動手摺２の直下に配置しである。

すなわち、欄干２０の終端部を形成する第１の端部デツ
キカバー２１は、第２図に示すように、従来のステンレ
ス鋼製の内デツキカバー６の終端部（長さｌ）と従来の
端部スカートガード（例えば第７図の符号８ａで示すも
の）とが一体化された形状となっており、高さｈａ、幅
Ｗのほぼ三面を持つ合成樹脂成形品となっている。

この第１の端部デツキカバー２１は、第３．４図にその
詳細を示すように、デツキカバ一部２１ａ、スカートガ
ード部２１ｂ、操作スィッチ取付部２１０１安全装置取
付口２１ｄ、および正面部２１ｅよりも前方に突出した
前面部２１ｆを有しており、第３図に示すように、操作
スイッチ１７．１８が取付けられた状態で支持ベース１
３にビス１５で固設される。

また、第２の端部デツキカバー２２は第２図に示すよう
に、デツキカバ一部２２ａ、正面部２２ｂ、前面部２２
Ｃ１安全装置取付口２２ｄ等を有しており、その正面部
２２ｂは第１の端部デツキカバー２１の正面部２１ｅと
面一に配置され、また前面部２２Ｃは、第１の端部デツ
キカバー２１の前面部２１ｆと同一平面内に配置され、
安全装置取付口２２ｄは第１の端部デツキカバー２２の
安全装置取付口２１（ｉに適合するように配置されてい
る。

なお、上記した第１の端部デツキカバー２１および第２
の端部デツキカバー２２は、ＡＢＳ樹脂等の合成樹脂イ
ンジェクション成形法、あるいは真空成形法によって製
作され、したがってその端部はある程度の丸みを持って
おり、また当該樹脂自身が柔軟性を有し、このことから
利用者の接触に際し、何ら危険を生じることがない。

また、上記した合成樹脂の成形に際して、操作スイッチ
取付部２１ｃの凹部や穴、あるいは安全装置２３の取付
口２１ｄは同時に簡単に成形され、製作費が安くて済む
。

また、上記した第１の端部デツキカバー２１および第２
の端部デツキカバー２２の表面は、例えばメタリック塗
装などの表面仕上が施されており、色調、質感とも従来
の金属製のものに比べて優れている。

そして、これらの第１の端部デツキカバー２１および第
２の端部デツキカバー２２部分に装着される安全装置２
３は、第５，６図に示すように、移動手摺２の通過口Ｍ
　ａ　１Ｍ　ｂ　％端部デツキカバー２１゜２２の前面
部２１ｆ、２２ｃよりも長さＬｂだけ前方に突出し、異
常検出用に設けられる突出部２４ａを有する箱状の出入
口装置２４と、この出入口装置２４を保持するばね２７
と、このばね２７を支える支持板２６と、この支持板２
６を支える支持台２５を備えるととも乙こ、出入口装置
２４の後方部分に検出スイッチ２８を備えている。そし
て、上記した突出部２４ａは同第５．６図に示すように
、移動手摺２の直下に配置され、しかも移動手摺２の内
側面よりも寸法ＬＣだけ中央側に位置させである。

このような安全装置２３にあっては、反転する移動手摺
２と床板３との間に、人間の胴体が例えば転倒して引込
まれたような時には、突出部２４ａが当該胴体に押され
て後退し、ばね２７の収縮に伴ってすき間Ｇａが閉じら
れ、これによって検出スイッチ２８が作動し、乗客コン
ベアの運転が停止する。

また突出部２４ａの位置を上述のように移動手摺２の直
下に配置したことから、この突出部２４ａに乗客の手提
袋などが衝突することがなく、このような手提袋等によ
る無用な急停止が防止される。

このように構成した実施例にあっては、第１の端部デツ
キカバー２１および第２の端部デツキカバー２２を容易
に所望の形状に成形できるとともに、特に、第１の端部
デツキカバー２１にあっては、第３図に示す高さｈａと
その傾斜角を高精度に得ることができ、したがって内デ
ツキカバー６の組立ては、この第１の端部デツキカバー
２１を基準にしておこなうことができ、これらの組付け
を精度良く、しかも能率良くおこなうことができる。ま
た、鋭利なエツジを生じることがなく、安全装置２３の
無用な誤動作に伴う人身事故を生じないことから、高い
安全性が得られる。また、第１の端部デツキカバー２１
、第２の端部デツキカバー２２に上述のようにメタリッ
ク塗装を施すことができるので高いデザイン効果が得ら
れる。

〔発明の効果〕

本発明の乗客コンベアは、以上のように、少なくとも内
デウキカバーの終端部に従前の端部スカートガードを一
体化してなる端部デツキカバーを設けた構成にしである
ことから、従来に比べて組立性と意匠性が向上し、また
安全装置の突出部を移動手摺の直下に配置したことから
、５咳乗客コンベアの無用な急停止を防止でき、乗客の
安全保護を図ることのできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の乗客コンベアの一実施例を示す要部斜
視図、第２図は第１図に示す乗客コンベアに備えられる
端部デツキカバ一部分を拡大して示した斜視図、第３図
は第２図のＩ−Ｉ線に沿う断面図、第４図は第２図に示
した内側の第１の端部デツキカバーを示す斜視断面図、
第５図は第２図の要部断面図、第６図は第５図のｍ−ｍ
線に沿う断面図、第７図は従来の乗客コンベアを示す要
部斜視図、第８図は第７図のＴＶ−ＴＶ線に沿う断面図
、第９図は第７図のＶ−Ｖ線に沿う断面図、第１０図は
第７図に示す乗客コンベアの安全装置部分を拡大して示
した斜視図である。 １・−一一一一・走行ステップ、２・−・・・・移動手
摺、２０・−・−・−欄干、２１・−−−−一−−第１
の端部デツキカバー、２２−・−・・第２の端部デツキ
カバー、２３−−−−−−・安全装置、２４ａ−・・・
・−突出部。 第１図 第２図　　　　　　　　　２３二安全Ｒａ１ｆ 第３図 第５図 第６図 と’Ｄ　　２４（７２１ｅ 第７図 第８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、無端状に配置されて乗降口間を走行するステップと
   、このステップと同期走行する移動手摺と、この移動手
   摺の出入口に設けられ、外力に応じて後退する前面部を
   有する安全装置とを備えるとともに、上記移動手摺を案
   内支持する欄干パネルと、この欄干パネルの下方に設け
   られる内デッキカバー及び外デッキカバーと、これらの
   内デッキカバーと外デッキカバーの長手方向の端部にそ
   れぞれ設けられる端部スカートガードとを有する欄干を
   備えた乗客コンベアにおいて、少なくとも上記内デッキ
   カバーの終端部と、この内デッキカバーに対応して設け
   られる端部スカートガードとを一体化させて合成樹脂の
   端部デッキカバーに形成するとともに、上記安全装置の
   外力を受ける前面部に突出部を設け、該突出部を上記移
   動手摺の直下に配置したことを特徴とする乗客コンベア
   。 ２、内デッキカバーの終端部と、この内デッキカバーに
   対応して設けられる端部スカートガードとを一体化させ
   て第１の端部デッキカバーを形成するとともに、外デッ
   キカバーの終端部と、この外デッキカバーに対応して設
   けられる端部スカートガードとを一体化させて第２の端
   部デッキカバーを形成することを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の乗客コンベア。