JPS63139720A - 射出圧縮成形方法 - Google Patents

射出圧縮成形方法

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JPS63139720A
JPS63139720A JP61287428A JP28742886A JPS63139720A JP S63139720 A JPS63139720 A JP S63139720A JP 61287428 A JP61287428 A JP 61287428A JP 28742886 A JP28742886 A JP 28742886A JP S63139720 A JPS63139720 A JP S63139720A
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resin
pmma
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只好 上原
Tatsuji Nakagawa
中川 達二
Hirohiko Oyamada
裕彦 小山田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は射出圧縮成形システム、特に直圧式の型締機構
を有する射出圧縮成形装置を使用して。 例えば非球面光学レンズの様に高度な成形精度が要求さ
れる成形品の製造に最適な射出圧縮成形システムに関す
る。
【従来の技術】
熱可塑性樹脂を使用して精密な成形品を得るため射出圧
縮成形システムが近時注目されている。 例えば、PMMA (メタクリル樹脂)等の熱可塑性の
樹脂は、溶融状態から温度を低下させることによりその
動的剛性率が上昇して硬化し、又。 温度低下に伴ってその体積が減少する。 即ち、熱可塑性の樹脂は冷却による硬化により固体とし
ての製品形状を整えるが、ただ単純に冷却硬化させただ
けでは、溶融状態よりも体積が減少するためにヒケやソ
リ等の成形不良を生じる。 そこで、一般には金型接合面に予め成形収縮率に見合う
だけの圧縮代をとった状態で射出した後に型締力を加え
た状態で冷却硬化させる。このためのプロセスコントロ
ールとしては、従来より種々の手法が提唱されているが
、基本的には、冷却効率を高めるために予め金型温度を
取り出し温度の付近に設定しておき、射出完了後直ちに
金型内容積が常温常圧時における成形品の体積と一敗す
る様な圧力を加え、以後冷却に伴う収縮に見合う様に加
圧力を徐々に減少させる様なコントロールをしている。
【発明が解決しようとする問題点】
即ち、従来のプロセスコントロールは、°冷却に伴う収
縮に起因する形状寸法の不良を改善するために、冷却中
の各温度において常温常圧時の体積を保つ様に圧力をコ
ントロールするものであり。 形状寸法の安定性という、ダにのみ着眼した場合には満
足のいく成形品を得られる様になってきている。 ところで、熱可塑性の樹脂は高温から常温までの間その
動的剛性率が一様に上昇するものではなく、成る温度(
ガラス転位点Tg)を境に急激に動的剛性率が上昇して
硬化する。 従って、冷却中にガラス転位点を通過する時に樹脂の各
部に温度差が生じると、温度差によって部分的に固化状
態と溶融状態が混在することになり、固化状態にある部
分と溶融状態にある部分を均一に加圧し続けた場合、固
化状態にある部分が塑性変形しやすく、又、成形品の内
部組成が不均一になり易いという問題がある。 勿論予め金型温度を高めに設定しておき、十分に時間を
かけて冷却すれば、樹脂各部の温度差が減少するので、
上記の問題はある程度緩和されるが、成形品の形状寸法
が大きい場合や部分的な肉厚差が大きい場合にも温度差
が生じない様に冷却速度を遅くすると1作業能率が極め
て悪化する。
【問題点を解決するための手段】
本発明はこの様な問題点に鑑みてなされたものであり、
樹脂が硬化する過程の所要時間、特にガラス転位点を通
過する過程の所要時間を短縮しても樹脂各部に大きな温
度差が生じず、内部組成の均質性に優れた成形品を得る
ことができる様にした新規な射出圧縮成形システムを提
供することを目的とする。 PMMAの様な熱可塑性の樹脂は冷却に伴って動的剛性
率が上昇して硬化し、特に、ガラス転位・点を通過する
時にこの動的剛性率が急激に上昇するという属性を有す
ることは既述の通りであるが。 この種の樹脂は加圧力を上昇させた場合には同一の温度
であっても動的剛性率が上昇し、ガラス転位点も高温側
にシフトするという属性を有する。 第1図はPMMAを熱可塑性樹脂の一例として温度と動
的剛性率の関係を圧力をパラメータとして示したもので
ある。 図において、a−b−c・d−e−fの各カーブは各々
1bar ・200ba「 ・400bar ・600
bar  ・800bar  ・1000bar時にお
ける温度と動的剛性率の関係を示しており、PMMAの
温度と動的剛性率の関係を示すカーブは圧力が1bar
上昇する毎に、0.025°Cだけ高温側にシフトする
。 又、第1図において+ al ”b+  ’(:1  
’dl・el ・flの各ポイントは各圧力時にPMM
Aが硬化を開始するポイント+aF  ・b、・C! 
・dz−ez  ・f、の各ポイントは各圧力時にPM
MAがガラス転位点の手前迄硬化するポイント。 a3 ・b3 ・ 3 ・d3 ・ 3 ・f、の各ポ
インCe トは各圧力時にPMMAがガラス転位点以上に硬化する
ポイント+  am  ・b、・c4 ・d4 ・e4
・f4の各ポイントは各圧力時にPMMAが完全に硬化
するポイントを各々示す。 今、 1barという圧力条件下で見ると、PMMAは
130°C以上の温度領域においては完全に溶融した状
態にあり、この圧力下で冷却した場合約125°C前後
において硬化を開始し、 、120 ’Cでガラス転位
点の直前の動的剛性率・を得、115”Cでガラス転位
点以上の動的剛性率を得、約100°Cで完全に固体化
する。 一方、1OOObarという圧力条件下で見ると。 PMMAは155°C以上の温度領域においては完全に
溶融した状態にあるが、この圧力下で冷却した場合約1
506C前後において既に硬化を開始し、145°Cで
ガラス転位点の直前の動的剛性率を得、140@Cでガ
ラス転位点以上の動的剛性率を得、約125°Cでは完
全に固体化する。 、このことはPMMAは高圧を加えれば、相対的に高温
(即ち、125@Cという様な常圧下では溶融する襟な
温度)でも容易に硬化することを意味する。 本発明は熱可塑性樹脂のこの様な属性1mち。 加圧により硬化する属性に着目してなされたものである
。 即ち9本発明は溶融状態にある熱可塑性樹脂を加圧によ
り硬化させることにより、僅かな温度変化め範囲で硬化
を完了させ、硬化中の樹脂各部の温度差を低減する様に
している。 このため1本発明の射出圧縮成形システムは以下に述べ
る様な手段を有する。 (a)、金型内圧を検出して金型内圧が設定圧力になる
様に型締力を制御する圧力制御手段と、金型内温度を検
出して金型内温度が設定温度になる様に金型温度を制御
する温度制御手段とを有する直圧式の射出圧縮成形装置
を使用する。 山)、金型内に射出された樹脂が低圧下で硬化を開始す
る以前の温度に初期金型温度を設定し、射出動作を行う
。 (C)、金型内に射出された樹脂が常圧下では硬化を開
始せず、加圧下では硬化を開始する温度に迄冷却された
時に当該温度において少なくともガラス転位点の動的剛
性率以上の動的剛性率が得られる金型内圧力が得られる
様に型締力を制御する。 cd)、金型内圧力を維持しながら、常温常圧時の動的
剛性率が得られる温度まで樹脂を冷却する。 (e)、常温常圧時の動的剛性率が得られるまで、樹脂
温度が低下すると、樹脂を取り出し温度まで冷却すると
もに、冷却に伴う動的剛性率の上昇を相殺する様に加圧
力を減少させて常温常圧時の動的剛性率を維持しながら
成形を完了する。
【作用】
即ち1本発明の射出圧縮成形システムによれば。 金型内に射出された樹脂は金型との熱交換により金型の
初期設定温度まで急速に冷却される。 この金型の初期設定温度は低圧下で樹脂が硬化を開始す
る温度よりも高いので、初期設定温度までの冷却過程に
ある樹脂は溶融状態を保っており。 加圧力が均等に加わる状態にある。 既述の通り、樹脂は温度を低下させなくとも加圧力を上
昇させれば、その動的剛性率が上昇して硬化するので、
金型内に射出された樹脂が常圧下では硬化を開始せず、
加圧下では硬化を開始する温度まで冷却された時に、当
該温度において少なくともガラス転位点の動的剛性率以
上の動的剛性率が得られる金型内圧力が得られる様に型
締力を制御すれば1.樹脂はその加圧開始時の温度から
の温度低下なしく或いは僅かな温度低下の内)に硬化し
、その動的剛性率はガラス転位点の動的剛性率以上にな
る。そして、この様な加圧硬化によりガラス転位点を通
過した樹脂は初期設定温度まで冷却された時点では常温
常圧時における動的剛性率が得られ、この時点では完全
に硬化する。 この様に加圧により硬化した樹脂は、常圧下では溶融す
る温度にあるので、その状態から加圧力を減少させれば
、その動的剛性率が低下して再度軟化するが、既述の遺
り、この種の樹脂には冷却に伴って動的剛性率が上昇す
る属性もある。 そこで、この様にして加圧により硬化した樹脂を取り出
し温度まで冷却するとともに、冷却に伴う動的剛性率の
上昇を相殺するだけ、加圧力を減少させれば、当該樹脂
は常温常圧時における動的剛性率を維持しながら成形さ
れる。
【実施例】 以下図面を参照して本発明の1実施例を詳細に説明する
。 本発明の射出圧縮成形システムは、型締力をシリンダに
よって加える直圧式の射出圧縮成形装置に適用でき、そ
の−例である射出圧縮成形装置の全体構成を第2図に断
面図で示す。 先ず1本発明の射出圧縮成形装置はフレーム1によ、り
全体形状が箱型に形成され、フレームlは隔壁に劣って
各々室2・3・4・5に分割されている。 先ず、室2は油が充填された油タンクになっており、油
圧ポンプ6が収納されている。 又、室3には油圧ポンプ6を駆動するためのモータ7が
収納され、油圧ポンプ6とモータ7とは室2・3を区分
する隔壁8に形成された貫通孔を通って連結されている
。そして、油圧ポンプ6とモータ7によって公知の油圧
ユニットが形成され。 全体の油圧機器に油を供給する。 次ぎに、室4の上方空間には型締装置9がi!置されて
いる。 先ず、室4の上部壁面には固定側グイプレート10が固
定され、この固定側グイプレート10の四隅に垂直に植
設されたタイバー11の上端部には型締シリンダ12を
搭載したシリンダ固定プレート13が固着されている。 型締シリンダ12のピストンロッド14には可動側グイ
プレート15が上記のタイバー11に沿って昇降可能に
固定されている。 又、固定側グイプレート10に固定金型16が。 可動側ダイプレー)11に可動金型17が各々交換可能
に固定されている。 次に、18は射出動作に先立って金型接合面に一定の圧
縮代をとるための圧縮代形成シリンダであり、圧縮代形
成シリンダ18は各タイバー11毎に設けられる。尚、
圧縮代とは溶融状態の樹脂を圧縮成形した際に生じる樹
脂体積の減少分を見込んで、金型接合面に予め形成する
隙間のことを意味する。 第3図はこの圧縮代調整シリンダ!8の部分を拡大して
示した断面図であり、第2図と同一の要素は第2図と同
一の符号を付している。 タイバー11の下端にはボルトllaが形成され、固定
側グイプレート10に形成された貫通孔10aを貫通し
ている。又、圧縮代調整シリンダ18の上面には上記ポ
ル)llaに適合するナツト18aが形成され、ボルト
llaとナツト18aを締めつけることにより、タイバ
ー11及び圧縮代調整シリンダ18が固定側グイプレー
ト10に固定される。 圧縮代調整シリンダ18の下側には室18bが形成され
、ピストン18cは室18b内に上下摺動自在に収納さ
れている。この室18bの下側開口部はピストンロッド
18dを摺動自在に通過させる貫通孔を有するキャブ1
8eによって密閉されている。又、18fは圧縮代調整
シリンダ18のボートである。 次に、18gは有底筒状のケースであり、ケース18g
の底部中央に形成されたナツト18hとピストンロッド
18dの下端部分に形成されたボルト1B+が螺合して
いる。 又、固定側ダイプレー)10に形成されたガイド孔to
bにはピン19が昇降自在に挿入されており、ピン19
の下端はケース18gの上端面で支えられている。 そして、スペーサリング20はタイバー11の周囲に沿
って昇降自在に設けられており、従って、ポー)18f
から油を供給することによってピストン18cを室18
b内に後退させれば、ピストンロッド18d・ケース1
8g・ピン19・スペーサリング20もこれと一体とな
って上昇する。 一方、可動側グイプレート15の下面にはタイバー11
の外周を覆う様に筒状の中間部材21が固定されている
。そして、上記の様にしてスペーサリング20が押し上
げられると、可動側グイプレート15は中間部材21と
ともに押し上げられて圧縮代が形成される。尚、この中
間部材21はスペーサリング20を下降させた時には型
締動作の妨げとならず、且つ、スペーサリング20を上
昇させることにより圧縮代を形成するのに十分な長さと
する。 さて、上記の圧縮代調整シリンダ18及びその付属機構
は精密成形品を得るために正確な圧縮代を設定するため
のものである。 具体的には、ピストンロッド14を前進させて圧縮代を
0とした状態で圧縮代調整シリンダ18を型締シリンダ
12に抗して作動させることにより所定の圧縮代を形成
し、この圧縮代が設定値に達した後に金型内に樹脂を射
出し、射出完了後に圧縮代調整シリンダ18の圧を抜く
とともに、ピストンロッド14を前進させて型締動作を
行う様になさ一九でいる。 そして1本実施例において特徴的な点は圧縮代が設定値
に達したタイミングで圧縮代調整シリンダ18のボート
18fに至る油圧回路を完全に遮蔽することにより圧縮
代mWシリンダ18を実C的に所謂メカロックと同様に
機能させることによって、圧縮代を正確に固定する様に
していることである。 従うて、圧縮代調整シリンダ18を作動させるためのパ
ルプ機構は微少流量の制御が可能で遮蔽時の高速応答性
を有することが要求される。 第4図はこの圧縮代調整シリンダ18を作動させるため
のバルブ機構の一例を示す断面図であり。 このバルブ機構22はパルス発振器23が発生するパル
スに同調してステップ状に油を吐出する。 第4図に示すバルブ機構22は流入口22aと吐出口2
2b間に並列な流路22C・22dが形成されており、
パルス発振器23が発生するパルスに同期して、上記流
路22c・22dを短時間交互に開放することにより油
を通過させる様になされている。 より具体的には、軟磁鉄性のドライブピン22eは、軸
22fによって磁界内に揺動自在に支持されており、捲
着されたコイル22g・22hに対してパルス発振器2
3からパルスが加えられる毎に、その極性が反転して横
動運動をする。 、 そして、第4図に示す状態においては、パイロット
圧源22iから加えられたバイロフト圧によりパイロッ
トパルプ223内の球体22kがピン221とともに押
し上げられており、王室22mと圧室22nにバイロフ
ト圧が加えられている。 従って、ポベフ)220は弁座22pを開放するがポペ
ッ)22qが弁座22rを遮蔽するので流路22Cは全
体としては遮蔽され、ポペット223は弁座22tを開
放するがボペ−/ ) 22 uが弁座22Vをa蔽す
るので流路22dは全体としては4蔽されて、流入口2
2aから吐出口22bに油は流れない。 さて、この状態でパルス発振器23が発生するパルスの
極性が反転すると、ドライブピン22eの左右の極性も
反転するので、ドライブピン22eは図面上で時計廻り
に回転する。従って、パイロット圧源22iから加えら
れたバイロフト圧によりバイロフトバルブ22W内の球
体22xがピン22yとともに押し上げられて、圧室2
2Aと圧室22Bにパイロット圧が加えられる。 従って、圧室22Aに加えられたパイロット圧によりポ
ペット220が弁座22pを閉じるとともに士ペット2
2uが弁座22Vを開放し、圧室22Bに加えられたパ
イロット圧によりポペット223が弁座22tを閉じる
とともにポペット22qが弁座22rを開放するが、パ
イロ7)パルプ22Wと圧室22Bの間にはオリフィス
22Dが゛設けられているので、ポペット22uが弁座
22vを開放してからポペッ)22gが弁座22tを閉
じるまでには時間的な遅延があり、この遅延時間に流入
口22aから吐出口22bに流路22dを通って油が流
れる。 そして、パルス発振器23が発生するパルスの極性が再
度反転すると、圧室22mと圧室22nに再度パイロッ
ト圧が加えられてバルブ機構22は第4図に示す状態に
復帰するが、パイロ7)バルブ22jと圧室22nの間
にはオリフィス22Eが設けられているので、ポペフ)
220が弁座22pを開放してからポペン)22qが弁
座22rを閉じるまでには時間的な遅延があり、この遅
延時間に流入口22aから吐出口22bに流路22Cを
通って油が流れる。 この様に第4図に示すバルブ機構22はパルス発振器2
3が発生するパルスの極性が反転する毎に、オリフィス
22D・22Bで設定される遅延時間だけ流入口22a
から吐出口22bに油を流すので、全体としての流量は
パルス周波数によって正確に制御されるとともに、パル
ス発振器23を停止させることによって流入口22aか
ら吐出口22bに至る油圧回路をポペットにより完全に
遮蔽することが可能となり1本発明の要求を満足する。 次に第2図において、30はノズルが垂直上方に向けら
れた射出装置、40は原料樹脂を可塑化して射出装置3
0に供給する可塑化装置を示し。 射出装置30は室4内に、可塑化装W140は室5内に
各々配置され、射出装置30と可塑化装置40とは各々
連結されている。 本実施例では可塑化装置40は台車40a上に載置され
て、射出装置30とともにレール40bに沿って移動し
、又、軸40Cを中心にして垂直平面上を回動する。そ
して、ノズル31は台車40aの走行によって位置決め
され、軸40cを中心にした回動によって固定側グイプ
レート10のスプルブシェ10cと接続される。 さて、上記の射出装置30や可塑化装5!40及びその
付属機構は適切な温度で溶解された樹脂を正確に計量し
て、射出することができるものでなくてはならず、射出
装置30及び可塑化装置40の具体例を第5図に断面図
として示す。 尚、第5図においても既に説明した要素と同一の要素は
既に説明した要素と同一の符号を付して重複した説明は
省略している。 先ず、射出シリンダ32の下側開口部にはプランジ中3
3が挿入されており、このプランジャ33は油圧シリン
ダ34によって上下に移動する。 又、射出シリンダ32の先端部にはチェンキバルブ35
が設けられている。 射出シリンダ32の内周面は、油圧シリンダ34側の内
周面32aの径がノズル31例の内周面32bの径より
も小さく、内周面32aと内周面32bの間には段差が
できており、内周面32aとプランジ中33の外周面3
3aはシールされている。そして内周面32bとプラン
ジ中33の外周面33aとの間には空隙ができ、射出シ
リンダ32内にはこの空隙を通過して可塑化された樹脂
が流入する。 そして、プランジ中33は、射出シリンダ32内の樹脂
圧と油圧シリンダ34の差圧によって移動する。 又、36は射出シリンダ32を加熱するヒータ。 TSlは射出シリンダ32内の樹脂温度を検出する温度
センサ、ps、は射出シリンダ32内の圧力を検出する
圧力センサを示す、又、37はプランジャ33の後退量
を検出するための例えば光電式の位置センサであり、温
度センサTS、、圧力センサP S r 及び位置セン
サ37の出力により一回の射出動作で射出する樹脂量を
計量する。尚。 位置センサ37はプランジ中33の後退量を検出するこ
とができる限り、その配設箇所は上記に限定されない。 次に、可塑化装置40はホッパ41によって可塑化シリ
ンダ42内に投入された原料樹脂をヒータ43による加
熱よって溶融させるためのものである。尚、スクリュー
44は油圧モータ45によって回転する。 又、可塑化シリンダ42から射出シリンダ32に至る樹
脂の流路にはポペット46が設けられ。 このポペット46はシリンダ47によって駆動されて可
塑化シリンダ42と射出シリンダ32間の、 流路を開
閉する。 そして、これら既述の機構は例えば第6図に示す様なシ
ステムで制御される。 尚、第6図においても既に説明した要素はこれまでの説
明と同一の符号を付して重複した説明は省略し、これま
でに説明していない要素に関して説明する。 先ず、50は、電気−油圧変換式の公知のサーボパルプ
及び公知の圧力制御パルプを有するパルプ機構であり、
型締シリンダ12のポート12a・12bに接続されて
いる。そして、バルブ機構50を介してポート12aに
油を供給することによりピストンロッド14は前進する
。 同様に51は、電気−油圧変換式の公知のサーボバルブ
を有するバルブ機構であり、射出シリンダ14のポート
34a・34bに接続されている。 そして、バルブ機構51を介してボート34aに対して
油を供給することにより射出動作がなされる。 次に、52はシリンダ47に油を供給する電磁式の切り
換えパルプであり、切り換えパルプ52の状態によって
シリンダ47は圧源又はドレーンの何れかと接続される
。 又、53は圧縮代形成シリンダ18の油圧回路を遮断す
るためのシャフトオフパルプである。 次に、54は圧縮代を検出するためのセンサの一例であ
るフォトインクラブタであり、可動側グイプレート15
の後退に伴ってフォトインクラブタ20が発生するパル
スは制御装置56に入力される。 又、55は金型内の樹脂温度を決定するヒータであり、
ヒータ55の配置位置は金型形状により異なる。又、5
7は公知の入力装置、5Bはメモリ、59は補助記憶装
置を各々示す。 又、’rsaは金型内の樹脂一度を検出す゛る温度セン
サ、PS諺は金型内の樹脂圧力を検出する圧力センサ、
TSs は可塑化シリンダ42内の樹脂温度を検出する
温度センサを、各々示す。 更に、60は金型16が有するゲートシール用の電磁パ
ルプであり、より具体的な構成は第7図の拡大図に示さ
れる。 即ち、電磁バルブ60はシリンダ61に接続されており
、電磁バルブ60の励磁によりシリンダ61はロフト6
2を前進させて、ゲートシールを行い、電磁バルブ60
の消磁によりシリンダ61はロッド62を後退させてゲ
ートを開放する。 次に上記事項を参照して本実施例の動作を説明する。 先ず9本実施例の射出圧縮成形システムの動作は、(l
)可塑化シリンダ42による樹脂の可塑化動作、(2)
型締シリンダ12及び圧縮代形成シリンダ18による圧
縮代形成動作、(3)射出シリンダ32による射出動作
、(4)型締シリンダ12及び金型16・17による圧
縮成形動作に大別され、以下に上記順序で説明する。 先ず、各種のデータ、例えば射出前の樹脂温度−回の成
形動作で射出される樹脂の量、射出圧や射出速度、圧縮
代の大きさ、金型内の温度データ列や型締力データ列等
は人力装257から入力され、メモリ58や補助記憶装
置59に入力記憶されている。 先ず、ヒータ43は材料樹脂の一例であるPMMAの射
出前の温度である190°Cに保持されている。 又、初期状態において、制御装置56は切り換えパルプ
52を消磁しており、シリンダ47は切り損えパルプ5
2を介してドレーンに接続されている。 従って、ポペット46は可塑化シリンダ42と一射出シ
リンダ32の間を開放している。 さて、ホッパ41から投入されたPMMAはヒータ43
で加熱されて溶融する。 そして、可塑化シリンダ42内のPMMA温度が190
°Cになったことを温度センサT S sの出力によっ
て検出すると、制御装置56はモータ45を駆動し、ス
クリュー44を回転させる。 そして、この時点においてバルブ機構51は油圧シリン
ダ34のボート34aとボート34bの圧を均衡させて
おり、従って、プランジャ33は外圧によって射出シリ
ンダ32内を自由に移動し得る状態にある。 又、初期状態ではロッド62はゲートシールしているの
で、スクリエー44の回転に伴って可塑化シリンダ42
から射出シリンダ32へ溶融したPMMAが流入すると
、プランジ中33は後退してゆく。 さて、射出シリンダ32内にPMMAが充満するのに伴
って、プランジ中33は後退し、その後退量は位置セン
サ37によって検出される。そして、$I目1装置56
は1位置センサ37の出力によって射出シリンダ32内
に所望量のPMMAが蓄積されたことを知ると、切り換
えパルプ52を励磁する。 この切り換えパルプ52の励磁に伴って、シリンダ47
は圧源と接続され、シャントオフパルプ46は可塑化シ
リンダ42と射出シリンダ32の間を閉鎖するので、射
出シリンダ32内には所望量のPMMAが蓄えられる。 尚、上記の様に本実施例では射出シリンダ32内に所望
量のPMMAが充填されたことを位置センサ32の出力
によって検出しているが、PMMAの体積は温度や圧力
により若干変動する。 そこで1本実施例では圧力センサPSI 及び温度セン
サT S + の出力によってシリンダ47を閉鎖する
ための条件を補正している。 より具体的には、PMMAはその圧力が高い程体積が減
少する。そこで、制御m装置56は、圧力センサPS1
の検出圧力が高い程位置センサ37の検出出力に対する
基準値を低くする様に補正し。 圧力センサPS1の検出圧力が低い程位置センサ37の
検出出力に対する基準値を高くする様に補正する。 又、°PMMAはその温度が低い程体積が減少する。そ
こで、制御装置56は、温度センサTSIの検出温度が
低い程位置センサ37の検出出力に対する基準値を低く
する様に補正し、温度センサT S t の検出温度が
高い程位置センサ37の積出出°力に対する基準値を高
くする様に補正する。 さて、この様にして射出シリンダ32内に、所望量のP
MMAが充填されると、制御装置56は圧縮代の形成動
作を制御する。 本実施例では圧縮代調整シリンダ18が型締シリンダ1
2に抗して圧縮代を形成するので、型締シリンダ12の
内径をA1その油圧をPl と定義するとともに、圧縮
代調整シリンダ18の内径をA、その油圧をP!と定義
した場合に、P+’A1 〈P! ・A8の関係が成立
するとともに上記不等式の差が極めて僅かなものとなる
様にバルブ機構50及びバルブ機構22は調整される。 更に、シャフトオフパルプ53は消磁されて圧縮代調整
シリンダ18のポート18fを開放しており、又、パル
ス発振器23は発振動作を停止している。 この状態で制御装置56はパルプ機構50を作動させ、
ボー)12aに油を供給する。この時圧縮代調整シリン
ダ18は圧が抜けているので、ピストンロッド14は前
進し、可動金型17と固定金型16の間の圧縮代3は0
となり、可動金型17と固定金型16の接合面にはP、
・A1の力が加わる。 圧縮代Sが0になると、制御装置56はシャットオフパ
ルプ53を励磁し、パルス発振器23を作動させるとと
もに、フォトインタラプタ54が発生するパルスを受は
付ける。 パルス発振器23がパルスを発生すると、そのパルスエ
ツジ毎にバルブ機構22は油をステップ状に吐出し、又
、シャットオフバルブ53は励磁されることにより遮蔽
されるので、バルブ機構22が吐出した油は圧縮代調整
シリンダ1Bのボート18fに供給される。 型締シリンダ12が発生する力P1 ・A1 と圧縮代
調整シリンダ18が発生する力P2 ・A8との間には
Pl ・A、<P、  ・Asの関係が成立するので、
第3図に示すピストン18cは室18b内に後退し、ケ
ース18gもピン19・スペーサリング20・中間部材
21・可動側グイプレート15を押し上げながら上昇す
るので、圧縮代Sも増大する。 この可動側ダイプレー)15の上昇に伴って。 フォトインタラプタ54はパルスを発生し、制御’jt
 W 56はフォトインクラブタ54が発生したパルス
を加算して圧縮代Sの現在値を知り、これがメモリ58
内に記憶されている圧縮代Sの設定値に達すると、パル
ス発振器23を停止させる。 既述の通りパルプ機構22は、パルス発振器23からパ
ルスが加えられなくなると流入口22aと吐出口22b
の間の流路22C・22dがポペット機構によって完全
に遮蔽され、又、シャフトオフパルプ53も遮蔽されて
いるので、圧縮代調整シリンダ18内に供給された油は
完全に退路を断たれることになる。 そして、型締シリンダ12はPL −A1の力を圧縮代
調整シリンダ18に加えているので、圧縮代調整シリン
ダ18はPl ・A 1 ” P 富’・A寞の関係を
満足した状態で、その長さが完全に固定され、圧縮代3
も固定される。 尚、この時圧縮代調整シリンダ18の圧はP。 からP2° に変化するが、これに伴う圧縮代調整シリ
ンダ18内の油の圧縮は圧縮代3に比べて実質的に無視
できる数値範囲にある。 さて、この様にして適正な圧縮代が設定されると、制御
袋W156はPMMAの射出動作を制御する。 先ず、射出動作に先立って金型のヒータ55の目標値は
PMMAが常圧時に硬化を開始する以前の温度の一例で
ある125°Cに設定される。 又、射出シリンダ32のヒータ36.の目標値はPMM
Aがいかなる加圧状態でも硬化を開始しない温度の一例
である190@Cに常に設定されている。従って、射出
シリンダ32内のP M M Aは完全に溶融している
。 制御装置56は第7図に示す電磁パルプ60を消磁して
ゲートシールを解除した後に、パルプ機構51を作動さ
せて油圧シリンダ34のポート34aに油を供給する。 従って、プランジ中33は射出シリンダ32内を前進し
、溶融したPMMAは可動金型17と固定金型16によ
って形成されるキャビティに射出される。。 尚、この時の射出圧によって圧縮代調整シリンダ18内
の圧力は微少変化をするが、圧縮代調整シリンダ18内
の圧力は固定側グイプレート10と可動側グイプレート
15間に作用する力に対する反力であって外部の油圧回
路には依存しない性質のものであり、しかも射出圧は極
めて微少なものであるので、圧縮代Sは殆ど変化しない
。 そして、射出完了後に電磁パルプ60を励磁してゲート
シールを行った後にシャフトオフパルプ53を消磁して
圧縮代調整シリンダ18の圧を抜くことによりPMMA
の圧縮成形が可能になる。 金型内に射出された樹脂は初期設定温度である125@
Cまでは金型との熱交換により急速に冷却される。 又、金型内の温度センサT S tの検出値は190@
Cに加熱されているPMMAが射出されることにより一
気に上昇するが、このPMMAの冷却に伴って、温度セ
ンサTS2の検出値は再度低下する。 さて、既述の通り、PMMAは1 bar という圧力
下では、その温度が125°C程度まで低下するまでは
硬化しないが、1000bar という圧力下では15
0@C前後で既に硬化を開始する。 そこで1本実施例ではPMMAが低圧下では未だ硬化を
開始しないが5加圧下では硬化を開始する温度になった
ことを温度センサTS、が検出すると、パルプ機構50
を制御して型締シリンダ12の型締力を急激に上昇させ
て、金型内のPMMAを一気に加圧し、僅かな温度低下
の範囲内でガラス転位点の動的剛性率以上の動的剛性率
を得る様にしている。 第8図の太線で示すカーブはこの硬化時の温度と圧力の
制御曲線の例を示している。 金型内にPMMAが射出されると、その温度はゲートシ
ール後しばらくして145°Cまで低下する。尚、製品
形状が大きい場合にはゲートシール以前に部分的に…脂
温度が145°Cまで低下する場合も考えられるが、そ
の場合は射出速度を速くしたり、或いは、初期金型温度
を125°Cよりも高く設定することにより、145’
C前後までPMMA各部が均等に冷却される様に制御す
る。 さて、PMMAは常圧時には1456C前後まで冷却さ
れた時点では完全に熔融しており、  PMMA各部に
圧力が均等に加わる状態にある。 そして1本実施例ではPMMAが完全に溶融状態を保っ
ている温度領域において、PMMAに対する加圧力を急
激に上昇させることによりPMMAが僅かに温度低下す
る間にその動的剛性率を急激に上昇させる。 温度センサTS、の検出温度が145°Cに達すると(
第8図のポイントp、)、制御装置56はバルブ機構5
0を制m して型締シリンダ12のボート12Mに加え
る圧を上昇させ、金型内のPMMAに例えば600ba
rの圧力を加える。 この加圧によってPMMAの動的剛性率は上昇し、PM
MA温度が135°Cまで冷却された時点(第8図のポ
イントpm)ではその動的剛性率はE X 10 (d
yn/ cj)に達し、ガラス転位点の直前の状態にな
る。尚、Eは樹脂により異なる係数である。 PMMAが1356Cまで冷却されたことを温度センサ
T S zが検出すると、制御装置56はバルブ機構5
0を制御して型締シリンダ12のボート12aに加える
圧を上昇させ、金型内のPMMAに1000barの圧
力を加える。 この加圧によってPMMAの動的剛性率は更に上昇し、
133@Cまで冷却された時点(第8図のポイントps
)ではガラス転位を完全に通過し。 130°Cまで冷却された時点(第8図のポイントp4
)で殆ど硬化を完了し、125°Cまで冷゛却された時
点(第8図のポイントps)で完全に固体になる。 上記の様な制御をした場合には、PMMAは135@C
〜133°Cまで僅か2°C冷却される間にガラス転位
点を通過するので、ガラス転位点を通過する間にPMM
A各部に温度差が生じない様に、この間の冷却速度を十
分に遅くしても、全体としての冷却時間は極めて短くな
り0作業能率が向上する。 尚、このガラス転位点を通過する間の適切な冷却速度は
樹脂の温度伝導率や製品形状等によって異なることは云
うまでもなく、大型の成形品を得る場合や肉厚の偏りが
ある成形品を得る場合には。 金型温度をより高く設定したり、又、金型温度をより段
階的に低下させることにより、ガラス転位点通過時にお
ける樹脂各部の温度差が僅かなもの°になる様にする。 さて、この様に1000barという加圧状態ではPM
MAは125°Cで完全に固体化するが。 第1図及び第8図からも明らかな様に、125゜Cとい
う温度は常圧時にはPMMAが僅かに硬化を開始する温
度であり、この温度にあるPMMAを常圧に戻した場合
にはPMMAは再度軟化してしまうので、成形品を取り
出すためには、常圧時においてもPMMAが完全に固体
化している温度(即ち、100”C)まで冷却すること
が必要となる。 そこで1本実施例ではバルブ機構50から型締シリンダ
12のボート12aに圧を加えた型締状態において、金
型内のヒータ55の設定温度を段階的に低下させて、P
MMAを取り出し温度である100′″Cまで冷却する
が、硬化状態にあるPMMAを1000barという様
な高圧で加圧し続けた場合には成形品に塑性変形が生じ
る。 ところでPMMAが成る動的剛性率の時の温度は加圧力
が1 bar変動する毎に0.025°C変動すること
は既述の通りである。 そこで、制m装置56は金型内の温度センサTS2の検
出温度を監視しながらバルブ機構50を制御し、PMM
A温度が1°C低下する毎にPMM、Aに対する圧力を
40barずつ低下させてゆくことによりPMMAの動
的剛性率を均等に維持しながら成形する。 尚、゛この時の温度制御及び圧力制御自体は公知の指令
値追従制御を行う。 上記の様に1”Cの温度低下毎に40bar減圧した場
合は、120’Cでは800barまで減圧され、11
5°Cでは600barまで減圧され。 1’I O” Cでは400barまで減圧され、10
59Cでは200barまで減圧され、10G@Cで常
圧に至る。 この様にして成形動作が完了すると、制御装置56はパ
ルプ機構50を制御して型締シリンダ12のボート12
bに油を供給することにより可動金型17を上昇させ9
図示せぬ公知のエジェクタ機構によって成形品を取り出
す。 尚1本発明は常圧下では溶融状態にあるが、加圧するこ
とにより硬化を開始する温度にある樹脂を加圧すること
によって硬化させ、僅かな温度低下の内にガラス転位点
を通過させることを本質とするものであり、射出前の樹
脂の温度や金型の初期設定温度、加圧開始時の温度、加
圧力等は樹脂の種類や製品の大きさ・製品形状等によっ
て異なり、成形時間もこれらの条件によって異なってく
ることは云うまでもなく最適な成形条件は各成形品毎に
決定しなければならないこともいうまでもない。 又、上記では射出装置や可塑化装置に関しても具体例に
言及したが、これらは射出前の樹脂温度を適切に制御す
ることができ、しかも正確に樹脂を計量することができ
る限りその構成は問わない。 更に、上記では圧縮代を形成するための機構に関しても
言及したが、これも圧縮代の調整精度が満足できる限り
上記に限定されない。
【効果】
以上説明した様に9本発明では射出された樹脂が常圧下
では溶融状態を保っているとともに、加圧する事により
硬化を開始する温度にまで冷却された時に、樹脂を加圧
することによって樹脂をガラス転位点の動的剛性率以上
の動的剛性率が得られる様に硬化させているので、樹脂
は僅かに温度低下をする間にガラス転位点を通過する。 従って、成形中の樹脂がガラス転位点を通過するのに必
要な温度低下が極めて僅かなものとなるので、この間に
樹脂各部に温度差が生じない様に冷却速度を遅くしても
、ガラス転位点の1ffi過時間が僅かなものですむ。 又1本発明によれば、金型の初期設定温度が樹脂が常圧
時においても硬化を開始する温度よりも高く設定されて
おり、加圧開始前の樹脂は未だ完全に溶融した状態にあ
るので、樹脂各部、に加圧力が均等に加わり、成形中の
樹脂に固化状態にある部分と溶融状態にある部分が混在
しないので1部分的な塑性変形や、内部組成の不均質が
生じに(く、内部組成の均質性に優れた成形品を容易に
得ることができる。 更に9本発明は硬化を完了した樹脂を取り出し温度まで
冷却する間も、温度低下に伴う動的剛性率の上昇と圧力
低下に伴う動的剛性率の低下とが相殺する様に温度及び
圧力を制御しているので。 冷却中の樹脂は一定の動的剛性率を維持し、冷却中に成
形品性質を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は熱可塑性の樹脂の一例であるPMMAの温度と
動的剛性率の関係を圧力をパラメータとして表示した特
性図、第2図は本発明の実施例に係る直圧式の射出圧縮
成形装置の断面図、第3図は圧縮代調整機構の一例であ
る圧縮代調整シリンダの断面図、第4図は第3図に示す
圧縮代調整シリンダの駆動用のバルブ機構の一例を示す
断面図。 第5図は可塑化装置と射出装置の一例を示す断面図、第
6図は本発明の制御システムの一例を示す回路図、第7
図はゲートシールのための機構例を示す断面図、第8図
は成形時の制御特性を示す特性図。 9・・・型締袋W  10・・・固定側グイプレート1
1・・・タイバー     12・・・型締シリンダ1
3・・・シリンダ固定プレート 14・・・ピストンロンド 15・・・可動側グイプレート 16・・・固定金型    17・・・可動金型18・
・・圧縮代調整シリンダ 22・・・バルブ機構 30・−・射出装置    40・・・可塑化装置50
・・・パルプ機構   51・・・パルプa横36・4
3・55・・・ヒータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、金型内圧力を検出して金型内圧力が設定圧力に
    なる様に型締力を制御する圧力制御手段と、金型内温度
    を検出して金型内温度が設定温度になる様に制御する温
    度制御手段と、圧縮代を設定する圧縮代設定手段とを有
    する直圧式の射出圧縮成形装置と、所定温度で溶融され
    た樹脂を所定量計量して金型内に射出する射出装置とを
    少なくとも有して構成される射出圧縮成形システムにお
    いて、射出開始以前の金型内温度を樹脂が常圧状態で硬
    化を開始する以前の温度になる様に初期設定し、金型内
    に射出された樹脂が常圧状態では硬化を開始せず、加圧
    下状態では硬化を開始する温度まで冷却された時に、金
    型内圧力を上昇させて樹脂を硬化させ、 金型内圧力を維持しながら、常温常圧時の動的剛性率が
    得られる温度まで樹脂が冷却されると、金型内設定温度
    を低下させながら樹脂を取り出し温度まで冷却するとも
    に、冷却に伴う動的剛性率の上昇を相殺する様に金型内
    設定圧力を減少させる様に、 前記圧力制御手段及び前記温度制御手段を構成したこと
    を特徴とする射出圧縮成形システム。
  2. (2)、特許請求の範囲第1項記載の射出圧縮成形シス
    テムにおいて、 射出開始以前の金型内温度を樹脂が常圧状態で硬化を開
    始する以前の温度になる様に初期設定し、加圧状態にお
    いて常温常圧時の動的剛性率が得られる温度まで金型内
    温度の検出値が低下すると、金型内設定温度を取り出し
    温度まで段階的に低下させながら樹脂を冷却する様に、 前記温度制御手段を構成し、 金型内に射出された樹脂が常圧状態では硬化を開始せず
    、加圧状態では硬化を開始する温度まで冷却された時に
    、金型内圧力を上昇させて樹脂を硬化させ、 金型内温度が、加圧状態において常温常圧時の動的剛性
    率が得られる温度以下になると、冷却に伴う動的剛性率
    の上昇を相殺する様に金型内設定圧力を減少させる様に
    、 前記圧力制御手段を構成したことを特徴とする射出圧縮
    成形システム。
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