JPS63139129A - 血圧降下剤 - Google Patents

血圧降下剤

Info

Publication number
JPS63139129A
JPS63139129A JP61284220A JP28422086A JPS63139129A JP S63139129 A JPS63139129 A JP S63139129A JP 61284220 A JP61284220 A JP 61284220A JP 28422086 A JP28422086 A JP 28422086A JP S63139129 A JPS63139129 A JP S63139129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hypotensor
cell
extract
water
give
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61284220A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0647551B2 (ja
Inventor
Teruo Yokokura
横倉 輝男
Masayoshi Furushiro
古代 雅義
Tamotsu Setoyama
瀬戸山 保
Motohiro Tanaka
基裕 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yakult Honsha Co Ltd filed Critical Yakult Honsha Co Ltd
Priority to JP61284220A priority Critical patent/JPH0647551B2/ja
Publication of JPS63139129A publication Critical patent/JPS63139129A/ja
Publication of JPH0647551B2 publication Critical patent/JPH0647551B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、乳酸桿菌菌体を原料とする血圧降下剤に関す
るものである。
従来の技術 従来、高血圧症の予防と治療のための血圧降下剤として
は種々のものが利用されているが、いずれも、なんらか
の副作用を示すことが問題であった。すなわち、降圧利
尿剤として知られている薬剤は低カリウム血症や高酸血
症を招き易いし、また、末梢血管拡張性降圧剤は赤血球
減少、β−遮断剤は気管支ぜん息、α−メチルドーパは
GOTやGPTの上昇および溶血性貧商なと、特有の副
作用をそれぞれ示すが呟これらの降圧剤の服用には慎重
を要し、服用量および服用期間はおのずから制限される
そこで副作用のない降圧剤の開発が望まれ、微生物由来
の血圧降下剤が注目されている。
すでに知られている微生物由来の血圧降下剤としては、
クロレラ藻体から分離された分子量1万以上の糖タンパ
ク質からなるもの(特公昭60−45603号)および
ストレプトフッカス属細菌の生菌体または死菌体からな
るもの(特開昭61−221124号)がある。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、副作用が少なく使用し易い微生物由来
の血圧降下剤のなかでもよりすぐれた性能を示すものを
提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明が提供する血圧降下剤は、乳酸桿菌菌体の水抽出
物を有効成分とするものである。
ここで水抽出物とは、水または熱水により乳酸桿菌菌体
から抽出される成分のほか、それから塩類、低分子量物
質など血圧降下作用とは無関係の成分を除去したものを
包含する。
乳酸桿菌菌体の水抽出物は、ヒトの本態性高血圧症のモ
デル動物として繁用されている高血圧自然発症ラット 
(以下、SHRという)を用いた実験により、顕著な血
圧降下作用を示すことが確認された。乳酸桿菌菌体の水
抽出物の中で血圧降下作用に関与する物質はまだ確認さ
れていないが、たとえば水抽出液を蒸留水に対して透析
すると内液に残る成分に血圧降下作用が認められること
が呟比較的高分子量の糖、タンパク、核酸等のいずれが
が、またはそれらの二以上が、血圧降下作用に関与する
ものと思われる。乳酸桿菌菌体の水抽出物は毒性がまっ
たく認められず、きわめて安全性の高いものである。
次に、乳酸桿菌菌体から本発明の血圧降下剤を製造する
方法について説明する。
原料とする乳酸桿菌の具体例としては、ラクトバチルス
・カゼイ (Lactobacillus casei
、以下、パラクトバチルス”を“L、”と記す)、L、
プランタルム(L、plantarum)、L。
ファーメンタム(L、 fermentum)、L、ア
シドフィルス(L。
acidophilus)、l、、ユーグルテ<  (
L、、iugurti)などをあげることかできる。こ
れらは、乳酸桿菌の培養に通常使用される培地(たとえ
ばロゴサの培地)を用いる通常の培養法により得られた
ものでよく、また乾燥菌体であってもよいが、培10か
ら分離された菌体は、常法によりよく洗浄しておくこと
が望ましい。
乳酸桿菌菌体の水抽出物を得るための抽出は、菌体を望
ましくは50°C以上の熱水中に約10〜80B/ml
の濃度で懸濁させて行う。pHは、特に調整する必要は
ないが、通常、6〜8が好ましい。有効成分の大部分を
抽出するには、上記好適条件で抽出した場合で約10〜
60分を要する。
抽出終了後、菌体およびその破片等からなる不溶物を除
いて得られる抽出液は、そのまま濃縮、乾燥し、本発明
の血圧降下剤として利用することができるが、透析等に
より、塩類その他の低分子量物質を除去すれば、より有
効な血圧降下剤となる。
透析処理を施した抽出物の場合、その主な成分は糖(3
7%)、タンパク質(15%)および核酸(32%)(
カッコ内の数値は代表的な含有量を示す)であり、収量
は、乾燥菌体1.00mg当り約10m8で゛ある。
本発明の血圧降下剤構成成分は水に易溶であるから、本
発明の血圧降下剤は容易に任意の剤形のものとすること
ができる。また、投与方法も、経口投与(舌下投与を含
む)と非経口投与(静脈内注射、点滴など)のいずれも
が可能である。
経口投与のだめの錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤など
にする場合は、製剤化にあたり一般に使用されている結
合剤、包含剤、賦形剤、潤滑剤、崩壊剤、湿潤剤等を、
必要に応して用いることができる。また、経口投与用液
体製剤の場合も、任意の補助成分を用いて内用水剤、振
とう合剤、懸濁液剤、乳剤、シロップ剤等の形態とする
ことができる。
実施例 以下、実施例を示して本発明を説明する。
実施例 1 L、カゼイ YIT−9018(@工研条寄第665号
)をロゴサの液体培地(J、 Infect、 Dis
ease、  110,258゜1962)200ml
に接種し、37℃で24時間培養した。
培養液を12.OOOXgで20分間遠心分離して菌体
を集め、得られた菌体を蒸留水に懸濁させて再度遠心分
離することにより洗浄した。洗浄済菌体は少量の水に懸
濁させて凍結乾燥した。
得られた乾燥菌体400mgを10m1の蒸留水に懸濁
させ、沸騰水浴中で30分間加熱して可溶成分を抽出し
、冷却後、12.0OOx、)で20分間遠心分離した
。−L清として得られた抽出成約10m1を凍結乾燥し
て、菌体水抽出物(以下、L C−0という)56mg
を得た。
−4= 別に」−記と同様にして菌体水抽出物を得、これを凍結
乾燥する前に蒸留水に対して透析した。分子量約1万以
上の成分のみからなる透析内液を凍結乾燥して得られた
粉末(以下、I= C−1という)は、約30mgであ
った。
実施例 2 収縮期圧が170mm11g以上の雄性SHR(15−
16週退会に、実施例1による抽出物・LC−1を胃ゾ
ンデを用いて投与し、その後、48時間にわたって無麻
酔下にtail−cuff法により収縮期圧を測定した
。対照群として、水道水1ml/]、00gを経口投与
したS I−I Rを用意し、同様にして収縮期圧を測
定した。
1、、 C−1投与効果の判定は、個々のラットについ
てLC−1投与前後の収縮期圧の差を求め、その差をL
C−1投与群と非投与群で比較することにより行なった
。得られた結果は、を検定にて統計処理を行なった。そ
の結果は第1図に示したとおりで、1 mg/kgの投
与後3〜6時間で有意な収縮期圧の低下が認められ、1
0mg/kgの投与では24時間後においても効果が認
められた。
実施例 3 S HRの加令にともなう血圧上昇に対するLC−1の
長期経口投与効果を検討した。すなわち、5週令のSH
R(体重80110g)i:Lc−1を20mg/kg
、胃ゾ゛ンデを用いて投与し、その後、14週令に至る
まで、2回/週のスケジュールで投与を続けた。対照群
SHRには水道水のみを、同様のスケジュールで投与し
た。収縮期圧の測定は週1回、実施例2と同様の方法で
行なった。
その結果は第1表に示したとおりで、加令による血圧上
昇がLC−1投与により抑制されることを確認した(第
1表には測定値の一部を省略した)。
実施例 4 実施例3と同様にして、SHRの加令にともなう血圧上
昇に対する乳酸桿菌水抽出物司−C−0の長期経口投与
効果を検討した。
その結果の一部を第2表に示す。
第2表 実施例 5 雄性ラット (WKY/NC,体重300〜400g)
を、ペントパルビタールナトリウム40mg/kFi腹
腔内投与で麻酔後、背位に固定した。−側の大腿動脈に
カニユーレを挿入し、血圧トランスデユーサ(日本光電
・P231D)に接続して全身血圧を測定した。また、
同側の大腿静脈にカニユーレを挿入し、ここから、実施
例1による抽出物・LC−1を投与した。投与前と投与
後の平均血圧の差を個々のラットについて算出し、平均
した値を第3表に示す。
0.1       9.4±0.7 0.3      19.3±4.9 実施例 6 実施例1による抽出物・LC−1の製造と同様にして、
他の乳酸桿菌からその水抽出物を得た。原料乳酸桿菌名
およびそれから得られた抽出物の名称(以下の実施例に
おいて使用)は次のとおりである。
原料乳酸桿菌   水抽出物名称 り、 fermentum      LF−1L、 
plantarum      LP4L、acido
philus     LA−1実施例 7 実施例1による抽出物・LC−1および実施例6による
抽出物・LP−1、LP−1、LA−1について、マウ
スおよびラットに対する経口投与により急性毒性を試験
した。その結果は第4表のとおりであって、投与可能な
最大量を投与しても死亡例は全くなく、外わめて安全性
の高いものであることが確認された。
第4表 L D 5o (g/kg) 乳酸桿菌 マウス(Slc:ICR)  ラット (C
rj:CD)水抽出物   ♂ ♀      ♂   ♀ LC−1>8   >8      >8   >8L
F−1>8   >8      >8   >8LP
−1>8   >8      >13   >8LA
−1>8   >8     、>8   >8実施例
 8 実施例6による抽出物・LF−1、LP−1、LA−1
について、実施例2の場合と同様の方法により血圧降下
作用を調べた。すなわち、試料1g/kgをSHR(各
群3匹;但し対照群は6匹)に経口投与し、その前およ
び投与24時間後における血圧を測定した。その結果を
第5表に示す。
対照群   183.1±5.6  182.6±3.
2LP−1184,1±5.5  171.2±2.9
LP−1179,0±3.1  161..7±2.3
実施例 9 実施例1による抽出物・LC−1をlomg/vial
に封入した。用時、注射用生理食塩水(局方)1m1に
溶解し全量を投与する。
実施例 10 実施例1による抽出物・LC−1を日本薬局方により規
定されている賦形剤・乳糖と混和して10倍散とする。
成人1人1日当りの服用量約0.1〜3gの内服薬とし
て使用する。
発明の効果 以上詳述したところからすでに明らかなように、本発明
の血圧降下剤は、 ■ 毒性がきわめて低い(無いといってよい);■ 経
口投与と注射のいずれも可能であり、且ついずれの投与
法によっても顕著な効果を示す; ■ 速効性がある; ■ 効果に持続性がある; ■ きわめて安価に製造することができる;など、多く
の有利な性質を備えている。そしてこれらの特長を有す
ることにより、純薬剤的な使用に限らず、日常摂取する
食品に添加して高血圧症の予防に役立てることも可能な
、様々な用途を持つものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2による本発明の血圧降下剤投与効果判
定試験の結果を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)乳酸桿菌菌体の水抽出物を有効成分とする血圧降
    下剤。
  2. (2)水抽出物が透析により低分子量物質を除去された
    ものである特許請求の範囲第1項記載の血圧降下剤。
JP61284220A 1986-12-01 1986-12-01 血圧降下剤 Expired - Lifetime JPH0647551B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61284220A JPH0647551B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 血圧降下剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61284220A JPH0647551B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 血圧降下剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63139129A true JPS63139129A (ja) 1988-06-10
JPH0647551B2 JPH0647551B2 (ja) 1994-06-22

Family

ID=17675724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61284220A Expired - Lifetime JPH0647551B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 血圧降下剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0647551B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02247127A (ja) * 1989-03-20 1990-10-02 Yakult Honsha Co Ltd 血圧降下剤およびその製造法
JPH02295931A (ja) * 1989-05-09 1990-12-06 Yakult Honsha Co Ltd 血圧降下作用を有する菌体水抽出物および血圧降下剤
JP2001512747A (ja) * 1997-08-05 2001-08-28 プロビ エービー 血中のフィブリノーゲン・レベルを低下させるためのラクトバシラスの使用
WO2006112364A1 (ja) * 2005-04-15 2006-10-26 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. 乳酸菌培養により得られる血圧低下剤

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1244686C (zh) * 2003-06-20 2006-03-08 上海光明乳业股份有限公司 干酪乳杆菌lc2w菌株及其在制备抗高血压产品中的应用

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02247127A (ja) * 1989-03-20 1990-10-02 Yakult Honsha Co Ltd 血圧降下剤およびその製造法
JPH02295931A (ja) * 1989-05-09 1990-12-06 Yakult Honsha Co Ltd 血圧降下作用を有する菌体水抽出物および血圧降下剤
JP2001512747A (ja) * 1997-08-05 2001-08-28 プロビ エービー 血中のフィブリノーゲン・レベルを低下させるためのラクトバシラスの使用
JP4651814B2 (ja) * 1997-08-05 2011-03-16 プロビ エービー 血中のフィブリノーゲン・レベルを低下させるためのラクトバシラスの使用
WO2006112364A1 (ja) * 2005-04-15 2006-10-26 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. 乳酸菌培養により得られる血圧低下剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0647551B2 (ja) 1994-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0753303B1 (en) Use of a physiologically functional food for improving and/or enhancing brain function, learning ability and memory functions
Evans et al. Inactivation of amino acids by autoclaving
JP3960393B2 (ja) 健康組成物
JPH0741505A (ja) 抗ウイルス物質
JPS6234727B2 (ja)
JP2000095697A (ja) 抗アレルギー剤
US20050281898A1 (en) Anti-tumor agent, beverages and foods using the same, and a process for manufacturing the anti-tumor agent
JP2015129171A (ja) 消化管又は尿管の障害のための細菌抽出物及びその製造方法
JP4112021B2 (ja) 乳酸菌を用いた免疫賦活剤
JP3174611B2 (ja) 免疫賦活組成物
JPS5837285B2 (ja) チヨウナイカンセンシヨウチリヨウザイノセイゾウホウホウ
JPS63139129A (ja) 血圧降下剤
JPWO2005077390A1 (ja) 血糖値低下剤、糖尿病治療・予防剤及びその製造方法
TWI343813B (ja)
HU191697B (en) Process for preparing a new polysaccharide decreasing triglyceride blood level and pharmaceutical compositions containing thereof
JP2816564B2 (ja) 乳酸菌調製物
JP2855283B2 (ja) 抗潰瘍剤およびその製造法
EP0196858B1 (en) Liver function-improving agent and blood pressure-lowering agent
JP2603360B2 (ja) 免疫増強剤
JP2687229B2 (ja) 血圧降下剤
JPH0859492A (ja) 抗糖尿病薬
JP2676250B2 (ja) 血圧降下剤およびその製造法
JPH06116156A (ja) 血糖値低下剤
JP2841237B2 (ja) 血圧降下作用を有する菌体水抽出物を有効成分とする血圧降下剤
TW200412989A (en) Gamma delta T cell immunoactivity enhancers containing extract of Lentinus edodes mycelium

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term