JPS63136313A - Ｖｔｒ用シリンダの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はＶＴＲ用シリンダの製造方法に関するものであ
る。

〔従来技術〕

従来のＶＴＲ用シリンダは、アルミニウム合金素材を加
工して製作しているが、真円度、テープ走行面の表面粗
さ、溝の形状などについて高精度なものが要求され、そ
れ等を満足するために製作加工に多大の労力と時間を要
していた。

また、アルミニウム製のものは重く、そ−プラスチック
化が望まれていた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上記の高精度な要求特性を満し、且つ
製作加工が極めて容易であるＶＴＲ用シリンダを提供す
ることにある。

〔発明の構成〕

本発明は、シリンダ本体を、（ａ）　カーボンまたはグ
ラファイト及び（ｂ）−一無機質充填材を基材として配
合した、導電率５〜５０Ω国、熱膨張係数２、ＯＸ　１
０−’　／　’Ｃ以下の特性をもつフェノール樹脂組成
物で形成することを特徴とするＶＴＲ用シリンダの製造
方法である。

本発明は前記の如きフェノール樹脂組成物を用いて、圧
縮成形、トランスファ成形、射出成形等により成形する
。無機質充填材を配合したフェノール樹脂は低収縮で配
合性が小さいことから、成形されたシリンダは真円度の
精度がよく、金型面が正確に転写された表面アラサの小
さいＶＴＲシリンダを得ることができる。無機質充填材
として械的強度、テープの走行性の点で好ましい０粒径
ジ は通常１〜５０μ畑で、特に、１〜１０μｍが好まし。

また、カーボンまたはグラファイトはシリンダに導電性
を与えるために配合されるが、グラファイトはシリンダ
と走行するテープとの摩擦を小さくするので好ましい。

カーボンまたはグラファイトの配合割合は通常組成中２
５〜５０％、好ましくは３５〜４５％（重量％、以下同
じ）である。粒径は１〜５０μｍ、特に１〜１０μ−が
好ましい。配合される上記基材の組成物全体中の割合は
通常６０〜７５％である（樹脂分は２５〜４０％である
）。

かかる配合割合により、導電率５〜５０Ω備、熱膨張係
数２．０　Ｘ　１０−’／　℃以下の特性が得られる。

シリンダに導電性が必要な理由は、テープ走行中におけ
る静電気の発生を防止するためであり、一方、熱膨張係
数を小さくする理由は、テープ走行中にはシリンダの高
速回転及びテープとの摩擦による温度上昇があり、これ
によるシリンダの熱膨張をできるだけ小さくする必要が
あるからである。

なお、本ＶＴＲ用シリンダの成形にあたって使用する金
型は、真円度が２μｍ以下、テープ走行面の表面粗さが
１μｍ以下である。

〔発明の効果〕

本発明によると、■用いられるフェノール樹脂組成物は
低収縮で配向性が小さいことから、高精度の真円度が得
られる。■カーボン又はグラファイトを添加しているの
で、導電性付与され、テープ走行時の摩擦による静電気
を防止することができる。■摩擦係数が小さく　（特に
グラファイトの場合）、テープの損傷を軽くすることが
できる。

■熱膨張係数が２．０　Ｘ　１０−５　／　’Ｃである
ので、温度上昇によるトラブルを防止できる、等の従来
のアルミニウム合金を素材としたものと同等以上の特性
を有し、製造コストの安いＶＴＲ用シリンダを得ること
ができる。

〔実施例〕

平均粒径５μｍのグラファイト４０％及び平均粒径１０
μｍの球状粉末ガラス２５％を基材として配合したフェ
ノール樹脂を用いて、トランスファ成形により第１図の
形状のＶＴＲシリンダを製作した。

シリンダ形状は外径φ６２ｍ、高さ３８ｍである。得の
であった。

【図面の簡単な説明】

第１図はＶＴＲ用シリンダの斜視図である。 特許出願人　　住友ベークライト株式会社第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダ本体を、（ａ）カーボンまたはグラファイト及
   び（ｂ）無機質充填材を基材として配合した導電率５〜
   ５０Ωｃｍ、熱膨張係数２．０×１０＾−＾５／℃以下
   の特性をもつフェノール樹脂組成物で形成することを特
   徴とするＶＴＲ用シリンダの製造方法。